20世紀の名著名論:James E..Thornton : Parallel Operation in the Control Data 6600
2
0
0
全文
(2) 6OL
(3) 0ART ))
(4) 6ERY (IGH 3PEED #OMPUTER 3YSTEMS
(5) PP () #ONTROL $ATA 社が 年に発表した #$#. ☆. は,. 最初のスーパーコンピュータとして以後のコンピュータ アーキテクチャに決定的な影響を与えた(図 -1) .有名 ☆. な,)"- 社の 4*7ATSON *R が研究所へ宛てた手紙. は,. #$# が与えたインパクトの大きさを示すものである. 今回のテーマである *%4HORNTON の論文は,3EYMOUR #RAY と #$# の共同設計者であった 4HORNTON が, #$# の並列実行方式について述べたものである. 本論文は, ()#05 における複数命令の同時実行と, それを管理するための基本方式の つである, 「スコアボ ード」方式, ()レジスタにより,演算とメモリ操作を分 離し,メモリにより )/ 操作を分離する 2)3# アーキテク チャの原型,および())/ プロセッサにおけるマルチ スレッド・アーキテクチャを提案し,メカニズムを述べた. スコアボード方式は,複数の演算ユニットをパイプラ 図 #$# 外観. イン計算機で有効に利用するため,各演算ユニットの状 態,演算ユニット間の依存関係,レジスタの書き込み状 況をスコアボードと命名された集中的管理テーブルを用 いて管理する方式である.スコアボードを用いることに より,#$# では演算ユニット等の資源の競合とレジ スタへの書き込み競合がない限り,命令列をスコアボー ド(命令ウィンドウに対応)に取り込み,スコアボード内 の命令の実行順序を動的に変更して高速化が可能となる. 書き込み競合に対する制限は,後にレジスタリネーミン グと併用することにより解消されている.#$# にお ける命令レベル並列性は, クロックで 命令しか発行で きない制限下で実現されるが, クロックで 命令以上発 行するスーパースカラ実行方式と本質的な差異はない. #$# では,レジスタオペランドを 個持つ演算 命令と,,OAD3TORE 命令により,メモリ操作と演算操 作をレジスタを介して分離することにより,メモリ操作 と演算の高度な並行実行を可能にするとともに, 個の フィールドに分かれた固定長で単純な構成の命令フォー マットにより高速なハードワイヤード命令制御を実現し た.現在の #05 アーキテクチャの分類法から見ると, #$# は 2)3# アーキテクチャの原型を提示している. #$# の )/ プロセッサは,スレッド数固定のマ. とならび最も早期のものである.)/ プロセッサと接続 される )/ デバイスの速度ギャップを埋め,)/ プロセ ッサのハードウェア資源を有効に活用するため, 個の )/ スレッドをラウンドロビン的に順次実行する. 上記 提案は,今日の高性能 #05 の基本構造をかた ち作り,これらにキャッシュメモリ,分岐予測,レジス タリネーミング(またはリザベーションステーション) , 仮想記憶が付加される.その意味で,コンピュータアー ☆. キテクチャ分野で最も初期の必読文献であり. ,また,. 画期的に新しいアーキテクチャの提案の意義を見ること ができる数少ない論文と私は考えている. なお,4HORNTON は 年に“3COREBOARD” 等の業績に 対して !#- の %CKERT -AUCHLY 賞を受賞しました. ☆ . #$# は, 個の演算ユニットが並列に動作した.ピーク演算性 能が約 -&,/03
(6) ,).0!#+(.)で -&,/03 の性能であり, 年の #$# の登場まで,世界最速の計算機であった. ☆ )"- 社の 4*7ATSON *R が研究所幹部へ送った手紙.総勢 人 (うち, 博士 人)の #$# 社に,世界最速のコンピュータの座を明け渡した ことに対し,)"- 社の研究所に改革を求めたもの. ☆ リ プ リ ン ト が,2EADINGS IN #OMPUTER !RCHITECTURE
(7) ED -$(ILLS
(8) .0*OUPPI AND '33OHI -ORGAN +AUFMANN 0UBLISHERS
(9) PP
(10) () .として入手可能である.. ルチスレッド・アーキテクチャとして (ONEYWELL ( . (平成 年 月 日受付). 平木 敬/東京大学大学院情報理工学系研究科