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距離空間における不動点定理

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Academic year: 2021

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(1)誇 -. 説. ⅠⅠ. 距離空間における 不動点定理 木. 島. 洋. 一. この論説は御逝去された 飯田裕教授への 追 ,悼の意を表すために 掲載させて頂いたものであ る. 不等式. 1 . はじめに. Ⅹを距離はの 距離空間とし. への写像とする.. Ⅱ 乃 , Ty.)三皿 x, め. T をⅩからⅩ. このとき, 乃二 Ⅹを満たす. が成り立つならば. T を非拡大写像とよぶ.. どのような条件を 仮定すれば T が不動点を有. 縮小写像と非拡大写像の 中間に位置する 写像 に関して, Edelstein の不動点定理 (196 幻 が. するか, これが問題であ る. その解答のいくつ. あ る. すなわち, Ⅹがコンバク. かが 誰 それの不動点定理として 知られている.. なる任意の 2 点 毛ッに 対して不等式. Ⅹの点 刀を T の不動 占 とよぶ. Ⅹおよび T に. そのうちでもっとも 有名なものは 縮小写像の原 理ともよばれている Banach. 穏 Tx. T 回. の不動点定理. (1922) であ る. すなわち, Ⅹが完備かっⅩの. が 成り立っならば. 任意の点 x. Ⅴに対して不等式. が存在するならば. ( ただし. と. ,目. T は不動占を有する. 自然に次の疑問が 起こる. コ. がさらにあ る,性質 (*) 0 く / く. 1). T は不動点を有する.. この定理の一般化がいくつも. か つ Ⅹの異. Banach の結果と Edelst ま n の結果を比較する. d{Tx, T 目垂 rd ば,目 が 成り立つような 定数「. くは㌦. ト. 得られているが ,. ク トな」Y. をもっならば 非拡大写. 像 T は不動点を有するのではないか ?. 性質. ( ホ ) が何であ るかが問題であ る.. 非拡大写像に 関して,Ⅹを Banach 空間あ. る. この論説では 特にむ , 巨の不動点定理- (1974). いはⅢ bert. Caristi の不動点定理 (1976) を取り上げ , 著者による簡単な 証明を紹介する.証明が原論. られている多くの 不動点定理から 類推して,著. と. 文のものより 簡単かどうかは 主観に. よ. るが 1 頁. 内には収まる. また, 不動点定理ではないが Caristi の結果と密接な 関係にあ る 2 つの定理 の 著者による簡単な 証明も合わせて 紹介する.. 者は性質. 空間の山部分集合とした 場合に得. として次のものを 考えた.. ( 木). Ⅹの任意の点. ズ. ・. ッに 対してⅩの点. を. l とした場合を 考察する, このように. すると事態はまったく 一変し問題が一段と困 難になる・便宜上,Ⅹの任意の点 x, Ⅳに対して. が存在し,. 不等式 目. 2. ) 巨は (ガ,ひ) 十はい・ 目 ひ. ) ワ. 最後に Ranach の不動点定理の 仮定における 定数 r. 名. がすべてのⅩの 点 ぴほ ついて成り立つ.. 言わば性質. (*) は距離空間における 一種の. 凸 ,性を表現したものであ. のとき実際, T.

(2) 横浜経営研究. 18 (100). 第惚巻. 第 2 号 (1997) Ⅰ n +. T. Tx ,. ぱ. T. 十 T. れ十. T. n+. ぱ. ィ円 3. T. 八十 T. 十. ). 一ぱ (x, 7Ⅰ). れ十. T. ノじ. Tx. Ⅹは完備で T をⅩからⅩへの 写像と. 定理. する. このとき,Ⅹ上で定義された下半連続か 同様に ,. っ下に有界な 実数値関数 f(,) で不等式. 今の場合は不等式. 八 T め + d ㌦。 Tx) ニ / は). T",,T 付 'めニ Ⅰ一一別,。 r"㎡ ,。 T功. が Ⅹのすべての 点 ガで 成り立っようなものが. ァめ. 存在すれば T は不動点を有する.. が 示されれば十分であ る. そのため,次の 2 つ. の不等式が成り 立っことを数学的帰納法で. 証明. 証明. を 三. /(W)t ひ 1. の. 点. 任意. を. ひれ. ⅡⅠ 耳プ. 点. Ⅹ. の. し. て. て発. ぱ刀, ( T"十, )二 1 1 一. ァ. 義て 定し. %. よ も. 2% Ⅰ主れ. っ出. Trn+lあ T,,+2力 ミ T"m axd(Tx, T, め. Ⅹ上の実数値関数 s ㈲. 5(W) 二 ㎞ f げ ㈲ l/(力士 d(W, め にヵ. する. Ⅰ. T. Ⅲ. Carilsti の不動点定理. 不等式. が成り立つことを 示すことにあ った. 十. 縮小写像の原理の 証明における 要点は. は. T2. m. T は不動点を有する.. d(T%x, T" 十 'め垂 ㍗ (x。 Tx). Ⅲ. . Ⅰ. 三一. が 成り立っような 定数, ( ただし, 0 く,く 1) が存在するならば. m. 三一1. 択ノ ,. X a垂. 三一 く 2一 一. Ty) 。 ㎡ x 。 Ty), ㎡ y. 几 )@. 「. ガ. 証明される. 垂は (Tx, 7Ⅵ 十 2 め. 垂 rmax {d(みタ) 。 ㎡ :lt,T刃 。. ぱ. イル3 ,. d(x, T れ十 2. d(Tx, T 力. Ⅱ. ㎡. の不等式は以下のようにして. 2. Ⅹが完備かっⅩの 任意の点 x, ノに対. して不等式. 証明. .J. 第. Ciri6の不動点定理. 怒 三一. 定理. 三一. l. Ⅱ.. m. 十. ア のみを述べるに 止め詳細は割愛する.. 垂. モ ノ 一一. りも一般的な 結果を解説する.. なお, この論説を通じて 定理の証明はアイデ. X a. m @. 1. X1. ma. れ十. ノト Ⅰ. の系として 1992 年に得られた. ここではそれよ. T2. の系として 1987 年に, さらに 別 証明もあ る定理. ㎡. m. ナ 三一. Ⅰれ. Ⅸ三一. |. X2. m. く一 一. は 不動点を有する. その最初の証明はあ る定理. 十 2. "+ l m ax は (刃 , TJ 光 ), 1%7 垂れ 十 2. d(x, T. ズ. /(. ひれ十. 1)十は (ひれ,ひれ十 1)巨. Ⅰ てひ. nt),. 1. /(",,. 、 ) ニ,(",,) 千万. ). Ⅰ. を 満たす よう. 第 1 の不等式は以下のようにして. 証明される. に選べばれ,t は 収束し. その 極. 限は T の不動点であ る. Caristi の不動点定理と 密接な関係にあ. d(T" 十 2x, T れ十 3 め. る. 2. T. T3. m .t. 2. く一一. 怒 三一. ヰ. く 一一. 八十. つめ 定理を述べる. 定理 (Ekeland による,変分不等式,1979). f(x). を 完備なⅩ上で. 定義された下半連続か.

(3) 距離空間における 不動点定理 つ 下に有界な実数値関数とする. 意の正の数 E, r. と. このとき,任. f( め巨 inf.パヵ +6 を満たす. (木島. 洋一,. く. によって定義しⅩの 点 列 @t. 101. Ⅰ. を任意の点. 19. 閉. から出発して ,. て色. Y の任意の点ひに 対して,Ⅹの点. で次の性質. ひ. 月 Unn+l) 十 d( び , n,1.l@+1) ニハ V,,,). を有するものが 存在する. すなわち, パめニ f ㈲かつ㎡ 佑め垂 「で, さらに不等式. /(力士Ⅰ d(v, めシ バ. f(U,,+ , 1)ニ S(U,,) ヰ五 1 を 満たす よう. に選べば,鰍 は収束し その極 限,は目 めの最小値を 与える点であ る・. め. が, .・と異なるⅩの 任意の点 ,に対して成り立 っ. 以上の. 定理がすべて 本質的に同じ ア イデア. 3. で 証明されていることに 注意されたい. また,. ・. 証明. Ⅹ上の実数値関数,(め. 3. る. 定理のうちの 任意の. 1. 証明することもできる. Ⅱ. u. 二市 ft, パヵ @ は7% Ⅰ (u., 幻垂 / (u.)@ り. ぱ. によって定義し , Ⅰ'1 =. Ⅰ. @t. Ⅹにおける五列. つを. これはちょっとした 演. Ⅳ.非拡大写像の不動点定理 (*) をもっ距離空間で T はⅩか らⅩへの非拡大写像を 表すものとする. Ⅹは性質. 十. Ⅰ d(u.". び. "+1). 軽. ." n@. 戸. く. Ⅰ・・. Ⅰ. ここで 次、の 6 条件を考える.すなわち,. l. 工. ニ を 満たすように. s(. びガ. 。 1,. 十一-. 選べば. は収束 1,, その極. {び Ⅱ. (東工大・情理研Ⅰが. 司E. る. よ. か つ S の値域がⅩのあ るコン. Ⅹへの非拡大写像 S が存在する.. 高. 明を簡易. 化したものであ る. に. ご二 %. (2,. パクト部分集合に 含まれるようなⅩから. 最初にその原形を 示. して証明したものを 著者が一般化し (町 ima-Takahashi. ヂの 値域がⅩのあ るコンパクト 部分集. 合に含まれるような 正の整数ねが 存在する.. 限が求めるものであ る. もう 1 つの定理は著者の 共同研究者であ. 定理. 2. 習問題であ る.. を. ん,. パび"-1). 橋渉. つを選んで他の. る最小値定理,. 1995). 。 3,. T は不動点を有する.. (4, T の軌道。T" 矧 は有界であ る. 。 5, d(Xn. T,,,)づ 0 となるようなⅩの 有界な 点 列 № t が存在する. (6). inf d は. Tx) 二 0 ,。t, ・. ァ. ㌦). を. 完備なⅩ上で 定義された下半連続か. っ下に有界な 実数値関数とし㎡ 月をⅩ上で 定義された下に 有界な実数値関数とする. とき, inf g( 刀く 9. に対して 。. モ. Ⅹ. 点. 光. 次のダイアグラムが 得られる.. この. ㈲であ るⅩの任意の 点. t.と異なるⅩの. このとき, それら 6 条件の論理的関係を 示す. び. で不等式. 2). (4). (3). l5l D. パめ 十八び・カニ れ v.。 を 満たすものが 存在するならば. 鮒 月は最小値. をとる. 要. の め -@ 六 る. 明す. 正 二 二口. を. 日 定星 @. リ. ム ラ グ ア イ ダ よ. + d(w,, 刀ニ f(u. 捕 る. を 七一. $ にⅡ リ二 Inf. り. のあ. Ⅹ上の実数値関数 パ ".. 次で. 証明.

(4) 20 (102) 補題. 横浜経営研究 血 f d(、 ,, 乃 ) 二 0 .. Ⅹが有界ならば. 九色. 証明. 第惚巻. X. 背理法による. もし inf d(x, 乃 ) 二 2 分 ノ 0 と仮定するとⅩ. 第 2 号 (1997) される. (5ト (4)はⅩの勝手な 点 " を選び. A 二は l Iimsup "づ. d. 。 。. ㏄ ル) 由 im" づsup ㎡ ",h)@ 。 。. て三Ⅹ. は 非有界となる.便宜上,性質(*) における. を. 考. 1.1 十. 1)@ Y . Kijima , Fixed@ points@ of@ nonexpansive@ selfmaps@. もは. V,. 参考文献. E). で,かつ毛 +, が 毛と T 毛の中点となっているな. T 刀. 2 (あ 十. て. d( 卯 , T 毎) 垂. し. 掩が. ノ. ?, ",. 二レよ. ガ. れ. ぬ, 抑,. い. (6@(4) を示す反例は 例えばⅩを実数全体, :. 法 を用いて次の 不等式が導びかれる. Ⅹの点列. と. リの中点とよぶことにすると 数学的帰納. かは. カ. ︵ ぱ、 ん. z を. で 定義されるⅩの 部分集合 A に注目すれば ょ. of@ a@ compact@. metric@. space. , J,. Math. .. Anal. Appl . 123@ (1987) , 114-116. ㎡ め , Tx,,)垂れ +2) は + 。. ). 一 2" 刊,. 2)@ Y . Kijima , A@ fixed@ point@ theorem@ for@ nonexpansive@ self maps@ ・. が 成り立っ. これよりⅩが 非有界であ ること が 従う. 補題を用いて (4@(5@. vexity , Math. 3) Y. K 田 m. a.. of@ a@ metric@ space@. , Japonica@37(1992). On. a. with@ some@. con-. , 707-709. minimization the0rem , RlNIS. Kokyur0ku 897 (1995),59-62. ,. さら 口 2@(3) が証明. ( きじき. よういち. 横浜国立大学経営学部教授 ).

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参照

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