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IRUCAA@TDC : レジンコアの時代か?レジン材料「ファイバーポスト」が保険適応に : 確実なレジン支台築造を行うために

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

レジンコアの時代か?レジン材料「ファイバーポスト」

が保険適応に : 確実なレジン支台築造を行うために

Author(s)

佐藤, 亨

Journal

歯科学報, 116(2): 161-162

URL

http://hdl.handle.net/10130/3970

Right

(2)

161 歯科学報 Vol.116,No.2(2016)

臨床のヒント

Q&A 50

クラウンブリッジ補綴系

Q&Aコーナーは,東京歯科大学の3病院の臨床研修歯 科医から寄せられた質問に対しての回答です。回答は本 学3施設の専門家にお願い致します。内容によっては基 礎や臨床,あるいは歯科や医科と複数の回答者に依頼す る場合もあります。毎号掲載いたしますので,会員の皆 様もご質問がございましたら,ぜひ東京歯科大学学会ま でeメールかファックスで依頼していただきたいと存じ ます。必ずご期待に添えることと思います。今号はレジ ン支台築造に関する質問です。

Question

レジンコアの時代か?レジン材料「ファイバーポスト」が保険適応に -確実なレジン支台築造を行うために-

Answer

はじめに 2015年12月1日 よ り 複 合 レ ジ ン 築 造 用(硬 化 後 フィラー60%以上)が保険適応区分 B として新たに 認可された。また「ファイバーポスト」が新技術 (区分 C2)として2016年1月より保険適応され,現 在,表1に示すファイバーポストが,保険適応材料 として認められている。 このように時代はメタルコアからレジンコアに移 行してきていると考えられる。 今回はレジンコアの臨床使用について考えてみ る。 レジンコアとメタルコアの違いは? 前記のように間接法で作成するレジンコアも保険 適応になっている。では従来使用していた間接法に よるメタルコアと間接法のレジンコアとはどこが違 うのか。両築造法とも形成する支台歯形態に差異は ない。大きくは材料の差である。レジンコアは金属 を使わないので,金属イオンによる影響がない。す なわち金属イオンによる,歯根(歯質)の変色がな い,歯肉の変色がない,金属アレルギーの心配がな い,ということがあげられる。またレジンの弾性係 数は天然象牙質に近似しており,メタルコアに比べ 築造後の歯根破折が少ないという報告もある。 表1 保険適応のファイバーポスト 支台築造用 材料名 メーカー名 ジーシーファイバーポスト ジーシーファイバーポスト N 株式会社 ジーシー ファイバークリアー4X ペントロンジャパン 株式会社 ホワイトポスト 有限会社 デントレード トクヤマ FR ポストセット (1.2mm,1.4mm,1.6mm) 株式会社 トクヤマデンタル ビューティーコアファイバーポスト (1.0mm,1.2mm,1.4mm,1.6mm) 株式会社 松風 ― 69 ―

(3)

162 歯科学報 Vol.116,No.2(2016) 間接法レジンコア築造のポイントは? では間接法によるレジンコア築造時の臨床での重 要なポイントはなにか。それはコア装着時の接着操 作である。間接法では歯質とレジンセメント,レジ ンセメントとレジンコアの2層が接着界面になる。 歯質にはプライマー処理を,レジンコアにはサンド ブラスト処理とシランカップリング処理を行う。ま た接着には唾液,湿度が接着阻害となるので,レジ ンコアの試適時から唾液等に注意を払って操作を行 うことが重要となる。 直接法レジンコア築造のポイントは? 直接法によるレジンコア築造の特徴は,間接法の 利点に加え,歯質の削去量が少なくてすむ。これは 根管内歯質をアンダーカットが無いように切削する ポストと違い,感染歯質のみを除去するのみで,根 管内アンダーカットを問わず支台歯形成が完了す る。根管部分に多くの健全象牙質を残すことは歯根 の予後の上でも重要となる。 支台築造のための支台歯形成のポイントは? まず最終歯冠補綴のための支台歯概形を形成す る。この概形形成では菲薄な歯質を残すことなく, フェルールを確保することが重要となる。現在の臨 床は,フェルールを2~3mm 確保した壁が3壁あ ればファイバーポストを使用することなくレジンの みの築造で十分であると言われている。反対に,支 台歯概形形成で3壁以上の支台歯軸面が確保できな い場合は,ファイバーポストを使用することとな る。 直接法レジン築造時の接着操作は? 支台歯概形形成が終了し,直接法によるレジンコ ア築造時の臨床での重要なポイントは,間接法と同 様,レジン築造時の接着操作ということになる。直 接法の接着界面は,歯質とコアレジンの1層であ る。間接法と同様,歯質にはプライマー処理を施 し,唾液等湿度に注意を払ってコアレジンの築造操 作を行う。しっかりと接着効果を持たせ,歯質とレ ジンコアを一体化させることで歯根破折が少ない支 台築造が完成する,ファイバーポストを使用する場 合,ファイバー表面にシランカップリング処理を 行って接着効果を高め,レジンコア築造時の根管内 に挿入し,支台歯の補強効果を図る。 ファイバー使用時のその他の利点は? レジンコアでファイバーを使用した場合,再根管 治療時に非常に有利である。すなわち,金属やコン ポジットであるコアレジンの除去はなかなか困難だ が,ファイバーポストはスチールバーで簡単に除去 することができ,簡単に根尖まで穿通をすることが できる。これはファイバーポストを使用したコアの 大きな特徴と言えるが,ファイバーポスト挿入時に 形成された根管の先端部までファイバーを挿入して いない場合,先端部のコアレジンの除去はなかなか 難しい。 生活歯における支台築造は? 最後に生活歯の支台築造について述べる。生活歯 において支台歯形成を行ったところ,感染歯質の除 去などにより軸面や咬合面に足りない歯質(歯質の アンダーカット)ができてしまった,このような場 合,歯質を補う材料は何がいいのか。使用できる材 料は,セメント,レジンが考えられる。セメントを 使用する場合,接着性のあるグラスアイオノマーセ メントが好ましい。またレジンを使用する場合,コ アレジンを使用するか,通常の充填用レジンを使用 するか。最近の歯質に調和した歯冠補綴を考慮し, 使用するレジンの強度,色調,接着時のプライマー 処理,その操作性などを考えると,臨床で充填処置 に使われているコンポジットレジンを使用した支台 築造が生活歯では好ましいと考える。 Answer:佐藤 亨 東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座 ― 70 ―

参照

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