骨と筋肉を元気に、そして心も元気に!
~ロコモティブシンドローム(ロコモ)って知っていますか?~
ロコモティブシンドローム(ロコモ)って聞いたことありますか? ロコモとは、運動器が衰え始めてきて、要介護あるいは、要介護のリスクが高まった状態のことです。運 動器ってなんでしょう? 運動器とは、骨、骨と骨をつなぐ関節、関節を動かす筋肉、筋肉に指令をだす神経などのことです。 胃や腸や肝臓などを消化器、心臓や血管を循環器と呼ぶのといっしょです。 運動器は、ヒトの器官のなかで、ヒトの意思で動かしたり、止めたりできるのです。 WHO世界保健機構が、2000年から2010年を骨と関節の10年と定めました。運動器の10年ともい います。 QOL・・・quality of life・・生命の質、生活の質とか訳されています。生活を、量的ではなく、たとえば、 収入などではなく、質的に評価、つまりある人がどれだけ、人間らしい生活を送り、「幸せ」「生きがい」を 感じ生きていけるか?を考えることです。 運動器のことから考えると、QOLで一番大切なことは、 歩けることだと思います。 平成21年の平均寿命は男性79歳(世界5位)、女性85歳(世界1位)です。 健康寿命ということばをご存知ですか? 日常的に介護を必要としないで、心身とも自立した生活ができる生存期間のことです。 平均寿命と健康寿命の差は、不健康期間といわれ、長寿国では長くなり、日本では、男性が6年、女性 が7.5年もあります。 この期間を短くすることが、QOLを、向上させることになります。 運動器の手術の件数と年齢の関係を示したグラフがあります。ロコモの名付けの親である東大整形外科 教授の中村先生が作られました。(グラフ1参照) 40歳代までは、ほぼ横ばいですが、50代60代と年齢とともに手術の件数は増加し、70代で、ピークと なっています。運動器の変性・・・老化現象(加齢現象)3,40代から少しずつ進行し、50代を過ぎた頃 から、手術が必要な状態となり、70代で運動器の手術の件数は、ピークになるのです。 50代を過ぎた頃から、骨は折れやすく、筋肉はやせ、関節(軟骨)は、変性してくるのです。 ロコティブシンドロームとなるのです。 高齢になると筋力が低下しますが、それ以上にバランス能力が低下します。 体のバランスは、 1、 視覚(眼) 2、 前庭覚(内耳)・・からだの傾きと加速度を感じます。 3、 体性感覚・・皮膚からの刺激(表在感覚)と関節や筋肉や腱からの刺激(深部感覚) この3つの情報が、脳に伝達され、骨、筋肉、関節などの運動器に伝達され、この運動器が、正しく働く ことが必要です。 日常生活の中で運動器の変化に気づくように、自分で、ロコモかどうか気づくための指標として、ロコモ ーションチェックがあります。略して「ロコチェック」です。みなさんも、チェックしてみてください。(図表1参 照)グラフ1