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歯科用小型X線CT(3DX®)画像診断 : 外科矯正手術後の顎関節検査の1例

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Academic year: 2021

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〔図説〕松本歯学29:92∼94,2003        key word8:3DXe 一 T[MJ 一 Diagnostic lmaging

歯科用小型X線CT(3DX)画像診断:

外科矯正手術後の顎関節検査の1例

内田啓一 新井嘉則 永山哲聖 塩島勝 安河内知美

松本歯科大学 歯科放射線学講座 松本歯科大学病院 総合診療科*

Diagnostic imaging by tiny computer tomography for denta1 use(3D): Examination of the teinporomandibular joint in

apostoperative orthodontics patient

KEIICHI UCHIDA YOSHINORI ARAI TESSEI NAGAYAMA

MASARU SHIOJIMA and TOMOMI YASUKOUCHI

Departmentげoアα膓Rα伽膓・gy, Mα勧励to Dentα1 University SchoolげDentistry “Depαrtment ofl漉rdisciplinαr y De功8卿,娩飢m・to・Dentα1・U励ersity H・spitα1  顎変形症における外科矯正後の顎関節部の画像 検査は,断層方式パノラマX線撮影,顎関節規 格撮影あるいは後頭前頭方向撮影により下顎頭の 位置確認を行っている.今回,歯科用小型X線 CT(モリタ製作所,京都,以下3D)巴とする) により,外科矯正手術後の下顎頭の検査に有用で あった1例を経験したので,その画像を供覧し報 告する.  患者は25歳,女性であり,本学において2003年 2月6日外科矯正手術を行い,術後の術部と顎関 節部の状態を精査観察するために,2003年2月7 日,断層方式パノラマX線撮影,顎関節規格撮 影,後頭前頭方向撮影を行った.断層方式パノラ マX線写真,後頭前頭方向撮影写真においては,

響濠

懸  鑛 写真1:断層方式パノラマX線写真. (2003年2月28日受付;2003年4月23日受理)

(2)

松本歯学 291 2003 写真2 後頭前頭方向X線写真. 術部における顎骨および上下顎前歯部の正中部の 変位は認めなかった(写真1,2).顎関節規格 X線写真においては下顎頭の位置と形態は判然と しなかった(写真3).そこで下顎頭の位置関係 と形態の精査のため3 DXIR検査を追加した.右側 の下顎頭は正常形態が完全に失われており,関節 93 頸部からt方が欠損している(写真4).左側の 下顎頭においては骨吸収が認められ,下顎頭は関 節窩に対して外側に変位しているのが認められた (写真5).  外科矯正手術における下顎頭の画像検査は,術 前と術中および術後の各画像において.その位置 関係を把握していた.しかしながら,本症例の場 合は,顎関節規格X線写真において,下顎頭の 位置および形態は詳細には観察することができな かった.下顎頭の三次元的な画像検査は通常X 線CT検査によって行われている.その際,矢状 断面の画像情を捉えるためには,手術後直後にも 関わらず無理な体位での撮影が必要となる.これ に対して3DX§での撮影は無理な体位を取らせる ことなく撮影が可能であった.さらに,パノラマ X線画像や顎関節規格写真と比較すると詳細な下 顎頭の形態や関節窩との位置関係が得られた.今 回の症例では行われなかったが,これらのことよ り外科矯正手術の術前・術後の3 DX9”検査を施行 し,より有用な画像情報を提供する必要性が示唆 された. 写真3:顎関節規格X線写真.

(3)

94 内田他:外科矯正手術後の顎関節検査の1例

写真4 3DX⑱画像.矢状断面方向画像において,右側下顎頭は通常形態が失

    われ,関節頸部より上方が欠損している(矢印).

写真5 3 Dxi}画像.矢状断面方向画像において,左側下顎頭には骨吸収が認めら     れ,下顎頭は関節窩に対して外側に変位しているのが認められる(矢印).

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