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CAI教材作成教育支援システムの開発

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Academic year: 2021

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CAI

教材作成教育支援システムの開発

松下孝太郎† 年森敦子† 斉藤剛‡ †鎌倉女子大学 東京電機大学 1 はじめに PC を活用した教育が一般的に行われるように なり,資料や教材を作成できるということは, 教員にとり不可欠の素養である. 鎌倉女子大学(以下,本学)では,プログラ ミ ン グ 演 習 に お い て , CAI(Computer Assisted Instruction)教材作成演習を実施している[1].し かし,講義時間外に課題を作成することや,演 習の復習のために,学生が自習できる学習支援 システム導入の必要性があった. 学習支援システムに関しては Web を利用した 研究例として[2],[3]などが報告されており,良 好な教育効果が得られている.しかし,画面の 切り替えに関する問題[2]や,試験前にしか利用 されない傾向がある[3]などの検討課題があった. 一方,特定の教育機関における学生を対象とす る場合,学習目的と講義を受講する学生の平均 的技術水準を考慮したシステムであることが望 まれる. そこで,筆者らは,従来の研究で指摘されて きた問題点を回避し,更に,CAI 教材作成演習 において使用するという目的に則した Web によ る CAI 教材作成支援システムを開発した. 本稿では,開発したシステムについて報告す るとともに,聞き取り調査による本システムの 評価と今後の課題について述べる. 2 CAI 教材作成演習 2.1 教育目標 小学校,幼稚園および保育所において,汎用 アプリケーションソフトを使用し,児童や幼児 の教育に有用な CAI 教材を作成できる能力を養 うことを教育目標としている. 2.2 講義の位置付け 本学の情報教育科目は開講順に,「情報処理」, 「 情 報 処 理 演 習 ① 」 , 「 情 報 処 理 演 習 ②」より構成されており,セメスター制で行わ れている.本講義は「情報処理演習②」であり, PC の基本操作,ワープロおよび表計算等に関す るリテラシー技術は既に習得されているものと して行われる. 2.3 教育内容

講義は Microsoft 社製 Visual BASIC により演習 形式で行われている.まず,CAI に関する概説 および基礎的なプログラミング手法を講義し, その後,教員が提示した製作条件を満たすよう に CAI 教材を設計・作成する CAI 教材作成演習 を行っている[1]. 3 システム 3.1 システムの特徴 演習内容に則し,学生が逐次参照する形式の Web による学習支援システムである.システム では,演習で実施される課題の標準的な作成過 程が表示され,演習と並行して使用可能である. また,画面構成を極力単純にし,画面の切り替 えが最小限に押さえられ,さらに,機能を必要 最小限に制限することにより,操作自体に迷う ことがないよう配慮した. 3.2 システムの動作環境 開発したシステムは,Microsoft Windows 2000 の環境下で動作する.また,学生がシステムの ファイルをフォルダごと自宅に持ち帰っても支 障無く動作させるため,標準的な HTML タグの みを用いて構成している. 3.3 システムの画面構成と機能 システムの画面構成の概略を図1に,画面例 を図 2 および図 3 に示す.2 分割された画面の左 側のフレーム内が目次となっており,クリック して選択した項目が右のフレームに表示される. 各画面における機能を以下に示す. (1)基礎知識画面 教育工学に関する概説,CAI に関する概説お よび事例の紹介,各種学校における情報に関す る学習指導要領の概説. (2)Visual BASIC の機能画面

A Web-based Support System for Education of Developing CAI Systems

Kotaro Matsushita†, Atsuko Toshimori, Tsuyoshi Saitoh‡ †Kamakura Women’s University, Tokyo Denki University

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Visual BASIC の基礎的使用方法,フォームの 作り方,各種コントロールについての概説. (3)基礎演習画面 教員と一緒に作成する課題の制作過程および 完成状態.例として,「名前の表示」,「自己 紹介」,「電卓」など. (4)実践演習画面 教員が提示した製作条件に沿って各自で製作 する課題の制作過程および完成状態.例として, 「鶴亀算」,「ケーキ屋さん」など. なお,基礎演習画面および実践演習画面は, 参照機能および結果実行機能に大別することが できる.参照機能に関しては,必要な基礎知識 の解説および作品を完成させるまでの過程を示 す.結果実行機能に関しては,本システムより 直接完成版を実行して動作を体験してみること ができる. 図1 画面構成の概略 4. 評価および考察 本システムを評価するため,聞き取り調査を 行った.なお,今期は当該講義(演習)が行わ れていない期間であることから,筆者らの担当 しているゼミ(教育工学)に所属している学生 より調査を行った.調査の結果として,「講義 図2 システム画面例(1) 内容に則しているので分かりやすい」,「製作 過程の表示を見るだけでなく,実際に完成版を 実行できるのが良い」,「画面が単純で操作が 簡単」などの意見を得ることができた.これら より,従来の研究で議論されてきた問題点を極 力回避し,本演習の目的に即したシステムであ ることが示唆される. 5. おわりに 本稿では,本学において実施している CAI 教 材作成教育を支援するシステムの開発およびそ の評価について報告した.学生への調査より, 本システムは,逐次参照型で簡便なシステムで あることが確認できた. 今後の課題として,より多くの学生からのア ンケート収集による本システムの評価,また, 自分がどの部分をどの程度の頻度で参照したか を学生自信が把握できる機能の追加などを検討 している. 参考文献 [1] 松下孝太郎,年森敦子,馬場裕:“教員養 成課における CAI 教材作成教育の実践”, 教育システム情報学会誌,Vol.19,No.4, pp.287-291,2002. [2] 福島祥夫:“Visual Basic 初心者における GUI 設定支援システムの開発と評価”,教 育 シ ス テ ム 情 報 学 会 誌 , Vol.18 , No.1 , pp.136-140,2001. [3] 谷口るり子:“Visual Basic 教育における Web 教材の開発”,教育システム情報学会 誌,Vol.19,No.2,pp.106-111,2002. 図3 システム画面例(2) 基礎知識 実践演習 基礎演習 Visual BASIC の機能 目次

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