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慢性肝障害時の術後に形成された門脈血栓の病態の検討

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Academic year: 2021

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68 と通常生検鉗子の材料の約80倍,大型生検鉗子の約25 倍の大きさであり熱変性も軽度で癌細胞の純化過程を 経ても十分量の癌細胞浮遊液が確保された.全検体に おける薬剤感受性ではCDDP・MTX・VP・16等臨床的 にも奏効率の高い薬剤に感受性陽性例が多かった.パ イポラースネアによる内視鏡生検材料を用いた感受性 試験結果は手術標本による感受性結果とよく相関し, 術前症例や手術不能例の化学療法に応用しうると思わ れた.  3.胃切除後の物情能に関する検討     (消化器外科)       山瀬由美子  胃術後障害の病態を,アンケート調査とともに血糖, およびセロトニンの動態に着目し,ダンピング症候群 に関連して検討した.胃切除により,血糖値の上昇, インスリンの分泌増加を認めたが,術式,郭清度によ る大きな差はなかった.緩徐な糖負荷は急激な糖負荷 に比べて,血糖値とインスリンを増加させた.ダンピ ング症候群の有症率は24.1%で,全身症状では「眠い」 「冷や汗」「動悸」「めまい」等,腹部症状では「腹がゴ ロゴロする」「下痢」「腹が張る」等が多かった.ダン ピング症候群の症状の発現には血糖値の関与は少な く,むしろ非ダンパーにおいて血糖,インスリンは増 加していた.ダンパーではセロトニンの増加率は負荷 後30∼60分に上昇し,ダンピング症候群の診断には食 後1時間でのセロトニンの増加率が有用と思われた.  4.胃悪性リンパ腫の病理学的検討     (消化器外科)       小熊 英俊  官験例40例の胃悪性リンパ腫を対象に,臨床病理学 的検討を行った.  胃悪性リンパ腫は胃悪性腫瘍の0.74%であり,男女 比は1.86:1で男性に多く発生し,肉眼型では決潰型 が最も多かった.占居部位ではM領域が半数以上を占 め,小変中心が多かった.  術前生検正平率は,60.6%と低率で術前確定診断は 困難であった.  組織分類ではすべてB細胞性リンパ腫で禰漫性リ ンパ腫が67.5%を占めていた.  腫瘍径と深達度およびリンパ節転移率では一定の傾 向を認めなかったが,リンパ節転移は陽性であっても 比較的近位のリンパ節にとどまっていた.  深達度pmまででリンパ節転移のない症例の予後は 良好であった.  深達度ss以上あるいはリンパ節転移陽性の症例に は術後補助療法が必要と考えられた.  5.下部大腸癌に対する進展度診断     (消化器外科)       林  朋之  目的:下部大腸癌の術前進展度診断のためEUSを 施行し壁深達度と一群リンパ節転移の有無を検討し た.  対象:1990年4,月から91年12月までの46病変(リン パ節転移については内43病変)を対象とした.  方法:OLYMPUS社CF−UM3(7.5MHz)を用い・ミ ルーン法と充満法を併用した.  結果:①壁深達度についてはpm以下では78.2%, ss以上では89.1%の正診率を得た.②リンパ節転移に ついてはsensitivity 50.0%, specificity 85.7%, accu・ racy 67.4%であった.リンパ節転移では漿膜下リンパ

節転移の診断が重要でEUS像では漿膜層の腫瘍エ

コーの突出像,漿膜層での腫瘍エコーに接するlow echo lesionが転移陽性所見として示唆された.  6.肝切除前後における門脈血流量の比較検討     (消化器外科)       中上 哲雄  目的:肝切除術前後の門脈血流量を測定し血流量の 変化と術後経過,肝の線維化の程度との関連について 検討した.  対象:肝切除術症例のうち術前後に門脈血流量を測 定し得た52例を対象とした.  方法:東芝製超音波カラードプラ装置SSA・270SA を用い門脈各部を座位にて測定した.  結果:門脈本幹の血流量は術前値の平均値は458.8 ml/minで術後が4562m1/minと減少したが有意の差 はみられず,各術式間にも差はなかった.一方,右回 切除,前区域切除,後区域切除等の右葉の一区域以上 の切除例において門脈膀部の血流量は術前値の194.9 ml/minに対し術後328.8ml/minと有意に増加した. また門脈膀部の血流量は術後腹水が出現した症例に比 し腹水をみない症例で,肝線維化の程度が高度∼中等 度の症例に比し軽度の症例で,術後有意に増加した.  7.慢性肝障害時の術後に形成された門脈血栓の病 態の検討     (消化器外科)       大坪 毅人  慢性肝障害時術後症例(食道静脈瘤直達手術例154 例,肝切除例106例)で門脈血栓形成の検討を行った. 静脈瘤直達手術例では特に脾摘例で12%,肝切除例で は原発性肝細胞癌の術後に10%門脈血栓を認めた.門 脈血栓の症状としては,腹水,発熱が半数以上に認め られた.また無症状のもの20%を認めた.血栓の形成 時期は術後1ヵ月以内特に術後2週目に多い結果で 一506一

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69 あった.肝切除の術後には凝固線溶系の両者の低下し た状態で,線溶系の低下が血栓の形成に関与している と考えられるが,血栓が門脈2次分枝までの合流部や 分岐部に好発すること,また門脈圧の高い症例で起こ り易いことから,門脈血栓の形成に関しては門脈血流 の変化が大ぎな要因であると思われた.また脾摘例で は血小板の増加もその一因であると考えられた.  8.十二指腸乳頭部門のDNA ploidy patternに関 する研究     (消化器外科)       太田 岳洋  Flow cytometryを用いて乳頭部癌のDNA ploidy patternを検討した.対象症例77例中aneuploidは54 丁目70%),diploidは23例(30%)であった.症例を深 達度別に癌がOddi筋圧にとどまるA群, Oddi筋を越 えるが膵実質に達しないB群,膵実質に達するC群の 3群にわけ,各々の群別ploidy patternをみると ane“ploidは深達度が深くなるにつれ有意に増加して いた.組織学的諸因子とploidy patternとの関係をみ るとaneuploidはdiploidに比べly因子, v因子の陽 性率が有意に高く,またn因子の陽性率も高い傾向が みられた.深達度肝別にみるとB群においてはaneu− ploidはdiploidに比べn因子の陽性率が有意に高く v因子の陽性率も高い傾向がみられたがC群において は両老に差はなかった.予後とploidy patternとの関 係を見るとaneuploidはdiploidに比べ有意に予後不 良であった.深達度門別にみるとB群ではaneuploid はdiploidに比べ有意に予後不良であったが。群では 両老に差はみられなかった.  9.下部胆管癌のDNA ploidy patternに関する研 究     (消化器外科)       戸田 博之  Flow cytometryを用いて下部胆管癌の核DNA量 を測定し,DNA ploidy patternと組織学的因子,予後 との関係について検討した.その結果,下部胆管癌切 除例のDNA ploidy pattemはdiploidは61.1%, aneuploid 38.9%であった.まず,深達度の指標とし ての膵臓浸潤の有無と,ploidy patternとの関係をみ ると,膵臓浸潤陽性例ではaneuploidが増加する傾向 がみられた.ploidy patt6rnと組織学的因子陽性率と の関係をみると,aneuploidではn, ly, pn因子の陽性 率がdiploidより高い傾向がみられた.次に,相対非治 癒切除以上の全症例で,ploidy patternと累積生存率 との関係をみると,aneuploidが有意に予後不良で あった.膵臓浸潤の有無でploidy patternと累積生存 率との関係をみると,膵臓浸潤陽性例で,aneuploidが 有意に予後不良であった.  10.高齢者膵頭部癌の臨床病理学的検討     (消化器外科)       羽鳥  隆  高齢者膵頭部癌の臨床病理学的特徴から,高齢者に 対する拡大手術の適応について検討した.  対象・方法:1981年1月∼1990年12月置でに教室で 経験した膵頭部癌切除例201例で,70歳以上高齢者53 例,70歳未満148例の2群に分け,①術前合併症,②手 術成績,③組織学的進展様式,④遠隔成績について検 討を行った.  成績:①70歳以上は62%に術前合併症があり,特に 心,肺,腎機能低下をみた.②〔手術死亡,術後合併 症〕は70歳以上で(5%,43%),70歳未満で(4%, 33%),〔切除率,治癒切除率〕は70歳以上で(54%, 34%),70歳未満で(64%,49%)と差はなかった.③ 70歳以上も70歳未満と同様にrp, n, ly, v, ne陽性が 70%以上と高度進展を示した.④70歳以上の5生率 10%,治癒切除例で30%と70歳未満と差はなく,5年 以上長期生存が3例得られた.  結語:70歳以上高齢者といえども高度な組織学的進 展を特徴とする膵頭部癌においては,周術期管理を厳 重に行い拡大手術を施行すべきである.  11.内筒留置型穿刺針を用いた食道静脈瘤硬化療法 の臨床的研究     (消化器内科)       加藤  明  今回,静脈瘤硬化療法を確実に行うために,内筒に 細い留置チューブを用いた内筒留置型の穿刺針を開発 し,臨床応用を試みた.市販の住友ベークライト社製 硬化療法針を基にし,外回に17G針を装着し,内筒の 留置チューブは24G穿刺男用を用いた.硬化療法はプ リーノ・ンド法で行い,内視鏡はGIF−2T−10を使用した. 透視下で外筒が静脈瘤内に穿刺されたことを確認し, 内学をEC junction近くまで進めEOIを注入した.11 例中9例で,内筒を方向へ挿入し硬化療法が可能であ り,内筒が挿入された静脈瘤は,著明に狭小化した. 合併症は,胸痛,ヘモグロビン尿をそれぞれ2例認め たが,一過性であった.特に,術後の潰瘍形成を認め ず,術中の,嘔吐反射等による抜針もないため,頻回 に治療を要する,難治例に有用と考えられた.  12.肝硬変症における胃粘膜病変に関する研究一胃 粘膜血流からのアプローチー     (消化器内科)       千葉 素子  目的:肝硬変症における胃粘膜病変,特に胃潰瘍の 一507一

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