86 そこで根治術とされるPDの問題点を探るべく,再発 形式を臨床的・病理学的に検討し報告した.対象は乳 頭部品95例中検討可能な59例で,再発は26例(再発率 44%)で,14番リンパ節再発10例,遠隔転移9例,胆 汁外翁忌時の術中散布による腹腔内播腫を7例認め た.特徴的な14番リンパ節再発は,再発例中の38%に 認められ,ほとんどが術後2年以上をへたものであっ た.全て14番リンパ節郭清が不徹底なPD症例であっ た.乳頭部癌に対しては14番リンパ節両側郭清を基本 術式とするPDを行なうべきである. 5.肝内結石症の成因に関する臨床的・病理学的研 究 梁 英樹 肝内胆道に起因しない,肝内に原発する肝内結石症 の成因に関しては,代謝や胆管形態など様々な角度か ら研究がなされている.従来より我々は,肝内結石の 生成母地としての胆管形態異常には先天性の関与があ るとの考えから,臨床経過や胆管像をふまえた臨床分 類(先天群,先天疑い群,後天群の3群)を行ってき た,今回切除肝を臨床分類に沿って分類し,各群間に 特徴があるか,またこの胆管形態異常が先天性か否か について,病理学的に検討した.切除肝59例を検討し た結果,臨床分類各芦間に特有の所見は得られず,し かも明らかに先天性胆管形成異常といえる所見は得ら れなかった.しかし,臨床上先天性を強く疑った群で は,胆管の狭窄や拡張は先天性形成異常の可能性があ ると考えられた. 6.潰瘍性大腸炎の難治化に関する臨床的・病理学 的研究 吉利 彰洋 潰瘍性大腸炎の切除標本の肉眼的分類は,偽ポリ ポージス型,萎縮性大腸炎型の2形態であるが,種々 の内科的治療と,再燃,寛解を繰り返し難治化した症 例を経験するにつれ,これら2形態では分類できない 病冠をもつ例が増加した.それ故に,これらの肉眼所 見に病理組織学的検討を加え,臨床経過と対比検討し た結果,つぎの3型に大別された.すなわち, 1型:全大腸に,均一な炎症. II型:全大腸の部位による炎症が不均一かつ炎症の 強弱の境界が明瞭なもの. III型:全大腸の部位による炎症が不均一かつ炎症の 強弱の境界が不明瞭で混在しているものである. この3型と臨床経過(罹患期間および再燃回数)と は良い相関をしめし,潰瘍性大腸炎の終末像へ至る過 程,が示唆された. 7.大腸癌肝転移例の各種治療法の検討 野方 尚 当センターにおける大腸癌手術症例は昭和43年より 昭和60年までで1,314例でありそのうち251例に肝転移 を認めた.これらに対する治療を次の3群に分類した. 肝切除群(32例),積極的化学療法群(112例)として 動注法に加え,静注法のMMC総量40mg以上投与例, 消極的化学療法群(93例)MMC総量40mg以下の静注 例とした.各群の平均生存期間は,肝切除群のHl症例 が最長で21.8ヵ月,消極的化内湯のH3症例が最短の 5.0ヵ月であった.特にH2, H3症例に対する積極的血 止群は消極的化此面に比し,生存期間の延長は認め難 かった.今回新たにCDDPおよび5−FU動注法を考案 し,10例の肝転移症例に施行したが,腫瘍縮少効果は 認められなかった.さらに,塞栓術に抗癌剤を併用し
大腸癌肝転移例の各種治療法の検討
1
0
0
全文
関連したドキュメント
ている。本論文では、彼らの実践内容と方法を検討することで、これまでの生活指導を重視し
なお︑本稿では︑これらの立法論について具体的に検討するまでには至らなかった︒
論点ごとに考察がなされることはあっても、それらを超えて体系的に検討
横断歩行者の信号無視者数を減少することを目的 とした信号制御方式の検討を行った。信号制御方式
その対象者及び被ばくの状況に応じて「職業被ばく」、 「医療被ばく」、 「公衆被ばく」の
2各 種 の思春期早 発症につ き, その臨床的特徴 と検 査所見 につ き簡 単に述 べ, そつ発 生機序, 原因並びに治.. 療 につ き若干 の文献
第一に,納税面のみに着目し,課税対象住民一人あたりの所得割税額に基
The method is consisted of the following four steps : 1) Calculation of standard deviation (SD) map 2) Edge detection and removal on SD map 3) Interpolation of the removed