調査報告 四 十
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本編は 、 平成五年に田辺明御 夫 妻より本学文芸資料研究所に研究委託された﹁伊東夏子関係田辺家資 料 ﹂ ち 、 短冊二五六点について翻刻したものである。 当該短冊は 、 寸法縦四一×横一O
× 高 さ 七 ・ 五糎の木宮(全面に焦茶色和紙を貼り 、 蓋の表 中央に金泥で 桜の紋様を彩 色﹀に収められてある。短冊の 寸 法はおよそ次の二種 。 @縦約三六×横約 六 糎 内外 (仮称)のう⑮縦約一九×横約三糎内外 いずれも市販 ・ 手製とりまぜてある。翻刻では 、 これら短冊の文様 ・ 彩色 ・ 紙質その他、形態に関する記述はその大方を 省 い た。但し寸法に限っていうならば、 歌番号 ー から加までが@、 出 から 却 までが⑮の 寸 法である 。また木笛の中 に は これ以外にも 、 未使用の短冊で@寸法のもの十六枚、⑮寸法のもの二枚が残っている。 当該短冊の書き方は 、 上四 分の一に歌題(もしくは詞書) 、 残り四分の三に和歌(稀に俳句)を二行分ち書きにし 、 文末 に 一 詠者名を入れた形が大半であるが、他に、歌題を付けずに天から二行書きに記したものや、歌題を含め四行書きに一記し たもの 、 更には 下 絵を施 し たもの等もある。但 し 翻刻では 、 こ れらは全て ①通 し番 号(歌番 号 ﹀ ②歌 題︿詞書) ③ 一 詠 者 ④和歌(または俳 句) ⑤裏書 短 冊に記された詠者数 はおよそ百 十一名。他に無 記名のもの 七 首がある。筆跡はさまん¥である。但しなかには詠者と -26ー の順に構成し直してある。 筆者が一致しないものもある。一散者に関 する参考 事項を脚注 に記しておいたが、傍 証その他 向後 の調査を要 するもの が殆 どである。御教 示 を賜われば幸甚である。 なお伊東夏子関係田辺家資料の 中 に は 、 今 回翻 刻紹 介す る 以外 に軸装 仕 立 て の短冊が数点ある。 この﹁伊東夏子関係田辺家資料しの調査については 、平 成 六年より向こう三年間にわ たって 、文 部 省科学研究 費 一 般研 究。の助成を得た。 凡 { 列 翻字に際しては 、 原態を活すことを旨とし 、以下 次のように 処 理 し た 。
ハ 円 宛 字 ・ 仮名遣 ・ 送り仮名 ・ 清濁等々 、 誤字あるいは新旧表記法の混用と思われるものも含めて 、 全て原本通りとした。 ﹁ 也 ﹂ ﹁ 覧 ﹂ ﹁発﹂等の付属語についても 、 平仮名に改めることなく 、 そのまま翻字した。 ﹁ 哉 ﹂ 口漢字は通行のものを 用 い た 。 円 四 虫損 ・ 摩滅 ・ 擦り消しその他で判読不能の箇所には口印を付した。長きにわたるものには﹁門川
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十 字 程 度 ) ﹂ 等 と 記 した。推測 し た 文字も口印で囲むことにした。 一 四訂正箇 所のうち、見せ消ち ゃ補入については訂 正以後の本文を翻字し、詳細は脚注で説明した。但し一首全体を 長い抹 消線で消してあるものは 、 逆に訂正以前の本文を翻字 し、脚 注でその旨を断わった。 回裏書のある場合には 、 当該歌の後に( ﹀ 印 を付してその本文を翻字した。 約通し番号は 木笛に収められた現状のまま、 上 から順に振りあてたものである。 伯歌題のない 作品には、仮に ﹁ ( 無 題 ) ﹂と記 し た が 、 一 詠 者 名 の な い 作 品 は 、 そのまま何も記さなかった。また詞書の改行 伊東夏子関係凹辺家資料 は 任 意 で あ る 。 内 出 一 訴 者 に 関する考察は、初出の脚注 に 施 し 、 その文末に参考資料名を次の略号で記した。 また﹃樋 口 一 葉全集﹄の場合 は 、 参照 し た 巻と頁数を加えておいた。 (近)講談社﹃日本近代文学大事典﹄ ( 人 ﹀ 平 凡社﹃日 本 人名大事典﹄ (古﹀岩波書庖﹃日本古典文学大辞典﹄ ( 葉 ) 筑 摩 書 一 男﹃樋口一葉全集﹄ 四十一二ω
同 一 署名の作 品 は 、 脚注に│←記号を付してその歌番号を記し 、 検索の便をはかった。なお 、 夏子 ・ なつ子署名作品の 中 に は 、 ﹃ 樋 口 一 葉全集﹄で樋口 一 葉(奈津 ・ な っ ・ 夏子)作品とされている四点(うち同 一 歌 一 首)を含む。筆跡は 他の夏子 ・ なつ子著名のものと呉りを見 出すこ とが困難 で、同 筆かとも思われるが 、 今後の検討にゆだねたい。田辺面ととも こ 図版に掲げておく。 ( 旧姓伊東)夏子の作品初 出 脚注の歌番号では︹ ︺ を付し 、 かつそれぞれの作品の脚注に注記した。該当歌を 1 の 哀 -袈
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行路鷺 1 まち佑し慌の音を玉ほとの道にはからすき L てけるかな ( 裏 書 ﹁行路鷲/またれたる鴬のねを玉ほこの道にはからす聞きてけ るかな / 夏 子 ﹂ ) ( 無 題 ) 2 朝夕になれておりゐるあしたつをまつも 千とせの友とみるらむ ハ 無 題 ) 3 ものみなのかきり 有よとおも ひしは 君か千とせをしらぬ成けり 冬 畑 伊東夏子関係田辺家資料 4 里人の溶葉かきつめたくならしやまのしたみちけふり立みゆ P ム ' 弘 ' n -チ ' 7 円 JJ b なくとものかたをいたきてなくさむるをとめの 自にもなみたこほ る L ( 一 裏書 ﹁ 観 口 荘 作 ﹂ ) 四十一二 高木ぬ し の家の栄えを夏子ぬ しにかはりて 6 ぬけいてし 一 本竹の葉をしけみ 千 とせのかけも見ゆる宿哉 なつ子 夏子 夏子 歌 子 春 香 みの子 -表の和歌は全て抹消線で消してあ る 。 哀に書き直したものか 。 ﹁ な つ 子 ﹂ ﹁ 夏 子 ﹂ 表 記 法 は 異 な る が 、 一 裏 表 と も 同 筆 で あ る 。 田辺(旧姓伊東﹀夏子。一八七二 J 一 九四六年 。 日 本 橋 山 崎 問 屋 東 国 屋の娘 。 明治一五年に中品敬子の 萩 の 舎 入 門 。 三 宅花田 ・ 樋口一葉と 共 に 萩 の 舎 三才女とうたわれた 。 ( 近 ) ( 業 ) 巻 三 上 P 3 1 12 3 幻お Q d a U 司 r o o a u 士 、 dn コ ハ U 9 d p o q d -3 9 d 向 MMn n L q u n d q u A T A -z F b p h u n h u p o n o n N U Q d U H H u u
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制 御 加 知 山 2 ﹁きては﹂を見せ消ちにし 、 れて﹂と傍 書 。 同筆 。 一-, な 4 中 島 歌 子 。 一 八 四一(或いは一八 四 四 )l 一 九O
三 年 。 歌人 。 小石 川水道町に歌塾萩の舎を開く。最 融 問 川 附 則 に は 千 余 名 の 門 下 生 を 擁 し た 。 ( 人 ) ( 近 ) ( 築 ) 一 二 上 巻 P し 山 知 │ ← 7 H 刊 5 裏書はベン、青インク使用。-← 6 1 1 2 6 田中みの子か 。 萩の舎では一葉の雨後萩 7 雨のうちに咲そはりけん萩か花はれていよ/¥色まさりけり 海上霞 8 見わたせは 霞の 外の色もなしあをうな原の春の明ほの 今守 9 すなほなる姿をめて L から人も竹の林になをすくしけむ (裏留一回 ﹁ 楽 水 萩原 正 巳 ﹂ ) ︿ 無 題 ﹀
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八十とせのそのことの葉のかす/¥ははまのまさこのつきぬ寿 (﹂ 裂書 ﹁ 八十歳老女﹂) 六十一になり給へるをいはひま ゐら せ て 11 こえそむる六 十 路を老のはしめにていまも L とせも君そかそへむ 新 竹1
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生いてしゃとのわか 竹 この君のかけたのむへき夏は来にけり 粒 と 御 辛 苦 歌子 のふ子 正巳 のふ子 重遠 北 白 人 先輩弟子にあたる。のち宮大工田 中市五郎に嫁す 。 ( 葉 ﹀ 巻 三 上 p 幻 巻四上p
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巻四下 P 側│← 日ω
8 萩の舎門人小 川 信子か。(業)巻 四 上 R M 制。或いは伊東夏子の母延 子 か 。 -1 v H U m - 30ーω
﹁ こ と の 葉 ﹂ の ﹁ の ﹂ 、 ﹁ は ま の ﹂ の ﹁ の ﹂ 、 共 に 傍 番 。 同 筆 e 2 V 4 5 い h a l l -w m 川 円 H伊東夏子関係田辺家資料 四十一二
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つとにおき夜半にいねかる秋のをかあせやたのもの露とおくらん 千代 子君の古郷へ帰たまふ子ををしみ て 14 かりのみとおもひけるかな此春は花を見すて L 君もかへるを のふ子の君のうへを夏子ぬしよりき L て 15 今更にとはて過しを悔るかなわれをまちしときくにつけても J~\ 16 あめっちのひろくわたりてすむへきをいか でせはむるこ L ろなるら む 池蓮 17 蓮葉のはなより花に風過てかをさへょするいけのさ L 浪 国家郭公 18 刈しほの麦のはて結ふ山はたにひとこゑかけてゆくほと L きす ( 無 題 ﹀ 19 立かへることしを千代のはしめにてきみかよはひはかきりしられす 雪松樹花 20 高木に春なれはこそしら雪もしとりの花とふりか L りけん のふ子 みの子 春 呑 貞相尼 七 十 七 歳 淳 翁 かね子 と ね HH 詞詮﹁子を﹂ の ﹁ を ﹂ 、 傍 芦 田 。 同 筆 。 日詞書にいう﹁のふ子﹂は伊東夏子 の 母 延 子 か 。 創 的 出 参 照 。 口 1 1 v m雛 祭 21 ひなまつるやとによはれしをとめ子の一群いつる桃さける門 ( 裏 書 ﹁ 観 口 荘 作 ﹂ ) ( 無 題 ) 22 賎かもるかりほの庵に音たて L 明 ぬくれぬと秋かせのふく ( 無 題 ﹀ 23 神無月しくる L 空を詠めてもおもひそいつる去年のふること ( 一 裏 書 ﹁ 富 美 子 ﹂ ) 閑居梅 24 うっせみの世のよしあしをよそにして 軒はし っかに 匂ふうめ かえ ( 裏 書 ﹁ 従 五 位河村 藤 綱 ﹂ ) 増 山 " 二A
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物こしに衣のおとなへ聞しよりとりかさねても増る恋かな 河 上 暮 秩 26 しつく河ちるやを花の一ふ L きかりの羽かせも秋ふけにけり 春香 多喜の 藤 綱 喜雄 幹 文 引 μ 哀 也 、 ベ ン 。 m H インク使用 。 幻萩の舎門人 、 安藤ふみ子か 。 ( 葉 ) 巻四下 P 刷 。 - 32ー お 久 米 幹 文 。 一 八 二 八 1 -八 九 四伊東夏子関係田辺家資料 四十一二 雪 中 来客 27 引いる L くるまのおとのきこゆなりこの 大 ゆきに 誰かきつらむ 月前梅 28 明るまてのきはのうめの花の上にか L りてにほへ春のよの月 林 紅葉 29 タつく日入はてたれともみちせしかた山林くれむとも せ す まちてむなしき 30 待やおそきおそきや待もあた L めしひとりふすまの 物さ むけなる 雪 中 若菜 31 ふるゆきもいとはてけさは里の子かうちあらそひてつむ若葉哉 門過る人もあらぬをしのす子きたえすみたれて 何ま ねくらんと よまれたるかへしによめる 32 間人もあらぬあら野与はなす L きまねくは秋の風の ま に /1
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門過る人もあらぬをしのす L きたえすみたれ て何ま ねくらんと あるにかへしてよめる 夏子 夏子 夏子 j乱 栄 展 子 義孝 義 幸 年 。 国 学 者 。 本居些穎を中心に黒 川 真頼らと大八洲学会を主催し た 。 猶 、 伊東夏 子 は彼に国 学 を 学 ば ん と し た こ と も ← の っ た ら し い 。 ︿ 近 ﹀ ( 葉 ) 巻 三 上 p 川 巻 閲 上 p , 刊 A U l ' o o n t u 、 F h u ロ l i v m ω33 問人もあらぬ荒野 L 篠 す L き ま ね く は 秋 の 風 の ま に / ¥ 暁更始 34 枝うつるさまも見ましをあかつきのかはたれときにうくひすのな く 花のもとにめたてり 35 ( マ マ ﹀ 木のもとにゑまひかはせるおもかけはさくらにたちもおくれさりける ( 無 題 ﹀ 36 かけてほす軒のひきこのいつまて もくちぬや君のよ はひなるら む 結 比 口 車 骨 37 風さむみあけんともせぬまとのとにはるをしらせてうくひすの鳴 首夏月 38 吹かせはまたまたれねとはし居してっきみる夏に成にけるかな 暮 山 花 39 あかすしてかへるタの山おろしうしろめたくも花にふくかな 折花 40 ひと校はをらてはえやはかへらましころまはころへ花のあるしと 重 嶺 夜 光 夏子 久 子 夏 子 忠 敏 大 海 出 鈴 木 霊 級 。 一 八 一 四 J 一 八 九 八 年 。 円 相 箆 。 維新後は浜訟県参事等。退 官後 、歌人として門人 二 百 余 人 に 教授した。荻の舎例会にも点者と し て 出 附 。 帥 叫 翠 因 。 ( 近 ﹀ ( 人 ) ( 業 ) 巻三上 P 6 1 l v m w 叩山花
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出 お 三 回 一 保 光 か 。 一 八 二 回 l 一 九 O 七 年 。 黒 川 真 相 制 に 師 事 し 、 明 治 期 経 闘派歌人として荊雌 。平 井 一 充 満編 ﹃ 耕 一 制十四家集﹄(明一止に鈴木 重 敏 ら と 共 に 入 集 。 ( 近 ) │ ←m
-34ー 39 十 位 六 平 歌,tg,控
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入 山 梨 問 。調tj
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110' 9 115現明 123存 治伊東夏子関係問辺家資料 四十一二 冬のなかはころ仰ことにて浜の離宮に遊ひけるとき 41 君かためたつねてみれは冬かれの野にもわかなの有世也けり 栄内両翁三年の忌にあたらせ給ふに 42 是柴におくしら露をなき人のたまかとみれはす 与しかりけ り ( 無 題 ) 43 日の御かといまかあ くら し玉敷のみやこはなへて震たな引 春閑居 44 あし引の山辺の庵にすみぬれとはるはさすかに人そとひける ( 無 題 ) 45 末遠きよはひくらへてわかの浦にあそへるたっそ君か友なる 猿 46 ならえたる事はなしとも山さるの人まねならぬよをへてしかな 明治天皇御製 47 さしのほるあさ ひのことくさはやかにもたまほ しきはこ L ろな りけり ( 無 題 ﹀ 道子
口
雲
口
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夏 子 なつ子 歌 子 之 爾 一 謹書 撞 子 れ小池道子か 。 明治二九年 、 ﹃ ゃ な ぎのつゆ﹄に出詠。践 を記す。序 は高崎正風。伊 東夏子蔵書中にあ h け ノ 。48 山にのほり磯にあそひし鎌倉のむかし恋しききのふ今日か な 恋 祝 言 49 よ ひ / ¥、 の我 かよひ路の 関もりよ戸さ L ぬ御 代 にな らひこそすれ 紅葉色 と 50 紅ゐに朽葉ましりに染はて L 春の花より中/¥にこそ 首夏藤 51 春なっとあらそふ花の藤かつらいつれを時となひく成らむ ( 無 題 ﹀ 52 ( マ マ ﹀ 山々は向 うかすみて雨あしははやま近なる 水 固ま でもき ぬ ( 無 題 ) 53 あたら しくつ くりかへたる 礎のもとのこ L ろを わ す る な よ き み 岳飛張巡 優劣如何 54 ひをへつ L まもるあしへは水鳥のうきせのあとにおとらさりけり 浮 月 55 し きの たつまこもか く れ の 津 水にあさましきまてすめる月 かな 前 知 直 恒 波多野洋子 集 祭 48 四 中 上 村 P.礼 37&子 ↓iJ~ 1 58萩 241の A, 門 人 葉 巻 m l 1 v附 - 3 6-臼小出集。一八三三 l 一 九 O 八 年 。 歌人 。 御歌 所寄人 。 号 一 倍 図 。 赤松 庵とも。伊東祐命 ・ 吉 岡 崎 正 風 ら と 共に萩 の舎を援助した 。 ハ 近 ) ( 人 ) ' a 斗 ・ n h υ 0 6 川 崎 町 M H I h -喝 R d o
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H H H H M 九 日 市 持 密 ﹁ 貫 一 女 ﹂ l i vm伊東夏子関係団辺家資料 四十一二 ( 一 桑 一 書 ﹁ 重 女 ﹂ ) 間庭譲
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( マ マ ) 人とはて苔のみむせる庭のおもははしるあられも 音 せさりけり 葉月の五日梅の屋にて一 一 課のみ物語しけるをり夕さりつ方の月 おもしろく出たり軒のもとに葦あり 57 ゆふまくれ難はの秩の心地して軒端の葦のさばる月影 ( 無 題 ) 58 神無月春かと斗吹かせに庭の桜木散そめにけり 愛萩 59 わか宿に咲たる萩ものへなるもめっるこ L ろはかはらさりけり ( 無 題 ﹀ 60 村しくれふるおとき L てみいたせはにはの浅ちふくれはてにけり のふ子君のみまかり給ふと開て夏子君のもとへ 61 残れるもすきしもいと L おもふ哉おひたる親を同しもつみは ( 無 題 ) 莞爾 メ--A , l 胃 長嶺 夏子 夏 子 龍子口
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白 川 丸 山 莞 爾 か 。 一 八 三 六 l 一 八 九 八 年 。 維新志士として坂本龍馬らと 交 わ る 。 明治期、内務大臣書記官 、 高知県知事を経て退官。﹃捌硝=干 六歌撰﹄に入集。(人) 閉 山 詞 書 ﹁ 葉 月 ﹂ の ﹁ 月 ﹂ 、 傍 書 υ 同 筆 。 ﹁月おもしろく﹂以下二行 書 き にした歌の行聞に書く。太陽と稲 砲の下絵あり 。 短附の地辺部 、 刷 局 滅が激し い 。 │←刷 切短冊は金砂子散らしの白 d 吊を台紙 に貼付したもの 。 辺 の 短 冊 と 同 山 山 田 辺 龍子 ( 三 宅 花 園 ) か 。萩の舎 同人で 、 の ち 三 宅 雪 山 績 と 結 婚 。 歌 人 ・ 小説家 ・ 随筆家として活躍。 ( 近 ) 日 m M 参照 。62 ﹂とたらぬこ L ちして けり鴛のこゑは待 えぬ梅の下陰 暁春月 63 咲花のこのまに落し月みれはよはあけかたに成や しぬらん 駿河にて我入道よめる 64 大空もこ L ろも共にはれにけりふしの高根に雲もか 与らす すてかたきもの 65 もろこしの鳥のあとこそ捨られねわか秩一題す一のものならねとも 林中花 66 よふこ鳥こゑにひかれておもはすもふかき林の花をみしかな 閑庭梅 67 夏すきてさしたるま 与 の窓の戸をあけよと梅の花はさくらむ 夏雲 68 ひむろ山ゃまに山なすしら雲の空のはた て はす 与しけもなし 夏子 操 山 重嶺 夏子 真頼
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栄 節露梅祝といぶことを 此たひおのれの還暦のいはひを人々のよりてせさせ給へるかしこまりを みの子 山 明 大 西 祝 。 元 治 元 年 生 。 同志社神学 科 ・ 東京帝国大学哲学科卒。西洋 詩学や哲学倫理学に基 づいた啓 蒙 的な批 -評を行なう 。 伊東夏子とは キリスト教を通じて親交があっ た 。 号 協 同 山 。 ( 業 ﹀ 巻 三 上 P 州 - 38ー 日 黒 川 真 額 。 一 八 二 九 J 一 九 O 六 年 。 国文学者。歌人。歌は大八洲学会 に参加。﹃捌間三十六歌訓告に入 集 。 ( 人 ) ( 近 ) ( 古 ) 。 夏 子 の 蔵 舎 に 真頼著﹃玉の絡変 格弁 ﹄ あ り 。伊東夏子関係田辺家資料 四十一二
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ハ マ マ ﹀ 身にあまるめくみの露にかすならぬおい木のうめも春に逢にけり 四十路にいる日感ありて 70 大唐のおほき聖の言は速しわれは四十路にいよ L まとはむ 待 鷲 71 うくひすをまたぬ日も無待ときは山にこ L ろそ絶すやらる L 主 主 同 72 河竹の葉こしの色にまかふかなたまのすたれにかくるあけひは ハ 無 題 ﹀ 73 冬されとのこると見てしもみちはのもろくもちるか夜半の嵐に 夏 花 74 こまとめて水かふ岸をはなれけりむちにやかけんうき草の花 産車 中 75 こ L のへのうちはしらねと大君の大宮所みれは尊とし 名所鶴 76 朝ほらけふしをみるたにゆたけきをたっこそあそへ浮島かはら 四 明 l魚│国
縁 明 祐 命 祐 命 重嶺 q d i l lL v・
-マ ,
m 川 川 川 口 v u 勺 t i l l -J 吋 n o n v H H ド i u H U 引 け 伊東砧命二八三四 1 一 八 八 九 年 。 歌 人 。 中島 歌子と共に加藤 千 浪 に 学ぶ。萩の舎例会に点者と し て 出 席。伊東夏子蔵書にその巡 稿 集 ﹃ 柳 の 一 業 ﹄ あ り 。 ( 近 ) ( 人 ) ( 業 ) 巻 三 下 P 防 1 lv 百 % m m閑庭該 77 ふ ゆ か れて花も紅葉もなき庭の小さ L かうれにふるあられかな 朝
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78 朝日かけほのめくま与にしらけたるはなもふた L ひ い ろそひにけり 恋 79 書送る筆 の匂ひとうつり香の諜り合たる妹か玉章 夏草露 80 花 の L を思はむものか朝夕に露もさかりの 庭の夏草 ( 無 題 ) 81 十とせ徐りみし世をなれもしのひねになくや卯月のやまほと L きす のふ子ぬしをいたみて 82 打ゑみてをさな遊ひを見し君のおもかけいまもしのはる L かな ( 無 題 ) 83 降やかて消るかつねのあわ 雪 もをりからみれはものそかなしき 夕暮 忠保 重嶺 ひとみ 貞相尼 縁 明 つや子 夏子 乃﹁うつり香﹂の﹁り L、 傍書。同 筆 。 -40ー 町 出 小 笠 原 艶 子 か 。萩の舎同 人 。 ( 葉 ) 巻 四 上 p 制 。猶 山 口 山 参 照 。 -←別 お﹁つねの﹂の﹁の﹂は 、 上に﹁能﹂と重ね 書き 。 ﹁ の ﹂ の伊東夏子関係田辺家資料 四十一二 84 軒近き花にきなれて惜のあかすかたらふはるの夕暮 ( 一 裏 書 ﹁ ゆ き 子 ﹂ ) 岡 索 、 松 85 冬くれと落葉こほれし跡 もなしまっのみた てる岡こえの道 閑庭花 86 萩の葉もしつまる庭に鳴池のこゑはのこりてさよふ けにけり 薄 暮 雁 87 夕日影なこりみゆなる 波のとをくれはてぬ まと雁わたるらん 琉 球 紫おもと L い へ るを人の御もとへ送り侍ると て 88 遠つ国うるまの島に生といふくさのゆかりはより 処なし 露時雨懐 旧 89 別れしもけふひと L 壮﹂の神無月しくれひまなくぬる L 袖 哉 ( 裏 書 一「 誉 子 L-月前 郭 公 90 ほと L きす口口口なるてる月のかつらのかけにますか けは あらし 夏 子 祭 公 純 政 蔭 重嶺
( 無 題 ﹀
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秋かせもこ L ろしてふけきのふ今日かと固にみゆるわせのはしり穂 握 92 より直はことそいと厚し秋の暮 郭公近 93 耳うとき人はしらても過すらむこゑほのかなるはつほと L きす 倍楽園にて人々としことにその L 梅を 94 御その生の名におふ春のけふとてやふみこのむ花のゑまひかほれる 寄民祝 95 君か世のめくみの露は民草のさかゆるうへにみえ渡る哉 皇 后宮の御花見にめされ し 時禁庭花といふ御題を賜はりて 96 とふ蝶のかろき身なからこ与のへの御園のはなになる L 今日かな ( 無 題 ﹀ 97 二年経し其悌も神無っきはつかにのこる庭のもみちは 新秋風 芳校口
郎
夏子 某恵 嘉吉 祐命 縁 明 季知 川 町 l l ← 附 - 42 川 町l
品 。 ま た 郎 ( 署 名 ﹁ 嘉 ﹂ ) も 筆 跡 似 る 。伊東夏子関係旧辺家資料 四十一二 98 あき風は桐の一葉と思ひしを先あはれとそさそひ初けれ 春橋 99 桜さく春の野川の 丸 来橋たかあさけよりかけわたしけん 御をくり名の六文字を句のうちにいれて見宝塔品の心をよめる 100 松かせの音も妙なり月と日のひかりならふるわしの高ねは ( 無 題 ) 1 0 1 いつしかもまいりはすらむ 山 科の栗栖の L へのおくつきところ 夜蛙 2 0 1 さよふかくかとたのかはっこゑすなりおほろ月ょや雨になるらむ ( 一 裏 書 ﹁ 重 女 ﹂ ) ( 無 題 ) 103 花の色のくれはてしより虫の音のさやかに成ぬ野へのはき原 霞間柳 4 0 1 春風の 吹 ほとみえて立おほふかすみをもる L 青柳のいと 赤 桔 縁 明 忠秩 夏 子 夏 子 川 町 一 二 条 西 季 知 か 。 一 八 一 一 J 一 八 九 O 年 。 討幕計画に破れた七卿落ち の一人。維新後は明治天 皇 の 和 歌 指導等を担当。香川景樹 ・ 高松公 祐 門 人 。 ( 近 ) ( 人 ﹀ 川 波 忠 秋 か 。 一 八 一 一 J 一 八 八 一 年 。 桂園派歌人 。 宮内省歌道御用掛担 当 。 ( 近 )
5 0 1 しくれする 雲 も 日 影 に そ め ら れ て 紅 葉 を お ろ す 峯 の こ か ら し 竹 間 鷲 5 0 1 うくひすの声長閑なる 山 さとの竹のした道春風そふく 冬 今';/.1. 'I~、 q i
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l おく霜のけふる朝に見出せはさらに色こき庭の松かえ ( 無 題 ) 1 0 1 しと L より外 に霜ふむ鳥もな し 浅茅のかれ業庭に飛きて ( 無 題 ) 9 0 1 も り 捨 し山田 のひたの掛縄にふきのこりける秩の風 かな 暁 更 鷲 110 呉 竹 の は や ま の 陰 は く ら け れ と よ は あ け た れ や 侍 の な く 月前萩 l l l こと更にこはきか上のした露をてらすとみゆる秩のよの月 先 住車1
1
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吹しをる木からしあらき 山 かつのこすゑにねふるたつも有けり 夏子 夏子自
口
根
忠 敏 夏 子 夏 子 川 ﹁ 山 さ と ﹂ の ﹁ さ と ﹂ 、 は じ め ﹁ か け﹂とし 、 見せ消ちを打って﹁さ と﹂と傍 書 。 肉 筆 。 44伊東夏子関係田辺家資料 四十一二 雨中春草 113 ふ り つ L く春のなかめもわか草のもえ出るころはのとけかりけり ( 無 題 ﹀ 114 常磐なるまつのみとりの久しきをきみかよはひの友とこそみめ 梅花誰家 115 おほつかなたかやとよりそ梅か与のこてふに L たる春風のふく ( 無 題 ) 6 1 1 解ぬるか岩まの こ ほりおとすなり けさ谷陰もは るにしられて ( 一 裏 書 ﹁咲き揃ふ雪とも 見へし梅 は や し ﹂ ) 林中花 117 をはやしの松の梢もみえぬまてさきを L りたる 山 桜かな ( 無 題 ﹀ 118 東の家のさかえをみなからもにしへとのみは何いそきけん 雨後萩 9 1 1 ( マ マ ﹀ 今過し 一 村さめにはきか花にはもせきまてみたれ合にけり 夏子 夏 子 忠敏 八 十八 翁 春 用 夏子 祭 夏子 川裏書は表とは別筆 。
( 無 題 ) 120 ( マ マ ﹀ わか魂を容はやと口の挟るれはよしやふれなとおもふ頃哉 ( 無 題 ﹀ 121 まてと/,¥わか山さくらさかぬかなた与しら雲の峯にみえつ L 時々逢恋 122 秋田かるかり田にましるしひなせの しひてまてはや時々はくる 都朝震 123 うち日さす都大路のたてぬきにたなひきわたるあさ震かな 伊東君の父君の二十三回忌に 124 しのはる L さ月の雨のふることをなれもかたらへやまほと L きす ( 無 題 ﹀ 125 神無月はつかのかしの影消えてしくれとふるはなみた成けり タ郭公 E q ' h l しのひ 音も さたかにき L つ静かなるゆふへの空になくほと L きす 旅行初雪 時 懇 夏子 口口 忠 敏 縁 明 久 夏 子 文 一 関 一 問稲穂に案山子の着色下絵 あ り 。 - 46ー 国樋口一葉歌 。 ( 業 ) 巻 四 下
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。 他 の夏子箸名作品と肉筆か。樋口一 葉 。 一 八 七 二 l 一 八 九 六 年 。l
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伊東夏子関係田辺家資料 四十一二 127 朝山をくなかしこゆる旅ひとのかこと斗のけさのはつ雪 鷺出谷 128 なかれゆく雪けの 水 に鴛もさらはと谷を思ひいつらむ 野春風
-q J “ l 飛てふのそてかろけ 也 春ののはふくとしもなき風や 吹 らむ 夏草露 130 咲出む花のあらましみゆるかなあさ露おける野への夏くさ 海上震 131 もしほ焼けふりもこめ て春震なみち はるかにたな 引に けり 田家秋風 132 ほ ろ / , ¥ と ぬ か こ L ほ る L 小山田 の タ へ の か せは秋めきに けり ( 無 題 ﹀ 133 もれ出る雲まの月に影みえていやめつらしき 山 ほ と L きす さなきたに 淋しき秋も菊月 のはしめの 六日に妻をうし な ひ 同し月十三夜も殊に晴ぬれは 草 加 士 口 夏子 夏子 なつ子 さたむる子 嘉 重雅m
﹁ 文興 ﹂ 或いは﹁文雄 ﹂ ( 井 上 文 雄﹀か 。 井上文雄川参照 。 131 定'9---, 子現明さ が 存 治 た い 三 れ る 十 五議
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ιー は 入 一寸 渠定 者 子 に 」 大 か !lli' 04
3 1 思ひきや妻は浄土て后の月 ( 無 題 ﹀ 135 一 助 己 か の 一 ( 十 字程度﹀よりい を やすからぬ世 に か L りけり 水鳥 136 さえかへり霜おく夜半も波まくら身はならはしの冬の 水 とり 霧 中 川 137 ( マ マ ﹀ わたり来し須芳の氷は夢なれや雪とけはふる L 天の 中 川 闘 一 新 竹 138 かたつふり葉末をったふ若竹の園につく迄なひきける哉 首夏鴬 3 3 1 みつえさす山の し た道鴬のこゑをのこ し て春は暮にき 呑 煙 140 薫れともはかなきものは煙かなきゆるを人の身の上に し て 旅郭公 1 4 1 ふるす 出 てなれも旅なるほと L きす草のまくらに声かれすなけ 貞信女 清 美 幹 文 祭 夏 子 温知 由清 防損傷激しいロ﹁貞信 ﹂ は 一 二 輪貞信 尼 か 。 一 九 O 二 年没 。京都極 図 歌 妓。呑川景樹門下で蓮月に学ん だ 。 ︿ 人 ﹀ - 48ー 川 横 山 由 清 。 -八 二 六 l 一 八 七 九 年 。伊東夏子関係悶辺家資料 四十一二 ( 無 題 ) 内, z h 4 l 以またて咲しかきねのきくの花けふの手 向 とみるそかなしき ( 一 一 回 訳 書 ﹁ (無題)/あきまたて咲しかきねのきくの花今 日のた むけとみ るそかなしき / 夏 子 ﹂ ) 田家秩風 143 涼しさもたりほの稲か都辺の ねきしの田居も秋の朝風 ( 無 題 ﹀ 4 4 1 三千とせの君 かかさしに咲ぬらんにはのわか木のも L の初花 行路時雨 5 4 l 山風の時雨のあめをさそひきて谷のした道ゆきそわつらふ 元日子日 n h H u ・ 4 l 立春 の今朝のはつねは鷲もよし野の園楢も及はさるらむ 寄虫雑 q 1 4 1 世の人にいとむはかりのちからなきわれやかへるの たくひ成らむ 落葉 夏 子
口
口
夏子 なつ子 幸枝 、 氷 好 清美 国学者。法制史家。黒 川 真額らと 共 に ﹁ 奮 奥 類 纂 ﹂ 等 の 編 集 に 従 事 。 ﹃探三十六歌撰﹄に入集。︿近﹀ ( 人 )ω
表 は 、 ﹁ ( 手 向 ﹀ そ ﹂ の 上 に ﹁ と ﹂ と重ね書き 。 ﹁ か な し き ﹂ の ﹁ し ﹂ 、 上字﹁な ﹂ の終筆が横に流れたた め 、 途中で往きさしたか 。そ の 後 、 一首全体に抹消線をひいてい る。裂に清書 したものか 。 樋 口 一 楽歌 。 ( 築 ) 巻 四 下 R m l l v m148 よひの まの時雨はけさ の木の葉にてこ L ろ のうらのたかふころかな 首夏風 9 , a 苛 l 山はたのむきほな ひ かし吹風になつをみせたる朝ぼらけかな タ雪 n H U
-ふりそむるゆふへよりこそおもほゆれつもらむ松の雪のあけほの ( 無 題 ﹀ 151 一盟 国もあらして 行ぬ梅貰ひ 月前時雨 152 月かけは 一 剛 一 口の葉にさしなからもりの夜嵐しくれ来にけり ( 無 題 ) 153 十余 りみと せのむかしおもふ にももろきは老のなみ たなりけり ( 無 題 ﹀ 行年八十七 154 なる子にておとす 小 鳥の又来るをいねと追やる秩のわ田守 ( 無 頭 ) ζ 1 υ 5 1 かきねらは濁りもや せ む初もみちにほふ木かけの 山川 の水 夏 子 今 世 上千代 祭 湖 平 月玄庵 雅 文 円 U 問 ﹁ 小 鳥 の ﹂ の﹁の﹂傍番 。 ﹁ 月 ﹂ の 第一筆目は二度おきか 。 盤 色 同 じ 。伊東夏子関係国辺家資料 四十一二 月前花 ¥56 月かけのかすむ岡へに遠しろくみゆるや花のさかり成らむ ( 無 題 ) 7 5 1 君か家の庭の松かえふく風は千代をならせるこ L ち こ そすれ ( 無 題 ﹀ ¥5& こむとしはあはむといひし十日除りきみうせんとは思ひかけきや 新 樹 9 5 1 風にちるゆふへの露の玉かしはみとりす L しき夏の色哉 ( 無 題 ﹀ 0 6 1 時せみのこゑにも夏はなかりけりしみすなかる L 松のした陰 顕 恋 ¥6¥ 君かのる駒の小鈴の音たるみきませし道を人しりにけり 春 風 q , “ 6 1 ふくとなきはるの風にもしほかまの煙はに しに猶なひきつ L ( 無 題 ) 夏子 夏子 子 道文 夏子 光之 高 i駒 直 j恒 問 樋 ロ 一 葉 歌 。 ( 葉 ) 四 下 p 潟 1 1 v m 川 ﹁ き ま せ し ﹂ の ﹁ し ﹂、 ﹁ る し に 見 せ 消 ち を し ﹁ し ﹂ と 傍 書 す る 。 同筆 。 山第一字白﹁ふ﹂は﹁お﹂とも 。
163 いかにせむ別れかたさは剣太万ぬけ 出てこそわひしかりけれ 霧間暁月 164 むしの音はなほょをこめてきこゆれと霧にけたる L あけかたの月 ハ 無 題 ) 5 6 l 堪えゆかん 心きまり自力ある君か L いなに抱かれいれは 思 恋 6 6 1 おもふともいはて 心 に 思ふこそ人のおもはぬおもひ 也 けれ 月出山 167 山まつのこすゑはなれて秩の月いまかふもとの野辺にいつらむ ︿ 無 題 ﹀ 1 6 1 ふく風のさそひ残しし花みても散にし君をおもふころかな 行路霞 9 6 1 見かへれは霞に遠く成にけりいま過てこし野へのほそ道 月前虫 170 草ふかき駄の野原にすみなれて月をそこ L にまつむしの声 重遠 弘 子 久 夏子 夏子 夏子
堅 口
一 52ー伊東夏子関係田辺家資料 四十一二 ( 無 題 ) ﹁ 翁 口 墨 ﹂ -勾 t l あらたまる今朝の 機嫌を幾千代 も 春風入慌 172 吹かせはまた寒けれとをすたれてあられぬ春に成にけるかな (一盟訳書 ﹁ 春 風 入簾/ふくかせののとか になり て野に 山 に こ L ろもうこく をすのうちかな/安彦﹂) 行路花 173 さきつ L く花の木かけを行みちはおそきくるまもうれしかりけり 白 4 ng l・ -白 雲 のやへたつ嶺の山さくらそらにもつ L く瀧つ河なみ 暁更鴬 175 春はいまこ L ろうきたつ空ならしあくるもまたすうくひすのなく 夏 朝 176 あさほらけ池のはちすの露みれはうつる日かけも す与しかりけ り 人伝郭公 和楽 安彦 夏子 重遠 夏子 のふ子 川 話 一 下絵入 り 。 署名か 。 ﹁ 品 羽 口 墨﹂は絵師の 山加藤安彦か 。 一 八 二 Ol 一 八 九 八 年 。 尾 張 犬 山 耳 慣 土 。維新後は 口 問 川 駅取締隊長等。傍ら歌道を教え松 園と号した 。 萩の舎の歌会にも出 席。家集﹃松廼したたり﹄(人) ( 楽 ) 巻 三 上 P 3 1 1 v 削 川
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177 耳うとくなりやしぬらんほともふきすひとつてにのみき L わたる哉 薬 1 7 1 竹と木の根のみと何に思ひけむ花もみるめのくすり 也け り ( 無 題 ﹀ 1 7 l 千とせへん君かそのふの老松はさらに色こきこ L ちこそすれ 春 鶴 0 1 l 霞たつ小松か原におりたちてあそへるたっそ君か友なる ( 無 題 ﹀ 181 谷のとをけさ立出てうくひすもまっ君か家をおとつれにけり 正田ぬしか東京へかへるをり 182 むさし鐙かけるなるも玉ほこのまことのみちをふみなたかひそ タ 子 規 183 しのひ音もさたかにき L つ静かなるタへのそらになくほと L きす 夏 居 所 4 1 1 ひろからぬわかやとなれとこ L かしこところかへてもす L むころかな 千 之 夏 子 夏子 夏子
口 口
夏 子 安彦 54ー 山樋口一葉歌 。ー l m伊東夏子関係国辺家資料 四十一二 ︿ 無 題 ﹀ F h h υ 1 1 もみち葉のしはしなちりそ惜まれし去年の名残 のおもか けに せ む 秩 タ 6 8 1 ゃなきちるかとたをはなれおほそらをひとりなかむるゆふまくれかな 黄 7 90 1 校かはすきしの山ふき花ちりてこかねの露になみそ こ へける 窓早梅 1 1 1 うめの花さけるをみれはさしこめしま と のうち まて春 め き にたり 折 菊 9 1 1 す tA き原分行のへにはからすも一もと得たりしらきくの花 花 感 0 9 1 さくら花浅くこそ見れ深くしも思ひ入なは如 何 に哀れか 松間 鴛 1 1 1 うくひ す の初声すなり朝 日 かけかすむ 岡 へ の まつの梢 に 雪 中 待春 縁 明 良
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夏 子 夏子 以 中 夏 子 夏子 陥 ﹁ か と た を ﹂ の ﹁ を ﹂ 傍 豊 田 。2 9 1 うれしくもわか待雪は降にけりなとくる春のおそきなるらむ 草津にて 内 4 u
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l 別れ路やちかくに掴む竹の餅 橋遠花 194 さきつ L く つ L ふ みのさくら此はしのうへよりみれはひとめなりけり 田家 秋風 1 1 1 秋風にまかせてをらん小山田のかりほの庵のひたのかけなは 寄亀祝 6 3 1 をしこめていわふいはゐの水ふかく亀住測のそこひなきまて 山路時雨 η t a -しくれゆく雲のひまよりみゆるかなゆふ日さしわたるみねのかけはし 行路月 06 9 1 まつの火をけしてやゆかんさしのほるっきおもしろき 山 の 下 みち ,守口 1以 1 1 1 雪やとす 小笹と心しら れけりおと のみにして止ぬあられに 曲 驚 安彦 花 朝 周魚 夏 子 幸 校 n h u ζd伊東夏子関係田辺家資料 四十一二 名 所 若 菜 200 妹とせの山田のわかなくろをさへゆっりて賎かかたみにそっむ 薄暮雁 201 夕 日影しつむ外山は霧はれてまつはら遠く雁わたるみゆ l -r、 円 ソ -↑ v u 寸 4 い U K ↓ J ' 202 し らくものうかふとみ し はふも と川 うしろの 山 の さ くら成けり 遠 山 震 203 う こ 、 ぎ な き 物 と 思 ひ し 遠 山 もかすみににけて い っ ち い に けむ 朝萩 204 あさかほの花はあれともわかためのめさましくさは 庭 の秋はき 七十 を 六 つこえし春にひとり葉桜のもとにたち て 205 こ とさらに逢そ花ほしまた今年 国家秋風 206 秋風にほなみかたとる口す 也 あかたのもみもちかっきぬら し ( 裏 書 ﹁本所/白石 千 別 ﹂ ) 千 波 口貴 夏 子 明 暮 夏子 す み 江 千別 加裏書は別筆。白石 千 別 。一八八七 年没。旧幕臣。維新後は 外 務省 ・ 博物館 ・ 宮 内 省 図 怒 寮 畑 町 可 に 勤 務 。
元祖百回追福 207 も L とせを周る月日そ翁草 ( 無 題 ﹀ 208 氷たにまた結はぬをわか 山 のたかねはいつか雪降にけり ( 無 題 ﹀ 209 玉たれのをすの外 山 の月みれは し のふむ かしもおほろ成け り 顕 恋 210 あしの根のあらはれにけり難波かた身をつくしても し のひしものを タ春月 2ll ︿ マ マ ) タひはり鳴こゑ絶てうち霞むむすふは月に成にける哉 ( 無 題 ﹀ 212 谷のとをけさ立 出 て うくひ すもまつ君か家をおとつれにけり ( 裏 書 ﹁ 庭早梅 / 風さむき窓を明てもみつるかなこれやことしのうめのはつ花 / 夏 子 ﹂ ) 里 J札 伊 夏 子 夏 子 蹟 子 夏 子 夏子 歌人 。 また今様を好み 、 今様翁と ' h 号した 。 ( 人 ﹀ 1 .10 制 の 鳥 長 居 女 腕 。子
暴力;
、】ノ 巻 陵 三 軍 上 中 P将 8鳥 巻 居 四 小 上 弥 P太 -58ー 川市押様の私製短冊。いま四周をふち どった方を表とした。伊東夏子関係田辺家資料 四十一二 213 鳥羽玉のやみのうつ L にかきやれとなれてかひなき とこのくろか み 野時鳥 214 夏狩の矢た野にえ てし ゆみはりのつきに 一 声 暗しほとふきす 海 辺 松 215 固とひらけはた とか はりてすみのえのなきさに とほきあら L まつ原 冬 竹 216 木からしのふく音高き窓の と のたけにそ冬の 色 なか りけり 古寺タ 217 物たへてきくにさひしきふる寺のあめさ口しふくゆふあらしかな 人伝子規 218 人す て に き L てける哉ほと L きす い また夢にもおもひ遂ぬを 雪中鳥 219 さよふかくねくらの 雪や 染る覧いねさわかしくからす暗なり 岡新樹 220 かた岡のわか葉のかけにきてみれは花にあそひ し跡な日間り 美蔭 -EL 雄 夏 子 美蔭 なつ子 反
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雄 夏子 山 薄 様の私製短冊 。 l I品
山梅村 宣雄か 。萩の舎 例会に点者と して出席 。当 該資料に於ける短冊 の 出 詠 数 は 、 夏 子 に つ い で 多 い 。 ( 築 ) 巻 四 上 R 幻1
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抑 制 おおおお 川 井 上 文 雄 。 一 八 OO l 一 八 七 一 年 。 歌 人 。国学者。岸本 由豆流 ・ 一 柳 千 古 に国学を学び 、 江 戸 派の最後 を飾った 。 ( 人 ) ( 近 )( 無 題 ) 221 忍ふかな過るもはやくかそふれは三とせのけふも夢のまにして ( 一 国 間笠宮 ﹁ 真 子 ﹂ ) 深更郭公 222 あふ坂の山ほと L きすそらねにはあら しかとおも ふ 夜半の一 声 古戦場 223 ますらをの草むすかはねくちし野のあと L ふ物はあらしなりけり 海 辺 震
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打わたすえそか千しまの春 震 いつこか園のさかひなるらん 野 蝶 225 口 な しにす L な花咲 のへみれはつはさもかろくまふ こてふ哉 新 竹 226 ぬけ出て L 一 ふし高き若竹を文よむ窓の しを りにやせむ ( 裏 書 ﹁ 青 山 南町六丁目百四十一番地松木方奥野まつ子﹂) 新 竹 謀光 幹 文 宣雄 朗 子 まつ子 治子 - 60 -町 出 前 田 朗 子 か 。 前田利嗣夫人‘(業) 巻 四 上p
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・ -- -別伊東夏子関係田辺家資料 四十一二 227 露結ふまとの若竹いつしかとまき葉ひらけて色そひにけり ( 一 裏 書 ﹁麹町一番町四番地 徳 大 寺 治 子 ﹂ ) 夢後想 228 まのあたり別れしよりもはかなきは逢見しゆめのさむるなりけり 月前梅 229 まとあけてみれはかきねの梅かえにいっかか L りぬタ月のかけ 残紅葉 230 嬉しくも 小春の空に逢にけりち りおかれたる庭の 紅葉 野残雪 1 3 9 L ふきすさふ野風を寒みしもと原氷れるま与に残る雪かな 初 雁 232 めつらしく聞てけるかな秩風のみにしむゆふへわたる雁かね 夢後想 233 あふとみし夢のうき橋なか絶てねさめわひしくぬらす袖かな 山家水 重嶺 朗 子 宣雄 宣雄 酉子 宣 雄 貞 子 1 1 7
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t-234 我ために 淋 さそふる友ならむほそける河の水のひ L きは 年々待郭公 235 ほ と L きすことしもいたくまたするは出くる山やとほくなりけん 時 雨 236 いねかたき里のつまとに音たて L いくたひょ L のしくれなるらん 野残雪 237 かれ草の車問みわたりし山陰の野へに残れる雪も有けり 月前梅 238 春をあさみほころひ初し梅かえにさえてもやとる月のかけかな 杖 239 ひらけ行み代にしあるをみな人の杖をもっこそあや し かりけれ 新 竹 240 賎の男のぬきもらしたる竹の子のいつか 千 尋の陰と成ぬる 残 紅 葉 241 草も木も霜かれはてし野原にのこるや何の紅葉なるらん 安彦 つや子 貞 子 利隅 いつ子 磯 子 樫 子 4 7 3 5 3 1 3 4 5 1 1 1 1 -
62-伊東夏子関係田辺家資料 四十一ニ 夜時雨 242 宵の まのさやけき月にひきかへてまとのとた L くさよ時雨かな 通出恋 243 あふ事のかなはぬ 中 は玉っさのかよふ斗そいのち成ける 雨後花 244 雨晴てまた大そらのくもる日そさくらの花は見るへかりける 山 路花 245 咲 つ L く花より花にたひいしてしらぬ山ちにけふも暮しつ 初 雁 246 タ月のかけもさやかに花す L きま ねく方に とわたる初雁 年 々 待郭 公 247 こそもなほまたれし比そタ月に 一 こゑなのれ 山 ほ と L きす 田 蛍 248 かりに とてく る人もなき垣ったの蛍は数の増りけるかな 夏 燈 酉子 貞 子 もと子 鶴 子 栄 子 酉子 宣 雄 宣雄 6 1
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1 1 川 山 歌 題 の 右 傍 に 薄 墨にて﹁十三 ﹂ の 書 入 れ 。249 夏のよのみしかきほともしられけりよひのま与なる里のともしひ 初 雁 250 雨になる空と思ひてね し夜 半のまくらにちかき初雁の戸 杖 1 5 2 千よろつをさこそへぬらめいつも/¥ つゑをそへたる園の白菊 月前梅 内 F 白 5 2 のとかなる臨月夜と なり しより梅も 雪にはまかはさり品川 雨中待友 3