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当院における強直性脊椎の有病率について調査したところ 19.5%

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業) 

分担研究報告書   

脊柱靭帯骨化症に関する調査研究   

研究分担者  渡辺 雅彦  所属機関名 東海大学医学部外科学系整形外科学  研究協力者  田中 真弘 

       

研究要旨 

当院における強直性脊椎の有病率について調査したところ 19.5%

で強直性脊椎を認めた。さらに 70 歳代以降の有病率は 40.9%であり、男性に 限っては 50%を超えておりほぼ 2 人に1人は強直性脊椎を有している可能性 が示唆された。強直性脊椎に合併した椎体骨折は保存加療では遅発神経麻痺 を呈することからも手術加療(脊椎固定術)が推奨されている。このことか らも 70 歳代以降では転倒などの軽微な外傷による脊椎骨折には注意すべきで ある。

 

 

A.研究目的 

  当院における強直性脊椎の有病率につい て全脊椎CT矢状断像/冠状断像を用いて 調査した 

 

B.研究方法 

  2015年4月から2018年3月ま で当院救命センターに搬送され、外傷初 期診療ガイドラインに基づき全脊椎CT 矢状断像/冠状断像を施行した20歳以 上の1479例(男性1023例、女性 456例、平均年齢54.7歳)を対象 とした。評価はResnickの提唱し た診断基準に準じ、対象患者における強 直性脊椎の有病率について1)性別2)

年代間3)脊椎高位で比較検討した 

 

C.研究結果 

  対象患者1479例のうち289例、

19.5%に4椎体以上での骨化を認め た。性別で見ると男性21.1%、女性

16.0%に骨化を認め男性に有意に多 かった。DISHを認める症例の平均年 齢は71.7歳とDISHのない症例の 平均年齢50.6歳よりも有意に高く、

年齢と骨化の有無では正の相関を認めた。

有病率を年代別、男女比で見てみると年 齢が高くなるにつれDISHを認める症 例が多くなったが70歳以降では40.

9%にDISHを認めた。男性に限って みると70歳以降のDISHの有病率は 50%を超えていた。頚椎・頚胸椎・胸 椎・胸腰椎・腰椎・全脊椎にわけ骨化高 位を検討してみると68.3%は胸椎に 骨化を認め、胸椎のうち特にT8910 に骨化を認める症例が多かった。 さらに T 8− 10の部位に骨化を有する 233 症例の

うち T8-10 に胸椎後弯の apex の存在が

142 症例(60.9%)にみられていた。また T9高位にて横断像における骨化部位を 調べてみると椎体右腹側の領域に 98.3%

とほとんどの症例で存在していた。

 

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D.考察、 

  2014年以降に報告されたCTを用 いた4つの報告の特徴では高齢者、男性 に多く、胸椎高位、その有病率は8.7- 27.1%であり、今回のわれわれの調 査とほぼ同様な結果が得られた。今回の われわれの調査から70歳代以降の有病 率は40.9%であり、ほぼ2人に1人 は強直性脊椎を有している可能性が示唆 されたことから、70歳代以降では転倒 などの軽微な外傷による脊椎骨折に注意 すべきであると考えられた。我々の研究 結果から靭帯骨化は椎体の右前方の位置 にほとんど存在しており、大動脈、静脈 と接する部位では少なかった。これは大 動脈の血流や血圧等が DISH の骨化進行に 関与している可能性が示唆された 

 

E.結論 

  全脊椎CT矢状断像/冠状断像の解析 から、過去のDISHの有病率とほぼ同 様な結果(19.5%)が得られた。年代間の 比較から 70 歳代以降の有病率は 40.9%

であり、ほぼ 2 人に1人は強直性脊椎を 有している可能性が示唆された。靱帯骨 化は T8‑10 の椎体右前方の位置に存在し、

これは解剖学的な要素が関与している可 能性がある 

 

 F.健康危険情報

  総括研究報告書にまとめて記載  

G.研究発表  1.論文発表 

 

BMC Musculoskeletal Disorder(19) 、 178(1-7), 2018

 

 

2.学会発表 

   日本脊椎脊髄病学会(2018年4月) 

   

H.知的財産権の出願・登録状況 

(予定を含む) 

1.特許取得   

2.実用新案登録   

3.その他   

参照

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