は じ め に
本稿では,社会保障協定(social security agreement)が,日本の海外進出 企業の社会保障負担軽減にどのように寄与しているかを,ドイツに進出し ている日系企業のケースを取り上げて検証する。
一般に企業が海外に進出する場合,進出先の国のさまざまな制度に従っ て行動しなければならないが,その場合に生じる典型的な問題が租税の問
539 商学論纂(中央大学)第59巻第3・4号(2018年3月)
社会保障協定締結による公的年金保険料 負担軽減効果の検証
御 船 洋
目 次 は じ め に
1 社会保障協定の目的と意義 2 ドイツの公的年金制度の概要 3 ドイツに進出している日系企業の実態 3‑1 ドイツの在留邦人数
3‑2 ドイツに進出している日系企業数
3‑3 産業別・年代別・男女別派遣従業員数の推計
3‑4 中分類による産業別・年代別・男女別派遣従業員数の推計 4 ドイツにおける日系企業の年金保険料負担軽減額の推計 4‑1 業種別・年代別・男女別の賃金の推計
4‑2 年金保険料負担軽減額の推計 お わ り に
──ドイツの日系企業の場合──
題であり,社会保険料の問題である。いずれも企業あるいは海外に派遣さ れた従業員にとっては自国と相手国に二重に支払いをしなければならず,
負担の増大に直結する問題であり,このことが負担の公平性を損ない,企 業の自由な海外進出の妨げになるとすれば,2国間で調整措置を講じなけ ればならない。租税の場合の2国間(あるいは多国間)の調整措置が租税条 約であるのに対して,社会保険料負担(主に年金保険料)について2国間で 調整措置を行うのが社会保障協定である。
日本の場合,現在(2017年10月現在),租税条約は,70条約等を締結し,
123か国・地域に適用されている
1)。それに比べ,社会保障条約はわずか17か国としか締結していない2)。日本経済団体連合会等が再三にわたって社 会保障協定締結促進の意見書を出しているが3),政府の腰は重い。
このような経緯も踏まえ,本稿では,租税条約に比べて注目度が低く,
1) 二重課税の除去,脱税や租税回避の防止を主内容とする条約(租税条約)
は57条約を締結し,68か国・地域で適用されている。その他に,租税に関す る情報交換を主内容とする条約(情報交換協定)は11条約を締結し,11か 国・地域に適用されている。さらに「税務行政執行共助条約」(多国間条約)
があり,旧ソ連・旧チェコスロバキアとの条約が複数国に承継されているこ とにより,条約等の数と適用国・地域の数が一致しない。「我が国の租税条約 ネットワーク」(財務省資料,https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/
international/182.pdf)を参照せよ。
2) 2017年10月現在,わが国と社会保障協定を締結している(協定発効済)の 国は,以下の17か国である。ドイツ,イギリス,韓国,アメリカ,ベルギ ー,フランス,カナダ,オーストラリア,オランダ,チェコ,スペイン,ア イルランド,ブラジル,スイス,ハンガリー,インド,ルクセンブルク。署 名済未発効の国はイタリア,フィリピン,スロバキアの3か国である。
3) 日本経済団体連合会は日本在外企業協会,日本貿易会と連名で,これまで に社会保障協定の促進に関する意見書を3回出している。すなわち,「社会 保障協定の早期締結を求める」(2002年9月),「社会保障協定の一層の締結 促進を求める」(2006年10月),「社会保障協定に関する要望」(2011年6月)
である。
制度的対応が遅れている社会保障協定に焦点を当て,社会保障協定のメリ ットを明らかにしたい。具体的には,わが国が最初に社会保障協定を締結 したドイツのケースを取り上げ,ドイツに進出している日本企業が日独社 会保障協定の存在によって,社会保険料(年金保険料)負担がどのくらい 節約できているかを推計する。
議論は次の順序で行う。まず1で,そもそも社会保障協定とは何か,社 会保障協定の目的や意義は何なのかを説明する。次に2で,ドイツの年金 制度について概要をみる。続いて3で,ドイツにおける日系企業の実態を データを用いて浮き彫りにする。4が本稿の中心部分であるが,まず各産 業における海外派遣従業員数を年代別・男女別に推計する。それと業種 別・年代別・男女別の賃金水準のデータと突き合わせることによって,海 外派遣従業員の所得水準を計算する。そして,ドイツの年金保険料率を用 いて年金保険料の金額を求め,それらを集計して最終的に海外派遣従業員 全体の年金保険料の合計額(節約額)を推計する。
なお,筆者の知る限り,本研究の先行研究はほとんどない。唯一とも言 える推計結果は,上述した日本経済団体連合会等3団体の意見書のうち,
2006年10月に発表された「社会保障協定の一層の締結促進を求める」に添
付された「諸外国における社会保険料の二重払い規模試算」である。これは,ASEAN,EU,中南米の24か国において実態調査を行った結果,13か
国(イタリア,チェコ,ブラジル,スペイン,ハンガリー,スウェーデン,フィリ ピン,オーストリア,メキシコ,ポーランド,ギリシャ,アルゼンチン,ベネズエ ラ)で社会保険料の二重払いが生じていたことを明らかにしたものである。
二重払いの金額は13か国合計で約120億円と推計された。
また,同じく日本経済団体連合会等3団体の2011年6月の意見書の中 に,社会保障協定発効済みの12か国(当時は12か国だった)における社会保 険料の負担軽減効果は合計で約770億円であったことが紹介されているが
(試算したのは厚生労働省とされる),推計方法や使用データ等,詳細は全く 明らかにされていない。本稿は,研究のこの空伱を埋めようとする試みで ある。
1 社会保障協定の目的と意義
経済のグローバル化とは,国際間のヒト,モノ,カネ,情報の移動の活 発化現象に他ならない。そのうち,ヒトの移動すなわち相手国で労働する ことは,相手国の制度の制約を受ける。その1つが社会保険制度,とりわ け公的年金制度である。公的年金制度をめぐっては,次の2つの問題が起 きる。
⑴ 二重加入,二重負担の問題
企業からの派遣や出向により,外国で働く従業員は,相手国の公的年金 制度に加入し,年金保険料を負担することが義務付けられる。外国に派遣 されている期間中も,自国で加入している年金制度は継続することが多い から,この場合,自国と相手国の両方で年金保険料を支払うことになる。
これがいわゆる「二重加入」「二重負担」の問題である。
⑵ 保険料の掛け捨ての問題
ほとんどの国では,公的年金の受給資格として一定期間の加入(保険料 支払い)を要件としている。相手国に短期的に滞在し,その間相手国の公 的年金制度に加入し保険料を支払っても,支払期間が老齢年金の受給資格 の要件を満たさない場合には,相手国からの年金支給を受けられない。つ まり,保険料が「掛け捨て」になってしまうのである。
この2つの問題を回避するために2国間で締結されるのが「社会保障協 定」である。したがって,社会保障協定の代表的な内容は次の2項目にな る。
① 法適用の調整
相手国へ派遣される期間が5年以内と見込まれる場合には,派遣期間中 は相手国の法令の適用を受けず,自国の法令のみが適用される。一方,派 遣期間が5年を超えると見込まれる場合には,相手国の法令のみが適用さ れる。つまり,派遣期間が5年以内の場合には,相手国の公的年金制度に 加入する必要はなく(相手国に年金保険料を支払う必要はなく),自国の公的 年金保険料のみを支払えばよい。派遣期間が5年を超えると見込まれる場 合には,自国の年金制度ではなく,相手国の年金制度に入らなければなら ない(相手国に年金保険料を支払わなければならない)。
以上のことを,日独社会保障協定を例にして簡単なケースで説明してお こう。まず,社会保障協定発効前の状況は,図1‑ ⒜で示されている。
日本企業A社の従業員Xが5年間,ドイツの現地法人B社に派遣され たとする。社会保障協定がないので,Xは(A社も)日本とドイツの両方 に年金保険料を支払わなければならない。
日独社会保障協定が発効すると図1‑ ⒝のような状況になる。派遣期間 が5年以下か,5年超かによって2つのケースに分かれる。まず,Xの派 遣期間が5年以下だと,Xのドイツ滞在中は,ドイツに年金保険料を払わ ず,日本にだけ支払う。一方,Xの派遣期間が5年を超過すると(たとえ ば6年),XとA社は,ドイツに年金保険料を納めなければならない。
② 保険加入期間の通算
派遣相手国と自国での年金制度への加入期間を通算することができる。
そして,通算期間が,年金受給に必要な最低期間(受給資格期間)以上で あれば,それぞれの国の年金制度の加入期間に応じた年金が受給できる。
このことを図2を用いて確認しておこう。
まず,日本とドイツの年金の二重加入期間がない場合について見よう
(図2‑ ⒜)。社会保障協定が締結されていない場合,日本での年金加入期
間(6年)は日本の老齢年金の受給資格期間(10年)4)を満たさないので,
日本の老齢年金を受給できない。一方,ドイツでの年金加入期間(4年)
はドイツの老齢年金の受給資格期間(5年)を満たさないので,ドイツの 老齢年金も受給できない。つまり,この場合には,老齢年金は全く受給で
4) 日本の老齢年金の受給資格期間は,従来25年以上であったが,2017年8月 1日から10年以上に短縮された。
図1 社会保障協定の効果 ⑴ ──二重加入の回避
(出所) 旧社会保険庁(現日本年金機構)ホームページに掲載されていた図表を筆者が アップデートした。御船(2010)も参照。
日本の年金制度に 加入
(a)【社会保障協定発効前】
日本の年金制度に 加入
ドイツの年金制度に 加入
(二重加入)
ドイツへ派遣
日本の年金制度に 加入
ドイツから帰国
日本の年金制度に 加入
(b)【社会保障協定発効後】
・派遣期間が5年以内の場合
日本の年金制度に 加入
ドイツの年金制度の 加入免除
(日本の年金制度 のみに加入)
ドイツへ派遣
日本の年金制度に 加入
ドイツから帰国
日本の年金制度に 加入
・派遣期間が5年超の場合
日本の年金制度の 加入免除
ドイツの年金制度に 加入
(ドイツの年金制度 のみに加入)
ドイツへ派遣
日本の年金制度に 加入
ドイツから帰国
図2 社会保障協定の効果 ⑵ ──年金加入期間の通算
(出所) 図1と同じ。
(a) 二重加入期間のない場合
【社会保障協定発効前】
日本の年金制度の加入期間6年
ドイツの年金加入期間4年
・日本での年金加入期間(6年)は日本の老齢年金の受給資格要件(10年)を満 たさないので,日本の老齢年金を受給できない。一方,ドイツでの年金加入期間(4 年)はドイツの老齢年金の受給資格要件(5年)を満たさないので,ドイツの老 齢年金も受給できない。つまり,この場合には,老齢年金は全く受給できない。
【社会保障協定発効後】
日本の年金制度の加入期間6年
年金加入期間を通算 → 加入期間を10年として扱う ドイツの年金加入期間4年
・日本での年金加入期間(6年)は日本の老齢年金の受給資格要件(10年)を満 たさないが,ドイツでの年金加入期間(4年)を通算すると10年になるので,日 本の老齢年金を受給できる。一方,ドイツでの年金加入期間(4年)はドイツの 老齢年金受給資格要件(5年)を満たさないが,日本での年金加入期間(6年)
を通算すると5年以上になるので,ドイツの老齢年金を受給できる。すなわち,
社会保障協定発効後は,日本とドイツの両方から老齢年金を受給できる。
(b)二重加入期間のある場合
【社会保障協定発効前】
日本3年
(日独両国の年金二重加入期間3年)
ドイツ3年
・日本での年金加入期間(9年)は,日本の老齢年金受給資格期間(10年)を満 たさないので,日本の老齢年金は受給できない。一方,ドイツでの年金加入期間(4 年)は,ドイツの老齢年金受給資格期間(5年)を満たさないので,ドイツの老 齢年金も受給できない。
日本の年金加入期間9年
ドイツの年金加入期間4年
年金加入期間を通算 → 加入期間を10年として扱う
・日独両国で年金制度に二重加入していた3年間を含め,通算して10年として取 り扱う(二重加入期間の3年間を2回カウントせず,3年として通算する)。そ うすると,加入期間は10年となり,このケースでは,日本の老齢年金の受給資格 要件(10年)も,ドイツの老齢年金の受給資格要件(5年)も,ともに満たして いるので,日本とドイツの両国から老齢年金を受給できる。
【社会保障協定発効後】
日本3年
(日独両国の年金二重加入期間3年)
ドイツ3年 日本の年金加入期間9年
ドイツの年金加入期間4年
きない。
社会保障協定が締結されると,日本での年金加入期間(6年)は日本の 老齢年金の受給資格要件(10年)を満たさないが,ドイツでの年金加入期 間(4年)を通算すると10年になるので,日本の老齢年金を受給できる。
一方,ドイツの年金加入期間(4年)はドイツの老齢年金受給資格要件(5 年)を満たさないが,日本の年金加入期間(6年)を通算すると5年以上 になるので,ドイツの老齢年金を受給できる。すなわち,社会保障協定発 効後は,日本とドイツの両方から老齢年金を受給できる。
次に,日本とドイツの年金の二重加入期間がある場合について見よう
(図2‑ ⒝)。ここでは,図のように,日本での年金加入期間が9年,ドイ ツでの年金加入期間が4年で,そのうち日独両国の年金の二重加入期間が 3年だとしよう。社会保障協定が締結されていない場合,日本での年金加
入期間(9年)は,日本の老齢年金受給資格期間(10年)を満たさないの で,日本の老齢年金は受給できない。一方,ドイツでの年金加入期間(4 年)は,ドイツの老齢年金受給資格期間(5年)を満たさないので,ドイ ツの老齢年金も受給できない。
社会保障協定が締結されると,日独両国で年金制度に二重加入していた 3年間を含め,通算して10年として取り扱う(二重加入期間の3年間を2回 カウントせず,3年として通算する)。そうすると,加入期間は10年となり,
このケースでは,日本の老齢年金の受給資格要件(10年)も,ドイツの老 齢年金の受給資格要件(5年)も,ともに満たしているので,日独両国か ら老齢年金を受給できる。
以上見てきたように,社会保障協定締結のメリットは大きい。
2 ドイツの公的年金制度の概要
この節では,ドイツの公的年金制度の概要を説明する5)。
ドイツの公的年金制度は,職域ごとに分かれているが,日本のような国 民皆年金制度にはなっていない。また,ドイツの公的年金保険の保険者は 国ではなく,「ドイツ年金保険組合」という公法人である。加入義務のあ る者は「被用者」(民間サラリーパーソン,パート労働者,公務員)と一部の
「自営業者」(芸術家やジャーナリスト,医師,弁護士等)である。民間サラリ ーパーソン,芸術家,ジャーナリスト等の自営業者,公務員等は「一般年 金保険」に加入する。被用者のうち,鉱山労働者は「鉱山労働者年金保 険」に加入する。また,公務員のうち,上級公務員(公権力の行使に関わる 職務を担う「官吏」)は一般年金保険ではなく「官吏恩給制度」に加入する。
一方,弁護士や医師等の自営業者は「自営業者相互扶助制度」に加入し,
農業経営者は「農業者老齢保障」に加入する。上記以外の者,専業主婦に 加入義務はないが,一般年金保険に任意加入することができる。また,無 業者も加入義務はないが,16歳以上の無業者は一般年金保険に任意加入で きることになっている(図3を参照)。
公的年金保険の財源は保険料収入と連邦補助金である。このうち,連邦 補助金の割合は26.
4%
(2015年)である。一般年金保険の保険料率は18.
7%である
(2016年12月現在)。民間サラリ ーパーソン等の場合には,これを労使で折半する(すなわち本人負担分は9.35%である)。ただし,月収が450ユーロ以下の場合(これを「ミニ・ジョブ」
と呼ぶ),本人負担は3.
7%,使用者負担は15%となる。また,月収が450ユ
ーロを超え,850ユーロ未満の場合(これを「ミディ・ジョブ」と呼ぶ),本 人負担分の軽減措置がある(使用者負担分は9.35%のまま)(表1を参照)。な5) 以下の説明は,厚生労働省「海外の年金制度─ドイツの年金制度概要─」,
厚生労働省年金局数理課「ドイツ公的年金の財政検証について─」,『年金と 経済』第35巻第1号(2016),渡邊(2016),Social Security Administration
(2016)等に多くを負っている。
図3 ドイツの公的年金制度
(出所) 厚生労働省「世界の年金制度─ドイツの年金制度概要─」。
農業者老齢保障
(適応対象外)
自営業者相互
扶助制度 一般年金保険
農業 経営者
医師,
弁護士 等
鉱山 労働者 民間被用者,芸術家,
ジャーナリスト等の 自営業者及び非官吏 無業者(学生・
主婦等)
(16歳 以 上 の 者 は一般年金保険 に任意加入可)
自営業者
(一 般 年 金 保険に任意 加入可)
一部の自営業者 被用者(民間サラリーマン・パート 労働者・公務員)
鉱 山 労 働 者 年金保険
官吏
官吏恩給制度
表1 ミディ・ジョブ従事者に対する保険料軽減額(2016年)
(単位:ユーロ)
被保険者本人の 月収
本来の保険料 負担額 ⒜
実際の本人 負担額 ⒝
保険料軽減額
⒜−⒝
450.01 42.08 21.44 20.64
500 46.75 28.69 18.06
550 51.43 35.93 15.50
600 56.10 43.20 12.90
650 60.78 50.44 10.34
700 65.45 57.71 7.74
750 70.13 64.95 5.18
800 74.80 72.22 2.58
850 79.48 79.48 0.00
(出所) 厚生労働省年金局数理課(2016)。一部加筆。
お,自営業者の場合には,被保険者本人が18.
7%分を全額負担する。また,
官吏恩給制度の財源は税である。
一般年金保険の保険料は報酬比例であるが,その算定基礎となる報酬額 には最高限度額が設けられていて,被用者の報酬額が最高限度額を超えて も保険料負担額はそれ以上増加しないしくみになっている。具体的に,報 酬最高限度額は,2016年現在で,旧西ドイツ地域では,月額6,
200ユーロ
(年額74,400ユーロ),旧東ドイツ地域では,月額5,
400ユーロ
(年額64,800ユー ロ)となっている。一般年金保険の支給開始年齢は65歳であったが,2012年から2029年にか けて,これを67歳に段階的に引き上げることになっている(2012〜2024年 の期間では,生年が1年遅くなるごとに支給開始年齢を1か月引き上げ,2025〜
2029年の期間では,生年が1年遅くなるごとに支給開始年齢を2か月引き上げるこ とになっている)。ちなみに,2017年7月〜2018年6月の期間における支給 開始年齢は65歳6か月である(表2を参照)。
老齢年金の受給資格期間(最低加入期間)は5年であり,財政方式は賦 課方式である。
年金支給額は次の式で算定される。
年金額(月額)=個人報酬点数×年金種別係数×年金現在価値
上式における個人報酬点数とは,各年に被保険者が稼得した報酬額を全 被保険者の平均報酬額で割って得た値を全被保険者期間を通じて合算した 点数を指す。年金種別係数とは,年金の保障目的に応じて年金種類別に定 められた係数のことで,老齢年金の場合は1.
0である。年金現在価値とは,
全被保険者の平均報酬額に相当する保険料を1年間拠出した場合に受給で きる老齢年金月額に相当する額(すなわち,個人報酬点数1点当たりの単価)
である。年金現在価値は,賃金の伸び率や保険料納付者に対する年金受給
者の比率等に応じて毎年スライドする。ちなみに,2016年7月以降の年金 現在価値は,旧東ドイツ地域で28.
66ユーロ,旧西ドイツ地域で30
.45ユー
ロであった。表2 ドイツの公的年金の受給開始年齢の引き上げ 生年 受給開始年齢 受給開始年齢到達期間
1946年 65歳 2011年
1947年 65歳1か月 2012年2月─2013年1月
1948年 65歳2か月 2013年3月─2014年2月
1949年 65歳3か月 2014年4月─2015年3月
1950年 65歳4か月 2015年5月─2016年4月
1951年 65歳5か月 2016年6月─2017年5月
1952年 65歳6か月 2017年7月─2018年6月
1953年 65歳7か月 2018年8月─2019年7月
1954年 65歳8か月 2019年9月─2020年8月
1955年 65歳9か月 2020年10月─2021年9月
1956年 65歳10か月 2021年11月─2022年10月
1957年 65歳11か月 2022年12月─2023年11月
1958年 66歳 2024年
1959年 66歳2か月 2025年3月─2026年2月
1960年 66歳4か月 2026年5月─2027年4月
1961年 66歳6か月 2027年7月─2028年6月
1962年 66歳8か月 2028年9月─2029年8月
1963年 66歳10か月 2029年11月─2030年10月
1964年 67歳 2031年
1965年以降 67歳 2032年以降
(出所) 厚生労働省年金局数理課(2016)。
生年が
1年遅くなるごとに
1か月引き上がる︒ 生年が
るごとに 1年遅くな
き上がる︒ 2か月引
3 ドイツに進出している日系企業の実態
3‑1 ドイツの在留邦人数
外務省「海外在留邦人数調査統計(平成29年要約版)」によれば,2016年
10月1日現在におけるドイツの在留邦人数は44
,027人である
(表3を参照)。この44,
027人の内訳は表の通りであるが,表に登場する用語にはそれぞれ
定義が与えられている。最初に,各用語の意味を確認しておこう6)。 「在留邦人」とは,海外(本稿の場合にはドイツ)に3か月以上在留して いる日本国籍を有する者を指す。在留邦人は「永住者」と「長期滞在者」
の2つに分けられる。「長期滞在者」とは,3か月以上の海外在留者のう ち,海外での生活は一時的なもので,いずれわが国に戻るつもりの邦人を 指す。一方「永住者」とは,(原則として)当該在留国等より永住権を認め られており,生活の本拠をわが国から海外へ移した邦人を指す。
(職業別欄における)「本人」とは,「在留届の筆頭者」を指す(住民票でい う「世帯主」に相当する)。また,(職業別欄における)「同居家族」とは,「在 留届の『同居家族』欄に記載されている者」を指す。
「民間企業関係者」とは,以下の者を指す。
商社,銀行,証券,保険,製造業,運輸(船舶,航空),土木,建設,
広告,宣伝,水産,鉱業,林業,旅行斡旋,倉庫,不動産,その他の営 利企業及びその関連団体の職員(現地採用職員を含む。以下同じ)
経済団体(NGO,NPO等を含む)の職員
外国企業(本邦における支社や現地法人の有無を問わない)の職員 「報道関係者」とは,以下の者を指す。
新聞,雑誌,放送,通信社など報道機関の特派員
6) 以下の説明は,外務省領事局政策課「海外在留邦人数調査統計(平成29年 要約版)」の「用語の解説」(6‑11ページ)に負う。
表3 ドイツの在留邦人数(2016年10月1日現在) (1) 在留タイプ別 (単位:人) 在留タイプ総数(a) (=b+c)(=a1+a2)男性(a1) (=b1+c1)女性(a2) (=b2+c2)本人(b) (=b1+b2)男性(b1)女性(b2)同居家族(c) (=c1+c2)男性(c1)女性(c2) 永住者11,2343,8807,3546,1111,2024,9095,1232,6782,445 長期滞在者32,79315,27317,52019,51810,5778,94113,2754,6968,579 民間企業関係者15,9958,7577,2388,2166,3621,8547,7792,3955,384 報道関係者864046412615451431 自由業関係者3,8271,6532,1742,3241,0961,2281,503557946 留学生・研究者・教師6,9312,7644,1675,4732,2733,2001,458491967 政府関係職員5432782652681927627586189 その他5,4111,7813,6303,1966282,5682,2151,1531,062 在留邦人全体44,02719,15324,87425,62911,77913,85018,3987,37411,024 (2) 年代別 年代総数男性人数女性人数 60歳以上4,2631,7102,553 50歳代4,8842,1542,730 40歳代9,7953,8355,960 30歳代10,1604,2065,954 20歳代5,0042,1592,845 20歳未満9,9215,0894,832 在留邦人全体44,02719,15324,874 (出所) 外務省領事局政策課「海外在留邦人数調査統計(平成29年要約版)」。
上記報道機関の現地採用職員
「自由業関係者」とは,以下の者を指す。
僧侶,宣教師
文芸家,著述家(上記「報道関係者」に含まれる者は除く。)
弁護士,会計士
碁,将棋,茶道,華道,日本舞踊,琴,尺八,三味線,柔道,空手,
合気道師範等
芸術家,芸能家(音楽家,美術家,写真家を含む。)
建築家
医師,獣医師(開業又は病院等に雇用されている者。)
服装,デザイン関係者
理容師,美容師,看護師,鍼伮師,コック,ひな鑑別師,大工,庭 師,漁師,ファッションモデル,その他の特殊技能者
自営業
その他の自由業
「留学生・研究者・教師」とは,以下の者を指す。
公費及び私費の留学生
大学,研究所その他の教育,研究機関において教育又は研究に従事し ている者
日本語などの教師(日本人学校等の在外教育施設に政府より派遣されてい る者は下記「政府関係機関職員」に分類。)
「政府関係機関職員」とは,以下の者を指す。
在外公館の職員(派遣職員,家事補助員及び現地採用職員を含む。以下同 じ。)
日本銀行及び独立行政法人(国際協力機構(JICA),国際交流基金(JF),
日本貿易振興機構(JETRO)等)等の職員
日本商工会議所を始めとする公共性の高い組織の職員(公用旅券所持 者・一般旅券所持者の別を問わず。)
地方自治体等の海外事務所の職員(公用旅券所持者・一般旅券所持者の別 を問わず。)
技術協力のための政府派遣専門家,技術者及び協力隊員
国連,その他の国際機関(経済協力開発機構(OECD),国連教育科学文
化機関(UNESCO),国際労働機関(ILO),世界銀行(WB),国際通貨基
金(IMF),世界保健機関(WHO),世界貿易機関(WTO)等)の職員 日本人学校等の在外教育施設に派遣教員として政府より派遣されてい る者
その他公用旅券所持者で派遣及び滞在の経費の全部又は一部が公費で ありかつ派遣機関の用務に従事する者(在留資格が主として留学あるいは 研究の場合は上記「留学生・研究者・教師」に分類。)
「長期滞在者職業別」欄の「その他」とは,以下の者を指す。
ホテルボーイ,ハウスメイド,給仕,掃除婦,その他単純労働者 外国政府職員(技術協力のため,わが国政府より外国政府に派遣されている 者は「政府関係機関職員」に分類。)
ワーキング・ホリデー制度による滞在者 無職,フリーター
その他上記いずれの分類にも属さない者又は分類不可能若しくは不明 の者
さて,在留邦人数44,
027人のうち,永住者は11
,234人
(25.5%),長期滞 在者は32,793人
(74.5%)である。在留邦人数は前年(2015年)に比べて1
,822人
(4.3%)増加しているが,永住者は564人(5.3%),長期滞在者は1
,258人
(4.0%)増加している。長期滞在者の中では民間企業関係者が約半数を占め,留学生・研究者・
教師が2割強,自由業関係者が1割強の割合となっている。本研究の対象 とするのは民間企業関係者(15,995人)のうちの「本人」であり,その人 数は8,
216人である。その男女別内訳は男性が6
,362人,女性が1
,854人とな
っている。われわれは,この人数にさらに「報道関係者」の「本人」41人(男性26人,女性15人)を加えた合計8,
257人を分析の対象とすることにしよ
う。在留邦人の年齢別人数を見ると(表3‑ ⑵),30歳代が最も多く,次いで
20歳未満,40歳代の順になっていることがわかる。
3‑2 ドイツに進出している日系企業数
次に,表4に記載されている項目に従って「日系企業」に関連する用語 の意味を確認しておく。
まず「日系企業」とは,本邦企業(または日本人)が出資している海外 の企業を指す。日系企業は,大きく「本邦企業」と「現地法人企業」の2 つに分けられる。
本邦企業とは現地法人化されていない日系企業であり,日本国内に登記 されている(本社がある)企業を指す。本邦企業は「支店」と「駐在員事 務所,出張所等」の2つに区分される。
一方,現地法人企業とは,本邦企業(または日本人)が海外に設立した 現地法人を指す。現地法人企業は,さらに「本邦企業が海外に設立した現 地法人」と「日本人が海外に渡って興した企業」の2つに区分される。
本邦企業が海外に設立した現地法人は,「本邦企業が100%出資した現地 法人」と「本邦企業が外国企業との共同出資で設立した現地法人(合弁企 業)」の2つを指す。なお,本邦企業が100%出資した現地法人は,「本店」
と「支店,駐在員事務所,出張所等」の2つに区分されている。
「日本人が海外に渡って興した企業」とは,日本人が,本邦企業とは関
表4 ドイツに進出している日系企業数
(1) 進出形態別企業数 (単位:拠点数,%)
進出形態 2016年 2015年
企業数 割合 企業数 割合
本邦企業 支店
駐在員事務所,出張所等
201 92 109
11.1 5.1 6.0
202 106 96
11.4 6.0 5.4 現地法人企業
本店
支店,駐在員事務所,出張所等 合弁企業
日本人が海外で興した企業
1,564 711 461 90 302
86.4 39.3 25.5 5.0 16.7
1,533 683 460 94 296
86.3 38.4 25.9 5.3 16.7
区分不明 46 2.5 42 2.4
合 計 1,811 100.0 1,777 100.0
(2) 産業別企業数
産 業 2016年 2015年
企業数 割合 企業数 割合
農業,林業 漁業 鉱業,採石業 建設業 製造業
電気・ガス・熱供給・水道業 情報通信業
運輸業,郵便業 卸売業,小売業 金融業,保険業 不動産業,物品賃貸業
学術研究,専門・技術サービス業 宿泊業,飲食サービス業 生活関連サービス業,娯楽業 教育,学習支援業
医療,福祉 複合サービス事業
サービス業(他に分類されないもの)
公務(他に分類されるものを除く)
分類不能の産業 区分不明
1 0 0 8 525 4 96 79 578 30 13 82 127 34 18 20 10 63 3 13 107
0.1 0.0 0.0 0.4 29.0 0.2 5.3 4.4 31.9 1.7 0.7 4.5 7.0 1.9 1.0 1.1 0.6 3.5 0.2 0.7 5.9
1 0 0 10 568 3 87 81 551 31 11 84 123 31 16 19 12 52 3 11 83
0.1 0.0 0.0 0.6 32.0 0.2 4.9 4.6 31.0 1.7 0.6 4.7 6.9 1.7 0.9 1.1 0.7 2.9 0.2 0.6 4.7 合 計 1,811 100 1,777 100.0
(出所) 表3と同じ。一部筆者加筆。
係なく,海外に渡って興した企業を指す。
表4‑ ⑴によれば,2016年10月現在,ドイツに進出している日系企業数 は1,
811社である。2006年10月には1
,227社であったから,この10年間で584
社,率にして47.6%増加したことになる。また,日系企業のドイツへの進
出形態では,現地法人化が圧倒的に多いことがわかる(全体の86%)。 一方,表4‑ ⑵で産業別進出企業数を見ると,製造業と卸売業,小売業 の数が多く,これらの産業に分類される企業数は,進出企業全体の約6割 を占めている。なお,2015年と比べて,製造業の企業数が減少し(43社 減),一方で卸売,小売業の企業数が増加している(27社増)点は注目され る。以上から,2016年現在,ドイツの日系企業数は1,
811社であること,こ
れらの日系企業に派遣されている日本人従業員(民間企業と報道関係)の数 は8,257人であることがわかった。
次に,われわれは,各企業で何人の人が働いているかを把握しなければ ならない。そのための参考になるのが,『週刊東洋経済 臨時増刊 海外 進出企業総覧』の「国別編」および「会社別編」である。同書には,海外 進出している日本企業4,
900社,現地法人29
,900社,支店や事務所3
,150拠
点のデータが掲載されており,これらのデータは毎年更新されている。し かしながら,同書の「国別編」2017年版のドイツの欄に載っている現地法 人数は802社,本邦企業の支店・駐在員事務所数は85か所である(調査は2016年10月現在で行われたもの)。表4の数字と比べてみると,『週刊東洋経
済 臨時増刊 海外進出企業総覧』に掲載されている現地法人数は,全体 の5割程度,本邦企業の支店・駐在員事務所数も,全体の4割程度しかカ バーしていないことがわかる。実際,『週刊東洋経済 臨時増刊 海外進 出企業総覧』に掲載されているのは,国内6,
572社に対して実施したアン
ケート調査の結果をまとめたデータであって,アンケートの回収率は(2016年10月実施の場合)約54%であったとのことである7)。
さらに言えば,同書に記載がある現地法人にせよ,支店・駐在員事務所 にせよ,従業員数や派遣従業員数が明記されていない企業の数が非常に多 い。かくして,個別データがない以上,企業別の派遣従業員数は把握でき ない。そこで,なんらかの代替的方法で推計するしかない。
3‑3 産業別・年代別・男女別派遣従業員数の推計
表3‑ ⑵を再度眺めよう。そして,以下のような仮定を置こう。すなわ ち,60歳以上と20歳未満の年代の人は民間企業派遣従業員にはいない,と 仮定するのである。民間企業の定年年齢を60歳と考えると,60歳以上の高 齢の海外派遣従業員(本人)はほとんどいないとみなしても差し支えない のではないか。一方,20歳未満の在留邦人は,ほとんどが海外派遣社員の 家族か留学生であって,派遣従業員本人であることはまずないであろう。
そうすると,20歳代以上60歳代未満の在留邦人数をベースにして推計作業 を進めることになる。要するに,民間企業関係者本人(報道関係者本人も含
む)の総数8,
257人は,全員20歳代から50歳代の人たちであると仮定する
のである。
次に,民間企業関係者本人の総数8,
257人が年代別にどのように分布し
ているかを男女別に推計する。ここでも仮定を置いて計算する。すなわ ち,民間企業関係者本人(報道関係者本人も含む)(男女別)の年代別分布が,在留邦人(男女別)の(20歳代から50歳代までの)分布と同一であるという仮 定を置く。
表3‑ ⑵より,男子の在留邦人の20歳代から50歳代までの人数の合計は
12
,354人である。この合計人数に占める各年代の人たちの割合を計算する
7) 『週刊東洋経済 臨時増刊 海外進出企業総覧 2017』の「国別編」「会社 別編」の「本総覧の見方・使い方」を参照。
と,それぞれ,20歳代が17.
5%,30歳代が34
.0%,40歳代が31
.0%,50歳
代が17.4%となる
(四捨五入の関係で合計が100%にならない)。この割合を男 子の民間企業関係者本人(報道関係者本人も含む)の人数である6,388人に当
てはめて計算すると,男子の民間企業関係者本人の各年代の人数は,20歳 代 が1,117人,30歳 代 が2
,175人,40歳 代 が1
,983人,50歳 代 が1
,113人 と な
る。同様に,女子の在留邦人の20歳代から50歳代までの人数の合計は17,
489
人である。この合計人数に占める各年代の人たちの割合を計算すると,そ れぞれ,20歳代が16.3%,30歳代が34
.0%,40歳代が34
.1%,50歳代が15
.6
%となる。この割合を女子の民間企業関係者本人の人数である1,
854人に
当てはめて計算すると,女子の民間企業関係者本人の各年代の人数は,20 歳代が306人,30歳代が636人,40歳代が637人,50歳代が290人となる。最後に,民間企業関係者本人(報道関係者本人も含む)がどの産業の企業 の従業員かを推定する。ドイツに進出している日系企業1,
811社の産業別
企業数は,表4‑ ⑵の通りである。これを見ると,卸売業,小売業が最も 多く(578社,31.9%),次いで製造業(525社,29.0%),宿泊業,飲食サービ ス業(127社,7.0%)の順となっている。先にわれわれは,民間企業関係者 本人(報道関係者本人も含む)の年代別人数を推計したが,ここでは,さら に進んで,各年代の人たちがどの産業の企業で何人働いているかを推計し よう。ここでも,機械的な仮定を置く。すなわち,業種別企業数が多けれ ば従業員数も多いと考え,業種別企業数と同じ割合で各年代の従業員数を 按分して計算するのである。以上の計算結果をまとめると,表5が得られる。この表に記載されてい る計数のうち,確定値は各産業の企業数と派遣従業員の男性の人数(6,388 人)と女性の人数(1,869人)と合計人数(8,257人)だけであり,他の数値 はすべて,一定の仮定を置いたうえで算出した推計値である。
表5 産業別・年代別・男女別派遣従業員数(2016年) (単位:社,人) 産 業企業数20歳代30歳代40歳代50歳代 男性計女性計合計 男性女性男性女性男性女性男性女性 農業,林業 建設業 製造業 電気・ガス・熱供給・水道業 情報通信業 運輸業,郵便業 卸売業・小売業 金融業・保険業 不動産業,物品賃貸業 学術研究,専門・技術サービス業 宿泊業,飲食サービス業 生活関連サービス業・娯楽業 教育,学習支援業 医療,福祉 複合サービス事業 サービス業(他に分類されないもの) 公務(他に分類されるものを除く) 分類不能の産業 区分不明
1 8 525 4 96 79 578 30 13 82 127 34 18 20 10 63 3 13 107
1 5 322 2 64 49 355 18 8 50 78 21 11 12 6 39 2 8 66
0 1 88 1 19 13 96 5 2 14 21 6 3 3 2 11 1 2 18
1 10 628 5 124 94 689 36 16 98 152 41 22 24 12 75 4 16 128
0 3 183 1 38 28 202 10 5 29 44 12 6 7 3 22 1 5 37
1 9 573 4 113 86 629 33 14 89 139 37 20 22 11 69 3 14 117
0 3 183 1 39 28 202 10 5 29 44 12 6 7 3 22 1 5 37
1 5 321 2 63 48 354 18 8 50 78 21 11 12 6 39 2 8 66
0 1 84 1 17 13 92 5 2 13 20 5 3 3 2 10 0 2 17
4 29 1,844 13 364 277 2,027 105 46 287 447 120 64 70 35 222 11 46 377
0 8 538 4 113 82 592 30 14 85 129 35 18 20 10 65 3 14 109
4 37 2,382 17 477 359 2,619 135 60 372 576 155 82 90 45 287 14 60 486 合 計1,8111,1173062,1756361,9836371,1132906,3881,8698,257 (出所) 表3と同じ。
3‑4 中分類による産業別・年代別・男女別派遣従業員数の推計
日本標準産業分類によれば,表5の産業の分類は「大分類」に該当す る。大分類の下には「中分類」の産業があり,さらにその下に「小分類」
の産業がある。ここでは,中分類の産業における派遣従業員数の推計を行 う。
しかし,ここでもデータの制約を受ける。たとえば,製造業に属する中 分類の産業(業種)は全部で24ある。ドイツにおける日系企業のうち製造 業に属する企業は525社あるが,525社を24の業種に完全に割り振ることは できない。多くの個別データが欠落しているからである。そこで,次のよ うな方法を考えた。
前述したように,『週刊東洋経済 臨時増刊 海外進出企業総覧 2017
(国別編)』には,ドイツに進出している日系企業について,現地法人802 社,本邦企業の支店や駐在員事務所等85か所のデータが記載されている。
上記のデータのうち,製造業関係では15の業種にわたる285社(現地法人
235,支店・駐在事務所等50か所)のデータが見られる。業種ごとの企業数を
整理したものが表6の2列目の欄である。
この業種ごとの企業数を用いて,各業種,各年代,男女別の従業員数を 推計しよう。推計の方法は,先に産業ごとに従業員数を推計した方法と同 じである。すなわち,従業員数の分布は業種に属する企業数の分布と同じ と仮定する。製造業全体の年代別・男女別従業員数はすでに求めてあるの で,その人数を今度は製造業内の各業種に属する企業数の割合で按分して 従業員数を求めるのである。その計算結果も表6に示してある。
同様なやり方で卸売業,小売業の各業種の従業員数も推計した。卸売 業,小売業の企業数は432社(現地法人421,支店・駐在事務所等11か所)であ り,各業種に属する企業の分布に応じて従業員数を按分すると,表7のよ うな結果が得られる。
ただし,企業のデータが少ない産業(情報通信業,運輸業,郵便業,金融 業,保険業,学術研究,専門・技術サービス業,サービス業(他に分類されないも の))については,産業内の業種ごとの企業の分布と従業員の分布が同じ であるとして従業員数を求めるという手法の使用は困難となる。また,同 一産業内で業種が1種類しかないもの(建設業,電気・ガス・熱供給・水道事 業,不動産業,物品賃貸業,生活関連サービス業)については,この手法は全 く使えない。1産業に1業種しかないケースとみなすほかない。以上の状 況に該当する産業や業種の従業員数の推計値をまとめたものが表8であ る。
表6 製造業の業種別・年代別・男女別派遣従業員数(2016年)
(単位:社,人)
業種 企業数 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代
男性計 女性計 合計 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性
食料品 5 6 2 11 3 10 3 6 1 33 9 42 繊維・衣服 4 5 1 9 3 8 3 5 1 27 8 35 パルプ・紙 2 2 1 4 1 4 1 2 1 12 4 16 化学 46 52 14 101 30 92 30 52 14 297 88 385 医薬品 17 19 5 37 11 34 11 19 5 109 32 141 ゴム製品 4 5 1 9 3 8 3 5 1 27 8 35 ガラス・土石 6 7 2 13 4 12 4 7 2 39 12 51 鉄鋼 3 3 1 7 2 6 2 3 1 19 6 25 非鉄金属 3 3 1 7 2 6 2 3 1 19 6 25 金属製品 4 5 1 9 3 8 3 5 1 27 8 35 機械 70 78 22 154 44 142 44 78 21 452 131 583 電気機器 58 66 18 128 37 117 37 65 17 376 109 485 輸送機器 30 34 9 66 19 60 19 34 9 194 56 250 精密機器 25 28 8 55 16 50 16 28 7 161 47 208 他製造業 8 9 2 18 5 16 5 9 2 52 14 66
合 計 285 322 88 628 183 573 183 321 84 1,844 538 2,382
(出所) 『週刊東洋経済 臨時増刊 海外進出企業総覧 2017(国別編)』。
さらに言えば,『週刊東洋経済 臨時増刊 海外進出企業総覧 2017』
には,農業,林業,宿泊業,飲食サービス業,教育,学習支援業,医療,
福祉,複合サービス事業,公務(他に分類されるものを除く),分類不明の産 業,区分不明に該当する企業データは全くないので,これらの産業につい ては,従業員数の推計はできない。
以上で,業種別・年代別・男女別の従業員数が推定できたので,次のス テップに移る。それは,業種別・年代別・男女別の賃金を推計することで ある。
表7 卸売業,小売業の業種別・年代別・男女別派遣従業員数(2016年)
(単位:社,人)
業 種 企業 数
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 男性
計 女性
計 合計 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性
総合卸売 25 21 6 40 12 36 12 20 5 117 34 152 繊維・衣服卸売 4 3 1 6 2 6 2 3 1 19 5 24 食料品卸売 7 6 2 11 3 10 3 6 1 33 10 42 化学卸売 37 30 8 59 17 54 17 30 8 174 51 224 医薬品卸売 9 7 2 14 4 13 4 7 2 42 12 55 ガラス・土石卸売 9 7 2 14 4 13 4 7 2 42 12 55 鉄鋼・金属卸売 14 12 3 22 7 20 7 11 3 66 19 85 機械卸売 91 75 20 145 43 132 43 75 19 427 125 552 電気機器卸売 124 102 28 198 58 181 58 102 26 582 170 752 輸送機器卸売 26 21 6 41 12 38 12 21 6 122 36 158 精密機器卸売 44 36 10 70 21 64 21 36 9 206 60 267 他卸売 39 32 9 62 18 57 18 32 8 183 53 236 専門店 2 2 0 3 1 3 1 2 0 9 3 12 飲食・外食 1 1 0 2 0 1 0 1 0 5 1 6
合 計 432 355 96 689 202 629 202 354 92 2,027 592 2,619
(出所) 表6と同じ。
表8 各産業の業種別・年代別・男女別派遣従業員数(2016年) (単位:社,人) 産 業 業 種企業数20歳代30歳代40歳代50歳代 男性計女性計合計 男性女性男性女性男性女性男性女性 建設業851103935129837 電気・ガス・熱供給・水道業42151412113417 情報通信業通信・放送5113216197113621981 情報・システム・ソフト155316103329432521430294396 運輸業,郵便業
貨物輸送121953711331119510832140 海運35193835127835 倉庫・物流関連101643092891548926115 航空69318517593531669 金融業,保険業
投信・投資顧問110212010617 貸金・信販・カード2103130209110 リース110202010606 投資業等22130312110313 他金融22130312110313 生命保険32152521113619 損害保険54183734123831 銀行651103835128836 不動産業,物品賃貸業28216514582461460 学術研究,専門・技術サービ ス業
コンサルタント業451103935129837 統括会社30371173226722371021465279 広告業68215413482441256 生活関連サービス業旅行業42164112371221512035155 その他(他に分類されないもの)41391175226922391022265287 (出所) 表6と同じ。
4 ドイツにおける日系企業の年金保険料負担軽減額の推計
4‑1 業種別・年代別・男女別の賃金の推計
業種別・年代別・男女別の賃金のデータ集としては『賃金センサス』が ある。『賃金センサス』には,日本標準産業分類における産業中分類に従 い,年齢別(5歳刻み),男女別,企業規模別,学歴別等に分けた詳細な賃 金データおよび関連データが掲載されている。われわれは,こうしたデー タを利用して,業種別・年代別・男女別の賃金を推計した。その際,計算 の段階で次のような処理を行った。
① すでに見てきたように,われわれの用いた派遣従業員の年代別区分 は,10歳刻み(20歳代〜50歳代)である。一方,『賃金センサス』におけ る労働者の年代区分は5歳刻みである。したがって,5歳刻みの賃金を
10歳刻みの賃金に換算する必要がある。そこで,5歳刻みの2つの賃金
をそれぞれの労働者数で加重平均を取り,その値を10歳刻みの賃金の代 表値とした。② 従業員の賃金は『賃金センサス』における「きまって支給する現金給 与額」と「年間賞与その他特別支給額」の合計額とした。
③ 『賃金センサス』には学歴別に賃金が記載されているが,派遣従業員 の学歴別データがないので,便宜上,男女ともに「学歴計」の賃金デー タを使用した。
④ 『賃金センサス』では,企業規模が3種類に分けられている(従業員
1,000人以上,100〜999人,10〜99人)。ドイツに進出している企業の規模は
まちまちである。そこで,『週刊東洋経済 臨時増刊 海外進出企業総 覧 2017(国別編)』を利用して業種ごとに日系企業の企業規模を調べ,
その業種において相対的に数の多い企業規模を代表させ,その企業規模 の賃金を計算のベースとした。
表9 業種別・年代別・男女別賃金(2016年) (単位:千円)
産 業 業 種 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 企業 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 規模 建設業 5,701 4,061 8,458 5,621 10,021 5,717 10,822 6,288 A
製造業
食料品 3,817 3,273 5,198 3,469 6,185 3,378 5,578 2,951 A 繊維・衣服 4,087 3,063 5,623 3,873 7,077 4,436 8,305 4,420 B パルプ・紙 3,187 2,948 4,420 3,372 5,300 3,343 5,654 3,002 A 化学 4,687 5,397 6,760 5,733 8,778 7,772 10,678 7,649 A ゴム製品 3,922 6,313 7,475 8,851 A ガラス・土石 3,600 2,860 4,827 3,265 5,419 3,527 5,702 3,603 B 鉄鋼 3,893 3,259 5,033 3,692 5,895 3,985 6,326 3,815 B 非鉄金属 3,822 3,001 4,765 3,334 5,880 3,311 6,340 3,066 B 金属製品 4,498 3,598 5,754 4,376 7,436 4,900 8,064 4,760 A 機械 4,574 3,827 6,547 4,465 8,541 5,275 9,575 5,529 A 電気機器 4,590 3,883 6,296 4,338 8,253 4,657 9,335 5,400 A 輸送機器 4,597 4,073 6,391 4,858 8,341 5,769 9,185 6,155 A 精密機器 4,353 3,608 6,173 3,899 7,670 4,850 9,062 5,368 A 他製造業 4,538 4,100 6,491 4,544 8,477 5,821 9,196 5,451 A 電 気・ガ ス・熱
供給・水道業 4,296 3,749 6,442 4,773 8,082 6,046 8,571 6,740 A 情報通信業
通信・放送 情報・システ ム・ソフト
5,001 4,756 7,614 5,825 9,975 7,291 11,737 8,189 A
運輸業,郵便業 貨物輸送 海運 倉庫・物流関連 航空
3,914 2,892 4,676 2,943 5,024 3,169 5,088 3,340 A
卸売業,小売業
総合卸売 4,658 3,860 6,821 4,725 8,874 5,517 10,057 6,171 A 繊維・衣服卸売 3,928 3,302 5,351 3,773 6,445 4,060 7,291 3,902 B 食料品卸売 3,671 3,153 4,862 3,769 5,798 3,659 5,974 3,327 B 化学卸売
4,403 3,588 6,879 4,431 8,578 5,195 9,563 5,899 A ガラス・土石卸売
鉄鋼・金属卸売 機械卸売
4,726 3,899 6,459 4,764 8,800 5,697 10,438 7,111 A 電気機器卸売
輸送機器卸売 精密機器卸売
他卸売 4,552 4,111 7,026 4,989 9,176 5,680 10,011 6,195 A 医薬品卸売
専門店 3,403 3,013 4,755 3,388 5,869 3,489 6,362 3,211 A
金融業,保険業 銀行
4,525 3,780 8,192 5,173 10,616 5,757 10,016 5,331 A 投信・投資顧問
貸金・信販・カード リース 投資業等 他金融
生命保険 5,660 3,470 8,793 4,037 11,574 4,264 10,085 4,683 A 損害保険
不動産業,
物品賃貸業 4,154 3,532 6,468 4,451 8,137 5,183 7,159 4,535 A 学術研究,専
門・技術サー ビス業
コンサルタント業 統括会社 広告業
5,141 4,667 7,187 6,121 9,098 5,724 8,615 6,501 A 生活関連サー
ビス業,娯楽業 3,579 3,159 5,165 4,023 6,447 4,297 6,475 4,729 A サ ー ビ ス 業
(他に分類さ れないもの)
3,747 2,831 4,726 3,326 5,384 3,404 4,609 3,040 A (注) 1.企業規模の分類は次の通り。A:従業員1,000人以上。B:従業員100〜999人。
2. 建設業の賃金は「総合工事業」の賃金。
3.「化学」には「医薬品」を含む。
4.「ゴム製品」の賃金は,住友理工と住友ゴム工業の25歳,35歳,45歳,55歳の平 均年収の単純平均。
5.電気・ガス・熱供給・水道業の賃金は「電気業」の賃金。
6.情報通信業の賃金は「映像・音声・文字情報制作業」の賃金。
7. 運輸業,郵送業の賃金は「道路貨物運送業」の賃金。ただし,ここだけ,従業員 1000人以上の企業の賃金と従業員100〜999人の企業の賃金の平均値を取っている。
8. 化学卸売,ガラス・土石卸売,鉄鋼・金属卸売の賃金は「建築材料,鉱物・金属 材料等卸売業」の賃金。
9.機械卸売,電気機器卸売,輸送機器卸売,精密機器卸売の賃金は「機械器具卸売 業」の賃金。
10.他卸売,医薬品卸売の賃金は「その他の卸売業」の賃金。
11.銀行,投信・投資顧問,貸金・信販・カード,リース,投資業等,他金融の賃金 は「銀行業」の賃金。
12.生命保険,損害保険の賃金は「保険業(保険媒介代理業,保健サービス業を含 む)」の賃金。
13.不動産業,物品賃貸業の賃金は「不動産賃貸業・管理業」の賃金。
14.学術研究,専門・技術サービス業の賃金は「専門サービス業(他に分類されない もの)」の賃金。
15.生活関連サービス業,娯楽業の賃金は「旅行業」の賃金。
16.サービス業(他に分類されないもの)の賃金は「その他の事業サービス業」の賃金。
(出所) 『賃金センサス(平成28年賃金構造基本統計調査)』第2巻,『週刊東洋経済 臨時増 刊 海外進出企業総覧2017(国別編)』,『週刊東洋経済 臨時増刊 海外進出企業総覧 2017(会社別編)』。
⑤ 『賃金センサス』には賃金の記載がない業種がある。その場合には,
同一産業内の他の業種で賃金の記載があるものを利用することでデータ の欠落をカバーした。
上記の処理方針の下で賃金を推計したものが表9である。以上で準備が 整った。節を改めて,ドイツにおける日系企業の年金保険料負担軽減額を 推計しよう。
4‑2 年金保険料負担軽減額の推計
ドイツにおける日系企業の派遣従業員と企業が支払うべきであった年金 保険料は,上記表6〜8にまとめた産業ごとあるいは業種ごとの従業員数 と,表9にまとめた産業ごとあるいは業種ごとの賃金額を突き合わせるこ とによって推計できる。
ここでは,派遣従業員の賃金は,国内で働いていた場合と同じ金額が派 遣先でも支給されると仮定する。たとえば,建築業の20歳代男性の場合,
平均賃金は5,
701千円であるが,この金額は日本国内でもドイツでも同額
の支給を受けると仮定するのである。この男性の年金保険料は平均賃金570万1
,000円 に18
.7% の 保 険 料 率 を 掛 け て, 約106万6
,000円 と 計 算 さ れ
る8)。本人負担分は18.7%の半分の9
.35%分だが,企業が支払う9
.35%分も
従業員の海外派遣に係る負担とみなして計算に含める。このような計算 を,全産業,全業種の20歳代〜50歳代の全男女について行い,それらを集 計すると,ドイツにおける日系企業の派遣従業員に係る年金保険料の総額 が推計される。8) 以下の計算過程で,為替レートは一切関係ないことに注意しよう。ドイツ の年金保険料は当然ユーロで支払うが,派遣従業員が実際に現地で年金保険 料を支払っているわけではないから,ユーロの円換算の問題は生じない。年 金保険料負担額の大きさを円で計算できればそれで十分である。
表10 ドイツの日系企業の年金保険料軽減額(2016年)
(単位:千円)
産 業 業 種
派遣従業員の年齢・性別
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 合計
男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 建設業 5,331 759 15,817 3,153 16,865 3,207 10,118 1,176 56,427
製造業
食料品 繊維・衣服 パルプ・紙 化学 ゴム製品 ガラス・土石 非鉄金属 金属製品 機械 電気機器 輸送機器 精密機器 他製造業
4,282 3,821 1,192 62,228 3,667 4,713 2,144 4,205 66,710 56,650 29,229 22,794 7,637
1,224 573 551 19,176 733 1,070 561 15,673743 13,072 6,854 5,397 1,534
10,692 9,464 3,306 174,437 10,626 11,735 6,238 9,684 188,538 150,691 78,874 63,486 21,850
1,946 2,173 631 43,952 3,542 2,443 1,247 2,455 36,735 30,017 17,260 11,666 4,248
11,566 10,587 3,964 206,816 11,183 12,160 6,598 11,124 226,787 180,561 93,580 71,717 25,364
1,895 2,488 625 59,584 4,193 2,638 1,238 2,749 43,402 32,219 20,498 14,512 5,443
6,259 7,765 2,114 141,775 8,276 7,464 3,557 7,540 139,657 113,468 58,396 47,446 15,477
552 826 561 27,177 1,655 1,347 573 21,890714 17,166 10,359 7,026 2,039
38,417 37,698 12,945 735,144 43,875 43,570 22,157 39,321 739,287 593,844 315,050 244,044 83,592 電力・ガス・熱
供給・水道業 1,607 701 6,024 892 6,045 1,131 3,206 1,260 20,866 情報通信業 59,848 16,898 176,546 41,393 210,774 53,174 138,276 26,032 722,940 運輸業,郵便業 35,860 7,031 82,187 15,411 80,801 16,595 45,668 8,120 291,671
卸売業,
小売業
総合卸売 繊維・衣服卸売 食料品卸売 化学卸売 ガラス・土石卸売 鉄鋼・金属卸売 機械卸売 電気機器卸売 輸送機器卸売 精密機器卸売 他卸売 医薬品卸売 専門店
17,936 2,420 3,958 25,093 6,104 9,494 66,244 90,267 18,927 32,030 28,390 6,311 1,048
4,019 550 5,919529 1,345 2,092 14,780 20,139 4,223 7,146 6,334 1,541 251
50,979 6,399 10,175 76,086 18,507 28,789 175,714 239,435 50,204 84,961 75,306 18,903 2,843
10,352 1,323 2,312 14,369 3,495 5,437 37,997 51,776 10,856 18,372 16,284 3,935 594
60,545 7,036 11,077 86,617 21,069 32,774 218,538 297,788 62,439 105,667 93,659 22,538 3,203
12,088 1,423 2,245 16,848 4,098 6,375 45,440 61,918 12,983 21,971 19,474 4,480 612
38,615 4,479 6,423 54,344 13,219 20,563 145,889 198,793 41,682 70,540 62,524 13,839 1,954
6,158 623 8,930713 2,119 3,297 25,828 35,195 7,380 12,488 11,069 2,226 256
200,693 24,254 38,038 287,598 69,956 108,821 730,430 995,311 208,694 353,175 313,041 73,773 10,762 金融業,
保険業
銀行業等 生命保険,
損害保険
10,155 2,120 35,234 4,837 41,691 5,383 24,349 2,991 126,759 6,350 1,298 21,375 3,775 25,972 3,987 9,430 1,751 73,937 不動産業,物
品賃貸業 6,214 1,321 19,354 4,162 21,303 4,846 10,711 1,696 69,607 宿泊業,飲食
サービス業 44,076 10,557 113,270 22,685 114,834 24,598 68,650 10,792 409,461