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中国地方地域における「応用型」大卒人材養成に関する研究 [ PDF

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中国地方地域における「応用型」大卒人材養成に関する研究

キーワード:「応用型」人材、地方大学、高等教育、職業教育、大卒就職 教育システム専攻 黄 明昕 1. 章構成 序章 第1 節 研究目的と背景 第2 節 理論の検討と課題設定 第3 節 研究方法 第一章 高等教育のマス化における中国の地方大学 第1 節 中国における高等教育マス化プロセス 第2 節 高等教育人材の供給過剰―就職の深刻化 第3 節 中国の地方大学の教育現状 第二章 「応用型」人材養成に関する課題と展開 第 1 節 「応用型」人材の定義 第2 節 「応用型」人材養成モデル 第 3 節 諸外国における応用的な人材養成経験から の提示 第4 節 「応用型」大学に向かう政策動向 第三章 「応用型」人材養成に向かう実践 第1節 教員養成の「双師型」モデル 第2 節 「応用型」人材養成に向ける「双証書」制 度 第3 節 「産学研」連携による人材養成 第四章 プログラム別における人材養成の実況調査 第1 節 プログラムにおける人材養成モデルの分析 第2 節 アンケートをもとにした大学における人材 養成への学生評価 第3 節 大学における人材養成への学生評価 第五章 結論と課題 第1 節 結論 第2 節 課題 2. 概要 <序章> 研究目的 本論文は、高等教育マス化と産業転換の転換による 人材ニーズの変化のもとで、中国における地方地域大 学が「応用型」大学に転換する際に、「応用型」人材を 養成するという課題をどのように扱うのか、社会ニー ズに応じる人材養成の要望に着目し、今日の地方地域 の大学における「応用型」人材養成の展開を考察するこ とを目的とする。 研究背景 1999 年の高等教育普及政策(『21 世紀教育振興行動 計画』)をきっかけとし、高等教育の募集拡大と、中国 高等教育マス化は始まった。高等教育の拡大化にとも ない、大学の定員募集も拡大化しつつある。『計画』の 中に、高等教育の募集規模は2010 年まで、進学率が 15% に経つことという内容があった。 マーチン・トロウの高等教育システムの階段による と、「エリート型」というのは、進学率が人口の 15% 未満の場合である。また、「マス型」というのは、進学 率が人口の 15%~50%になっている場合であい、50% 以上の場合は「ユニバーサル・アクセス型」である。 実際、定員募集拡大を実施した翌年から、高等教育機関 における進学率は、1998 年 108 万人、8%から、2002 年 に15%を超えた。1999 年から 2005 年まで、年間の拡大 率は 20%に超えた。現在、中国全国高等教育進学率は すでに 30%に超えた。また、北京、上海などの大都市 は 70%以上も超え、「ユニバーサル段階」になってい る。つまり、中国における高等教育マス化は、計画より 8 年間も早く終わったのである。 高等教育のマス化で大学生の供給過剰化により、現 在大学生の就職問題は、益々深刻化している。しかし、 その理由は、決して高等教育の大衆化で定員増加だけ ではなく、社会経済の構造的な転換、労働市場における 人材ニーズの変化、学生自体、企業側の人材観のすれ違 いなども、現在の就職難問題につながると考えられて

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2 いる。その中、最も考えられているのは、大学で育てた 人材は、社会労働市場のニーズに応じられないという ことである。 課題設定 本研究では、今まで地方大学における人材育成の 目標、教育の質に関する現状および要因を考察する。 地方大学における「応用型」人材の養成は、同じ学 歴レベルにある「研究型」人材養成と同質化傾向が あると思われている。そういった地方大学が政策に より分類化され、「応用型」本科大学教育に展開す る方向が見えている。この観点から、地方大学にお ける「応用型」人材養成について以下の仮説を立てた。 1)「応用型」大学における人材養成は、「研究型」 と違う人材養成モデルがもとめられる。 2)「応用型」大学の学生が、「研究型」大学の学生 より専門分野への就職する傾向や志向が強ければ、「応 用型」大学における「応用型」人材養成が「研究型」大 学より、適切にできている。 研究方法 (1)文献研究 高等教育のマス化プロセスにともない人材養成と労 働市場のニーズに応じられず、そこで社会に向けて人 材輸出を行う人材養成機関としての大学における、高 等教育マス化に影響された大学の教育質、人材養成の 方向も、従来のエリート段階における高等教育の特徴 がなくなった。そして、中国における高等教育マス化の 展開およびその歴史的、社会的な原因を整理した上で、 中国のような国家主導の教育システムの中で、社会経 済の発展に応じる「応用型」人材を養成するという一連 の展開とその課題を踏まえ、「応用型」人材と中国式の 「応用型」大学などに関する定義や課題を解明する。 また、諸外国にある第三段階高等教育の職業教育機関、 評価基準、枠組みに関する文献を参考し、それらの人材 養成や職業能力に対する評価基準制度の展開は、中国 地方地域における「応用型」大卒人材養成へどのような 示唆があるかを考察する。 (2)実証研究 アンケート調査 広東省にある「応用型」人材養成理念を主張し、なお かつ中国の教育政策にあてはまる「応用型」大学に転換 する対象としての一般地方大学と、「211 プロジェクト」、 「985 重点」とする重点大学という、同じく学士学位を 授与され、学歴として同じレベルの大学を比較対象と する。その中で、工学、管理学という比較的に「応用性」 が高く、そして中国における教育政策の中で力を入れ て発展しようとされる専門分野を選ぶ。また、上記の2 種類の大学でそれぞれ2 校を選び、2 分野の 4 校で、大 学3、4 年生を対象としてアンケート調査を行う。 各自の大学での教育プログラム、人材養成への評価 および進路意欲などについてアンケートを実施する。 表1サンプルの回収状況 対象校:「応用型」A 校:ZQ 学院、研究型」C 校:広 東外国語WM 大学、研究型」C 校:広東外国語 WM 大 学、「研究型」D 校:広東 GY 大学 <第一章> 高等教育のマス化という背景では、中国における大 卒生の供給過剰化による就職問題が益々深刻化してい る。その中、最も考えられている原因は、大学で育てた 人材は、社会労働市場のニーズに応じられないという ことである。2003 年の中国教育部による『人口大国か ら人材強国へ変える―中国教育と人的資本問題報告』 の中では、中国の高等教育が教科書を中心とする理論 知識の教授が偏っており、人材養成における主に学術 性、研究性、規範性を強調すぎる一方で、人材の創造力 と実践力が足りない。それは、養成された人材と労働市 場の需要の間にミスマッチが生じると同時に、大量な 専門人材と質高い労働者の養成に悪影響に及ぼすとい う現状が指摘された。そして、地方大学の全体的な歴史 と展開から、地方産業のニーズに応じられる人材養成 という課題が急務になり、教育的な改革が必要にな ることが分かった。 専攻分野 サンプル回収数 合計 応用型 A 校 応用型 B 校 研究型 C 校 研究型 D 校 工程学 管理学 98 100 99 100 397 88 99 99 99 385 合計 186 199 198 199 782

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3 <第二章> 2011 年の国際標準教育分類では、学士教育は ISCED6 に属している。学士教育は本科大学で行われている。そ して、「応用型」人材は「技術型」人材より着実な理論 知識、専門知識、人文知識、科学知識および社会的な知 識を備えると同時に、実践能力、職業の能力において、 「学術型」人材より強いという特徴が持っている(薛、 尹2009)。しかし、ISCED5 に属している「技術型」 と違い、「応用型」人材と「研究型」人材の養成は学 士教育で行われる。「研究型」とされる重点大学は、 「応用型」とされる一般地方大学とは、大学選抜によ り、一つの合格可能点数ラインで分けられている。ま た、職業教育の主な養成機関は、本科レベルではない 募集レベルに分けられている募集プロセスおよび、 諸外国における職業教育人材養成からの経験から、 中国のような国の主導による財政、大学評価基準、社 会意識まで、現在の地方大学における「応用型」人材 をうまく養成が高く評価されていないにも繋がって いると考えられる。 なお、近年の政策動向により、国家のマクロの視点 から見る「応用型」人材養成の発展は強く要望されて いるが、従来の大学教育から職業教育に転換する地 方大学は、大学型の職業教育に転換するには、明確な 法律や制度で保証されるものはまだ現れていないこ とが分かった。 <第三章> 中国における「応用型」人材養成に向かう実践に は、「双師型」モデルという新しいモデルの教員養成 が期待されているが、人事制度などから教員を企業 実践に引導することは難しく、教員自身の技能もな かなか上げられない。「双師型」教員養成の発展に有 利な政策、人事編制などを再検討し、「双師型」教職 員に教育の責任と義務を与える必要がある。また、職 業訓練を充実させ、大学生が学歴と職業資格証書両 方を持てるという「双証書」という制度がある。しか し、様々な資格は社会に認められているかどうか、学 生側は労働市場のニーズを理解しておらず、自身の 職業方向を考えず、資格を取ったりし、就職口が良い 職業に向けて資格をったりする傾向もある。また、一 部の職業資格証書は書面的な知識を考査すし、技能 に対する実践考査する手段は欠如しているという現 状は依然として存在している。 これからの時代も、「産学研」提携モデルは不可欠 である。産業界でも、国でも、大学でも、「産学研」 提携は良いものだと知っていても、今の「産学研」提 携は矛盾がまだ存在している。「産学研」は相互依存 だが、そこにある矛盾、特に「産」、「学」両者の矛 盾を理解する必要はある。産業界における主な任務 は生産で、根本的な目標は利益の最大化であり、経済 的な効率であるに対して、大学での目標は人材を育 てることであり、重要なのは人材の質を最大限に確 保することである。この矛盾に対し、生産を優先する か、人材養成を優先するか、大学と企業側の考えは一 致していないことが分かった。 <第四章> 中国における従来の人材養成の分類については、 「研究型」人材、「応用型」人材および「技術型」人 材が分けられている。そして、「技術型」人材につい ては、中国の高等教育システムには主に職業技術学 院や高等職業学校が人材養成の教育機関とされる。 このような職業技能養成機関では、同じく中国の高 等教育の段階に設置されたが、学歴で従来の大学と 区別され、国際教育標準分類には ISCED5 レベルに 分けられる。したがって、本論文にある比較対象は、 同じく標準 ISCED6 レベルに分けられ、中国におけ る「応用型」人材養成をする地方一般大学と「研究型」 人材養成モデルとされる重点大学とする。4 つの大学 で合計8 つの専攻プログラムの比較を見てみよう。 各プログラムにおける教授人数の比率と科研成果 の数から見ると、「研究型」大学は「応用型」大学よ り多く、「応用型」大学は学術研究性が「研究型」大 学より低く、人材養成のプログラムが違うことがわ かった。また、実践性を代表する実践教学基地につい て、各プログラムにおける実践教学基地の中で、「応 用型」大学であればあるほど実践教学基地が多いこ とが分かった。一方、実践教学について、「応用型」 大学が「研究型」大学より重視し、学校のプログラム では、「研究型」大学と違う人材養成をしていること

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4 が分かった。また、大学院に進学する意欲について有 意差がないことが分かった。「研究型」大学における 大学院進学意欲が「応用型」大学より高いとは言えな いため、「研究型」大学に対して、より学術性が低い 人材養成をしているため、「応用型」大学と「研究型」 大学における人材養成が違うモデルと言える。 以上のことから、仮説1の「「応用型」大学におけ る人材養成は、「研究型」大学との違う人材養成モデ ルを養成」している傾向を確認することができた。 一方、専門分野へ就職する傾向について、有意差が みられなかったため、「「応用型」大学が「研究型」 大学より専門分野へ就職する傾向」が強くとは言え ないことが分かった。また、将来、学生が地域企業で 雇用の見通しについて、「応用型」大学の学生は、「研 究型」大学の学生より地域企業での雇用見通しが良 くないため、「応用型」大学における人材養成ができ ているとは言えない。公務員試験を受ける意欲につ いて、「応用型」大学の学生は、「研究型」大学の学 生より公務員試験を受ける意欲の傾向が強く、「応用 型」大学における人材養成では専門分野への就職意 識が強いとは言えない;最後、大学における「応用型」 人材養成への評価について、「理論と実践結合」とい う「応用型」人材養成への評価では、「研究型」大学 における評価は「応用型」大学より高く、「応用型」 大学における人材養成は「研究型」大学よりできてい るとは言えない。 以上の検証から、仮説2 の「「応用型」大学の学生 は、「研究型」大学の学生より専門分野への就職傾向 が強ければ、「応用型」大学における人材養成が「研 究型」大学より「応用型」人材が良くできる」という 傾向は確認できなかった。 <第五章>結論と課題 「応用型」大学における人材養成は、「研究型」大 学における「研究型」人材養成とは違う人材養成モデ ルということが分かった。しかし、このような「応用 型」人材養成を主張する地方大学は、理論と実践結合 という人材養成について、もともと学術性が「研究 型」大学より低いことから、なおかつ「研究型」大学 より実践性が低いことが言えるのではないかと考え られる。 一方、大学プログラムにおける教員要請・実践教育 の基地設置については、明らかに「研究型」大学と違 う人材養成の方向に向けていることが言えるのでは ないかと考えられる。つまり、地方大学は「応用型」 人材を養成しようとしているが、その他の内部や外 部的な要因によって、「応用型」人材養成への評価が 高くないことが影響されているのではないかと考え られる。 今後の課題として、以上の検証から、「応用型」大 学における人材養成が高く評価されないことに影響 する要因の探究が課題になってくる。また、中国の応 用型大学を立ち上げるという人材養成政策に関して、 具体的な変化や、分類基準および用いた評価基準、さ らに国際的な職業教育の枠組みに結び付けて考察す ることが必要である。 また、外部的な要因について、労働市場からの第三者 評価を如何に把握できることも今後の重要な課題に なっている。 3. 参考文献 バ―トン・R・クラーク(1994)高等教育システム― 大学組織の比較社会学― 国際連合教育科学文化機関(2011)「国際標準教類」 教育部(2010)国家中长期教育改革和发展规划纲要 2010-2020 年 中国教育部(2003)『人口大国から人材強国へ変える ―中国教育と人的資本問題報告』 潘懋元(2006)『応用型人材育成理論と実践』(应用 型人才的培养理论与实践研究)厦門大学出版社 薛立軍、尹慶民主編(2009)『応用型人材培養の探索 と実践』(应用型人材培养的探索与实践)知識権利 出版社

参照

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