博士後期課程用
(様式6)
桐生 育恵 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨
題 目 Does health guidance concerning lifestyle disease prevention spread to spouses? A qualitative study
(生活習慣病予防に関する保健指導は配偶者に波及するのか:質的研究)
Journal of Clinical Nursing(Early View)pp1-10,2019.
Ikue Kiryu. Yumi Sato
論文の要旨及び判定理由
個人の保健行動は身近な人の行動によって間接的に影響を受けるため,保健指導を受け た個人だけでなく,その家族の保健行動を変える可能性がある。本研究の目的は,個人に 提供された保健指導プログラムが,その配偶者の保健行動の変化に影響を与えるプロセス を明らかにすることである。
対象は,特定保健指導プログラム参加者(以下パートナー)の配偶者17名(男性3名,
女性14名)に対して,パートナーの初回面接時期と6ヶ月後の2回,半構造化面接行った。
分析には修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用い,分析基準を満たさない者 を除き,最終的に11名(全員女性)分析対象とした。
配偶者がパートナーから影響を受けて保健行動が変化するプロセスは,あくまでパート ナーを支援する立場でパートナーの取り組む姿を静観する体験から,パートナーの変化に ドキッとする体験を経て,健康づくりを自分のこととして捉え,パートナーからプレイヤ ーとして実践し,生活スタイルが変化していた。
本研究は,対象とした個人の保健指導に加え,配偶者への影響を捉えることで,サポー ト機能に注目した重要他者としての存在に加え,相互作用による保健指導の波及効果の可 能性を示唆するものであり,看護学の観点からも有用であると認められ,博士(看護学)
の学位に値するものと判定した。 (令和元年10月8日)
審査委員
主査 群馬大学大学院教授
看護学講座 二渡 玉江 印
副査 群馬大学大学院教授
看護学講座 岡 美智代 印
副査 群馬大学大学院教授
看護学講座 大山 良雄 印
博士後期課程用
参考論文
1.生活習慣予防に関する保健指導は家族に影響を与えるのか
-保健指導がきっかけで家族に生じた健康に関するよい変化と,それに関連する参加者 の影響-
家族看護学研究,24(2):156-163,2019 桐生育恵,佐藤由美