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水産支局長 表 4-20 各対象地区別調査内容 訪問先 対象地区 主な調査内容 ジョアール カヤール サンルイ CLPA( 零細漁業地方評議会 ) ( ティエス州 ンブール県 ジョアール ) ( ンブール ジョアール ) ( 県 ) ( 州 ) 対象地域の水産資源管理の取組みと効 果 課題について

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82 4.6 現地調査 4.6.1 調査訪問先 資源管理モデルの検討に資するよう、個々の事例における水産資源管理の特徴を踏まえた 調査観点を設定した。 表 4-18 調査のポイント 調査観点 調査内容 ジョアールを対象とした広域水産 資源管理の必要性と推進方策の 状況 ・ セネガルのように沿岸部に小規模の漁村が点在し、各漁村の漁場へのア クセスが自由である場合には、複数の漁村が連携した水産資源管理が必 要となると考えられる。 ・ こうした取組の事例として、ジョアールを中心とした広域の水産資源管理の 有効性を把握し、推進方策を検討する。 ・ 海洋保護区(MPA)が設置されており(2004 年 11 月付け省令 No.1408 に より規定)、水産資源管理への効果、課題等について把握する。世界自然 保護基金(WWF)による海域監視活動への支援 ・ JICA プロジェクトでは、零細漁業組織の設置・強化を実施。水産資源管理 活動として、地域レベルの合同資源管理のモデル構築として、底魚資源管 理の地域展開を実施。代替収入源活動として、ミールプラントを建設。 カヤールを対象とした伝統的なボ トムアップ型水産資源管理の成功 要因分析 ・ セネガルにおいて最も先進的であり、伝統的にボトムアップ型の水産資源 管理が行われてきたカヤールを「成功事例」として捉え、モデル化に向けた 成功要因を把握する。 ・ 成功事例であるカヤールにおいてさえ、水産資源は減少していると考えら れており、資源管理の取組が資源量の維持に十分に結びついていない理 由を明らかにし、克服する方策を検討する。 ・ JICA プロジェクトでは、零細漁業組織の設置・強化を実施。 移動漁民の出身地の1 つであるサ ンルイにおける水産資源管理の取 組と課題、対応策案の検討 ・ サンルイ市ゲンダール地区出身漁民の移動原因として、労働環境や生活 環境に恵まれていないことが指摘されている。 ・ サンルイ市における水産資源管理の取組の状況、また漁業者の意識につ いて把握し、移動漁民も含めたセネガルにおける水産資源管理の推進方 策について検討する。 訪問先別調査内容は以下のとおりである。 表 4-19 訪問先別調査内容 訪問先 主な調査内容 在セネガル日本大使館 ・セネガルにおける経済協力(水産を含む)の実施方針について JICA セネガル事務所 ・JICA の取組 ・セネガル政府の水産資源管理 ・他ドナーの支援状況 セネガル国水産局 ・セネガルにおける水産資源管理の現状と課題について 水産局・COGEPAS(セネガル 国共同資源管理プロジェクト) ・COGEPAS の取り組みの現状と将来について ダカール・チャロイ海洋研究 所(CRODT) ・セネガルにおける資源調査、水産資源管理の現状と課題について ヨーロッパ資本加工工場 国内資本加工工場 ・漁業者との取引、流通の現状について(輸出、国内市場) ・水産資源管理の取組みへの関心、流通業者として可能な対応につい て

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83 表 4-20 各対象地区別調査内容 訪問先 対象地区 主な調査内容 ジョアール カヤール サンルイ 水産支局長 (ティエス 州、ンブー ル県、ジョ アール) (県) (州) ・対象地域の水産資源管理の取組みと効 果、課題について CLPA(零細漁業地方 評議会) ○ (ンブー ル、ジョア ール) ○ ○ ・CLPA の機能、水産資源管理の取組み と効果、課題について 漁業者 ○ ○ ○ ・水産資源管理の取組みと効果、課題に ついて、取引について 仲買人 ○ ○ ○ ・水産資源管理の取組みへの関心と流通 業者として可能な対応について AMP(海洋保護区)管 理委員会 ○ - - ・海洋保護区設定と水産資源管理の取組 みへの影響、課題について 注) CLPA(零細漁業地方評議会)は政府がつくった組織で、メンバーは地方行政府水産支局職員、漁業者、 加工女性、仲買人等から成る。 4.6.2 インタビュー項目 主に取組みの内容、成功要因と課題、また課題に対する対応策案とその可能性についての 情報収集を目的として、現地のステークホルダーにインタビューを行った。 政府およびコミュニティの漁業・資源管理について ○政府またはコミュニティの漁業・資源管理の施策が機能しているか ○施策が機能しているとしたら、成功要因は何か ○施策が機能していないとしたら、原因は何か、どのようにしたら解決できると考えるか (紛争の有無、有る場合は解決方法、ない場合はその理由(漁業権があるかなど))

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84 4.6.3 調査日程 調査日程について、以下に示す。 表 4-21 セネガル調査日程 年月日 都市名称 訪問先名称 2012 年 11 月 6 日(火) ダカール 在セネガル日本大使館 JICA セネガル事務所

水産局 Camille Jean MANEL 副局長

CRODT Dr. Hamet DIAW DIADHIOU センター長 2012 年 11 月 7 日(水) ダカール COGEPAS 水産局 Moustapha THIAM 局長 2012 年 11 月 8 日(木) ンブール ンブール県水産支局 EL Hadji NDAO 支局長 ンブールCLPA チェス州水産局 LO 氏 ジョアールCLPA 2012 年 11 月 9 日(金) ジョアール ジョアール水産支局 NGOM 氏 MPA管理委員会 2012 年 11 月 10 日(土) ダカール 加工工場Grands Viviers社

Apain STEPHAN 社長, Jean Christohpe ALGANS 氏 加工工場 SACEP SA 社 M. Diaw Moussa 氏 加工工場Frigo de l’Union 社 Assane SOW 氏 2012 年 11 月 12 日(月) サンルイ サンルイ州水産支局 Ibrahima LO チーフ, Balla GUEYE 氏 サンルイCLPA(漁業者、加工婦人) サンルイCLPA(仲買人) 2012 年 11 月 13 日(火) カヤール カヤール県水産支局 Moussa MBENGUE 支局 長、Ibrahima SALL 氏、Khalla NIANG 氏 カヤールCLPA

2012 年 11 月 14 日(水)

ダカール JICA セネガル事務所 在セネガル日本大使館 三菱商事ダカール駐在事務所

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85 4.6.4 現地調査結果 (1) セネガルの漁業の概要 概要 1) カヤール、ジョアールはティエス州にある漁港である。 水揚げ場は、ティエス州 16 箇所、 ダカール州16 箇所、 サンルイ州 15 箇所である(2002 年)。地域別漁獲量は、ティエス州 62%、 ダカール州14%、サンルイ州 10%と続く(いずれも 2010 年)。現地調査対象地域の漁獲量は セネガルの中では上位である。 図 4-25 地域別漁獲量 出所)「RESULTATS GENERAUX DES PÊCHES MARITIMES 2010 」

MINISTERE DE L’ECONOMIE MARITIME DIRECTION DES PÊCHES MARITIMES

地域別漁獲量の推移をみると、 最も多いティエス州で近年横ばいとなっている。 ダカー ル州、サンルイ州では10 年間ではやや増加の傾向となっているが、サンルイ州は 2008 年か ら減少している。 地域別漁獲金額の推移をみると、 ティエス州では増加しているが、2009 年から 2010 年 にかけては2008 年並みに減少している。 ダカール州は微増、サンルイ州はほぼ横ばいの傾 向にある。 (漁獲量) (漁獲金額) 図 4-26 地域別漁獲量と漁獲金額の推移 出所)「RESULTATS GENERAUX DES PÊCHES MARITIMES 」 2000~2010

MINISTERE DE L’ECONOMIE MARITIME DIRECTION DES PÊCHES MARITIMES 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 Dakar Thiès Saint – Louis t 0 10,000,000 20,000,000 30,000,000 40,000,000 50,000,000 60,000,000 70,000,000 80,000,000 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 Dakar Thiès Saint – Louis 1000フラン

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地域別漁業者数については、ダカール州が最も多く、ティエス州、サンルイ州と続く。地 域別漁業者数の推移は、10 年間ではダカール州、サンルイ州では増加傾向にあるが、 ティ エス州では減少から横ばい傾向にある。

4-27 地域別漁業者数(推定) 出所)「RESULTATS GENERAUX DES PÊCHES MARITIMES 」 2003~2010

MINISTERE DE L’ECONOMIE MARITIME DIRECTION DES PÊCHES MARITIMES 注:2003 年は月平均

地域別の動力付きピローグ数の推移をみると、ティエス州ではほぼ横ばいであるのに対し て、 サンルイ州では数は少ないが増加傾向にある。

4-28 地域別動力付きピローグ数(推定) 出所)「RESULTATS GENERAUX DES PÊCHES MARITIMES 」 2003~2010

MINISTERE DE L’ECONOMIE MARITIME DIRECTION DES PÊCHES MARITIMES

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 Dakar Thiès Saint – Louis 人 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 Dakar Thiès Saint – Louis 艘 隻

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87 移動漁民 2) セネガルでは国内のあらゆる漁場への自 由なアクセスが認められている。このため、 移動漁民という居住地区から離れた漁場で 漁業を行う漁業者がいる。  ロンプールやカヤールはサンルイのあ る海岸線の延長線上にあるため、これ らの場所でサンルイ出身漁師が多い。  ジョアールは、サンルイからはるかに 離れているが、それでも季節移動漁民 の半数はサンルイ出身漁師である。  ジフェールでは例外的にサンルイ出身 漁師がほとんど来ず、定住コミュニテ ィーを形成するンダイエン、ゲレオ、 ポワントサレーンといった小規模漁村 から来る漁業者が多い。 4-29 季節移動漁民の移動パターン 出所)JICA COGEPAS インテリムレポート 2(2011) P41 表 4-22 季節移動漁民の主要受入れ漁村 出所)JICA COGEPAS プログレスレポート 3(2012) P29

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88 漁業に関する組織・法体系 3) 漁業は漁業海事省が管轄しており、各州に水産監視局、各県に水産監視支局、各漁村に水 産支所がその下部組織としてある。 a. 資源調査 セネガルでは、漁業に関するデータ収集は漁業海事省とCRODT の 2 つの組織で行ってお り、CRODT では、資源統計、資源生態学的研究を行っている。CRODT のデータ収集目的 は、調査、研究を行うことであり、直接調査として調査船を海に出してデータ収集する方法、 間接調査として聞き取り等により海の情報を入手する方法をとっている。 CRODT には水産学者のほか、社会経済学者が所属している。科学調査は 1968 年から、 科学的な資源管理の方法に則って実施されている。資源の種類、漁獲量、大きさ、性別、成 長度合いなどを海域にある調査ポイントでデータを入手している。資源状態の評価を行って いる。また、社会学調査では、漁業者の組織ごとの特徴、年齢、性別、仕事の形態、漁獲量、 船の数などに関する調査を行うほか、加工、仲買人などを対象として、流通ルート、貿易、 輸出などについてもどのように変化しているのかを調査している。 IRD がセネガルの研究員を指導しながらデータシステムを作成していた経緯がある。 b. 零細漁業地方評議会(CLPA) セ ネ ガ ル に お い て は 、 漁 獲 量 の 約 9 割を零細漁業が占めており、漁業者主体の Co-Management を実施するため、行政と零細漁業関係者の代表者で構成され、零細漁業にか かわる問題を協力して解決するための審議会である零細漁業地方評議会(CLPA。以下、CLPA) を設置している。 CLPA は、漁業法第 12 条ならびに漁業法実施細則第 7 条から第 10 条で規定されている。 セネガルにおいては、20 年前はトップダウンによる資源管理を実施したが失敗し、10 年 前からCo-management(共同管理)を行っている。 トップダウンがうまくいかなかった理由として、王制時代から王は人と相談して物事を決 めていたこと、またセネガル人は頑固であるため最初から話し合いに参加させないと反対す る傾向があることが挙げられている。

CLPA を通じて、JICA のほか、世銀や USAID の支援も実施されている。

【CLPA の構成】 ・行政 ・地方自治体 ・地元有力者 ・巻網漁業者、地曳網漁業者、底刺網漁業者、釣り漁業者、モンゴウイカかご漁業者、牡 蠣漁業者 ・仲買人(輸出市場向け)、仲買人(国内市場向け) ・水産セクター投資家 ・水産加工婦人 ・関連サービス従事者(漁獲物運搬業者など)

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地方漁民委員会(CLV)は小規模漁村毎に設置されており、CLV の代表者が CLPA を構 成する。

4-30 CLPA のタイプ

出所)JICA Cogestion des Pêcheries Artisanales au Sénégal (COGEPAS) プログレスレポート 1(2010) P70

漁業政策 4) セネガルの漁獲量の約 90%が零細漁業者による漁獲であるため、政府の政策は零細漁業 を重要視している。また、輸出総額の約 32%を水産物が占めているが、水揚げ量が減少傾 向にあり、特に輸出対象となる底魚の漁獲量減少が進んでおり、政府は資源管理にも取り組 んでいる。 セネガルにおいては、政府の方針は、住民の収入を確保すること、輸出を増加させること であり、住民の収入を確保しながら、いかに資源管理をするのかが課題であるとの認識を持 っており、そのバランスは今後見えてくるだろうとのことである。 政府は、水産物の衛生管理、冷蔵庫の整備等で品質の向上を図り、価格の上昇を志向して おり、統計データを見ると輸出品に関しては成功しているものと思われる。 海域の利用について、漁業者からEU の入漁に関してクレームがあり、政府がこれに対応 して2006 年より EU の入漁の更新を行っていない。また漁業法により、沿岸から 6 マイル 以内の海域は零細漁業者、6 マイル以遠の海域は企業漁船の漁業活動が行われる。 また、漁業法により、ライフジャケットの着用(21 条)、漁船登録(36 条)、稚魚の捕獲禁止 (85 条、86 条)、小さい目合の網の使用禁止(85 条、86 条)、漁業ライセンスの所持(33 条)、 禁漁期の遵守(85 条)、モノフィラメント網の使用禁止(30 条)等が漁業管理に関するルールと して規定されている。

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90 (2) 調査対象地区の水産資源管理の概要 CLPA の活動 1) 調査対象地区ではCLPA が設置されているが、各地域によりその活動状況は異なっている。 ジョアールでは地域単位の水産資源管理が行われており、このため他地域のCLPA との交 流も行われている。カヤールでは、既に伝統的な水産資源管理が行われているため、零細漁 業組織の強化が行われている。 また、サンルイにおいては多くの漁業者が他の漁場で漁業を行っているようであり、CLPA の活動は実質的にはまだ行われておらず、また水産資源管理も行われていない。 海洋保護区の設定と住民の取り組み 2) 各地のMPA は省令により規定されており、MPA 委員会は、市役所、環境省国立公園局、 水産局などの代表から成る。世界自然保護基金(WWF)が海域監視活動への支援を行ってい る。 ジョアールについてはMPA が設定され、実際の活動も行われており、我が国の支援であ るCOGEPAS により海洋保護区における貝殻漁礁の設置が行われている。 また、カヤールでは海洋保護区の設置はされているが、実質的な活動は行われていないよ うである。 (3) 地域ごとの調査結果 ジョアール 1) a. 広域資源管理 セネガルにおいては、支援事業の中でJICA 開発調査(2003~2006 年)において資源管理を 経験したニャニン、ポワントサレン、ンバリンを中心に広域資源管理を実施している。広域 資源管理では、他漁村の資源管理活動に参加し、地域一体で資源管理を行うものであり、資 源管理の対象はチョフやシンビウム、マダコ等である。マダコの広域資源管理の活動が先行 しており、産卵用のたこつぼを製作して投下する、禁漁期を設けて禁漁を行う等の活動が始 められている。 図 4-31 ジョアールの水揚場、市場

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91 b. 海洋保護区 ジョアールの海洋保護区は、2004 年 11 月付け省令 No.1408 により規定されている。指定 されたエリアは海岸線に沿っており、海域だけでなく、入江やマングローブ林といった陸域 も含まれる。面積は174 ㎢である。 WWF は、この規定されたエリアを陸から 4.5km までの禁漁エリア(採貝漁業のみ許可)、 それより遠い網漁業規制エリアの2 つに分割し、境界線上に計 11 基のマーキングブイを設 置した(2009 年 1 月 30 日)。また、WWF は管理委員会による海域監視活動を支援するため に40 馬力船外機 1 台を供与し、監視費用 400,000CFAF を支給している。 図 4-32 ジョアール漁業禁止海峡 出所)JICA COGEPAS プログレスレポート 1(2010) P52  MPA 管理委員会は、市役所、環境省国立公園局、水産局など代表者 22 名で構成され ており、CLPA のメンバーも所属している。  ジョアールのMPA については入域や区域内での漁業を禁止するものではなく、当該区 域における漁業規制の下での操業が可能である。  ジョアールのMPA の保護対象は、クジラ、マナティー、ウミガメ等であり、魚につい ては魚種リストがあるのみと推察できる。  MPA が結果的に、実質的な一定の水面において、特定の漁業を一定の期間排他的に営 む権利として機能している可能性がある。  MPA は初等教育をターゲットにしており、一般の人々には MPA は資源保護に役立って いるとの認識がある。

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92  MPA 内で地元の漁業者に漁業を解放しろという要求がある。  インタビュー対象のMPA 関係者の生態学・資源学的知識や、またその情報源について は疑わしいと思われるが、現地の漁業者に聞いたところではMPA の認知度は高く、MPA によって資源が増えたと思っている漁師はかなりいると思われる。  MPA 管理委員会は、WWF からの資金援助以外の独自財源を持たないため、資金援助 が終わった後の活動持続性に大きな不安要因を抱えている。 c. 貝殻魚礁 シンビウムやミュレックスの水揚げが多い漁村では、貝肉を取り外したあとの貝殻が砂浜 の一角に放置されており、貝殻に付着した貝肉が腐敗し、ハエの発生や悪臭等の衛生環境に 係る問題を引き起こしている。 一方、ジョアールのMPA では砂礫質の海底が続く単調な海底性状であり、水産生物の再 生産や生育の場として必ずしも適当ではないため、我が国の支援でMPA 海域内に貝殻魚礁 を設置することによって、生物の生息基盤を強化し、そこで生育した魚がMPA の外へ滲み 出す効果が期待されている。 カヤール 2) カヤールは1883 年頃、ダカールの漁師が作り、その後漁業人口が増加したが、それはダ カールやサンルイから漁業者が移住してきたためとのことである。 移住してきた漁業者と従来のカヤールの漁業者の関係は良好であり、移住してきた漁業者 は地域に受け入れられているように見受けられ、カヤールの住民として位置づけられている。 (例;サンルイからの移住者がサンルイ出身者の代表、地区の代表としてCLPA の幹部に加 わっている。) a. 漁業者、操業について  カヤールには雨季(7~10 月)に休漁期間を儲けるなどの自主的な漁業管理が伝統的に あった(乾季である 11 月~6 月に漁業を行い、雨季には農業に従事)。  4,000 人の漁業者がおり、船の数は盛漁期(11 月―5 月)には 1,800 隻、盛漁期以外は 1,200 隻が操業する。盛漁期にはサンルイを含めて各地から漁業者が来る。  主要な漁業は釣りとイワシ巻網。釣りはカヤール漁民、巻網はサンルイ漁民によって行 われることが多いとのこと。  船の形はサンルイとは若干異なり、波が穏やかなので、舳先が立っていない。現在は地 元の船大工が漁船を造っている(4 業者。何時頃創業しどこからその技術を得たのかは 不明。)  乗船人数は、小さい釣り船では3,4 人、大きなイワシ巻網船では 30 人となっている。  船長、乗り子は、船主の家族や親戚を主体に構成されているとのことであり、家内労働 による自営的漁業の形態と考えられる。

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93  船主は、1 艘の船を持つものが多いが、複数の船を持つ者もいる。複数の船を持つ場合 は、1 艘は自分で、その他は他人に貸し出すか、家族が使用する。  操業資金を仲買業者、銀行等から借り受ける者もいるが、その額は多くないとのことで ある。 図 4-33 カヤールの水揚場と積込所 b. 仲買業者  仲買業者は漁業者に操業資金の貸し付けを行うことがあり、それらの漁業者から魚を納 品してもらい、貸し付けた費用を回収する。仲買業者は、資金の貸し付け関係がない漁 業者から魚を買い付けることもある。  トラックを複数もつ仲買業者がおり、トラックを持っていない仲買業者は、トラックを 借りる。(資本力をもって企業的経営をする者がいる可能性がある。)  運搬する量が少ない場合は、仲間のトラックに一緒に乗せてもらい、運搬することもあ る。 c. 女性加工業者  女性加工業者は、家族労働を中心に人を雇用し、1 日 100 箱(1 箱 50kg)を加工する場 合、7 人程度の労働力を要している。魚の買い付け量が少ない時は、労働力を調整する。 購入先は魚の質によって決定する(サンルイの女性加工業者よりも購買力・資金力が大 きい。)。最近、イワシは安値であるとのこと。(6,000CFA/箱)  訪問時には浜に魚がなかったため、他地域から売りに来た仲買人から購入したとのこと。 d. MPA について カヤールのMPA は 2004 年 11 月付け省令 1408 により規定されている。面積は 171 ㎢で ある。地元漁業者が協力をし、海域を決めるための調査やMPA 管理計画の作成が行われた が、活動実態はないようである。

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94 e. 紛争について カヤールでの紛争は、漁法間の紛争がほとんどであり、網を盗むということもある。他 地域の漁業者との争いについての言及はなかった。 カヤールの人々は、サンルイのから来る漁業者の刺し網漁を許さず紛争があったが、 1986 年 2 月 26 日付けティエス県条例 No.15 の施行により、ティエス州とダカール州との 境界線からブイ「Niari Raia」との間の海域は刺し網漁業禁止海域に指定され、その紛争 については解決している。 図 4-34 カヤール刺網漁業禁止海峡 出所)JICA COGEPAS プログレスレポート 1(2010) P49 f. カヤールにおける自立的漁業管理システム構築の経緯

 1994 年に CFAF の切り下げ(1FRF=50CFAF から 1FRF=100CFAF)があった、通常、 平価切り下げは、輸出(セネガル)側に有利に働くが、この時は、魚の値段が暴落した (15,000 CFAF/箱→7,050 CFAF/箱)。  魚が獲れ過ぎていたことも値崩れの原因として挙げられていた。  仲買業者がこの暴落分をそのまま漁業者からの買い付け価格に転嫁したため、漁業者と 仲買業者の間で紛争が発生し、釣り業者の組合組織であるカヤール漁業委員会(CPC。 以下、CPC という)を結成した。  CPC は仲買業者を介さずにカヤールの輸出業者に共同出荷した。この時、一回である が、売上を漁業者間で均等配分した。行政機関も漁業者側を支持したために、漁業者側 が仲買業者に勝利し、仲買業者が有利であった関係が変化した。  CPC は、漁業者間の合意により、1 日の漁獲量制限(15kg の箱×3 箱/艘)が行われ、違反 者には30,000 CFAF の罰金が科される。そのほか CPC では出漁回数制限(1 日 1 回)、

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95 操業時間制限(夜間操業の禁止)、サイズの小さい魚の漁獲を行わないなどの取組みを自 主的に行っている。  その後、CPC の活動は他の漁法の漁業にも波及し、巻網漁民が Mbalmi という組織を結 成して1 日の網入れ回数を制限しており、漁価が安定している。また、自主的に釣り漁 民に習って、操業時間の短縮も行っている。  現在、CPC は CLPA の活動にも組み込まれており、CPC のリーダーは CLPA のリーダ ーである。(経済的要求が共通利益として漁業者側にあったために、漁業者間の合意が 可能になったと考えられるが、実際に、これを行うには強い結束とリーダーシップが必 要である。) g. 漁業管理、資源管理方法 カヤールにおける漁業者の自主的な漁業管理及び源管理方法としては、以下が挙げられ、 行政のサポート(①非識字漁民の水産資源管理への参加促進、②漁業に関わる法的アドバイ ス③漁民が共同出荷するために保冷車を借りる際の金銭的な支援等)も行われている。  底魚釣り漁業の漁獲量制限  刺網漁業禁止海域の設定  延縄漁業の岩礁地帯での操業禁止  巻網漁業の操業回数制限  海洋保護区(MPA) h. 若者の組織化 2009 年以降、若者が相互扶助を目的として組織をつくり、現在は紛争解決、資源管理、 海の安全管理などを行っている。現在のメンバーは約500 人とのことである。 i. 課題 インプットコントロール(操業回数制限等)とアウトプットコントロール(漁獲量制限等) の両方を実践しているが、一隻当たりの漁獲量を減らしても、漁船数を規制していないため に漁獲が増え、資源が回復していない。 サンルイ 3) a. 概要  州水産局は、約8,000 人の漁業者がいると認識している。  モーリタニア国境に接しており、徒歩で行き来が可能な地域である。  サンルイの砂州上に集落があるが、2 つの部分に分かれ、その一方が今回訪問したゲン ダール地区である。  ゲンダール地区の漁業集落は劣悪な住環境の人口密集地域であり、一般漁民は教育レベ

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96 ルが低く、他の産業への移行は困難と認識されている。  ゲンダール住民は一般に貧しいと考えられているが、水産物は換金性が高いため、貧し くないとする考えもある。  住居のレベル、周辺環境の違いから推測すると、漁業者間に階層差があるように見える。 女性加工業者は、下層の漁民集団に属する(あるいはさらに下の集団)。居住地からす ると、仲買業者は中層・高層集団に位置すると推察される。漁業者には、船のオーナー と乗り子がいるはずであるが、サンルイ砂州先端部の人口密集地帯の漁民は乗り子と考 えられる。  MPA 管理委員会は、WWF からの資金援助以外の独自財源を持たないため、資金援助 が終わった後の活動持続性に大きな不安要因を抱えている。 b. 操業について  利益配分は4 等分され、船のオーナーの取り分、ガソリン代など操業に必要な流動費、 船の修理費・維持費等固定費及び乗り子の取り分となる。(参考:日本の伝統的慣習で は、船主と乗り子が売上を半分ずつ折半。船主は自らの取り分から、流動費・維持費を 支払う。最低保証が有り、目標売上料に達しなかた場合には、最低保証分を乗り子に支 払い、あとの損は船主が負担。)  州水産局は、サンルイ漁民が国内の様々な地域で操業していることを把握しているが、 そうした行動を規制の対象とすることにはほとんど関心がない。  漁業者によれば、他地域での漁獲はその地で水揚げをするとのことである。  他地域での操業による軋轢・クレームについては、あまり具体的なコメントがないもの の、刺し網漁業に対するクレームとして、漁具が絡み合うことが挙げられた。  移動先の漁業者との協力関係・軋轢については、回答を避けている様子があった。 c. 仲買業者、女性加工業者  仲買業者はサンルイの砂州にあるゲンダール地区ではなく、モーリタニアとの国境近く の町(プル族が居住)の住民と思われ、こちらの地区の住環境は良い。  仲買人は、貸し付けを行っており、貸し付けた漁業者から魚を買うことが多いが、他の 漁業者からも購入している。仲買人により、貸し付けを行っている漁業者の数は異なる が、聞き込みの範囲では5-30 人であった。  女性加工業者は浜で漁業者から直接買い付けている。通常、どのくらいの漁業者と取引 をしているのかは回答を得られなかった。1 回に魚 20 箱(1 箱の重量等は不明)を買い付 けた場合、4 人ぐらいを雇って加工(燻製)し、街で販売している。 d. モーリタニア水域への入漁  モーリタニアではイワシ巻網漁業が主要漁業となっており、主要漁場までは1~2 日行 程である。  モーリタニアとの間に入漁協定が有り、州政府が漁業者を選考し、モーリタニアはセネ ガルの漁業者に漁業許可を発行している。

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97  現在の許可数は300(おそらくは船の数)。さらに 150 程度の許可申請が出ている。  許可申請をするほかに、モーリタニアの漁業者との協力あるいは雇用によって、モーリ タニアで漁業をしているゲンダール人(ゲンダール地区に住んでいる人々の総称)がい る。中には、許可なくモーリタニアで違法操業する者がいる。  違反者はモーリタニア政府により、逮捕抑留、水産物、船、漁具没収の措置がとられる。  モーリタニアでの漁獲物の約 85%はサンルイで水揚げ、約 15%はモーリタニアで水揚 げをしている。  州水産局はモーリタニアでの漁業許可の受付業務を主要業務として行っており、同国で の漁業許可の拡大に関心を待っている。  モーリタニアでイワシが大量に獲れた場合、その価格が低下することがあり、州水産局 は価格調整のために漁業調整を行う。許可数は300 であるが、価格が大きく低下した場 合には、調整により出漁船数を150 にする。調整のための補償のような制度はない。 e. CLPA、MPA について  サンルイのCLPA と MPA は最近設立されたが、組織があるだけで活動実態がない。  CLPA が活動できない理由として、資金不足が指摘された。資金不足の原因は、仲買業 者の売上の一部を活動資金にあてるための事務処理が停滞していることによる。 図 4-35 サンルイのゲンダール地区から対岸を望む 輸出加工業者 4) a. 輸出加工業者の概要 加工業者はヨーロッパ、アジア等に輸出を行っており、業者数は増加傾向にある。加工業 者は政府に登録されており、HACCP 認証取得、トレーサビリティ等が義務となっている。 b. 輸出加工業者の資源管理への関与  政府によりマダコに係る禁漁期間(2012 年は 10/20~11/31)が設けられており、この期間 には流通業者も商品を取扱わないよう政府から直接指示が来る。政府により禁漁期間前 の在庫量の確認が行われ、禁漁期間中に出荷すると罰則がある。  新たな禁漁対象が設定される場合は、政府の指示でもあり協力する意向がある。  主に仲買人から購入しており、漁業法にある取扱可のサイズを守っている。仲買人が規 定より小さいサイズを持ち込む場合には、返却する。

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98  資源管理については零細漁民が対応することであり、零細漁民への教育や違反に対する 取り締まりを強化することが必要という認識がある。  仲買人を相手とした価格決定は、浜の価格を参考にする等、必ずしも輸出加工業者が一 方的に決定しているのもではない。 図 4-36 水産加工工場 (4) 調査結果のまとめ 水産資源について 1) a. 資源に関する考え方 セネガルでは漁業を行うことは国民全体に許された権利であり、他地域から操業に来る漁 師に対しても、資源を開放すべきだと考えており(=オープンアクセス)、このことが資源管 理の取組を困難にしている要因の一つと考えられる。 セネガルにおける漁業者の移動は、オープンアクセスであるために行われており、移動先 において漁法が異なる漁業者間で紛争となるケースが想定される。 各CLPA との面談時に紛争に関してインタビューを行ったが、紛争については、異なる漁 法間(民族、地域等で異なる)で漁業の妨害となる行為、零細漁業者が漁業を行う 6 マイル以 内に企業漁業者が入る場合、紛争があるとの意見があり、特定の民族間また定住住民と他地 域から来る漁業者間の紛争については言及がなかった。 また、移動をする側のサンルイにおける資源管理は行われていないようである。 b. 資源状態についての漁業関係者の認識 セネガルにおいて、資源状態が悪化しているという認識は、政府関係者、地域の漁民に共 有されている。 セネガル全体の漁獲量は、1997 年までに急速に増加してきたが、1997 年、2003 年をピー クに、年により増減はあるがほぼ横ばいの状態となっている。

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99 c. 資源減少の原因についての関係者の意見 資源減少の原因について、主にCLPA のメンバーに意見を聞いたところ、以下のような意 見があった。  1994 年の干ばつによる没落農民の漁民化によって、漁民の数が増えた(CRODT、ジョ アールCLPA メンバー)  外国の底引き漁船による漁場破壊(サンルイCLPA メンバー)  水産物価格の高騰による新規参入者の増加(ジョアールCLPA メンバー)  漁業の近代化・効率化  一定の水面において、特定の漁業を一定の期間排他的に営む権利がないために好漁場に 漁獲圧が集中した。  地球温暖化による d. 資源調査、管理の方法に関する関係者の意見  CLPA の聞き取りの中で、極めて一部であるが、漁獲圧を下げるために、協業化して交 代で操業をするという発想がある(漁業を週 3、4 日で交替制にする)。  このほか、価格決定力をもつために、漁業者が団結して共同販売をしたら良いという意 見があった。 図 4-37 ダカールの水揚場 移動漁民 2)  季節的に同じところに移動する、1 年のうち 10 ヶ月以上移動先で生活し、1、2 ヶ月程 度、出身地に帰る例などあり、定住漁民との間に一定の交流があるのが一般的である。  移動漁民は、移動先や民族によって様々な特徴を持つとの認識を持っている。例えば、 ジフェールに来る移動漁民の滞在期間は年間11 ヶ月程度に及ぶことがある一方で、カ

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100 ヤールなどに来る移動漁民は、それほどの長期滞在はしないとのことであった。  現状では、ある程度の定住性がなければ、地域のCLPA に参加はできない。季節的移動 漁民との間の合意形成は課題である。  移動漁民にも資源に対する危機意識があるが、移動先の住民の排他性の為に協力関係が 築きづらいケースもある、との見解があった。  カヤールでは移動漁民との意見交換の為に、定住漁民が海上での直談判を試みる事もあ るとのことである。

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101 各地の資源管理の特徴 3) 表 4-23 各地の漁業管理の特徴 地 域 漁 場 の 特 徴 流 通 上 の 特 徴 漁獲に関する権 利 意 識 の 特 徴 組 織 の 特 徴 資 源 管 理 ジョアール ( イ ワ シ 、 カ タボイワシ、 ハ マ ギ ギ 、 シンビウム) 海流の影響 が比較的少な く、沿岸に広 がる大陸棚が 好漁場であ る。 ダカールの 110km 南に位置 する。車で 2 時 間半。 国内およびアフ リカ各地への流 通拠点。 製氷施設が整 備されており、 仲買人が南部 のジフェールに 向かう際に氷を 求めて立ち寄 る。 セネガルの海は セネガル人の海 と考えている。 移 動 漁 民 が 来 る。漁法が異な る集団ごとの紛 争がある。 ・ CLPA を 組 織 。 周 辺 地 域 の CLPA と協力し、 広 域 資 源 管 理 に 取り組む。 ・MPA の海域におい て貝殻漁礁を沈設 ・産卵用たこつぼの 製作、沈設 ・マダコの禁漁期の 設定(20~30 日) ・シンビウム稚貝放 流 ・チョフはえ縄漁獲 努力量の削減 カヤール ( カ タボイ ワ シ 、 タ コ 、 タ イ) 海岸近くまで 入り込んだカ ヤール海溝の 先端部や海 溝斜面の岩 礁帯が、底魚 の好漁場とな っている。 ダカールから近 く(1.5 時間)、水 産 加 工 会 社 へ の供給も多い。 製 氷 施 設 が 整 備されている。 セネガルの海は セネガル人の海 と考えている。 ダカール、サン ルイから漁期に 移 動 漁 民 が 来 る。 漁法が異なる集 団ごとの紛争が ある。 自 主 的 に 組 織 さ れ た 釣 り 漁 業 者 に よ る 組 合 組 織 (カヤール漁業委 員 会 (CPC)) が あ り、リーダーシップ が強い。1994 年 の 通 貨 切 り 下 げ 時に、流通業者を 排除しダカールへ の直接共同出荷 を行った。 現 在 CPC は CLPA に組み込ま れているが、リー ダーは同一人物。 ・サイズの小さい魚 の漁獲を行わない。 (漁業管理) ・CPC(釣り漁業者) 1 日の漁獲量制限 (15kg の箱×3 箱/ 艘)が行われ、違反 者 に は 30,000CFA フランの罰金が科さ れ る 。 出 漁 回 数 制 限(1 日 1 回)、操業 時間制限(夜間操業 の禁止)・Mbalmi(巻 網漁業者) 1 日の網入れ回数 の 制 限 、 操 業 時 間 の短縮。 サンルイ ( イ ワ シ 、 カ タ ボ イ ワ シ 等浮魚) 波が高く、好 漁場が少な い。漁場まで 距離がある。 ダカールからの 距離があり(約 6 時 間 ) 、 輸 出 向 け の 出 荷 は 少 ない。地元にも 輸出工場は 2 件 あるのみ。 セネガルの海は セネガル人の海 と考えている。 サンルイの漁業 者は、自分たち がセネガル全体 に漁業を普及し たという認識が あり、セネガル 各地で漁業を行 うことは当然の 権利と考えてい る。 ・CLPA は組織さ れているが、実質 的な活動はなか った。 ・サンルイにおける 資源管理の取組は 見られなかった。 ・ モ ー リ タ ニ ア で の 漁業では違反があ っ た 場 合 は 罰 金 が 科せられる。

図   4-27  地域別漁業者数(推定)  出所) 「 RESULTATS GENERAUX DES    PÊCHES MARITIMES  」  2003~2010
図   4-30 CLPA のタイプ

参照

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