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九州大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2022

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

内視鏡外科手術における術者の鉗子先端動作解析に よる技術評価法に関する研究

植村, 宗則

https://doi.org/10.15017/1441128

出版情報:Kyushu University, 2013, 博士(医学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Fulltext available.

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論文審査の結果の要旨

手術手技に関する熟練度における客観的評価については多くの研究がなされてきた。一般的には 熟練度の指標は医師の経験症例数と経験年数が最も重要な要素と考えられている。術中の術者の手 の動きもまた彼らの技術や専門知識を反映していると考えられる。本研究では、内視鏡外科手術に おける甜子先端の動作に着目し、その軌跡から熟練者と初心者における潜在的な動作の差異を客観 的かつ定量的に評価する手法について検討した。被験者として、内視鏡外科手術経験症例数 100例 以上の医師 11名を熟練者群、 15例未満の医師 27名を初心者群として設定した。被験者は、九州大 学病院内視鏡外科手術トレーニングセンターで用いられる縫合結紫技術評価タスクを施行した。タ スクを行っている問、被験者の左右釦子先端の動作について、磁気式三次元位置計測装置を用いて 計測した。その計測値から、左右紺子先端の重心の軌跡と左右聞の相対距離を求め、カオス解析の 一種であるゆらぎ解析(DetrendedFluctuation Analysis;  DFA)と不安定軌道(UnstablePeriodic  Orbits;  UPO)解析をそれぞれ行った。ゆらぎ解析における初期トレンドαlは 1.0孟αlく1.5を有効

とし、 1.5くαlをブラウンノイズとした。カオス解析の結果を両群問で比較し、統計解析にMann‑ Whitney U‑tes tを用いた。有意差検定はpく0.05とした。その結果、ゆらぎ解析では軌跡の初期ト

レンドα1において両群聞に有意な差を認め、熟練者群の値は 1.

0

に近く、初心者群は .1

. 5

に近かっ た(pく0.01)。また、不安定軌道解析では、熟練者群の釦子先端の動作は初心者群と比較して第二周 期において有意に長大な不安定軌道を認めた(pく0.01)。このことより、熟練者群は数学的に安定し た錨子操作を実現していた。外科医の手の動きを用いた技術評価法は、熟練医師と非熟練医師にお ける有意な技術の差を示すことができることが示唆された。

以上の成績はこの方面の研究に知見を加えた意義あるものと考えられる。本論文についての試験 はまず論文の研究目的、方法、実験成績などについて説明を求め、各調査委員より専門的な観点か ら論文内容およびこれに関連した事項につき種々質問を行ったが、試問についてはいずれも適切な 回答を得た。

よって調査委員合議の結果、試験は合格と決定した。

参照

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