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■ 人生が変わるかもしれない選択

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Academic year: 2021

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図書館員の文献紹介と

      資料の活

つめることが大事になります。攻撃的な気持ち

が湧き上がるときに、それに気づいていること。

全ての攻撃的な感情は、満たされていないニー ズの悲痛な形での表れです。「あいつは人の話 を全然聞かない、失礼で自分勝手なやつだ!」

→「私の話を聞いて欲しい。そして私が協力し たいと思っていることをわかって、できれば受 け入れて欲しい」という風に。「聞いてもらう こと」というのは、多くの人に共通するとても 大事なニーズです。ただそれを受け入れるかど うかは、相手に選択の自由があります。ニーズ を満たすための「お願い」が、相手に選択のな い「強要」になってしまわないことも、非常に 重要なポイントです。

■ 人生が変わるかもしれない選択

 こうして自分のニーズとつながることができ るようになると、一つ一つの行動に責任を持て るようになってきます。自分がその時々に何の ニーズを大切にしたいかがわかると、意識的に 選択した行動がとれるようになるのです。そし て自分の行動に責任を持つということは、自分 の人生に責任を持ち、大事にするということに つながります。私がNVCを学び始めて2年程経 ちますが、私自身のコミュニケーションを通し た人間関係の質、そして生活の質までもが劇的 に向上しました。例えばこの文章も、頼まれた から事務的に書くのではなく、私が本当に書き たいと思っていることを書くことによって、私 の「自主性」や、 「選択」また「自己表現」のニー ズが満たされます。そして、本をきっかけに得 た知を「共有」することで、あたまもこころも 柔らかい世代の「学び」に、「貢献」するとい うニーズも満たされるかもしれません。

 たくさん書きましたが、残念ながら、仏教の 経典を読んだだけで悟りを開くことはできない ように、この本を読むだけでNVCをマスター することはできません。NVCはマスターする ものではなく、ゴールを目指すものでもなく、

実践するものだからです。自分は一体どういう 風に生きたいのか?何を大事に生きたいのか?

そして自分の周りの人は何を感じ、何を大事に しているのか?どんな人であれ、どんな状態で あれ、私たちの芯にはそれぞれが大事にしてい るものがあります。それを尊重することで自ら

を通して「平和」を実践していく。そんな生き 方の選択が、NVCです。

■ おわりに

 「人は生まれながらにして自分以外の人を思 いやり、与えたり与えられたりすることを楽し む。」これは、この本の冒頭に登場する言葉です。

NVCの精神は、この言葉に凝縮されています。

コミュニケーションとは双方向に働くものであ り、その意図は相手を思い通りに操ることでは なく、言うことを聞かせることでもなく、「つ ながり」にあること。これが、NVCの真髄です。

 これまでの教育や社会では、社会を生きる 大人になるということは、感情を隠す/殺すよ うになることである。と、いう定義が少なか らずあったかと思います。そしてその方針は、

「本来の自分」と「社会で受け入れられる人物 像」にギャップを生み、生きづらさを抱える人 たちを大量に生み出したため、マイクロソフト 社をはじめ多くの世界的企業や組織や個人が、

NVCのような「感情」を大事にするコミュニ ケーション法等の、自分らしさを失うことなく 社会の中で生活できる方向性を模索し始めてい るように思います。NVCがアメリカで初めて 紹介されたのが1970年代、日本に入ってきたの は2006年頃から。私が足を踏み入れたここ2,3 年でも、この新しい言語に関心を持つ人はど んどん増えています。京都外大の建学の精神は

“PAX MUNDI PER LINGUAS(言語を通して 世界に平和を)”。言語を通した平和は、様々 なレベルで実践可能です。まずは、自分自身と の対話から。あなたは、何を大事に生きたいで すか?

 (この文章は、本を読んで、そして私自身が NVCを体験、実践する上での言葉ですが、京 都でNVCの定期的な学びの場を提供してくだ さっている「NVC学び合いの会in京都」に参加 する中で得た知識、気付きが大きいです。世話 人の河田博成さんと正木ちささん(つながりカ フェ sobanomi店長)、そして講師の西東万里さ んへの感謝の気持ちを大事にしたい思いから、

ここに名前をあげさせて頂きます。)

そうがわ なおこ(司書・非常勤職員)

参照

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