第4学年 国語科学習指導案
授業者 ○○ ○○ 1 単元名 調べて発表しよう 「だれもがかかわり合えるように」 2 単元の目標 ○文章を読んで関わり合いについて考え,課題について進んで調べようとしたり,友達に分かるように発表し ようとしたりしている。 〔国語への関心・意欲・態度〕 ◎調べる方法を選び,課題を解決するための情報を集め,工夫して整理することができる。〔話す・聞く ア〕 ◎内容のまとまりを意識して,まとまりや組み立てが分かるように話すことができる。 〔話す・聞く イ〕 ・言葉には,考えたことや思ったことを表す働きがあることに気付くことができる。 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関すること イ(ア)〕 3 単元と児童 (1)児童について(男子4名,計4名) 明るく前向きに,互いに協力しながら学習に向かう姿勢が身に付いている。複式学級3年目となり,複 式の授業形態にも慣れてきている。間接指導の場面では,学習課題をきちんと理解し,やるべきことをは っきりさせることで,互いに声をかけ合って,集中して取り組めるようになってきた。 国語の基礎が身に付くように,毎日の音読や漢字練習の継続,語句調べなど指導してきた。また,物語 文の音読を繰り返し行い,気持ちを表す言葉や物語の中で大事な言葉を考えながら読み取らせるなどして 内容を正しく把握できるように心がけて支援してきた。そのため,全校音読集会では,登場人物の気持ち に沿って工夫して読むことができた。 1学期の「話すこと・聞くこと」の学習「よりよい学級会をしよう」では,これまでの話し合いを振り 返り,自分たちの課題について,たくさん気付くことができた。実際の学級会の場面でも生かせるように 指導している。 (2)単元について 本単元は,だれもがよりよく関わり合うためにどんなものがあるのか自分なりの課題をもって調べ,整 理し,互いにまとめたことを発表し合い,意見交流するといった一連の活動を通して,自分の考えの深ま りを確かめていくものである。これらの学習活動を通して,「調べたことを工夫してメモする力」「調べた ことを整理して発表する力」が身に付けられると考える。 本単元の学習活動を通して,児童は,普通に使っている伝達手段がとても大切であることに気付くこと ができる。資料「手と心で読む」をきっかけに,だれもがよりよく関わり合うためにどんなものがあるの か興味をもって調べ,友達と交流することで,いろいろな関わり合いの手段や工夫などがあることやその 大切さに気付くことができる。さらに,目の不自由な人,耳の不自由な人,お年寄りなどとよりよく関わ り合いたいという願いをもって自分の考えを広げたり,深めたりすることができると考え,本単元を設定 した。 (3)指導について 本単元では,「だれもがよりよくかかわり合う」ということについて考えることから始まる。まず,「関 わる」の意味を辞書で調べ,言葉の意味をきちんと理解させたい。その上で,児童たちが興味・関心をも てるように点字ブロックの写真やシャンプーなどを用意し,「だれもが」とは,目の不自由な人や耳の不自 由な人など様々な人が含まれていることにも気付けるようにしたい。 資料「手と心で読む」をきっかけとして,関わり合いについて自分でもっと知りたいことや確かめたいこ となどを出し合う。児童の実態に合わせ,読み取りにも十分時間をとり,たくさん意見を出し合えるよう にしたい。そして,みんなで学習計画を確認することで,見通しをもち,意欲を継続させて学習に取り組 めるようにしていきたいと考える。 本時では,だれもがよりよく関わり合うことについて考える課題を決め,具体的な調査内容を決める学 習を行う。学習計画を意識して,意見や感想を交流できるような課題を考えられるようにしていきたい。前時までに出し合ったことを生かして,課題として妥当なものを考えられるようにする。課題を一つに決 める際には,友達と重複しないように互いに話し合う場を設ける。一つに決めたら,なぜその課題にした のか理由も書き,自分の課題を発表することで,調査する意欲を喚起できるようにしたい。 課題が決まったら,具体的な調査内容を考える。「いつから」「だれが」「どこに」「何のために」「使われ 方」などの内容の例を示すことで,具体的に考えられるようにしたい。 4 単元の指導計画(全15時間 4/15) 次 時間 学習活動 評価規準 評価方法 第 一 次 1 ・関わり合いについて自分の考 えをもつ。 関 「かかわり合う」ということについて,意欲 的に考えようとしている。 話し合い ノート 2 3 ・資料「手と心で読む」を読み, 学習計画を立てる。 関 「手と心で読む」を読み,「かかわり合い」 について,知りたいこと,調べたいことなどを 話し合い,単元全体の見通しをもって学習を進 めようとしている。 発言 ノート 第 二 次 4 ・「だれもがよりよくかかわり 合う」ことについて調べたい ことと,その具体的な内容を 決めることができる。 話・聞 「だれもがよりよくかかわり合う」こ とについて調べたいことと,その具体的な内 容を決めることができる。 ワークシー ト 5 ・目的に合わせ,課題にふさわ しい調査計画を立てる。 話・聞 自分の調査内容にふさわしい調査方法を 選んだり,記録のしかたを考えたりして,調査 計画を立てている。 ワークシー ト 6 7 ・メモ用カードにメモを取りな がら,調査計画に沿って調査 する。 話・聞 クラスで「かかわり合い」についての考 えを深めるための発表会をするという意識を もちながら,要点を分かりやすくカードにメモ し,計画に沿って調査活動を行っている。 メモ 8 ・調べたことや集めた情報を分 類・整理する。 話・聞 観点を決めてメモを分類・整理し,調べ たことや集めた情報から新たな事実や疑問を 見つけたり,情報に軽重をつけたりして,話し たいことをより具体的にしている。 ノート 9 10 ・構成や表現を工夫して,発表 原稿を書く。 話・聞 調査内容や結果と自分の考えとを区別 し,構成を工夫して発表原稿をまとめている。 発表原稿 11 ・発表に必要な提示資料を作成 する。 話・聞 発表に必要な提示資料について考え,分 かりやすい資料を作成している。 提示資料 12 ・聞き手を意識した発表の工夫 を考え,練習し,友達と聞き 合い,アドバイスし合う。 話・聞 伝えたい内容に応じて言葉の抑揚や強 弱,間の取り方などを工夫し,一人で練習した り,友達と聞き合ってアドバイスし合ったりし て,よりよい発表になるように練習している。 発表の練習 第 三 次 13 ・関わり合いについての発表を 聞き合い,意見や感想を交流 する。 話・聞 聞き手の反応を確かめながら,話の内容 が伝わるように工夫して話している。 メモを取りながら聞き,内容面と表現面との 両方から良い点を見つけたり,自分の考えと比 べて感想をもったりしている。 発表 観察・発言 14 15 ・調査や友達の発表を通して考 えたことを交流し,単元の振 り返りをする。 話・聞 調査活動や発表会を通して「かかわり合 い」について考えたことを交流し,交流によっ て深まったことについて振り返っている。 ノート
第5学年 国語科学習指導案
授業者 ○○ ○○ 1 単元名 自分の考えをまとめて,討論しよう 「豊かな言葉の使い手になるためには」 2 単元の目標 ○言葉の使い方に目を向け,調べて文章を書いたり,自分の考えを発表したりしようとしている。 〔国語への関心・意欲・態度〕 ◎話題を決めて,収集した知識や情報を関連づけ,互いの立場や意図をはっきりさせながら,計画的に話し合 うことができる。 〔話す・聞く ア・オ〕 ◎自分の課題について調べ,意見を記述した文章を書くことができる。 〔書く ア・エ〕 ・語感,言葉の使い方に対する感覚などについて関心をもつことができる。 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関すること イ(カ)〕 3 単元と児童 (1)児童について(男子1名,女子4名,計5名) 落ち着いて授業に臨み,課題に向かって真面目に取り組んでいる。複式学級4年目となり,複式の授業 形態にも十分慣れている。間接指導の場面でも互いに声をかけ合いながら自主的に学習を進めることがで きる。 国語の読み取りでは,物語文で登場人物の気持ちや情景などを想像し,自分の考えを書いたり,発表し たりすることは進んで行うことができる。説明文では,筆者の主張したいことの中心を読み取ってこれま での自分の生活などと結び付けて考えを書いたりすることに,苦手意識をもっている児童が多い。また, 自分の考えを伝えることに加え,友達との話し合いで自分の考えをより深めていけるよう現在,指導中で ある。 1学期の「話すこと・聞くこと」の学習「きいて,きいて,きいてみよう」では,互いの興味あること に関して質問を用意し,インタビューし合う学習をした。互いに役割を決めて質問したり,それに答えた りすることは,みんなはきはきと話すことができた。しかし,インタビュー中に,用意した質問が重複し ないようにするなど臨機応変に対応することができる児童は2人だけだった。友達が話している大まかな 内容を考えながら聞いてメモをとり,それを自分でまとめて話せるように日常の学習で継続指導している。 (2)単元について 本単元は,豊かな言葉の使い手になるために,自分なりの課題をもって調べ,まとめ,友達と討論し, 意見を交流するといった活動を関連づけながら,自分の考えを深めていくものである。これらの学習活動 を通して,「情報を収集し,整理する力」「自分の意見と友達の意見を比較し,自分の考えをまとめていく 力」が身に付けられると考える。 一人一人が「豊かな言葉」について課題意識をもちながら学習していくことで,普段あまり深く考えず に使っている言葉について客観的に振り返り,よりよく正しく使おうとするきっかけになると思われる。 「豊かさの使い手になるために,できること」について討論することで,考えがより深まり,自分が今後 どんなことに取り組んでいけばいいのか,はっきりしてくる。それにより,本単元で学習したことが他教 科の学習や日常生活などにも生かしていけると考え,設定した。 (3)指導について まず「豊かな言葉の使い手」という抽象的な言葉が示すものを具体的にイメージさせることが大切だと 考える。そこで,身近な人物やこれまでの経験などから,言葉の使い方の豊かさを具体的に考えられるよ うにしたい。そのために,豊かな言葉の使い手だと思う人や豊かだと思うわけなどをノートに整理して書 いたり,みんなで話し合ったりすることから学習を始めたい。 豊かな言葉の使い手だと思う人の中で,身近に話を聞くことができる人(読み聞かせの先生,神社の宮 司さん,観光ガイドさん,バスガイドさんなど)を中心に調査活動を行えるようにし,豊かな言葉を生み 出すものをとらえさせたい。また,他の人物に興味を示した場合には,文献やインターネットから調べられるように,教師側で適切なものを準備しておく。 本時では,互いに調べたことを発表する活動を行う。友達の調べたことを聞くことで,言葉の豊かさに 共通するものや自分が今まで気付かなかったことなどがはっきり見えてくるようにする。発表する際は, 調べたことで大事だと思うことを「一つ目は~,二つ目は~」などと分かりやすく話すようにさせる。聞 く際は,大事なポイントを短い言葉でメモできるようにシートを用意し,メモする力も養う場面も設ける。 豊かさを生み出すものについて考える場面では,友達の発表内容を十分聞き取れなかった児童のために発 表原稿を掲示したり,自分の調べたことと共通するもの,気付かなかったことなどの視点で考えるように 助言したりして,豊かさを生み出すものを書き出せるようにしたい。 4 単元の指導計画(全14時間 5/14) 次 時間 学習活動 評価規準 評価方法 第 一 次 1 ・単元名,リード文から単元の学習の 見通しをもち,学習計画を立てる。 関 豊かな言葉の使い手とはどのよう なことか,具体的に考え,学習の見通 しをもとうとしている。 発表 2 ・「豊かな言葉の使い手」から想起する 人物とその理由や豊かでないと思う ことを書き出して話し合い,自分の 調べたいことを決める。 話・聞 「豊かな言葉の使い手」とは どのような言葉の使い手なのかを考 え,自分の調査対象を決めている。 ノート 3 4 ・豊かな言葉の使い手だと思う人のイ ンタビューや文献,インターネット などから豊かさについて調べる。 話・聞 インタビューや文献,インタ ーネットなどから調べたいことをメ モしている。 ワ ー ク シ ー ト 第 二 次 5 ・友達や自分が調べたことから「豊か さ」を生み出すものを見つけ出し, 書き出す。 話・聞 自分や友達が調べたことから 「豊かさ」を生み出すものを考え, 書き出している。 ワ ー ク シ ー ト 6 ・「豊かな言葉の使い手」になるために, 自分なりにできることを考え,書き 出しながら整理する。 書 調べたことを整理し,「豊かな言葉 の使い手」になるために自分なりにで きることを考え,書き出している。 ワ ー ク シ ー ト 7 8 ・構成や表現を工夫し,調べたこと, 自分なりにできることについて文章 を書く。 書 自分の考えを裏づけるよう,引用 したり根拠を挙げたりしながら文章 を書いている。 ノート 9 10 ・教科書を読んで,グループ討論の進 め方を理解し,「話し合うために大切 な言葉」を読むなどして討論の準備 をする。 話・聞 適切な言葉の使い方について 考え,話し合うときに大切な言葉を確 認している。 発表 ノート 第 三 次 11 12 ・グループ討論を行い,討論のしかた のよかったことをメモし,伝え合う。 話・聞 討論の進め方に沿って,発言 したり意見を聞いたりしている。 話・聞 意見の述べ方や討論の進め方 などについて,友達の討論を評価しな がら聞いている。 ノート 第 四 次 13 14 ・学習を振り返り,豊かな言葉の使い 手になるために,これからしていき たいことについて書く。 書 学習したことを基に,自分の言葉 の使い方を振り返り,考えたことを書 いている。 ノート
5 本時の実際(第4学年) (1)ねらい 「だれもがよりよくかかわり合う」ことについて調べたいことと,そ の具体的な内容を決めることができる。 (2)本時の実際(4/15) 5 本時の実際(第5学年) (1)ねらい 自分や友達が調べたことから,「豊かさ」を生み出すものを考えて, 書き出すことができる。 (2)本時の実際(5/14) 教師の働きかけ ○支援 ※評価 学習活動 時間と教師のわたり 学習活動 教師の働きかけ ○支援 ※評価 ○前時に立てた学習計画を提示しなが ら,本時の学習の課題を確認する。 ○前時の話し合いの内容を振り返るこ とができるように,前時に出し合った ことを提示する。 1 本時の課題をつかむ。 5 5 1 各自の発表の準備をする ○自分の発表に見通しがもてるように, 前時までに調べたことを見直すよう にする。 ○発表がスムーズに進むように学習リ ーダーに順番を決めさせておく。 ○課題を決められない子どもには,前時 に出された課題から選ぶように話す。 ○参考にできるように,5年生が昨年 度に調べたことを準備しておく。 ○課題が重複しないように調べたい課題 について話し合う時間を設ける。 ○なぜその課題を調べたいのか,わけも 書けるようにする。 2 前時までの話し合いの内容を 振り返り,どんなことを調べて 発表したいか各自の課題を決め る。 17 17 2 本時の課題をつかむ。 3 互いに調べたことを発表し 合う。 ○自分が調べたことと共通しているとこ ろはないか気をつけて聞くように助言 する。 ○大事なポイントを短い言葉でメモで きるようなシートなどを用意する。 ○調べる内容が具体的に分かるように ワークシートに内容の例を掲載して おく。 ○具体的な内容が思いつかない場合に は,友達と交流することで,自分の 参考にできるようにさせる。 3 決めた課題を確認し合い,そ の課題に即した具体的に調べる 内容を決める。 16 16 4 自分の調べたことに加え, 友達の調べたことも参考にし て,自分の思う「豊かさ」を 生み出すものは何なのかを考 えて書き出す。 ○友達の発表をメモしたことと自分の調 べたことを見直して「豊かさ」を生み出 すものは何かを考えるように促す。 ○友達の調べたことを参考にできるよう に掲示しておく。 ○本時のがんばりをみんなで認め合い, 次時への意欲へつなげる。 4 本時の振り返りをする。 7 7 5 本時の振り返りをする。 ○友達と交流して気付いたことに触れる など,感想を話す観点を示す。 (3)本時の視点 ・意見交流を通して,自分の考えを深めさせるための支援は有効であったか。(発問,シートの工夫,話し合いの手引き) ・間接指導の際の手立ては有効であったか。(学習リーダーの活用,見通しのもたせ方) 「だれもがよりよくかかわり 合う」ことについて自分の調べ たいことや内容を決めよう。 「豊かさ」を生み出すもの を考えよう。 「だれもがよりよくかかわり合う」こ とについて自分の調べたいことやその 具体的な内容を決めている。 (※ワークシート) 自分や友達が調べたことから,「豊 かさ」を生み出すものを考え,書き出 している。 (※ワークシート)