電気
• 電気はわれわれの生活を支えている。
– 光源 (電球、蛍光管など)
– 熱源 (ストーブなど)
– 動力源 (モーターなど)
– 電子機器(電話、テレビ、コンピュータなど)
• 放電(落雷)、静電気などの自然現象
電気の単位
電気の量(電気量) 単位:クーロン[C]) 物体が担っている電気=電荷
大きさが無視できる電荷=点電荷
電気素量(電子や陽子の電荷):1.6x10-19 [C]
→電気量の最小単位
電位: 電気を流す力(ポテンシャル)
(単位: ボルト[V])
電場(電界)=電位/距離 [V/m]
電流: 電気の流れ 単位アンペア[A]=[C/s]
1[A] の定義: 1メートルの間隔で平行に置か れた2本の導線の間にはたらく力が2×10−7 Nと なる場合にそれぞれの導線に流れる電流
雲(帯電によ り電位発生)
大地(電位ゼロ)
問: 1[C]の電気量は電子何個からできているか?
静電気
• 静電気=物体上に静止して流れない電気
• 2種類の電気→正の電気と負の電気
• 同種の電気→反発しあう。異種の電気→引き合う。
• 静電気の間にはたらく力を静電気力という。
静電気の例:
毛皮でこすったエボナイト棒→負の電気 絹の布でこすったガラス棒→正の電気
++++++++ --------
引き合う
帯電体(電気を帯びた物体)
静電誘導と誘電分極
• 帯電体を導体に近づけたとき、導体内の自由電子の移動の 結果、帯電体に近い導体の端に異符号の電気が現れ、遠い 端に同符号の電気が現れる。この現象を静電誘導という。
• このとき、導体の両端に現れる反対符号の電気量は、その 絶対値が等しい。→電気量保存の法則
• 絶縁体の場合、自由電子の移動はないが、原子や分子の内 部で電気の分布が偏る結果、導体の場合と同様、帯電体に 近い側に異符号、遠い側に同符号の電気が現れる。この現 象を、誘電分極という。
++++++++
++++++++
--------
導体 帯電体
電気量保存の法則
•
電気の出入りがない(絶縁された)領域において、電気量の総和が、ある変化の前後で不変→電気量保 存の法則
問:2つの導体AおよびBを接触させ、2.0x10-10Cの電荷を与えた。別 の帯電体を近づけ、AとBを引き離すとAは3.0x10-10Cの電荷を持って いた。Bの持つ電荷はいくらか?
導体
帯電体
++++++++
++++++++
--------
Q1 + Q2 = 0 ( |Q1| = |Q2| ) Q1
Q2 電気量0
電気の出入りがない
→電気量保存の法則が成立
電場とは
• 2つの電荷(または帯電体)AおよびBの間にはたらく静電気力
(クーロン力)を考える。
• Aの存在によって、その周囲の空間が、他の電荷に力を及ぼすよう な電気的性質を帯びる。そのような空間を電場(電界)という
• 電場は空間の各点によって定義され、向きと大きさをもつ量(ベク トル)である。
• 電荷Bはその電場に応じた力を受ける。
A B
A B
AとBが異符号→引力
AとBが同符号→斥力
電気力線
• 電気力線=電場を表す線
• 電気力線の密度が電場の強さを、電気力線の接線方向が電場の向きを表す。
• 正の電荷(または無限遠点)から出て、負の電荷(または無限遠点)に終 わる。
• 途中で途切れたり、枝分かれしない。
• 電場中に置かれた電荷は、電気力線の方向に力(電気力)を受ける。
異種等量の2個の点電荷がつくる電場 同種等量の2個の点電荷がつくる電場
点電荷の周りの電場
• 電気量Qの点電荷の周りの電場を考えよう。
• Qの周りの半径rの球の表面を貫く電気力線の本数は、|Q|に比例する。
• 電場の強さ(大きさ)は電気力線の密度に比例するので、Qが一定の とき、球の表面積4𝜋𝑟2に反比例する。
• 従って、|𝐸| ∝ |𝑄|
4𝜋𝑟2
• 比例定数を1
𝜀0(𝜀0: 真空の誘電率)とする
• 電気力線が正電荷から出ていくときE>0, 負電荷に入っていくとき E<0と定義すると、𝑬 = 𝑄
4𝜋𝜀0𝑟2 𝒓( 𝒓は動径方向の単位ベクトル)
𝐸
Q
クーロンの法則
電場𝐸によって電荷 𝑄1 の受ける力の大 きさ𝐹 = 𝑄1𝐸
距離r離れた場所にあ る電荷Q2のつくる電 場の大きさ𝐸 = 𝑄2
4𝜋𝜀0𝑟2
距離r離れた電荷Q1とQ2の間に は力𝐹 = 𝑄1𝑄2
4𝜋𝜀0𝑟2がはたらく。
Q1とQ2が同符号の場合、斥力を、
異符号の場合、引力を表す。
r
Q1
Q2
2 0
2 1
4 r
Q F Q
E Q F
1
r r
E Q ˆ
4 0 2
2
トル)
は動径方向の単位ベク rˆ
(
E
クーロンの法則
r
Q2 Q1
Q1=Q2: 斥力 Q1≠Q2: 引力
Q1とQ2は原点と無限遠点の関係
2つの球体は2つの反転した三次元空間をあらわす
Maxwell 方程式
𝜵 ∙ 𝑬 = 𝜌
𝜀
0⋯ (1)
𝜵 ∙ 𝑩 = 0 ⋯ (2)
𝜵 × 𝑬 = − 𝜕𝑩
𝜕𝑡 ⋯ (3)
𝜵 × 𝑩 = 𝜇
0𝒋 + 1 𝑐
2𝜕𝑬
𝜕𝑡 ⋯ (4)
𝜌: 電荷密度
𝒋: 電流密度
𝜀0: 真空の誘電率 𝜇0: 真空の透磁率 𝑐: 光速 = 1
𝜀0𝜇0 𝑬: 電場
𝑩: 磁束密度(磁場)
𝜵 ∙ 𝑬: 𝑬の発散
𝜵 × 𝑬: 𝑬の回転
ベクトルは太字にするか、
または文字の上に矢印をつ けて表す
ベクトル
• 電場や磁場はベクトルである→3つの成分を持ち、三次元座標 の各点で定義される(それぞれx, y, zの関数)
• ベクトルに対し、1成分しか持たない量をスカラーという。電 荷、質量、温度など。
) ,
, (
) ,
, (
z y
x
z y
x
B B
B B
E E
E E
E E
yx z
y
E
zE
xO
y Ey
x
Ex
z Ez
E
発散(divergence) div𝑬とも書く
3→1
(ベクトル→スカラー)
z E y
E x
E E
z y x
E E E E
y z x
z y x
, ,
) , , (
xの偏微分
z f y f x f f
z y x f
, ,
, ,
: スカラー関数
x f
z f
f
y f
1→3
(スカラー→ベクトル)
grad 𝑓とも書く
gradient(勾配)
f
z E y
E
xE
z y
) (
y E x
E
zE
y x
) (
x E z
E
yE
x z
) (
E
回転(rotation) rot 𝑬とも書く3→3
(ベクトル→ベクトル)
三角形の頂点の数
=辺の数
E)z
(
x Ey
x軸 y軸
z軸(直交)
y Ex
xy平面における微分→z成分 yz平面における微分→x成分 zx平面における微分→y成分
ガウスの法則
3(空間)+1(時間=定常)
電荷密度
真空の誘電率
ρ
𝐸
電荷の周りには電場が発生する
0
S Q d E dV
E
SV
積分形は、
Q: 総電荷量
𝑟: 動径方向の単位ベクトル
0
E
r r
E Q ˆ
4
0 2
導体の内部の電場は0
→空間認識はモノの外部に つくられる
ガウスの法則
0
E
球面⇔平面
0 ∞
空間=Ψ4
モノの内部=Ψ3
Ψ1
Ψ2
ρ
𝐸
3次元空間 の原点
モノの表面
観測者=
無限遠点
電場の回転
• 定常状態(時間微分がゼロ)において、 rot 𝑬 = 𝟎
→ 電場の回転(閉回路)がない。
𝛻 × 𝑬
0
SE d S
CE d l
C
S