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急性冠症候群患者における長期のアテローム血栓性イベント発症の危険因子に関する研究

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 野口 圭士

主査 教授 松居 喜郎 審査担当者 副査 教授 丸藤 哲

副査 教授 荒戸 照世 副査 教授 久下 裕司

学 位 論 文 題 名

急性冠症候群患者における長期のアテローム血栓性イベント発症の危険因子に関する研究 (Studies on Long-term Risk Factors for Atherothrombotic Events

in Patients with Acute Coronary Syndrome)

本研究は、日本人の急性冠症候群患者の退院後 1 年から 2 年時までの MACCE(major adverse cardiac and cerebrovascular events: 心筋梗塞、脳血管障害による死亡とその他の心血 管死、非致死的心筋梗塞及び非致死的脳血管障害)に関して、服薬・危険因子の管理状況 が与える影響を検討した。結果は、多変量解析で HbA1c <7.0%のみが、MACCE 発症低下に寄 与する独立した因子であった。更に MACCE 発症に関する 1 年時の HbA1c のカットオフ値は 6.4%であった。本研究により、長期の MACCE 予防には血糖管理が重要であり、更にその管 理目標はガイドラインで推奨されている HbA1c 7.0%未満厳格なものが望ましい可能性が示 された。

審査担当者より下記の質問や意見があった。①フォローアップ期間が 2 年間と比較的短 く設定されている点について。②先行研究で HbA1c 値と MACCE について検討されていない のか。③厳格な血糖管理が予後を悪化させるとの先行研究も存在するが、本研究の結果を ふまえ今後の血糖管理をどのように考えるか。④入院時の調査項目と 1 年時の調査項目を 同時に含めて多変量解析を行っているが問題とならないか。⑤多変量解析を 2 つ行った意 義は何か。⑥学術論文の図3、ROC 解析のAUCが0.65と低いがどのように考えるか。⑦学 術論文の図 4、生存曲線で打ち切りまで 500 日を超えている症例が存在するが適切か。⑧入 院時と 1 年目の HbA1c で、MACCE の発症にどちらがより影響していたか。⑨登録患者で PCI 及びCABGを施行した患者はどの程度か。PCI を施行した患者のみに限定して解析を行った 方が望ましくないか。また、冠動脈病変の違いは予後に影響していないか。⑩治療の結果 HbA1c が低くコントロールされている群と、元々高くない群とでは意味が異なると思われる が、そのような検討は行ったか。

いずれの質問に対しても申請者の返答は概ね適切な回答であると判断した。

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