可変パッドを用いた分岐まくらぎのソリ対策について
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(2) IV-296. 4、間隔材挿入圧の算出について 70レール高さ(mm) 分岐基本 図―2は対象分岐器の4本のレール高さを5mピッチで 65 レールを事前 に線形整 60 測量し、まくらぎ間隔毎に線間補正した結果である。図か 備 55 直基 らクロッシングは比較的ソリが無い状況にあり、リード部 クロッシング 50 分リ 部 に大きなそりがあることがわかる。以上のことから、この 直リ 45 分基 リード部 40 分岐器においては、 ガードやクロッシング部を解体せずに、 35 リード部を中心とした施工をすることで十分であると考え 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 まくらぎ番号 図ー2 分岐器区間各レール高さ られる。そこで、以下の手順でソリによる間隔を算出する こととした。 同一線上になるように 間隔材挿入厚を算出 ①本線側の基準線を直基本レール、分岐側の基準線を分 岐基本レールとする(線形が比較的良い) 。 ②分岐基 同一線上 本レールの67#から80#までの線形が落ち込んで いるので、事前に線形調整をする。③直基本レールと 分岐マクラギ 分岐リードレール上を直線で結び、直リードレールと 分岐リードレールが一直線上となるように、まくらぎ 図ー3 間隔材挿入厚の算出イメージ とレールとの間隔を算出する(図―3参照) 。 ④前記 ③項で求めた場合の水準狂いが 2mm以下であることを確認。 ⑤前記④項で求めた水準狂いが 3mm以上の場合は、 分岐基本レールに間隔材を挿入する。 ⑥水準狂いが 2mm 以下であることを確認する。 以上により、計画レール高さを示したのが図―5、間隔材挿入厚を求めたのが図―6である。なお、間隔材による支 持力低下を補完するため、従来から用いているネジ釘よりも 15mm 長いものを使用することとした。 6 挿入厚(mm). レール高さ(mm). 70 65. 施工区間. 5. 60 55. 直基 分リ 直リ 分基. クロッシング 部. 50 45. リード部. 40 35. クロッシング 部. 可変 4 パッド 3 挿入箇 所. 分リ 直リ. 2 1. リード部. 0 30. 40. 50. 60. 70. 80. 90. 100. 110. 図ー5 分岐器区間各レール計画高さ(可変パッド後). 120 130 まくらぎ番号. 30. 40. 50. 60. 70. 80. 90. 100. 図ー6 間隔材挿入圧厚. 110. 120. 130 140 まくらぎ番号. 水準狂い(mm). 5、施工結果について 間隔材挿入については、分岐リードレール、直リードレール各1日施工することとし、施工後に分岐側、本線側の水 本線側 8 準狂いを確認しながら行った。図―7は施工前の本線、分 分岐側 6 本線側(施工後) 岐側の水準狂いと可変パッド挿入2ヶ月後の本線、分岐側 4 分岐側(施工後) 2 まくらぎ番号 の水準狂い(可変パッド挿入後、SMTTを施工している) 0 60 80 100 120 -2 40 の比較である。また、図―8には、本線と分岐側の水準狂 -4 施工区間 -6 い差を施工前後で比較したものである。図―7からSMT -8 図ー7 本線、分岐側水準狂い施工前後比較 T施工後であるものの、本線、分岐側とも良好な状態であ 4 り、図―8から分岐側、本線側との水準狂い差がほとんど 2 まくらぎ番号 無くなっていることから、可変パッドによりまくらぎソリ 0 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 100 105 110 115 120 125 130 -2 の影響を軽減できたと考える。また、2ヶ月経過後の状態 -4 -6 であるが、概ね良好に推移していることがわかる。 -8 水準差(mm). 施工前 施工後. -10. 図ー6 施工前後の本線側と分岐側水準差 6、おわりに 可変パッドを用いて、まくらぎソリに対する対策工のひとつを確立することができたものの、今回の施工は、クロッシング 部やガード部の解体を伴わない施工であったこと、分岐基本レール、直基本レールとも比較的線形が良好であったこと、 以上のことから比較的容易に施工することができた。しかし、これら条件の揃わない箇所の施工については今後の課題 とし、施工方法の検討をする必要がある。また、今回の施工はあくまでも合成まくらぎ敷設前の軌面整正ということで、 まくらぎソリによる水準狂い対策の抜本的な対策とするかは今後の経緯を見守って判断することとしたい。 <参考文献> 1)長藤、吉田、坂本: 「合成まくらぎの実用性能」 、鉄道技術研究所速報、No,A-87-71、1987,3. -593-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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