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木マクラギ直結分岐器における長波長高低軌道整備について

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Academic year: 2022

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(1)IV‑109. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 木マクラギ直結分岐器における長波長高低軌道整備について JR東日本㈱. 正会員. 佐 々. 博明. ○JR東日本㈱. 正会員. 田 渕 広 嗣. 1.はじめに 東北新幹線・小山駅構内に敷設されている63号. 2−2 列車動揺の状態. 分岐器は,コンクリート路盤に直接,木マクラギを. 自動動揺で見てみると,上下動揺で最大0.23. 締着させた構造で,開業当初に試験的に施工された. gが確認されており,この分岐器内だけで当区全体. ものである.(写真1). の6%を占めていた.また,マヤ車においても速度. 近年この分岐器付近で,長波長高低変位が大きく. 換算でほぼ同様な数値が認められた.. なり,列車動揺も目標値を上回る傾向が見受けられ. 2−3. 樹脂材の状態. た.各部を調査した結果,軌道変位だけでなくマク. この樹脂材にはバネ常数 20KN/cm タイプが使用さ. ラギ下樹脂やTボルトにも欠陥が多いことが分かっ. れており,コンクリート路盤に接触するマクラギ面. た.. の腐食,それによって応ずる間隙等の発生防止に使. 今回これらを抜本的に補修した結果,軌道変位お. 用されている.このマクラギ下樹脂は,開業以来補. よび列車動揺値が大きく改善されたので,これまで. 修した経緯はなく,樹脂材のあおりや損傷劣化が激. の取り組みとその結果について報告することとする.. しく,約7割が欠損していることを確認した. 2−4 Tボルト状態 Tボルトの緩みや緩解不能の不良箇所は,全本数 の約60%を占めていた.この原因として,ボルト 穴に雨水等が浸透し,ボルト状態の劣化を促進させ たと考えられた.また,列車の繰り返し荷重により マクラギが大きく振動し,ボルトの緩み等が生じた と考えられる. 2−5. その他. 分岐器前後のバラスト区間でも,区間の長波長軌 道変位に大きな変位が見られた.そこで,分岐器前 後にも軌道整備を行い,列車動揺を抑制することと した.. 写真1 小山構内63号分岐器 (木マクラギ直結分岐器). 3.各施工方法について 施工は,軌道下部より順に,以下に示す内容で実 2.補修前の軌道状態. 施した.. 2−1 軌道変位の状態. 3−1. 分岐器内の40m弦高低変位で最大 10.2mm の変 位量があり,10m弦においても変位量が一般の無 道床区間よりも大きい傾向であった.. マクラギ下樹脂補修. 敷設当初と同等なバネ常数 20KN/cm タイプの樹脂 を使用し,タイプレート脇にドリルで穴を開け,そ こから樹脂を注入することとした.また樹脂注入後. キーワード:木マクラギ,分岐器,軌道整備,列車動揺,T ボルト 連. 絡. 先:JR 東日本㈱ 〒‐331‑0043. 大宮新幹線保線技術センター 埼玉県さいたま市大成町. ‑217‑. Tel・Fax. 048(666)1449.

(2) IV‑109. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). の横抵抗力不足を考慮し,本施工前と本施工時に横 抵抗試験を行った.その結果,樹脂注入当夜でも規. 5.おわりに 宇都宮新幹線保線技術センター管内は,東北新幹. 定上の 1.1KN/m を大きくクリアすることが分かった. 注入実績として平均的にマクラギ1本当たり,1〜. 線開業前の試験線区間を保守管理しており,特殊な. 2Kg の注入量があった.. 軌道構造物が多く点在している.開業から約20年. 3−2. が経過する中で,今回のような抜本的な補修が増加. Tボルト補修. Tボルトが破断している箇所の補修については,. するものと考える.. 残存品を取り除くため,コア抜きを行い,その後新. 今回無事に補修工事を終え良好な結果が得られた. しいTボルトを挿入し樹脂剤を加える工法を採用し. が,今後も安全・安定輸送の確保に取り組むと共に,. た.また,全体的にTボルトの緩みが目立ったため,. 乗り心地などの快適性も重視した補修を計画し実行. 全Tボルトを設計数値 25KN・cm で締め直すこととし. して行きたい.. た. 1 5 .0. 3−3. 軌道整備. 施 工 後 (左 ) 施 工 前 (左 ). 1 0 .0. こう上量の計算には,新保線システム・TRAM. ムを活用することとした.この計算システムは,従. 5 .0 軌道変位(mm). S21に搭載された新・200m半絶対線形システ. 0 .0. 来の200m半絶対線形理論を改良したもので,計. - 5 .0. 画線策定時に施工前後の波形を考慮し,滑らかに,. - 1 0 .0. 且つ計算量を少なくできる点で優れている.従来型. - 1 5 .0 80780. 80830. システムと比較した結果,残留する軌道変位も小さ. 80880. 80930. 80980. 81030. 81080. 81130. キロ 程. 図1・40m弦高低変位比較. く,こう上量においては約10%も少ない値で施工 できることが分かった. パワースペクトル密度(mm /(1/m)). 分岐器内の実施工に関しては,クロッシング部に. 10. 2. 強化ゴム材,その他の部分には鉄板でこう上するこ. 100. ととした.. 4.施工結果 4−1. 軌道状態. マクラギ樹脂やTボルト補修の結果,マクラギの あおりが止まり,ボルト類も良好な状態となった.. 0.1 0.01 0.001 0.001. また,高低軌道変位でも大きく減衰していることが. 内に収束することができた.さらに,周波数分析を 行った結果を見ても,ほとんどの波長帯でスペクト. 列車動揺. マヤ車での列車動揺でも,大きな変化が見られた. 最大値でも 0.1gとなり,約33%の低減が確認で. 1. 0.1. 施工後. 0.08. 施工前. 0.06 上下動揺値(g). 4−2. 0.01 0.1 波長(1/m). 図2・高低変位の周波数分析比較. 確認できた.特に40m弦では,全体的に±3.0mm. (図1,2) ルが減衰していることも分かった.. 施工後 施工前. 1. 0.04 0.02 0 -0.02 -0.04. (図3)また,営業列車で測定する自動動揺で きた.. -0.06. も,目標値発生が0となった.. -0.08 -0.1 80800 80850 80900 80950 81000 81050 81100 81150 キロ程. ‑218‑. 図3 マヤ車の上下動揺比較.

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参照

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