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も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

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Academic year: 2021

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1 舞鶴市言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション 手段の利用の促進に関する条例の骨子(案) 1.条例制定の背景 障害の有無に関わらず、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加し、 心豊かに暮らすためには、お互いの意思や感情を伝え合うコミュニケーション手段 の確保が極めて大切です。 舞鶴市では、昭和 21 年に聴覚障害者が「舞鶴ろうあ協会」を、昭和 23 年に視覚 障害者が「京都府盲人協会舞鶴支部」を結成し、昭和 27 年に聴覚障害児と視覚障害 児のための京都府立聾ろ う学校舞鶴分校・盲も う学校舞鶴分校が開校しました。一方、市と しては、昭和 48 年に手話ができる職員を市役所に配置し、また、昭和 57 年に舞鶴 市身体障害者福祉センターを開設し、手話の普及、手話通訳者や要約筆記者の養成・ 派遣、点字や音訳による情報提供など障害者のコミュニケーション手段の確保に取 り組んできました。 コミュニケーション手段の一つである手話は、音声ではなく、手や指、体などの 動きや顔の表情を使う独自の語彙や文法を有する言語として、ろう者により意思疎 通を図るための手段として育まれてきた文化的所産であり、その認識を広く共有す ることが必要です。 また、障害には、聴覚障害、視覚障害、発達障害などの多様な障害があり、これ らの障害のある者が相互に、あるいは、障害のない者と円滑な意思疎通を図るため に、手話、要約筆記、点字、音訳、平易な表現など障害の特性に応じたコミュニケ ―ション手段を利用することが求められています。 このような中、平成 18 年に国際連合で採択された障害者の権利に関する条約にお いて、手話が言語であると位置付けられるとともに、障害者についてコミュニケー ション手段の選択の機会が確保されることが必要である旨が定められ、平成 23 年に 国内においても同条約を批准するため障害者基本法の改正が行われました。 しかしながら、手話が言語であるという認識が広く共有されているとは言い難く、 また、障害の特性に応じたコミュニケーション手段を利用できる環境の整備には今 なお課題があり、日常生活又は社会生活において、不便や不安を感じている障害者

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2 も少なくありません。 こうした状況に鑑み、舞鶴市は、言語としての手話の普及及び障害の特性に応じ たコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより、全ての市民が障害の有 無によって分け隔てられることなく、自分らしく安心して暮らすことができる地域 社会を実現するため、この条例を制定するものです。 2.条例の特徴 言語としての手話の普及を進めるとともに、障害の特性に応じたコミュニケーシ ョン手段があること、その利用の促進を図るための基本的な事項を規定しています。 障害には、聴覚障害、視覚障害、発達障害など多様な障害があり、障害に応じた コミュニケーション手段には、手話、要約筆記、点字、音訳、代筆、代読、平易な 表現その他障害者が日常生活及び社会生活において必要とする意思疎通の手段を言 います。 3.条例の骨子 (目的) この条例は、言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーシ ョン手段の利用の促進に関し、基本理念を定め、市の責務並びに市民及び事業者 の役割を明らかにするとともに、市の施策を推進するための基本的な事項を定め ることにより、言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーシ ョン手段の利用の促進を図り、もって障害の有無にかかわらず、全ての市民が相 互に人格と個性を尊重し合い、安心して暮らすことができる地域社会の実現に寄 与することを目的とする。 【解説】 この条例は、言語としての手話の普及と障害の特性に応じたコミュニケーション 手段の利用の促進について、基本理念、市の責務、市民及び事業者の役割、施策を 推進するための基本的事項を定めることにより、障害のある人もない人も互いに、 人格と個性を尊重し合い、安心して暮らすことができる地域社会の実現を目的とし ています。

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3 (基本理念) ○言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利 用の促進は、全ての市民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相 互に人格と個性を尊重し合うことが重要であるとの認識の下に行われなければ ならない。 ○言語としての手話の普及は、手話が独自の体系を有する言語であって、手話を 使い日常生活及び社会生活を営む者が受け継いできた文化的所産であるとの認 識の下に行われなければならない。 ○障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進は、全ての市民が障 害の特性に応じたコミュニケーション手段を利用することの重要性を認めると ともに、その選択の機会の確保及び利用の機会の拡大が図られることが必要で あるとの認識の下に行われなければならない。 【解説】 本市においてコミュニケーション手段の利用の促進を進めていくうえで、基本と なる理念(考え方)を示しています。 全ての人が、コミュニケーションを必要とする場合、障害の有無に関係なく、相 手の人格と個性を尊重し合うことが大切であるという認識を持つことをうたってい ます。 言語としての手話の普及は、手話が独立した言語であること、ろう者により歴史 的背景の中で生まれ、受け継がれてきた文化的所産であるとの認識のうえで、その 普及が必要であることをうたっています。 全ての人が障害の特性に応じたコミュニケーション手段の重要性を認め、選択で き、また、それを提供し利用する機会を広げていくように進めていかなければなら ないとしています。 (市の責務) ○前条に規定する基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、言語として の手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進に

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4 関する施策を総合的かつ計画的に策定し、及び実施しなければならない。 ○前項の規定による施策の策定及び実施に当たっては、関係機関と連携を図り、 市民及び事業者と協働して取り組まなければならない。 【解説】 市の責務として、基本理念にのっとり、手話を言語として認識し、手話の普及 や、障害特性に応じた多様なコミュニケーション手段の利用の促進のための施策 を総合的かつ計画的に策定すること、そしてそれを実施することを定めています。 総合的かつ計画的に策定することは、現行の「新しい障害者計画(計画期間: 平成 27 年度~平成 35 年度)」、その実施計画として3年ごとに策定する「障害福 祉計画」の中で施策を位置付け、実施していくこととしています。 また、施策を実施していくためには、市、市民、事業者それぞれが相互に協力 連携し、協働して取り組まなければなりません。特に、市は、関係機関と連携を 図り、市民等と協働して取り組むこととしています。 (市民の役割) 市民は、基本理念に対する理解を深め、言語としての手話の普及及び障害の特 性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進に関する市の施策に協力するよ う努めるものとする。 【解説】 障害の有無にかかわらず、安心して暮らすことができる地域社会の実現には、 市民の理解と協力が不可欠です。暮らしのなかで、言語としての手話への理解と、 障害についての理解を深め、障害に応じたコミュニケ―ション手段を認識・活用 することにより、お互いに住みやすいまちづくりが進んでいくものと考えていま す。 (事業者の役割) ○事業者は、基本理念に対する理解を深め、言語としての手話の普及及び障害の 特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進に関する市の施策に協力す るよう努めるものとする。

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5 ○事業者は、障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用により、障害者 が利用しやすいサービスを提供し、及び障害者が働きやすい環境を整備するよ う努めるものとする。 【解説】 地域社会の一員である事業者も、言語としての手話への理解と、障害の特性に応 じたコミュニケーション手段があることを認識し、自らの活動のなかで、障害者へ の理解促進とコミュニケーション手段を活用することにより、障害者が利用しやす いサービスの提供や障害者の雇用の推進や定着など、幅広い活動が期待されます。 (言語としての手話の普及) ○市は、市民が言語としての手話に対する理解を深めることができるよう、関係 機関と協力し、言語としての手話の普及に関する啓発を行うものとする。 ○市は、手話により日常生活及び社会生活を営む障害者に対して、手話による対 応をすることができるよう、手話ができる職員の配置に努めるものとする。 【解説】 手話が言語であることの啓発を、手話を使用する障害者の団体などと協働して 行い、また手話を学ぶ養成講座等においても、これを踏まえた内容で行うなどに 努めることとしています。 また、手話を用いて、直接コミュニケーションをとることができる市職員の配 置に努めることをうたっています。 (環境の整備) 市は、コミュニケーション支援者の派遣、障害者からの相談に応じる拠点の支 援等を行うことにより、障害者が障害の特性に応じたコミュニケーション手段を 利用し、及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段により情報を取得でき る環境を整備するよう努めるものとする。 【解説】 聴覚障害者や視覚障害者で、手話も含め、それ以外の要約筆記や点字などコミ ュニケーション手段の利用の促進を図るための事業についてまとめています。

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6 手話や要約筆記、点訳などのコミュニケーション支援を行う人材の確保や育成、 聴覚言語障害者支援センターによる相談体制の整備、障害者がコミュニケーショ ン支援を利用する際の機器などの環境整備に努めていくものとしています。 (啓発及び学習の機会の提供) 市は、市民が障害の特性に応じたコミュニケーション手段に対する理解を深め ることができるよう、関係機関と協力し、障害の特性に応じたコミュニケーショ ン手段に関する啓発を行うとともに、その学習の機会を提供するよう努めるもの とする。 【解説】 障害特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進について、「障害者週間」 等における啓発事業や、パンフレットの作成などあらゆる機会を活用して、その 周知を図っていきます。 要約筆記や点訳の技術を学ぶ養成講座、手話を学ぶ講座を開催する場合につい て、難聴者や手話を使用する当事者団体、ボランティア団体など関係団体と協力 しながら実施していくものとします。 (情報の発信) ○市は、障害者が市政に関する情報を円滑に取得することができるよう、障害の 特性に応じたコミュニケーション手段を利用して情報を発信するよう努めるも のとする。 ○市は、災害その他非常の事態の場合に、障害者が障害の特性に応じたコミュニ ケーション手段により必要な情報を円滑に取得することができるよう、関係機 関と連携し、必要な体制の整備に努める。 【解説】 音声による「広報まいづる」や、まいづるメール配信サービス等による情報発 信など、市政情報の発信方法について、障害特性に応じた手段を利用することに 努めていくこととしています。 また、災害時においても、関係機関と協力し、必要に応じたコミュニケーショ

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7 ン手段が確保できるよう関係機関との体制整備を進めていくこととしています。 (コミュニケーション支援者の養成等) 市は、コミュニケーション支援者が確保されるよう、関係機関と協力し、コミ ュニケーション支援者の養成その他必要な措置を講ずるよう努めるものとする。 【解説】 要約筆記や点訳の技術を学ぶ養成講座、手話を学ぶ講座を、関係団体と協力し ながら、実施していくものとします。 (事業者に対する支援) 市は、事業者が行う障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進 に関する活動について、事業者に対し、必要な情報の提供その他の支援を行うよ う努めるものとする。 【解説】 障害者差別解消法の趣旨を踏まえ、合理的配慮の提供や障害者の雇用、定着支援 に向けた支援について、相談の場、助成制度などの活用、研究を進めていきます。 (職員に対する研修) 市は、職員に対し、障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進 に関する研修を行うものとする。 【解説】 職員に対し、障害の特性に応じたコミュニケーション手段や、障害者に対する接 し方など、合理的配慮の提供に関する研修を行います。 (施策の実施状況に係る点検及び評価) 市長は、言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション 手段の利用の促進に関する施策の実施状況について、舞鶴市障害者施策推進協議 会条例(昭和 56 年条例第 15 号)の規定による舞鶴市障害者施策推進協議会の点検 及び評価を受けるものとする。

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8 【解説】 手話の普及、及び障害特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進につい て、施策の進捗管理・評価を行うため、本市に既設の「障害者施策推進協議会」に おいて、毎年の進捗状況を報告します。委員には、障害福祉事業所の代表者や障害 のある当事者、市民委員などをお願いしています。 4.施行日 公布の日からの施行を予定しています。 5. 用語の解説 本条例の骨子(案)で使われている重要な用語について、整理しています。 (1) 障害 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機 能の障害をいう。 (2) 障害者 障害がある者であって、障害及び障害者基本法(昭和 45 年法律第 84 号)第 2 条第 2 号に規定する社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生 活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。 (3) 障害の特性に応じたコミュニケーション手段 手話、要約筆記、点字、音訳 代筆、代読、平易な表現その他障害者が日常生活及び社会生活において必要と する意思疎通の手段をいう。 (4) 市民 市内に居住し、通学し、又は通勤する者をいう。 (5) 事業者 市内において事業活動を行う個人及び法人その他の団体をいう。 (6) コミュニケーション支援者 手話通訳者、要約筆記者、点訳者、音訳者その 他障害者の意思疎通の支援を行う者をいう。

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