休業給付
1 傷病手当金 (1)組合員が在職中の場合の傷病手当金 ア 支給要件 傷病手当金は、組合員が公務によらないで病気にかかり、又は負傷し、療養のため引き続 き勤務に服することができない場合に支給されるものです。 これは、一定期間以上勤務できない場合(就労不能)で、給料の全部又は一部が支給され ないときに、所得の喪失又は減少を補償するために支給されるものです。 なお、公務による病気又は負傷の場合は、給料が全額支払われるか又は公務災害補償基金 による補償を受けることができるため、傷病手当金は支給しません。 イ 支給額及び支給期間 傷病手当金の額は、勤務できない期間1日につき給料日額の80/100に相当する金額です。 また、支給期間は、同一の病気又は負傷及びこれらにより生じた病気(以下この節におい て「傷病」といいます。) について、勤務に服することができなくなった日以後3日(以下 「待期期間」といいます。)を経過した日(同日において給料の全部又は一部を受けている ことにより、傷病手当金の全部を支給しないときは、その支給を始めた日) から通算して1 年6月間(結核性の病気については、3年間)とされています。 ウ 療養中に出勤した場合 傷病のため勤務に服することができなかった日について給料が支給されても、その日は傷 病手当金の支給期間に算入されますが、病気の途中で出勤し再び同じ病気で欠勤した場合に は、その出勤した期間は支給期間に算入せず、前後の期間を通算して1年6月又は3年に達 するまで、傷病手当金を支給します。 エ 2以上の傷病を有する場合 傷病手当金の支給を受けている期間内に更に他の傷病にかかり、引き続き勤務に服するこ とができない場合における当該他の傷病に係る傷病手当金の支給期間は、当該他の傷病によ り勤務に服することができなくなった日以後3日を経過した日から改めて起算することと して取り扱います。この場合において、重複する期間については、傷病手当金は、二重には 支給しません。 (2)組合員が退職した場合の傷病手当金 1年以上組合員であった者が退職した際に傷病手当金を受けている場合には、その者が退職 しなかったとしたならば傷病手当金を受けることができる期間、継続して傷病手当金を支給し ます。 ただし、その者が他の組合の組合員等の資格を取得したときは、傷病手当金は支給されませ ん。 ここでいう「傷病手当金を受けることができる期間」とは、一般の傷病については、通算し て1年6月間であり、結核性の病気については、3年間です。(3)障害共済年金・退職老齢年金給付・給料との調整 ア 障害共済年金との支給の調整 傷病手当金は、同一の傷病について障害共済年金の支給を受けることができるときは、支 給されません。 ただし、その支給を受けることができる障害共済年金の額(当該障害共済年金と同一の給 付事由に基づき国民年金法による障害基礎年金の支給を受けることができるときは、当該共 済年金と当該障害基礎年金の額との合算額)を基準として総務省令で定めるところにより算 定した額が、当該障害共済年金の支給を受けることができないとしたならば支給されること となる傷病手当金の額より少ないときは、当該傷病手当金の額から障害共済年金の額を264 で除して得た額(その額に1円未満の端数があるときは、これを切り捨てた額)を控除した額 を支給することとされています。 なお、障害共済年金の支給が停止され、障害基礎年金のみを受給している場合は、この支 給額の調整を必要としません。 イ 退職老齢年金給付との支給の調整 1年以上組合員であった者が退職した際に受けていた傷病手当金(傷病手当金の支給を受 けることができる日雇特例被保険者でない者に支給するものに限ります。)は、本法、国家 公務員共済組合法、私立学校教職員共済法、厚生年金保険法又は国民年金法による退職又は 老齢を給付事由とする年金(以下「退職老齢年金給付」といいます。)の支給を受けることが できるときは、支給されません。 ただし、その支給を受けることができる退職老齢年金給付の額(当該退職老齢年金給付が 2以上あるときは、当該2以上の退職老齢年金給付の額を合算した額)を基準として総務省 令で定めるところにより算定した額が、当該退職老齢年金給付の支給を受けることができな いとしたならば支給されることとなる傷病手当金の額より少ないときは、当該傷病手当金の 額から退職老齢年金給付の額(当該退職老齢年金給付が2以上あるときは、当該2以上の退 職老齢年金給付の額を合算した額)を264で除して得た額(その額に1円未満の端数があると きは、これを切り捨てた額)を控除した額を支給することとされています。 ウ 給料との調整 傷病手当金は、その支給期間に係る給料の全部又は一部を受ける場合には、次の金額の限 度において、その全部又は一部を支給しません。 a 傷病手当金の額が当該給付を受ける者の受ける給料の全部又は一部の金額以下であ る場合には、当該傷病手当金の額(この場合には、傷病手当金の全額が支給されません。) b a以外の場合には、その者が支給を受ける給料の全部又は一部の金額(この場合には、 給料の全部又は一部の金額と傷病手当金の額とが調整されます。) エ 年金等及び給料との調整 傷病手当金を受給中に障害共済年金又は退職老齢年金給付(以下「年金等」といいます。) と給料の両方を受けられる場合は、まず年金等との調整を行い、調整後の傷病手当金に相 当する額を算定し、この算定した額と支給される給料との額を再び調整します。 なお、年金等と調整した額が支給される給料の額よりも少ない場合は、給料との調整はし
ません。 オ 障害一時金との調整 傷病手当金は、同一の傷病について障害一時金の支給を受けることとなったときは、当該 障害一時金の支給を受けることとなった日からその日以後において支給を受けるべき傷害 手当金の額の合計額が当該障害一時金の額に達するに至る日までの間、支給されません。 ただし、当該合計額が当該障害一時金の額に達するに至った日において当該合計額が当該 障害一時金の額を超えるときは、当該合計額から当該障害一時金の額を控除した額について は、支給されることになります。 カ 出産手当金との調整 傷病手当金は、出産手当金を支給する場合には、その期間内は、支給しないこととされて います。 2 出産手当金 (1)支給要件 出産手当金は、組合員が出産した場合に、出産の日(出産の日が出産の予定日後であるとき は、出産の予定日)以前42日(多胎妊娠の場合にあっては、98日)から出産の日後56日までの間 において勤務に服することができなかった期間につき支給されるものです。 これは、出産により、勤務に服することができず、給料の全部又は一部が支給されない場合 に支給されるものです。また、妊娠4か月以上の出産であれば、正常分べん、異常分べん、生 産、死産等を問わず、さらに、人工妊娠中絶をした場合であっても支給されるものです (2)支給額及び支給期間 出産手当金の額は、勤務に服することができなかった期間1日につき給料日額の80/100に 相当する金額です。 支給期間は、出産の日(出産の日が出産の予定日後であるときは、出産の予定日)以前42日(多 胎妊娠の場合にあっては、98日)から出産の日後56日までの間において勤務に服することがで きなかった期間です。 実際の出産日と出産予定日がずれた場合には、そのずれた期間Aも支給対象となります。 なお、出産の日以前42日には、出産の日も含め、出産の日後56日には、出産の日は含めませ ん。 (3)組合員が退職後に出産した場合 1年以上組合員であった者が退職後6か月以内に出産した場合においても、出産手当金につ いては、出産の日(出産の日が出産の予定日後であるときは、出産の予定日)以前42日(多胎妊 出産の予定日 A 出産の日 42日 56日
娠の場合にあっては、98日)から出産の日後56日までの期間1日につき給料日額の100分の80に 相当する金額が支給されます。ただし、退職後出産するまでの間に他の組合の組合員等の資格 を取得したときは、出産手当金は、支給されません。 また、1年以上組合員であった者が退職した際に出産手当金を受けているときは、その給付 は、出産の日(出産の日が出産の予定日後であるときは、出産の予定日)以前42日(多胎妊娠の 場合にあっては、98日)から出産の日後56日までの期間内は、引き続き支給されます。ただし、 その者が他の組合の組合員等の資格を取得したときは、出産手当金は、支給されません。 (4)給料との調整 出産手当金は、その支給期間に係る給料の全部又は一部を受ける場合には、次の金額の限度 において、その全部又は一部を支給しません。 a 出産手当金の額が当該給付を受ける者の受ける給料の全部又は一部の金額以下です。場合 には、当該出産手当金の額(この場合には、出産手当金の全額が支給されません。) b a以外の場合には、その者が支給を受ける給料の全部又は一部の金額(この場合には、給 料の全部又は一部の金額と出産手当金の額とが調整されます。) 3 休業手当金 (1)支給要件 休業手当金は、組合員(任意継続組合員を除きます。以下この休業手当金において同じです。) が次のア~オのいずれかに掲げる事由により欠勤した場合に支給されるものです。 ア 被扶養者の病気又は負傷 イ 組合員の配偶者の出産 ウ 組合員の公務によらない不慮の災害又は被扶養者に係る不慮の災害 エ 組合員の婚姻、配偶者の死亡又は二親等内の血族若しくは一親等の姻族で主として組合員 の収入により生計を維持するもの若しくはその他の被扶養者の婚姻若しくは葬祭 オ 以上に掲げるもののほか、組合の運営規則で定める事由 (2)支給額及び支給期間 休業手当金の額は、支給要件に掲げる事由により欠勤した期間1日につき給料日額の60/ 100に相当する金額です。 支給期間は、支給要件に掲げる事由の区分に応じて、次に掲げるとおりです。 なお、②から④までについては、それぞれに掲げる期間内においてその欠勤した期間が支給 期間になります。 支給要件 支給期間 ①被扶養者の病気又は負傷 全期間 ②組合員の配偶者の出産 14日 ③組合員の公務によらない不慮の災害又は被扶養者に係る不慮の 災害 5日
④組合員の婚姻、配偶者の死亡又は2親等内の血族若しくは1親 等内の姻族で主として組合員の収入により生計を維持するもの 若しくはその他の被扶養者の婚姻若しくは葬祭 7日 ⑤組合の運営規則で定める事由 ア組合員の配偶者(届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の 事情にある者を含む。) 又は1親等の親族 (子の配偶者を除く。) で被扶養者でないものの病気又は負傷 5日(支部長が特に必 要と認めた場合は、そ の定めた期間) イ組合員が出席する学校教育法第45条又は第54条の2の規定によ る高等学校の通信制課程又は大学の通信教育の面接授業 支部長が必要と認めた 期間 (3)傷病手当金又は出産手当金との調整 傷病手当金又は出産手当金が休業手当金の支給期間内に支給される場合には、その期間内は、 休業手当金を支給しません。 (4)給料との調整 休業手当金は、その支給期間に係る給料の全部又は一部を受ける場合には、次の金額の限度 において、その全部又は一部を支給しません。 a 休業手当金の額が当該給付を受ける者の受ける給料の全部又は一部の金額以下である場 合には、当該休業手当金の額(この場合には、休業手当金の全額が支給されません。) b a以外の場合には、その者が支給を受ける給料の全部又は一部の金額(この場合には、給 料の全部又は一部の金額と休業手当金の額とが調整されます。) 4 育児休業手当金 (1)概要 育児休業手当金は、組合員(任意継続組合員を除く。以下この育児休業手当金において同じ です。) が育児のために休業をした場合に、その養育される子が1歳(その子が1歳に達した 日後の期間について育児休業をすることが必要と認められるものとして総務省令で定める場 合に該当するときは、1歳6カ月。)に達する日までの間、経済的援助を行うことを目的とした 給付です。 この給付は、雇用保険法(昭和49年法律第116号)の育児休業給付と同様の給付であり、共 済制度の保健給付とは趣旨を異にするものです。 (2)支給要件 育児休業手当金は、組合員が育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に 関する法律(平成3年法律第76号)第2条第1号又は地方公務員の育児休業等に関する法律(平 成3年法律第110号)第2条第1項の規定により育児休業をした場合に、当該育児休業により勤 務に服さなかった期間で当該育児休業に係る子が1歳(その子が1歳に達した日後の期間につ いて育児休業をすることが必要と認められるものとして総務省令で定める場合に該当すると きは、1歳6カ月。以下「基準年齢」という。)に達する日までの期間について支給されるもの です。
なお、総務省令で定める場合とは、次のとおりです。 ア 育児休業に係る子について、保育所における保育の実施を希望し、申込みを行っている が、当該子が1歳に達する日後の期間について、当面その実施が行われない場合 イ 常態として育児休業に係る子の養育を行っている配偶者であって当該子が1歳に達する 日後の期間について常態として当該子の養育を行う予定であったものが次のいずれかに 該当した場合 (ア) 死亡したとき。 (イ) 負傷、疾病又は身体上若しくは精神上の障害により育児休業に係る子を養育する ことが困難な状態になったとき。 (ウ) 婚姻の解消その他の事情により配偶者が育児休業に係る子と同居しないこととな ったとき。 (エ) 6週間(多胎妊娠にあっては、14週間)以内に出産する予定であるか又は産後8週 間を経過しないとき。 (3)支給額及び支給期間 育児休業手当金の支給額は、当該育児休業により勤務に服さなかった期間で当該育児休業に 係る子が基準年齢に達する日までの期間1日につき給料日額の100分の40に相当する金額に1. 25を乗じて得た額に相当する金額です。 ただし、当該育児休業手当金の額のうち給料日額の100分の10に相当する金額に1.25を乗じ て得た額に相当する金額(以下「一部支給分」といいます。)については、当該育児休業をした 組合員が当該育児休業が終了した日又は当該育児休業に係る子が基準年齢に達した日のどち らか早い日の後から引き続いて6月以上組合員であるときに、支給されます。 (4)支給額の特例 上記(3)により支給すべきこととされる給料日額の100分の40に相当する金額に1.25を乗 じて得た額に相当する金額が、給付上限相当額(雇用保険法第17条第4項第2号ハに定める額(当 該額が同法第18条の規定により変更された場合には、当該変更された後の額)に相当する額に 30を乗じて得た額の100分の40に相当する額を22で除して得た額をいう。)を超える場合の育 児休業手当金の支給額は、給付上限相当額に相当する金額となります。 また、そのうち、当該給付上限相当額に4分の1を乗じて得た額については、当該育児休業 をした組合員が当該育児休業が終了した日(その日が当該育児休業に係る子が基準年齢に達し た日後であるときは、当該育児休業に係る子が基準年齢に達した日)後引き続いて6月以上組 合員であるときに、支給されます。 (5)雇用保険法による給付との調整 組合役職員又は連合会役職員である組合員に対する育児休業手当金は、同一の育児休業につ いて雇用保険法の規定による育児休業給付を受けることができるときは、支給しないこととさ れています。 (6)給料との調整 育児休業手当金(一部支給分を除く。) は、その支給期間に係る給料の全部又は一部を受け る場合には、次の金額の限度において、その全部又は一部を支給しません。
a 育児休業手当金の額が当該給付を受ける者の受ける給料の全部又は一部の金額以下であ る場合には、当該育児休業手当金の額(この場合には、育児休業手当金の全額が支給されま せん。) b a以外の場合には、その者が支給を受ける給料の全部又は一部の金額(この場合には、給 料の全部又は一部の金額と育児休業手当金の額とが調整されます。) 5 介護休業手当金 (1)概要 介護休業手当金は、組合員(任意継続組合員を除く。以下この介護休業手当金において同じ です。) が介護を必要とする家族等を介護するために休業をした場合に、経済的援助を行うこ とを目的として、平成12年度から導入されたものです。 (2)支給要件 介護休業手当金は、組合員が、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉 に関する法律第61条第8項において準用する同条第3項に規定する要介護家族その他主務省 令で定める者(以下「要介護者」といいます。)のための介護休業をした場合に、当該介護休 業により勤務に服さなかった期間について支給されるものです。 なお、要介護者の範囲は次に掲げるとおりであり、組合員の被扶養者であることは要件とし ていません。 祖父母 父母 再婚の 配偶者 父母 再婚の 配偶者 配偶者 組合員 兄弟 姉妹 配偶者 の子 子 配偶者 孫 は、組合員と別居していても認められます。 は、組合員と同居していることが必要となります。 (3)支給額及び支給期間 介護休業手当金の支給額は、当該介護休業により勤務に服さなかった期間1日につき給料日 額の100分の40に相当する金額に1.25を乗じて得た金額に相当する金額です。
また、支給期間は、組合員の介護を必要とする者の各々が介護を必要とする一の継続する状 態ごとに、介護休業の開始の日から起算して3月を超えない期間とされています。 (4)支給額の特例 上記(3)により支給すべきこととされる給料日額の100分の40に相当する金額に1.25を乗 じて得た額に相当する金額が、給付上限相当額(雇用保険法第17条第4項第2号ハに定める金額 (当該額が同法第18条の規定により変更された場合には、当該変更された後の額)に相当する 額に30を乗じて得た額の100分の40に相当する額を22で除して得た額をいう。)を超える場合 の介護休業手当金の支給額は給付上限相当額に相当する金額となります。 (5)雇用保険法による給付との調整 介護休業手当金は、同一の介護休業について雇用保険法の規定による介護休業給付の支給を 受けることができるときは、支給されません。 (6)給料との調整 介護休業手当金は、その支給期間に係る給料の全部又は一部を受ける場合には、次の金額の 限度において、その全部又は一部を支給しません。 a 介護休業手当金の額が当該給付を受ける者の受ける給料の全部又は一部の金額以下であ る場合には、当該介護休業手当金の額(この場合には、介護休業手当金の全額が支給されま せん。) b a以外の場合には、その者が支給を受ける給料の全部又は一部の金額(この場合には、給 料の全部又は一部の金額と介護休業手当金の額とが調整されます。)