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ペートンの損益計算論(二)-香川大学学術情報リポジトリ

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鎌 田 恭 一 郭

︵本稿−‡ぺートシ著﹃骨計聾﹄第二十玉串皐り第二†七尊皇で¢大意む、賛分牧約して詳述したものであろ︶ 衆 串業費用半荘臍的に観たる原慣 慣格に影響する有らゆる原偶の要素は、これを費用に含ませて表示すべし、といふ詮がある。もしこの詮が炒 しいならば、見積に基き或る種の控除をなすのが雷然となる。叫般に認められてゐるが如く、事業辛﹁資本所有 主﹂の提供する諸僚件は、事茸、経済的の意義を有する。従って生産品の慣備に関する限り、他の原慣の要素と 同様な勢力をもつ。寄柴主資本の利子、経密者の給料、その他事葉利得の本質的なる諸要素は、慣格決定の立場 から見れば、すべて茸際の生産原憤である。だから費用勘定の職分が、あらゆる経済的原偶の要素を示すにあり とするならば、右の如き要素の金額は、これを費用として計上すべきことになる。 けれども、事業の費用と、経済的に観た生産原憤とは、決して同州事項ではない。私的企業での大切な見方は、 寄柴草﹁資本所有壷﹂・投資者の見方であり、これこそ愈計者にとり弟一義的意義のある見方である。経済拳では、 殊に市場偵格の法則の研究に際しては、注意は市場金牌の状態に集中される。特定の事業の活動や、個々の﹁資本 爪−−ソの損金計放論

ペt・7、t﹁ンの損益計算論

︵二︶ ︵一三七︶ 二五

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第六㌧恕 第二鱗 ︵一三八︶ こ六 所有妻﹂・一群の投資者の利益は問題にされない。自然、合計者の記録し報告すべき放資穿用即ち販安原偵は、挺 00000 臍革的に観たる生産原慣と馴致しないことになるのである。確かに事業芋﹁資本所有主﹂にとつては二月入れたる 00000 用役・物品・等の消失慣億と、自ら捉机−たる諸條件の見積慣恰との問に、はつきりした重要な匿別が存在する。 費用は﹁資本所有主﹂にとつての原情であつて、消費者にとつての原倍ではない。だから﹁資本所有主﹂に閲する 報酬は、その如何なる部分女りともこれを費用に含ませてはならない。 如何なる方法で利益を計算するにせよ、利益は除剰であり、餞高であり、収益と費用との差射であるとなすの が、根本的に必要である。この散剤は、事柴に投下した資金で拉得した有個物の消失高を、収益顧が超過する、 その超過嶽を衣はす。換言すれば、・特定の啓発において奉げた純益は、事物の性質上、蔑飴憤値であり残高であ ると諭す牒のが正しいっもし企業を支配し﹂資金を投下する者の供せる経臍的要素に劉して費用を計上し、これ を軽除するなら、右の如き穫高を算出する唯叫の確驚なる基準は無くなるのである。 驚際、苗場憤格の決定に関する限り、経済上の利潤、即ち負槍せる危険及び引受けたる去任に劃する報償は、 それ自牌が原偶の〓野菜である。償格を構成する諸勢力の集中する焦鮎においては、正常の利子の外に、或る飴 刺繍たる利潤が、生産者の供給慣格の剛部として加はつてゐる。故に償格を左右すべき原偶の要素を悉く費用に 含ましめるときは、純益頑なるものは、普通の利潤に超過せる部分に限定される。さうすると、普通の利潤しか 蓼げ得ない啓発では、利益は少しも生じないことになる。合計が斯くの如き利益を節足するものであるとせぼ、

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それは明かに途方もないものでないか。 こ1で注意すべきは、特覚の企柴の費用勘克と、撃償決定の方針との関係である。経常が眞に成功したと糾し 得るためには、費慣が費用の全部をつぐなふのみならす、﹁資本併有主﹂に封する公正なる報酬を場合むものたる べきは富ふまでもない。jE常たる供給慣格の決定には、経常の費用のみならす、利子利潤・及び事菜主労務に封 する報酬もまた、考辟されねばならぬ。しかしこれは、供給憤格が膵偶語勘定に示された金額に符醜すべしとの 意味では決してない。合計上、原憤は、賛際賛慣又は見積賛慣と同叫である必要はなく、また必要あるべきでな い。利子や普通の利潤等は、生産が鳩横される限りいつかは償ばるべき経済上の原慣であるとしても、またこれ ち要素老昏倍決定に際し考慮すべきものであるとしても、この考へ方を費用勘定にまで及ぼすのはよくない。費 用勘定には嘗際費用のみを記入すべきである。さうナればこの勒蜃の討敦は、賛償との比較により利益を示す例 の、よき基準となる。かくてこそ、費用勘定は最も有効に用ひられたと柄しうるのである。 なほ、原慣計算と慣格決定との関係を正しく理解してゐない者がまだあるから、注意を加へておく。叫般に、資 情は罫に原憤計算の結果によりてのみ決定されるものでない。偶格は贋大なる市場範国内に存する諸勢力の掛合 によつて決定される。これは競争的なる傑作の下に生産される標準生産品の場合に特にさうである。それで粘偶 の事柴の資際原債は、安倍決定の参考とはなるが、時には之を無線せねばならぬこともあるのである。琶際、あ る場合には相雷期間等質上揖をしても販要せねばならぬこともある。しかし、それ故に放資方針の決定にあたり バーーyの損金計算論 〓三九︶ 二七

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等六番 第こ昧

︵一四〇︶ 二八 原債のことは知らなくてもよい、といふのではない。寄賓そのものを表示する費周劫嘉の計数は、特偶の期間中 に生じた琶際利益、又は質傑損失の額を確定するの基礎たるのみならす、経営上踵々の判断をなすの基準として、 測り知るべからざる慣倍を有するのである。 七 契約資本に射する利子 借入資本に勤して支彿ひたる・及び累加したる利子は、個人事菜主又は組合員の鶴鮎より見れば、純益決定前 に拉除さるぺきものである。これは蜜質上、努力琴原料琴その他と同様、費用即ち収益賦課である。愈紆にお いても、竣飴慣備に勤してのみ樵利を有する普通株主は、祀債その他の借入金・優先株による契約資本にたいし て支彿ふところの利子や配首金を、収益凰課とみる傾がある。︵蜜際さらに所得税をも同視せんとする。︶故に事 業主即ち残飯慣値﹁請求樺﹂着の観鮎のみより純益の意味を定めるなら、利子は放牧益より差引くべきものとなる のである。 しかし眈逓の如く今一つの観鮎がある。即ち経営者の観鮎であつて、これに依れば・事業利益とはすべて寧業 に資本を提供せる者への報酬・その者が事共において有する財産の増加である。しかもこの考へ方は、禽計者に とつても重要なる意童を有する。 かく二つの立場の存するのを認め、さて驚際問題として、契約資本にたいする眈沸及び累加未彿の利子をいかに

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取扱ったらよいか。もとより確盤的な答は胤ハへられぬ。が、かういつてよからう。何れの朝鮎も苦際上重要であ る限り、禽計省としては二種の利益・竺一つとも表示するがよい。即ち、先づ、安東投下考に封する報酬としての 利益額を掲げ、披いて、これより契約資本利子を差引きたる竣高としての事発主利益を記すればよいのである。 こわ方法は、永久的資本のかなりの部分が契約資本たること多き愈敢の場合、殊に有効である。 換言すれば、賛際問題としては、利子額があまり重要でない程度の額ならば、殊把製造や牽貫に関する短期資 金の利子は、これを放牧益から費用として接除しても大した不郡合ではない。こゝでは事業主の見方が主である からりこれに反し長明資金の利子が重要な額に上る場合には、販安原慣たる費用と投下資本の報酬とを注意して 院別し、督柴純益を決定せねばならぬ。こ1では利益に輿かる凡ての投資者の見方、経営者の見方が第一義的な るが故に。 営巣純益の完全なる表示が﹂経営者にとり肝要なる研以をさらに述べたい。経営者は綻螢者として財務方針に 封し統制力を有しないのである。よつて例へぼ敵情の利子を費用となすのは、経螢者をして、その管轄外の、即 ち螢菜上の諸寄怖が攣らなくてもなほ他の原因により増減し得ペき、、費用に勤して安住を負はせることになる。 例を以て詮明せぼ明かにならう。某禽政が仙九二三年一月一日、六分利附敢債百筒弗を畿行し、翌年一月叫日、同 額而の株券に引換へ得る條件を附したとする。そして計債横着全部がその引換椎を行使し允とすると二九二三年 には利子六萬場の費用を婆したのに、山九二四年にはこれが費用でなくなり、それ密け利益が多く計上されるこ 爪−下yの損金計算論 ︵一四こ 二九

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第六番 第二携

︵∵四二︶ 三C とになる。しかもか∼る財政上の事柄は営巣状態に欒動を及ぼすものではない。故にこれが螢菜純益に影礎する となすが如きは全く不合理である。右の例でいへば、⋮九二二重においても、利子は営巣費ではないのである。 資本の蒜が借入資本より成る事業の原慣は、利彿を必穿とせぬ事業の原債より高くなる、と主張されること がある。けれどもその誤れる見解たるは明かである。利子を愈計上の費用であるとしても、経済上の生蘇原償で ぁるとしても、何れにもせよ資本獲得の方法如何は叫般に原憤には関係がない。何れの方面より銅注したもので ぁらうと、すべて一つにして運用されるのであり、その資金で購入された設備・物品・用役の憤値の消失が、虞の 費用従って眞の原慣となるのである。このことば決して、投下資本の叫部が契約による這利率の報酬を受け、 叫部が不定の報酬を受ける、といふ革質に少しも影響されるものではない。それ政に利彿を箪Lないからとて、 利彿を要するものより安値で放資しうる能力が、特にあるわけではない。反つて、長い眼でみるならば、低利の 契約資本の供給が多くなるほど、産業界金牌としては思らく、資本に封する原慣が低減されるであ一らう。 重ねていふが、赦依・手形・その他による契約資本に劃する利子はノ曾計上純利得の分配爾として取扱ふべく、総 収益にたいする賦課・即ち費用として魔性してはならないっ利子は、瞥に、配嘗と同叫性質のものなのである。 たとひ愈赦の場合でなくても、借入資本が重要なる地位を清めてゐるときは、利子に到し同様な取扱を必要とす ることは勿論である。

軒“

以上逓べてきた利子は、富ふまでもなく、契約資本に封し嘗際支彿れ存或は菅際累加した利子である。発憤の

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決定・丑産過程の比較研究・共他の必要から、投下資本に封する公jEな報酬を推算したものを包含してゐない。 仮想の費用を瀾有の勘定より除外すべきは、璽一一Eを要せぬであらう。

爪 利金ビ資産ビの関係

次に考察すべき問題は、純益と資産との関係である。純益は﹁請求樺﹂の叫部であつて、合計上、貸方残高により 表示される。それは資本の新たなる投下または引上げを計算にいれないで算出したる、一期間における﹁請求樵﹂ の増加額である。故にこの利益と資産との関係は、﹁訴求樺﹂山般と資産仙般との紺係に同じである。 しかし、利釜をもつて或種の資産、特に現金と同山物だとまでは考へなくても、少くも、現金により代表され てゐると考へるものが甚だ多い。非専門家は屡々、或る親の純益とは、その時その場合に分配し得る流動資金の胡 だと想像し、また利益と現金とは、たとひ同山物ではないにしても、尭釆同額のものだと考へる傾きがある。けれ どもこれは全く誤ってゐる。利益を代表するのは現金ではない。その他いづれの特定資産でもない。利益は﹁請求 橙﹂で貸方穫高であり、現金は資産で借方楼高である。こ1に根本的区別が存する。たとひ両者の鶴が偶然同一 であるやうな特殊の場合でも、開音は本質的に特定の相互開係を有しない。何れも猫立せる要素たるのである。 利益と現金との障別は、純益の背後忙存する取引・手餞と、現金嘩高の欒動を惹起す取引とを比べて見ればよ く判る。利益認識の第州歩は牧益の記入である。例へば商品を放資したるとき、得意先勘建・現金勘寧等への借 ぺ−トyの絹泰計算論 ︵一四三︶ 三一

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第六谷 井二洗

〓四讐 三二

記にたいし、放牧益勘定たる安上勘定に行ふ貸記これである。第二歩は費用の記入であつて、商品仕入原憤その

他の費用について、資産その他の勘定に貸記し費用勘定に借記することである。そして最後に、右の収益勘定と

費坤勘定とが線路され、こゝに利益が説はされる。

これらの手鎮は、明かに、商品の現金資および費用の現金彿のときのほか、現金の増減には何等直接の関係が

ない。もちろん昏蹄金は結局回収されるが、かくして拉得される現金は、買樹金の立野借入金の返轡現金仕入

の代金の文雄・その他の目的に使用されるのである。されば或る例の経りには、利益が多くても現金残高の少い

こともあらうし、利益が少く或は皆無であつても、手許に現金が豊富なこともあるであらう。

右のほかに、利益の増減に関係なく、しかも現金の増減を釆たす取引は藻らでもある。資金の借入二軍業主の

追加元入・有偶語弁の昏却・等により現金は手に入る。そして新規資産の購入・負債の償還壷業主の引甲其の他

利益に直接関係なき目的のために現金は出て行く。

然らば純益覇を代表する資産は何ぞや、との問に勤しては、それ故に、利益は凡て他の﹁請求樵﹂項目と同様、

00

00 特定の資産には閲係せす、資産の牟鰹に関係してゐると答へねぽならぬ。﹁資本所有関係﹂の立場からいふと、純 益は︵事業主資本及び借入資本の増嘩利子及び配常の支彿を別としJ、営業成功の結果生する賛成放額の増加額を

示す。これは貨際、さしあたつては大部分、現金壷掛金・商品などの流動資産の形をとつてゐるであらう。しか

しまた、利益のうち或る部分が﹁資本朗有毒﹂に分配されす︺直ちに設備その他の固定費屋に投下されることもあ

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るのである。成ろ場合には、損真に多額の利奈規はれてゐるにも拘らず、封芸では資床慧が反って減少

してゐることもあらう。これ完動資金誓つて負低を償還した結英であ畠。即ち利益が債務ゐ眉代りをしたた

めであるっ

血 判益の分配に際し考慮すべき撃項

利益は通常現金の形で分配される。その他の資産を按分する蒜、授受着いづれにとつても不便であり所作く

ないからである。ところで現金の手許有高と利益額との関係が前述の響りであるから、利慧生じ票これを分

配する現金が足りない、といふ場合の讐一てくるのは明かである。例へば次の封腰衣で示す禦口の如し。

ぺ!トソの損金計教諭 商 設 建 土 安 濃 金 各稀流動安産 受 取 勘 定 l︰H −‖ 臓 物 慶 一、00〇 二〇〇〇 ︼五、C0〇 三〇、00〇 五、000 こ○、000 〓彗000 入七、000 ﹁謂 累加未桝嚢債 貿 排 勘 注 支 緋 手 形 甲 資 本 金 乙 響 水 金 金 種﹂ 求 一、五〇〇 二三、00C 一〇、000 二二、り00 二こ、00〇 八、五〇〇 八七、000 ︵一四立︶ 三三

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︵一四六︶ 三四

第大塔 第こ班

これでは利益を現金で引出すことが℡きない。利益は大部分、現金以外の資産に固定されてゐる。もちろん分 配用として資金を借入れて支彿を済ますこともできるが、これは発を得たものでない。魂に禽批に非ざる壕合さ うである。たゞ利益額を組合員の勘定に剖雷て振替へおくの外はないのである。 序でながら、右のやうな状態の起るべき場合を述べよう。新しく設立され磯展Lつ∼ある企柴では、礪張資金 として現金の必要が緊急であり、ために利益の分配に充嘗し得ない場合が少くない。好景菊時代、殊忙努力琴原 料費・設備費などが賛慣よりも急速に胎資しっゝある場合などでは、利益が少くないにも拘はらす現金の桓迫甚 しい場合が屡々ある。また特殊の場合としては、憤幡の回収が綬慢であつたとか、債務の取立を厳しく受けたと かの場合もあらう。 それで叫般的にいへば、利益を現金で分配するにあたり顧慮すべき要件が三りあるのである。第叫、常期利益 若く望刑期繰越利益、又は白油に魔分し得べき積立金の存在すること、即ち、損益表に利益が規はれをるか、封 照衷に積立金もしくは前開繰越利益の示されをること。第二、利益の支彿に足るだけの現金が手許にあること。 さらに第羊−山方現金の現在高及びやがて受取るべき高を計へ、他方、惜務の桝臍や新規資産の購入のため近々 必穿となる支彿額を調べ、利益分配のため現金を今ま文机しても先で困らぬ見極めのつくこと。 か1る條件は愈配の場合特に考慮する必要がある。とかく株主は、損益表の利益額ばかりみて配営む迫るもの であり、配富のないやうな場合、盈役の保守的方針がなかくのみこめないものである。嘗際多額の利益があつ

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ても、期限の釆た債務を支彿ふとか、損張工事をやるとかのため、多綱の配常ができない場合もあるのであるぐ

なほそのほかに、配嘗戚を毎期平均せしめんがため、保守的方針をとることもあるのを言口しておく。

岬⑳ 損 失 ビ 戯 用

資産償億の滑失は、輯密にいへば、その悉くが費用即ち牧益賦課となるのではない。収益をあげるのに何等貫

00 献するところなき憤値域失、なんらの報酬を伴はぎる憤値消失巧収益の厘慣ではなくして、単なる損失である。

以下種々の場合につき個別的詮明を試みたい。

まづ創業損失である。企業の設宰諸設備の建設の時期においては、例へば預金利子の如き軽綾なものは別とし

て、握りたる収益は生じない。政に創柴期に生じた資産慣値の減少はこれを収益に課し待ない。従つてこれを他

の資産慣倍の増加とするか、損失となすの外はないのであるが、損失とせばそれは投下資本の減少である。賛際

問題としては、か1る慣値消失望遠無税されるか、或は別項昌で資産として計上されてゐる。禽計者も事業家

も、創柴の際に損失を計上するのを嫌ふけれども、かくの如き損失は教生し得るものであゎ、また事嘗磯生する

のである。しからぼ、これむ如賛に損失として示すのが常然ではないか。年ばエ事の完成せる建物が旋風に破壊

され、それが保険に附してなかったとすると、と∼に損失は確かに牽生したのである。もちろん、資産の増加と 損失の費生とを疋Lく国別するのは容易なわざではない。殊に企発の設立、開業の時期において然りとする。し ぺートyの損益計徽論 ︵一四七︶ 三五

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第六巷 第こ暁 ︵一四八︶ 三六 か⊥.その政をもつて損失の蟄生を認めぬといふ弼由はあり得ない。能率の不尽・判断の錯誤・突襲事件・等々の如 きは、営業が賢際開始されぬ以前においても、確かに損欠を惹き起すのである。かくて損失の蟄隼せる以上ば、 普然これを損失として計上せねぼならない。 次に、一驚業開始後に頚生する損失は如何に慶印すペきか。例へば保険に附してない商品が焼失したらどうする か。これに答べて、仙般に積立金勘定又は資本金勘定に直ちに倍記すべし、といへよう。と忙かく普通の営業費 忙食めてはならぬのである。純益を算出したのち、純益から拉除するのさへいけない。といつても、この原則を 所得魔の計算方法にまで適用せよといふのではない。税務に関する論議は、全く別個の問題である。 麿際の損虜が時には﹃繰延費用﹄として封照寅に載せられる。これはあとで漸次鎖却されるのであるが、これま 挺、いけない方法である。嘗際の損失を資産として取扱ひ、その鏑却費を次期以後の牧益忙負塘させるのは、第 二些軍産の過大評慣であり、第二に次期以後の費用の過大表示である。これは最研に換りを犯し、さらに続いて 誤せ重ねるものである。ゆゑに損欠を鹿理する合瑚的な方法としては、損失の畿生した朋、又はこれを章見した 朋忙、損失を損失として認むべきである。起った賓柄をありのま1に示し、事業の眞の歴史を記述するのが、勘 定の役目なのだから、眞背を不明ならしめるやうな事績は決し・て承認すべきでない。 常葉開始後に蟄生する扱犬もまた、創葉損失における士同じく、これが認識は必して容易でない。資産増加と 損失教生との区別、管用後生と損失教生との堤別が明かでない場合が少くない。営巣はいつも観念的に展開する

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ものではないから、驚際には種々な状態を露呈する。能率の上らぬ労働者が雇はれる。その賃銀中に損失が食ま れてゐないか。荷造が不完全で品傷みを生じ得意僅から戻される。その損傷は損失であるか費用であるか。未熟 な職エが秩械む運極するので維持費が嵩む。その超過部分は損失であるか。これらに勤し明快に答ふることは少 からざる困難を件ふが、嘗際問題としては次のやうな標準を定めるのが合瑚的であらう。全く正常なる状態にお 小て、日常教生する慣佑の消失は、すべて収益をあげるための原惜である。しかし財産に尋常ならざる損傷が加 へられたとき・信任されてゐ空肉親敢員が意外にも多額のつかひ込みをやつたとき・定額の賛鞠金のあつた得意先 が不意に破産したとき・等の婁合虹は、か1る慣値の畢失は決Lて収益に貢献するものではない。故にこれを費 用とするのは不合理である。よろしく積立金または資本金の負塘とL、その勘忠正借記すべきである。 い卓二つ顧慮すべき傭件がある。そもく生産は技術的過程たると1もに経済的過程である。それ政に、ある 意味で損失であつても、なほかつ憫備に影響する生産原偵たるものがある。特仰の企発において教生する﹃損失﹄ が、多かれ少かれ代表的なもの・即ち同種産業忙従轟する何れの′企業にも生する所のものであるなち、それは結 局通常の場合、供給憤格の申に食まれてしまふ。だからこんなものは、眞の原債として収益に課し、ノ費用として よいのである。技術的には何ら生産旺貢献しなくても、生産品の惰格に関する限り、収益教生には貢献してゐる と考へられるのである。多から少かれ規則的・同掃的に更生し、礫如しうる典型的な﹃損失﹄は、蜜際上底の収益 賦課であるとなすのに、遭珊があると思ふ。 ぺート︶一の損金計算諭 ︵′一四九︶ 三七

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︵一五〇︶ 三入

第六令 弟こ醜

経り忙仮想損失につき〓冒したい。愈計上の損失は、合計的見地から革質確かに資産として認められたもの、 慣値の消失であらねばならぬ。即ち、記録の封象として取扱ひうる状態で、既に拉縛され所有されてゐる流動も しくは固定費露の、慣佑の褒失たるべきである。損失は、叫般にはもつと贋く解繹され、時には希望利益の璧失 さへも贋際損失とされる。これがため合計虚理をも誤ることがあるから注意を要する。例へば農作物が笛筈を被 ったとき、愈計上眞に損失と認むべきものは、秤子肥料・努力・等に要せし賛際の原慣である。これに啓発主の 労務偶備を加へたるものでもなく、沈んや預想収穫高を預想市場憤格により評惜した額では決してない。

叫嶋 資産増加官費用教生

資産の増加と費用の磯生との区別は、理論上明瞭ではあるが、嘗際上なかくさうはゆかないJ資産拗先に倍 記され、結局は封照表に現はれ来るべきものか、または費用勘鹿k倍記され、損益衰で放牧益の拉除菌として示 さるペきものか、この見分けは屡々困難である。 その第二の例は贋骨費である。原則として隣骨をした別の費用とするが、その数果が次期以後に及ぶ場合には、 相等な額を繰延費用とし、将来にも分櫓させてよい、と剛般に認められてゐる。大規模の贋骨をしたとき、正常 の鹿骨費に超過する部分を特殊の資産勘定に掲げるのは、決して不合理でない。第二の例は嘗験費である。研究 所などを設け、かなりの経費をもつて研究をやらせる。そこから伯打のある饅明・蔑見が産み出される。ところ

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でその費用はどう虚理するか。保守的な方法としては、殊に研究部を設麿した目的が、同党者に後れざらんがた め不断に研究をさせるといふのであり、その費用も経常的なものであるなら、これをすべて作柴間接費として慶 現するがよい。しかし特殊な場合には、その山部を資産として取扱ふのが、反って合珊的となる。 なほ併せて、開専横張費︵ロe邑OPヨeコtalcOS丹s︶について述べたい。企業を設立し諸設備哀療藷する時期も過ぎ、 作柴が開始されたのちでも、多かれ少かれ開発椀張の時代を経過するものである。その欄間には、或る踵の原憤 ほこれを費用とせず、資産として取扱ふのが仙修適切なことがある。例へば販賛代印店開設費・支店設畳費・宣倍 額貸費・職制如意改善費・能率増進費・合計組織礪張改善費・等の如きすべて資産として取扱ってよい。ある場合に は、開複成張費は企先の存揖期間を通じて起る。例へば璃山菜では、試掘その他の調査が、成規の作業に随伴す るものとして年々行はれる。か1る場合には、殊に費用の畿生と資産の増加とをよく区別せねばならない。 賞際問題としては、仙般的にいって、資産慣額の過小表不敬益賦課覇の過大表示は、資産憤額の過大表牢費 用の過小表示よりも、綴りとしては重大でない。故に、ある間借の費消が資産慣値の増加を傘たしたか否かにつ き大なる疑問のあるとき、或は、資産の増加とたすにも費用の教生となすにも、何れにも同じ程度の根接のある ときなどには、保守的態度をとつてこれを費用とするのが、合計者としてはよき方法である。これに反し、支出 がその間の作柴原債でなく、牌釆の尊厳に貢献すること明日なるとき、例へば鍼山菜において鋭厨上の土隆を取 除けたる歩合の如き、これをその親の収益にのみ負稽せしめるのは、全く不常である。 ぺートゾの損希計算論 ︵一五一︶ 三九

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人−雪ご 四℃

箪六穏 第こ拡

拭失費鑓と費川磯生との陸別、費用蟹生と資産増加上の陸別が間髄になるやうに、資産増加と損失発生との隈 別についても議論はあるのであるが、これは、既に詮述したうちに食まれてわるから、改めて詮明するほも及ぶ まい。

〓l 諌 慣 ビ 利 益

前髄にも暗示したやうに、利益決定の問題は、多くの瓢において評慣の問題と結びついてゐる。琶際、許憤の 先金は純益算定の根本要件である。これは収益決定にも固より開聯するが、特陀費用の計算と関係が洗い。或る 期の費用とは、 産のうちには、その期に各部費消されないものが多′い。従ってこの軽費塵の常期費泡高を決定するために、期末 の酋評傾が必要となるのである。 例へぼ、或る弼の放資により消失せる商品の︹仕入︺原憤、即ち販安商品の原偵を定めるには棚卸が必要となる。 すなはち期末に手滞品を調査し許惜し、かくて得たる金朗を、期始糊却高と仕入高との合計額より控除し、はじ めて放資備品の︹什入︺原傾がわかるのである調だから明か忙、商品の激厳刑脊及び評慣は、啓買業者の利益計算 における決京約手樺である。棚卸高を一弗高く評憤すれぼ純益が一弗だけ過大となり、血弗低くすれば利益も血 弗過小となる、といつた具合である。換言すれば、純益相打眞覆さは、数量測定の正確さと許慣方法の合理てと

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に依存するのである。これを心に留めて考察すれば、僻ひの経瞥者がなぜ手持品を高く見積り利益を多くみせよ うとするか、なぜ事業主が朗得税を少くしようとて低く見積らうとするか、の珊由もすぐわかるであらう。 他Ⅵ流動資産の評偶についても同様である.その許惜は、虞の資産費滑高を明か甚し、費用額を正常ならLめ るものでなければならぬ。 固定資産であつて慣佑の減少を釆たすものは、毎嗣これを帯許債して慣倍の滑先高を見積り、その癖を作業発 として計上すべきであるが、小このことは蜜際界にも近東か孜打二般に認められてきた。純益決定にあたり諸設備 の減債・天然物の減耗・暖簾の如き無形資産の鈴却を計算に入れねばならぬことが、判って釆たのである。尤も、 減債計算がどれほど重姿な役割をつとめるかは、その企業の固定資産覇の多少・その資産慣低減少の程度により て興り、従つでもちろん偶々の企柴により著しき差異を生する。 以上の詮明により、評傾が畢忙封照衷の計数に銅はるものでないことが判ったであらう。賛に評憤が損ハ公表に 及ぼす影世は、封照衣に及ぼすのよりも大であるとはいへぬにしても、之と同等であるといはねばならぬ。故に 評偵主薬を立てるにあたっても、評債方法を痍揮改脅するにあたつても、利益計算に勤しては十分の注意を排は ねばならない。 なほこゝで、毎期純益が非常に暫定的・見積的なものであることを注意しておく。利益は幾つもの許憤に依存 するのであるが、これらの評憤それ自照が、また大部分秤々の鮎で、判断・見積陀立脚してゐるのである。故に ぺ一半yの損益計節論 ︵一五三︶ 開山

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︵一義開︶ 四二 第六悠 弗二城 純ハ企は、最長なる條件の下に算出されたとしても、厳密にいへば、絶封的眞寒さを有しない。利益額の決定は、 いはゞ合計者の判断であゎ二つの推算である。それがどれほどの意義を有するか、どれほどの合理性を保ってゐ るかは、合計方法の常不普や、鹿理事項の解決の難易に依存する。

〓ニ利益賓現の基準

これまで述べ来ったことは、尭として放牧益よりの港除的要素についてゞあり、放牧益そのものにはあまり言 及しなかった。しかしこの収益に関しても、十分なる吟味を要する問題があるのである。利益は賓際いつ収得さ れるのか。利益賛硯の基準として何が最も合理的であるか。いかなる場合いかなる状態のときに、収益勘定に貸 記してよいのであるか。 00 かつても述べたやうに、最も鵬般に認められてゐる棟準は埜買である。生産品が蜜際放資されたとき収益は貧 現する。代金が現金沸されたかどうかは間はぬ。これ習通に意見の一致する所である。もつと特定的にいへぼ、 有形物ならば所有樺が眉争に移挿する時をもつて、利益賛硯の時とするのである。但し命計者は、便宜上畿迭の 時を以て所有株移植め時とみなし、これに基いて記帳するのを原則としてゐる。 しかし倫この外に基準となるものがある。理論上あまり有意轟でないとしても、嘗際的に慣倍のある事柄だか 0000▼っ ら、簡単に述べてみよう。特殊の場合には作葉の完了が補足的基準として適切である。例へば安倍も契約によ少

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確定され・引渡も確茸に行はれ得る貨物が、既に出奔上り、積出の準備も整うてゐるときは、賛厩より引渡費用 の見積額を差引いたものを評慣頑としてよい。勿論これは蜜際の販安に兜だつて利益を認めること1なる。同様 の例は農業の場合にもある。︹米印巴所得税法では、饗慣より放資費用を減じたる額をもつて、農産物手持高の 評倍額となすのを許容してゐる。これは、収穫の年虔と販安の年度とが異るとき、利益を収穫の年度に計上して も′よいといふ意味である。そのほか原始産柴の場合、同様の方法が山般に認容されてゐる。 00000 作発進行慶も時には標準として採用される。それは側偶の製作作柴が二親以上に亘るを常餅とする露共におい てゞあるが、迫始発はその適例である。漁船柴者が販琴作業完了・引渡を條件とLてのみ利益を計算するなら、 各年度に封する利益の分配は非常忙不公平となる。故に正常な方法としては、見積原償の紙顧に封する・その凱の 貰際原憤の割合を算出し、契約組倍額中の・これと同じ割合の額を求め、この猫をその偶の絶収益に繰入れるべ きである。即ち、作共進行庶を原惜で測定し、之に應じて、山作業に基く利益絶額を、山部分づ1毎期の利益と 為すのがよいのである。 日賦放資においては、第仙回の代金受入高は少額であり、その後の月賦金取立費用は多額を要するのであるか ら、利益驚現の標準としては、放資よりももつと保守的な基準が必要である、との主張を聞く。即ち、月賦金取 立の時を待って利益を認めよといふのである。この方法を採用する場合には、月賦金受入が利益賓硯の基準とな るのである。 ぺ−−ソの現金計算論 ︵一五玉︶ 四三

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席六億 第二航

︵一空ハ︶ 四四 有慣誇琴土地・商品・その他の資産にありては増慣が起り得る。か1ろ僧侶の増加を利益計堺上いかに取叔ふか につき1多くの議論の存することは周知の啓嘗である。しかし大部分の意見の姦する桝は、均慣はその資産が 放資されなければ利益を蜜現せLめない、といふにるるやうである、疑もなくこの所詮に賛同すべき珊由ば大に ぁる。しかしまた特殊の場合には、或る形式の増傾が教生すれば、これを基準として利益の蜜硯を認めるのが正 常である、との尭張にもまた瑠由は存するのである。 以下二軍に亙り、特殊の問題に封し個別的に考察を加へようと思ふ。︵第〓革了︶

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