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スラリー充填繊維コンクリー卜の圧縮特性に及ぼす鋼繊維の種類の影響

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日本建築学会東海支部研究報告書 第55号 2017年 2月

スラリー充填繊維コンクリー卜の圧縮特性に及ぼす鋼繊維の種類の影響

Influence of Types of Steel Fiver on Cmpressive Characteristics for Slurry Infiltrated Fiver Concrete

実 積 率 充 填 率 繊 維 混 入 率 繊維長さ 圧 縮 強 度 変 形 性 1 .はじめに コンクリート充填鋼管 (CFT)柱構造は,鋼管による コンクリートの拘束効果,コンクリートによる鋼管の 局部座屈抑制効果などのこれら相互作用で,優れた耐 力・靭 性 を 有 し て い る こ と は,数多くの研究を通じて 知られている。これらに伴い,近年,建築物の構造形 式として, CFT柱構造が多く採用されている。 昨今, CFT柱 構 造 の 作 用 地 震 力 を 小 さ く す る , ま た 美観 性を 高め るた め ,コ ン クリ ー ト を 高強 度 化し ,断 面寸法を小さくした高強度CFT柱の研究また実施工が 増えている。しかし,充填コンクリートの高強度化に 伴い,最大耐力到達後の変形性が低下するなどの低靭 性化が生じてしまう。このようなことから,共著者らは, コンクリートの靭性向上が期待できる短繊維(以下, 繊維)による補強に注目し,充填コンクリートを繊維 補強コンクリート (FRC)とした高強度CFT短柱の圧縮 特性に及ぼす銅繊維補強効果について検討した 1)。結 果,高強度CFT短柱の靭性に及ぼす鋼繊維補強効果は, FRCの作製可能な範囲内において,僅かであった。そ こで,次にFRCと比較して,繊維混入率を高くするこ とが可能なスラリー充填繊維コンクリート (SIFCON)2), 注1)に着目した。 本研究では,既報1)に引き続き,高強度

C

F

T

柱 の 低 靭 性 を 改 善 す る こ と を 主 目 的 と し て , ま ずCFT柱 の 充 填コンクリートに用いる予定の高強度のSIFCONの圧縮 特性に及ぼす鋼繊維の種類の影響ついて検討した。本 報は,これらで得た主な成果をまとめている。 2.実験概要 2. 1検討項目 SIFCONの圧縮強度,圧縮強度到達後の変形性に及ぼ す鋼繊維の長さと形状の影響,また使用繊維の実積率, グラウトの見掛けの充填率について検討した。 2. 2使用材料 グラウトの水は水道水 セメントはシリカフューム ヰ

*

*

*

*

太 馬 正 夫 丸 領 貴 和 浦 木 本 田 杉 鈴 山 山

外 員 員 同 会 同 会 正 SUGIURA, Maruta SUZUKI, Ryoma YAMAMOTO, Takamasa YAMADA, Kazuo 混合セメント(密度3.04g!cm3,比表面積6690g!cm2) , 混 和 剤 は 主 成 分 が ポ リ カ ル ボ ン 酸 コ ポ リ マ ー の 高 性 能減水剤(密度1.09g!cm3)を 使 用 し た。調 合 は , 水 粉 体 比25弘,内割で混和剤混入率6.0%(セメント質量 比)とし,設計空気量4.0九土1.開設計ゼロ打フロー値 360:J:10%である。銅 繊 維 ( 密 度7.85g! cm3)は表一1に 示す

4

種を用いている。 2. 3供試体作製 SIFCONの 供 試 体 は , 銅 製 円 柱 型 枠 ( 内 寸 法 : 径 100mm・高さ 200mm)に,繊維を詰め込んだ後,グラウ トのセメントベーストを注入して流し混んで製造した。 なお,グラウトの充填性を高めるために,プラスチッ ク ハ ン マ ー で 型 枠 側 面 を 叩 き な が ら 作 業 を し て い る。 グラウトの混練には,容量 60lの二軸強制練ミキサを使 用した。養生は,

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F

T

柱と同一条件にするため,実験室 内にて封繊養生とした。また,供試体との打設面の平 滑を確保するため,端面を研磨した。なお,研磨した 面に鋼繊維は現れていない。 2. 4試験・計測方法 SIFCONの 圧 縮 応 力 度 圧 縮 ひ ず み 度 関 係 を 計 測 す る ため,

J

I

S A 1105・2015に準拠し圧縮試験を材齢

4

週 目に実施した。圧 縮 変 位 は , 圧 縮 強 度 到 達 ま で は,耐 破壊型コンプレッソメータで計測,圧縮強度到達後は, 試験機ヘッドストロークとした。圧縮試験機は,3,000kN 級耐圧試験機を使用し,圧縮試験を変位制御で実施し ている。同一試験条件の標本数は 3である。 繊維の実積率は,鋼繊維を, SIFCONに使用する銅製 円柱型枠に,その突起が,型枠上面を超えない程度に 表-1鋼繊維の種類 繊維長さ(mm)

亘盆

血豆

アスペクト比 形状 引張強度 2o 30 40 0.5 0.8 0.8 40 38 50

宣葎夜帯

1.OkN!mm:O以上 30 0.38 79 フック付き直線形 2.0kN!mm:O以上 *国立豊田工業高等専門学校建築学科本科生 Regular Student, Dept.of Arιhitecture, Toyota Naitonal College ofTechnology 料国立豊田工業高等専門学校建築学科 准教授・博士(工学) Assoc. Pro,王Dept.ofArchitecture, Toyota National College ofTechnology, Dr Eng ***愛知工業大学工学部建築学科教授・工博 Pro,.fDept.of Architecture, Faculty ofEngineering, Aichi Institute ofTechnolo -gy, Dr. Eng -33

-3

1

(2)

3. 2 グラウトの見掛けの充填率 図 -

2

に,各

S

I

F

C

O

N

のグラワトの充填率と繊維混入 率の関係を併せて示す。図中の記号は鋼繊維の種類を, 点線は,河野ら 5)の研究を参考にして,グラウトが充 分 に 充 填 で き て い る と 考 え ら れ る 下 限 値 98%を表して いる。相 関 係 数 は 充 填 率 98九以上のデータを対象とし て算出している。 同図より, 98%以 上 の 充 填 率 と 繊 維 混 入 率 は ほ ぼ 相 聞がない,ことがわかる。これは,グラウ トが充分に 充 填 で き て い る た め と 推 測 さ れ る。な お , 充 填 率 98% 以下が存在する繊維長さ 40mmは,変動も大きいことが 認められる。これは,鋼 繊 維 の 実 積 率 の 変 動 は 他 と 比 較 し て , 小 さ い こ と か ら (前述3.1節 参 照 ),グラウ ト流し込みにおいて(前述2.3節 参 照 ),型枠側面を ハンマーで叩く回数などを定めていないため,この作 業性が影響したためと考えられる。 3. 3 圧縮強度 表 -3に,圧縮強度一覧を示す。また図 - 3(a)(b) には,それぞれ各

SIFCON

の圧縮強度とグラウ トの充 填率および繊維混入率の関係が併せて示しである。図 中の破線と点線は,それぞれ繊維混入率 0%(以下,繊 維 無 混 入 ) の 圧 縮 強 度 の 平 均 値 と グ ラ ウ ト の 充 填 率 問先(前述3.2節参照)である。 同図表より,次の知見が得られる。 圧縮強度の標本変動係数は,繊維長さ 40mmが,レディ ミクストコンクリートにおいて良好な管理がなされて 詰 め 込 み 計 測 し た。この詰める過程において,突き棒 に よ る 力 や ハ ン マ ー に よ る 振 動 な ど は 加 え て い な い。 同一試 験 条 件 の 標 本 数 は 繊 維 の 形 状 が 立 体 波 形 は 13, 直線形は3である。 グラウトの見掛けの充填率 (P)を,材 齢4週 の 円 柱 供試体を用いて次式で算出した。

P

=

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g

h

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A

合 ( 1 .1)

Mg

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l.

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(1.

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)

M

g

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=

l

昨 今

ηPS (1. 3) ここに,Cf供試体のかさ体積, Pg:繊 維 混 入 率 (η) O協のグラウトのかさ密度平均値,M f供試体の質量, Ps・鋼繊維の密度7.85g/ cm3,

V

f

・打設面研磨後の供試 体のかさ体積に対する繊維混入量 3.実験結果・考察 3. 1鋼繊維の実積率 表 -2に,鋼繊維の実積率一覧 を 示 す。また図 -1 には,銅繊維の実積率の平均値と繊維長さ ・形状の関 係が示しである。図中の括弧内は,実 積 率 の 標 本 変 動 係数を表している。 同図表より,立体波形の実積率の平均値は, i)繊 維 が長いほど小さい注2) i i)直線形と比較して大きい, ことがわかる。前者は,骨材の実積率と同様に,壁効 果 が 起 因 し て い る と 考 え ら れ る 4),注3)。後 者 は , 試 験用容器が角柱型枠の銅繊維の実積率と同様の傾向が ある 5)

上記より立体波形の充填分散性は,直線形より高い と推察される。なお,本実験の範囲内において,実積 率の平均値と標本変動係数は無関係である。 6 繊維混入率10(vol.

%

)

14 18

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---B~~

繊維形状 円印:立体波形 四角印:直線形 充填率 98泊以上の相関係数 0.38

0

0

2 100 99 98 ( 渓 ) 時 郵 旧

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弘 、

表-2鋼繊維の実積率一覧 繊維 実積率 標 長 さ 繊維形状 平均値 vCOV最小値 最大値 本 (凹) (免) (九) ( 九 ) 数 20 14.7 4.21 14.0 1 6.1 30 立体波形 13.0 7.40 10.9 14. 1 4o 10.42.65 10.0 1 0.8 30 直線形 4. 40 4. 50 4. 16 4. 56 vCOV:実積率の平均値の標本変動係数 13 3 表-3 圧縮強度一覧 繊維 圧縮強度 標 長 さ 繊維形状 平均値 vCOV最小値 最大値 本 (mm) (N/mm2) (九) (N/mm2) 数 (繊維無混入) 122 1.29 120 123 20 152 8.41 140 165 30 立体波形 93.2 2.72 90.6 95.6 4o 93. 7 1 0.9 82.3 102 30 直線形 124 3.69 120 129 vCOV:圧縮強度の平均値の標本変動係数 3

グラウトの充填率 図

-2

97 -34

-3

2

30mm 30mm 40mm 繊維長さ (mm) 鋼繊維の実積率 20mm 図-1 15 ハ リ ー 5

( 渓 ) 坦 宮 川 町

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吋 趣 味

(3)

維長さ 20剛 は 高 い。ii)繊維長さ 30mmと40mmは低い。 前者は,既往のSIFCONとFRCの圧縮特性に関する研究 を参考にすると 5,6) 他 と 比 較 し 繊 維 高 含 有 か つ 繊 維 が短く,微細なひび割れから拘束効果が発揮されるた めと推察される。後 者 は , 既 往 の 研 究 に お い て も 同 様 の結果が得られており 7) これは繊維が長いため,繊 維の方向が供試体の軸方向に偏むきやすいためと考え られてる。なお,既往のSIFCONの研究において8) 繊 維配向が軸 方向で は ,圧縮 強 度に及 ぼ す拘束 効 果が認 められない実験結果が得られている。 いるかの目安となる上限値10%を超えている。これは, グラウトの充填が不充分な充填率98%以下が存在して いるためと考えられる。 繊維長さ 40mmを除き,各繊維ともに,圧縮強度と充 填率は無関係である。これは,充填率98%以上である ことが起因していると考えられる。な お , 充 填 率98% 以下の繊維長さ 40mmの圧縮強度は,他と比較して小さ い。これは,グラウトの充填が不充分な箇所の欠陥が 影響していると考えられる。 立体波形の圧縮強度は,繊維無混入と比較し,

8

繊維形状 円印:立体波形 四角印:直線形 180 160 140 ( N 5 5 ¥ Z ) 也君提出 i)繊 120

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ハ リ ハ U ' E 且

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繊維無混入の

哩 盟 主 空 軍

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180 160 140 ( N E E ¥ Z ) 也君提出 120

ハ リ ハ U ' E i 充填率98泊以下 17 80 97 98 99 100 2 5 8 11 14 グラウトの充填率(九) 繊維混入率 (vol.免)

(

a

)横軸:グラウトの充填率 ( b )横軸 .繊維混入率 図 -3 SIFCONの圧縮強度 80 96

側 一 180 150 ( N E E¥ Z ) 制 R U H 提出 60 / 後掲写真一1(b) 120 90 / 後掲写真一1(a) 180 150 ( N E E ¥ Z)MmR 迫提出 60 120 90 30 30 繊維混入率平均値13.2vol.九 繊維混入率平均値15.1 vol.免 5 4 2 3 圧縮ひずみ度(九) 立体波形・繊維長さ 30mm ハ リ ハ リ 5 4 2 3 圧縮ひずみ度(切) 立体波形・繊維長さ 20mm ハ リ ハ リ ) ﹂ U ( 180 ( a ) 180 150 90 120 ( N E E¥ Z)Mm 門

h

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h

-提出 / 後掲写真一1

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)

I 150 120 90 ( N E E ¥ Z ) 制宍世提出 60 , 充填率98%以下 60 30 30 繊維混入率平均値4.4vol.九 5 4 0 2 3 4 5 0 1 2 3 圧縮ひずみ度(九) 圧縮ひずみ度(切) 立体波形・ 繊維長さ 40mm ( d )直線形・繊維長さ 30mm 図-4 SIFCONの圧縮応力度一圧縮ひずみ度関係 -35

-3

3

繊維混入率平均値10.3vol.切

(

c

)

ハ リ ハ リ

(4)

繊 維 混 入 率 が 立 体 波 形 と比較 し て 低 い 直 線 形 の 圧 縮 強 度 は,繊 維無混 入 と 同 程 度 で あ る 。 上 述 の 立 体 波 形 の 結 果 も 踏 ま え,繊 維 低 含 有 で あ り,か つ 繊 維 配 向 が 供 試 体 の 軸 方 向 に 偏 む か な け れ ば,圧 縮 強 度 に 及 ぼ す 繊 維 混 入 の 影 響 は な い と 考 え ら れ る 。 3. 4 圧 縮 応 力 度 一 圧 縮 ひ ず み 度 関 係 図4(a)一(d)に,各 鋼 繊 維 のSIFCONの 圧 縮 応 力 度 一 圧 縮 ひ ず み 度 関 係 を 示 す 。 図 中 の 破 線 は,繊 維無混 入 の圧縮強度である。 同図より, i)立 体 波 形 の 繊 維 長 さ 20mmは, 他の 繊 維 と 異 な り,標 本3体 の 圧 縮 強 度時ひ ず み 度 と 圧 縮 強 度 到 達 後 の 変 形 性 の 変 動 が 大 き く ,そ の 変 形 性 が 低 い 軟化型 を 示 す 供 試 体 も あ る,i i)立 体 波 形 の 繊 維 長 さ 30mmと40mmの 圧 縮 強 度 到 達 後 の 変 形 性 は , グ ラ ウ トの 充 填 率98%以 下 も 高 い 塑 性 型 で あ る ,i i i)直 線 形 の 繊 維 長 さ 30mmは,同 じ 繊 維 長 さ の 立 体 波 形 と比較して, 圧 縮 強 度時ひ ず み 度 は 高 い が,圧 縮 強 度 到 達 後 の 変 形 性 が 低 い 軟化型 で あ る,ことがわかる。 上 記 の 傾 向 に つ い て , 既 往 の FRCの 曲 げ 特 性 に 関 す る 研 究 を 参 考 に す る と 9),i)は,過 度 な 繊 維 高 含 有 が 原 因 で 発 生 し や す い 不 規 則 な 繊 維 の 配 列 の 箇 所 に お い て,ひ び 割 れ 幅 の 進 展 を 抑制で き な く な り,破 壊 が 局 所化す る た め,i i)は,繊 維 架 橋 効 果 の 程 度 を 支 配 す る 繊 維 の 配列が 規則正しく,各 要 素 で ひ び 割 れ 幅 の 進 展 を抑制 で き て い る の で,グ ラ ウ トの 充 填 が 不 充 分 な 個 所 の 欠 陥 で 圧 縮 強 度 が 低 下 し て も,破 壊 が 局 所化しな い た め,i i i)は,繊 維 低 含 有 で あ り,ひ び 割 れ に 架 橋 す る 繊 維 数 が 少 な く,繊 維 が 急 激 に 引 き 抜 け,ひ び 割 れ 幅 の 進 展 を 抑制で き な く な り,破 壊 が 局 所化したた め,であると考えらえる。 3. 5 最 終 破 壊 形 状 写 真一1に 圧 縮 試 験 後 の 破 壊 形状の例を示す。 圧 縮 強 度 後 の 各 SIFCONを比較すると, 前掲図 -

4

の 応 力 度 一 ひ ず み 度 関 係 が,圧 縮 強 度 到 達 直 後 に 軟化型 を 示 し たSIFCON[写 真 (a)]は, 他の 塑 性 型 [ 例 え ば 写 真 (b)(c)]と比較 し,斜 め ひ び 割 れ に 伴 う 繊 維 の 露出 幅が狭い傾向がある。 4. お わ り に SIFCONの 圧 縮特性 を把握 す る こ と を 目 的 と し て,そ の 銅 繊 維 の 種 類 の 影 響 つ い て 実 験 的 に 検 討 し た 。 今 後 は,本 報 の 成 果 を 踏 ま え,充 填 コ ン ク リー ト を SIFCON と し たCFT柱 の 力 学 性 状 に つ い て 実 験 的 に 検 討 す る 予 定である。 謝辞 本稿の研究成果は,平成 26年度科学研究費補助金 ー若手 (B)研 究課題番号 26820240の支援による。また本実験を遂行するにあた り,平成 28年度国立豊田高専建築学科山本研究室の卒研生,竹本 左 か ら(a )繊 維 長 さ20mm[図 -4 (a):軟 化 型 ] ( b )繊 維 長 さ20mm[図 -4 (a) :型性型+軟化型] ( c )繊 維 長 さ40mm[図 -4 (c) :塑性型] 写真一1圧 縮 試 験 後 のSIFCON(繊 維 形 状:立 体 波 形) 油脂株式会社のご助力を得た。付記して謝意を表します。 参考文献 1)山本貴正, )11口淳,山田和夫.コンクリート充填鋼管短柱の圧縮 特性に及ぼす繊維補強効果に関する基礎的研究,コンクリート工 学年次論文集, Vol.38, No.2, pp.1171-1176, 2016 2)DavidR. Lankard: SlurryInfiltratedFiberConcrete (SIFCON), Concrete International, Vol.6, No.12, pp.44-47, 1984. 12 3)佐々木亘,谷口秀明,樋口正!)li..,宮川豊彰 短繊維のかさ容積に よる高強度繊維補強コンクリートの流動性の評価,コンクリート 工学年次論文集, Vol.437, No.1, pp.307-312, 20日 4)竹内輝典,寺西浩司 骨材粒度が実積率およびフレッシュ性状 に及ぼす影響,コンクリート工学年次論文集, Vol.26, No.1, p~ 1131-1136, 2004 5)河野克哉,石田征男,高橋英孝,田中敏嗣.鋼繊維を多量混入し たセメント系材料の開発と力学特性,コンクリート工学年次論文 集, Vol.33, No.1, pp.227-232, 2011 6)堀口至,佐伯昇,市坪誠,竹村和夫.ハイブリッド繊維補強コン クリートのコンシステンシーおよび力学特性,コンクリート工学 年次論文集, Vol.28, No.1, pp.371-376, 2006 7)新村亮,平井友紀,青木茂,原因暁繊維高含有 SIFCONの基礎 性状に関する研究,コンクリート工学年次論文集, Vol.19, No.1, p~ 1207-1212, 1997 8)伊藤司, 三木朋広 多量繊維補強したセメント系材料の庄縮破壊 挙動評価,土木学会関西支部年次学術講演会,第 V部門, pp.17-18, 2011 9)松原功明,大野俊夫,坂井吾郎,山団員人 ・超高強度繊維補強コ ンクリートの諸特性に及ぼす鋼繊維の影響,コンクリート工学年 次論文集, Vol.28, No.1, pp.1253-1258, 2006 i主

-

36

-34 1)SIFCONは,型枠内に繊維を詰め込んだ後,グラウトを注入して 製造する。よって, FRCと異なり流動性を確保する必要がない。 2)直線形の繊維は,アスペクト比が大きいほど,実積率が小さくな る結果が得られている3)。なお,本実験では,主に立体波形の繊 維を対象としているため,今後,実積率や波形などを考慮したア スペクト比の関係を,検討する必要がある。 3)実積率試験用容器に対して骨材粒径が相対的に大きいほど,容器 内面近傍で骨材が充填されにくい壁効果で,骨材の実積率が小さ くなる解析結果が得られている。

参照

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