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1.建産協とは

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(1)

建材のVOC自主表示制度と

住宅部品VOC表示ガイドラインについて

(一社)日本建材・住宅設備産業協会 品質保証委員会 VOC部会

杉本 匡司 (大建工業(株))

(2)

講演内容

1.建産協とは

2.VOC放散速度基準化の背景

3.建材からのVOC放散速度基準について

4.建材から放散するVOCの自主表示制度について 5.住宅部品VOC表示ガイドラインについて

(3)

1.建産協とは

【役 員】

建材・住宅設備産業及び建材・住宅設備機器に関する情報の収集・提供、

調査・研究、良質建材・住宅設備機器の普及・啓蒙を進め、建材・住宅設備 産業の基盤整備及び振興を図る。(56団体、62社)

会 長 藤森義明 (LIXIL 代表取締役社長)

副会長 吉岡民夫 (パナソニック ES 社長)

狐塚章 (旭日ファイバーグラス 代表取締役社長)

石村和彦 (旭硝子 代表取締役社長)

澤木良次 (大建工業 代表取締役会長)

【認定登録事業】

専務理事 富田育男 (経産省OB)

化粧板等のホルムアルデヒド発散等級自主表示制度 「F☆☆☆☆」

化粧板からの4VOC放散に関する自主表示制度 「4VOC基準適合」

調湿建材表示・登録制度 抗菌性能基準使用登録制度

(4)

2.VOC放散速度基準化の背景

(5)

シックハウス対策 換気・通風、化学物質管理 予防、快適空気質

健康住宅研究会 ビル管理法 ~住宅の高気密化、建材への化学物質の多用、

ライフスタイルの変化~

RoHS指令、REACH

室内濃度指針値(厚労省)

1970 1980 1990 1995 2000 2005 2010 2015 (年)

シックビル症候群(米国) 建材ラベリング

自主基準(欧州)

室内空気質ガイド ライン制定(欧州)

ホルムアルデヒド

ガイドライン(欧州) WHOガイドライン 見直し

日本 海外

シックハウス 問題が発生

室内空気の実態

調査研究開始 室内の濃度規制

建材規制 カビ、ダニ問題

予防医学 オイル

ショック

建築基準法改正

ホルムアルデヒド、クロルピリホス規制 換気設備の義務化

ハウスダスト、カビ、

ペットアレルゲン問題

ホルムアルデヒド VOC汚染 建材対策 汚染源の多様化

住宅性能表示制度

建材の自主表示制度

化学物質濃度から建材規制に!

トルエン、キシレン、

欧州で住宅の実態調査

ASHRAE換気基準制定(1981年)

1987年

2003年 1970年

1997年~2002年 1999年

2000年 1996年~1998年

(6)

VOCに関する基準

平成18年度国土交通省補助事業「建材から発散するVOCの情報開示に関する調査研究」報告書((社)日本建材産業協会)

使用禁止

(7)

測定方法

放散速度(μg/mh)

気中濃度(μg/m 単位

自主基準、表示制度 建築基準法(法規制)

厚労省指針値物質(法的拘束力無し)

該当法令、

基準

建築材料 住宅(空間)

対象

VOC放散速度 室内のVOC濃度

小形チャンバー法(JIS A1901)

室内空気

サンプリング 濃度分析

放散ガスサンプリング

濃度分析

(放散速度算出)

①ホルムアルデヒド

②トルエン

③キシレン

④p-ジクロロベンゼン

⑤エチルベンゼン

⑥フタル酸ジ-n-ブチル

⑦スチレン

⑧クロルピリホス

⑨テトラデカン

放散速度による分類

①ホルムアルデヒド

(5μg/㎡h以下 =F☆☆☆☆)

使用禁止物質

②クロルピリホス

自主表示制度

①ホルムアルデヒド

自主基準、自主表示制度

②トルエン

③キシレン

④エチルベンゼン

⑤スチレン

放散速度:EF

気中濃度(C): C =EF ×A / Q

換気量:Q

使用面積:A

材料から化学物質 が出てくる速さ

VOCサンプリング、定量方法

(JIS A1965)

‘97年~‘02年 部屋の中に

存在する 化学物質の量

気中濃度(C)

⑪ダイアジノン

⑫アセトアルデヒド

⑬フェノブカルブ

‘03年

室内のVOC濃度とVOC放散速度

(8)

化学物質放散データ開示請求の有無

ある

27社(81.8%)

ない 6社(18.2%)

0 5 10 15 20 25

その他 ディベローッパー 流通業者 最終消費者(施主)

設計事務所 ゼネコン ハウスメーカー・工務店

回答社数

データ開示の要求者(含・複数回答)

その他 性能表示制度への手続 建築確認への手続 説明なきため不明 公共住宅ゆえ必要 施主に関心あり 学校・施設ゆえ必要 設計者に関心あり

回答社数 記号、マーク等の業界

共通の表示ルール 22社(52.5%)

現状で充分対応可能 4社(9.5%)

カタログ等への 記載ガイドライン

16社(38.1%)

平成16年度国土交通省補助事業「建材の化学物質発散に関する実態調査」報告書((社)日本建材産業協会)

(9)

VOC放散速度基準化の背景

• シックハウスに係る建築基準法改正以降、VOCについても 引き渡し前の室内濃度測定の要求あり

• 建材からのVOC放散については、試験法はあるものの 測定結果の判断基準がない

• ハウスメーカーや設計・施工者等から、判断基準の拠り所とな る基準を望む声が多く出ている

平成17年 (財)建材試験センターにて

「建材からのVOC放散速度基準化研究会」を設立

(10)

3.建材からのVOC放散速度基準について

(11)

研究会の組織

• 「建材からのVOC放散速度基準化研究会」

委員長:村上周三 慶應義塾大学教授(当時)

事務局:(財)建材試験センター

本委員会

(委員長:村上周三 当時慶大教授)

基準検討WG

(委員長:田辺新一 早大教授)

表示・運用検討WG

(委員長:吉野博 東北大教授)

「建材からのVOC放散速度基準」平成20年4月1日制定

(12)

適用範囲

• 対象の資材

① 建築用ボード類、壁紙、床材 (JISA1902-1) ② 接着剤 (JISA1902-2) ③ 塗料、仕上塗材 (JISA1902-3) ④ 断熱材 (JISA1902-4) ⑤ その他、当該基準で評価することが

合理的なもの

• 対象とするVOC

トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン

(13)

VOC放散速度基準値

対象VOC 略記号 放散速度基準値

(μg/㎡h)

トルエン T 38 キシレン X 120 エチルベンゼン E 550 スチレン S 32

・小形チャンバー法による7日目までの測定結果が、基準値 以下であること

(14)

試験方法

• 試験

小形チャンバー法(JIS A1901)

• 試験条件

① 試験片の数:1条件につき、2体 ② 試料負荷率: 2.2㎡ /㎥

③ 空気捕集間隔:1日目、3日目、7日目

• 試験結果

JIS A1901に規定する項目を報告

(15)

4.建材から放散するVOCの

自主表示制度について

(16)

■事務局 :(社)日本建材・住宅設備産業協会

■参画団体:建材関連製造者21団体

ex.接着剤、ボード類、化粧板等

■検討課題:・表示制度に係る基本的事項の整理 ・表示の統一について

検討会の運営

(平成19年5月~平成20年9月)

「建材から放散するVOCの

自主表示に関する検討会」

(17)

団体名称 URL

(社)日本建材・住宅設備産業協会 http://www.kensankyo.org 押出発泡ポリスチレン工業会 http://www.epfa.jp/

日本接着剤工業会 http://www.jaia.gr.jp/

印刷工業会 http://www.paj-pid.jp 日本壁装協会 http://wacoa.topica.ne.jp ウレタンフォーム工業会 http://urethane-jp.org/

日本繊維板工業会 http://jfpma.jp/

インテリアフロア工業会 http://www.ifa-yukazai.com/

ロックウール工業会 http://www.rwa.gr.jp/

(社)全国木材組合連合会 http://zenmoku.jp/

■VOC自主表示検討会関係団体

(平成19年5月~平成20年9月)

(18)

(社)日本木材保存協会 http://www.mokuzaihozon.org/

日本集成材工業共同組合 http://www.syuseizai.com/

全国木製サッシ工業会 http://www.j-wwi.jp/

日本合板工業組合連合会 http://www.jpma.jp/

日本プリント・カラー合板工業組合 http://www.n-printcolor.jp/

日本フローリング工業会 http://www.j-flooring.jp/

日本複合床板工業会 http://www.fukugo-yukaita.jp/

全国天然木化粧合単板工業組合連合会 http://www.zentenren.or.jp/

日本シーリング材工業会 http://www.sealant.gr.jp/

(財)日本合板検査会 http://www.jpic-ew.or.jp

(財)日本塗料検査協会 http://www007.upp.so-net.ne.jp/

■VOC自主表示検討会関係団体

(19)

■検討会のオブザーバー

国土交通省 住宅局 住宅生産課

農林水産省 消費・安全局 表示・規格課 林野庁 林政部 木材産業課

経済産業省 製造産業局 化学課

経済産業省 製造産業局 住宅産業窯業建材課

(社)住宅生産団体連合会

(社)建築業協会 空気質問題研究会

(財)建材試験センター 適合証明課

(平成19年5月~平成20年9月)

(20)

検討会の内容

・表示制度導入に関するアンケート

表示制度導入についての賛否、および適合表示 等について関連する各工業会への調査

・表示制度運用に係る基本的事項の制定

関連する各工業会が表示制度を導入する際の 基本的な事項を共通化

⇒ 統一した表示によるVOC放散関連情報の 市場に於ける混乱防止

「4VOC基準適合」商標について

統一表示を「4VOC基準適合」とするかの可否、

(21)

表示制度運用に係る基本的事項(1)

• 目的

VOC放散基準への適合について、業界団体にて運用を 行う際に多くに材料が共通の表示を行うことにより、表示の 浸透を図ると共に、わかりやすい表示を行うための基本的 事項を作成する。

• 対象とする製品

各業界団体で対象とするものを明らかにする。

「VOC放散速度基準」に含まれない資材でも表示は可能。

(22)

• 対象とする性能

建材からのVOC(4種)の放散速度が「放散速度基準値」に 示された数値を満たすこと。

• 表示内容および方法

1.表示制度名(各団体の表示制度の名称)

2.適合表示 「4VOC基準適合」商標登録済み 3.登録番号 4.製造者等名称 5.製造年月日あるいはロット番号 6.問合せ先(業界団体の問合せ先)

表示は、製品・梱包・施工説明書等

表示制度運用に係る基本的事項(2)

(23)

表示制度運用に係る基本的事項(3)

• 4VOC放散の基準適合判断のための基準

VOC基準への適合については各業界団体において 運用規定を設け判断するものとする。

• 製品の4VOC放散適合証明の判定責任と品質管理

各業界団体による表示制度の運用については、主に 書類での判断となり、品質管理については、製造者等 (表示を行う者)が自らの責任によって行うこととする。

(24)

適合表示 「4VOC基準適合」 の商標登録

「自主表示に関する検討会」参画の各団体の 合意を得て商標登録を申請

■申請日 : 平成20年4月3日

■登録日 : 平成21年1月9日 登録番号:5194201号 ■目 的 : 偽証等不正表示防止(特に海外品等)

■使用権 : 検討会参画団体で表示を希望する団体ごとに 通常使用権契約を締結、その傘下の会員企業 等が表示できるようにする

(25)

化粧板等 日本プリント・カラー合板工業組合

化粧板等 全国天然木化粧合単板工業組合連合会

化粧板等 日本繊維板工業会

化粧シート(紙ベース、フィルムベース、その他)

印刷工業会

接着剤 日本接着剤工業会

化粧板、複数種材料を組み合せた製品等

(社)日本建材・住宅設備産業協会

■VOC自主表示規定策定団体

日本集成材工業協同組合 化粧板等

押出発泡ポリスチレン工業会 A種押出法ポリスチレンフォーム保温材 ロックウール工業会 ロックウール製品

日本ウレタン建材工業会 防水等のウレタン建材製品

火山性ガラス質材料工業会 火山性ガラス質複層板(VSボード)

(26)

表示制度運用に係る基本的事項

別記 対象VOC基準値以下であることが確認されている資材

材料名称 備考 問合せ先 電話番号またはURL

(資材の一般名称) (限定がある場合は 記述する)

(工業会等の名称) (工業会等の問合せ先)

例:木材そのもの

「木質建材からの VOC証明・表示

研究会」報告書 例:合板、集成材 樹脂主剤がメラミン、

ユリア、フェノールに 限る

住宅用ロックウール 断熱材等

ロックウール工業会 調査結果

住宅用ガラスウール 断熱材等

ガラス繊維協会調査 結果

(財)日本住宅・

木材技術センター 調査結果より 平成20年8月1日

(27)

■仕様に基づく書面審査

材料 提出書面等 確認内容

PB、MDF 日本繊維板工業会登録書 日本繊維板工業会登録番号 接着剤 MSDS※1または4VOC

基準適合製品登録証明書

JAIAの登録番号 化粧シート 印刷工業会登録書 印刷工業会登録番号

塗装

塗料

4VOC配合なし 4VOC不使用証明書及び MSDS※1及び成分表

対象VOCの配合なし

4VOC配合有り MSDS※1及び試験成績書 VOC放散基準値以下

不明 塗料メーカーによる証明書 記載内容(塗料の分析結果)

希釈剤 希釈なし なし なし

希釈有り MSDS※1及び成分表 対象VOCの配合なし

試験に基づく審査

VOC放散速度基準に規定された試験方法による試験報告書

※1:MSDSはGHS対応のもの

化粧板等からのVOC放散に関する表示規定

(建産協)

(28)

化粧板等からのVOC放散に関する表示規定

(建産協)

• 表示例

社団法人日本建材・住宅設備産業協会登録 放散区分 4VOC基準適合

登録番号 KV-000001

製造者等名称 株式会社 ○○○○

ロット番号 梱包に表示

問い合わせ先 http://www.kensankyo.org

• 有効期間

登録した日の年度+2年度の3月31日まで

(29)

建産協の対応

平成19年 5月 自主表示についての第1回検討会を開催 平成20年 4月 「4VOC基準適合」商標の登録申請

平成20年 9月 化粧板等からの4VOC放散に関する 表示規定を制定

平成20年10月 化粧板等の申請受付開始 平成20年11月 第1回審査委員会開催

平成21年 1月 「4VOC基準適合」商標登録、第5194201号 平成26年 8月 現在、995件の登録

表示例:KV-000350 4VOC基準適合

(30)

主な関連団体の対応

日本接着剤工業会

自主表示に向け、積極的に調査研究を推進

建材からのVOC放散に関する建産協との共同研究推進

平成20年2月 「室内空気質汚染対策のためのVOC 自主管理規定」を制定

平成20年3月 登録申請受付開始

平成22年4月 非会員・海外メーカーにも門戸を開く。

平成22年5月 製品登録証明書発行開始。

平成26年8月 現在約5,523件を登録

(31)

主な関連団体の対応

印刷工業会

平成20年5月 「化粧シートからの4VOC放散に関する 自主表示規定」を策定

平成20年8月 登録申請受付開始。

ホームページ上に登録申請システムを構築、

24時間申請受付可能。

平成26年8月 現在約41,000件を登録。

(32)

日本繊維板工業会

平成20年5月 4VOC表示規定を制定

平成20年8月 繊維板・パーティクルボード、化粧板等の 申請受付開始

平成26年8月現在 35社、95件の登録

表示例: JFP-V916-○○ 4VOC基準適合

主な関連団体の対応

(33)

5.住宅部品VOC表示ガイドライン

について

(34)

建築基準法と住宅部品表示ガイドライン

• 建築基準法改正(H15.7施行)

– ホルムアルデヒド発散建材の内装仕上げ制限。

– 住宅部品・設備機器・建具・収納としてのホルム アルデヒド発散区分を明示する必要有り。

改正建築基準法の建築基準法施行令第20条の5に基づく 建築材料を使用する住宅設備・建具・収納のホルムアルデヒド 発散区分に関する表示ガイドライン(略称:「住宅部品表示

ガイドライン」)を制定(H15.3発効)

(35)

室内空気に関する実態調査

H12年度 H13年度 H14年度 H15年度 H16年度 H17年度 ホルムアルデヒド

0.073ppm 0.050ppm 0.043ppm 0.040ppm 0.028ppm 0.025ppm

28.7% 13.3% 7.1% 5.6% 1.6% 1.5%

トルエン

0.041ppm 0.023ppm 0.017ppm 0.017ppm 0.004ppm 0.003ppm

13.6% 6.4% 4.8% 2.2% 0.6% 0.3%

キシレン 0.006ppm 0.009ppm 0.005ppm 0.004ppm 0.002ppm 0.001ppm

0.2% 0.3% 0.0% 0.1% 0.2% 0.0%

エチルベンゼン

0.010ppm 0.005ppm 0.003ppm 0.004ppm 0.001ppm 0.001ppm

0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

スチレン

0.002ppm 0.0005ppm 0.0002ppm 0.0003ppm 0.001ppm

1.1% 0.0% 0.1% 0.1% 0.6%

※(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター調査結果報告(平成17年度)

対象;新築後1年以内の住宅/上段;平均濃度,下段;指針値超過率

(36)

平成21年6月制定

平成21年10月運用開始 住宅部品表示ガイドライン

住宅部品VOC表示ガイドライン制定・施行

VOC放散速度基準 4VOC基準適合

住宅部品VOC表示ガイドライン

(37)

平成22年8月改定

(一社)日本建材・住宅設備協会

住宅部品VOC表示ガイドライン展開

(一社)リビングアメニティ協会 キッチン・バス工業会

全国天然木化粧合単板 工業協同組合連合会

日本プリント・カラー合板 工業組合

(38)

対象とする性能

住宅部品/設備機器・建具・収納の木質建材に係わる 4VOC(トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン)の 放散性能

対象とする製品の範囲

住宅部品/設備機器・建具・収納に使用される木質建材 部分

〔製品例〕

キッチン、洗面化粧台、カップボード、内装ドア(引戸、折戸を含む)、

開閉式間仕切り、クローゼット扉、据置き収納、玄関収納、掘りこたつ、

天井収納用梯子、屋内階段など

対象とする性能・製品範囲

(39)

4VOC基準適合(木質建材)とは

木質建材を対象とした理由

(1)住宅部品の中で主な構成材料として使用されている ため。

(2)試験方法が明確になっているため。

対象VOC 略記号 放散速度基準値

(μg/㎡h)

トルエン 38 キシレン 120 エチルベンゼン 550 スチレン 32

VOC放散速度基準を満足した構成部材を使用

(40)

製品のVOC放散性能表示方法

建材から放散するVOCの自主表示に関する検討会

(事務局:社団法人日本建材・住宅設備産業協会)が 平成20年9月に制定した「建材からのVOC放散速度 基準に関する表示制度運用に係わる基本的事項」に 準拠。

[ 性 能 ] [表示方法]

VOC放散速度基準適合建材 4VOC基準適合

※「4VOC基準適合」は商標として登録。

VOC放散性能表示方法

(41)

製品のVOC放散性能表示の部位の特定

『内装仕上部分』

当該製品が取付された時、室内側に面する材料。

『下地部分』

箱物(収納等)の内部、建築物に接する裏面など、室内に面さない 部分に使用する材料( 「天井裏等の下地」に該当)。

『対象外』

軸状の部分、見付面積が製品見付面積の1/10に満たない部分、

木口、芯材、部分的に用いる塗料・接着剤等。

1.対象部位が全て基準に適合した場合、表示可。

2.『内装仕上部分』のみ基準に適合している場合も可(条件付)。

VOC放散性能表示の判断基準

適用範囲に応じた表示

(42)

「建材からのVOC放散速度基準に関する表示制度運用に係わる基本的事項」

に掲げられた「VOC証明・表示規定 策定団体」の表示制度を根拠とする。

無垢材及び一時加工品 接着剤

化粧シート 化粧板

塗料等

【判断の根拠】

木質建材のVOC放散性能判断のための根拠

「木質建材からのVOC証明・表示研究会」報告書

・日本接着剤工業会登録品

・印刷工業会登録品

・日本繊維板工業会登録品

・(一社)日本建材・住宅設備産業協会登録品

・全国天然木化粧合単板工業協同組合連合会

・日本プリント・カラー合板工業組合

メーカー等の4VOC不使用証明書又はMSDS又は 成分表

(43)

VOC放散性能判断のための根拠表(化粧板)

類型 単位 構成部材 根拠(いずれか一つ)

個別 評価

化粧シート ・印刷工業会登録番号

・日本壁装協会ISM登録品番号

・不使用証明書かつGHS対応MSDS

・JISA1902-1に基づくVOC放散試験報告書 接着剤 ・日本接着剤工業会登録番号

・JISA1902-2に基づくVOC放散試験報告書 基材 ・日本繊維板工業会登録品

・日本建材・住宅設備産業協会_化粧板等からのVOC放散に 関する表示規定_(参考様式3)基材に関する確認表

・JISA1902-1に基づくVOC放散試験報告書 全体

評価

化粧シート+

接着剤+

基材

・日本繊維板工業会登録番号

・日本建材・住宅設備産業協会登録番号

・日本プリント・カラー合板工業組合登録番号

・全国天然木化粧合単板工業協同組合連合会登録番号

・日本集成材工業協同組合登録番号

・JISA1902-1に基づくVOC放散試験報告書

(44)

VOC放散性能判断のための根拠表(塗装板)

類型 単位 構成部材 根拠(いずれか一つ)

個別 評価

塗料 ・不使用証明書かつMSDSかつ成分表(配合表)

・不使用証明書かつGHS対応MSDS

・JISA1902-3に基づくVOC放散試験報告書 基材 ・日本繊維板工業会登録品

・日本建材・住宅設備産業協会_化粧板等からのVOC放散に 関する表示規定_(参考様式3)基材に関する確認表

・JISA1902-1に基づくVOC放散試験報告書 全体

評価

塗料+基材 ・日本繊維板工業会登録番号

・日本建材・住宅設備産業協会登録番号

・日本プリント・カラー合板工業組合登録番号

・全国天然木化粧合単板工業協同組合連合会登録番号

・JISA1902-1に基づくVOC放散試験報告書

・日本集成材工業協同組合登録番号

(45)

製品のVOC放散性能表示に係る運用責任

・(一社)日本建材・住宅設備産業協会

・(一社)リビングアメニティ協会

・キッチン・バス工業会

・全国天然木化粧合単板工業協同組合連合会

・日本プリント・カラー合板工業組合

のいずれかに所属する会員企業である製造者等(販 売・輸入している者を含む、表示を行う者)が自らの責 任によって運用することとなる。

VOC放散性能に係る運用責任

(46)

会員企業の製品が対象

「4VOC基準適合」 の商標登録

「自主表示に関する検討会」参画の各団体の 合意を得て、建産協から商標登録を申請

■登録日 : 平成21年1月9日 登録番号:5194201号 ■目 的 : 偽証等不正表示防止(特に海外品等)

■使用権 : 検討会参画団体で表示を希望する団体ごとに 通常使用権契約を締結、その傘下の会員企業 等が表示できるようにする。

但し、固定的に捉えるのではなく、柔軟に対応していきたい。

(47)

表示を行う場合には届出が必要

 御中

平成  年  月  日

社  名:

担当部署:

担 当 者:

連 絡 先:

以上

住宅部品VOC表示ガイドライン利用報告書

弊社は「住宅部品VOC表示ガイドライン」に基づく表示を下記の製品に行います。

なお、表示にあたってはガイドラインの規定に従い、適正な運用を行います。

製品分野 シリーズ名称 報告日 新規・変更

・(一社)日本建材・住宅設備産業協会

・(一社)リビングアメニティ協会

・キッチン・バス工業会

・全国天然木化粧合単板工業協同 組合連合会

・日本プリント・カラー合板工業組合 表示を行う前に、5団体のいずれか一 つの団体に提出をお願いします。

(48)

製品のVOC放散性能に係わる判定責任と品質管理

VOC放散速度基準の客観的証拠について

(1)製造者等は管理規程の設置。

(2)製造番号などの製品等に表示される記号から 構成材料を照合できる品質管理体制の整備。

(3)記録は製造後最低5年間保管。

(4)ユーザー等から開示請求があった場合、

誠意のある対応を行う。

VOC放散性能に係わる品質管理

(49)

品質管理の意味合い

①「管理規程を設ける」こと

住宅等で不具合が発生した場合、管理規程が設けられていなければ、日ごろの 品質管理について説明することは難しくなる。例えば、ISO9000等の品質管理規定 の中に「ロット番号などから構成材料を照合できること」「記録の保管を5年以上 行うこと」を入れて、正しいガイドラインの運用を行う。

②「製品等に表示される記号から構成材料を照合できる」こと

住宅部品表示ガイドラインと同様な考え方で、住宅等で不具合等が発生した 場合、製品に表示される構成材料で基準に適合している根拠を示す必要がある。

③「記録を製造後最低5年間保管する」こと

平成14年国土交通省告示第1113~1115号において、「建築物に用いられた 状態で5年以上経過しているものを(規制の対象から)除くものとする。」と明記 されている。この法文に基づいて、ガイドラインにおいても記録の保管を5年以上 としている。

(50)

1.製品名称

2.製造者等名称

3.4VOC放散性能 「4VOC基準適合(木質建材)」

4.住宅部品VOC表示ガイドラインに基づく旨の記述 5.製造番号など(構成材料の照合ができる記号)

6.問合せ先(業界団体の問合せ先)

7.4VOCがトルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン の4物質を示す旨の記述

ガイドラインに基づく必要表示項目

(51)

ホルムアルデヒドの住宅部品表示ガイドラインと併記する場合

株式会社 ○○○○

TEL ****-****-** FAX ****-****-**

問合せ先

2.下地部分

PB F☆☆☆☆

MDF F☆☆☆☆

合板 F☆☆☆☆

接着剤 F☆☆☆☆

1.内装仕上部分

PB F☆☆☆☆

MDF F☆☆☆☆

合板 F☆☆☆☆

接着剤 F☆☆☆☆

ホルムアルデヒ ド発散材料区分 詳細

○○-△△△△-×××

製造番号

住宅部品表示ガイドラインによる 表示ルール

F☆☆☆☆

ホルムアルデヒ ド発散区分

株式会社 ○○○○

製造企業名

○○化粧台 商品名

住宅部品VOC表示ガイドラインによる 表示ルール

4VOC基準適合(木質建材)

VOC放散性能

※4VOCとは、トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンを示します。

株式会社 ○○○○

TEL ****-****-** FAX ****-****-**

問合せ先

2.下地部分

PB F☆☆☆☆

MDF F☆☆☆☆

合板 F☆☆☆☆

接着剤 F☆☆☆☆

1.内装仕上部分

PB F☆☆☆☆

MDF F☆☆☆☆

合板 F☆☆☆☆

接着剤 F☆☆☆☆

ホルムアルデヒ ド発散材料区分 詳細

○○-△△△△-×××

製造番号

住宅部品表示ガイドラインによる 表示ルール

F☆☆☆☆

ホルムアルデヒ ド発散区分

株式会社 ○○○○

製造企業名

○○化粧台 商品名

住宅部品VOC表示ガイドラインによる 表示ルール

4VOC基準適合(木質建材) 内装仕上部分 VOC放散性能

※4VOCとは、トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンを示します。

別枠で表示

ガイドラインに基づく表示例

内装仕上部分のみの場合

(52)

施行(改定)

平成21年 6月1日 制定 平成21年10月1日 施行

平成22年 8月1日 改定 (3団体 → 5団体)

本ガイドラインの改定について

(一社)日本建材・住宅設備産業協会、(一社)リビングアメ ニティ協会、キッチン・バス工業会、全国天然木化粧合単 板工業協同組合連合会、日本プリント・カラー合板工業組 合のいずれかの発案により、5団体で審議し、改定。

住宅部品VOC表示ガイドラインの改定等

(53)

平成26年8月現在 約700製品表示

平成21年10月1日より運用開始

住宅部品VOC表示ガイドライン運用状況

製品分野:

腰壁,屋内階段,内装ドア,フロア材,キッチン,洗面化粧台,トイレ手洗・ 収納,ホー ムエレベータ,開閉式間仕切り,クローゼット扉,収納開き扉,玄関収納, リビング・

クローゼット用収納,堀座卓,床下収納,天井収納用梯子,床暖房等,連続手すり

(54)

安全・安心な社会を目指して

■消費者庁の設立 平成21年9月

・重大製品事故、軽微な事故情報の報告、ヒヤリハット情報の提供

・事故情報一元化データベースの構築、消費者への情報提供

・自主的リコールの推進のための取組み強化

■化学物質審査規正法の改正 平成21年6月

・化学物質が人の健康と環境にもたらす悪影響を最小化することを 2020年までに達成する国際合意を守るため、既存化学物質も 含めてリスク評価を実行

・1トン/年以上、化学物質を製造・輸入する事業者は届出の義務

今後ますます安全な建材が求められてきます。

4VOC自主表示制度、住宅部品VOC表示ガイドラインを

(55)

自主的取組における全国のVOC排出量の推移

(万トン)

平成12年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度

排出量 51 37.4 35.3 33.3 27.9 24.9 22.5 20.2 19.8

0 10 20 30 40 50 60

平成12年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度

排出量

(万トン)

41の業界団体などの自主的取組の実績(経産省資料)

(56)

化粧板等からのVOC放散に関する自主表示制度 住宅部品VOC表示ガイドライン

【問合せ先】

一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会

103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-17-8 KDX浜町ビル5F

TEL:03-5640-0901 FAX:03-5640-0905 担当:根上 E-mail negami@kensankyo.org

(詳細は、http://www.kensankyo.org/ をご覧ください。)

参照

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