キャンパスの植物
家政学科准教授松本 美鈴
巻 頭 言
み す ず まつもとFront_Page Message
1 142 Front-Page Message 巻頭言「キャンパスの植物」松本美鈴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Topics クーリエ授業訪問(基礎生活情報処理・国際協力Ⅰ)・・・・・・・・・ Courier-Outlook 専攻科はいま(専攻科国文専攻)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ サマー・キャンプ イン 軽井沢のご案内・私が好きな聖書の言葉・・・・・ 卒業生はいま・ギャラリー展覧会案内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 女性の生き方・働き方を考える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Campus News 課外活動プログラムのご案内・春期プレイディ報告・・・・・・・・・・・・・ 進路特集(就職活動体験記・編入学体験記)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Courier-Art Scene ・・・ Bulletin Board 行事予定・夏期休業中の窓口案内ほか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2・3 4 5 6 7 8 9 10・11 12 2007 .7.2C
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クーリエは(Courrier)はフランス語で「使者」、「定期便」を意味し、英語ではCourierと綴ります。 本学の広報誌として、4月、7月、12月、3月の年4回発行されています。 青山クーリエは本学のホームページからもご覧いただけます。42
梅雨の晴れ間にキャンパスを歩くと、都会だというのに 新緑のにおいを感じることができます。青山学院では、約 120,000 ㎡という広大な青山キャンパスに四季折々の植 物を植えています。 学生の姿も疎らになる 2 月初旬、女子短期大学図書館の 植え込みには、白ツバキが静かに咲いています。暖かさが 感じられる頃になると、短大キャンパス西側のウメの蕾が ほころび始めます。清らかなウメの香が辺りに立ち込める 頃には、本部棟の白モクレンが澄んだ空に向かって花弁を 潔く開きます。キャンパスの植物が変化する表情から、新 入生を迎える春が間近であることを実感します。 地球温暖化の影響により都会では開花が早まりつつあり ますが、サクラは短大入学式に華やぎを添えてくれます。 そして、初夏の日差しが感じられる頃には、中庭のハナミ ズキが一斉に咲きだします。艶やかなオオムラサキのツツ ジが、ハナミズキの白さを引き立てます。陽光を浴びたハ ナミズキの花は、今にも中庭に溢れだしそうです。この自 然の美しさと植物の眩しい生命力は、生きる力を与えてく れます。 ところで、家にあれば笥に盛る飯を草まくら旅にしあれ ば椎の葉に盛ると、万葉集で詠まれているように、竹で編 んだ箱や木の葉は食器として使われていました。現代でも、 端午の節句には、カシワの葉で包んだ柏餅やササの葉で巻 いた粽を供えます。また、 鱒寿司や鯖寿司をササや カキの葉で包み保存します。 このように植物は、私た ちの食生活と深く結びつ いています。 料理を器に盛り付ける 時に植物を添えると、料 理に季節感や風情が現れ ます。そこで、時折キャンパスの植物 を調理実習などの授業で活用していま す。植物を添えることで、簡単な料理 が見た目にもおいしそうな料理に生ま れ変わることを学生も楽しんでいるよ うです。よく利用する植物は、ハラン です。例えば、寿司を盛り合わせると きの境界線として切り方に工夫を凝ら したハランを使います。また、ナンテンは、「難転」と表し、 難を転ずるとされています。赤飯に添え、掻敷として利用 します。水羊羹を菓子皿にのせる時ササやモミジを添える ことで、季節を変えることもできます。冬の寒さに耐えて 緑を保つ松竹梅を神聖視する「歳寒三友」という考え方が 中国から日本に伝えられ、「松竹梅」は祝い事の飾りとして 用いられてきました。特に料理では、松葉を模った切り方 が工夫され、松葉キスや松葉柚子などがあります。また、 松葉様の竹串に、銀杏や黒豆を刺して飾り串を作ることが あります。年末の調理実習では、正月料理を半月盆に盛り 付ける時、本物の松葉を使って黒豆を飾り、めでたさを演 出しています。調理実習の例は些細なことですが、家政学 科では授業を通して学生が生活と自然との関わりについて 考える力を育むことを願っています。 本部棟のビワの木は、今も熟した実をつけているでしょ うか。短大の中庭で、ツツジやハナミズキが咲き誇ってい る時、ビワや夏ミカンの花もひっそりと咲いていました。 夏ミカンの花を見たことがありますか。今年は、五月の連 休明けに、白い可憐な花を咲かせました。爽やかな芳香に 誘われ、蜜を求めて蜂が夏ミカンの花に集まっていました。 通学・通勤の道すがら、教室への移動中、キャンパスの 樹木や草花に目を向ける。そんな心のゆとりを大事にした いものです。 本部棟南側の夏ミカンの花Topics
2 142クーリエ授業訪問
基礎生活情報処理「コンピュータ・リテラシー」
(前期2単位 )
宮田 雅智
(一般教育科目教授) 「ログオンはできていますか?」と先生が問いかけると、30 人の学生は自分の目の前のモニター画面を見つめて、かすかにう なずきます。ほとんど無言ですが、できています。 「基礎生活情報処理」は家政学科の学生が対象です。始まって 数回目の今日は、専門に特化した応用ではなくコンピューターに 正しく接する基本の勉強となっています。 「フォルダー、ディレクトリを知っている方は?」とたずねら れると、今度は静まり返ってほとんど反応がありません。これま でにパソコンに触れてはいるが、データをどこにしまって整理す るのかという認識と手順を身につけている学生は少ないようです。 しかしこの日のうちに、 学生はデータの扱いの重要 な側面を身につけて、その 操作を順繰りに確かめてし まったようです。ワードプ ロセッサーを使いながら、 ログオンで割り当てられた ドライブ、フォルダーの作り方、データのバックアップの大切さ、 ファイルを他のフォルダーやドライブにあるいはフロッピーや USB メモリーに写し取るなど、汎用的な操作を一連の流れとし て感じ取ったようでした。 基礎的な授業には必ず、知っている人と初めての人が混在しま す。初めての人にはわかりやすく、知っている人にはさらに注意 深く再確認してもらうための授業は、高度です。ものごとの基本 を感じたり把握するきっかけは人それぞれですが、一律の授業の 中でそれを実現するためにはもちろん効率的な配慮も欠かせませ ん。それと同時に、基本を味わってもらう「間」というのでしょ うか、時間の質があります。本学のカリキュラムへの印象にはな りませんが、順序よく伝授する質を新たに教わった次第です。次 の週にはネットワークの基本の勉強にも訪問させていただきまし た。インターネットについて、パソコンとの付き合いで 20 年以 上を経過した私のほうが学生よりもたくさん教わったと自負(?) しております。 宮田雅智先生に授業についていくつか質問をしたところ、全て の質問に答えてくださいました。 Q.先生がコンピュータに期待することは何ですか? A.人間の思考を邪魔しないで作業を手伝ってくれる道具であ ること。 Q.「基礎生活情報処理」の授業の流れの中で大切になさって いることは何ですか? A.沢山のことを総花的に紹介するのではなく、少なくてもい いから確実に身につけさせること。そうすれば応用が利く ようになると思っています。 Q.先生のご専門分野である数学は「基礎生活情報処理」の中 に直接あるいは間接に登場する要素でしょうか? A.「情報のディジタル化」という場面では、二進法や十六進 法などの扱いが登場してきますが、それ以外では出てきま せん。 Q.コンピュータの操作に不慣れな人と、ある程度操作を知っ ている人が混在する授業の状況や授業のあり方について、 よろしければ先生の方針やご指摘をお聞かせください。 A.高等学校で「情報基礎」が必修になっていますので、さす がにまったく知らない、という学生はいませんが、スキル の習得度の差はかなり大きいです。タイピングの早い人遅 い人、操作の手際のよい人悪い人など様々なレベルの学生 が混在していますから、授業は多少やり難いこともありま す。が作業が早く終わった学生は、まだ終わっていない学 生を手伝ったりしていますので、それほど滞ることもなく 授業は進められます。それでも手持ち無沙汰な学生には個 別にちょっとした課題を出して、今学んでいることを応用 させることもあります。30 人程度のクラスではそれが可 能です。 Q.先生がこの授業を履 修する学生に期待す ることは何ですか? A.授業で扱った事柄は 確実に身につけてほ し い 。 そ う す れ ば 様々な場面で応用が 利くはずです。また、技術を身につけることは、他の学習 を支援する大きな力になるはずですから、軽んじないでし っかり学んでほしいと思っています。 宮田先生の最後の回答は、基本中の基本であり、もっとも強い メッセージとも受け取れます。授業を訪問した私が日頃求めてい る目標への答えでもあります。コンピュータに限らず、道具のも つ可能性とは、その道具を使いこなす技術を身につけると他の分 野をも支援する具体的な力となることです。道具の力ではなく、 道具を介して技術を身につけた私たちの力といえます。 (取材・構成/奥村 健一)第 4 回 ワープロ実習(1)
文字入力の基礎、文章の編集
第 5 回 インターネット実習(2)
大学という場は、授業を中心に成り立っているのは言うまでもありません。 でも、各授業はどのように行われ、学生はどのように参加しているのでしょうか。 編集部が授業を訪問しレポートします。Topics
3 142国際協力Ⅰ「国際協力論入門」
(前期 2 単位)
関谷 雄一
(一般教育科目准教授) 昨夏、本学から 12 名の学生が JICA (国際協力機構)筑波国 際センターが主催するインターンシップ・プログラムに参加した。 このインターンシップは今年度から共通教育科目「国際協力Ⅱ」 として単位化され、参加する学生が事前に国際協力の基礎知識を 学ぶために開講されたのが「国際協力Ⅰ」である。「国際協力Ⅰ」 を受講した学生は今夏、「国際協力Ⅱ」に参加する。学生のモチベー ションは高いに違いない――そんな期待を抱き授業を訪問した。第 1 回 イントロダクション:国際協力とは何か?
4 月 12 日 4 時限。授業 5 分前に N102 教室を訪れた。関谷 先生はノート PC の画面をスクリーンに映している。学生全員が 既に着席しており、Power Point で作成された資料が配布され る。「教師も学生も燃えているな」というのが第一印象だ。本講 義の概要について説明があった後、自己紹介がある。青年海外協 力隊員としてアフリカのニジェールで 2 年半開発援助に携わっ た後、早稲田大学助手を経て、2003 年本学に専任講師として 就任。専門は文化人類学である。自己紹介後、「皆さんは国際協 力とは何だと思いますか?」と尋ねる。学生は一瞬キョトンとす るが、すぐさま「コンビニのユニセフ募金箱に募金するのは?」 の質問に、学生の殆どが手を挙げ る。「マザーテレサの伝記を読ん で感動するのは?」――今度は手 を挙げない。「エッ、感動だけで はダメ?行動が伴わなければと理 解しているんだね」と関谷先生は 学生に感心した様子だ。国際協力に正解はあるか
国際協力に正解はないという。数年前、日本人青年 3 名がイ ラクで捕虜された際、メディアは彼らを一斉にバッシングした。 そんな日本の為政者やマスコミの批判をよそに、アメリカのコリ ン・パウエル国務長官(当時)が「彼らは自らの命も顧みずに勇 気ある行動を取った」と賞賛したのを記憶する読者も多いだろう。 国際協力には困っている人を助けられないジレンマもつきまとう。 北朝鮮で寒さに苦しむ人々に毛布を送りたいと思っても確実に届 く保証はない。核実験や拉致問題などの国際問題を抱えた国に国 際援助は必要か…。関谷先生は、身近なテーマを挙げながら、学 生と一緒に考えたいと願っているように感じられた。 授業後、近くにいた A さんに受講理由を尋ねた。高校時代か ら国際協力に関心があったこと、インターンシップに参加したい こと、将来国際協力に関連した仕事に就きたいと話してくれた。第 2 回 国際協力の歴史Ⅰ(1945 年∼ 1960 年)
授業 2 週目。学生は本学の居心地の良さに慣れたからだろうか、 表情が明るい。遅刻者はいない。チャイムが鳴ると一人の学生が 後のドアを閉めたのに驚いた。それだけ授業に集中したいのだろう。 読者は、次の略語の正式名称を英語と日本語で何問答えられる だろう。UN、UNHCR 、UNICEF 、PKO 、ODA、JICA 、NIES 、 BRICs 、WHO…(筆者は 9 問中 4 問のみ正解の恥ずかしい結果 だった)。続いての質問は「知っていることを答えなさい」とい うものだ。地球環境問題、WID(Women in Development )、 BHN (Basic Human Needs )、第三世界、南北問題と南南問 題、モノカルチャー経済、ジェノサイド、HIV-AIDS 、フェアト レード、グラミン銀行…。なんだかマスコミの入社試験にでも出 てきそうだ。1 年生には難しくないか心配になるが、関谷先生の ユーモアを交えた説明に学生がノッているのがわかる。たとえば BHN は人間の基本的欲求を指すが、「皆さんは授業料を払っただ けのサービスを受けていると感じますか?」といった具合だ。 BHN は、従来の援助は開発途上国の貧困層に必ずしも役に立た ないという認識から 1970 年代後半から直接役立つものを援助 しようとする考え方という。グラミン銀行は総裁のムハマド・ユ ヌス氏が 2006 年ノーベル平和賞を受賞したことからご存知の 方も多いだろう。同銀行はユヌス氏が母国バングラデシュで始め た「マイクロクレジット」と呼ばれる融資で有名だが、関谷先生 はこのシステムを説明するために学生に 10 円玉を出してもらっ た。全員から集めると 200 円以上になり、それを一人に渡し竹 かごを編んだり、家畜を育てる資金として使ってもらい、一定期 間後に利息を付けて返してもらう。これを多方面に広げ多くの貧 困者の自立を支援するのがマイクロクレジットの発想だ。学生は 納得した表情を見せる。 授業はあっという間に終わった。隣に座っていた B さんに尋 ねると、「10 円玉を集めて説明 があったり具体的でわかりやすい」 とのこと。講義は難しくないかと 尋ねたところ、「わからないとこ ろは調べるので勉強になる」と頼 もしい回答が返ってきた。 授業後、関谷先生にお聞きした。 ――新しい授業はどうですか? 学生のモチベーションの高さに驚いています。学生の反応がいい ので私も楽しみながらやっています。 ――授業を通して学生に一番伝えたいことは? 国際協力の現場で働く楽しさが伝わればと願っています。学ぶこ との大切さもわかってほしい。国際協力の現場に立つと言葉やコ ミュニケーションもそうですが、理論がいかに大切か痛感します。 今はわからないことも多いと思いますが、後になって「学生時代 に学んだことはこういうことだったんだ」ということはよくある ことです。 最後に感じたことを記したい。①学生は教師にも授業にも期待 している。今の学生はやる気がないとか、授業中も平気で私語・ 携帯メール・居眠りをしているというのは一方的な見方だ。学生 は知識を得て単位を取るのみでなく、自らの視野を拡げ、自らの 生き方を考えたいと思っている。教師が語る一言一句が学生にと り人生の糧になっていると感じた。②学生は教員自身を知りたい と思っている。学生は、教師が学生時代をいかに過ごし、大学教 師になり今日に至ったかを知りたいと思っている。教師が自らを 語る時、学生の目は輝いていた。③授業に積極的な学生は自らの 生き方にポジティブになれる。学生はわからない時には恥ずかし がらずに積極的に質問してほしい。授業に積極的な学生はそこで 充実感を味わい、それが生きるエネルギーになっていく。その瞬 間に立ち会える教師と学生は幸せだ――授業を訪問し心からそう 思った。 (取材・構成/奥井 正司)Courier-Outlook
4 142 【開講科目紹介】 今年度開講されている主要な科目の内容を紹介します。年度により変更の可能性 はありますが、国文学をより深く学ぶと共に、様々な領域へと繋がる構成となって います。 「文学理論」「読む」ための理論と方法論を追求します。小説のみに関わらず、詩・ マンガ・広告などを素材に、実践的な授業が行われます。 「国文学特講」今年度は〔Ⅰ日本文化と日本文学との関連〕、〔Ⅲ歌舞伎・戯作と江 戸音曲〕のふたつが開講されています。ほかにも〔地域と文学〕といったいろいろ なテーマが扱われる年度があります。 「国文学演習」演習では、〔光源氏論〕〔平安朝文学の研究〕〔『栄花物語』を読む〕〔江 戸時代文学の研究〕〔ジェンダー論入門〕〔近代文学を原稿で読む〕〔詩歌の創造〕 といった研究・創作によって、本科よりもさらに深い文学理解を目指します。 「国語学演習」今年度は〔ことばの旅・タイムマシーンに乗る方法〕をテーマに近 代から江戸時代以前、中世さらには古代の日本語研究への道筋を体験します。 「創作演習・短歌」今年度は〔短歌の世界へ〕と題して、実作とお互いの批評を通 じ、短歌をつくる楽しさとその深さを体験する授業となっています。 「修了論文演習」これは一年間にわたり〔専攻科総集編〕としての論文・創作の作 成を目指したものです。古代・中古・中世・近世、そして近現代の作品、日本語学 に関する研究を本科での学習を基礎に置いて、さらなる高みへの到達を目指します。 「翻訳論」日本文学の英米語訳を原典で読みます。つまり、日本の文学作品が英米 語圏でどのように捉えられているのかの実際を学ぶ授業です。 「民俗学」文学に限らず、様々なジャンルの作品を読み、日本の民俗・文化論を考 察していきます。 「日本美術史」〔日本美術史と絵巻の研究〕と題し、特に絵巻の世界で女性がどのよ うに捉えられていたのかに焦点をあてます。 「日本文化史」〔『SAYURI 』の世界〕をテーマに、ハリウッドで映画化もされた "Memoir of a Geisha" を読み、逆輸入的な「日本文化」追求します。 「西洋文化史」〔古代ギリシア演劇の世界〕を代表的な悲劇のみならず喜劇も読み解 くことによって、西洋文化の源泉を探ります。 「東洋文化史」〔東洋を知ろう〕と題し、特に中国世界を中心として人々の生活や思 想そして社会のありかたを学んでいきます。 「キリスト教と文化」『ナルニア国物語』の作者、C.S.Lewis の信仰と知性の在り 方を学び、今日の文化に欠落しているものはなにかということを考えます。 もちろん、これらの科目だけではなく、他専攻科や学科で受講できなかった科目 も修了要件範囲内で履修可能です。教養と知識をより深く、より高くしていって ください。 (国文学科教授 鹿倉 秀典)国文専攻の紹介
1 概要 ○約 45 年も前(1963 年)に設置された歴 史と伝統のある専攻科です。 ○ 2 年までの学科の授業内容や成果に立脚し た上で、よりハイレベルの勉学、論文作成を 目指します。核となるのは「修了論文演習」 という科目を通して仕上げる卒業論文です。 ○全部で 30 単位以上履修する必要がありま すが、すべての科目が 1 科目 4 単位となって います。また必修科目は「修了論文演習」の みで、あとはすべて自由に選べる選択科目です。 ○選択科目として、「国文学特講」「国文学演習」 「国語学演習」「創作演習・短歌」などの、学 科と関連深い科目の他に「文学理論」「民俗学」 「日本文化史」「日本美術史」「東洋文化史」「西 洋文化史」「翻訳論」「キリスト教と文化」といっ た科目もあります。 ○ 2003 年から学生の学習テーマや関心に応 じて、関連科目として他専攻科や学科の科目 を広く履修できるようになりました(ただし 修了要件単位の枠外で)。 2 認定専攻科 ○ 1996 年に、本学の専攻科の中で最初の認 定専攻科となりました。これは、通学期間や 論文審査などの条件が整えば、学位授与機構 によって四年制大学卒と同じ「学士」が授与 される専攻科ということです。今まで 10 名 以上の学士が誕生しています。学士となり、 四年制大学を経ずに大学院に進学した卒業生 もいます。 3 試験日 ○今年は 9 月 13 日(木)です。ただし願書 提出は 7 月 12 日(木)、13 日(金)となっ ていますので注意してください。 ○昨年度までは、試験は面接だけですが、成 績(1 年次から 2 年前期まで)を重視して合 格者を出しています。昨年度と今年度の入学 者はやや少なく、ともに 23 名でした。 (国文学科主任 藤本 勝義)<専攻科で学んだ先輩から>
二年間の学科での講義を受ける うち、もっと学びたいという知識 欲が生まれ、わたしは本学の専攻 科に進む事を決めました。 私にとって専攻科での一年間が、 自分に合った授業を興味の赴くまま、 いちばん自由に選択できたように 思います。それは、これまで過ごした二年間のうちに得 た感覚と経験とを、授業の履修選択時に存分に生かすこ とが出来たからだと思います。大学に編入し、新しい環 境に身を置けば、まず場所、学生の雰囲気など、その他 さまざまな要素に馴染むことからはじめなければなりま せん。もちろん、新しい環境は新鮮で心躍るものですが、 それが一番の目的なら、それらは就職を選んだとしても 得られるものです。慣れ親しんだ、居心地の良い環境で 学ぶことができる専攻科での一年間は、私にとって、と ても魅力的でした。 専攻科の授業は、学科での二年間の学びをさらに深める、 といった印象が強く、学科色の濃い、いかにも専門的な 授業ばかりなのかと思いがちですが、実際は他専攻の学 生と共に受ける授業も多く、学科の枠を超えた知識を深 める事が出来ました。 とはいっても、専攻科生は修了論文が必修科目になり ます。学科で卒論 30 枚以上、もしくはそれに準ずるも の(演習・制作など)を書き上げて数ヵ月、その記憶も 新しいうち、間をおかず、今度は 40 枚以上の論文へと 新たに取り組むわけですから、それ相応の根気と研究が 必要になります。ですが、三年間で論文を 2 本書き上げ たという経験は、確実に大きな達成感、自信へとつながり、 一年前よりも格段に力をつけた自分を実感できました。 本来の専門を深めるという目的もきちんと達成するこ とができた専攻科への進学は、最短で効率よく学問を深 めたかった私には、最良の選択でした。 2005 年度修了 浅川 礼奈(国文学科副手) 2007年3月修了生とともに専攻科はいま…
専攻科国文専攻
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5 142サマー・キャンプ イン 軽井沢のご案内
期 間 場 所 テ ー マ 特別講師 対 象 申込締切 参加費用 *申し込み・お問い合わせは、短大宗教活動センター(北校舎 1 階) まで 今年度のテーマである「友であること、友となること」について、自分の問題として考え、ともに語り合い、聖書に学ぶ夏 のキャンプです。学科をこえ、学生・教職員が一緒にひとときを過ごします。夏の軽井沢でサイクリングなど、希望に応じ て選べる時間もあります。どうぞご参加ください。 〈上條直美氏の略歴〉 大学卒業後、東京 YMCA に就職。青少年育成活動、国際協力、開 発教育、環境教育などに関わる。東京 YMCA 退職後、開発教育協 議会(現 NPO 法人開発教育協会)、NPO 法人 シャプラニール= 市民による海外協力の会などを経て、立教大学大学院にて社会教 育学を専攻。2004 年 4 月より明治学院大学国際平和研究所のスタッ フとなる。開発教育協会にて教材集『ワークショップ版 世界が もし 100 人の村だったら』などを作成。1994 年度から始めた開 発教育プログラム「地球市民アカデミア」では、 を試みる。 〈昨年度参加者の感想より〉 ♪バーベキューにサイクリング、花火など、夏の一つの 思い出にするには最高だと思い、このキャンプに参加し ました。私の想像していた通り、様々な活動を通して、 他学科にも友達が増え、先輩とも知り合うことができま した。 ♪私は今回のサマーキャンプで、DV や人身売買につい て学びました。人身売買については初めて知ることが多く、 自分の認識の低さを感じました。日本全体の人身売買に 対する認識も低く、死に至る程の DV を受けたオーバー ステイの外国籍女性が入管法違反で逮捕される二次被害 まで起きているそうです。私は今回学んだことをより多 くの人々に伝えていきたいです。 8 月 1 日(水)∼ 3 日(金) 2 泊 3 日 短大中軽井沢寮 「友であること、友となること」 上條直美氏(明治学院大学国際平和研究所) 全学生 7 月 11 日(水) 8,000 円(宿泊費、食費、往復バス代込み) ﹁ わ た し は 、 こ う 祈 り ま す 。 知 る 力 と 見 抜 く 力 と を 身 に 着 け て 、 あ な た が た の 愛 が ま す ま す 豊 か に な り 、 本 当 に 重 要 な こ と を 見 分 け ら れ る よ う に 。 ﹂ ︵ フ リ ピ の 信 徒 へ の 手 紙 1 章 9 節 10 節 ︶ 子 ど も 学 科 准 教 授 横 堀 昌 子 こ の 聖 句 に 出 会 た 日 、 私 の 中 に 心 地 よ い 風 が 吹 き ぬ け ま し た 。 言 葉 の 深 さ が 、 福 祉 実 践 と 教 育 に 携 わ て き た 私 に 日 々 の 営 み の 原 点 を 思 い 起 こ さ せ て く れ た か ら で す 。 さ ま ざ ま な 状 況 を 生 き る 人 を 応 援 す る 福 祉 が 目 指 す も の も 、 学 問 の 向 か う 先 は ど こ か も 、 す で に こ こ に 示 さ れ て い ま し た 。 さ あ 、 大 学 で の 知 の 探 求 が 生 き た 知 恵 と 愛 を は ぐ く み 、 ま ず は あ な た の 、 そ し て す べ て の 人 の 心 の ろ う そ く の 灯 を と も す こ と に つ な が り ま す よ う に 。私
が
好
き
な
聖
書
の
言
葉
イ エ ス 身 を 起 し て ﹁ な ん ぢ ら の 中 、 罪 な き 者 ま づ 石 を 擲 て ﹂ と 言 ひ 、 ま た 身 を 屈 め て 地 に 物 書 き た ま ふ 。 彼 等 こ れ を 聞 き て 良 心 に 責 め ら れ 、 老 人 を は じ め 若 き 者 ま で 一 人 一 人 い で ゆ き 、 唯 イ エ ス と 中 に 立 て る 女 と の み 遺 れ り 。 ︵ ヨ ハ ネ 傳 福 音 書 8 章 7 節 9 節 ︶ 英 文 学 科 准 教 授 高 橋 俊 行 右 は 聖 書 中 、 欧 米 人 と 日 本 人 の 彼 我 の 相 違 を 考 え る 上 で 、 気 に な る 箇 所 で あ る 。 学 者 ・ パ リ サ イ 人 が ﹁ 姦 淫 の を り 、 捕 へ え ら れ た る ﹂ 女 を イ エ ス の 許 に 引 き 立 て る 。 イ エ ス は 女 の 罪 を 訴 え る 彼 ら に 己 が 心 中 を 覗 く よ う に と 諭 す 。 恥 じ 入 た 彼 ら は そ の 場 を 去 る 。 要 す る に 学 者 も パ リ サ イ 人 も 己 の 偽 善 に 気 付 い た と い う 事 で あ り 、 道 徳 的 に 彼 ら は 鈍 感 で は な い と い う 事 に な る 。 果 し て 今 の 日 本 人 に 己 が 偽 善 に こ れ 程 敏 感 な 者 が ど れ 程 い よ う か 。 う ち お こ な げ う か が か れ ら と し よ り な か た だ の こ7 142
女性の生き方・働き方を考える
第
5
回
これからキャリアをスタートさせる皆さんへ
東京経済大学・神奈川大学非常勤講師 合谷 美江
大学でキャリア形成に関する講義をしていると、将来のキャ リアについての相談を受けることがあります。相談の多くは、 将来、公認会計士や税理士などの専門的な資格を取得し独立し たい、または今をときめくベンチャー起業家のように起業した いがどうすればよいのかといったものです。こうした背景には、 手に職をつけて自分の力で仕事がしたいとか、組織の中で人に 使われたくないという思いがあるようです。しかし、何の経験 も積まずにいきなり独立・開業するのは無謀というものです。 企業の中で管理職を目指すにしても、フリーで仕事をするにし ても、はたまた起業するにしても、一人前になるには、それな りの経験を積み重ねる必要があるからです。 先日、私の友人が社会保険労務士(社労士)として独立・開 業しました。彼女は23歳で社労士の資格を取得し、まず社会保 険労務士事務所に勤めながら経験を積みました。また仕事の幅 を広げるために、ファイナンシャル・プランナーの資格を2つ(AFP とCFP)に、確定拠出年金(DC)プランナーの資格を取得。さ らには数年前ステップアップのために某大手銀行の人事部に転 職し、これまで10年以上人事労務関連の経験を積むことで、つ いに今回の独立・開業に到ったのです。 「キャリアは一日して成らず」。日々仕事の経験を積み重ね ていくと、後で振り返った時、そこには歩んできた道筋がはっ きりと見て取れます。それがその人自身のキャリアなのです。 だから、日々仕事に悩み苦しみながらも、多くの経験を積み重 ねた人ほど、誰にも真似できない自分だけのキャリアを築くこ とができるのです。 では「自分らしいキャリア」を築くためにはどうしたら良い のでしょう。今年の4月に家政学科の新入生向けのオリエンテー ションで「キャリア形成にあたって大切なこと」というテーマ でお話しさせていただく機会を持ちました。私のこれまでのキャ リアを中心に『女子大生のための仕事選びとビジネス・マナー』 (中央経済社)という本に基づいて話しましたので興味のある 方はぜひ読んでみてください。その場で学生の皆さんから将来 のキャリアについてお話を聞く機会があったのですが、将来の ことはまだ漠然としている学生さんが多く見られました。入学 したばかりだと就職や社会人に なることにまだピンとこないの かもしれません。 オリエンテーションの後、座 談会「OGに聞こう」にも参加 し、6人のOGの方の話を聞く ことができました。とくに興味 深かったのは、同じ学科を卒業 してまだ数年しか経っていない のに、そのキャリアは全く違う ものだということです。例えば、 役員秘書、システムエンジニア、 スポーツ会社の営業職、製菓会 社でケーキ作りと、皆さんバラエティ に富んだ職種で独自のキャリアを積み 重ねていました。逆に共通していたの は、短大時代に色々なことにチャレン ジし、自分の興味を見つけ、何かしら の目標を持って過ごしていたことです。 例えば、教職の資格をとるとか、ある 学部の編入を目指すとか、ケーキ職人 になるためにケーキ屋でアルバイトをするといったように、あ る目標を持って頑張っていたのがとても印象的でした。 キャリアを積み重ねていくときには「大まかなキャリアの方 向性」を持つ必要があります。例えば、将来は金融業界に進も うとか、食品に関わる仕事をしようとか、デザインの仕事に従 事したい、といったようにです。 キャリアの大まかな方向性がまだつかめていない人は、興味 のある分野の学習はもちろんのこと、これまであまり興味がなかっ た分野の講義をとってみたり、やったことのないことに挑戦し たり、これまで話したことのない人と話をしたり、就職セミナー に参加し色々な業界や企業を調べてみることがひとつのヒント になるかもしれません。それによって、新しい興味がわいたり、 刺激を受けたり、やりたいことが明確になるかもしれません。キャ リアの大まかな方向性を持ち、就職というキャリアのスタート を切ったら、そこからは一人前になるためにコツコツとキャリ アを積み重ねていくことが必要です。もちろん将来を予測して、 すべてを計画しきれるものではありません。日々、キャリアを 積み重ねつつも、時には大きな方向転換を迫られることがある かもしれません。しかし、それも自分にしか作れない「自分ら しいキャリア」なのです。 社労士として独立した友人の挨拶状にこういう言葉がありま した。「原則未来は不確定なもの。どんなことが起こってもそ れはセレンディピティ(幸せな偶然)として未来に向かって邁 進していきます」と。夢や目標を持って前向きにキャリアを積 み重ねていけば、どんな困難に遭遇してもそれをセレンディピティ として捉え、乗り越え、さらにステップアップしていけるに違 いありません。キャリアに良い悪いはありません。どんなキャ リアでもそれは自分らしいキャリアになるのです。前を向いて 恐れずにキャリアのスタートを切ってください!Courier-Outlook
合谷 美江(ごうたに みえ) 神奈川県生まれ。横浜市立大学商学部、同大学大学院にて経営学(キャ リア論・メンタリング論)を学ぶ。航空会社勤務を経て、現在東 京経済大学、神奈川大学にて、経営学やキャリア関係の講義を担当。 ビジネスマナーの講師として大学のインターンシッププログラム にも携わる。 合谷美江先生による今年度の「マナー・キャリアデザイン講座」 は 11/14 、21 、 28 、12/5 (水)の 4 回を予定しています。Campus News
8 142キャンパスニューズ
春 期 プ レ イ デ ィ 報 告
課 外 活 動 プ ロ グ ラ ム の ご 案 内
学生部では在学生向けに課外活動プログラムを企画しています。みなさんの要望に応え、様々な内容のプログラムを開催しますので、 ぜひ参加してください。 開会式に続いて、バスケットボール・ バレーボール・バドミントン・卓球・ テニスの各競技が行われ、入賞者には 賞品・賞状が授与されました。秋期プレイディは12月1日
(土)開催です。
各プログラムの詳細は学生情報端末・学生部掲示板でお知らせします。
※一部のプログラムは宿泊費・教材費などの実費が必要です。実施時期は変更となる場合があります。自然や環境・
平和について感じたい!
知識・
教養を
身につけたい!
就職について
考えたい!
自然や環境・
平和について感じたい!
知識・
教養を
身につけたい!
就職について
考えたい!
・清里ワークキャンプ
(牛飼い体験:7/28∼30)
・アジア学院ワークキャンプ
(農作業体験:9/11∼13)
・沖縄を学ぶ旅
(平和・環境学習:2月)
・テーブルマナー講座
(7月)
・話し方&敬語教室
(10月)
・ウォーキングセミナー
(11月・12月)
・パソコン講座
(1月)
・上級救命講習会
(7月・9月)
・ぐるっとパス
(美術館共通券)割引販売(7月)
・劇団四季ミュージカル鑑賞
(11月)
・ヨガ講座
(9月・10月)
・手話講習会
(9月)
・ランチタイムコンサート
(10/18
)
・マナーキャリア
デザイン講座
(11月)
卓球 硬式テニス (ダブルス) バドミ ントン ダブルス シングルス ダブルス シングルス 黒田 桃代 三友 真由子 松原 由佳 矢島 沙弥佳 祖父江 舞 土橋 理美 奥田 美穂 宮守 里実 1 位 バレーボール バスケット ボール 岩本 佳恵 池田 楓夏 伊藤 彩及 福原 さやか 小瀬村 瑠美子 岡 菜穂 大森 ひかる 植原 沙織 渡邉 紗季 飯田 早紀 杉山 美緒 1 位 入賞者一覧 5 月 19 日(土)約 400 名の学生と教職員が参加して春期プレイディが開催されました。Campus News
9 142進路特集
光村教育図書(株)勤務
戸塚 香織さん(2007年3月 国文学科卒業)
就職活動体験記
学習院女子大学 国際文化交流学部 国際コミュニケーション学科3年編入
高良 亜土さん(2007年3月 教養学科卒業)
編入学体験記
私が就職活動を始めた時期は、2 年次の 4 月の終わり頃 でした。リクナビは 1 年次から登録をしていましたが、実 際に説明会などに参加したのは周りよりも大分遅れていた 方だと思います。というのも、当初私は専攻科や編入など 進学を考えていたからです。それは、私はまだ社会勉強が 足りないので、もっとアルバイトをしたり、資格を取った りする時間が欲しかったことが理由です。自分はまだ社会 に出るのは早過ぎるとも思っていました。だから就職活動 も予行演習のためにやってみようという安易な気持ちで始 めました。学校に来ていた光村教育図書の募集要項を見た のがきっかけで、書類だけでも出してみようと思いました。 なぜなら、大好きな絵本に関わる仕事ができる出版社だっ たからです。やりたい仕事だったので、予行演習とはいえ 全力を尽くして書類(エントリーシート、履歴書、作文) を書きました。書類選考が通過した時、やはり「進学のこ とを考えていては面接で落とされる」と思ったので、先生 に相談に行きました。そこで、「将来の到達地点が社会に出 ることなら、早目に就職してもかまわないのではないか」 とアドバイスをいただいたので、進学の件は一先ず保留に して「就職活動に全力を注ごう」と 決めることができました。それからは、 興味を持った企業にエントリーした り合同会社説明会に参加したりと、 数多くの企業を見ることに専念しま した。もし、第一志望の光村教育図 書から内定がもらえれば、絶対に行 きたいと思い始めたのもこの頃です。 一次も二次も、ありのままの自分を出せましたし、「絵本に 関わる仕事だったら何でもやりたい」というアピールもし ました。好きなこと(図書館めぐり、アルバイト、フット サル)について聞かれた時も、目を輝かせて元気に答えた ことなどが、面接官に良い印象を与えることができたと思 います。 私は受けた企業が少ないのであまり参考にならないかも しれませんが、行きたい企業ならば、やはり全力投球で活 動すべきです。エントリーシートや面接でやる気を伝える ことができれば必ず内定がもらえると思います。自分に自 信を持って頑張ってください。 私が編入を考え始めたのは、1 年生の夏休み頃からでした。 夏休みに参加した海外研修や授業を通して、国際関係や国 際協力をもっと深く学びたいと思い、また将来国際社会で 活躍できる人材になるためには、語学だけでなく自国の文 化や歴史についての知識も深め、しっかりと相手に伝えら れるようにならなければならないと実感し、編入を決意し ました。 1 年次には幅広く興味のある科目を学び、授業の予習・ 復習を欠かさずにやっていました。2 年次からは編入を意 識し、希望する学科の授業科目の内容に近い科目を履修し、 学ぶようにしていました。 夏休み頃から、周りの友達は予備校に通い始めていまし たが、アドバイザーの先生の勧めもあり、自分の方向性を 確認し、しっかりとしたものにするために、私はバングラ デシュのスタディーツアーに参加しました。この経験を通 して、自分がこれから何を学んでいきたいのかという編入 の目的をはっきりさせることができました。 本格的な試験勉強を始めたのは、その後からでした。少 し出遅れたことで焦りもありましたが、自分のペースを崩 さないように通学の時間や授業の空き時間を使って勉強を していました。 学習院女子大学の試験科目は英語、学科に関わる試験、 面接です。英語は、高校の時に使っていた単語帳や文法の 参考書、TOEIC の参考書を使い基礎力を高めることに集中 しました。そして、国際情勢等について自分の意見を言え るようにするためにNews Week
などを読み、知識をつけるようにし ていました。 私は一度に多くのことをできる性 格ではないので、学校の授業に集中 することと、予習・復習を大切にし ていました。 卒論や青山祭実行委員の仕事が試 験の時期と重なり、両立することは体力的にも精神的にも 容易なことではありませんでしたが、同じ目標を持つ友達 とお互いに励まし、支え合いながらなんとか乗り越えるこ とができました。 編入は、情報収集も自分で責任を持ってやらなければな りません。しかし、青短にはいつでも相談に乗ってくださ る先生や友達がいると思います。自分一人だとは思わずに、 しっかりとした目標を定め、積極的に取り組んで行くこと が大切だと思います。 目標に向かって努力すれば、その先には自分の納得のい くような結果が待っていると思います。 編入して新しい環境に入ったばかりの頃は、今までの授 業環境との違いに焦りを感じたり、自信がなくなったりと いうことがありましたが、徐々に慣れていき、今では授業 やゼミの時間がとても楽しみになり、今までやってきたこ とは無駄ではなかったのだということを実感しています。 編入を考えている皆様、頑張ってください。Courier-Art Scene
10 142青山学院秘蔵写真が東京都写真美術館で公開されました
極度に照明を落としたほの暗い展示室に、200 点弱の写真たち は整然と並べられ、荘厳な雰囲気を漂わせていました。3 月 10 日から 5 月 6 日まで東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス 内)に於いて開催された写真展「夜明けまえ−知られざる日本写 真開拓史Ⅰ 関東編−」を訪れた人々は、撮影後 100 年を超えた 写真一点一点を食い入るように熱心に、しずかに見つめていました。 東京都写真美術館では、昨年から 10 年をかけて日本全国に現 存する古写真を発掘調査するプロジェクトに着手しました。手始 めとして関東地域の美術館、博物館、資料館ほか自治体の教育委 員会、大学、寺院など 1400 余の施設に調査票を送り、その中か ら回答のあった施設に直接出向き、その成果として上記展示が行 われる運びとなったのです。日本写真の黎明期とされる江戸末期 から明治 28 年ごろまでに撮影されたものに焦点をあて、国の重 要文化財やこれまで公にされていなかった写真を多く含む貴重な 展示でした。青山学院資料センターにも古い写真はたくさんある のですが、撮影年が特定できた明治 14 年以後のものが選ばれ 35 点を貸出しました。この時期になると移動撮影が可能となった乾 板写真が輸入され、写真機も日本で作られ始めて経費がだんだん 抑えられ、大衆に普及し始めました。日本各地にも写真師が現れ るようになります。とはいっても撮影の手軽さも値段も今とは程 遠いものでしたが。 展示は額装やケース内展示が大半でしたが、写真の裏側を見せ る工夫もなされていました。写真師の顔ともいうべき名前、所在 地などの意匠を凝らした台紙に、撮影年、所有者、撮影の目的など、 裏側にはいわば写真の履歴書のようにさまざまな情報が盛り込ま れている場合が少なくありません。歴史的事実の決定的証拠とも なりうるものです。 それでは、青山学院所蔵の中から 4 点をご紹介いたしましょう。 ①は青森県弘前市の神忍の撮影。明治 24 年頃。二人の宣教師ク リーブランド(久離武闌度)とスワルツ(須倭留津)はメソジスト 監督教会から派遣され、青山学院でも教鞭をとっています。外国人 から見た日本的なものといえば、フジヤマ、ゲイシャなどが代表的 ですが、着物や碁、お茶、屏風など普通の生活様式もまた日本を象 徴しています。日本に来た(いた)記念かあるいは日本を紹介しよ うとしたのか、ワイシャツとネクタイの上から、五つ紋の羽織とい と 思われます。絵柄も、宣教師の当て字も面白い一枚です。 ②は婦人宣教師マチルダ・スペン サー。撮影は明治を代表する写真家 の一人鈴木真一。名刺判。スペンサー は 1878 年から 1923 年まで日本 に住み、海岸女学校や青山女学院で 教え、1903 年から 1907 年まで は 青 山 女 学 院 の 院 長 代 行 を 務 め 、 1916 年に設置された最初の青山女 学院理事会の理事の一人でした。名 刺判の写真は資料センター所蔵の中 でもかなりの割合を占めていますが、 大きさが示すように、名刺代わりに、 或いは親しい人へ親愛の情をこめて 贈ったもののようです。台紙に非常に凝っています。 ③は明治 27 年の地震の被害に遭う前のガウチャー・ホール(青 山学院の前身の東京英和学校時代の校舎)。芝日影町の山本讃七郎 撮影。左上に浮かぶ雲は、写真師が、空の雄大さや建物の美しさを 引き立たせるために現像後に書き加えたものとの由。メインとなる です。 ④は明治 24 年海岸女学校卒業記念写真です。海岸女学校は青 山学院女子教育の初期の学校ですから、女子短期大学学生の大先 輩にあたるといってもよいでしょう。ここに写っている卒業生の 遺族から寄贈されました。東京銀座通・二見朝隈撮影。 この写真展は、群馬県立前橋美術館において現在開催中です。会期は 9 月 9 日まで。学芸員による展示の解説もあります。お見せしたい写真ばかりですので、 近くにお住まいの方、この方面にお出かけを予定されている方は、ぜひ本物に 対面していただきたいと思います。 (本部青山学院資料センター 傳農 和子) 参考文献: 毎日新聞社『日本カメラの歴史』 クーリエ Art シーン ① ② ③ ④クーリエ ブックレビュー クーリエ ブックレビュー 図書館 1 階 閲覧室に展示 図書館入口横に展示