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明細書 発明の名称 : 排ガス浄化触媒及びその製造方法 技術分野 [0001 ] 本発明は 排ガス浄化触媒及びその製造方法に関する 詳しくは本発明は 一酸化炭素 (C O ) 炭化水素 (H C ) 等の未反応物を低温においても浄化することができる非貴金属系排ガス浄化触媒及びその製造方法に関する 背

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(1)

V o o 〇 A (12) 特 許 協 力 条 約 に 基 づ い て 公 開 され た 国 際 出 願 (10) 国 際 公 開 番 号 (43) 国 際 公 開 曰 2013 年o7月 25日 (25.07.2013)

W O 2013/108424 A 1

W 画P O P C T

(51) 国 際 特 許 分 類 : (74) 代 理 人 :青 木 篤 , 外 (AOKI, Atsushi et al); 〒

B01J 23/76 (2006.01) B01J 37/03 (2006.01) 1058423 東 京 都 港 区 虎 ノ 門 三 丁 目 5 番 1 号 虎 BOW 53/94 (2006.01) B01J 37/04 (2006.01) ノ 門 3 7 森 ビル 青 和 特 許 法 律 事 務 所 Tokyo (JP). B01J 37/02 (2006.01)

(81) 指 定 国 (表 示 の な い 限 り、 全 て の 種 類 の 国 内 保 (21) 国 際 出 願 番 号 : PCT/JP2012/065528 護 が 可 肯 ) : AE, AG, AL, AM, AO, AT, AU, AZ, BA,

BB, BG, BH, BR, BW, BY, BZ, CA, CH, CL, CN, CO, (22) 国 際 出 願 日 : 2012 年 6月 i 8 日(18.06.2012)

CR, CU, CZ, DE, DK, DM, DO, DZ, EC, EE, EG, ES, FI, (25) 国 際 出 願 の 言 語 : 日本 語 GB, GD, GE, GH, GM, GT, HN, HR, HU, ID, IL, IN, IS, JP, KE, KG, KM, KN, KP, KR, KZ, LA, LC, LK, LR, LS,

(26) 国 際 公 開 の 言 語 : 日本 語 LT, LU, LY, MA, MD, ME, MG, MK, MN, MW, MX,

(30) 優 先 権 デ ー タ : MY, MZ, NA, NG, NI, NO, NZ, OM, PE, PG, PH, PL, PT,

特 願2012-009146 2012 年 1月 1 曰(19.01 .2012) JP QA, RO, RS, RU, RW, SC, SD, SE, SG, SK, SL, SM, ST, SV, SY, TH, TJ, TM, TN, TR, TT, TZ, UA, UG, US, UZ, (71) 出 願 人 (米 国 を 除 く全 て の 指 定 国 に つ い て ):トヨ VC, VN, ZA, ZM, ZW.

タ 自 動 車 株 式 会 社 (TOYOTA JIDOSHA KA-(84)

BUSHIKI KAISHA) [JP/JP]; 〒4718571 愛 知 県 豊 田 指 定 国 (表 示 の な い 限 り、 全 て の 種 類 の 広 域 保

巿 トヨ タ 町 1 番 地 Aichi (JP). 護 が 可 肯巨):ARIPO (BW, GH, GM, KE, LR, LS, MW, MZ, NA, RW, SD, SL, SZ, TZ, UG, ZM, ZW), ュ 一 ラ シ

(72) 発 明 者 ;お よ び ァ (AM,AZ, BY, KG, KZ, RU, TJ, TM), ョ 一 ロ ッ パ

(7 5) 発 明 者 / 出 願 人 (米 国 に つ い て の み ):新 田

(AL, AT, BE, BG, CH, CY, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, FR, (NITTA, Iwao) [JP/JP]; 〒4718571 愛 知 県 豊 田 巿 ト GB, GR, HR, HU, IE, IS, ΓΓ, LT, LU, LV, MC, MK, MT,

ョ タ 町 1 番 地 トヨ タ 自 動 車 株 式 会 社 内 Aic^ NL, NO, PL, PT, RO, RS, SE, SI, SK, SM, TR), OAPI (JP). 澤 田 直 孝 (SAWADA, Naotaka) [JP/JP]; 〒 (BF, BJ, CF, CG, CI, CM, GA, GN, GQ, GW, ML, MR, 4718571 愛 知 県 豊 田 巿 トヨ タ 町 1 番 地 ト ヨ タ NE, SN, TD, TG). 自動 車 株 式 会 社 内 AichUJP). 添 付 公 開 書 類 : 一 国 際 調 査 報 告 (条 約 第 2 1条(3)) (54) Title: (54) 発 明 の 名 称 :排 ガ ス 浄 化 触 媒 及 び そ の 製 造 方 法

(57) Abstract: Provided i s a non-noble metal-[ 図 1] based exhaust gas puriiymg catalyst which i s cap able o f removing an unreacted material such a s

図1

220 carbon monoxide in an exhaust gas at low temper atures. A n exhaust gas purifying catalyst o f the present invention contains a ceria-based carrier 200

and a complex oxide o f cobalt and a n additional metal element, said complex oxide being suppor 8 0

-0-ted b y the ceria carrier. The additional metal ele

o ment contains a metal element that i s selected 6 0

from the group consisting o f copper, silver, mag nesium, nickel, zinc and combinations o f these 4 0 ◊ 例 A elements. ( ク ェ ン 酸 合 成 ) 2 0 (57) 要 約 : 排 ガ ス 中 の 一 酸 化 炭 素 等 の ◊ 未 反 応 物 を 低 温 で 浄 化 す る こ と が で き る 0 0 非 貴 金 属 系 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を 提 供 す る 。 M g n (Co) 本 発 明 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 は 、 セ リ ア 系 担 添 加 金 属 元 素 A A 体 、 及 び セ リア 系 担 体 に 担 持 さ れ て い る コ バ ル トと 添 加 金 属 元 素 と の 複 合 酸 化 物

A A Additional metal element を 有 し、 か つ 添 加 金 属 元 素 が 、 銅 、 銀 、 B B Example A (citric acid synthesis) マ グ ネ シ ウ ム 、 ニ ッ ケ ル 、 亜 鉛 、 及 び そ

れ らの 組 合 せ か ら な る 群 よ り選 択 さ れ る 金 属 元 素 を 含 む 。

(2)

発 明の名称 :排 ガス浄化触媒及び その製造方法

技術分野

[0001 ]

本発 明は、排 ガス浄化触媒及び その製造方法 に関す る。詳 しくは本発 明は

、 一酸化炭素 (

C O )

、炭化水素 (

H C )

等 の未反応物 を低温 において も浄

化 す る ことがで きる非貴金属系排 ガス浄化触媒及び その製造方法 に関す る。

背景技術

[0002]

内燃機 関、例 えば 自動車 エ ンジ ンでは、運転 開始時等 の暖機 が不充分 な条

件 において、 ガソ リン、軽油等 の燃料 の燃焼 が完全 には行われない ことによ

つて、 一酸化炭素、炭化水素等 の未反応物 が排 ガス中に含 まれている ことが

あ る。 この排 ガス中に含 まれ る一酸化炭素等 を酸化 して浄化 す る排 ガス浄化

触媒 では、通常、貴金属 が必須成分 と して用 い られている。 しか しなが ら、

資源 的な観 点か ら、 この よ うな貴金属系触媒 に代 えて、非貴金属系の排 ガス

浄化触媒 を用 いる ことが求め られている。

[0003]

この よ うな非貴金属系の排 ガス浄化触媒 と しては、酸化 コバル ト (

C o 3 0 4

) 等 の非貴金属 の酸化物 を担体 に担持 した触媒 が知 られているが、 この よ う

な非貴金属系の排 ガス浄化触媒 は、排 ガスの浄化活性、特 に低温 における排

ガスの浄化性能 が充分 ではな く、 その改 良が求め られている。

[0004]

また、非貴金属系の排 ガス浄化触媒 に関 して、特許文献

1

には、銅 (

C u

) 及び/ 又 は コバル ト (

C o )

を担持 した酸化 ジル コニ ウム又 は酸化 チ タ ン

と、銅置換型 ゼ才 ライ トとを混合 してな る排 ガス浄化用触媒 が、排 ガス中の

窒素酸化物 及び一酸化炭素 を除去 し得 る ことが記載 されている。 この特許文

1

では、具体例 と して、銅 を金属換算担持量 ジル コニ ァ又 はチ タニ アに担

持 した第

1

成分 と、銅置換型 ゼ才 ライ 卜であ る第

2

成分 とを混合 した触媒 が

示 されている。

[0005]

また、特許文献

2

には、 モルデナィ 卜組織 中に、銀 (

A g )

イオ ン又 はそ

の酸化物 と、 コバル ト (

C o )

イオ ン又 はその酸化物 とを担持 させた排 ガス

(3)

浄 化 触 媒 が 、 窒 素 酸 化 物 (N Ox) の 浄 化 性 能 を有 す る こ と が 記 載 さ れ て い る [0006] ま た 、 特 許 文 献 3 で は 、 マ ン ガ ン、 鉄 、 コバ ル ト、 ニ ッケ ル 及 び 銅 か らな る群 よ り選 ば れ る 遷 移 金 属 元 素 の 酸 化 物 と、 セ リウ ム 、 プ ラ セ 才 ジ ゥ 厶 、 ネ 才 ジ ゥ 厶 、 イ ツ トリウ ム 及 び ス カ ン ジ ウ ム か らな る群 よ り選 ば れ る 希 土 類 元 素 の 酸 化 物 と か らな る触 媒 粉 末 を 含 有 す る排 ガ ス 浄 化 触 媒 が 、 一 酸 化 炭 素 、 炭 化 水 素 等 の 未 反 応 物 を酸 化 で き、 ま た 窒 素 酸 化 物 を 還 元 で き る と して い る 。 特 許 文 献 3 に は 、 具 体 例 と して 、 硝 酸 コバ ル ト水 溶 液 と硝 酸 セ リウ ム 水 溶 液 と の 混 合 液 に 水 酸 化 ナ トリウ ム 水 溶 液 を 加 え 、 析 出 物 を形 成 し、 こ の 析 出 物 を乾 燥 、 焼 成 す る こ と に よ っ て 得 られ た 浄 化 触 媒 が 示 さ れ て い る。

先 行 技 術 文 献

特 許 文 献

[0007] 特 許 文 献 1 :特 開 平 2 _ 0 7 3 5 号 公 報 特 許 文 献 2 :特 開 平 1 0 — 9 4 7 3 1 号 公 報 特 許 文 献 3 :特 開 2 0 1 0 _ 1 0 4 9 7 3 号 公 報

発 明 の概 要

発 明 が解 決 しょ う とす る課 題

[0008] 上 記 の よ う に、 従 来 技 術 で は 、 貴 金 属 を 用 い な い 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に つ い て 様 々 な 検 討 が な さ れ て い る。 [0009] しか しな が ら、 これ らの 従 来 技 術 で 提 案 さ れ て い る非 貴 金 属 系 排 ガ ス 浄 化 で は 、 排 ガ ス 中 の 一 酸 化 炭 素 等 を低 温 で 充 分 に酸 化 して 浄 化 す る こ と は 困 難 で あ っ た 。 [001 0] した が っ て 、 本 発 明 の 目 的 は 、 排 ガ ス 中 の 一 酸 化 炭 素 等 を低 温 で 酸 化 で き る非 貴 金 属 系 排 ガ ス 浄 化 触 媒 、 及 び そ の 製 造 方 法 を提 供 す る こ と で あ る。

課 題 を解 決 す る た め の 手 段

[001 1]

1 > セ リア 系 担 体 、 及 び 上 記 セ リァ 系 担 体 に担 持 さ れ て い る コバ ル トと添 加 金 属 元 素 と の 複 合 酸 化

(4)

物 を有 し、 か つ 上 記 添 加 金 属 元 素 が 、 銅 、 銀 、 マ グ ネ シ ウ ム 、 ニ ッケ ル 、 亜 鉛 、 及 び そ れ らの 組 合 せ か らな る群 よ り選 択 さ れ る 金 属 元 素 を 含 む 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

< 2 >

上 記 添 加 金 属 元 素 が 銅 を 含 む 、 上 記

1

項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

3

上 記 セ リァ 系 担 体 が 、 セ リァ粒 子 、 セ リァ — ジ ル コ ニ ァ複 合 酸 化 物 粒 子 、 セ リア — ア ル ミ ナ 複 合 酸 化 物 粒 子 、 セ リア — チ タ 二 ァ複 合 酸 化 物 粒 子 、 セ リア — シ リカ複 合 酸 化 物 粒 子 、 及 び セ リア — ジ ル コ ニ ァ — ア ル ミ ナ 複 合 酸 化 物 粒 子 か らな る群 よ り選 択 さ れ る、 上 記

1

又 は

2

項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

4

上 記 複 合 酸 化 物 に お け る コバ ル ト (

C o )

と添 加 金 属 元 素 (M) と の モ ル 比 (

C o

M )

が 、

1 : 0 .

1 ~ 1 .

0

で あ る、 上 記

1

3

項 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

< 5

> 上 記 セ リァ 系 担 体 に 対 す る コバ ル 卜の 金 属 換 算 担 持 量 が

1 ~ 2 0

質 量0/ 0で あ る、 上 記

1

~

4

項 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒

6

上 記 複 合 酸 化 物 が 、 ス ピネ ル 型 構 造 を有 し、 か つ 上 記 複 合 酸 化 物 を リ

卜ベ ル 卜解 析 法 に よ っ て 解 析 した と き に、 上 記 添 加 金 属 元 素 を 含 有 しな い 酸 化 コバ ル トと比 較 して 、 上 記 複 合 酸 化 物 の ス ピネ ル 型 構 造 に お け る

M

T E T

_ 0

結 合 の 距 離 が 、

0 .

0 1 A

以 上 伸 張 して お り、 か つ / 又 は 上 記 複 合 酸 化 物 の ス ピネ ル 型 構 造 に お け る

M

0 cτ _

0

結 合 の 距 離 が 、

0

.

0

Α

以 上 収 縮 して い る、 上 記

1

~

5

項 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

7

上 記 複 合 酸 化 物 が 、 ス ピネ ル 型 構 造 を有 し、 か つ 上 記 複 合 酸 化 物 を リ

卜ベ ル 卜解 析 法 に よ っ て 解 析 した と き に、 上 記 添 加 金 属 元 素 を 含 有 しな い 酸 化 コバ ル トと比 較 して 、 上 記 複 合 酸 化 物 の ス ピネ ル 型 構 造 に お け る

M

T E T

_ 0

結 合 の 距 離 が 、

0 .

0 1 A

以 上 伸 張 して い る、

(5)

上 記

6

項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

8

上 記 複 合 酸 化 物 が 、 ス ピネ ル 型 構 造 を有 し、 か つ 上 記 複 合 酸 化 物 を リ

卜ベ ル 卜解 析 法 に よ っ て 解 析 した と き に、 上 記 添 加 金 属 元 素 を 含 有 しな い 酸 化 コバ ル トと比 較 して 、 上 記 複 合 酸 化 物 の ス ピネ ル 型 構 造 に お け る M 。C T_ 0 結 合 の 距 離 が 、 0 . 0 1 A 以 上 収 縮 して い る、 上 記

6

又 は

7

項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

9

上 記 セ リァ 系 担 体 に コバ ル 卜—銅 複 合 酸 化 物 が 担 持 さ れ て お り、 か つ 上 記 セ リァ 系 担 体 に 対 す る銅 の 金 属 換 算 担 持 量 が 2 ~ 3 質 量 % で あ る、 上 記

1

項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

1 0

上 記 セ リァ 系 担 体 に コバ ル 卜—銅 複 合 酸 化 物 が 担 持 さ れ て お り、 コバ ル ト—銅 複 合 酸 化 物 が 、 平 均 粒 径 2 0 0 0 n m の 酸 化 コバ ル 卜粒 子 を有 して お り、 上 記 酸 化 コバ ル ト粒 子 上 に平 均 粒 径 2 ~ 1 O n m の 酸 化 銅 粒 子 が 分 散 して 担 持 さ れ て お り、 か つ 上 記 酸 化 コバ ル ト粒 子 内 に銅 が 少 な く と も部 分 的 に 固 溶 して い る、 上 記

1

項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。

1 1

コバ ル ト塩 、 上 記 添 加 金 属 元 素 の 塩 、 及 び 錯 化 剤 を 含 有 す る 原 料 溶 液 を提 供 す る 工 程 、 及 び 上 記 原 料 溶 液 を 上 記 セ リァ 系 担 体 に 含 浸 さ せ て 、 乾 燥 及 び 焼 成 を 行 う工 程 を 含 み 、 か つ 上 記 錯 化 剤 が 、 少 な く と も 一 種 の 水 酸 基 と 少 な く と も 一 種 の 力 ル ポ キ シ ル 基 を有 す る有 機 酸 で あ る、 上 記

1

~

1 0

項 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 製 造 方 法 。

1 2

上 記 原 料 溶 液 が 、 多 価 ア ル コ ー ル (例 え ば エ チ レ ン グ リコ ー ル ) を 更 に 含 有 して お り、 か つ 上 記 原 料 溶 液 を 上 記 セ リア 系 担 体 に 含 浸 さ せ た 後 で あ っ て 、 乾 燥 及 び 焼 成 を 行 う前 に、 上 記 原 料 溶 液 を 加 熱 す る、 上 記

1 1 > 項 に 記 載 の 方 法 。

1 3

コバ ル ト塩 及 び 上 記 添 加 金 属 元 素 の 塩 を 含 有 す る 原 料 溶 液 を提 供 す る 工 程 、 及 び 上 記 原 料 溶 液 に 中 和 剤 を 加 え て 、 上 記 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を析 出 さ せ 、 そ

(6)

れ に よ っ て 上 記 前 駆 体 ス ラ リー を 作 製 す る 工 程 、 上 記 前 駆 体 ス ラ リ一 を 上 記 セ リァ 系 担 体 に 含 浸 さ せ る 工 程 、 上 記 前 駆 体 ス ラ リ

を 含 浸 さ せ た セ リァ 系 担 体 を、 乾 燥 及 び 焼 成 す る 工 程 を 含 む 、 上 記

1

~

1 0

項 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 製 造 方 法 。

1 4

上 記 セ リア 系 担 体 に 対 す る銅 の 金 属 換 算 担 持 量 が 2 ~ 3 質 量 % と な る 割 合 で 、 コバ ル 卜塩 及 び 銅 塩 を 用 意 す る 工 程 、 上 記 コバ ル 卜塩 及 び 銅 塩 と 中 和 剤 と の 混 合 溶 液 に超 撹 拌 に よ る せ ん 断 応 力 を 加 え て 混 合 溶 液 を撹 拌 し、 コバ ル ト—銅 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を析 出 さ せ 、 そ れ に よ つ て 前 記 前 駆 体 ス ラ リー を 作 製 す る 工 程 、 上 記 前 駆 体 ス ラ リー と セ リァ 系 担 体 粉 末 と を 混 合 す る 工 程 、 得 られ た 混 合 物 か ら上 記 固 形 物 の 前 駆 体 と セ リァ 系 担 体 粉 末 と の 固 形 混 合 物 を 分 離 し、 乾 燥 、 焼 成 す る 工 程 を 含 む 、 上 記

1

~

1 0

項 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 製 造 方 法 。

1 5

上 記 コバ ル ト塩 を、 上 記 セ リア 系 担 体 に 対 す る コバ ル トの 金 属 換 算 担 持 量 が 5 質 量 % と な る 割 合 で 用 い る、 上 記

1 4

項 に 記 載 の 製 造 方 法

1 6

上 記 中 和 剤 が 、 無 機 塩 基 性 化 合 物 又 は 有 機 塩 基 性 化 合 物 で あ る、 上 記

1 4

又 は

1 5

項 に 記 載 の 製 造 方 法 。

1 7

上 記 超 撹 拌 に よ る せ ん 断 応 力 が 、 反 応 容 器 中 に お い て 5

0 0 0 5 , 0 0 0 r p m の 回 転 速 度 で 回 転 す る撹 拌 機 に よ っ て 加 え られ る、 上 言己

1 4

~

1 6

項 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 製 造 方 法 。

1 8

上 記 混 合 液 が 水 溶 液 で あ る、 上 記

1 4

~

1 7

項 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 製 造 方 法 。

発 明 の 効 果

本 発 明 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に よ れ ば 、 一 酸 化 炭 素 等 を低 温 に お い て も酸 化 し

(7)

て 浄 化 す る こ と が で き る。

図面 の簡 単 な説 明

[001 3 ] [ 図 1] 図 1 は 、 例 A に お い て 製 造 した 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に 関 して 、 添 加 金 属 元 素 の 種 類 と排 ガ ス 浄 化 性 能 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ で あ る。 [ 図 2 ] 図 2 は 、 例 B に お い て 製 造 した 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に 関 して 、 添 加 金 属 元 素 の 種 類 と排 ガ ス 浄 化 性 能 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ で あ る。 [ 図 3 ] 図 3 は 、 例 C に お い て 製 造 した 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に 関 して 、 添 加 金 属 元 素 の 種 類 と排 ガ ス 浄 化 性 能 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ で あ る。 [ 図 4 ] 図 4 は 、 例 A 、 例 B 、 及 び 例 C に お い て 製 造 した 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に 関 し て 、 ス ピネ ル 型 複 合 酸 化 物 に お け る MT E T_ 0 結 合 の 距 離 と排 ガ ス 浄 化 性 能 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ で あ る。 [ 図 5] 図 5 は 、 例 A 、 例 B 、 及 び 例 C に お い て 製 造 した 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に 関 し て 、 ス ピネ ル 型 複 合 酸 化 物 に お け る M0CT _ 0 結 合 の 距 離 と排 ガ ス 浄 化 性 能 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ で あ る。 [ 図 6] 図 6 は 、 例 E 及 び 例 F に お い て 製 造 した 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に 関 して 、 複 合 酸 化 物 の 組 成 と排 ガ ス 浄 化 性 能 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ で あ る。 [ 図 7 ] 図 7 は 、 例 G に お い て 製 造 した 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に 関 して 、 添 加 元 素 の 種 類 と排 ガ ス 浄 化 性 能 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ で あ る。 [ 図 8 ] 図 8 は 、 例 G に お い て 製 造 した 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に 関 して 、 添 加 元 素 の 種 類 と排 ガ ス 浄 化 性 能 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ で あ る。 [ 図 9] 図 9 は 、 ス ピネ ル 型 複 合 酸 化 物 に お け る Mτ Eτ _ 0 結 合 及 び Mo c T- 0 結 合 の 位 置 を 示 す 説 明 す る た め の 図 で あ る。

発 明 を実施 す るた め の形 態

[0014] 《排 ガ ス 浄 化 触 媒 》 本 発 明 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 は 、 セ リァ 系 担 体 、 及 び セ リァ 系 担 体 に担 持 さ れ て い る コバ ル トと添 加 金 属 元 素 と の 複 合 酸 化 物 を有 し、 か つ 添 加 金 属 元 素 が 、 銅 、 銀 、 マ グ ネ シ ウ ム 、 ニ ッケ ル 、 亜 鉛 、 及 び そ れ らの 組 合 せ か らな る群 よ り選 択 さ れ る 金 属 元 素 、 好 ま し くは 銅 を 含 む 。

(8)

[001 5 ]

複 合 酸 化 物

本 発 明 に 関 して、 「複 合 酸 化 物 」 は、 少 な くと も2 種 類 の 金 属 酸 化 物 が 少 な くと も部 分 的 に 固溶 して い る材 料 を意 味 して い る。 した が って例 え ば、 コ バ ル 卜と添 加 金 属 元 素 との複 合 酸 化 物 は、 酸 化 コバ ル 卜と添 加 金 属 元 素 の酸 化 物 とが 少 な くと も部 分 的 に 固溶 して お り、 特 に コバ ル トと添 加 金 属 元 素 と が、 少 な くと も部 分 的 に、 単 一 の結 晶 構 造 の酸 化 物 、 例 え ば ス ピネル 型 複 合 酸 化 物 を共 に形 成 して い る こ と を意 味 す る。 す な わ ち例 え ば、 添 加 金 属 元 素 が銅 で あ る場 合 に は、 「複 合 酸 化 物 」 は、 酸 化 コバ ル トと添 加 金 属 元 素 の酸 化 物 とが 固溶 して い る部 分 だ け で な く、 酸 化 コバ ル トと添 加 金 属 元 素 の酸 化 物 とが そ れ ぞ れ 単 独 で存 在 して い る部 分 を有 して い て も よ い。 [001 6 ] コバ ル 卜及 び 銅 を用 い る本 発 明 の排 ガ ス浄 化 触 媒 に つ い て 走 査 透 過 型 電 子 顕 微 鏡 —エ ネル ギ ー 分 散X 線 分 光 分 析 (S T E M — E D X 分 析 ) を行 った と こ ろ、 コバ ル ト—銅 複 合 酸 化 物 が存 在 して い る こ と、 す な わ ち酸 化 コバ ル ト と酸 化 銅 とが 少 な くと も部 分 的 に 固溶 して い る こ とが確 認 され た。 [001 7 ] また、 下 記 の例A ~ C に 関 して 図4 及 び 5 で 示 され て い る よ う に、 コバ ル 卜を含 有 す る ス ピネル 型 複 合 酸 化 物 の 一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 は、 この複 合 酸 化 物 のM T E T_ 0 結 合 の 距 離 及 びM。C T_ 0 結 合 の 距 離 に対 して 明 らか な相 関 を 有 して い る こ とが確 認 され た。 具 体 的 に は、 添 加 金 属 元 素 を含 有 しな い酸 化 コ ノ レ卜と比 較 して、 この複 合 酸 化 物 のM T E T- 0 結 合 の 距 離 が伸 張 して おり 、 か っ この複 合 酸 化 物 のM 。C T_ 0 結 合 の 距 離 が収 縮 して い る場 合 に、 一 酸 化 炭 素 等 に対 す る酸 化 性 能 が 改 良 され る こ とが 見 出 され た。 [001 8 ] した が って、 理 論 に 限 定 され る も の で は な い が、 本 発 明 の排 ガ ス浄 化 触 媒 に よ る低 温 で の 一 酸 化 炭 素 浄 化 能 は、 添 加 金 属 元 素 を含 有 しな い ス ピネル 型 酸 化 コバ ル トと比 較 して、 金 属 —酸 素 間 の結 合 の 長 さ が 変 化 して お り、 そ れ に よ って 一 酸 化 炭 素 等 に酸 素 を供 与 す る活 性 点 が 作 り出 され て い る と考 え ら れ る。 [001 9 ] 具 体 的 に は、 本 発 明 の排 ガ ス浄 化 触 媒 で は、 ス ピネル 型 複 合 酸 化 物 に お け る金 属 —酸 素 間 の結 合 距 離 に 関 して、 複 合 酸 化 物 を リ

卜ベ ル 卜解 析 法 に よ

(9)

つ て 解 析 した と き に 、 添 加 金 属 元 素 を 含 有 しな い 酸 化 コ バ ル 卜と 比 較 して 、 複 合 酸 化 物 の ス ピ ネ ル 型 構 造 に お け るMT E T_ 0 結 合 の 距 離 が 、 0 . 0 1 A 以 上 、 0 . 0 2 A 以 上 、 0 . 0 3 A 以 上 、 0 . 0 4 A 以 上 、 0 . 0 5 A 以 上 伸 張 して い て よ い 。 ま た 、 こ の 伸 張 は 、 例 え ば 、 0 . 1 5 A 以 下 、 0 . 1 O A 以 下 、 0 . 0 9 A 以 下 、 0 . 0 8 A 以 下 、 0 . 0 7 A 以 下 、 又 は 0 . 0 6 A 以 下 で あ っ て よ い 。 [0020] ま た 、 具 体 的 に は 、 本 発 明 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 で は 、 ス ピ ネ ル 型 複 合 酸 化 物 に お け る 金 属 — 酸 素 間 の 結 合 距 離 に 関 して 、 複 合 酸 化 物 を リ一 卜ベ ル 卜解 析 法 に よ つ て 解 析 した と き に 、 添 加 金 属 元 素 を 含 有 しな い 酸 化 コ バ ル 卜と 比 較 して 、 複 合 酸 化 物 の ス ピ ネ ル 型 構 造 に お け るM0CT _ 0 結 合 の 距 離 が 、 0 . 0 1 A 以 上 、 0 . 0 2 A 以 上 、 又 は 0 . 0 3 A 以 上 収 縮 して い て よ い 。 ま た 、 こ の 収 縮 は 、 例 え ば 、 0 . 1 O A 以 下 、 0 . 0 9 A 以 下 、 0 . 0 8 A 以 下 、 0 . 0 7 A 以 下 、 0 . 0 6 A 以 下 、 又 は 0 . 0 5 A 以 下 で あ っ て よ い 。 [0021 ] な お 、 「ス ピ ネ ル 型 構 造 に お け るMT E T_ 0 結 合 の 距 離 」 は 、 図 9 で 示 さ れ る よ う に 、 四 面 体 酸 素 の 中 心 位 置 に あ る 金 属 元 素 (M 2+) と 配 位 酸 素 (0 2 -) と の 間 の 結 合 距 離 を 意 味 して お り、 「ス ピ ネ ル 型 構 造 に お け るM。C T_ 0 結 合 の 距 離 」 は 、 図 9 で 示 さ れ る よ う に 、 八 面 体 酸 素 の 中 心 位 置 に あ る 金 属 元 素 (M 3+) と 配 位 酸 素 (0 2- ) と の 間 の 結 合 距 離 を 意 味 して い る 。 [0022] な お 、 リー トベ ル ト解 析 に お い て は 、 測 定 さ れ たX線 回 折 の 強 度 デ ー タ 、 及 び ス ピ ネ ル 結 晶 の 構 造 モ デ ル を 入 力 値 と して 与 え 、 格 子 定 数 、 原 子 の 分 率 座 標 、 原 子 の 各 サ イ 卜で の 占 有 率 、 原 子 変 位 パ ラ メ ー タ 等 の 構 造 パ ラ メ ー タ な ど を 動 か す こ と で 、 計 算 さ れ た 回 折 強 度 と 測 定 さ れ た 回 折 強 度 が で き る だ け — 致 す る よ う に 精 密 化 す る 。 ま た 、 バ ッ ク グ ラ ウ ン ド、 ゼ ロ 点 シ フ ト、 試 料 変 位 パ ラ メ ー タ 、 試 料 透 過 パ ラ メ ー タ 、 表 面 粗 さ パ ラ メ ー タ 、 プ ロ フ ァ イ ル の 対 称 性 に 関 す る パ ラ メ ー タ 等 の 測 定 方 法 や 試 料 の 状 態 や 装 置 に 由 来 す る パ ラ メ 一 タ も 精 密 化 す る 。 [0023] 本 発 明 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 で は 、 本 発 明 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 効 果 を 得 ら れ る 範 囲 で 、 複 合 酸 化 物 に お い て コ バ ル トと 添 加 金 属 元 素 と を 任 意 の 割 合 で 用 い

(10)

る こ とが で きる。 た だ し、 コバ ル ト及 び添 加 金 属 元 素 とは、 得 られ る複 合酸

化物 が ス ピネル構 造 を形 成 し易 い範 囲 で用 い る こ とが好 ま しく、 例 え ば複 合

酸 化物 にお け る コバ ル ト (C o ) と添 加 金 属 元 素

(M)

との

モ ル

比 (C o

M ) が、 1 : 0 .

1 ~ 1 .

0

1 : 0 .

3 ~ 0 .

8

: 0 . 4 ~ 0 .

7

1 : 0 . 4

0 .

6 、 又 は約 2

1 で あ る よ うに して用 い る こ とが で きる。

[0024]

また、 本 発 明 の排 ガス浄 化触 媒 で は、 本 発 明 の排 ガス浄 化触 媒 の効 果 を得

られ る範 囲 で、 コバ ル トと添 加 金 属 元 素 との複 合酸 化物 を、 セ リア系担 体 に

担 持 して用 い る こ とが で きる。 した が って、 例 え ばセ リア系担 体 に対 す る コ

バ ル トの金 属換 算担 持 量 が、 1 質量 %以 上、 2 質量 %以 上、 3 質量 %以 上、

又 は 4 質量 %以 上 で あ り、 か つ/ 又 は、 2 0 質量 %以 下、 1 5 質量 %以 下、

又 は 1 0 質量 %以 下 で あ る よ うに して、 コバ ル トと添 加 金 属 元 素 との複 合酸

化物 を用 い る こ とが で きる。

[0025]

本 発 明 の排 ガス浄 化触 媒 の 1 つ の態様 で は、 セ リァ系担 体 に コバ ル 卜—銅

複 合酸 化物 が担 持 され て お り、 か つ セ リァ系担 体 に対 す る銅 の金 属換 算担 持

量 が 2 ~ 3 質量 % で あ る。

[0026]

また、 本 発 明 の排 ガス浄 化触 媒 の他 の 1 つ の態様 で は、 セ リア系担 体 に コ

バ ル ト—銅 複 合酸 化物 が担 持 され て お り、 コバ ル ト—銅 複 合酸 化物 が、 平 均

粒 径 2 0 ~ 1 0 0 n m の酸 化 コバ ル ト粒 子 を有 して お り、 酸 化 コバ ル ト粒 子

上 に平 均粒 径 2 ~ 1 0 n m の酸 化銅 粒 子 が分散 して担 持 され て お り、 か つ酸

化 コバ ル 卜粒 子 内 に銅 が 少 な くとも部 分 的 に固溶 して い る。

[0027]

セ リァ系担 体

下記 の例 D に関 して示 され て い る よ うに、 コバ ル 卜と銅 等 との複 合酸 化物

は、 担 体 と して の セ リァ系担 体 に担 持 され て い る と きに特 に好 ま しい性 質 を

示 す。 した が って セ リア に よ る酸 素給 蔵 能 (O S C 能 ) が、 上 記 の よ うな一

酸 化炭 素 等 へ の酸 素 の供 与 を促 進 して い る と考 え られ る。

[0028]

本 発 明 の排 ガス浄 化触 媒 で用 い る こ とが で きるセ リア系担 体 は、 セ リア を

含有 して い る担 体粒 子、 特 にセ リア と他 の金 属 との複 合酸 化物 担 体粒 子 で あ

る。 具 体 的 には、 本 発 明 の排 ガス浄 化触 媒 で用 い る こ とが で きるセ リア系担

(11)

体 は、 セ リア粒 子、 セ リア—ジル コニ ァ複合酸化物粒 子、 セ リア—アル ミナ

複合酸化物粒 子、 セ リア—チ タニ ア複合酸化物粒 子、 セ リア—シ リカ複合酸

化物粒 子、 及びセ リァ—ジル コニ ァ—アル ミナ複合酸化物粒 子か らな る群 よ

り選択 す る ことがで きる。

[0029]

製造方法

本発 明の排 ガス浄化触媒 は含浸法、共沈法、 ゾル ーゲル法等 の任意 の方法

で製造 す る ことがで き、特 に下記 の本発 明の方法 によ って製造 す る ことがで

きる。

[0030]

《排 ガス浄化触媒 の製造方法

1

ークェ ン酸合成法》

排 ガス浄化触媒 を製造 す る第

1

の本発 明の方法 は、 下記 の工程 を含み、 か

つ下記 の錯化剤 が、 少な くとも一種 の水酸基 と少な くとも一種 の カル ボキシ

ル基 を有 す る有機酸 であ る :

コバル ト塩、添加金属元素 の塩、 及び錯化剤 を含有 す る原料溶液 を提供 す

る工程、 及び

原料溶液 をセ リァ系担体 に含浸 させて、乾燥 及び焼成 を行 う工程。

[0031 ]

この よ うな本発 明の方法、 すなわち複合酸化物 の クェ ン酸合成法 を用 いる

本発 明の方法 によれ ば、 コバル トイオ ン、 及び添加金属元素 のイオ ンを、錯

化剤 で錯化 す る ことによ って、比較 的低 い焼成温度 であ って も、均一な複合

酸化物 の形成 を促進 す る こと、 すなわち コバル トと添加金属元素 との固溶体

の形成 を促進 す る ことがで きる。 この方法 では例 えば、原料溶液 におけるコ

ノ レ

卜イオ ン及び添加金属元素 のイオ ンの合計濃度 が、

0 . 0 1 M ~ 0 . 2 M

にな るよ うに して実施 す る ことがで きる。

[0032]

この方法 において用 いる ことがで きる錯化剤、 すなわち少な くとも一種 の

水酸基 と少な くとも一種 の カル ボキシル基 を有 す る有機酸 と しては、 リンゴ

酸、酒石酸、 クェ ン酸、 グ リコール酸 を挙 げる ことがで きる。 この錯化剤 は

例 えば、 コバル トイオ ン及び添加金属元素 のイオ ンの合計 に対 して、 モル比

1 ~ 1 0

倍、又 は

1 ~ 5

倍 の量 で使 用す る ことがで きる。

[0033]

また、

この

方法 においては、原料溶液 が、 多価

アル コ ー ル 、

例 えばェ

チ レ

(12)

ング リコール を更 に含有 して お り、 か つ原 料溶 液 をセ リァ系担 体 に含 浸 させ

た後 で あ って、 乾 燥 及 び焼 成 を行 う前 に、 原 料溶 液 を加 熱 す る こ とが で きる

。 この加 熱 は例 え ば、 1 0 0

°

C ~ 1 6 0

°

C の温度 で行 う こ とが で きる。

[0034]

これ に よれ ば、 コバ ル ト及 び添 加 金 属 元 素 の錯 体 と多価 アル コール との ェ

ステル 重 合 に よ って、 コバ ル ト及 び添 加 金 属 元 素 の錯 体 をゲル 化 し、 均 一 な

複 合酸 化物 の形 成 を促 進 す る こ とが で きる。

[0035]

な お、 この方 法 で用 い る こ とが で きる コバ ル ト塩 及 び添 加 金 属 元 素 の塩 、

原 料溶 液 の溶 媒、 反 応 容 器、 乾 燥 及 び焼 成 条 件 等 につ いて は、 排 ガス浄 化触

媒 を製 造 す る第 2 の本 発 明 の方 法 に関 す る下記 の記載 を参 照 す る こ とが で き

る。

[0036]

《排 ガス浄 化触 媒 の製 造 方 法 2 —共 沈 合成 法》

排 ガス浄 化触 媒 を製 造 す る第 2 の本 発 明 の方 法 は、 下記 の工程 を含 む :

コバ ル 卜塩 及 び添 加 金 属 元 素 の塩 を含有 す る原 料溶 液 を提 供 す る工程 、 及

原 料溶 液 に中和剤 を加 えて、 複 合酸 化物 の前 駆 体 を析 出 させ、 それ に よ つ

て前 駆 体 ス ラ リ一 を作製 す る工程 、

前 駆 体 ス ラ リ一 をセ リァ系担 体 に含 浸 させ る工程 、

前 駆 体 ス ラ リ一 を含 浸 させ た セ リァ系担 体 を、 乾 燥 及 び焼 成 す る工程 。

[0037]

この よ うな本 発 明 の方 法、 す なわ ち複 合酸 化物 の共 沈 合成 法 を用 い る方 法

に よれ ば、 均 一 な複 合酸 化物 の形 成 を促 進 す る こ とが で きる。

[0038]

コバ ル ト塩 と して は、 コバ ル トの硝 酸 塩 、 硫 酸 塩 、 酢酸 塩 等 を挙 げ る こ と

が で きる。 また、 添 加 金 属 元 素 の塩 と して は、 添 加 金 属 元 素 の硝 酸 塩 、 硫 酸

塩 、 酢酸 塩 等、 特 に銅 の硝 酸 塩 、 硫 酸 塩 、 酢酸 塩 等 を挙 げ る こ とが で きる。

[0039]

中和剤 と して は例 え ば、 ア ンモニ ア (N H

3

) 、 炭 酸 ナ トリウム (N a

2

C

0

3

) 、 水酸 化 ナ トリウム (N a O H ) 、 水酸 化 カ リウム (K O H ) 等 の無機

塩 基性 化 合物 を挙 げ る こ とが で きる。 また、 中和剤 と して は例 え ば、 ピ リジ

ン、 (

ポ リ) エ チ レンジ ァ ミ ン化 合物 の有機 塩 基性 化 合物 を挙 げ る こ とが で

き、 好適 には (

ポ リ) エ チ レンジ ァ ミ ン化 合物 を挙 げ る こ とが で きる。

(13)

[0040] 好 適 な 中 和 剤 と して の 、 (ポ リ) エ チ レ ン ジ ァ ミ ン化 合 物 と して は、 ェ チ レ ン単 位 を 1 ~ 1 0 個 有 す る も の 、 特 に エ チ レ ン単 位 を 1 ~ 6 個 有 す る も の を挙 げ る こ とが で き る。 具 体 的 に は、 好 ま しい ポ リエ チ レ ン ジ ァ ミ ン化 合 物 と して は、 エ チ レ ン ジ ァ ミ ン (E D A :H2 N C H2C H 2 N H2) 、 ジ ェ チ レ ン 卜リア ミ ン (D E T A :H2 N C H2C H 2 N H C H2C H 2N H 2) 、 卜リエ チ レ ンテ 卜ラ ミ ン (T E T A :H2 N C H2C H 2 N H C H2C H 2N H C H 2C H2 N H2) 、 テ トラ エ チ レ ンペ ン タ ミ ン [ T E P A : H2 N ( C H 2C H 2N H ) 3 C H2C H 2 N H2) ] 、 ペ ン タ エ チ レ ンへ キ サ ミ ン [ P E H A : H 2N ( C H2 C H2 N H ) 4 H2C H 2N H 2] 、 特 にエ チ レ ンジ ァミ ン (D D A ) を挙 げ る こ とが で き る。 [0041 ] 原 料 溶 液 の 溶 媒 と して は、 メ タ ノー ル 、 エ タ ノー ル 、 イ ソ プ ロパ ノー ル 等 の アル コ ー ル 、 又 は 水 、 好 適 に は 水 を挙 げ る こ とが で き る。 [0042] 中 和 剤 を加 え て 、 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を析 出 さ せ る工 程 に お い て は、 水 溶 液 の p H を 6 ~ 9 の 範 囲 に調 整 す る こ とが 好 適 で あ る。 これ に 関 して 、 p H が 低 す ぎ る と、 コバ ル 卜及 び 添 加 金 属 元 素 の 析 出 反 応 が 起 こ らず 、 他 方 で P H が 高 す ぎ る と、 析 出 した 前 駆 体 が 溶 解 す る こ とが あ る。 [0043] 原 料 溶 液 は 更 に、 分 散 剤 、 例 え ば ピ ロ リ ドン ン カル ボ ン酸 ナ トリウ ム (P A A _ N a ) 、 ポ リ ビニ ル ピ ロ リ ドン (P V P ) を含 有 して い て も よ い。 [0044] 乾 燥 及 び 焼 成 は、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を得 る こ とが で き る任 意 の 条 件 で 行 う こ とが で き る。 例 え ば、 乾 燥 は、 空 気 中 に お い て 、 5 0 以 上 2 0 0

°

C 以 下 の 温 度 で 行 う こ とが で き、 ま た 、 焼 成 は、 3 0 0

°

C 以 上 、 6 0 0

°

C 以 上 で あ って 、 8 0 0

°

C 未 満 、 7 0 0

°

C 以 下 の 温 度 で 、 1 ~ 1 0 時 間 、 又 は 2 ~ 8 時 間 に わ た って 行 う こ とが で き る。 [0045] な お、 この 方 法 を実 施 す る た め の 反 応 容 器 は特 に制 限 さ れ る も の で は な く 、 バ ッチ 式 の 反 応 装 置 又 は 連 続 式 の 反 応 装 置 を 用 い る こ とが で き る。 [0046] 《排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 製 造 方 法 2 —共 沈 合 成 法 (超 撹 拌 ) 》 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を製 造 す る 第 2 の 本 発 明 の 方 法 は、 例 え ば、 下 記 の 工 程 を 含 む :

(14)

セ リア 系 担 体 に対 す る銅 の 金 属 換 算 担 持 量 が 2 ~ 3 質 量 % とな る割 合 で 、 コバ ル 卜塩 及 び 銅 塩 を 用 意 す る工 程 、 コバ ル 卜塩 及 び 銅 塩 と 中 和 剤 との 混 合 溶 液 に超 撹 拌 に よ る せ ん 断 応 力 を加 え て 混 合 溶 液 を撹 拌 し、 コバ ル ト—銅 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を析 出 さ せ 、 そ れ に よ つて 前 記 前 駆 体 ス ラ リー を作 製 す る工 程 、 前 駆 体 ス ラ リー とセ リァ 系 担 体 粉 末 と を混 合 す る工 程 、 得 られ た 混 合 物 か ら固 形 物 の 前 駆 体 とセ リァ 系 担 体 粉 末 との 固 形 混 合 物 を 分 離 し、 乾 燥 、 焼 成 す る工 程 。 [0047] この よ うな 本 発 明 の 方 法 、 す な わ ち コバ ル ト塩 及 び 銅 塩 と 中 和 剤 との 混 合 溶 液 に超 撹 拌 に よ る せ ん 断 応 力 を加 え る工 程 を 用 い る方 法 に よ れ ば、 均 一 な 複 合 酸 化 物 の 形 成 を促 進 す る こ とが で き る。 [0048] これ に対 して 、 酸 化 コバ ル トと酸 化 銅 との 物 理 的 混 合 物 で は、 酸 化 コバ ル 卜及 び 酸 化 銅 の そ れ ぞ れ が 凝 集 し、 粗 大 な 二 次 粒 子 を形 成 し、 そ れ に よ つて 一 酸 化 炭 素 酸 化 活 性 が 低 くな る。 ま た 、 共 沈 反 応 の た め に超 撹 拌 を 用 い る本 発 明 の 方 法 は、 超 撹 拌 を 用 い な い 共 沈 合 成 法 と比 較 して も、 均 一 な 複 合 酸 化 物 の 形 成 を促 進 す る と考 え られ る。 [0049] な お、 本 発 明 に 関 して 、 超 撹 拌 は、 大 き い剪 断 力 を提 供 す る撹 拌 、 例 え ば 例 え ば 5

0 0 0 5 , 0 0 0 r p m 、 特 に 8

0 0 0 , 0 0 0 r p m の 回 転 速 度 で の 撹 拌 を意 味 して い る。 [0050] これ に 関 して 、 撹 拌 の 回 転 速 度 が 小 さ す ぎ る と、 充 分 に撹 拌 さ れ ず 、 他 方 で 大 きす ぎ る と、 撹 拌 機 の シ ャ フ トが 発 熱 し、 前 駆 体 の 溶 解 度 が 変 化 して し ま い 均 一 な 前 駆 体 (析 出物 ) が 得 られ な い こ とが あ る。 [0051 ] な お、 この 本 発 明 の 方 法 に お い て は、 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を析 出 さ せ 、 こ の 前 駆 体 に純 水 を加 え て 、 遠 心 分 離 又 は ろ過 、 洗 浄 して 、 必 要 で あ れ ば 水 を 加 え て 前 駆 体 ス ラ リー を作 製 す る こ とが で き る。 [0052]

排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 用 途

本 発 明 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 は、 自動 車 エ ン ジ ンな どの 内燃 機 関 か らの 排 ガ ス を浄 化 す る た め の 排 ガ ス 浄 化 用 触 媒 と して 用 い る こ とが で き る。

(15)

[0053]

また、本発明の排 ガス浄化触媒は、一酸化炭素及び/ 又は炭化水素の低温

除去が必要な任意の分野で用いることができる。

[0054]

また、本発明の排 ガス浄化触媒を用いて一酸化炭素及び炭化水素を除去す

る場合、温度 を変えた少な くとも

2

つの領域 を設けて用いてもよい。例えば

、一酸化炭素浄化のための領域の温度 を、一酸化炭素の浄化のための領域の

温度 よりも低温に設定することができる。

[0055]

また、本発明の排 ガス浄化触媒は、通常ハニカム等の基材上に

コ一

卜して

触媒装置 と して用いることができる。

[0056]

基材 と して用いることができるハニカムは、 コ一ジエライ ト等のセラミツ

クス材料、又はステ ンレス鋼等の金属材料で形成することができる。 また、

本発明の排 ガス浄化触媒は任意の形状 に成形 して、例えばペ レツ 卜状 に成形

して用いることができる。

実施例

[0057]

以下では、例 を用いて本発明を説明するが、 これ らの例は本発明を限定す

るものではない。

[0058]

A

〜例

C

A

〜例

C

では、 コバル 卜と添加金属元素 との複合酸化物 をセ リァ系担体

に担持する際に、添加金属元素の種類が、排 ガス浄化触媒の性能に与える影

響 について検討 した。 また、例

A ~ C

では、複合酸化物 を合成 して担持する

方法が、排 ガス浄化触媒の性能に与える影響 についても検討 した。

[0059]

A

クェン酸合成法による排 ガス浄化触媒の製造

A

では、セ リァ系担体にコバル 卜と添加金属元素 との複合酸化物が担持

されている排 ガス浄化触媒の製造において、添加金属元素 と して、銅 (

C u

) 、ニ ッケル (

N ί )

、マグネシウム

(M

g )

、亜鉛 (

Z n )

、鉄 (

F e )

、及びマンガン

(M

n )

のいずれか一種 を用い、かつクェン酸合成法によつ

て複合酸化物 を得た。 また、比較のために、添加元素の代わ りにコバル トを

用いて、すなわち金属酸化物の原料 と してコバル トのみを用いて、 クェン酸

合成法によって酸化 コバル トを得た。

(16)

[0060] した が って 、 例 A で は、 下 記 の 表 1 に示 す よ う に、 7 種 類 の 触 媒 構 成 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を得 た 。 具 体 的 に は例 A で は、 下 記 の よ う に して 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を製 造 した 。 [0061 ] . 金 属 塩 溶 液 の 調 製 硝 酸 コバ ル ト及 び 添 加 金 属 元 素 の 硝 酸 塩 を、 コバ ル ト (C o ) と添 加 金 属 元 素 (M) の モ ル 比 (C o :M ) が 1 :0 . 5 に な る よ う に して 、 純 水 に溶 解 し、 充 分 に撹 拌 及 び 混 合 して 、 金 属 塩 溶 液 を得 た 。 [0062] 2 . 錯 化 剤 溶 液 の 調 製 錯 化 剤 と して の ク ェ ン酸 (C A ) 、 及 び エ ス テ ル 化 剤 と して の エ チ レ ン グ リコ ー ル (E G ) を、 金 属 塩 溶 液 の コバ ル ト (C o ) 及 び 添 加 金 属 元 素 (M ) の 合 計 に対 す る ク ェ ン酸 (C A ) 及 び エ チ レ ン グ リコ ー ル (E G ) の モ ル 比 (C o + M :C A :E G ) が 、 1 : 3 : 3 に な る よ う に して 、 純 水 に加 え 、 充 分 に撹 拌 及 び 混 合 して 、 錯 化 剤 溶 液 を得 た 。 [0063] 3 . 複 合 酸 化 物 の 合 成 及 び 担 持 金 属 塩 溶 液 及 び 錯 化 剤 溶 液 を室 温 に お い て 充 分 に撹 拌 して 、 原 料 混 合 溶 液 を得 た 。 この 原 料 混 合 溶 液 に、 担 体 と して の セ リア — ジ ル コ ニ ァ複 合 酸 化 物 ( C e 0 2 - Z r 0 2) 担 体 粉 末 (株 式 会 社 キ ヤ タ ラ 一 製 、 A C T A L Y S L I S A ) を、 担 体 粉 末 に対 す る コバ ル トの 金 属 換 算 担 持 量 が 5 質 量 % に な る 量 で 加 え て 、 室 温 で 充 分 に撹 拌 し、 エ バ ポ レー タ 一 に て 、 7 0

°

C で 2 時 間 に わ た って 減 圧 下 で 還 流 を行 い、 そ して 1 4 0

°

C で 4 時 間 に わ た って 加 熱 す る こ と に よ って 、 ゲ ル 状 前 駆 体 生 成 物 を得 た 。 [0064] 4 . 乾 燥 及 び 焼 成 得 られ た ゲ ル 状 前 駆 体 生 成 物 を、 電 気 炉 に お い て 9 時 間 に わ た って 4 0 0

°

C ま で 段 階 的 に加 熱 し、 そ して そ の 後 で 、 焼 成 炉 に お い て 6 0 0

°

C で 4 時 間 に わ た つて 焼 成 して 、 触 媒 粉 末 を得 た 。 [0065] 5 . ペ レ ッ ト化 得 られ た 触 媒 粉 末 を、 1 トンの 圧 力 の 冷 間 等 方 圧 プ レス (C I P ) に よ つ て 、 ペ レ ッ ト状 に成 形 して 、 例 A の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を得 た 。 な お、 個 々 の ぺ

(17)

レ ッ トは、 0 . 1 7 c m 3の 体 積 を有 して い た 。 [0066]

例 B

共 沈 合 成 法 に よ る排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 製 造 例 B で は、 セ リァ 系 担 体 に コバ ル 卜と添 加 金 属 元 素 との 複 合 酸 化 物 が 担 持 さ れ て い る排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 製 造 に お い て 、 添 加 金 属 元 素 と して 、 銅 、 銀 、 ニ ッケ ル 、 マ グ ネ シ ウ ム 、 亜 鉛 、 鉄 、 及 び マ ン ガ ンの い ず れ か 一 種 を 用 い、 か つ 共 沈 合 成 法 に よ って 複 合 酸 化 物 を得 た 。 ま た 、 比 較 の た め に、 添 加 元 素 の 代 わ りに コノ レ卜を 用 い て 、 す な わ ち 金 属 酸 化 物 の 原 料 と して コバ ル トの み を 用 い て 、 共 沈 合 成 法 に よ って 酸 化 コバ ル トを得 た 。 [0067] した が って 、 例 B で は、 下 記 の 表 1 に示 す よ う に、 8 種 類 の 触 媒 構 成 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を得 た 。 具 体 的 に は例 B で は、 下 記 の よ う に して 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を製 造 した 。 [0068] . 複 合 酸 化 物 の 合 成 例 B で は、 例 A で の よ う に して 得 た 金 属 塩 溶 液 に、 金 属 塩 溶 液 の p H が 9 に な る ま で 、 ピぺ ッ 卜で 水 酸 化 ナ 卜リウ 厶 溶 液 を滴 下 す る こ と に よ って 、 コ バ ル トと添 加 金 属 元 素 との 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を析 出 さ せ て 、 ス ラ リー を得 た 。 得 られ た ス ラ リー を ろ過 に よ って 水 洗 して 、 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を含 有 す る ス ラ リー を得 た 。 [0069] 2 . 複 合 酸 化 物 の 担 持 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を含 有 す る ス ラ リー を、 例 A で 用 い た の と同 じ担 体 粉 末 に含 浸 さ せ 、 1 2 0

°

C で 乾 燥 し、 そ して 6 0 0

°

C で 焼 成 して 、 触 媒 粉 末 を 得 た 。 [0070] 3 . ペ レ ッ ト化 得 られ た 触 媒 粉 末 を、 例 A と同 様 に して 、 ペ レ ッ ト状 に成 形 して 、 例 B の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を得 た 。 [0071 ]

例 C

含 浸 合 成 法 に よ る排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 製 造 例 C で は、 セ リァ 系 担 体 に コバ ル 卜と添 加 金 属 元 素 との 複 合 酸 化 物 が 担 持 さ れ て い る排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 製 造 に お い て 、 添 加 金 属 元 素 と して 、 銅 、 銀 、 ニ ッケ ル 、 マ グ ネ シ ウ ム 、 亜 鉛 、 鉄 、 及 び マ ン ガ ンの い ず れ か 一 種 を 用 い、

(18)

か つ含 浸 合成 法 に よ って複 合酸 化物 を得 た。 また、 比較 の ため に、 添 加 元 素

の代 わ りに コ

レ卜を用 いて、 す なわ ち金 属酸 化物 の原 料 と して コバ ル トの

み を用 いて、 含 浸 合成 法 に よ って酸 化 コバ ル トを得 た。

[0072]

す なわ ち、 例 C で は、 下記 の表 1 に示 す よ うに、 8 種 類 の触 媒構 成 の排 ガ

ス浄 化触 媒 を得 た。 具 体 的 には例 C で は、 下記 の よ うに して、 排 ガス浄 化触

媒 を製 造 した。

[0073]

. 複 合酸 化物 の合成 及 び担 持

例 C で は、 例 A で の よ うに して得 た金 属塩 溶 液 を、 例 A で用 いた の と担 体

粉 末 に含 浸 させ、 1 2 0

°

C で乾 燥 し、 そ して 6 0 0

°

C で焼 成 して、 触 媒粉 末

を得 た。

[0074]

2 . ペ レッ ト化

得 られ た触 媒粉 末 を、 例 A と同様 に して、 ペ レッ ト状 に成 形 して、 例 C の

排 ガス浄 化触 媒 を得 た。

[0075]

評価 方 法

一酸 化炭 素 浄 化性 能

例 A 〜例 C の それ ぞれ の排 ガス浄 化触 媒 につ いて、 下記 の条 件 で評価 ガス

温度 を 6 0 0

°

C まで徐 々 に上 げて い き、 一酸 化炭 素 の浄 化率 が 5 0 % にな る

温度 (T

5 0

) を調 べ た :

[0076]

評価 ガス組成 :

C O

0 .

6 5 m o I %

C

3

H

6

0 .

0 5 m o \ % ( 1 5 0 0 p p m C )

0

2

0 .

5 8 m o I %

N

2

:残部

使 用触 媒 量

約 0 .

7 5 g

ガス流 量 :

1 リツ トル / 分

空燃 比 (A /

F )

5 .

0

空 間速度 (S V )

9 0 ,

0 0 0 h

-[0077]

評価 の整 理 1

添 加 金 属 元 素 の種 類 に基 づ く評価 結 果 の整 理

例 A

( クェ ン酸 合成 法 )、 例 B ( 共 沈 合成 法 )、 及 び例 C ( 含 浸 合成 法 )

(19)

で 得 られ た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に つ い て の 一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 の 評 価 結 果 を、 表 1 に示 して い る。 ま た 、 明 確 さ の た め に、 例 A 、 例 B 、 及 び 例 C で 得 られ た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に つ い て の 評 価 結 果 を、 そ れ ぞ れ 図 1 ~ 3 に示 して い る。 [ 表 1] 表 1 [0079] 表 1 、 並 び に 図 1 及 び 2 か ら理 解 さ れ る よ う に、 例 A ( ク ェ ン酸 合 成 法 ) 及 び 例 B ( 共 沈 合 成 法 ) に よ って 製 造 さ れ た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 、 す な わ ち コバ リレ卜と添 加 元 素 との 複 合 酸 化 物 の 形 成 を促 進 す る製 造 方 法 に よ って 製 造 さ れ た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 で は、 銅 (C u ) 、 銀 (A g ) 、 ニ ッケ ル (N ί ) 、 マ グ ネ シ ゥ ム (M g ) 、 及 び 亜 鉛 (Z n ) を 添 加 元 素 と して 用 い た 場 合 に、 一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 が 改 良 さ れ た 。 [0080] ま た 、 例 A ( ク ェ ン酸 合 成 法 ) に よ って 製 造 さ れ た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 は、 例 B ( 共 沈 合 成 法 ) に よ って 製 造 さ れ た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 と比 較 して も優 れ た

酸 化 炭 素 浄 化 性 能 を有 して い た 。 これ は 、 例 A ( ク ェ ン酸 合 成 法 ) が 、 例 B ( 共 沈 合 成 法 ) よ りも 良 好 に コバ ル トと添 加 金 属 元 素 との 固 溶 体 の 形 成 を促 進 す る こ と に よ る と考 え られ る。 [0081 ] た だ し、 例 A ( ク ェ ン酸 合 成 法 ) 及 び 例 B ( 共 沈 合 成 法 ) に よ って 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を製 造 した 場 合 で あ って も、 鉄 及 び マ ン ガ ン を添 加 元 素 と して 用 い た 場 合 に は、 一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 が 改 良 さ れ な か った 。 す な わ ち 、 コバ ル ト と鉄 の 複 合 酸 化 物 、 及 び コバ ル トとマ ン ガ ンの 複 合 酸 化 物 は、 コバ ル ト酸 化

(20)

物 と同等の排 ガス浄化性能 しか有 していなかった。

[0082]

なお、例

C

(含浸合成法)によって製造された排 ガス浄化触媒では、例

A

( クェン酸合成法)及び例

B

(共沈合成法)によって製造された排 ガス浄化

触媒 とは異なる傾向を示 した。 これは、含浸法によっては、適切な複合酸化

物が形成 されに くいことによると考 え られる。

[0083]

なお、炭化水素の浄化率の評価 においても、一酸化炭素浄化性能 と同様の

傾向が観察された。

[0084]

評価の整理

2

結晶構造のゆがみの大 きさに基づ く評価結果の整理

結晶構造のゆがみの評価

担体粉末を用いなかったことを除いて例

B

(共沈合成法)でのように して

得た複合酸化物粒子を、

X

線回折分析 によって分析 した。 また、

X

線回折解

析結果に基づいて、 リ一 卜ベル ト解析方法によって、複合酸化物のス ピネル

型構造における

M

τ Eτ

_ 0

結合の距離、及び

Μ

cτ

_ 0

結合の距離 を求めた。

[0085]

また、担体粉末を用いなかったことを除いて例

Α

( クェン酸合成法)での

ように して得た複合酸化物粒子を、同様 に評価 を行 った。ただ し、 ここでは

、添加金属元素 と して銅のみを用いた。すなわち、例

A

に関 しては、 コバル

卜—銅複合酸化物のみを評価 した。

[0086]

また、例

C

でのように して得た触媒粉末について、同様 に評価 を行 った。

ただ し、 ここでは、添加金属元素 と して銅のみを用いた。すなわち、例

C

関 しては、 コバル ト—銅複合酸化物のみを評価 した。

[0087]

A

( クェン酸合成法)、例

B

(共沈合成法)、及び例

C

(含浸合成法)

で得 られた排 ガス浄化触媒について、上記のように して得 られた

M

τ Eτ

_ 0

合の距離及び

M

0CT

_ 0

結合の距離 に対する一酸化炭素 (

C O )

浄化性能の評

価結果を、表

2

に示 している。 また、明確 さのために、

M

T E T

_ 0

結合の距離

に対する一酸化炭素浄化性能の評価結果を図

4

に、

M

c

τ

_ 0

結合の距離 に対

する一酸化炭素浄化性能の評価結果を図

5

に示 している。

[0088]

(21)

[ 表 2] 表2 [0089] 表 2 、 並 び に 図 4 及 び 5 か ら理 解 さ れ る よ う に、コ ノくリレ卜 (C o ) を含 有 す る ス ピネ ル 型 複 合 酸 化 物 の 一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 は 、こ の複 合 酸 化 物 の MT E T - 0 結 合 の 距 離 及 び M0 C T- 0 結 合 の 距 離 に対 して 明 らか な 相 関 を有 して い た 。 す な わ ち 、 添 加 金 属 元 素 を含 有 しな い酸 化 コバ ル トと比 較 して 、 こ の複 合 酸 化 物 の ス ピネ ル 型 構 造 に お け る Mτ Eτ — 0 結 合 の 距 離 が 伸 張 して い る場 合 、 及 び 又 は この 複 合 酸 化 物 の ス ピネ ル 型 構 造 に お け る

Μ

0 cτ _ 0 結 合 の 距 離 が 収 縮 して い る場 合 に は、 ス ピネル 型 複 合 酸 化 物 が 優 れ た 一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 を有 して い た 。 [0090] 《例 D 》 例 D で は、 コバ ル 卜と添 加 金 属 元 素 との 複 合 酸 化 物 を担 持 す る担 体 の 種 類 が 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 性 能 に与 え る影 響 に つ い て 検 討 した 。 [0091 ] 例 D で は、 担 体 と して 、 ジ ル コ ニ ァ (Z r 0 2) 担 体 粒 子 、 チ タ ニ ア (T i 0 2) 担 体 粒 子 、 ア ル ミナ (A I 20 3) 担 体 粒 子 、 及 び シ リカ (S i 0 2) 担 体 粒 子 の い ず れ か 一 種 を 用 い た こ と を 除 い て 、 例 B と同 様 に して 、 共 沈 法 に よ って 、 コバ ル トと銅 との 複 合 酸 化 物 を担 体 に担 持 して 触 媒 粉 末 を得 た 。 [0092] ま た 、 得 られ た 触 媒 粉 末 を、 例 A と同 様 に して 、 ペ レ ッ ト状 に成 形 して 、

(22)

例 D の排 ガス浄 化触 媒 を得 た。

[0093]

得 られ た排 ガス浄 化触 媒 につ いて、 例 A ~ C と同様 に して、 一酸 化炭 素 浄

化性 能 を評価 した。 評 価 結 果 を、 表 3 に示 して い る。

[0094]

[ 表3]

表 3

[0095]

表 3 か ら理 解 され る よ うに、 排 ガス浄 化触 媒 の一酸 化炭 素 浄 化性 能 は、 担

体 の種 類 に大 き く依 存 して お り、 担 体 と して セ リア系担 体 を用 いた場 合 にの

み、 良好 な一酸 化炭 素 浄 化性 能 が得 られ て いた。

[0096]

これ は、 セ リアの酸 素 給 蔵 放 出能 (O S C 能 ) に よ って、 コバ ル トと銅 と

の複 合酸 化物 か ら一酸 化炭 素 等 へ の酸 素 の供 与 を促 進 され て い る こ とに よ る

と考 え られ る。 また、 アル ミナ に コバ ル ト

銅 複 合酸 化物 が担 持 され て い る

排 ガス浄 化触 媒 (C o _ C u 複 合酸 化物 /

A I

2

0

3

) に 8 0 0

°

C で熱 耐 久 を

行 うと、 排 ガス浄 化性 能 が大 き く低 下 した。 これ は、 この複 合酸 化物 が アル

ミナ に対 して反 応性 を有 して い る こ とを示 唆 して い る。

[0097]

《例 E 及 び例 F 》

例 E 及 び例 F で は、 コバル トの量 を一 定 に し、 又 は

コ ノく

ル 卜を用 いず に、

銅 の量 を変 化 させ る こ とに よ って、 排 ガス浄 化触 媒 の性 能 に銅 の量 が与 え る

影 響 につ いて検 討 した。

[0098]

例 E >

例 E 〜例 F で は、 コバ ル トの量 を一 定 に しつ つ、 銅 の量 を変 化 させ る こ と

に よ って、排 ガス浄 化触 媒 の性 能 に銅 の量 が与 え る影 響 につ いて検 討 した。

(23)

[0099]

. 金 属 塩 溶 液 の 調 製 コバ ル トの 金 属 換 算 担 持 量 が 、 担 体 に 対 して 5 質 量 % と な る よ う に秤 量 し た 硝 酸 コバ ル ト、 並 び に銅 の 金 属 換 算 担 持 量 が 、 担 体 に 対 して 、 0 . 5 質 量 % 、 . 0 質 量 % 、 2 . 0 質 量 % 、 2 . 7 5 質 量 % 、 3 . 0 質 量 % 、 4 . 0 質 量 % 、 及 び 5 . 0 質 量 % と な る よ う に秤 量 した 硝 酸 銅 を、 純 水 に溶 解 し、 充 分 に撹 拌 混 合 して 、 金 属 塩 溶 液 を得 た 。 [01 00] な お 、 コバ ル トの 金 属 換 算 担 持 量 が 、 担 体 に 対 して 5 質 量 % で あ り、 か つ 銅 の 金 属 換 算 担 持 量 が 、 担 体 に 対 して 、 2 . 7 5 質 量 % の と き に、 コバ ル ト と銅 のモ ル比 (C o :C u ) が 約 2 :1 で あ っ た 。 [010 1] . 中 和 剤 溶 液 の 調 製 m o I / L の 水 酸 化 ナ トリウ ム (N a 0 H 、 ア ル ドリ ツチ 社 製 ) 、 及 び 純 水 か らな る 混 合 水 溶 液 を 充 分 に撹 拌 混 合 して 、 中 和 剤 溶 液 を得 た 。 [01 02] 3 . 中 和 反 応 (共 沈 反 応 ) 撹 拌 装 置 付 の 反 応 器 (S A リア ク タ 一 ) に、 上 記 の よ う に して 得 た 金 属 塩 溶 液 及 び 中 和 剤 溶 液 を そ れ ぞ れ 2 . 5 m L / 分 の 送 液 速 度 で 導 入 し、 0 ~ 5 0

°

C の 温 度 範 囲 を維 持 して 、 約 1 時 間 の 中 和 反 応 を 行 わ せ て 、 コバ ル ト—銅 複 合 酸 化 物 の 前 駆 体 を析 出 さ せ た 。 な お 、 こ の 中 和 反 応 の 間 に は 、 8

0 0 0 , 0 0 0 r p m の 回 転 速 度 に よ る超 撹 拌 に よ っ て 、 強 い せ ん 断 応 力 を 混 合 水 溶 液 に提 供 して い た 。 [01 03] 4 . ろ過 及 び 洗 浄 得 られ た 前 駆 体 に純 水 を導 入 し、 遠 心 分 離 、 ろ過 、 及 び 洗 浄 を 行 っ て 、 前 駆 体 ス ラ リー を得 た 。 [01

04]

5 .

担 持 、 乾 燥 及 び 焼 成 得 られ た 前 駆 体 ス ラ リ一 に、 担 体 と して の セ リァ — ジ ル コ ニ ァ複 合 酸 化 物 ( C e 0 2 - Z r 0 2) 担 体 粉 末 (株 式 会 社 キ ヤ タ ラ 一 製 、 A C T A L Y S L S A ) を導 入 して 、 蒸 発 乾 固 し、 解 砕 し、 そ して 6 0 0

°

C で 大 気 下 に お い て 4 時 間 に わ た つ て 焼 成 して 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を得 た 。 [01 05] 得 られ た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に つ い て 、 走 査 型 透 過 電 子 顕 微 鏡 (S T E M ) に

(24)

よ る担 持 触 媒 の 分 散 状 態 の 観 察 、 及 びX 線 回 折 (X R D ) 測 定 に よ る ピー ク 強 度 の 測 定 を 行 っ た 。 これ に よ れ ば 、 酸 化 コバ ル 卜平 均 粒 径 は 約4 0 n m で あ り、 酸 化 コバ ル ト粒 子 上 に、 平 均 粒 径 約 1 0 n m の 酸 化 銅 粒 子 が 高 分 散 に 分 布 して い る こ と が 確 認 さ れ た 。 [01 06] ま た 、 S T E M — E D X 分 析 に よ り、 酸 化コ ノくリレ卜粒 子 内 に銅 が 一 部 固 溶 して い る こ と が 確 認 さ れ た 。 [01 07] 6 . ペ レ ツ 卜成 型 得 られ た 触 媒 粉 末 を、 例A と 同 様 に して 、 ペ レ ッ ト状 に成 形 して 、 例 りの 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を得 た 。 [01 08]

例 F

例 F で は 、 コバ ル トを 用 い ず に、 銅 の 量 を 変 化 さ せ る こ と に よ っ て 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 性 能 に銅 の 量 が 与 え る影 響 に つ い て 検 討 した 。 [01 09] 硝 酸 コバ ル トを 用 い ず 、 か つ 銅 の 金 属 換 算 担 持 量 が 、 担 体 に 対 して 、 1 . 0 質 量 % 、 3 . 0 質 量 % 、 5 . 0 質 量 % 、 及 び 6 . 0 質 量 % と な る よ う に秤 量 した 硝 酸 銅 を 用 い た こ と を 除 い て 、 例 E と 同 様 に して 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を 得 た 。 [01 10 ]

評 価 方 法

一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 例A 〜 例C と 同 様 に して 、 例 E 及 び 例 F の そ れ ぞ れ の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に つ い て 、 一 酸 化 炭 素 の 浄 化 率 が 5 0 % に な る 温 度 (T 5 0) を調 べ た 。 評 価 結 果 を 図 6 に 示 して い る。 [01 1 1] 図6 か らは 、 コバ ル ト—銅 複 合 酸 化 物 を 用 い る排 ガ ス 浄 化 触 媒 で は 、 銅 の 金 属 換 算 担 持 量 が2 ~ 3 質 量 % の と き に、 特 に 良 好 な 結 果 が 得 られ る こ と が 理 解 さ れ る。 [01 12 ] 《比 較 例 G 》 例G で は 、 コバ ル トと共 に 用 い る 添 加 金 属 元 素 の 種 類 を 変 化 さ せ る こ と に よ っ て 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 の 性 能 に 添 加 金 属 元 素 の 種 類 が 与 え る影 響 に つ い て 検 討 した 。 [01 13 ] 硝 酸 銅 に代 え て 、 硝 酸 マ グ ネ シ ウ ム 、 硝 酸 マ ン ガ ン、 硝 酸 鉄 、 硝 酸 ニ ッケ

(25)

ル 、 及 び 硝 酸 銀 、 硝 酸 セ リウ ム の う ち の い ず れ か 一 種 を 用 い た こ と を 除 い て 、 例 E と 同 様 に して 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を得 た 。 な お 、コ ノくル 卜 (C o ) と マ グ ネ シ ゥ 厶 等 の 添 加 金 属 (M) の モ ル 比 (C o :M ) は 、 い ず れ も 約 2 : で あ っ た 。 ま た 、 硝 酸 銅 を 用 い な か っ た こ と を 除 い て 、 例 E と 同 様 に して 、 す な わ ち 金 属 酸 化 物 の 原 料 と して コバ ル トの み を 用 い て 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 を 得 た 。 [01 14]

評 価 方 法 1

一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 1 例 A 〜 例 C と 同 様 に して 、 例 G の そ れ ぞ れ の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に つ い て 、

酸 化 炭 素 の 浄 化 率 を調 べ た 。 た だ し、 こ こ で は 、 一 酸 化 炭 素 の 浄 化 率 が 5 0 % に な る 温 度 (T 5 0) の 代 わ り に、 各 温 度 に 対 す る 一 酸 化 炭 素 の 浄 化 率 を調 ベ た 。 評 価 結 果 を 図 7 に 示 して い る。 [01 15] 図 7 か らは 、 添 加 元 素 と して 銅 (C u ) 、 銀 (A g ) 、 セ リウ ム (C e ) 、 ニ ッケ ル (N ί ) 、 マ グ ネ シ ウ ム (M g ) を 用 い た と き に、 一 酸 化 炭 素 の 浄 化 率 、 特 に低 温 に お け る 一 酸 化 炭 素 の 浄 化 率 が 有 意 に 改 良 さ れ る こ と が 示 さ れ て い る。 [01 16]

評 価 方 法 2

一 酸 化 炭 素 浄 化 性 能 2 例 G の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 の う ち 、 添 加 金 属 元 素 と して 銅 (C u ) 、 ニ ッケ ル ( N ί ) 、 及 び マ グ ネ シ ウ ム (M g ) を 用 い た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 、 並 び に 添 加 金 属 元 素 を 用 い な か っ た 排 ガ ス 浄 化 触 媒 に つ い て 、 下 記 の 条 件 で 評 価 ガ ス 温 度 を 6 0 0

°

C ま で 徐 々 に 上 げ る 昇 温 プ ロ グ ラ ム 還 元 (C O — T P R ) 試 験 を 行 っ て 、 発 生 す る 二 酸 化 炭 素 (C 0 2) の 量 を 評 価 した : [01 17 ] 使 用 触 媒 量 :約 0 . 3 g ガ ス 流 量 :1 0 0 m L / m i n ガ ス 組 成 : C O :1 % 、 A i r :1 0 % 、 H e :8 9 % [01 18 ] 評 価 結 果 を 図 8 に 示 して い る。 [01 19] こ の 評 価 結 果 か らは 、 銅 (C u ) 等 の 添 加 元 素 を 用 い る こ と に よ っ て 、

酸 化 炭 素 (C O ) が 二 酸 化 炭 素 (C 0 2) に 添 加 さ れ る 温 度 が 低 下 した こ と が 理 解 さ れ る。 これ は 、 コバ ル ト—銅 複 合 酸 化 物 等 が 、 比 較 的 低 い 温 度 か ら、

(26)
(27)

請 求 の範 囲

[ 請 求 項 1] セ リア 系 担 体 、 及 び 前 記 セ リァ 系 担 体 に担 持 さ れ て い る コバ ル トと添 加 金 属 元 素 と の 複 合 酸 化 物 を有 し、 か つ 前 記 添 加 金 属 元 素 が 、 銅 、 銀 、 マ グ ネ シ ウ ム 、 ニ ッケ ル 、 亜 鉛 、 及 び そ れ らの 組 合 せ か らな る群 よ り選 択 さ れ る 金 属 元 素 を 含 む 、 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。 [ 請 求 項 2 ] 前 記 添 加 金 属 元 素 が 銅 を 含 む 、 請 求 項 1 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。 [ 請 求 項 3 ] 前 記 セ リァ 系 担 体 が 、 セ リァ粒 子 、 セ リァ — ジ ル コ ニ ァ複 合 酸 化 物 粒 子 、 セ リア — ア ル ミ ナ 複 合 酸 化 物 粒 子 、 セ リア — チ タ ニ ア複 合 酸 化 物 粒 子 、 セ リア — シ リカ複 合 酸 化 物 粒 子 、 及 び セ リア — ジ ル コ ニ ァ — ア ル ミ ナ 複 合 酸 化 物 粒 子 か らな る群 よ り選 択 さ れ る、 請 求 項 1 又 は 2 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。 [ 請 求 項 4 ] 前 記 複 合 酸 化 物 に お け る コバ ル ト (C o ) と添 加 金 属 元 素 (M) と のモ ル比 (C o : M ) が 、 1 : 0 . 1 ~ 1 . 0 で あ る、 請 求 項 1 ~ 3 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。 [ 請 求 項 5] 前 記 セ リア 系 担 体 に 対 す る コバ ル トの 金 属 換 算 担 持 量 が 1 ~ 2 0 質 量 % で あ る、 請 求 項 1 ~ 4 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。 [ 請 求 項 6] 前 記 複 合 酸 化 物 が 、 ス ピネ ル 型 構 造 を有 し、 か つ 前 記 複 合 酸 化 物 を リ一 卜ベ ル ト解 析 法 に よ っ て 解 析 した と き に、 前 記 添 加 金 属 元 素 を 含 有 しな い 酸 化 コバ ル トと比 較 して 、 前 記 複 合 酸 化 物 の ス ピネ ル 型 構 造 に お け る M T E T_ 0 結 合 の 距 離 が 、 0 . 0 1 A 以 上 伸 張 して お り、 か つ / 又 は 前 記 複 合 酸 化 物 の ス ピネ ル 型 構 造 に お け る M0CT _ 0 結 合 の 距 離 が 、 0 . 0 1 A 以 上 収 縮 して い る、 請 求 項 1 ~ 5 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 排 ガ ス 浄 化 触 媒 。 [ 請 求 項 7 ] 前 記 複 合 酸 化 物 が 、 ス ピネ ル 型 構 造 を有 し、 か つ 前 記 複 合 酸 化 物 を リ一 卜ベ ル ト解 析 法 に よ っ て 解 析 した と き に、 前 記 添 加 金 属 元 素 を 含 有 しな い 酸 化 コバ ル トと比 較 して 、 前 記 複 合 酸 化

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