HACCPは難しくない!
大阪市立大学大学院工学研究科 客員教授 食品安全ネットワーク 最高顧問 米虫節夫 2017.03.07(火)大阪府主催「初心者向け HACCP導入セミナー」
略歴
• 1941 大阪市にて生まれる • 1964 大阪大学工学部発酵工学科卒 • 1968 大阪大学大学院工学研究科博士課程中退、大阪大学薬学部助手 • 1970 工学博士(熱殺菌の動力学的解析) • 1980.03 日本防菌防黴学会「環境殺菌工学研究会」設立、会長(~ 1983.03) • 1983.04 近畿大学農学部 • 1997.07 「食品安全ネットワーク」 設立,会長(~2013.04) • 1999 日本防菌防黴学会「食品微生物制御システム研究部会」設立, 会長(~2007.05) • 2005.03 PCO微生物制御研究会 設立,会長 • 2007.06 日本防菌防黴学会 会長(~2009.05) • 2009.03 近畿大学農学部定年退職 • 2009.04 大阪市立大学大学院工学研究科 客員教授2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 3 3
食品衛生
7S
の推進
3
食品安全ネットワーク
• 1997.07. 設立 • 会長 • 1997.07~2013.03 米虫節夫 • 2013.04~ 角野久史 • HP: http://www.fu-san.jp/ • 事務局 • イカリ消毒(株) 大阪オフィス • 〒541-0056 大阪市中央区久太郎町1-4-8 ガーデンスクェア食品安全ネットワーク
http://www.fu-san.jp
• 1997.07 大阪府堺市のO157事件(1996.07)を契機に誕生 • HACCP・総合衛生管理製造過程の問題点を指摘 • 2000.06 雪印乳業事件 • 2000.10 「HACCP実践講座」(全3巻)で 2000年度日経品質管理文献賞を受賞 • 2001頃 食品分野における5Sの必要性を提唱 • 2004 食品衛生新5Sを提唱 • 2005.04 食品衛生7Sに改称 • 2006.10 「食品衛生7S実践講座」(全3巻)で 2006年度日経品質管理文献賞を受賞 5 三ちゃんHACCP・米虫節夫 2017/03/07HACCP実践講座 全3巻
食品衛生7S の基本概念
清潔 しつけ 殺菌 整理 整頓 清掃 目標:達成度 測定 維持管理: 人間力育成 手段:手順書 で確実実施 動機付け 重視 目標と手段 を混同させない 微生物レベル の清潔 洗浄 7 三ちゃんHACCP・米虫節夫 2017/03/07食品衛生7Sの構造
整理
整頓
清掃
殺菌
洗浄
清潔
躾
5Sレベル 7Sレベル 維持管理 7Sの目標ISO22000のための
食品衛生7S実践講座(全3巻)
(2006年2月発売)
やさしい食品衛生7S入門
米虫 節夫 監修 角野 久史 編 日本規格協会出 版 1章 工業5Sから食品衛生7Sへ 2章 食品衛生7Sの定義と目的 3章 食品衛生7Sの導入方法 4章 食品衛生7S導入の成果 5・6章 食品衛生7SからISO22000・ FSSC22000へ」 7章 食品衛生7SQ&A 8章 食品衛生7S構築事例 定価 1,296円(税込)『食品衛生7S活用事例集』
Vol,. 1 ~ 6 日科技連出版, 2009 ~ 2014 ◯ 多くの企業 の活用事例が 掲載されており, それらを参照 に自社の活動 が出来る 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 11食品衛生7S実践事例集 7~9
角野久史・米虫 節夫編, (株)鶏卵肉情 報センター, 2015, 2016, 2017, ¥2,500+税ノロウイルスは、冬場の乾燥に強い 気温4℃でも2ヶ月生き残る
85~90℃で90秒以上加熱すると死滅
東京・立川の集団食中毒、原因は給食のきざみのり TBS系(JNN) 2017/2/28(火) 15:42配信 東京・立川市の小学校で起きた集団食中毒について、東京都は2 8日、原因は給食の親子丼に使われていたきざみのりと発表しました 。このきざみのり、1月に集団食中毒が起きた和歌山県の給食でも使 われていました。 東京・立川市では、今月17日以降、7つの小学校の児童ら合わ せて1098人が嘔吐などの症状を訴え、東京都は先週、ノロウイルスに よる集団食中毒と断定しました。その後の東京都の調査で、原因は大 阪市の「東海屋」が製造したきざみのりだったことがわかりました。
東京・立川の集団食中毒、原因は給食のきざみのり TBS系(JNN) 2/28(火) 15:42配信 きざみのりは今月16日の給食の親子丼で使われていて、仕入先に保管さ れていた賞味期限が同じきざみのりからノロウイルスが検出され、患者のウ イルスと遺伝子配列が一致したということです。 また、和歌山県によりますと、1月に御坊市で給食を食べた生徒ら800人 以上が食中毒となった問題で原因となった磯和えにも、東海屋が製造した同 じきざみのりが使われていたということです。 大阪市は27日、東海屋とその下請け業者に立ち入り検査を行うとともに 、商品の回収を指導。東海屋は自主回収を始めました。 (28日17:49) 最終更新:3/1(水) 7:50 • 1098+800 = > 約2000人 2017/03/04 HACCP-7S/米虫節夫 15
のりの裁断工程で汚染
• 「東海屋」が,90℃で2時間加熱後,240℃で7秒焼いたものの 裁断作業を「いそ小判海苔本舗」に委託、出来上がった製品を 販売。 • のり加工業者は、保健所の営業許可の対象では無く、のりを素 手で扱うことを禁じる規定も無い。 • いそ小判海苔本舗 • 加工所内にある裁断機やトイレの便器など8か所からノロウイルスが 検出された。 • 事業主の男性が、昨年12月下旬にトイレで嘔吐した。 • 2017.03.05毎日新聞より一般的衛生管理として5Sの提唱 手引書の5S = 食品衛生7S
厚生労働省 編集発行( 2014.10.31) 「食品製造におけるHACCP入門のための手引書」 乳・乳製品編 食肉製品編 清涼飲料水編 水産加工食品編 容器包装詰加圧 加熱殺菌食品編 大量調理施設編 と畜・食肉処理編 食鳥処理・食鳥肉処理編 漬物編 生菓子編 焼菓子編 豆腐編 麺類編 現在作成中(2016.12) •飲食店編 •販売店編 (魚介類販売、食肉販売)
• 第1章 食の安全とHACCP(ハサップ) • 1.HACCPとは • 2.HACCPの歩み • 3.現状と今後の課題 • 第2章 製造環境整備は5S活動で実践! • 1.5S活動 • 2.5S活動の進め方 • 3.製造環境の衛生管理 • 4.従業員の衛生管理 • 5.食品取扱者の教育・訓練 • 6.記録の必要性 • 第3 章 HACCP導入手順の実践 • 付録I あなたもできる! 危害要因抽出マニュアル など • 付録II HACCP様式集 など 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 19
「食品製造におけるHACCP入門のための手引書」
HACCP とは
• HACCP(ハサップ)とは、Hazard Analysis and Critical Control Point のそれぞれ の頭文字をとった略称で「危害要因分析重要管理点」と訳されています。 • 本手法は、原料の入荷・受入から製造工程、さらには製品の出荷までのあらゆ る工程において、発生するおそれのある生物的・化学的・物理的危害要因をあら かじめ分析(危害要因分析)します。 •製造工程のどの段階で、どのような対策を講じれば危害要因を管理(消滅、許 容レベルまで減少)できるかを検討し、その工程(重要管理点)を定めます。 •そして、この重要管理点に対する管理基準や基準の測定法などを定め、測定し た値を記録します。 <厚生労働省:「食品製造におけるHACCP入門のための手引書」, 2014.10>
第2章1.5S活動
(「手引書」p.12)
• 5S活動は、食品の安全を確保していく上で基本となります。5S がきちんと機能していないとHACCPは有効に機能しません。 • 5Sは「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「習慣」であ り5つをローマ字にした時(Seiri、Seiton、Seisou、Seiketsu、 Shuukan)の頭文字の「S」をとって5Sと名付けられました。 • この活動の目的は「清潔」で、食品に悪影響を及ぼさない状態 を作ることです。 • 5S活動を実行し、食品の製造環境と製造機械・器具を清潔にす ることで食品への二次汚染や異物混入を予防することができま す。 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 212-2 5Sの進め方
(「手引書」p.13-14)
1.方針の決定 5S活動を進めていく前に経営者は方針(5S活動を導入する決意と5S活動 を通じて得たい効果)を明確にしましよう! 2.チームの結成 5S活動を円滑に運用するためにチームを結成します。チームの中心とな る「主要メンバー」と活動が主となる「実務メンバー」で編成します。主 要メンバーはリーダーを選任し、実務メンバーは状況に応じてグループ単 位とするのがよいでしょう。主要メンバーの選出、実務メンバーのグルー プ分けができたら経営者は全従業員の前で5S活動の導入の目的、方針を伝 え、メンバーを発表します。これにより、全社による活動として周知でき、 意識を統一することができます。 3.工場点検 5Sの基本活動です。リーダーは定期的に工場内を巡回して、5S活動に問 題がないかよく点検します。不具合箇所は写真撮影すると改善後と比較で きて、良いです。2-3 製造環境の衛生管理
(「手引書」p.15-21)
1.施設の衛生管理 2.食品取扱設備等の衛生管理 3.そ族及び昆虫対策 ネズミ、ハエ、ゴキブリ 4.廃棄物及び排水の取扱い 5.使用水等の衛生管理 6.食品等の取扱い 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 232.3.1 施設の衛生管理
(「手引書」p.15)
• 食品の製造環境は、清掃不足によるカビの発生や埃の蓄積によ る食品への二次汚染による衛生害虫等の発生・混入などを起こ さないよう清潔に管理しましょう。 • 対象 • 床 • 天井 • 壁と窓 • 照明器具 • 便所2.3.2 食品取扱施設等の衛生管理
(大量調理
施設「手引書」p.16)
• 食品を製造する機械・器具は食品への二次汚染を防止するため に洗浄、部品や破損した破片などが混入しないように管理しま しょう。また、使用する洗剤はリスト化し、保管場所や使用す る目的や方法、容量を決定し、小分けする場合は容器に内容名 を表示しておきましょう。 • 対象 • フードカッター・野菜切り機 • 冷蔵庫 • 清潔さの検査は、ATP拭き取り検査法 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 25・「手引書」2.3.3 そ族及び昆虫対 策 p.17 そ族昆虫対策は、Codex委員会の「食品 衛生の一般的原則」中の2.施設の保 守及び衛生管理、3)そ族・昆虫の管 理システム、にも記載されている重要 管理事項である。 定期的に行われるそ族・昆虫のモニタ リング結果は、記録として保存されな ければならない。
2.3.4 廃棄物及び排水の取扱
(「手引書」p.18)
• 廃棄物による食品への汚染がないように管理するとともに、施 設周囲の環境に悪影響を及ぼさないように管理しましょう。 • 対象 • 排水 • 排水溝、排水口、グリストラップ • 浄化槽 • 廃棄物 • 生ゴミ 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 272.3.5 使用水等の衛生管理
(「手引書」p.18)
• 食品取扱施設で使用する水及び氷は飲用適の水を使用すること となっています。使用する水には水道直結式、水道水で貯水槽 を介するもの、井戸水など施設ごとに様々なので、状態に応じ て管理しましょう。 • 検査など • 残留塩素の測定 • 水質検査 • 貯水槽の清掃2.3.6 食品等の取扱
(「手引書」p.19-21)
• 原材料の取扱いや食品の取扱いを丁寧に行うことで、二次汚染 や菌の増殖、異物混入を起こさないように管理します。 • 1)原材料の受け入れ • 材料受け入れ時の確認事項(状態の確認、品温の確認、表示の確認) • 2)下処理時の取扱い • 食材ごとの取扱 • 未加熱で提供する食品の取扱 • 二次汚染の防止 • 3)二次汚染防止 • 1.健康管理の大切さ • 2.調理器具の使い分け • 3.作業毎に手洗い • 4.盛り付け時も要注意 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 292.4 従業員の衛生管理
(「手引書」p.22-23)
1.人の衛生: 食品を取り扱う従業員自身が汚染源となり、 食品を汚染させることによって食中毒事故が発生する可能性が あります。従業員の清潔維持や健康管理は大切です。 • 体調不良 • 手指の傷 • 定期的な検便や健康診断の実施 2.手洗い: 手洗いは食品衛生の基本です。手洗いを怠ると食品 への二次汚染を起こす可能性があります。 ・人の手は微生物で一杯 ・洗い残しに注意!2.5 食品取扱者の教育・訓練
(「手引書」p.24)
• 食品取扱者の教育・訓練は「安全」を確保するために決めた ルールを守ってもらうため必要です。たびたび起こる食品事故 の原因を調べると、作業の慣れによる油断や無知からくる判断 の誤りなどがあり、必ず「人」が関係しています。できる限り 「食品安全」について知りえる環境を整えましょう。 • 教育方法 • 回覧 • 朝礼 • 計画的勉強会 • 蛍光チェッカーを用いた手洗い教育 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 312.6 記録の必要性
(「手引書」p.25)
• なぜ記録が必要か? • 作業中に記録をつけるということは非常に大変な作業です。しかし、 食品事故やクレームがあった時や責任者による確認の時などに衛生 管理の記録があると、「どこに問題があったのか、なかったのか」 が素早く確認できます。また問題となるロットの確定も容易です。 いい加減な記録だった場合には、これまでの記録も信用されず、す べてが無駄になってしまいます。記録の意味を理解して、記録のた めの記録にならないよう、漏れのない正しいチェックを心がけま しょう。 • 必要な記録 • 食材の仕入れ及び食品の提供に関する記録 • 食品の製造・加工・調理、販売過程での記録 • 施設の衛生状態の記録(PCO提供の点検記録が含まれる) • 従事者についての記録HACCPの歴史
マネジメントシステム不在のHACCP
HACCPとマネジメントシステム
HACCPシステム
• Hazard Analysis and Critical Control Point • 危害要因分析と必須管理点管理方式
• 1971年の発表時には、and は入っていなかった
• HA(危害要因分析)
HACCPのメリット
• HACCPによる管理 ↓ 製造工程が安定 ↓ 不良の低減 ↓ 同じ原料で、多くの商品が出来る ↓ 売り上げ増大 ↓ 利益の増加 ↓ 企業の発展 35 三ちゃんHACCP・米虫節夫 2017/03/07
米国におけるHACCPの歴史
• 1969.07 アポロ11号月面着陸 • 1971 Pillsbury 社が,HACCPを発表 • 1982 腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒事件(オ レゴン,ミシガン),有症 47人 • 1985 NAS によるHACCP導入の勧告 • 1989 7原則発表• 1993 Jack in the Box におけるO157集団食中毒事件(ワ シントン,アイダホ,カルフォルニア,ネバダ),有症 500人,死亡 4人 • 原因食:ハンバーガーの挽肉 • 消費者団体からの突き上げ • 1994.12 FDAによる水産食品HACCP • 1995.01 USDAによる食肉HACCP
米国のGMP
(Good Manufacturing Practices)• 1964 医薬品の微生物汚染問題がおこる
• 世界的にGMPによる医薬品の微生物汚染対策が進む
• 1965 FDAが “GMP for Pharmaceutical Products” 制定
• Federal Regulation 21 CFR Part 210 & 211
• 1969 食品GMP発表
• 1986 食品GMPの改正
• Improving Food Safety Through updating US FDA GMP Practices(last updated 1986)
• Federal Regulation 21 CFR Part 110
日本におけるQCの発展
1950 米国人Deming博士が来日,SQCを講義 1950年代 米国からQCの導入(統計的品質管理:SQC) 製造現場における品質管理SQCの活用 全社的品質管理活動の組織化へ発展 1960年代前半 現場監督者への教育開始 1962 「現場とQC」誌発刊、QCサークル活動創設 1960年代後半 日本的品質管理活動の方法論が確立 1969 国際品質管理大会(以後3年ごとに開催) 1970年代 品質管理活動の充実、 新手法の開発(品質機能展開、設計審査、N7など) 1971 日本品質管理学会設立 1980年代 QCブーム、多くの業種への展開 1990年代 TQCから TQMへ品質管理の日米交流
• 1950年代:アメリカからQC手法を学習(SQC) • 1960年代:日本における品質管理の発展(TQC,C WQC) • 1970年代:日本の品質管理がアメリカに波及 • 1973: ロッキード社のQCサークル視察チーム来日 • 1979: “Business Week”誌、「アメリカ企業、日本方式で 品質管理」• 1980.06.24: NBCテレビ“If Japan can, why can’t we?” を放映(90分番組)
• アメリカで品質管理のブーム
米国のTQC活動
• 1980:NBCテレビ 放映
• デミング博士(1900~1993)が米国で再評価 • 各州がTQCの取り組み奨励
• 1987: 国家品質管理賞、Malcolm Baldrige
National Quality Award 創設
• 1988 第1回MB国家品質管理賞授賞式
• 米国は“合州国”なので,各州が独自の「州品質管理 賞」 を創設
• アメリカ全土で,品質管理運動が盛り上がる!
• 1989: Florida Power and Light 社、日本のデミ ング賞を受賞(海外企業初),
7原則 (1989)
• 原則1.危害分析の実施 • 原則2.CCPの決定 • 原則3.CCPの管理基準の設定 • 原則4.CCPの監視方式の決定 • 原則5.管理基準の逸脱措置の決定 • 原則6.システムの検証方式の決定 • 原則7.記録保存方式の決定 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 41WHOの12手順 (1991)
• 手順1 HACCPチームの編成 • 手順2 製品についての記載 • 手順3 意図する用途/消費者の確認 • 手順4 フローダイヤグラム作成 • 手順5 フローダイヤグラムの現場確認 • 手順6 ハザード分析 (原則1) • 手順7 CCPの設定 (原則2) • 手順8 CLの設定 (原則3) • 手順9 モニタリング方法設定 (原則4) • 手順10 改善処置設定 (原則5) • 手順11 検証方法設定 (原則6) • 手順12 記録の維持 (原則7)HACCP 食品の安全のみを対象 マネジメントシステム HACCPの基礎の基礎 HACCPは食の安全のみ に限定されたシステム TQM:品質管理 PRP, 7S
HACCPと“7S”などとの位置づけ
PRP, 食品衛生7S, 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 43HACCPの欠点
• マネジメントシステムの欠如 • どのように展開するのかが不明確だった • トップの率先垂範の欠如 • 生産現場だけの活動 • 購買,営業などは関知せず • 食品衛生と食品安全だけの活動 • 腸管大腸菌O157対策が端緒CCP PP・ GMP QC・ 工場管理 CCP PP・ GMP QC・ 工場管理 日 本 ・ デ ン マ ー ク 等 ア メ リ カ カ ナ ダ
各国HACCPの概略範囲
PP中心 米 国 で は , す で に 存 在 し て い た ! 45 三ちゃんHACCP・米虫節夫 2017/03/07全体の構成と流れを知ろう
ISO15161規格とは?
• ISO15161:2001 「ISO9001:2000の食品・飲料産業 への適用に関する指針」 • Codex-HACCPを国際標準のHACCPとする • 2001年11月15日 制定 • 2010年 9月22日 廃止 47 三ちゃんHACCP・米虫節夫 2017/03/07ISO15161 序論
• 現在,国際的に認められているHACCPの原則及びステッ プは、CODEX食品委員会が食品衛生一般原則に関する 国際業界規準の提言の中で明確化したものである。 • ISO9001に適合した品質マネジメントシステム内に HACCPを適用することにより、ISO9001又はH ACCPの単独運用に比べて一層効果的な食品安全システ ムを構築することができ、顧客満足の強化並びに組織全体 の有効性の向上につながる。Codex HACCP
• HACCPの国際規格として,認められている
• CODEX ALIMENTARIUS BASIC TEXT : Recommended International Code of Practice General Principles of Food Hygiene • 1969 食品衛生一般原則の実践に関する勧告国際規約 • 1993 HACCPを附則文書として追加 • 第3改正 (1997) • 第4改正 (2009) 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 49
CODEX 食品衛生基本テキスト
• 対訳本 CODEX食品衛生基 本テキスト • 第4版 (2009) • 翻訳・編集:月刊HACCP編集部 • 発行:(株)鶏卵肉情報センターCODEX-HACCP
食品衛生の一般原則の規範
1.目的 2.範囲,使用および定義 3.一次生産(原材料の生産) HACCPの適用 4.施設の設計および設備 5.食品の取扱い管理 HACCPの適用 6.施設の保守およびサニテーション 7.食品の搬送 8.施設の人の衛生 9.製品の情報および消費者の意識 10.教育・訓練 付属書:HACCPシステムとその適用のガイドライン 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 51HACCPの抽象化 難解化
• NASAの要望: 具体的な要望 • NASA用の食品 • 粉体の飛散防止: 飛散粉体による機械設備の故障予防 • 食品安全,衛生管理:微生物汚染の防止 • 7原則12手順: 全ての食品に拡大・抽象化 • 危害概念の拡大:生物学的、化学的、物理的危害 • 多様な食品への展開 • 現場への適用: 現場に即した具体的な対応が必要 • 現場を熟知しない理論家・専門家などによる無理な注文 • ハード的要求過多 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 522017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 53 抽 象 的 具 体 的 現場
理想
抽象化 現実 1960年代 NASA時代 2000年代~ 新展開 1980年代 7原則12手順 1960年代、現場の具体的な安 全管理手法としてHACCP手法 は確立された。 その後、7原則12手順として 抽象化されたが、各国毎に異 なるHACCPが出来た。世界標 準としてCodex-HACCPが採用 される(ISO15161:2001)。 その現場への適用において、 具体的な管理が必要なのに、 抽象的になりがちなのが,最 近のHACCPである。 HACCPは,現場に即したものから抽象化された安全であることは「食品本来の作用以外に、
健康に有
害なあるいは不都合な作用を及ぼさない
」ことである。
仕組みづくり(プロセス管理) 仕様書・工程管理表・記録などの作成HACCP
食品衛生7S
(整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌・躾・清潔)
を土台に
47食品の安全とは「検証に基づく客観的評価」
55 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫food safety from farm to table
2017/03/07 原料購入 加工・製造 製品検査 保管・搬出 原材料供給 (一次産業: 農 産、林産、漁業、 牧畜 加工・製造工程 が管理状態で あることの確認From Farm To Table
流 通
消費者、喫食
全てのステップで品質管理
三ちゃんHACCP・米虫節夫 57
原料購入 加工・製造 製品検査 保管・搬出
GAP QC
Good Eating Practice
流 通 消費者、喫食 GMP GDP GDP HACCP 2017/03/07
HACCP 食品の安全のみを対象 マネジメントシステム HACCPの基礎の基礎 HACCPは食の安全のみ に限定されたシステム TQM:品質管理 ISO9001 PRP,GMP,7S
HACCPと品質管理、PRPの位置づけ
食品衛生7S,一般的衛生管理衛生管理は、日々の改善から
• 衛生管理・安全管理に「これで十分」はない。 • HACCPの基礎である一般的衛生管理には、日々の改善活動が必 須である。 • 食品衛生7S(5S)活動は、TQC/TQMと同様に、日々の改善活動 である。 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 59HACCPは,ソフトの世界
• HACCPは、ハードに依拠せず、ソフトで対応! • 現場のハード的欠点は、ソフトでカバーすれば良い。 • 現場のソフトを知るには、知識と経験が必要だが、施設設備のハード は、誰でも見ればわかる。能力の無い審査員などが、ハードのみの指 摘をして、HACCPをハード中心の仕組みとした! • お金のかからないHACCP • ハードにお金を使うより、ソフトのために頭を使おう! • 先ずは、他社の事例を見て、まねの出来るところはまねることから始 まる。“とんでもHACCP”にしない!
• 誤った“とんでもHACCP”にならないように! • Hard しんどい • Agonizing 必死に努力する(苦悶する) • Complicated (ことを)複雑にする • Confusing 混乱させる(困惑させる) • Paperwork 記録・事務仕事 • <「月刊HACCP」誌発行人・杉浦嘉彦君の受け売り> 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 61父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃん 三ちゃんとパートのみでするHACCP
誰でも出来る
三ちゃんHACCP
「三ちゃんHACCP」の目標
• 三ちゃん企業
• 中心: 父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃん
• プラス: パート・アルバイト
• 三ちゃんHACCPの目標
• どこでも誰でもできるHACCP
• お金をかけずにできるHACCP
• 儲かるHACCP
2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 63HACCPは、難しくない!
•前提条件
•我が社のの製品は、顧客に喜ばれている!
•わが社では、クレームや不良品が、毎日出
ていない!
•上記の前提条件を満足している現場なら、
HACCPの仕組みを作ることが出来る!!
品質は、ばらつく
• 通常状態では、良い製品が出来ている • 現状のハードとソフトで、平均的には良い製品が作れる。 • 手順やマニュアル通りの作業が必要。 • 時々不良品やクレームが発生する • 意図せぬ手順やマニュアルからの逸脱により、品質にばらつきがでる。 • 品質のばらつきで,ある限界を超えた時に不良品やクレームとなる。 • ばらつきを如何に無くすかが課題である。 • 人に危害を与える不良品やクレームを発生させないように管理をする。 • 重要な必須管理点がCCP • 微生物を生残させない: 中心温度75℃、1分 • 金属危害を除去: 金属探知機、X線探知機 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 65基本的考え: 儲ける仕組みの準備
• 義務としてのHACCPではなく、儲けるための仕組みの準備 • 販売拡大のための書類作成 • FCPの「展示会・商談会シート」 • 取引先に信用してもらうための書類の整備 • 作業のしやすい清潔で整理・整頓された工場 • 工場監査が入っても良い清潔な工場 • 7原則12手順を前面に出さない。7原則12手順は、最後の作業大きな流れ
1.トップにHACCPの必要性を理解させる ・ 最重要課題! 2.トップによるHACCP導入宣言 キックオフ大会 3.全社的大掃除 それに続く、食品衛生7S活動 4.「FCP展示会/商談会シート」の活用 自社の活動の見える化、文書管理 5.HACCP対応文書の作成 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 67手順1
トップによる導入宣言
社長が「やる気」にならなければ、 ことは進まない
トップの決断: キックオフ大会
• トップの教育 • トップの自主的な勉強 • QC, QA, 推進室、などによるトップ教育 • 関係企業のトップからの情報入手 • 関係機関の講習会,研修会参加 • トップの決断:トップがその気にならなければことは進まない • トップによる全社員への意思表示 • 導入宣言 • キックオフ大会の開催 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 69全社員が対象のキックオフ大会
• 正社員(現場、事務を含む)、パート、アルバイトなど全社員が 対象 • 時間シフトや,事業所が分散している現場では、数回に分けて 行う • 早番、通常勤務、遅番、深夜勤務など • 曜日のシフトがあれば、それにも対応 • 地域的に事業所が分散しているときには、現地に行き,各事業所ごと にキックオフ大会
• 主目的:トップが、「本気でHACCPに取り組む」という意思表示を 全社員・関係者に向けて公表する会 • 副目的: 多くの関係者が、一堂に会するので、関係者の意思疎 通、知識向上を図る • HACCPの目的・基本的な考え方の教育 • 推進事務局からの教育 • 外部コンサルタントからの教育 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 71キックオフ大会の開催
プログラム ①社長の品質方針とHACCP取組み方 針発表 ②“HACCPとは”と進め方の講義 ③HACCP委員の紹介と抱負 原則として全員参加でおこなう。1回で開催できなければ、2回、3回と 全員が参加できる条件を設定するチームの結成: HACCP委員会
1.HACCPの推進体制は、社長をトップとする。 2.その下にHACCP 事務局を置き、各工場においてチームをつくる。 3.HACCP事務局は品質管理課が担当し、委員会は各工場で月に1 回開催する。 73 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫HACCP委員会の設立とトップ直轄の位置づけ
委員長(社長)
事務局(品質管理部)
手順2
全社的大掃除
• 日時を決めて、全社的に工場内外の大掃除をする • <イカリ消毒・大音君らの提唱> • 本当にこれからHACCP対応をするのだという意識付け • ゴミやほこりが多く、汚れているのが常態の場合、清潔を旨とする HACCP、食品衛生7S,GMP、PRPなどをすることができないので、新 しい目で、日頃できなかった場所まで掃除する • 工場内、工場周辺を分担して、掃除をする。その時、各部門、部署、 場所などにおける必要清潔度についての検討 • 汚れている場所は、益々汚れるが、清潔できれいな所は汚さないよう になるどこを掃除? 工場内と工場周辺
• 作業現場 • 原材料倉庫、製品倉庫、冷蔵庫、冷凍庫など • 空調設備、ダクト、吹き出し口 • 各種配管、バルブ、サンプリング口 • 更衣室、休憩室、食堂、トイレ,喫煙所など福利厚生施設 • 排水溝、下水道、廃棄物倉庫(ゴミ捨て場)、排水処理施設、 • 駐車場、駐輪場 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 77どのように掃除?
• 場所ごとの目標清潔度を考えて対応する • ATP測定値などで基準が作れれば最高 • 見た目の判断でも最初はOK • 修理や改善が必要な箇所が見つかったら、 • 応急処置が必要な所は、この際、修理対応しておく • 応急処置が無理な場合は、リストを作り、計画的に対応清掃の4分類
(米虫節夫、1976提唱)
• 清掃は、日常的にだけおこなうものではない。 • 目的、時、などに応じて行うべき • 掃除の種類により、目標清潔度は異なる • 1.初発基礎清掃 • 2.日常的清掃 • 3.大掃除的清掃 • 4.緊急臨時清掃 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 79適切な大掃除的処置の繰り返しによる効果
向井征二、米虫節夫:空気清浄、Vol.21, No.2, p.27 (1983)
目標を決めて、同じ操作を繰り返
すことにより、 現場の衛生状況
(清潔度)は、上昇する!
経験により得られたその清掃方法を、
手順的に記載すると作業手順書ができる
食品衛生7Sによる異物混入対策
2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 83食
品
衛
生
7
S
整理・整頓・清 掃 洗浄・殺菌躾
ドライ化 有害生物管理 (PC) 目に見える異物除去 肉眼で見えないレベル の異物除去 故意による異物混入の防止, <労務管理> 微生物増殖の防止 衛生害虫の防止 清 潔 ・ 衛 生 的 で 安 全 な 製 品手順 3
FCP展示会・商談会シート
の作成
FCP展示会・商談会シートの記入
• 12手順の2~5の準備となる • HACCPの要求よりも記載事項は多いが、記載しやすい • 即、営業ツールとなる。 儲けるHACCP • HACCP推進室や、QC/QA室担当者でなくとも、営業部員ででも記載可能 • 利用のごと、顧客との対応ごとに、内容を改訂できる • 自社の強さ、商品の良さについての全社的な再認識が可能となる 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 85FCP 展示会・商談会シート
農林水産省
FCPのHPから、 ダウンロード 可能
展示会・商談会シート(裏)
FCP展示会・商談会シート作成手順
1.準備: 取り扱い全商品のリストアップ 販売時期で層別し、販売量の多い順にソート 2.最重要品目についてFCP展示会・商談会シートを作成 販売量、利益、その他を検討して決める 製造工程図、3枚の写真、管理点を明記 3.重要品目順に、他の品目についてもFCP展示会・商談会シー トを作成する 4.作成されたシートを、点検し、必要に応じて改訂する改訂、改正, バージョンアップ
• まず、一度書いてみよう. • 一度の作成で、十分なモノはできない。 • 何回も書き直して、良いモノを作成したい。 • 一つの商品で納得の行くシートができたら、他の商品について も作成したい。 • 出来上がったものは、展示会や商談会で利用。 • その過程で、問題点、改良点などが、出てくれば、その都度修正 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 89共通項目について検討
• 重要品目順に原材料・副材料・添加物などとその入手先などを整 理 • 多くの製品の製造に使われる主要機器 • 主要機器のリストアップ • その保守点検・管理項目のリストアップ • それらの清掃、洗浄、殺菌方法 マニュアルの作成参考 サービスの品質
サービスとは
• サービスとは: • 商取引の対象となる有償で行われる「行為やパフォーマンス」 • 経済取引の対象である財(経済価値)としての「行為やパフォーマン ス」のありようには、“有形財”、“無経剤”、“混合財”の三種類がある。 • 金子憲治:サービスの品質の保証-業務の見える化とビジュアルマ ニュアル-、p.19,20 日本規格協会、2016.12サービスの品質保証システム
• 安全でお客様のニーズに合った,品質の高いサービスを保証し て、お客様・サービス従業員・サービス企業の三者を守るシス テムの構築が求められる。 • 金子憲治:サービスの品質の保証-業務の見える化とビジュアルマニュア ル-、p.13, 日本規格協会、2016.12 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 93サービスの品質
• サービスの品質とは、「提供される役務やパフォーマンスがそ の目的である機能(働き)を満たしているかどうかを決定するた めの評価の対象となる固有の性質・性能の実態」 • 時計の例 • 性質 正確な(刻時制度)、 正確に(表示精度) • 性能 日差15秒、月差15秒、年差15秒、時間表示、分表示、秒表示 • 金子憲治:サービスの品質の保証-業務の見える化とビジュアルマニュ アル-、p.24, 日本規格協会、2016.12サービスから見た飲食
• 飲食では、 • 有形財の料理や飲み物と、 • 無経済の接遇・雰囲気などが • 混合する財である。 • 金子憲治:サービスの品質の保証-業務の見える化とビジュアルマニュアル-、p.21, 日 本規格協会、2016.12 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 95レストランの機能と品質
“新鮮な、美味しい” 料理・飲料を、 “楽しく、迅速に”提 供する。 金子憲治:サービスの品質の保証-業務の見える化とビ ジュアルマニュアル-、p.25, 日本規格協会、2016.12フードサービスにおけるHACCP導入の準備事例
1.現状分析 ・店舗の衛生状況確認(衛生設備、清濁分離、作業環境、衛生責任者、個人衛生,作業 ルールなど) ・教育・訓練の実施状況など 2.基準の明確化 ・食品の取扱基準(発注、受け入れ、保管、温度、時間、鮮度、期間など) ・基準の科学的根拠の明確化 ・施設・設備の衛生管理上の課題の明確化(作業場内環境、7Sの徹底、厨房機器) 3.教育・訓練 ・継続的従業員の教育・訓練の実施 ・作業手順の実施記録 ・マネジメントの整理(PDCAの継続) <本山忠広、月刊HACCP、Vol.23,No.1,p.24, 2017> 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 97HACCP教育の第一歩
• 導入目的を理解させる • 遵守すべきことを簡単に説明する • 教育は短時間で済ませる • 教えることの意義は、理解させて実施できるようにする • <本山忠広、月刊HACCP、Vol.23,No.1,p.25, 2017>加熱温度の4つの温度帯をベースに工程管理
2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 99
厨房施設運営における3本の柱
学校給食のレシピ
• 地方の小さな学校給食施設の例ですが・・・ アイテム毎に詳細なレシピが作成されています。 原材料の納品の際の確認事項から保管方法、前処理、調理方法、 味付け、加熱温度の規定と確認、さらには従事者の施設内での 動線が実際の経験に基づいた誰でも理解できる方法で記載して ありました。 新たなアイテムが 出てくるとレシピが増えるのでかなりの枚数 に・・・ 毎日作業終了後に翌日のレシピでに安全確保のためのミーティ ングも実施されていました。 • 道添 敏隆 2017.02.24 FBより 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 101厨房現場におけるHACCP導入の考え方
• HACCPは安全に食品を作る工程管理ですので、最初からやり過 ぎず、段階的にレベルアップを図っていくことが、無理なく、 HACCPを現場に根付かせるための大事なポイントだと思います。 • <奥住嘉朗(ハイアット・リージェンシー東京):厨房現場に おけるHACCPの導入・構築・維持管理のポイント、月刊HACCP、 Vol.23,No.1,p.32, 2017>段階的見直し
• HACCPでは本来、製品ごとにハザード分析を行い、CCPの管理を 設定していきますが、原料やメニューが多く、さらに原料やメ ニューの変更も頻繁にある飲食店の現場では、もっと簡易的な 方法をとるのが現実的です。 • いくつか方法があり、自社に適したやり方から始め、段階的に 見直していくのが現実的でしょう。 • 1)代表的なメニューで、 • 2)工程ごとにグルーピング、 • 3)特殊な工程をさらにグルーピング • <奥住嘉朗、月刊HACCP、Vol.23,No.1,p.33, 2017> 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 103単純なグルーピング
1.非加熱食品 2.加熱食品 3.複雑な工程 ・このグルーピングはFDAのリテールレベルHACCPのガイドライ ンで推奨されているものである。 <奥住嘉朗、月刊HACCP、Vol.23,No.1,p.33, 2017>次のステップのHACCP
• まずはざっくりと代表的な工程をグルーピングし、一定期間 HACCPを動かし、 • ある程度日常的に問題なく動かすことが出来るようになったタ イミングで、 • 次のステップとして、その中で特にリスクの高い公邸を分離さ せるのが現実的でしょう。 • <奥住嘉朗、月刊HACCP、Vol.23,No.1,p.34, 2017> 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 105加熱工程以外の見落としがちな工程
• 受け入れ後pの肉・魚の常温放置 • 魚の常温解凍(ヒスタミン) • 野菜の洗浄不良(腸管出血性大腸菌O157) • 冷蔵庫・冷凍庫の温度管理 • 加熱調理後の常温放置(ウェルシュ菌) • 卵の常温での割置き(サルモネラ) • 真空調理後の温度管理不備(嫌気性芽胞菌) • <奥住嘉朗、月刊HACCP、Vol.23,No.1,p.34, 2017>多くの情報と事例の提供は,
営業活動の成果に直結する!
手順4
HAの準備
• 多くの現場は、あえて危害分析をすることなしで,どこが重要 な管理点であるかを知っている • 経験智を、科学により裏付ける 1.製造工程で、特に注意しているポイントはどこか? 2.その工程を、どのように管理しているのか? 温度、湿度、味、色、香り、テクスチャー・・・ 3.記録は? 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 109管理点の抽出と分類
• 管理点は、安全性と品質に関係するポイント • 機器稼働前にチェックするポイント,管理点 • 作業中にチェックするポイント、管理点 • 作業終了後にチェックするポイント、管理点 • CP (チェックポイント) • ICP (重要管理点) • CCP(必須管理点)検査・評価
• 定量的な評価ができると良いが、官能評価でも十分 • 官能評価 : 目視検査、摂食(試食、試飲),接触評価 • “優、良、可、不可” 的な評価で十分 • 製造機器・工程 • 温度、湿度、コンベヤー速度、各種機器の設定値 • 原料投入量、製造量、歩留まり、 • 製品 • 物性検査、微生物検査、品質検査 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 111証拠書類の作成
<当社は、適切な方法で製造している>
• 原材料・副材料購入記録の作成 • 製造記録の作成 • 原材料秤量記録、作業日報,出来高(歩留まり)記 録など • 設備、備品の保守・管理記録の作成 • 従業員管理記録の作成 • 基本情報、健康管理情報、教育情報、など • クレーム、事故の記録作成証拠書類の作成
• 工場の平面図の作成<清潔区分,物流、人の流れなど> • 主製品の製造工程図(フローチャート)の作成 • 製造工程の類似している品目を整理 • SOPの作成 (いつもの作業を文章化) 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 113SOPの作成
• 原材料の取り扱い • 各製造工程の作業手順 • 製品の取り扱い手順 • 手洗い、洗浄方法 • 設備、機械,備品などの保守点検方法標準作業手順書(SOP)の例
• 機械類,設備、装置など(それぞれについて作成) • 操作手順書 • 洗浄手順書 • 殺菌・消毒手順書 • 保守点検手順書 • 工場内の清掃,洗浄、消毒方法手順書 • 従業員などの手洗い・消毒方法手順書 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 115食品衛生7S活動は、
• 目で見えるもの対策 :整理、整頓、清掃 • 目に見えないもの対策:清掃、洗浄、殺菌 • 人(教育)、企業風土の対策: 躾 • 前提条件対策:清潔を目的とする7S • 清潔が得られると、CCPを減らすことができ る文書管理は、証拠作り
• 日本人の常識は欧米の非常識,欧米の常識は日本の非常識 • 性善説と性悪説 • ものの見方の異なる他民族世界の常識 • 実践記録として 証拠を残す • 文書、メモ、記録 • 標準、SOP, SSOP 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 117ヒトの褒め方・叱り方
教育・訓練
教育・訓練とは
• 従業員(管理者も含む)に対して,教育・訓練・経験をさせる こと. • 教育(Education,座学)する • 訓練(Training,実地訓練)する • 経験(Experience, 現場体験)させる 119 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫7Sの要・しつけの基本
1.挨拶をする 2.ルールを守らせる ・守らない者は厳しくしかる 3.ルールと行いを一致させる ・実行しにくいルールは,改正する 4.ルールの教育しつけの4段階
第1段階 「知っている」 ・知識として,頭で知っているレベル 第2段階 「わかる」 ・内容を頭で理解しているレベル 第3段階 「できる」 ・行動として表現できるレベル ・現場で実行でき,業務上役立つレベル 第4段階 「当たり前にできる」 ・体についているレベル ・繰り返し,繰り返し実行することで,このレベルとなり,基本動作が 自然に行われるレベル 121 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫しつけのマネジメント
• よく見,よく聞き,よくほめる
• しかる時は,愛情の裏付けの上に行う
• 単純に怒らず,怒る理由を明白に
山本五十六の名言
• やって見せて,言って聴かせて,やらせてみて,褒め
てやらねば,人は動かじ.
• 話し合い,耳を傾け,承認し,任かせてやらねば,人
は育たず.
• やっている,姿を感謝で見守って,信頼せねば,人は
実らず.
123 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫誰でも、どんな企業でもできる
衛生管理・HACCPの構築方法
の提案こそ重要!
Q Quality V Value C Cleanliness S Service 結 果
マクドナルド店舗の基本姿勢
山口廣太著「マクドナルド パート・アルバイト・超短期育成ノウハウ」、経林書房、2000.04 基本姿勢の一つに「清 潔」が入っている! 高品質とおいしさ 行き届いたサー ビス(笑顔,素早 い,礼儀正しい) 清潔な環境・安心 顧客満足・利益 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 125Cleanliness 清潔な環境
• Clean, Clean, Clean and Clean
• 磨きまくれ! • Sanitation • (食品)衛生 • Clean as you go • 行くところ全て清潔にせよ 山口廣太著「マクドナルド パート・アルバイト 超短期育成ノウハウ」、経林書房、2000.04
食品衛生7S
整理,整頓,清掃,洗浄,
殺菌,しつけ,清潔
衛生管理 工程管理 HACCP ISO22000 FSSC22000 TQM 2017/03/07 三ちゃんHACCP・米虫節夫 127食品衛生7S
HACCP
安心 顧客満足従業員満足
利益
食品衛生7Sは企業の安心と利益をもたらす
会社
の持続
フードディ
フェンス
おわり
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