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パーキンソン病患者のセルフ・エフィカシーとその関連要因

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Academic year: 2021

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平成9年11月15日 第44巻 日本公衛誌 第11号 817

パーキンソン病患者のセルフ・エフィカシーとその関連要因

藤井千枝子

青島多津子

佐藤

親次

森田

展彰

大越

教夫

小田

晋  パーキンソン病患者の身体的・精神的活動を促し,行動を支援するための因子を明らかにするために,一 般性セルフ・エフィカシー尺度を用いて調査を行った。東京都パーキンソン病友の会会員に対して層化無作 為抽出法により郵送調査を行い,回答のあった143人(男性73人,女性70人)について分析を行った。  一般性セルフ・エフィカシー尺度を用いた結果は,66.5%が非常に低いおよび低い傾向に属した。また, セルフ・エフィカシーを高める要因として統計的解析により次の結果が得られた。  男性では,1) 所属団体か多く,2) 日常生活の援助者と家族外に気持ちのわかってくれる人が存在し,3) 収入や家計について困っている割合が低く,4) 運動の方法と生活上の注意点について理解していると感じ ていることとが認められた。女性では,1) 月の外出日数が多く,2) 趣味の場と運動するための場があり, 3) 家族外に気持ちのわかってくれる人が存在し,4) 罹患期間が短く,すくみ足やしゃべりにくさがなく, 5) 住宅設備に困っている割合が低く,6) 運動の方法について理解していると感じていることが認められ た。  以上によりセルフ・エフィカシーを高め,行動を支援するためには,パーキンソン病患者に対して参加の 場,他者による援助,収入と家計の安定といった社会的・心理的支援とともに,疾病の理解を促すための健 康教育が有効となることが示唆された。 Key word : パーキンソン病,セルフ・エフィカシー,社会的・心理的支援,健康教育

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