• 検索結果がありません。

抗N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体脳炎後に発症した薬剤抵抗性てんかんに対して,緩和的外科的治療が有用であった2症例

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "抗N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体脳炎後に発症した薬剤抵抗性てんかんに対して,緩和的外科的治療が有用であった2症例"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Reply from the Author

抗 N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体脳炎後に発症した

薬剤抵抗性てんかんに対して,緩和的外科的治療が有用であった 2 症例

小澤 明子

1)

  山崎 峰雄

1)

*  戸田 諭輔

1)

 

江畑 琢也

1)

  峯 清一郎

2)

  木村 和美

3)

 

Successful palliative surgical treatment for drug-resistant epilepsy

after anti-N-methyl-D-aspartate (NMDA) receptor encephalitis: Two case reports

Akiko Ozawa, M.D.

1)

, Mineo Yamazaki, M.D., Ph.D.

1)

, Yusuke Toda, M.D., Ph.D.

1)

,

Takuya Ebata, M.D.

1)

, Seiichiro Mine, M.D., Ph.D.

2)

and Kazumi Kimura, M.D., Ph.D.

3)

1) Department of Neurology, Chiba Hokusoh Hospital 2) Division of Neurosurgery, Chiba Prefectural Sawara Hospital

(Present address: Epilepsy Center and Division of Neurosurgery, Gyotoku General Hospital) 3) Department of Neurology, Nippon Medical School

(臨床神経 2021;61:407-408) 拝復 私どもの論文「抗 N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体脳 炎後に発症した薬剤抵抗性てんかんに対して,緩和的外科的 治療が有用であった 2 症例」1)に関して極めて重要なご指摘 をいただき,ありがとうございました. この報告で私どもが最も主張したかった点は,自己免疫性 脳炎の範疇にある病態で,難治性(薬剤抵抗性)てんかんを 合併した場合に,外科的治療を行うことによって,てんかん がコントロールされる症例が存在するので,自己免疫性脳炎 では一般的ではないものの外科的治療をためらうべきではな いという点でありました. しかし,先生がご指摘の通り,抗 NMDA 受容体脳炎の診断 に関して問題がありました.抗 NMDA 受容体脳炎は,GluN1 サブユニットのアミノ末端ドメイン上にある立体的エピトー プを認識する抗体によって生じる疾患であり2),診断は現在 検査会社でも実施可能となった cell-based assay での測定が必 要です.抗 NMDA 受容体抗体は,神経細胞のシナプス後膜に 発現する NMDA 受容体の立体構造に反応するため,立体構造 を保持した受容体抗原が必要であり,そのために培養細胞表 面に生体内と同様の抗原構造を持つ受容体を発現させて測定 する cell-based assay が要求されます3) ご指摘の通り,私どもが計測した ELISA 法による NMDA 受容体に対する抗体,抗 GluRε2 抗体,Gluδ2 抗体は個々のサ ブユニットを抗原として検出するもので,いわゆる「広義の 抗 NMDA 受容体抗体」であり4),上記の cell-based assay に より検出される抗体とは異なるものであります.今後はこの 「抗グルタミン酸受容体抗体陽性脳炎」と「抗 NMDA 受容体 脳炎」を明確に区別していきたいと存じます.先生におかれ ましては,診断に関しての重要なご指摘をいただき,ありが とうございました. 敬具 ※著者全員に本論文に関連し,開示すべき COI 状態にある企業, 組織,団体はいずれも有りません. 文 献 1)小澤明子,山崎峰雄,戸田諭輔ら.抗 N-methyl-D-aspartate (NMDA)受容体脳炎後に発症した薬剤抵抗性てんかんに対 して,緩和的外科的治療が有用であった 2 症例.臨床神経 2020;60:32-36.

2)Gleichman AJ, Spruce LA, Dalmau J, et al. Anti-NMDA receptor encephalitis antibody binding Is dependent on amino acid identity of a small region within the GluN1 amino terminal *Corresponding author: 日本医科大学千葉北総病院脳神経内科〔〒 270-1694 千葉県印西市鎌苅 1715〕

1) 日本医科大学千葉北総病院脳神経内科

2) 千葉循環器病センター脳神経外科(現:行徳総合病院てんかんセンター脳神経外科)

3) 日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野

(Received January 14, 2021; Accepted January 30, 2021; Published online in J-STAGE on May 21, 2021) doi: 10.5692/clinicalneurol.cn-001587

(2)

domain. J Neurosci 2012;32:11082-11094.

3)Dalmau J, Armangue T, Planaguma J, et al. An update on anti-NMDA receptor encephalitis for neurologists and psychiatrists:

mechanisms and models. Lancet Neurol 2019;18:1045-1057. 4)高橋幸利,高山留美子,向田壮一ら.抗 NMDA 受容体抗体

と抗グルタミン酸受容体 ε2 抗体.最新医学 2009;64:26-32.

参照

関連したドキュメント

 スルファミン剤や種々の抗生物質の治療界へ の出現は化学療法の分野に著しい発達を促して

therapy後のような抵抗力が減弱したいわゆる lmuno‑compromisedhostに対しても胸部外科手術を

り最:近欧米殊にアメリカを二心として発達した

免疫チェックポイント阻害薬に分類される抗PD-L1抗 体であるアテゾリズマブとVEGF阻害薬のベバシズマ

通常は、中型免許(中型免許( 8t 限定)を除く)、大型免許及び第 二種免許の適性はないとの見解を有しているので、これに該当す

In vitro での検討において、本薬の主要代謝物である NHC は SARS-CoV-2 臨床分離株(USA-WA1/2020 株)に対して抗ウイルス活性が示されており(Vero

⑫ 亜急性硬化性全脳炎、⑬ ライソゾーム病、⑭ 副腎白質ジストロフィー、⑮ 脊髄 性筋萎縮症、⑯ 球脊髄性筋萎縮症、⑰

A 31 抗アレルギー薬 H1受容体拮抗薬(第二世代) オロパタジン塩酸塩 アレロックOD5 A 32 抗アレルギー薬 H1受容体拮抗薬(第一世代)(フェノチアジン系)