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マウス2, 4, 6-トリニトロベンゼンスルホン酸 (TNBS) 注腸腸炎におけるT細胞レセプターVβレパトアの解析

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Academic year: 2021

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Title

マウス2, 4, 6-トリニトロベンゼンスルホン酸 (TNBS) 注腸腸

炎におけるT細胞レセプターVβレパトアの解析( 内容の要

旨(Summary) )

Author(s)

金武, 和人

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)甲 第376号

Issue Date

1998-03-25

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/14737

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 金 武 和

人(岐阜県)

博 士(医学) 甲第 376 号 平成10 年 3 月 25 日 学位規則第4条第1項該当 マウス2,4,6一トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)注腸腸炎における T細胞レセプターVβレバトアの解析 (主査)教授 鹿 瀬 (副査)教授 高 見 剛 教授 森 脇 久 隆 論文内容の要旨 目的 エタノールに溶解したハブテンであるtrinitrobenzene-Sulfonic acid(TNBS)をラットやマウスに往腸する 事によって.クローン病に類似した全層性の単核球浸潤や肉芽腫を伴う腸炎が惹起される。炎症粘膜に浸潤して いる単核球は主にT細胞であり,CD4T細胞が優位であるとされている。このことから,TNBS注腸腸炎の病態に おいて.CD4T細胞に誘導される多核白血球,活性化マクロファージで惹起された遅延型アレルギー反応が主要

な役割を果たしていると考えられている。一方.TNBSは,in vitroにおいてmajor histcompatibility

complex(MHC)cユassI分子上に提示され,CD8細胞障害性丁細胞(CTL)が誘導されることが知られており, 様々なTcellreceptor(TCR)Ⅴβレバトアを持つCTLCloneが樹立されている。TNBS注陽腸炎の病態におい てCD8T細胞の関与は不明であり,これが関与しているか否か,また関与しているならば,いかなるTCR Vβレ バトアを持っCD8T細胞が関与するのかを解析することを目的とした。 材料と方法 C3H/Heマウス(C3H)脾細胞から抗マウス免疫グロブリン磁気ビーズを用いてB細胞を除去し,C3H応答丁 細胞分画を調製した。TNBSを結合させたC3H肺細胞(TNBS-C3H)を刺激細胞として,Mixed Lymphocyte Reaction(MI,R)を解析した。また.C3H脾細胞からTNBS応答性CD8T細胞Line及びCユoneを樹立した。さら にC3Hを用いてTNBS注腸腸炎を作成し,粘膜固有層リンパ球(LPL)を分離し,フローサイトメトリー (FACS)を用いて表面抗原を解析した。 結果 (1)C3H応答丁細胞分画がTNBS-C3H刺激に対して増殖応答を示すことを確認するために,MLRを行った。C3 H応答丁細胞分画は.TNBS-C3H刺激に対して十分な増殖応答を示した。また,TNBSで免疫を施したC3H由来の C3H応答丁細胞分画を用いた場合,この増殖応答はさらに増強された。 (2)TNBS-C3H刺激に対してCD4あるいはCD8のどちらのサブセットのT細胞が増殖応答を示すのかを解析する ために.抗マウスCD4あるいはCD8抗体の存在下のMLRを解析した。一切の抗体が存在しない場合においては, C3H応答丁細胞分画は,TNBS-C3H刺激に対して十分な増殖応答を示した。それぞれの抗体のいずれか一方のみ が存在する場合においては,抗体が存在しない場合に比較して若干の低下はみられるものの,十分な増殖応答を 示した。しかしこれらの両方の抗体の存在下では反応は完全に消失した。 (3)TNBS-C3H刺激に対して増殖応答を示すC3H応答丁細胞分画のTCR VβレバトアをFACSを用いて解析し た。CD4T細胞の各TCR Vβレバトアの割合は,TNBS-C3H刺激を加える前後で,はとんど変化を認めなかった が,CD8T細胞の各TCR Vβレバトアの割合は,TNBS-C3H刺激を加えると,TCR Vβ14を使用するT細胞の割 合が著しく増加した。

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-63-(4)さらにTNBS-C3Hを認識して増殖応答を示すT細胞を解析するために,C3H脾細胞よりTNBS応答性T Cell Lineを樹立し,これらから33株のT CellCloneを樹立した。これらのCloneはすべてTNBS-C3Hを特異的に認識 し増殖した。また,これらCloneはすべてCD8TCR Vβ14陽性丁細胞であった。 (5)C3Hにおいて作成したTNBS注腸腸炎では注腸直後より粘血便を認め,H.E.染色での大腸の組織像にお いては.全層性の単核球浸潤を認めクローン病の組織像に類似していた。TNBS注陽腸炎においては,エタノー ルのみ注腸した場合と同様に注腸後3日目までは,腸管の浮腫と多核白血球を中心とする炎症細胞浸潤を認めた。 エタノールのみを注腸した場合は,注腸後5日目までには正常粘膜に復したが,TNBS注腸腸炎においては注腸 後5日目には単核球を中心とした炎症細胞浸潤を認め,炎症細胞浸潤はその後数日間持続した。 (6)TNBS注腸腸炎のLPLのTCR Vβレバトアを解析した。CD4T細胞の各TCRレバトアの割合は,PBSやエ タノールのみ注腸した場合と差異を認めなかったが,CD8T細胞の各TCRレバトアの割合は,TNBS注腸腸炎に おいてのみTCR Vβ14を使用するT細胞の割合が著しく増加した。 結論 (1)C3H脾細胞には.TNBSを認識して増殖応答を示すCD4およびCD8両方のT細胞サブセットが存在した。 (2)このうちCD8T細胞には,TNBSを特異的に認識して増殖応答を示すTCR Vβ14を使用するT細胞分画が存 在した。 (3)TNBS注腸腸炎のLPLにおいても,CD8TCR Vβ14陽性丁細胞の割合が著しく増加しており,TNBS注腸 腸炎の病態に.この分画が重要な役割を果たしている可能性が示唆された。 輪文審査の結果の要旨 申請者 金武和人は,マウスTNBS注腹膜炎の病態におけるCD8TCR Vβ14陽性丁細胞サブセットの関与の 可能性を明らかとした。 本研究は,消化器病学,特に腸炎の免疫学の分野の進歩に寄与するところが大であると認められた。 [主論文公表誌] マウス2.4,6一トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)注腸腸炎におけるT細胞レセプターⅤβレバトアの 解析 岐大医紀 印刷中

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