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中学校数学 ・高等学校数学 における授業力の育成

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(1)

中学校数学 ・高等学校数学 における授業力の育成

山本 孝

1.は じめに

平成20年度, 21年度 に告示 された中学校及 び 高等学校学習指導要領 では 「生 きる力」 を育成 す るために,基礎的 ・基本的な知識 ・技能の習 得 と思考力 ・判断 力 ・表現力等の育成のバ ラン スを重視す るとともに,学習意欲 を高めるため に 「生徒主体の授業」や 「よ り分か る授業」 を 展開す ることが重要であるとしている。そ こで, 教師 を志す学生 に,生徒の分か りたい とい う思 いに応 え られ るよ うな高い授業力の育成 を図 っ た

「教科教育法l・口 ・Ⅲ ・Ⅳ (数学)」では, 中 ・高等学校 で生徒 を数学の授 業に積極 的に参 加 させ ,生徒の学習意欲 を高め られ るよ うに, 学生 に教科 (数学)の専門性及び指導力を高め るための授 業力の向上 を 目指 してい るが,それ は同時に.教科指導 を通 して生徒の道徳性 の癌 菱な ど全人格的な人間教育が可能 となるよ うに, 教師 と しての人間性 の幅 を広げ,生徒の先導者

と して範 となることを根底 にお いている。 した が って,高い授 業力 に加 えて,豊かな人間性 を 有す る学生が,教職 に就 くことで,必ずや教師 を鑑 と して生徒 の心に響 き,生徒の知 ・徳のバ ランスが とれた成長が図 られ る と考 える。

2

.模擬授業の構成

そ こで,教師 を志す学生に高い授業力 を構築 し,豊 かな人間性 を陶 冶す るために

,

「教科教 育法Ⅰ・Ⅲ ・Ⅲ・Ⅳ (数学)」 では,受講 の学 生に,開講時か ら3週 にわた ってのガイダンス の後,学生に よる模擬授業 を実施 している。

そ こでは,中学校及び高等学校数学科 の 目標 である(∋数学的活動 を通 して基本的な概念や原 理 ・法則 の理解 を深 める,②事象 を数理的,数 学的に考察 し表現す る能力 を高める,③活用 し て考えた り判断 した りしよ うとす る態度 を育て る,を常に意識 させ ,導入 ,展開, ま とめの中 で,それ らの 目標 が どの よ うに関わ ってい るか を考え させ た 模擬授業後の 協議 では,先ず, 教師役 の学生に授業 を振 り返 させ,単元,教科 の 目標が本時では, どの程度達成 できたか,逮 成 できない理 由は何 か, どの よ うにすれば達成 できたかな どを述べ させた。続 いて,生徒役の 学生か ら,その発言 を踏 まえて,授業全般 につ いて指摘や質問,感想 を述 べ させた。授業 を重 ね るにつれ て,協議 では生徒の情意面の動 きや 変化 を踏 まえた支援や指導 について,教師役 と 生徒役の学生が相互 に鋭 い質問や指摘 を伴 った

‑ 131‑

(2)

神奈川 大 乍 心 理 ・教 育 研 究 論 姓 31号 (2012年 3JJ31日)

( シ ー ト】

模擬授業夢郎

l

模擬授業実施者氏名 l l

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評価 は 4, 3, 2, 1 とす る○ (耕い数字が良い)

話 し方 .板書 ■評価 態 度 評価 実習内容 潅 価 l

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明瞭 .簡潔か 明 るく健康的な傾度か 準備 は十分であったか lf

用簿 の使い方は適切か 説得力はあったか 尊人 は適切であったか

ユーモアがあるか 落 ち着いていたか ! 本時 目標の説明を したか

声が通 るか 親 しみやす さがあったか 教材 一教具の利用は適切か

間の取 り方 は十分かo 消

す タイ ミングはよいか 思いやる態度があったか

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話の構成、時間配分 は適切 I 早 口でないか○ 分か りや

すい言葉遣いか. iI 適切な発間を したか

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II できたか引例、具休例は十分 に提示I 手順 は正 しいか 準備 した指導案 ばか り見ていないか ま とめ は要 領 を得 て いた

色分 け し分か りやすいか I 全体的な 目配 りを していたか l 指名 の仕 方 に開腹 は な かつたか

文字の大 きさは適当か

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個 々の生徒‑の配慮 や対 [応 は適切か の利用は適切かワー ク シー トや プ リン トI

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板 書の文字は見やすいか 妻 明確な指示であったか 授 業 のね らいや 内 容 のおさえが適切か

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表情が豊かであったか I 机間指導は適切か

生徒 の立場 で 気づいた こと

教師の立場で 気づいた こと

感想 .コメン ト

評価者 [筆触 t氏名

(3)

深い議論 を交わ した。

先ず,模擬授業の内容 を紹介す る。

(1)時間授業(30分),協議 ・感想 ・意見(15分) (90分 で二人が模擬授業 をす るため) (2)授業の流れ

・前時 までに 「学習指導案」 を作成 し,提 出 した ものを,授業開始 までに配布す る。

・ 「学習指導案」に基づいて授業を実施す る

・授業終了後 ,協議 で得 られ た意見や感想等 を参考 に して,学習指導案 を訂正 して,吹 時までに提 出す る。

・出席者 は模擬授業参観 シー ト (資料1)に 評価や感想等 を記入 し,模擬授 業終了後.

模擬授業実施者 に渡す。それ を確認 した後, 模擬授業実施者 はま とめて次時 までに提出 す る。

(3)授業の組立

①教室に入室

②挨拶 (号令 を依頼)‑ 元気 に,笑顔 で (卦出欠や健康状態,教室の雰囲気等の確 認

④ 前時の復習

・宿題 とその処理

・3分間テス ト

・ワー クシー ト,補助 プ リン ト, PC等の確 認 (準備 は授業開始までに してお く)

⑤本時の導入

・本時の 目標 の提示 (何 を学習す るのか)

・興味付 け

⑥展 開

・説明 と演習 の時間配分

・最初 に全体像 を提 示す る。 (生徒 に も50分 の流れ をつかませ る)

・机 間指導 (理解 の早い生徒 ・遅 い生徒 への 対応,前時の欠席者への対応等)‑ プ レッ シャー と激励

・指名の仕方 (出席番号,席 の配置,生徒の 表情 を察知 ,集 中力の持続)

・教材 (教科書,問題集 , ワー クシー ト,捕 助 プ リン ト等),教具 (PC,CD等) の 活用。

‑ 133‑

中7:校数乍 ・高等乍校 数竿 にお ける授繋 J]の 育hq

・50分 間で複数 回 山場 を作 る。 (集 中力 は続 かない)

・情報 を与 えす ぎない。 (配付 資料 も 2‑ 3 枚 まで。考 えるきっかけ を与 える)

・数学的活動 をで きるだけ組み入れ る。 (そ の必然性 を考慮 して)

・なぜ, ど うして, といった疑問を持 たせ , その声が出やす い状況 を演出す る。

・考 え方 を他 に活用す るこ とがで きるかな ど の問題提起 をす る。

・答 えが出てそれ でよい とい うことにせず, その答 えを確認す る習慣 をつけ させ る。

⑦ ま とめ (チ ャイ ム と同時 に終了)

・本時の学習のポイ ン トを整理。

・宿題 の提示,次時の予告。

(4)板書の仕方

・何 を,何のために書 くか。

・板書 を写 させ るのが授業 ではない。

‑板書は授 業の補助

・何 を どこまで板 書す るか。 一 時間や板書 スペース配分 に気 をつける。

・生徒は板 書 した もの をその まま写す。 (敬 科書 をそのまま板書 して も意味がない)

・誤字 ・脱字 ・筆順 に気 をつ ける。

・重ね書 きを しない。

・黒板や ホ ワイ トボー ドを どの よ うに活用す るか。 ‑ 立つ位 置 を考 える。 板書 内容 を 後 で再度使 うか。教室の 両端の生徒 ‑の配 慮。黒板だけを見ていない。

・文字や表 , グラフ等 の大 きさと色チ ョー ク の使 い方。‑ 強調 の仕 方,見やす さ

本文 とメモの区別。消す タイ ミングに注意

・書 くときはできるだけ話 さない。

・重要事項は高い声や色チ ョー クを用 いて強 調。

・板 書事項 は生徒 の立場 で考 える。 ‑ 学習 指導計画に反映。発 間や 呼びかけ も。

・板書計画 を立て る習慣 を身 につ けてお く。

‑ 生徒 が復 習時 に ノー トを見 て分 か るよ うに。

(4)

神 奈川 大̀7:心 理 ・教 育研 究 論 娘 第 3lI?,‑(2012年 3JIJ31ll)

(5)言葉遣 い と間の置 き方

・独 り言 を言 わない

・大 きな声で明瞭に

・ゆっくり話す

・丁寧 な言葉遣 い,平易 な言葉 で

・不適切 な発言 ‑ 「これ は小学生 で も分 か る

「お前 には分かるはずがない」 「分か ら な くて も良い」な ど,相手 を見下す よ うな 発言や態度 を しない。

・人権 を阻害す る発言を絶対 に しない。

・板書 した ものを書 き写す時間,机 間指導の 時間を指導計画に組み入れ る。

(6)授業の進行

・抑揚,強弱 (メ リハ リ)のある進行。

・開始時間,終了時間を守 る。生徒 の休憩時 間 を考慮 し,時間延長 は しない

・良い ところは どん どん褒 め る。 ‑ 生徒 は 自信 となる。

・欠席者‑の対応 をす る。

・えこひいき と思われないよ うに,また,坐 徒 によって対応す る態度が違 わないよ うに 気 を付 ける。

・定義や初 めての用語等は丁寧 な説明。

・発問は具体例を示 して,意図を理解 させ る

・一部の生徒 でな く教室全体 を見渡す。 うな ず く生徒 を 目で追いなが ら。

・授業の進行手順 ,内容,工程等 を事前 に頭 に入れ てお

・生徒 の背後 には保護 者 や塾教 師 が い る。

(生徒だけ と思わない)

・失敗や間違 いはその場 で訂正 し,謝罪す る。

‑ ごまか し, うそ,言 い訳 は生徒か らの 信頼 を失 う。

・失敗や 間違 いは誰 にもある と思い,恐れ な い。 ‑ 失 敗 や 間違 えが分 か った時 点 で (授業 中や次時で も)修復,訂正 をす る。

・ワー クシー トや補助 プ リン トの活用 は適切 に。記憶だけの断片的な理解にな りが ち。

ワー クシー トやプ リン ト等で情報 を与 えす ぎない。

・教 えす ぎない。 一方的 に話 さない。 ‑ 坐 徒 の主体的な参加 を促 す。

・身体 に触れた り,のぞ き込んだ りしない。

‑ セ ク‑ ラと誤解 され る。

・質問は易 しい内容 を初 めの生徒 にす る。授 業進行 を考慮 して,で きるな らば2択の質 問 も用意す る。正解 は褒 めて,間違 えても フォ ローす る。

・常 に笑顔 で対応す る。 ‑ 授業 が明 る く進 行す る。活発化す る。

・私語や居眠 りには注意 す る。 ‑ 集 中す る 授業 を心がける。放置す るとその行為 を肯 定 している と思われ る。

・テス トや提 出物 の返却 は早 めに。 印象や反 省等が残 っている うちに。

・重要事項は繰 り返 し説 明をす る。

・生徒 のつぶや きや発言 を聞 き逃 さず,有効 活用。生徒の良い考えや発想を引き出す きっ かけ となることがある。

・グループ活動 では,生徒の適性 を考慮 した 役割分担。

・生徒の建設的な発言や質 問が出やす い雰囲 気作 り

(7)模擬授業の質問例

・どこに重点 を置 いて教 えたか。

・この単元の よさや難 しさは何か

・ね らいは何 か

・どの よ うな ところを工夫 したか。

・模擬授業の感想,反省 , 自己採 点 と減点理 由。

・模擬授業 を行 う際,気 をつ けた こと。

・今後の展 開は どの よ うに考 えているか。

・机 間指導 で配慮 した ことは何 か。 どの よ う な意図で机 間指導 を行 ったか。

・問題 を当てて前に出て解 かせ るときに配慮 した ことは何 か。

・手 も挙げずに静かに している生徒‑の配慮 を したか。

・無関心な生徒 ‑の対応 を したか。

・授業で大事な点は どこか。 それ はなぜか。

(5)

・評価 は何か ら判断 しているか。

・生徒 は どの よ うな点でつまず くと思 うか

・なぜ この例題 を選 んだか。

・数学が嫌 いな生徒 ‑は どの よ うに指導す る か。

・宿題や提 出物 を どの よ うに評価す るか。

・習熟度の異 なる生徒‑の対応は どうす るか

・数学的活動 を組み入れ ることができたか。

その必然性 は何 か。

・ 「三角関数 ?こんなの勉強 して何になるの?」

「2次方程 式 ?本 当に役立つの ?」 とい っ た素朴な疑問 (不満)を突然ぶつ けて くる生 徒 に対 して

,

「中間試験 の範 囲 だか らだ」

とか 「入試 に出るか らだ」 といった対応 で はな く

,

「学ぶ理 由は こ うい うことです

「知 ってい る とこの よ うな ことに役 立 ちま す」 と学ぶ理 由や知 ることの大切 さな ど丁 寧 に応 えたか。

・なぜ, ど うして, といった疑問の声 を しっ か り受 け止 めたか。

・生徒が よ り理解 が深 まる他 の説 明方法がな かったか。

・学習時間を確保 し,生徒が よ り主体的に取 り組 めるよ う, 自宅学習 (予習,復習)に つなが る授 業展 開であったか。

3.授業力を高め るために

模擬授業 によって,数学の授業 とは どの よ う な ものかO どの よ うに した ら良い授業ができる か。 生徒 に とって分か る授業 とは どの よ うな も のか。満足感 を与 える授業 ・受 けて よかった と 生徒が思 える授業 であったか。 な どを探 るこ と になる。 そ こで,授業 に生徒 を主体的に取 り組 ませ る必要があることか ら,模擬授業者 を除 く 学生には,生徒役 にな りき らせ ,授業者 を徹底 的に観察 させてみた。 その ことを通 して,中学 生や高校生の時の感性 まで とはいかないが,当 時,数学がなぜ分か らなかったか,授業のほ と ん どが教師の独壇場 で教師主体の授 業を してい

中学校放下 ・前等乍校 数7:にお ける授 業力の育F,i

た,な どに気づ くことにな る。 その際,模擬授 業の状況 をつぶ さに観察 していて も,聞 き逃 し た り,見逃 した りす ることがあるので, ビデオ 撮影 を活用 した振 り返 りと研究協議 は有効 な手 段であるが,今回は,15分 と協議時間が少なかっ た ことか ら,感想や意 見等 を出 し合いその場 で 議論す る協議や模擬授業参観 シー トの活用 に焦 点 を絞 った。

4.協議 と模擬授業参観 シー ト

学生たちは就職後,多 くの先輩教師か ら授業, 学級経営,生徒指導等の ノ ウハ ウを学び取 り成 長 を図 りなが ら,生徒 には経験深 い教師 と同等 の対応 が必要 となる。 そ こで,今の学生 とい う 立場 を有 効 に活 用 して , 「教 科 教 育 法1‑Ⅳ (数学)」の授業 で も,他 の学生や教師か ら自分 にない資質や能力 をで きるだけ多 く吸収 し,少 しで も経験 の深 い教師に近 づいてほ しい と,学 習指導案に基づ いた模擬授 業後 に,教師役 には 評価や反省 ,感想等,生徒役 に も生徒 と しての 感想や疑問,気づき等について協議 で発表 させ, 併せ て,模擬授業参観 シー ト‑の記入 に も誠実 に取 り組 ませ,教師,生徒 両方 の見方,考 え方 を考察 させ てい る。

具体的には,授業者 と参観者 の双方で,生徒 は信頼感,親近感 が得 られ たか,生徒 とコ ミュ ニケーシ ョンが とれたか,生徒は楽 しかったか, 生徒 に とって分か りやすか ったか,生徒が数学 に興味 を持 てたか,な どを観 点の基本 に据 え, 授業開始 と終了時での挨拶 ,机間指導,生徒の 発す る言葉やつぶや き ・表情,教師の発言や対 応の仕方,指名の仕方,教材や教具の提示方法 ・ 活用場面,文字の大 きさ,黒板への効果的な記 逮,板書の際の黒板 スペー スの使 い方 と教壇 に 立つ位置,色使 い,声の強弱,板書の内容 と構 成 な どを, 自由に発言 させ ,授業 を出席者全員 で振 り返 った。

協議が終了後,模擬授業参観 シー ト‑の記述 をす る。全員 に配布 された模擬授 業参観 シー ト

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(7)

に示 した観 点 を踏 まえて,生徒役 の学生は, こ の時間,教師だ った らど うしたか,生徒 だ った らこの よ うに思 う,な どの感想や気づ き等 も記 述 し,授業後に 当 日の教師役 に渡 している。教 師役 の学生 も,模擬授業 を振 り返 り,感想や反 省等 をシー トに記入す る。

5

.模擬授業での成果 と課題

高校進学率が97%を超 え,足 し算や分数が出 来ない,アル フ ァベ ッ トを覚 えていないよ うな 生徒 も高校 に進学 し,高校生の半数 を超 える生 徒が大学に進学す る時代であるとはいえ, 目の 前にいる生徒 を軽視 した り,生徒 の進路実現か らかけ離れ た りした授業な どは,生徒 に とって 不幸な授業 であ る。 そ こで,教師 自身は 日々良 い授業 を心がけ ることは当然であるが, 日々授 業を振 り返 り改善 を重ね, よ り良い授業 を恒常 的に行 う必要がある。 そのためには,担 当教科 の専門性 を高め,幅広 い教養の習得 と指導力の 鍛錬 に努め,教師 を志すな らば,その基盤 を学 生の うちに堅固たるものに してお く必要がある。

「教科教育法 上‑1V (数学)」 にお ける協議 での発言や参観 シー ト‑の記述 には,当初,声 や文字の大 きさ,チ ョー クの色使 いな ど, 目に 見える観点への発言や指摘等が多 くあったが, 授業参観記入例 (資料2)のよ うに,次第 に教 師役学生の発言や表情,助言の仕方,態度,視 線等,教師や生徒の内面や感情 を推察 した発言 や記述,指摘が,教師役 と生徒役 の双方に含 ま れ るよ うになった。

特 に,教師の発す る言葉や文字 に よる激励や 賞賛には,生徒 の学習意欲 を引き起 こ し,生 き る力を育む効果 を発揮す ることもあるが,反面, 差別的,挑発的,侮辱的な どの意に とられ,坐 徒に取 り返 しの付かない心の傷 を負 わす ことも あるので,慎重 に言葉 を選び,明るい振 る舞い を通 して行 われ なけれ ばな らない。 そ うした発 言や文字の重 さを教師 と生徒の双方 の立場 で感 じ取 る経験 は,教師に とって必要な資質の一つ

中J7・校数 乍 ・高等7:校数 乍 にお け る授 業 力の 育成

である感性 を磨 くことになる。 学生が今 の うち か らその よ うな感性 を錬磨 し, よ り良い授業が 行 われ ることを願 ってやまない。

「教科教 育法1・Ⅲ ・Ⅲ ・Ⅳ (数学)」 にお ける学生たちの模擬授業にお いて,生徒主体の 学習形態の構築力,生徒 の数 学的な見方考 えの 育み方,生徒の内面的な動 きや変化 に気づ く教 師 と しての感性等,教師 に不可欠な資質 ・能力 が次第に高め られ,授業力の向上が図 られ てい ることが推察 され,明 るい展 望 を期待 できるの が成果 と考 える。

一方,い くつかの課題 も挙 げ られ る。

一点 目。学生の授 業 を創 る力,観 る力の基 に なっているのは 自らが中学生 ・高校生 として受 けた授業である。 つま り教師 と して見方考 え方 を加 えた新たな資質 ・能力の源 となる経験 が乏 しい。加 えて,学習指導要領 の改訂 によ り, 自 らが中 ・高校生時代に教わっていない内容 を教 師 として指導す ることになることか ら,それ ら を補填 し,強化す る指導の在 り方が重要である。

二点 目。変化 の激 しい時代 を生 きる生徒への 適切 な指導法,先行 き不透明 な時代ではあるが 未来 を担 う生徒の内面の動 きや変化 を敏感 に察 知 し,迅速に対処す る熱意や感性等,教師 を志 す学生 に必要不可欠 な資質 ・能力の育成 を図 っ てきたが,まだまだ不十分であ る。

三点 目。 この点は長 いスパ ンによる検証が必 要 となるが,教育にお ける不易流行 を見極 め, 時代の変化 に相応 した授業力 も求め られ ること か ら,教師 と して時代の変化 と生徒 の変容 を見 抜 く感性 を含 めた幅広い資質 ・能力や技能の習 熟 と,数学 を通 して生徒 の豊かな人間性 を滴養 すべ く教師 を志す者 ‑の情操 教育 も十分 でない

と考 える。

それ らの課題解決 を図 るための 「教科教育法 I・n ・tn・rV (数 学)」 の授 業内容や形態 , 指導方法等 をどの よ うにすべ きか。 さらに実践, 検証 を深 めていきたい。

‑ 137‑

(8)

奈 川 大 学 心 理 ・教 77研 究 詣 災 節 3)早 (2012年 3J131日)

6.最後 に

教師 を志す学生には,教科指導 を通 して未来 を担 う生徒 の人間性 を高め,知識 ・技能等 を育 成す ることの使命 が課せ られている。その使命 を全 うす るためには,教師 自身 も高い人間性や 優れた知識 ・技能 を当然身 につけていなけれ ば な らないが,それは教師に就 く前か ら磨かねば, 一人前の教師 と して按す る子 ども達 に とって不 満や不信感 を与 えることにな りかねない。

そ こで

,

「教科教育法Ⅰ・Ⅲ ・Ⅲ・Ⅳ (数学)」

での模擬授業において,学生達が教師 と生徒 の 双方の視点 を持 った授業運営や教科指導の在 り 方等の研 究や経験 をす ることによって,教師 と して必要な様 々な資質能力の育成が図 られ ,後 に教師 と して活躍の場 である学校現場 で有効に 働 き,大きな教育効果 をもた らす ことであろ う。

したがって.授業 を創 る力 と観 る力 を育成す ることは,学生達の授業力 をさらに高め, よ り 良い授業の模倣や創造に大 いに役 立つ ことと考 える。 引き続 き,教師 を志す学生達の豊かな人 間性 を育成 し,授業力向上 を目指 していきたい。

参照

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