小学校算数の授業における電子教材を使う利点と欠点
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(2) 電子教材はそれぞれ異なった方法で扱ったが、くことができないため、児童に分かりやすいよ それは予め方法が決まっていたわけではなく、う文字を加えたりできないためである。プロジ. よりよい方法へと改善していった結果、異なっエクタを使うことでコンセントのある教室な た方法となったためである。具体的には黒板金らばどこでも使うことができ、板書できるスペ 体にプロジェクタスクリーンを貼り、その大き一スにも全く問題がないためである。 さで進めた第1回目の授業。次に黒板の上半分 にスクリーンを、下半分は板書を行い、表や式. (5)今後の課題. を書き込むといったこと行い授業を進めた第. 電子教材自体にも利点や欠点があるが、使. 2回目の授業。そして最後に、スクリーンを使. うソフトによっても利点や欠点がある。また、. わず、黒板に直接プロジェクタの光をあて、そ. 誰かの作った電子教材は本当に正しいもの. の光を利用して授業を進めた第3回。この授業. であるかを個人が判断することは難しいの. をより児童にとって分かりやすいように改善. ではないか。また、教科用図書の内容をどこ. していったおかげで研究内容がより実践的な. まで写してもいいのかといった問題も出て. ものへとなったことは間違いない。また、電子. くる。しかし、何よりもまず教師同士がイン. 教材を扱ったクラスの様子と電子教材を扱わ. ターネットを通して電子教材を共有できる. なかったクラスの様子との差を見る機会もあ. ことが大切である。電子教材を共有したり、. ったが、どういった差が生まれるかといった具. 公開したりしている場所は多いが、それを管. 体的な差を見るまでに至らなかった。. 理している場所はほぼ皆無である。共有する ことには様々な利点がある。インターネット. (4)授業案の考察. を使って共有することでより深い教材研究. 本研究では第4学年で行った研究授業をい. を行うことや、熟練の授業を児童に合わせて. かし、第1学年から第6学年までの様々な単. 作り上げることができる。もちろん必ずしも. 元で電子教材をどのように扱うと効果的であ. よい授業ができるとは限らないが、もし電子. るかの案を考えた。写真やイラストを映し出す. 教材を共有することが普通になった時、教材. ものもあるが、多くは電子教材だからこそでき. を準備することも授業を行うことも今まで. るといったものである。具体的には展開図から. とは大きく異なった考え方になるのではな. 立方体及び直方体が組みあがっていく滑らか. いだろうか。. の動きを見せる教材や百にもなる数を一瞬で 提示する様子、プロジェクタの光を利用したア イディアなどがある。この案では写真を扱った ものは別として、電子黒板やスクリーンを使う. 主任指導教員・. ことを前提としていない。その理由は電子黒板. では扱いがデリケートでありJ弓童の目線が黒. 板と電子黒板と入れ替わることや画面が小さ いことであり、スクリーンでは板書するスペー. スが少なくなることやスクリーンに文字を書. 一505一. 松下健二. 指導教員 松下 健二.
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