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小学校算数の授業における電子教材を使う利点と欠点

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Academic year: 2021

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(1)『小学校算数の授業における電子教材を使う利点とその問題点』.    教育実践高度化専攻 小学校教員養成特別コース.        M07323J        楽日ヨ直哉. 研究の概要               くの教師が授業に取り入れている。児童及び生                      徒は日常からパソコンやインターネットとい (1)問題の所在と研究の目的        った多くの電子情報に触れており、電子教材に.  本研究では、近年行われた学習到達度調査 はかなり好意的な姿勢にあるのだが、一方では や国際数学・理科教育動向調査によって明ら 授業に電子教材を使わない教師も多い。その夫 かとなった児童及ぴ生徒の学習意欲の低さ、 きな理由として、教師が電子教材を扱えないこ 算数的学習を日常生活で生かすことや応用す とにある。しかし、電子教材では今まででにな ることを苦手であるという問題を解決するに い効果的な学習ができると考えている。その理 あたって算数の電子教材をどのように扱うへ 曲として、電子教材の利点である問題文や日常 さであるかを調査した。その結果にて明らか 生活で起こること、これから行うことに対して、. になった電子教材の利点や欠点を考察し、児 黒板に具体的な映像を投影できることである。. 童及び生徒の興味・関心をひき、意欲的に学 それによって本来は児童及び生徒がイメージ 習に取り組むことができるよう、算数の電子 しなければならないものを、具体的にがつ視覚. 教材の案を考えたものである。       的に提示することができる。0HPや板書では                      動きのある映像は作れず、市販のビデオ教材で. (2)研究の妥当性            はその児童及び生徒に合った指導を毎回行う  本研究の歴史的な位置付けはB.F.スキナーことは難しい。本研究では電子教材の利点や間. の開発したプログラム学習とプログラム学習題点を明確にし、どのようにして電子教材を級 を具現化したティーチング・マシンを源流に、うべきであるのかが考察されている。. 教育ではなく訓練として考えられたCBT (computerbased trammg)や WBT(3)研究の実践とその結果 (web七asedtraini㎎)を迫り、現在では通信 電子教材を扱った研究授業は3回行った。本. 技術の進歩と普及により教育として扱われる来電子教材を扱う時は1つの単元を通しです 情報教育のeラーニングの一部にある。本研究っと扱うのではなく、必要な時に使い、教材の に関する歴史は古く、当時は技術的な問題から1つであることを忘れではいけないのだが、研. 実現が不可能であったが現在では技術的な間究授業では問題点を顕著にするために、電子数 題は飛躍的に解決され、情報教育として受け人材を主体とした授業を行った。 れられている。情報教育は様々な都道府県や市  研究授業は第4学年算数『かわり方』の単元. 町村から学校に導入しようと強く推奨され、多の全3時間においてすべて行った。3時間とも. 一504一.

(2) 電子教材はそれぞれ異なった方法で扱ったが、くことができないため、児童に分かりやすいよ それは予め方法が決まっていたわけではなく、う文字を加えたりできないためである。プロジ. よりよい方法へと改善していった結果、異なっエクタを使うことでコンセントのある教室な た方法となったためである。具体的には黒板金らばどこでも使うことができ、板書できるスペ 体にプロジェクタスクリーンを貼り、その大き一スにも全く問題がないためである。 さで進めた第1回目の授業。次に黒板の上半分 にスクリーンを、下半分は板書を行い、表や式. (5)今後の課題. を書き込むといったこと行い授業を進めた第.  電子教材自体にも利点や欠点があるが、使. 2回目の授業。そして最後に、スクリーンを使. うソフトによっても利点や欠点がある。また、. わず、黒板に直接プロジェクタの光をあて、そ. 誰かの作った電子教材は本当に正しいもの. の光を利用して授業を進めた第3回。この授業. であるかを個人が判断することは難しいの. をより児童にとって分かりやすいように改善. ではないか。また、教科用図書の内容をどこ. していったおかげで研究内容がより実践的な. まで写してもいいのかといった問題も出て. ものへとなったことは間違いない。また、電子. くる。しかし、何よりもまず教師同士がイン. 教材を扱ったクラスの様子と電子教材を扱わ. ターネットを通して電子教材を共有できる. なかったクラスの様子との差を見る機会もあ. ことが大切である。電子教材を共有したり、. ったが、どういった差が生まれるかといった具. 公開したりしている場所は多いが、それを管. 体的な差を見るまでに至らなかった。. 理している場所はほぼ皆無である。共有する ことには様々な利点がある。インターネット. (4)授業案の考察. を使って共有することでより深い教材研究.  本研究では第4学年で行った研究授業をい. を行うことや、熟練の授業を児童に合わせて. かし、第1学年から第6学年までの様々な単. 作り上げることができる。もちろん必ずしも. 元で電子教材をどのように扱うと効果的であ. よい授業ができるとは限らないが、もし電子. るかの案を考えた。写真やイラストを映し出す. 教材を共有することが普通になった時、教材. ものもあるが、多くは電子教材だからこそでき. を準備することも授業を行うことも今まで. るといったものである。具体的には展開図から. とは大きく異なった考え方になるのではな. 立方体及び直方体が組みあがっていく滑らか. いだろうか。. の動きを見せる教材や百にもなる数を一瞬で 提示する様子、プロジェクタの光を利用したア イディアなどがある。この案では写真を扱った ものは別として、電子黒板やスクリーンを使う. 主任指導教員・. ことを前提としていない。その理由は電子黒板. では扱いがデリケートでありJ弓童の目線が黒. 板と電子黒板と入れ替わることや画面が小さ いことであり、スクリーンでは板書するスペー. スが少なくなることやスクリーンに文字を書. 一505一. 松下健二. 指導教員 松下 健二.

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