本邦に恥ける若年労働力転出の地域的変容
J 1 1
崎
敏
本邦における若年労働力転出の地域的変容
序
我が国における若年労働力(中学新卒者)の調査は︑若年労働力が不足し始めた昭和三四年からである︒最初は経
済企画庁総合計画局が県外(都道府を含む︒以下同じ)就峨者のみを調査し発表した
(1
が︑昭和三六年から労働省)
職業安定局が︑県外就職者のほかに県内(都道府を含む︒以下同じ)新卒者を調査し発表した﹁
2 ) O
これ
によ
ると
一一
一
四年における県外就職者は一三・六万人(男女を分割せず︒
以下
同じ
)︑
二六
年は
一O
OO
人未満は四捨五入︒
‑六
万(
男六
・二
一万
︑女
六・
一二
万)
︑三
八年
のピ
lクの時は一七・一万人(男八・一万︑女九・O
万)
︑四
四年
は八
・
一万人(男三・三万︑女四・八万)となり︑一二九年以後から減少の一途をたどっている百五
このような推移において地域的変容は如何であるか︒これが本論の目的である︒よって本論では地域変容をもたら
した都道府県の産業構造の変化や社会構造の変化︑例えば進学率の向上などについては述べない︒ただ地域間移動の
137
要因となっている初任給の地域格差については若干述べる︒また﹃若年労働力﹂は一般は高校卒業者もかむべきであ
138
るが︑本論は中学卒業者と比較する程度にとどめた︒
三六年からの動向について変容年代は労働省職業安定局が︑男女別に地域間移動を微細にわたって調査し始めた︑
を比較することにした︒ 述べ︑特に抽出年代の比較の場合は︑一二六年と中学新卒者の就職者の最も多かった三八年と最近の資料である四四年
以上の資料を使用したが︑このほか︑
おもなる県の職業安定課や労働省職業安定局を訪れ関係資料を集めたり︑各 位から有意義な御教示を裁いた︒なお本論は筆者の労働力の地理学的研究の続編である︿41U﹀O
経済企画庁計画局広域職業紹介による就職状況調べ昭和一二四年三月 註 労働省職業安定局学卒者職業紹介状況・初任給の概要昭和一二六年三月1四四年三月
中学新卒者と高校新卒者を三六年と四四年を比較すると︑(左表で県とは都道府を合む)
中 学 高 校
三三
・
O万
人 二 二
・ 六 万 人 一 一 了 六 万 人 八
・ 七 万 人
四 一 μ二七%
児五
O U
F 女
五
O一%男三九%女六一︑%
二 二
・ 八 万 人 三 九
・ 八 万 人
八
‑O
万 人 一 一
・ 六 万 人 三 五
% 二 九
% 男四一%女五九%明白一%女四九%
(1
)
(2
)
(3 )
三六年全就職者右のうち県外就職者
右の
一 OO
分比
右の男女比
四四年全就職者
右のうち県外就職者
右の
一 OO
分比
右の男女比
本邦における若年労働力転出の地域的変容
三六年における中学新卒者は全就職者数︑県外就職者数とも︑高校新卒者より多いが︑比率は中学新卒者が高い︒しかし
四四年になると逆転し高校新卒者が多くなるが︑比率は依然として中学が高い︒また県外就職者の男女をみると︑三六年は
中学新卒者は同じであるが︑高校新卒者は女が多く︑四四年になると中学新卒者は女が多くなり︑高校新卒者はやや男が多
︑ ︒
BU
(4)川崎敏半田市における繊維工業と食品工業の労働力の問題点半田市将来計附調査報告附和三七年 (5 ) 川崎敏三大労働市場(東京・大阪・察知)における吸引労働力の地成構造地肌学評論第三六巻八弓附和三八年 ( 6 ) 川 崎 敏 一 宮 市 に お け る 労 働 力 の 分 析 と 対 策 一 宮 市 第 二 次 調 査 報 告 昭 和 三 八 年 (7 ) 川 崎 敏 瀬 戸 市 に お け る 労 働 力 の 分 析 と 対 策 瀬 戸 市 開 発 計 闘 調 査 報 告 昭 和 三 九 年 (8 ) 川 崎 敏 北 陸 地 方 に お け る 若 年 労 働 力 の 地 域 的 流 動 型 態 人 文 地 理 第 七 巻 一 号 附 和 四O年 (9)川崎敏一宮機業における労働力吸引間に関する地理学的研究市郎学園短期大学関学記念品叢昭和四
O年
( 刊 ) 川 崎 敏 工 業 地 域 の 労 働 力 と 労 働 構 造 現 代 社 会 と 地 理 学 分 担 執 筆 大 明 堂 昭 和 O四年 (孔)川崎敏労働条件からみた旭町の工業労働力と開発計画愛知県東春日井郡旭町開発計画織告書問和四一年 (ロ)川崎敏中部聞における若年労働力需給の地域的考察市郎学園短期大学人文科学論集第五日勺昭和四四年 (円以)川崎敏中部閤労働市場における高校新卒者需給の地域構造市郎学関短期大学人文科学論集第六号昭和四四年
なお︑本論は昭和田六年四月二日︑専修大学生田校舎における歴史地理学会で発示したものに︑加筆したものである︒
転 出 量 の 変 容 中 学 新 卒 者 の 転 出 量 ( 地 域 間 移 動 量 ) の変容については︑すでに述べたが︑これを再び指数でみると三六年を一
O
Oとして三八年には一一一一八︑
四 四 年 に は 六 四 と な っ て い る
︒ こ れ を 全 就 職 と 比 較 す れ ば
︑ 全 就 職 者 の 三 六 年 の 一
00
139
は︑一二八年には一三九︑
四 四 年 に は 六 九 と な っ て お り
︑ 両 者 と も 三 八 年 以 後 は 減 少 し て い る が
︑ 県 内 ( 都 道 府 を 合
140
む︒以下同じ)就職者よりも県外(都道府を含む︒以下同じ)就職者の減少がはなはだしい白)︒
これを地域的にみると︑三
OO O人以上も県外に転出した県は︑三六年には東北六県と茨城・千葉・新潟・長野・
島収・山口・愛媛の諸県と佐賀県を除いた九州六県で合計一九県であったが︑九年の新卒者のピiク時には東北
高校県外就I蛾
、。プιー。¥¥
〆
¥hIf~校全!沈Ifjl\;
130目
140
80 70 100 90
60 50
46 45 中学高校新卒者の就職指数 (36年を100として)
44 43 42 41 40 39 38 37 36 35
第1図 H{1干Ji34
県外就職有力県の推移(道を含む)
38 年!
2,700 6,072 5,673 8,558 8,014 8,277 13,650
年 5,449 4,040 3,862 3,635 5,575 4,242 4,052 7,959 年 44
1,298 3,815 3,962 6,102 5,879 6,101 5,449 9,974 36 第1表
平 日 道 森 手 品 崎 木 崎 島 海 昭
北 青 山 石 材 長 熊 日 鹿
11:‑1 ノし
昭 和44年に3,000人以I二県道外に転出}した有力道県。
文市制2)の資料によって作成した。
六県と茨城・栃木・群馬・千葉・新潟・長野・岐阜・島根・山口の諸県及び香川県を除いた四国三県と九州七県の合
計二五県に増加している︒しかるに四四年には北海道・青森・岩手・福島・長崎・熊本・宮崎・鹿児島の一道七県に
減少した︒すなわち三六年に比して三八年は︑新卒者の激増に伴って︑転出者も著しく増加したが︑四四年には三六
年当時よりも減少している邑)︒
すな
わち
︑
四四年の有力な県外転出県は本邦の北と南の地方に集結し︑
( 第
しかも北海道を除いて弱休化している
‑表
)︑
例え
ば一
ニ0
00
人以上転出した有力県であった東北六県は青森・岩手・福島の三県のみとなり︑また九州七
県も長崎・熊本・宮崎・鹿児島の四県となった︒また北海道は三六年に比して四四年は約四倍増加しているが︑其他
本邦における若年労働力転出の地域的変容
の七県は青森県が僅か上昇しているのみで︑其他の県は減少している︒特に福島・熊本・鹿児島三県の減少がはなは
だしく︑福島県は二七六七人︑熊本県は一八五二人︑鹿児島県は二O
一五
人減
少し
た︒
三六年にはA
( 五 ︑
00 0これをさらに第表によって全国的にみると︑人以上転出)が七県(都道府を合む︒以2 ( 二 一 ︑
00
0人以上i
五 ︑
00 0人
未満
転出
)が
一一
一県
︑
三八年にはA
が二
二県
︑
B
が一
一一
県︑
四四年
下同
じ)
︑ B
には
A
が三
県︑
Bが六県となっている︒なお三六年から四四年までの九年間を通して︑これらの道県について調べて
(上から三六・三七年:::四四年の順︒以下同じ
o
Cは
一︑
000
人以上iみると︑北海道はCCCBABBBA
三 ︑
00 0人
未満
)︑
青森県はBAAAAABBB︑岩手県はBBAAAABBB︑福島県はAAAAAAABB︑
新潟・熊本・宮崎三県はAAAAAABBB︑長崎・鹿児島両県は全部Aであるoすなわち北海道は九年間にC←B
←Aと変化し︑青森・岩手両県はB←A←B︑福島県は四三年からAがBとなり︑新潟・熊本・宮崎三県は四三年か 141
らAがBとなっている︒しかし長崎・鹿児島両県は絶対数は減少したが︑A階級を持続している︒
142 第2表 県外就職者転出量の変容(都道府を含む)
│昭和361
1
37 I 38 39 40 I 41 42 I 43 I 44
北岩青 海 道森手 C B A B B B
B I A A A A A B B
B B A A A A B B
'Aー;i 城 B A A B B B
: f : J
,
田 B A A A I A B C C
形 B B B B B C C C 福 島 A A A A A A B B 茨
栃 木
B B B B B B B B
C B B B C C C C
Wr A馬 C C B C C C C C 士千会 三五 C C C C C C C D J葉i~ B B B B B C C C
東
神 奈 川 E E E D D E E E
C D D D D D E E
新 潟 A A A A A A B B '
J仁子臥T D C C D D E E E
石
福 111 D D D E E E E E
井 D D D D D D D E 梨 C C C C D D D D 長 阜野 B B B B C C C C 岐 C C l B C C C C C 静一
づくー 知│刊 C C " C C C D D D
C F E E E F E F
前賀普庫 c D
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C C C C C C C C滋 大Jj‑1"
C C C D D E E
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G G G G F F G
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メ/J、ミ 良 D C C D D E E E
歌手日 1I L C C C C C C D D 鳥島 取J畏 C C I C C C C D E
B B I A B B B C C
岡 111 C C C C C D D E 丘
、 島 C C C C C D D E
I.
lJ 口 B B B B B C C C
徳 島 C B B B B C C C 呑 }II C C C C C C D D 高愛 媛知1 B A A A B B B B
C B B B B B C C
名高 本阿賀崎
B B A A A B B C
V己 C B B B B C C C
長 A A A A A A A A
A A A A A A B B
大 分 A B I B B A C C C
鹿宮 児 崎島 A A A B B A A A I A A I A ! A A Afx5,000人以/::, Bは3,000人以上, Cは1,000人以1::, Dは500人以上,
Eは200人以上, Fは100人以上, Gは100人未満。
文献(2)の資料によって符号別に分類作成した。
A B B C C C B C D D D C E E B E E E E C C D E C E E G D E D E C E E C C D
C C A B B C A
其他かつての県外転出の有力県(二一六年にAまたは
B)
であった宮城県はBAAAABBBC︑秋田県はBAAA
ABCC︑山形・千葉・山口三県はBBBBBCCCC︑茨城県はBBBBBBBBC︑新潟県はAAAAAABB B︑長野県はBBBBcccccc︑島根県はBBABBBCC︑愛媛県はBAAABBBBC︑福岡県はBBAA
ABBCC︑大分県はABBBACCCCとなっている︒すなわち秋田・島根・愛媛・福岡四県は変化がはげしく︑
B←A←B←C︑大分県もA←B←A←Cと変化がはげしい︒そして山形・千葉・山口三県は四一年からB←C︑茨 城県は四四年にB←C︑新潟県は四二年からB←C︑長野県は四O年からB←C
とな
って
いる
白﹀
︒
また三六年と四四年を比較して符号による変化をみると︑上昇塑が一(北海道)現状維持型一一︑下降型が三四と
本邦における若年労働力転出の地域的変容 なっている︒現状維持型は青森・岩手両県でB←B︑東京都E←E︑岐阜・二一重・徳島・高知・佐賀諸県C←C︑大
阪府G←G︑長崎・鹿児島町県A←Aであるoまた下降型のうち二段階も下降したものをあげてみると︑神奈川県が
C←E︑山梨・愛知・京都・鳥取・岡山・広島諸府県C←E︑大分県A←Cとなっている︒
一般的傾向としては三六年から三八年にかけてB←A︑C←
B i
‑ ‑
: :
というように一段階づっ上昇したものが多
く︑三八年から四四年にかけては︑それが逆転しA←B︑B←
C i
‑ ‑
; :
となっている︒また東京・大阪・愛知の三大
労働市場の都府県は︑転出が少ないが東京都はE←D←E︑大阪府はG←F←G︑愛知県はC←F←E←F←Eと変
化︑がはげしい︒尤もこのような変化は︑転出絶対数の階級の分け方によって異なる︑が︑大勢は同じとみられる︒しか
し符号による階級の変化以外に︑実数についてみるとβu現状維持型の一一府県のうち青森県と大阪府が僅か上昇し
たのみで︑其他は何れも下降している︒よって四六都道府県を分類してみれば︑上昇型は三︑下降型は四三となる︒
143 転出者の絶対数はその都道府県の人口数にもよるが︑その多寡は必ずしも人口数とは正比例しない︒それは東京・
144
大阪・愛知の都府県の転出者数をみれば明らかであるが︑若干の県を抽出して調べてみることにする︒昭和三五年の
人口によって︑翌年春卒業した三一六年三月の転出者を︑県人口一四O万人以上一五O万人未満の青森・岩手・コ一東三
県については︑青森・岩手両県はB︑三重県はC
であ
る︒
ま た 一五O万人以上一六O万人未満の栃木・昨馬両県はc︑愛媛県はB
であ
り︑
一六O万人から一七O万人未満の岡山・山口両県は岡山県はC︑山口県はB
であ
る︒
さらにこれらの県を四四年と比較すると︑県人口は大きな変化がないが︑栃木・群馬両県はC←D︑愛媛・山口同
県は
B←C︑岡山県はC←Eと変化している︒ただし青森・岩手・二三皇三県は符号︑が変化していない︒
次に県外(都道府を今川む︒以下同じ)転出者とその県(都道府を合む︒以下同じ)の人口に対する比でみると︑第
3表の如く昭和三六年において最も高いところは︑群馬・埼玉・千葉三県の0・二七%︑次が秋田県0・二六%︑山 梨県0・二五%︑山形県0・一九%︑岩手県0・一八%︑栃木・福井・兵庫三県0・二ハ%︑香川・宮崎両県0
・ 一
五%︑宮城・茨城・岡山・長崎・熊本五県0・一四%である︒すなわち東京都に近い詳馬・埼玉・千葉・山梨の四県
が古同く︑次いで東北地方の秋田・山形・岩手三県である︒
これに対し四四年の県外転出者は︑最も高いのが鹿児島県の0・四五男︑次が宮崎県の0・三七形︑長崎県0
・ 一 二 四話︑高知県0・三一万︑青森・岩手両県0・二八%︑熊本0・二四%︑島根︑徳島両県0・二三%︑秋田県0
・ 二 O%︑福島県0・一八%︑佐賀・愛媛両県0・一七%︑大分県0・一五%︑新潟県0・一四%︑宮城県O一・三%︑
広島県0・一二形︑山形・茨城両県0・一一%︑山口県と北海道0・一O%となっている︒この様に三六年と四四年
を比較すると︑人口に対する転出比が訪日しく変化している︒すなわち三六年は東京周辺が高く︑次いで東北地方であ
っこ 守道
︑
Tカ凶四年は九州や四国南部の鹿児島・宮崎・長崎・高知諸県が上位を占め︑次いで東北地方の青森・岩手両県
145 本邦における若年労働力転出の地域的変容
第3表人口に対する県外転出比(%) 昭 和 │ 36 44
1 1
昭 和 │ 36 44
北海道 0.01 0.10 滋 賀 0.01 0.02
育 森 0.08 0.28 京 都 0.04 0.01
岩 手 0.18 0.28 大 阪 0.00 0.00
宮 城 0.14 0.13 兵 庫 O. 16 0.02
秋 田 0.26 0.20 奈 良 0.05 0.03
山 形 0.19 0.11 和歌山 0.01 0.07
福 島 O. 12 O. 18
鳥 取 0.13 0.07 茨 城 O. 14 0.11 島 根 O. 10 0.23 栃 木 O. 16 0.05 岡 山 O. 14 0.02 群 馬 0.27 0.03 広 島 0.03 O. 12 埼 玉 0.27 0.02 111 口 0.02 O. 10 千 葉 0.27 0.04
東 京 0.00 0.00 徳 島 0.03 0.23
神奈川 O. 13 0.01 香 川 O. 15 0.05 愛 媛 O.ll 0.17 新 潟 0.07 O. 14 高 知 0.11 0.31 富 山 0.10 0.02
石 川 0.12 0.04 福 岡 0.02 0.06
福 井 O. 16 0.05 佐 賀 0.08 0.17 山 梨 0.25 0.06 長 崎 O. 14 0.34 長 野 0.07 0.06 熊 本 O. 14 0.24 岐 阜 O. 13 0.06 大 分 0.08 O. 15 静 岡 1. 09 0.02 宮 崎 0.15 0.37 愛 知 0.01 0.00 鹿児島 0.06 0.45 三 重 │ 0.10 0.07
昭和35年の人口に対してお年の比を, 43年の人口に対して44年の比を求 めた。小数点2位未満は切りすてた。
146
となり︑秋田・山形両県は比較的低くなってきた︒
次に注目すべきは人口に対する県外転出比が︑
三六年と四四年を比較して︑向上しているところと低下していると
ころがある︒県外転出が全国的に減少したのであるから︑比率も低下していると思われるが︑
一 九 県 が 向 上 し て い る︒北海道や青森を除いて︑県外転出の絶対数が減少しても︑その県の人口からみれば︑むしろ向上しているところ が生じている︒北海道や青森・滋賀・広島・福岡四県は人口が増加して比率が向土し︑その他の一四県は人口が減少 して比率が向上している︒すなわち北海道や青森・法賀・広島・福岡四県は人口増加に伴う比率の向上︑その他の一 四県は人口減少に伴う比率の向上とみられる︒その一四県は岩手・福島・新潟・島根・山口・徳島・愛媛・高知・佐
賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島諸県である︒
註
(日比)高校新卒者の県外(都道府を含む︒以下同じ)転出者は三六年を一
OO
として︑四四年には二二三となっており︑全就職
者は
三六
年を
一 OO
として︑四四年には一二六となっている︒
(日
)高
校新
卒者
の一
二︑
000人以上︑県外へ転出した県は三六年には秩田・福島・群馬・埼玉・千葉・神奈川・兵庫の七県で
あったが︑四四年には北海道・青森・岩手・秋田・山形・福島諸県と東京を除く関東六県と新潟・岐阜・静岡・三重・兵庫・長崎諸県の一道一七県となった︒この傾向は中学と相反する︒中学新卒者は三六年から四四年は︑一九県から一道七回開に
減少したが︑高校新卒者は七県から一道一七県に増加した︒しかも中学新卒者は四四年に五︑000人以上転出した道県は北海道と長崎・鹿児島両県のみであるが︑高校新卒者は北海道と秋田・福島・茨城・埼玉・千葉・神奈川諸県に及んでいる︒高校新卒者も資料
(2
)によったものであるが︑高校の場合は﹃職業安定機関扱い﹄のみと記してある︒
( M m )
高校
新卒
者の
四四
年に
五︑
000人以上︑県外へ転出した県の変容を三六年から四四年までをみると︑北海道はECCC
BBBAA(J
から
一一
てハ
・一
二七
年・
:・
凹四
年︒
ねロ
乃の
階級
は中
学と
同じ
)秋
田県
は BBBCBABAA︑福島県は全部A︑
次城
県は
CCCCBAAAA︑埼玉県はAAABAAAAA︑千葉県はAABBAAAAA︑神奈川はBABBAAAAA
兵庫県は全部Aである︒中学と比較すると︑中学新卒者の減少に対して︑高校新卒者は向上していることがわかる︒また高校新卒者は︑県内・mm外の総就職は四一年がピlク︑県外就職は四三年がピlクとなっている︒すなわち県外就職者の減少
は全就職者の減少より︑ややおくれて現われたが︑共に減少しつつある(第1図参照
) 0
(げ)符号による現状維持型を︑実数での変化をみると青森県は三八一冗←四O四O︑岩手県三九六二←三八六回︑東京都四二
一←
三
O八
︑岐
阜県
二五
二九
←一
O二三三重県一五六一←一O六O
︑徳
島二
六一
一二
←一
八三
五︑
高知
県二
五二
五←
二
O四
七︑
佐賀
県二
五五
一←
一四
六九
︑大
阪府
二一
二←
八O︑長崎県五八七九←五五七五︑鹿児島九九七四←七九五九である︒
本邦における若年労働力転出の地域的変容
残 出 の 変
'*"
合
県内就職(残)
と県
外就
職(
山山
)
の関係(都道府を合む︒以下同じ)をみると︑昭和三六年は三二
7 0万
人(
一︑
00
0人未満四捨五入)就職のうち県内就職は五八・八%︑県外就職は四一・二%であったが︑一二八年のピ1ク時に
は四五・九万人就職のうち︑県内就職は六二・七%︑県外就職は三七・三%︑四四年には二二・八万人就職のうち︑
県内就職は六四・七%︑県外就職は三五・三%となっている︒すなわち残出関係は三六年は一七・六%の差で残が多
いが︑三八年には二一二・二%の走で残が多く︑
四四年には二九・四厄の差で残が多くなっており︑漸次県内就職者の
比率が大となり︑県外転出者の比率が低くなってゆく傾向にある︒
これを
A
全就職者の八O%以上が残︑または出(
)B(七O%以上)
C (五O%以上)
D (三O%)E(一O%以
上)F(一O%未満)によって都道府県別に集計してみると︑三六・二一八・四四年の変化は次のようである︒
147
148 第4表 県内・県外就職者比率の変容(都道府を含む)
Bι(口JJ L
l
相書諜和号計l1
判l
一一一一一一一一一一一一一一ム豆並笠笠笠豆並笠笠E旦旦千一ム内 外 内 外 内 外 内 外 内 外 内 外 内 外 北 海 道 A E A E A E B E B E B E B E B E C D 岩干j ォ4タ‑長 E B E B E B D C D C D C D C D C D C 子 E B D B D C D C D C D C D C D C D C
7~コr 城 D C D B D C D C D C D C C D C D C D 秋楕LU 田 E A E A E B E B E A D C E B D C D C 形 D C D C D C D C D C D C C D C D C D
. J
f1j D C D C D C D C D C D C C D C D C D 茨
栃 城 C D C D C D C D C D C D C D C D C D オ
ミ C D C D C D C D C D C D B E A E A E Jl:r. 馬, B E B E B E B E B E B E B E B E A E 士
千奇 壬. B E B E B E A E A E A E A E A E A E 葉 C D C D C D C D B D B E B E B E B E 東
神 奈 京川 A F A F A F A F A F A F A F A F A F A E A F A F A F A F A F A F A F A F 新 潟 D C D C C C C D C C C D C D C D C D 富 tll B E B E B E A E A E A E A E A E A E 石品h )井梨11 A E A E A E A F A E A E A E A E A E B E A E A E A E A E B E A E A E B E C D C D C D C D B E B E B E B E B E 由
長主 聖阜子 C D C D C D C D B D B E B E B E B E C D C D B E B E B E B E B E B E A E 愛静 知而│j A E A E A E A E A E A F C D A F A F B F A F A F A F A F A F A F A F A F 重 B E B E B E B E B E B E B E A F B E 滋 賀 B E B E B E B E A E A E A E A E A E
A一寸、 都 A E B E A E A E A E A E A E A E A E 大 阪 A F A F A F A F A F A F A F A F A F 奈
兵 序ー A E A E A E A E A F A E A E A E A F 良 D C CC C D C D C D B E B E B E B E 和 歌 山 C D CC C D C D C D C D C D C D C D
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ふ崎賀凶ご
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;鹿宮 児 崎島 F A E A E A E A E B E B D B E B D C F A F A F A F A F A E A E A E A E A A は 80%以上, B は 70 ;r~j:)、じ Cは50%以L Dは30%'以ι Eは10%
以上, Fは10%未満。
文献(2)の資料によって100分比を1:とめ,符号別に作成した。
三六年
三八年
四四年
県外
就職
者(
出)
ABCDEF
8498
日3
4699H4 J1061
一 一 4
・4411116︑4
県内
就職
者(
残)
ABCDEF 8989mz
u7m891
MM
6m
U3
0
、ーーーーーー~一一一一一一ーー"
数
~守
ヲー
~ì.
都 道 府 県の 合 計 数 を
71、 す
三六年
三入年
四四年
このようにA階級は出は減少︑残は増加し︑
E
F階級は出は増加︑残は減少の傾向にある︒このうち八O%
以上
の
Aを四六都道府県についてみると︑三六年は残八・出八であったが三八年には残一一・出四︑四四年には残一六・出
一となって︑残が増加︑出が減少している︒さらにAの出についてみると︑三六年には秋田・島根・高知・長崎・熊
本邦における若年労働力転出の地域的変容
本・大分・宮崎・鹿児島の八県であったが︑三八年には長崎・熊本・宮崎・鹿児島の四県となり︑四四年には鹿児島
一県
のみ
とな
った
︒ また全国的に︑一二六・二一八・四四年を比較してみると︑北海道のみは出がE←E中D︑残がA←A←C
とな
って
︑
出の割合が増加し︑残の剖合が減少しているが︑其他は現状維持か出が減少︑残が多くなっている︒この変化を三六
年と四四年を比較してみると︑出は上昇一︑現状維持一九︑下降二六となっており︑北海道のみ上昇︑東北地方は全
部下降︑関東地方は茨城・群馬・埼玉の三県と東京都の現状維持を除いて下降︑中部地方は富山・石川・福井・愛知
を除いて下降︑近畿地方は現状維持が多く︑奈良県のみが下降︑中国・四国・九州地方は岡山・広島・山口・徳島・
鹿児島の四県が現状維持で他は下降している︒
残は上昇三一︑現状維持一四︑下降ーとなっており︑地域的には北海道のみが下降︑東北六県は全部上昇︑関東地
149
方は茨城・神奈川の二県と東京都の現状維持を除いて上昇︑中部地方は石川・福井・静岡三県の現状維持を除いて上