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紛争地域における CMR を用いた農村インフラ復興の試み

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Academic year: 2021

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紛争地域における CMR を用いた農村インフラ復興の試み

コンサルタント海外事業本部 地域社会事業部 地域整備部 山岡茂樹 他

○キーワード

参加型開発、コミュニティ・アクション・プラン、復興支援、インフラ改修、スリランカ内戦、提案型技 術協力事業

○概要

Community Managed Rehabilitation手法(以下CMRと記載)は、住民組織による維持管理を前提と した住民組織による小規模な公共インフラ改修の一手法で、改修後の良好な維持管理を可能にする。CMR は、「改修」を単なるインフラの改修と捕らえるのではなく、維持管理者である住民組織のメンタリティー の改善や維持管理体制の再構築を含めた「総合的な改修」と捕らえる点で従来の改修手法と異なる。CMRは、

インフラ改修計画の立案・実施設計の段階から住民組織が主体的に関与し、住民組織自らが施工し、その 過程において、維持管理に欠かせない住民組織のインフラに対する所有者意識の醸成、維持管理技術の習得、

維持管理資金の確保が可能である。

本稿では、2005年11月よりスリランカ国にて、JICA資金により実施中の提案型技術協力プロジェク ト「トリンコマリー県住民参加型農業農村復興開発計画」でのCMRの試みについて紹介する。

○技術ポイント

CMRの実施手法は以下の通りである。以下の実施手順を踏むことにより、対象インフラの8割にて改 修工事後住民組織内に1.3~4.5年相当分の維持管理費の確保ができ、住民組織が維持管理技術を習得し、

全インフラで良好な維持管理が確認された。また、CMRを用いることにより、見積り額の12~25%の工 事費の節減にも繋がった。

① コミュニティ・アクション・プラン策定手法を用いたニーズアセスメント

② 関係者によるウォークスルーサーベイを通じた現況調査

③ 改修計画の立案・実施設計・積算

④ ラティフィケーション会議での改修計画の承認と住民負担工事の決定

⑤ 工事契約建設管理研修・会計管理研修・住民組織運営管理研修などの各種能力強化研修の実施

⑥ 住民組織との契約締結と住民組織による施工、プロジェクトによる技術面・社会面への支援

⑦ 維持管理研修の実施および維持管理計画の立案・施設の住民組織への移管

○図・表・写真等

(13) 住民による施工の風景

工事は住民組織へ発注し、プロジェクトは工事実施 に必要な技術的支援と組織運営に係る支援を行った。

住民は自らが汗をかいて、建設工事を行うことにより、

施設に対する所有者意識が高まる。また、組織のメン バーと共有した成功体験が、組織強化、メンバー間の 信頼醸成に繋がる。

ラティフィケーション会議の風景

ラティフィケーション会議で、改修計画案に対して、住民 が最終的な事業計画を決定するために開催する。この会議で 関係者からの合意を得ることにより、後の事業計画の円滑な 実施が可能となる。また、事業の決定を住民組織に委ねるこ とにより、その後の維持管理の動機付け、施設に対する所有 者意識の醸成に繋がる。

参照

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