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4.指導にあたって

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Academic year: 2021

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4.指導にあたって

お互いに思いやりをもち、相手の立場に立って考え親切にし合うということは、人が豊 かに生きていくためにはとても大切なことである。しかし、社会性が十分に育っていない 自己中心的な傾向の強い低学年の児童にとっては、相手の立場に立って行動することはな かなか難しい。そのために、つい自分中心に考えて行動し、相手にいやな思いをさせるこ ともある。相手の気持ちをよく考えて親切にすることによって、相手が喜ぶだけでなく自 分もよい気持ちになることに気付かせ、お互いに思いやりの心をもって生活しようという 意欲を育てたい。

資料「はしのうえのおおかみ」は、一本橋の上を次々と渡ってくる自分より小さくて弱 い動物たちを困らせておもしろがっていたおおかみが、自分より大きくて強いくまに親切 にされて、自分の行動を振り返り、親切にすることのよさに気付き、行いを改めるという 話である。

指導にあたっては、おおかみの気持ちの変容に共感できるようにしたい。そのために役 割演技を取り入れ、話し合い活動を行う。いじわるをしているときの気持ちと親切にした ときの気持ちを比較して、親切にしたときの方がよい気持ちになることに気付かせたい。

なお、話し合い活動では、おおかみの心の変容がもっとも大きく表れる学習活動2の④に 中心発問を据え、おおかみがその行為を選択した動機・理由を聞き、資料に書かれていな いおおかみの「心」の中を考えさせるようにする。

また、終末では、今までの自分やこれからの自分とおおかみの心を比べて、自分を振り 返るためにおおかみに手紙を書く活動を取り入れた。

この題材での基本重要語彙 親切 優しさ 思いやり

こ の 題 材 で 重 視 し た 言 語 活 動

○ 資料の中の登場人物になりきり、心情を想像して、思 ったことや考えたことを書いたり、話し合ったりする。

○ 登場人物の行動と自分の体験とを結び付けて、自分の 考えをもち、簡単な手紙を書く。

○ 友達の思いや考えを聞き、自分の考えと比べ、共通点 や相違点に気付いて話し合う。

○ 動作化や役割演技を通じて感じたことを、発表したり 書いたりする。

○ 学習のはじめの段階と比較して自らの成長を実感でき るよう、文章に書いておく。

1年 道徳実践事例

1.主 題 名 親切にする心

(資料名「はしのうえのおおかみ」2-(2))

2.指導時期 4~7、9~12、1~3月

3.目 標 ○ 優しくするとよい気持ちになることに気付き、友達や周りの人に

親切にしようとする意欲をもつ。

(2)

5.学習指導展開例 事

○人に親切にされた経験を思い出す。

学習活動 主な発問と子どもの意識の流れ 指導上の留意点 1.自分が親切にして

もらったときのこ とを振り返る。

2. 「はしのうえのお おかみ」の紙芝 居を見て、話し 合う。

①いじわるをして いるとき(役割 演技)

②くまが橋を渡っ てくるとき

③くまを見送って いたとき

・人に親切にしても らったときのこと を思い出し、その ときの気持ちにつ いて考える。

・紙芝居を見て、想 像を膨らませ、各 場面ごとのおおか みの気持ちに焦点 をあてて考えるよ うにする。

・ 役 割 演 技 を 通 し て、いじわるを楽 しむおおかみやい じわるをされた動 物たちの気持ちを 考える。

・自分より強い相手 によって態度を変 えている自分のず るさに気付くよう にする。

・いじわるを楽しん でいたおおかみの 心の変容に気付く ようにする。

ワークシート①に、親切にされたときの

気持ちを思い出して書く。

・ぼくがけがをしたとき、○○君が「大 丈夫?」って聞いてくれて、安心し たよ。

・人に親切にしてもらったことと、そ のときの気持ちを発表しましょう。

・おおかみは、どんな気持ちで、うさ ぎやきつね、たぬきにいじわるをし たでしょう。

・おれは強い。

・みんなが戻っていっておもしろい。

・おおかみは、どうしてくまに橋を譲 ったのでしょう。

・負けそうと思ったからです。

・ぼくよりも強そうだからです。

・くまの後ろ姿をいつまでも見ていた おおかみは、どんなことを考えてい たでしょう。

・くまさん、優しいな。

・今までぼくは、いじわるだったな。

(3)

④みんなを優しく 渡してあげると き(役割演技)

・役割演技の様子か ら、優しくすると よい気持ちになる ことに気付くよう にする。

3. 優しくなったおおか みに手紙を書く。

・今までの自分やこ れからの自分とお おかみの心とを比 べることができる ようにする。

・おおかみの行動を 通して、わかった ことや気づいたこ とを手紙に書くこ とができるように する。

事 後

○身の回りの人やお話の中で、優しい心をも

った人を見つけ、実践への意欲付けを行う。

ワークシート③に、だれがどのよ

うに優しいのかを簡単に書く。

ワークシート②

に、自分の考えを 書く。

・おおかみは、どうして優しく声をか けて橋を渡してあげたのでしょう。

・みんなに優しく声をかけて、かかえ て渡してあげたとき、おおかみはど んな気持ちだったでしょう。

・気持ちがいいな。

・これからは、いじわるなんて しないでおこう。

・今までの自分とおおかみとを比べ て、手紙を書きましょう。

・ぼくも、おおかみさんみたいに、

やさしくするよ。

くするよ。

・私も、はじめはおおかみさんみた いにいじわるだったよ。

(4)

【道-1年 ワークシート①】

【道-1年 ワークシート②】

【道-1年 ワークシート③】

重視した言語活動

「学習のはじめの段階と比較し て自らの成長を実感できるよう、

文章に書いておく」

(例)

・自分の周りの中から見つけ ましょう。 (学級活動、終わ りの会、教室掲示など)

・お話の中で見つけましょう。

(読書の時間)

重視した言語活動

「登場人物の行動と自分の体験 とを結びつけて、簡単な手紙を書 くことで自分の考えを深める」

○本時のねらいに沿って振り返 り、知らせる相手を意識して自 分の考えを書く。

ワークシート活用のポイント

重視した言語活動

「友達の思いや考えを聞き、自分 の考えと比べ、共通点や相違点に 気付いて話し合う」

○事前に、自分が経験したことな どについて思い出しておく。

〔1〕

〔2〕

〔3〕

参照

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