4.指導にあたって
この単元では、寒さの厳しい冬の季節の特徴や自分たちの生活の様子に気付かせたい。
「春見つけ」や「秋見つけ」に出かけた校庭や公園を探検し、いろいろな感覚を働かせて 冬の自然や生活の様子を感じ取らせていく。また、寒さに負けないで外遊びを楽しんだり、
お正月にする遊びや伝承遊びをとりあげたりすることで、昔遊びのよさを体全体で感じと らせたい。伝承遊びを通して人と遊ぶ楽しさを知り、人と積極的にかかわろうとする態度 や根気強く取り組もうとする意欲を育てることができる。これはゲーム機でなどでは味わ うことのできない楽しさである。何度も繰り返し練習することにより、うまくできるよう になったという自信や協力することの大切さ、人を楽しませる喜びを味わわせたいと考え る。
そのために、地域のお年寄りをゲストティーチャーに招いて、伝承遊びを教えてもらっ たり、一緒に楽しんだり、また、 「むかしあそびランド」を開いて、地域の園児や保護者を 招いたりする。楽しい遊びを通して、さまざまな人とかかわることにより、コミュニケー ション力を高め、人とかかわる楽しさに気付かせることができると考える。
なお、1年生にとっては、過ぎてしまった季節の様子を心に留めておくことは難しく、
変化をとらえて書くことはできにくい。そこで、知的な気付きをもたせるためにも、1年 を通して書きためた観察カードをもとに他の季節と比べて、自然や生活の様子の違いを文 章に書く活動を取り入れた。
また、1年生では、計画を立てる話し合いなどにおいて、相手の話を聞いたり、自分の 考えをうまく伝えたりすることが十分にできない。そのことから、 「むかしあそびランド」
に招待するにあたり、どのように遊び方やこつを伝えたらいいのかをメモし、それをもと に話し合う。さらに、してきた活動を振り返って楽しかったことやよかったことを活動ご とに書き出し、それらをまとめながら気持ちが相手に伝わるようなお礼の手紙を書く活動 を取り入れる。そのことによってさまざまな人とコミュニケーションをとる力を育成した い。
1年 生活科実践事例
1.単 元 ふゆをたのしく
むかしあそびのめいじんになろう(日本文教出版 下)
2.指導時期 12~2月
3.目 標 ○ 季節の変化に関心をもつとともに、伝承遊びについて身近な人 に聞いたり、教えてもらったりして、昔から伝わる遊びを楽し むことができる。
○ 冬の自然や人々の生活の様子、伝承遊びを通して感じたことや 楽しかったことを自分なりの方法で表現することができる。
○ 冬の自然や人々の生活の様子、伝承遊びの面白さに気付いた
り、遊ぶ活動を通して多様な人々とふれあったりすることがで
きる。
この単元での基本重要語彙 けいかくする ちがい ルール こつ めいじん
この単元で重視した言語活動
○ 身近な自然を観察し、気付いたことを話したり、調べ たりして絵や文章にかく。
○ 季節によって生活の様子が変わることに気付き、感じ たことを発表し合う。
○ 地域の身近な人々とかかわり、話を聞いたり、ともに 活動したりして感想をもつ。
○ 自分自身の成長を振り返って感想を発表したり、友達 の発表の共通点や相違点に気を付けて聞いたりする。
○ 身近にある物を使って、遊びを工夫する活動を通し、
気付いたことや、アイデアを出し合う。
○ 地域の身近な人々とかかわるために、計画を立てた り、招待状やお礼状を書いたりする。
5 学習指導計画(全23時間)
小単元名 時 活動のねらい 活動の流れ ふゆが
やってきた
むかしあそ びのめいじ んになろう
4 時 間
8 時 間
○校庭や公園を探検した り、冬の外遊びを工夫し て楽しんだりし、季節の 変化を感じ取ることが できる。
○友達や地域の方々と伝 承遊びを楽しみ、昔遊び のよさや人とかかわる 楽しさを感じることが できる。
①春や夏、秋の校庭や公園の様子を思い出 し、「ふゆみつけたんけん」について話 し合う。
②公園や校庭で、「ふゆみつけたんけん」
をする。
③身の回りの様子から、冬らしくなってき たことについて話し合い、気付いた冬の 様子をカードにかく。
④校庭で、みんな一緒に寒さに負けないで 遊ぶ。
①学校生活には冬休みがあり、その間には お正月があることを知る。
②冬休み中にお正月遊びや昔遊びを調べ る計画をたてる。
③冬の遊びや今まで経験したお正月の遊 び、昔の遊びについて調べ、調べたこと をカードにまとめる。
④調べたことを紹介し合う。
ワークシート①
「ふゆみつけ たんけん」
○○小学校 へ招待しよ う
11 時 間
○園児やおうちの人を招 待して伝承遊びを楽し み、伝承遊びのよさや人 とかかわる楽しさを実 感することができる。
⑤調べてきた遊びをみんなで楽しみ、遊び の様子や楽しかったこと、もっとうまく なるにはどうすればよいかなどを話し 合う。
⑥ゲストティーチャーの方々に来ていた だき、遊びを教えてもらう計画をたて、
会場準備をする。
⑦「むかしあそびをたのしむかい」を開き、
感想を書く。
⑧繰り返し練習をして名人になる。
⑨名人になった遊びを友達に教え合い、感 想を書く。
①幼稚園や保育所の子ども達を招待する 計画を立てる。
②遊びのグループに分かれて、役割を決 め、必要なものを準備する。
③園児にどのように教えたらよいか話し 合い、練習する。
④会場の準備をする。
⑤園児を「むかしあそびランド1」に迎え る。
⑥感想を書く。
ワークシート②
「 む かし あそ び め い じ ん かん そう カー ド
〔1〕」(ゲストティーチャ ーにおしえてもらったよ)
ワークシート③
「 む かし あそ び め い じ ん かん そう カー ド
〔2〕」(むかしあそびめい じんになってみて)
ワークシート④
「 む かし あそ びラ ン ド1をひらこう」
上手にできるこつを、教えて あげることができるよ。
園児をまねいて「むかしあそびランド 1」をひらこう。
絵にかいて遊び方を説明しよう。
ワークシート⑤
「 む かし あそ びめ い じ ん かん そう カー ド
〔3〕」
(むかしあそ びランド1 を ひらいたとき)
「むかしあそびを楽しむ会」
をひらこう。
○ ○ 小 学 校 へ 招 待 し ま しょう
⑦おうちの人を招待する計画を立て、おう ちの人向けへの遊び方や説明のしかた、
改良するところを話し合い、準備する。
⑧会場の準備をする。
⑨おうちの人を「むかしあそびランド2」
に迎え、一緒に遊び、感想を書く。
⑩今までの「むかしあそび」の活動を振り 返り、活動をカードにまとめる。
⑪ゲストティーチャーの方々にお礼の手 紙を書く。
お手玉を幼稚園や保育所のお友だちに 教えてあげたら、「すごい」と 言われてうれしかったよ。
ワークシート⑧
「手紙」(便せん)
ワークシート⑥
「 む かし あそ びめ い じ んかんそうカード〔4〕」
(むかしあそびランド2をひら いたとき)
おうちの人と「むかしあそびランド 2」をひらこう。
ワークシート⑦
「 か つど うを ふ り か えろう」
おじいちゃんは、コマ回しが すごくじょうずだった。もっと いろんな回し方を教えてほしいです。
おばあちゃんに教えてもらって、
おはじき名人になったよ。
ありがとう。
【生-1 年 ワークシート①】
【生-1 年 ワークシート②】
重視した言語活動
「身近な自然を観察し、気付いたことを 話したり、調べたりして絵や文章にかく」
「季節によって生活の様子が変わること に気付き、感じたことを発表し合う」
○「季節みつけカード」として、四季を 通じて、できるだけ同じ場所で使用す
る。 ( )の中には、その季節を記入する。
○見付けたことを書くだけではなく、前 の季節と比べて気の 付いたことを書 く。それにより、知的な気付きを高め ることができる。 (春は書かなくてもよ い。)
重視した言語活動
「地域の身近な人々とかかわって話を聞 いたり、ともに活動したりして感想をも つ」
○ゲストティーチャーに教えてもらった 時の喜びや教えてもらったこつ、でき るようになったことなどを書く。
○ワークシート⑦ での振り返りに活用する ので保管しておく。
ワークシート活用のポイント
わたしは、おじいさんに こまの まわしかたを おしえてもらいま した。こつは、ひもを きちっと まきつけることです。まきつけた あと、ゆるまないように ひもを もつことが だいじです。
ゲストティーチャーに おしえて もらったよ むかしあそびめいじん かんそうカード〔1〕
1ねん くみ なまえ( )
( ふゆ )みつけたんけん
1ねん くみ なまえ( )
みつけた ひ 1 がつ 23 にち 金 ようび みつけた ばしょ ( かだん )
(ばしょは いつも おなじ ところに しましょう。)
( だいだい )のようす
だいだいの みは、 オレンジいろに なっていた。
はっぱのいろは、みどりに ちょっと きいろが はいっている かんじがした。
まえの きせつと くらべてみて、きが ついた ことを かきましょう。
まえは、だいだいの みが こい みどりいろで はっぱの かげに かくれていたけれど、きょう は、オレンジいろになっていたので よくわかった。
みつけた ことを えで かきましょう。
(略)
【生-1 年 ワークシート③】
【生-1 年 ワークシート④】
重視した言語活動
「自分自身の成長を振り返って感想を発 表したり、友達の発表との共通点や相違 点に気を付けて聞いたりする」
○繰り返し練習することを通して、昔遊 びが上達したことを振り返り、感想を 書いて交流する。
○ワークシート⑦での振り返りに活用す る。
重視した言語活動
「身近にある物を使って、遊びを工夫す る活動を通し、気付いたことやアイデ アを出し合う」
「地域の身近な人々と関わるために計画 を立てたり、招待状やお礼状を書いたり する」
○幼稚園や保育所の子ども達を招待する にあたり、まず、名人になった遊びの 名前と遊び方やこつをワークシート上 段に書く。
○次に、楽しんでもらうためにはどんな 工夫がいるだろうと投げかけ、ワーク シート下段に書く。どのように話した らいいか、教えたらいいかを中心に書 くことにより、相手に応じて伝える力 を付けていく。
○このワークシートをもとに、グループ で話し合いをし、よりよいものに練り 上げていく。
ぼくは、お手だまめいじんになりました。
ゲストティーチャーに こつを おしえ てもらったので、さいこうきろくを 出 しました。もっと れんしゅうして し んきろくを 出したいです。
むかしあそびめいじんに なってみて むかしあそびめいじん かんそうカード〔2〕
1ねん くみ なまえ( )
【ワークシート②】
―ようちえんや ほいくしょの 子どもたちに たのしんで もらおう!―
☆めいじんに なった あそびの しかたを せつめいしましょう。
★ どうすれば うまく できるかも かくと いいですね。
【あそびの しかた】
まず、こまと ひもを よういします。
つぎに、こまに ひもを しっかり まきつけます。
さいごに、おもいっきり つよく こまを じめん に なげます。
むかしあそびランド1 をひらこう
1ねん くみ なまえ( )
めいじんに なった あそびの なまえ こままわし
ようちえんや ほいくしょの 子どもたちには、どのように はなしたら いいでしょう。
えんじの 手を もちながら、いっしょに ひもを まいたり、こまを なげたりする。
【生-1年 ワークシート⑤】
【生-1年 ワークシート⑥】
重視した言語活動
「地域の身近な人々とかかわって話を聞 いたり、ともに活動したりして感想をも つ」
○昔遊びランドを開いた時に、うまくで きたことやうれしかったこと、友達に 伝えたいことなどを書く。
○ワークシート⑦ での振り返りに活用する ので保管しておく。
重視した言語活動
「地域の身近な人々とかかわって話を 聞いたり、ともに活動したりして感想を もつ」
○おうちの人を招いて昔遊びランドを 開いた時に、うまくできたことやうれ しかったこと、友達に伝えたいことな どを書く。
○ワークシート⑦ での振り返りに活用す るので保管しておく。
きょうは、「むかしあそびランド1」を ひら いて、○○ようちえんの えんじを むかえま した。
ようすが よくわからないので、きょろきょろ している子が いました。その子と いっしょに
「ぴょんぴょんがえる」をしました。
大きく とんだので びっくりしていました。
むかしあそびランド1を ひらいた とき むかしあそびめいじん かんそうカード〔3〕
1ねん くみ なまえ( )
「むかしあそびランド2」を ひらき、おかあ さんに 来てもらいました。
ともだちの おかあさんと いっしょに けん だまを しました。おかあさんは、ひざを つか って じょうずに けんだまを カップに 入れ ていました。
もっと ながいじかん あそびたかったです。
むかしあそびランド2を ひらいた とき むかしあそびめいじん かんそうカード〔4〕
1ねん くみ なまえ( )
【生-1年 ワークシート⑦】
【生-1年 ワークシート⑧】
重視した言語活動
「地域の身近な人々と関わるために計 画を立てたり、招待状やお礼状を書い たりする」
○ワークシート⑦で思い出したことをも とに、お世話になった人にお礼の手 紙を書く。
○国語科と関連させ、簡単な手紙の書 き方を指導する。
○書き出せない児童には、書き出しの 一文を示したり、見本を提示したり する。
重視した言語活動
「地域の身近な人々と関わるために計 画を立てたり、招待状やお礼状を書い たりする」
○今までの「感想カード」をもとに学 習を振り返り、特に楽しかったこと、
気付いたことなどを思い出す。それ らをまとめながら、気持ちが相手に 伝わるように手紙を書く。
○これまでの「感想カード」をはって もよい。(吹き出しの形が対応してい る。)
☆いままで いろいろな かつどうを してきました。
いままでに かいた かんそうカードを もとに ふりかえってみましょう。
むかしあそびめいじん かんそうカード[1]
ゲストティーチャーに おしえてもらったよ
むかしあそびめいじん かんそうカード[4]
むかしあそびランド2を ひらいたとき むかしあそびめいじん
かんそうカード[3]
むかしあそびランド1を ひらいたとき
むかしあそびめいじん かんそうカード[2]
むかしあそびめいじん になってみて
おもいだした ことを もとに おせわに なった 人に おれいの てがみを かこう。
だれに ゲストティーチャーさん
むかしあそびめいじんになってみて かつどうを ふりかえろう
1ねん くみ なまえ( )
( ゲストティーチャー )さんへ
1ねん くみ( ○○ △△ より )
こままわしの こつを おしえてくれて ありがとうございました。なげるときに ひ もを ひくようにすると よいことが わか りました。
「きみは ぜったいに できるよ。」といって くれたので、がんばることが できました。
もっと れんしゅうして めいじんになり たいです。
また おしえに きてください。