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第 5 学年 国語科学習指導案 平成 22 年 10 月 29 日 ( 金 ) 江戸川区立鹿骨東小学校 5 年 2 組 33 名指導者高橋宏和 豊かな読みの力を育てる指導法の工夫 ~ 文学教材の指導を通して ~ 1 単元名生き方を見つめて読もう 学習材 大造じいさんとがん 椋鳩十 { 物語文 } 2

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第5学年 国語科学習指導案

平成22 年 10 月 29 日(金) 江戸川区立鹿骨東小学校 5 年 2 組 33 名 指導者 高橋 宏和 1、単元名 生き方を見つめて読もう 学習材 「大造じいさんとがん」 椋 鳩十 {物語文} 2、単元の目標 【関心・意欲・態度】 ・登場人物や場面についての自分の考えをもって、作品を読もうとする。 【話すこと・聞くこと】 ・友だちの考えと自分の考えの共通点や相違点に着目して話し合うことができる。 【書くこと】 ・話し合いを通して考えたことを自分なりにまとめることができる。 【読むこと】 ・叙述をもとに登場人物の相互関係や心情、場面の情景を想像しながら読むことできる。 【言語事項】 ・猟に関する語句など理解や表現のために必要な語句の意味をとらえている。 3、単元の評価基準

関心・意欲・態度 話す・聞く能力

書く能力

読む能力

言語についての知 識・理解・技能 B 叙述に即して、登場 人物の心情や場面の 様子を進んで理解し ようとしている。 友だちの考えと自 分の考えの共通点や 相違点に着目して話 し合っている。 話 し 合 い を 通 し て 考 え た こ と を 自 分 の 言 葉 で 書いている。 叙述をもとに登 場人物の相互関係 や心情、場面を想 像しながら読んで いる。 理解や表現のた めに必要な語句の 意味を調べ、その 意味をとらえてい る。 A 叙述に即して、優れ た描写を味わいなが ら、心情や場面の様子 を理解しようとして いる。 友だちの考えも生 かし、自分の考えを 深め筋道をたてて述 べている。 話 し 合 い を 生 か し て 深 ま っ た 考 え を 自 分 な り に ま と め て 書 い ている。 自分の経験、知 識などと関連させ ながら登場人物の 生き方について考 えながら読んでい る。 理解や表現のた めに必要な語句の 意味を理解しその 効果をとらえてい る。

豊かな読みの力を育てる指導法の工夫

~文学教材の指導を通して~

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2 4、単元について (1) 教材について 「大造じいさんとがん」は、自然の中に生きる鳥と人のかかわりを通して、美しい情景描写と主人公の心情や生 き方が、生き生きと描かれている作品である。大造じいさんと残雪の知恵比べの関係を中心に物語は展開してい き、「次はどうなるのだろうか。」と、子どもたちは、ある時は大造じいさんの立場になり、またある時は残雪の 立場になって、想像をふくらませながら感動的に読み進めていく作品である。 一羽のがん「残雪」にはばまれて、がんを上手く手に入れることができない大造じいさんが、長年の経験をも とにいろいろな方法で猟を行うがうまくいかない。そこで、生け捕りしたがんをおとりにして「ひとあわふかせ てやるぞ。」と計画をたてる。大造じいさんの方法は、はじめは執念深く、子どもの目からはずるい方法に映る かもしれない。しかし、大造じいさんの行動も、はやぶさと残雪との対決で大きな変化を迎え、子どもたちのじ いさんに対する思いも変わるであろう。この作品の主題は、「仲間を命がけで守ろうとする 1 羽のがんの姿を見 て、自分の猟師としての誇りを見つめ直す大造じいさんの生き方」である。そこで、大造じいさんの人物像を浮 き彫りにすることや心情変化の理由について考えさせることによって、大造じいさんの猟師としての考え方や生 き方を捉えさせたい。また、仲間をひたすら守ろうとする残雪の姿についても考えさせたい。本時では、子ども たちに「じたばたさわがない残雪と向かい合っている大造じいさんの気持ち」を中心に、大造じいさんにどんな 気持ちの変化があったのか、なぜ気持ちが変化したのかなど心情を考えさせていくことで生き方に迫っていきた いと考える。 (2) 児童の実態 男子16 名、女子 17 名、計 33 名のクラスである。前文学単元の「五月になれば」では、主人公の気持ちを叙述 に即して読み取りそこから、気持ちの移り変わりをとらえることを目標に取り組んだ。一人読みを行い自分の考 えをワークシートに書く→それをもとに小グループで話し合い→全体の場で交流→まとめという学習経験して いる。前単元では、グループでも全体でも話し合い、学習課題について考えることはできた。しかし、自分の考 えを文章としてまとめたり、ワークシートに自分自身の思ったことを詳しく書いたりする力は身に付けられなか った。また、会話文からは心情などを読み取ることはできるが、情景描写や叙述などからは読み取ることが苦手 である。そのため、本単元では、前回の学習形態をもとに「単元を通して自分の想像を膨らませ表現できる」こ とを中心に指導していきたい。その手立てとして、授業日記として毎時間の最後に児童の考えや意見を書く時間 を取り、また家庭学習や朝自習の時間を活用し、児童が教材文をきちんと読み自分の考えをまとめる時間を確保 していく。また、教師側で場面ごとに焦点化し、一時間の中で児童一人一人が場面について、考えを書いたり、 言えたりできるようにしていく。

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3 (3) 主題に迫る手立て 本校では、「豊かな読みの力」について、平成16 年 2 月に出された文部科学省・文化審議会答申「これから の時代に求められる国語力」をもとに、次の4 つの視点から考えることとした。さらに、坂入先生のご指導を もとに下記のように考えた。 考える力・・・叙述に即って内容を正しく読み取る力 (読み取る力・・・文章の情報を得る) 感じる力・・・叙述などから情景を味わったり登場人物の心情を感じ取ったりする力 (感じる力・・・自分の経験や知識などと関連させながら理解する) 想像する力・・・読み取ったことから情景や心情を想像し、自分のこととして 想像することができる力 表す力・・・考え、感じ、想像したことを目的に応じて発言したり書いたりすることができる この中で、特に考える力の読み取る力をつけるために、日常の取り組みとして次のような手だてを考えた。

・読み取る力をつけるための日常的な取り組み

① 読書量を増やして長文に慣れる。 ・図書の時間を確保し、活動後の余った時間も当てる。 ・毎日の家庭学習で読書をさせる。 ・朝読書の時間に行う ・授業に関係する本を教室に置き、紹介する。 ② 読んだり覚えたりすることを通して文に親しむ。 ・詩や短文の暗記を行い、発表させている。 ・毎日の家庭学習で音読させる ・帰りの会で群読を行う ③ 聞き取ることに慣れる。 ・図書の時間等で読み聞かせを行う ・グループ内での読書後の感想交流、本の紹介をさせる ・朝会の後に校長先生の話の要旨を確認する。 ④ 機会を増やして、書くことを億劫がらせない。 ・定期的に日記を書かせる ・毎日、授業後の感想を書かせる ・気に入った文の視写をおこなう。 ・パンフレットや資料等から必要なところを選択し新聞などにまとめている。

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4 ⑤ 表現する機会を増やす。 ・新聞から要約した話題を朝の会でスピーチする。 ・授業中に尐人数で話し合う時間を取り入れている。 ・1 日の授業のうち、最低1時間は全員に発言させる。

学習活動の中での手だて

① あらすじをつかむ。 まず範読を聞き、家庭学習で音読したり、意味調べをしたりする中でだいたいの内容を一人ひとり がつかめるようにする。その後、クラス全体で場面ごとに登場人物、主な出来事に着目しながらあら すじを確認することで、子どもたちなりに内容を整理し、大きな読み間違いを防ぐねらいもある。 ② はじめの感想を交流し、学習のめあてを考える 「思ったり、感じたこと」「読み深めたいこと、友達と話し合いたいこと」をはじめの感想として書 く。感想を小グループで交流させ子どもたちの中で多かった考えをもとに学習のめあてを設定する。 子どもたちの感想や話し合いたいことなどからめあてを作ることにより、児童の目的意識が高まり意 欲的に学習に取り組むことができると考える。 ③ ワークシートを活用し、一人読みの時間を確保する 場面ごとに一枚のワークシートを作成し、登場人物の気持ちのわかるところや情景描写に自分の経 験や知識などと関連させながら、自分の考えたことを書き込む。挿絵も児童の読みの参考になるもの と考え極力入れるようにする。また、朝自習や家庭学習の時間を活用することで、一人一人が文学教 材をじっくり読み考える時間を確保する。 ④ 話し合いを行う(小グループ、全体交流) 自分の読みを作ったあと、それを発表する。友達の考えの共通点や相違点に着目し、友達の考えを 自分の考えに生かしていくことで一人ひとりの考えをより深めていくことができる。また、ハンドサ インを取り入れることで、自分の考えをはっきりと持たせ話し合いに参加する意欲を持たせる。 全体の場で発言することが苦手な児童もいるので、ハンドサインや小グループで交流したあと全体の 場での話し合いで自身を持たせ、全体の話し合いにつなげていく。 ⑤ 話し合うポイントを焦点化する。 学習のめあてを解決する上で大事なところを焦点化することよって、より深く読み深めることがで きると考えた。基本的には、児童が話し合いの中で考えた意見をもとに進めていくが、子どもからの 意見が出なかった場合、教師側が意図的に考えさせたい文章にふれる。また、感情曲線に触れ、大造 じいさんの心情の変化にも着目させたい。 ⑥ 授業のまとめとして書く活動を行う。 話し合いの後、毎時間書く活動を行う。書く活動を通して、自分の考えをふりかえり、読み深めた 自分の考えをまとめる。言葉でまとめることにより、自分の考えを再認識し、再考したり整理したり することができる。

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5 ⑦ 単元の感想を書く 単元の最後に登場人物や情景描写について、この物語をふりかえり単元の感想を書く。さらに、大 造じいさんの気持ちの変化に着目し、この物語の主題である大造じいさんの生き方について話し合う。 また、初発の感想とも比較し、自分がこの単元でどのような学習をしてきたのかふりかえらせたい。 ⑧ 情景描写や色について着目する。 この物語の中での場面の情景を表す言葉をふりかえり、大造じいさんの気持ちが自然の描写の中に表 現されていることに着目する。また、色の持つイメージが気持ちを表している場面も多く、心情の変 化をとらえるのに効果的である。そのため、読みを深めるために、着目していきたい。 2、単元指導計画(全13時間) 次 時 学習活動 ◎支援 ■評価 (評価方法) 一 次 1 ○題名について話し合い、どんな話か想像する。 ○「大造じいさんとがん」の範読を聞く ◎題名について話し合い、物語のイメージをも つ。 ◎登場人物、いつ、どこでという設定をおさえ る。 ■作品への興味を持つ(発言・態度) ◎音読、難語句の意味調べを家庭学習にする。 2 ○あらすじを確かめる。 ・場面ごとの時、登場人物、出来事をおさえる。 ◎場面を(1)~(7)に分け、あらすじをま とめていく。 ■話の流れをおさえている。(発言・態度) 3 ○初めの感想を書く ・心に残ったこと ・みんなで話し合いたいこと ◎初めの感想に「心に残ったこと」「みんなで 話し合いたいこと」を指導する。また、今後 の学習のめあての材料にすることを伝える。 ■作品への興味をもち、感想を書いている。 (ワークシート)

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6 4 ○初めの感想を交流する。 ○あらすじ・感想をもとに学習のめあてを決定する。 ◎児童の感想をまとめた物を読み合い、それを もとに学習のめあてを設定する。 ◎児童の感想をできるだけ生かしながら大造 じいさんの気持ちに即した学習のめあてを 設定する。 ■自分の考えを、根拠を示しながら発言するこ とができる。(発言・態度) 二 次 5 ○(一)場面①を音読し、「うなぎつりばりをしかけ成 功した大造じいさんの気持ち」を考える。 ○書き込みをもとに小グループで話し合いをさせ、学 習のめあてを、全体で話し合う。 ○登場人物について理解し、がんが1羽とれたときの 大造じいさんの心情を想像する。 ■うなぎつりばりをしかけて成功した大造じ いさんの気持ちを書くことができる (ワークシート) ■友だちと話し合いの中で考え、自分の考えを 表現することができる。 (発言・ワークシート) 6 ○(一)場面②を音読し、「うなぎつりばりをしかけ失 敗した大造じいさんの気持ち」を考える。 ○書き込みをもとに小グループで話し合いをさせ、学 習のめあてを、全体で話し合う。 ○うなぎつりばりをしかけ失敗した大造じいさんの心 情を想像する。 ■うなぎつりばりをしかけて失敗した大造じ いさんの気持ちを書くことができる (ワークシート) ■友だちと話し合いの中で、考えを深め、自分 の考えを発言することができる。 (発言・態度) 7 (二)場面を音読し、「たにしばらまき作戦が失敗した ときの大造じいさんの気持ち」を考える。 ○書き込みをもとに小グループで話し合いをさせ、学 習のめあてを、全体で話し合う。 ○たにしばらまき作戦が失敗した大造じいさんの心情 を想像する。 ■たにしばらまき作戦が失敗した大造じいさ んの気持ちを書くことができる (ワークシート) ■友だちと話し合いの中で、考えを深め、自分 の考えを発言することができる。 (発言・態度) 8 ○(三)①場面を音読し、「おとりのがんを使った大造 じいさんの気持ち」を考える。 ○書き込みをもとに小グループで話し合いをさせ、学 習のめあてを、全体で話し合う。 ○おとり作戦を開始したときの大造じいさんの心情を 想像する。 ■おとりのがんを使った大造じいさんの気持 ちを書くことができる (ワークシート) ■友だちと話し合いの中で、考えを深め、自分 の考えを発言することができる。 (発言・態度)

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7 9 ○(三)②場面を音読し、「じゅうをおろしてしまった 大造じいさんの気持ち」を考える。 ○書き込みをもとに小グループで話し合いをさせ、学 習のめあてを、全体で話し合う。 ○じゅうをおろしてしまったときの大造じいさんの心 情を想像する。 ■じゅうをおろしてしまった大造じいさんの 気持ちを書くことができる。 (ワークシート) ■友だちと話し合いの中で、考えを深め、自分 の考えを発言することができる。 (発言・態度) 10 本 時 ○(三)③場面を音読し、「ただの鳥に対している気が しなかった大造じいさんの気持ち」を考えさせる。 ○書き込みをもとに小グループで話し合いをさせ、学 習のめあてを、全体で話し合う。 ○残雪ににらまれたときの大造じいさんの心情を想像 する。 ■残雪にらまれたときの大造じいさんの気持 ちを書くことができる(ワークシート) ■友だちと話し合いの中で、考えを深め、自分 の考えを発言することができる。 (発言・態度) 11 ○(四)場面を音読し、「残雪の前に立った大造じいさ んの気持ち」を考える。 ○書き込みをもとに小グループで話し合いをさせ、学 習のめあてを、全体で話し合う。 ○残雪を見守った大造じいさんの心情を想像する。 ■残雪に強く心を打たれた大造じいさんの気 持ちを書くことができる。 (ワークシート) ■友だちと話し合いの中で、考えを深め、自分 の考えを発言することができる。 (発言・態度) 三 次 12 ○「終わりの感想を書く」 ○残雪に対する気持ちの変化について考え、大造じい さんの生き方について話し合う。 ○感想を発表し合う。 ◎残雪とかかわることによって変化した心情 をおさえ、大造じいさんの生き方を考えるこ とにつなげる。 ◎どこを中心に書くか、視点(大造じいさんの 心の変化・生き方・残雪の魅力・情景描写の 美しさ)を話し合ってから書かせる。 ■作品の感想を書くことができる (ワークシート) 13 ○続きの物語を書く ○続きの物語を発表し合う。 ◎物語の続きの場面を翌年の話に設定する。 ◎大造じいさんと残雪のかかわりを中心に書 くようにする。 ■続きの物語を書くことができる (ワークシート)

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8 6,本時の学習 (10/13) (1) 本時のねらい ・残雪の前に立った大造じいさんの気持ちを考えよう。 (2)展開 学 習 活 動 ・予想される児童の反応 ◎支援 ■評価 ※留意点 1、本時のめあてを確認する。 2、場面(三)③を音読する。 3、焦点化し話し合うポイントを整理する。 4、ワークシートの書き込みをもとに小グループでお互いの 考えを紹介し話し合う 【話し合いの手順】 ① 司会を決める。 ② ワークシートを回し読みして、一人ひとり、似ている意見 =波線、違う意見=直線を記入する。 ③ 印のついたところについて話し合う。 ④ グループの意見をまとめる。 ( 線 の 集 中 し た と こ ろ を 1 ~ 2 カ 所 選 び 、 意 見 を まとめる) ⑤ カードに記入する 5、グループの意見カードを掲示し、発表する。 6、全体での話し合いで、大造じいさんの心情を読み深める。 7、学習のふりかえりをする。 ◎全文を掲示する。 ◎学習のめあてを書いた短冊を掲示する。 ◎ワークシー トを回覧しながら似て いる意 見・違う意見に分けて線を引かせる。 ◎めあてをふまえて考えさせる。 ◎事前に個々の書き込みを把握し、良い書き込 みに対して赤ペンを入れ、児童が自信を持てる ようにする。 ◎意見は無理に一つにまとめるのではなく、異 なる意見も合わせてまとめるようにする。 ■友達と対話したことを手がかりに、考え自分 の考えを発言することができる。 (発言・態度) ■ただの鳥に対している気がしなかった大造 じいさんの気持ちを書くことができる (ワークシート) ◎友達の意見でいいなと思うものがあったら 自分のワークシートに記入してもいいこと を伝える。 (3)本時の視点 ・強く心がうたれた心情を読み深めることができたか ・ワークシートに進んで自分の考えを書くことができたか

残雪の前に立った大造じいさんの気持ちを考えよう

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9 教材分析 ・情景 ●大造じいさん ○残雪 場面 考える力 感じる力 想像する力 (一)① う な ぎ つ り ば り 作 戦の成功 ○なかなかりこうなやつで ●いまいましく思っていた ●一晩中かかってうなぎつりばりをしかけ た。~。 ●たかが鳥 頭がいい、かしこい にくたらしい、腹立たしい 夜通し、大変、作業 みくびっている、油断している 仲間のことを考えている 優秀なリーダー 前のように狩りをしたい 何としてもとりたい そのくらい残雪のことがにく い そのくらいしてまでとりたい こんなにがんばったのだから 成功するはず (一)② う な ぎ 釣 り 針 作 戦 の失敗 ・秋の日が美しかった ●「うむむ」感たんの声をもらした 昼の太陽 やられた、してやられた 残雪は、すごいリーダーだ。 予想以上に手強いやつだ。 (二) た に し ば ら ま き 作 戦 ●会心のえみをもらした。 ・あかつきの光が、小屋の中にすがすがし く流れ込んできた。 ●しめたぞ!目にものを・・・ やっとうまくいく、ここまで うまくいった、これからもう まくいくだろう 夜が明けた、周りが明るくな ってきた、まぶしい やる気十分、しかえししてや る 準備は十分だ。4日も行った から大丈夫だ。 今度こそ成功するぞ 希望の光 狩人の域をこえている (三)① お と り の が ん を 使 う作戦 ・青くすんだ~にっこりした ・東の空~朝が来た ●大造じいさんのむねはわくわくしてきた ●今日こそあの残雪めにひとあわ~ 今年こそうまくいくにちがい ない ぜったいにうまくいく くも1つない、心配すること がない 燃えている気持ち さあ、いよいよ戦闘開始だ 勝った気分 余裕がある 情景と心情の一致 自信満々 希望の光、命がけの戦い、天 敵、宿敵、ライバル 絶対に勝つ 必ずしとめてやる

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10 (三)② 大 造 じ い さ ん が 銃 を 下 ろ し たとき ・ぱっと白い羽毛が~散った ●大造じいさんは~再びじゅうをおろして しまった ・羽が白い花弁~飛び散った はげしい戦い おとりのがんがやられている ねらったのに打たなかった すごい戦い、互角 はやぶさが強い やられそうだ 残雪の仲間を救おうとする 姿を見て、心を打たれた (三)③ た だ の 鳥 に 対 し て る 気 が し な か っ た とき ○残りの力をふりしぼって~じいさんを正 面からにらみつけた ●大造じいさんは強く、心をうたれてただ の鳥に~対している気がしなかった。 堂々としている、頭領として 立派だ、威厳、 鳥としてみていない 頭領としての強い気持ち 人間が嫌い、プライド 尊敬している、自分にはまね できない、戦うのに不足のな い相手、悔いのない相手 (四) 残 雪 を 見 送 る 大 造 じいさん ・ある晴れた春の朝、らんまんとさいた~ はらはらと散った ●がんの英ゆうよ ●えらぶつ ・晴れ晴れとした~いつまでもいつまでも 見守っていた 気持ちの良い春 明るい、おだやか 勇者 人に使う すっきりした顔 すがすがしい、大造じいさん の気持ち 立派だと考えている 人と同じように見ている 殺さずにすんだライバルが元 気になってよかった。対戦が 楽しみ、残雪のことが好き

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研究協議会記録

(学校長あいさつ)

国語の授業にはどんなパターンがあるのか。全体で話し合う場が大事なのか。今回、パターンの中

で授業をやってうまくいったが、これから研究を深めていくなか、いろいろな方法を学んでいきた

い。

(授業者自評)

・子ども達がとてもがんばっていた。

・発問をもっと効果的な発問にできればよかった。

・今の自分の出せる力を精一杯だした。

・5の1、5の2の事前授業を生かし、学年で話し合って今回の授業展開のパターンになった。

・めあてが「大造じいさんの気持ちを考えよう」だったが、残雪のことを考えている児童もおり、

めあてにあっていなかった。

(分科会提案)

・事前授業では、本時のめあても児童にとってわかりやすいめあてを模索し、今回のめあてにたど

りついた。

(6の1では、残雪ににらまれた大造じいさんの気持ちをかんがえよう。

(6の3では、

強く心を打たれた大造じいさんの考えよう。

・本時、本文の 3 カ所から気持ちを読み取らせ、最後の「大造じいさんは、強く心を打たれて、

ただの鳥に対しているような気がしなかった。

」という文を焦点化して話し合いを深めたかったが、

髙橋先生が緊張していたのか、今回はあまりできなかった。

(協議会)

・焦点化について・・・どう把握していくのか。児童が残雪のことを発表していたが、他の児童

からは反論がなかった。

・楽しい雰囲気のクラスであった。今日は登場人物の気持ちを区別せずに進めたのは?

・大造じいさんの気持ちの変化をおさえていたが、大造じいさんの性格を事前におさえていたのか。

・あらすじ・・・・焦点化に関係するのでは。どのくらい読ませたのか。

・焦点化→最後の文にもっていきたかった。

・銃をおろすシーン→なぜおろしてたのか。

・あらすじを知ることで、読み深めることができる。

・大造じいさんの気持ちについておしていこうとしている。

・大造じいさんの性格についてはやっていない。

・場面ごとに大造じいさんのきもちについてまとめている。

・児童の発言の中に、

「~~~と想像しました」と言う児童がいたが、主題に迫る手立ての

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「想像する力」とリンクしていたのか。どんな風に指導したのか。

・話し合いの場で、子ども達は共感しあっていたのか。共感しあえる時間があってもよかっ

たのではないか。

・物語教材の時数が減っているが、これからどのように扱えばよいか。

(坂入先生 指導講評)

・焦点化・・・とても難しい。

・人それぞれで焦点化が分かれてしまう。

・人それぞれの個人の読みがある。

・教材分析をどうするのか、重要になってくる。

・何を作者が伝えたかったのか。

・焦点化をするには出口が必要。クラスによって実態が違うので、焦点化するところも違う。

・時数、

「大造じいさんとがん」6 時間扱いになるが、13 時間とってもよい。何を学ばせたいの

か。

・文学を重点に学ぶことで、子どもの生き方に関わってくるので大切に扱いたい。

・学年で統一すれば、時数は変動してもかまわない。

・現場で何を教えていきたいかをそろえればよい。

・話し合い活動では、子どもたちにどこで話し合わせるのか、教師が把握しておかないと話が焦点

化されずに流れてしまう。

・今回、児童は、文章から登場人物の心情を想像することができていた。

・教室掲示の写真、

(うなぎつりばり)

(作者の写真)はとても効果的である。言葉で説明する

よりも、わかりやすく、時間の短縮にもなる。

・文学の読みは個人的で、おしつけてはいけない。

・じいさんの気持ちとがんの子とを読み取ったもの、想像したものを区別するようにする。

・大造じいさんの生き方に注目し、大造じいさんの心がどう変化したのか、一生懸命さを感じる力

に焦点化をあてるとよい。

・文頭の言葉に着目する。「大造じいさんとがん」において、文頭の言葉の果たす役割が大きい。

・心情曲線は古風な手段だが、心情を視覚的に理解するよい手段かもしれない。

・情景描写が大切な役割をしている。大造じいさんの気持ちがわかる。

・指導案は児童の実態から出発する。実態を把握することは担任しかできない。

・全体での話し合いでは、言い放しで終わるのではなく、先生が話し合いをコーディネートする。

おさえるところはおさえ、子どもの意見だけでは終わらないようにする。

・相互指名にはルールを設ける。男子ばかり女子ばかりなってしまわないようになる。事前にワー

クシートをチェックし、意図的な指名につなげるとよい。

・授業の上手い下手ではなく、学級経営を見る。子ども達はとてもがんばろうとしていた。

参照

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