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南イングランド イギリス文学探訪 4 南イングランド Canterbury Canterbury Cathedral 597 年 聖アウグスティヌスはアングロ サクソン人をキリスト教に改宗させるためローマを出発 ケント州のサネットに到着して 初代の大司教に就任する イギリスのゴシック建築中もっとも壮

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イギリス文学探訪4

南イングランド

南イングランド

Canterbury

• Canterbury Cathedral • 597年、聖アウグスティヌス はアングロ・サクソン人をキ リスト教に改宗させるため ローマを出発、ケント州の サネットに到着して、初代 の大司教に就任する。 • イギリスのゴシック建築中 もっとも壮麗で、歴史の古 い大聖堂。 • 英国国教会の大本山 • 大聖堂の主教は全イングラ ンドの首席主教ある。

Thomas Becket 1118~70

• イングランドのカンタベリー 大司教。 • 1154年、ヘンリー2世の大 法官に任命された • 国王の側近として有能な働 き • 62年に後任のカンタベリー 大司教に任命される • 「教会の自由」を主張して国 王と対立. • 教会の裁判権を規制しよう とした国王にはげしく反対し、 フランスへの亡命

Murder of Thomas Becket (1170)

• 1170年、教皇の圧力で和 解が成立して帰国 • 大司教座にもどったベケッ トは、国王支持派の司教た ちを破門 • 国王は激怒し、同年12月 29日、王の側近の4人の騎 士がカンタベリー大聖堂内 でベケットを暗殺 • 73年、聖人に列せられ、以 後カンタベリーは巡礼の地 となった。

大陸国家から島国へ, p.20

• The House of Plantagenet or the House of Anjou, 1154 年-1399年 • イングランド国王ヘンリー1 世の娘マティルダとフランス のアンジュー伯ジョフロワと の間に生まれたヘンリー2 世が開いた王朝 • プランタジネットの名はジョ フロワが兜(かぶと)にさして 家紋としていたエニシダの ラテン語名プランタ・ゲニス タに由来

(2)

France under Henry II, 1133~89

• フランスのアンジュー伯ジェ フリーとイングランド王ヘン リー1世の娘マティルダとの 間に生まれた • 1151年に母方のノルマン ディ公領を相続 • 翌52年には、父の死により アンジュー家の所領をつい だ。 • アキテーヌ公の娘エレオ ノールと結婚して、彼女が 相続したフランス南西部の 広大な所領をあわせ領有

Anger

• プランタジネット朝は、ヘン リー2世、リチャード1世、 ジョン(欠地王)、ヘンリー3 世、エドワード1世、エド ワード2世、エドワード3世、 リチャード2世の8代にわ たってつづいた。 • その後イングランドは、とも にエドワード3世の血をひく ランカスター家とヨーク家が あらそう時代へとはいって いく。(薔薇戦争)

Richard I , the Lionheart(獅子心王)

• 1189年、父の跡をついでイ ングランド王となったが、国 政にとりくむまもなく、第3回 十字軍に出発。 • 91年にアッコをイスラム教 徒から奪回したが、そのと き捕虜2700人全員を処刑 • サラーフ・アッディーン(サラ ディン)のひきいるイスラム 勢を相手にしたこの勇猛な 戦いぶりと残虐さは、リ チャードの武勇を伝説的な ものとした。

John the Lackland 1167~1216

"ジョン(欠地王)"

• 1207年、教皇インノケンティウス 3世が選任したカンタベリー大司 教をジョンが拒否 • 教皇は12年、ジョンの王位を廃 止してフィリップ2世とイングランド 侵攻の協議をはじめた。 • 追いつめられたジョンは、13年、 イングランドをいったん教皇に献 上し、あらためて封土としてうけ とることにして、教皇と和解した。 • 翌14年には、大陸の領土奪回を めざしてフランスに侵攻したが ブービーヌの戦で大敗

Magna Carta (Latin for "Great

Charter", literally "Great Paper")

• 1215年6月15日に、イ

ングランド王ジョン

(欠

地王)が貴族たちの要

求によってみとめた憲

章で、以来、イギリスの

立憲政治の基礎とされ

ている。「大憲章」と訳

される。

• 1628年の権利請願、

89年の権利章典ととも

に、王権に対する議会

の優位の法的根拠とな

• イギリスにおける法の

支配の理念に権威をあ

たえるもの

(3)

Edward I 1239~1307

• 多くの法律を制定

• 土地保有制度の改革

• 教会裁判権の抑制

• 彼の強力な指導力のも

とで、イングランドは中

世における最盛期をむ

かえた

• King of England, Lord

of Ireland, and Duke

of Aquitaine

The Model Parliament模範議会

• 14世紀以降、イングラ

ンド議会はしだいに、二

院制のかたちをととの

えていく

• 貴族院 貴族、高位聖

職者で構成される

• 庶民院 地域社会の有

力者で構成される

Prince of Wales

• Llywelyn the Last

1223 –1282

WalesとScotlandの征服

• Walesの征服 • 1282年、グウィネッズ王ルウェリ ン・アプ・グリフィズがエドワード1 世(イングランド王)に敗れ、イン グランドの支配下に置かれた。 • Scotlandの征服 • 1286年におさないマーガレットが 王位についた • 彼女はわずか4年の在位で没し、 スコットランドに政治的危機がお とずれた • これに乗じて、イングランド王エド ワード1世は、スコットランドに対 する宗主権を主張 • デビッド1世の孫ジョン・ド・バリオ ルの代理として介入 • 1292年、エドワード1世はスコット ランドに兵をすすめ、ジョン・ド・ バリオルをスコットランド王にする と宣言した。

Stone of Scone

Stone of Scone

• 歴代のスコットランド王

がこの石の上で戴冠し

た。

• 1296年、エドワードが

ロンドンに持ち去った

• 1950年、クリスマスの

日にスコットランドの大

学生4人によってスコッ

トランドに戻る。

• 1996年、11月、John

Major政権の下、700

年ぶりに返還すること

を約束した。現在、エ

ディンバラ城に保管さ

れている。

(4)

Geoffrey Chaucer 1343?~1400

Canterbury Tales (Middle English)

14世紀の詩人、Geoffrey Chaucer 1343?~1400 の代表作 • 聖地カンタベリーへ巡礼pilgrimage にでかける人々がそれぞれ話をかた るという物語集 • 詩人は、カンタベリー詣のためにロン ドン郊外の陣羽織(じんばおり)亭

Tabard Inn, in Southwark, Londonにあつまった巡礼者の一 団にくわわり、プロローグで彼らを生 き生きとえがきだす。 • 騎士から農夫まで、さまざまな身分 の者がいて、その集団は、さながら 14世紀イギリスの社会の縮図。 • 宿の亭主が、退屈しのぎに物語比べ をしたらどうかと提案し、詩人をふく む30人ほどの巡礼者は、その旅行 中に各自4話ずつかたることになる • 騎士が高貴な愛についての上品で 哲学的なロマンスをかたれば、粉屋 は農場の親方にねらいをつけた卑 猥な話で水をさす • 。そこで農場の親方は、粉屋の女房 と娘がたぶらかされた話で仕返しを する。 • こうして、登場人物の人となりが明ら かになり、けんかや口論へと発展す る • チョーサーは、多様な職業、階級の 人々の生き様を、神の前で懸命に生 きる人々への共感と皮肉をこめて、 多様な視点から描いた。

Prologue of Canterbury Tales

http://www.youtube.com/watch?v=QE0MtENfOMU

Here bygynneth the Book of the tales of Caunterbury • 1: Whan that aprill with his

shoures soote

2: The droghte of march hath perced to the roote, 3: And bathed every veyne in swich licour

4: Of which vertu engendred is the flour;

5: Whan zephirus eek with his sweete breeth

6: Inspired hath in every holt and heeth

7: Tendre croppes, and the yonge sonne

8: Hath in the ram his halve cours yronne,

9: And smale foweles maken melodye,

10: That slepen al the nyght with open ye

Here begins the Book of the Tales of Canterbury • When April with his showers

sweet with fruit

The drought of March has pierced unto the root

And bathed each vein with liquor that has power

To generate therein and sire the flower;

When Zephyr also has, with his sweet breath,

Quickened again, in every holt and heath,

The tender shoots and buds, and the young sun

Into the Ram one half his course has run,

And many little birds make melody That sleep through all the night with open eye

プロローグとバースの女房の話と

免罪符売りの話

• バースの女房は、教会

の伝統的な女性蔑視に

反対する女たちの率直

な代弁者で、セックス、

結婚、気高さについて

一連の話をはじめる。

• 免罪符売りは、いかに

して説教壇での自分の

雄弁術が救済の望みを

悪辣な信用詐欺にかえ

うるかというおそろしい

実話を披露する。

• http://jp.youtube.com/wat ch?v=cnVLLQna1-c

• Middle Englishで書か

れている

バースの女房の話

• 乱杭歯の美人で、かつて5人の夫を持ち、自分の性

的魅力を存分に発揮し、性的官能を味わい尽くし、

男女の関係を本音で語る。

• 5人の夫の内3人は金持ちの老人で、性的満足は

得られなかったが、贅沢はできた。性的魅力で思い

のままに彼らを操った。道楽者の4人目人の夫にも、

他の男といちゃついて嫉妬させて苦しませた。最後

には20才年下の勉強好きの学生と結婚したら、自

分が顧みられず苦労した末に、彼に尽くし上げ、結

局、夫に対する支配権を握った。

バースの女房の話

• 女性が最も望むものは何か?(かつてアーサー王

の王妃が出した問い)

• 答え:男に対する支配権

• 権威ある書物(女性は罪深く、男を破滅させる)がな

んと言おうが、結婚生活の悲哀を語るときには経験

こそが、権威あるものとなるのです。自己流の解釈

を展開し、男性中心の偏見に正面から挑戦する

• 現在、年を取り、年齢により彼女はその魅力を奪わ

れ、人生の悲哀を自分が感じざるを得なくなってい

(5)

King Arthur

5~6世紀、侵略者アングロ・サクソン人とた

たかって数々の勝利をあげたとされる、なか

ば伝説上のブリトン人の王

• 完全に架空の人物とする歴史家もいる

• ローマ人撤退後の混乱したイングランドで、ア

ングロ・サクソン人に大きな打撃をあたえたブ

リトン人の英雄「アーサー」が実在したことを

示唆する記録ものこっている

Arthurian Legend、

アーサー王伝説

ブリテンのアーサー王とその宮廷の騎士たちを主

人公とする、中世ヨーロッパ各地で書かれた物語の

総称。

• 史実と思われるものをもとに、ケルト神話やさまざま

な伝説が複雑におりこまれてできている。

• “Le Morte Darthur“『アーサー王の死』 by

Sir Thomas Maloryがアーサー王伝説の集大成と

して散文で15世紀書かれた。そのあらすじと代表

的な道具立ては以下のスライド参照のこと

Excalibur,宝剣エクスカリバー

• 伝説によれば、アーサーは ブリテン王ウーゼル・ペンド ラゴンの息子として生まれ、 宝剣エクスカリバーをえて ブリテンの王となった。 • ウェールズ語では「カラドヴ ルフ」(Caladvwch) • アイルランド語の「カラドボ ルグ」(CaladBolg)と同意 語 • 硬い(Calad)稲妻(Bolg)と いう意味 • エクスカリバーを引き抜く アーサー

King Arthur

and the Knights of the Round Table

• 騎士たちを宮廷にあつ

め、身分による席順決

定をきらって、会議には

円卓を使用した

• Camelot(アーサー王

の王朝)

“Le Morte Darthur“by

Sir Thomas Maloryあらすじ

• アーサーはエクスカリバーを引き抜き、イング

ランド王たる資質を示し、イングランド平定に

乗り出す。

• 諸国を平定したのちローマ遠征にかったが、

甥(おい)のモルドレッドが謀叛をおこして王位

をうばったとの知らせに、いそぎ帰国

• カムランの戦でモルドレッドをたおすが、自ら

も瀕死の重傷をおってアバロン島に去ってい

く。

Chivalry, 騎士道

西ヨーロッパにおける中世騎士の行動規範。

• 徐々に発達して12世紀にかたちをなし、13世

紀に最盛期をむかえた

• しかし14、15世紀には衰退

• 16世紀にルネサンス文化のもとで「ジェントル

マン」の理念に吸収された。

(6)

騎士のあるべき姿

• 12世紀になると、「騎士」という言葉には「名誉」とい

う意味がふくまれるようになる。

• 貴族の資質やキリスト教徒の美徳などを包含したも

のとなった。

• 理想の騎士は、勇気と忠誠と寛容をもつべき

• 教会の立場からいうと、まずしい者やこまっている

者のため、とりわけ聖地エルサレムへの十字軍遠

征のためにたたかうべき

• フランス南部に起源をもつ、騎士はたとえむくわれ

なくても愛する貴婦人につくしつづけるべき

伝説の廷臣達

• Gawain

• 一番若い騎士

• Sir Gawain and the

Green Knight

• by unknown author

• Sir Lancelot

• アーサーの右腕

• アーサーの王妃

Guinevere との恋愛

により、宮廷を乱してし

まう。

Grail Quest, 聖杯伝説

• イエス・キリストが最後

の晩餐(ばんさん)で使

用したとされる聖なる杯

にまつわる中世ヨー

ロッパの伝説。

• 聖杯の探索は聖なる使

命とされ、アーサー王

の騎士のひとりガラード

が、その中心的役割を

になった。

• 純潔、謙遜、忍耐が試

される。童貞で罪に汚

れていない騎士だけが

冒険の成功者となる。

Grail Questがアーサーの円卓騎士団を崩壊に

導く(

“Le Morte Darthur“結末)

• 廷臣ランスロットは、王

妃グウィネヴィアと不倫

関係にあったことをとが

められる。

• アーサーは王妃グウィ

ネヴィアを処刑を決意

する。

• 彼女を救出に来たラン

スロットは、親友の廷臣

ガウェインと戦わざるを

得なくなる。

• アーサー王を支えた二

人の騎士の戦いが、彼

の王朝を崩壊に導く。

• ガウェインとアーサー

は戦死し、残ったランス

ロットは修道士となり、

グィネヴィアも修道女と

なり神に仕える。

• 後に、ランスロットは彼

女の屍をアーサーの墓

の隣に埋葬する。

Jane Austen 1775~1817

• 機知にあふれ、格調高

い風刺小説で、

18世紀

の新古典主義から19

世紀のロマン主義に移

行する過渡期のイギリ

ス文学を代表する作家

• Steventon生まれ

Austen Bio

• 機知にあふれ、格調高い風刺小説で、18世紀の新

古典主義から

19世紀のロマン主義に移行する過渡

期のイギリス文学を代表する作家となった。

• イングランド南部、ハンプシャーのスティーブントン

に生まれる。父親はこの村の教区主任牧師だった。

教育は自宅でうけ、終生、家族とはなれてくらしたこ

とはなかった。8人兄弟の7番目である。オースティ

ンは、すでに子供のころから家族をたのしませるた

めに小説を書いていた。

(7)

テーマ:成熟は幻想の喪失を通じて

達成される

• するどい観察眼で、細部までみのがさず、上層中産

階級のイギリス人の静穏な田園生活がありありと描

• 登場人物の性格上の欠点は、きびしい試練を教訓

としてまなんで始めて修正される。

• オースティンの明快なスタイルの中では、どんなに

地味な登場人物でもはっきりした個性をもっている。

• 人間の普遍的な行動様式をこまやかにとらえる感

性ゆえに、オースティンは卓越した小説家として高く

評価されている。

南イングランド

Austen作品の時代背景

• 田舎の家族を描く

• 18世紀後半から19世紀初頭、農業革命で

地主階級社会の封建制度が崩壊する時代

• 囲い込みに金を費やし、娘の婚礼持参金も

用意出来ない父親

• 新興中産階級の台頭

• 伝統的地主階級を擁護した

代表作

• Pride and Prejudice, 1813

• Sense and Sensibility, 1811

• Emma, 1816

(8)

Pride and Prejudice

(自負と偏見)

• It is a truth universally acknowledged, that a single man

in possession of a good fortune, must be in want of a wife.

• However little known the feelings or views of such a man maybe on his first entering a neighbourhood, this truth is so well fixed in the minds of the surrounding families, that he is considered the rightful property of some one or other of their daughters.

• "My dear Mr. Bennet," said his lady to him one day, "have you heard that Netherfield Park is let at last?" • Mr. Bennet replied that he had not.

• "But it is," returned she; "for Mrs. Long has just been here, and she told me all about it."

• Mr. Bennet made no answer.

• "Do you not want to know who has taken it?" cried his wife impatiently.

• "_You_ want to tell me, and I have no objection to hearing it."

• This was invitation enough.

• "Why, my dear, you must know, Mrs. Long says that Netherfield is taken by a young man of large fortune from the north of England; that he came down on Monday in a chaise and four to see the place, and was so much delighted with it, that he agreed with Mr. Morris immediately; that he is to take possession before Michaelmas, and some of his servants are to be in the house by the end of next week."

落ちぶれた貴族は、金持ちの新興階

級の独身男との縁談を切望する

• "What is his name?"

• "Bingley."

• "Is he married or single?"

"Oh! Single, my dear, to be sure! A

single man of large fortune; four or five

thousand a year. What a fine thing for our

girls!"

Thomas Hardy 1840~1928

• イギリスの自然主義小

説家・詩人。

• ドーセット地方をかつて

のアングロ・サクソンの

王国ウェセックスにかさ

ねあわせて描く

• 「ウェセックス小説」と呼

ばれる作品を書く

ダーウィンの生物学とニュートンの物理学の決

定論に支配された信念

• 「内在意志」(Immanent Will)ー人間の努力など意

に介さない世界を支配する力ーに押しつぶされ犠牲

になる人間を描く

• 荒野、野原、季節、天候の強烈で鮮明な描写によっ

て、ウェセックスは小説の中で物理的な存在感をも

• 風景描写は登場人物の心理状態やこれからの運命

をうつしだす鏡としての役割をはたす

• これらの運命を、ハーディは皮肉と悲しみをもってな

がめているのである。

Naturalism,自然主義

• 文学における自然主義は、作品は人間を客観的、

経験的にえがかねばならないとする理論

• 自然主義は写実主義を継承

• 道徳的に中立の立場をとる

• 人生を客観的に提示

• 人間の行為は、本能、感情、社会経済的条件によっ

て決定されるとする自由意志を否定

• ダーウィンの生物学的決定論やマルクスの経済学

的決定論を大幅にとりいれた。

(9)

Realism と Naturalism

• Realism

• 現実をゆがめることなく

作品に写し取る

• Naturalism

• 「芸術とは現実をゆが

めることである」by

Hardy

• 作品とは観察者のフィ

ルターを通してみる「現

実」の「印象」である

代表作

The Mayor of Casterbridge, 1886

• Tess of the d’Urbervilles, 1891

• Jude the Obscure, 1895

• 「内在意志」(Immanent Will)ー人間の努力な

ど意に介さない世界を支配する力ーに押しつ

ぶされ犠牲になる人間を描く

Tess of the d’Urbervilles

http://www.youtube.com/watch?v=Zikn3xYDirw

Tess of the d'Urbervilles; A Pure

Woman by Thomas Hardy

• Possibly the Talbothays milk was not very thoroughly

skimmed that afternoon. Tess was in a dream wherein familiar objects appeared as having light and shade and position, but no particular outline. Every time she held the skimmer under the pump to cool it for the work her hand trembled, the ardour of his affection being so palpable that she seemed to flinch under it like a plant in too burning a sun.

• Then he pressed her again to his side, and when she had done running her forefinger round the leads to cut off the cream-edge, he cleaned it in nature's way; for the unconstrained manners of Talbothays dairy came convenient now.

• "I may as well say it now as later, dearest," he

resumed gently. "I wish to ask you something of

a very practical nature, which I have been

thinking of ever since that day last week in the

meads. I shall soon want to marry, and, being a

farmer, you see I shall require for my wife a

woman who knows all about the management of

farms. Will you be that woman, Tessy?"

• He put it that way that she might not think he

had yielded to an impulse of which his head

would disapprove.

テスは自分が以前、てごめにされ子どもを身ごもったことで、純 真なエンジェル・クレアの求婚を受ようとしない。この件が後に 二人を引き裂き、テスが殺人を犯し処刑されるという結末につ ながる

• She turned quite careworn. She had bowed to the inevitable result of proximity, the necessity of loving him; but she had not calculated upon this sudden corollary, which, indeed, Clare had put before her without quite meaning himself to do it so soon. With pain that was like the bitterness of dissolution she murmured the words of her indispensable and sworn answer as an honourable woman.

• "O Mr Clare--I cannot be your wife--I cannot be!" • The sound of her own decision seemed to break Tess's

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