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中国大気環境改善のための都市間連携協力

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中国大気環境改善のための都市間連携協力

中央・地方政府の政策動向の実態把握

(2017年3月~2018年2月)

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目次 【2017 年 3 月】 ... 1 1. 環境保護部が「国家環境大気質モニタリングネットワーク都市ステーション運行 管理実施細則(試行)」と「国家環境大気質モニタリングネットワーク都市ステーシ ョン自動監視機器主要技術パラメータ管理規定(試行)」を公布 ... 1 2. 李克強総理が第 12 期全国人民代表大会第 5 回会議での政府活動報告において大 気汚染対策強化を提起 ... 3 3. 環境保護部の陳吉寧部長が記者の質問に回答 ... 5 4. 工業・情報化部が「ビスコース繊維業界規範条件(2017 版)」を公布 ... 6 5. 住宅・都市農村建設部が国家基準「兵器工業プロジェクト環境保護設備設計規範 (意見募集稿)」に関する意見募集通知を公布 ... 7 6. 最高人民法院環境公益訴訟十大典型判例を公表:判例中のホットイシューや難問 について法律専門家が解説 ... 8 7. 環境保護部が「自動車排出汚染防止技術政策(第二次意見募集稿)」に関する意見 募集通知を公布 ... 9 8. 環境保護部が国家環境保護基準「自動車汚染物質排出上限値および測定方法(リ モートセンシング測定法)(第二次意見募集稿)」に関する意見募集通知を公布 ...10 9. 環境保護部が 1、2 月の大気質状況を公表:都市粒子状物質平均濃度が若干上昇 ... 11 10. 環境保護部が「高汚染燃料目録」を配布 ...13 11. 環境保護部が第1四半期大気質特別監督査察状況を通報:検査した 8,500 か所の 団体と企業中、3,119 か所に問題あり ...14 【 2017 年 4 月 】 ...17 12. 環境保護部が「国家環境保護基準第 13 次五カ年計画期発展計画」を公布 ...17 13. 環境保護部が 2017 年 3 月と第 1 四半期の重点区域および 74 都市の大気質状況 を公表:第1四半期の大気質は楽観を許さず ...18 14. 環境保護部が「揮発性有機化合物散逸排出規制基準(意見募集稿)」と「塗料、 印刷インキおよび接着剤大気汚染物質排出基準(意見募集稿)」についての意見を求 める書簡を発表 ...20 15. 工業・情報化部と科学技術部が「国家が発展を奨励する重大環境保護技術設備目 録(2014 年版)改訂に関する通知」を共同公布 ...21 16. 環境保護部が「製紙工業汚染防止技術政策(第二次意見募集稿)」と「製紙業種 汚染防止最良技術ガイドライン(意見募集稿)」についての意見を求める書簡を発表 ...22 【 2017 年 5 月 】 ...23 17. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 鉄鋼業(意見募集 稿)」国家環境保護基準に関する意見募集通知を発布 ...23 18. 環境保護部が「排出許可証申請と発行技術規範 石油化学工業(意見募集稿)」 国家環境保護基準に関する意見募集通知を発布 ...24 19. 環境保護部が「環境大気 粒子状物質中の無機元素の測定 エネルギー分散型蛍 光X線スペクトル法」など二つの国家環境保護基準を発布 ...25 20. 環境保護部が「2017 年全国生態環境モニタリング事業要点」を発布 ...26 21. 環境保護部が「排出許可証申請と発行技術規範 コーキング化学工業(意見募集 稿)」国家環境保護基準に関する意見募集通知を発布 ...27 22. 環境保護部が「汚染物質排出事業者自主モニタリング技術指針 総則」など三つ の環境保護基準を発布 ...28 23. 環境保護部が「「一帯一路」生態環境保護協力計画」を発布 ...29 24. 環境保護部が 2017 年 4 月と 1~4月の重点区域と 74 都市の大気質状況を発

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布:一部区域でPM2.5 平均濃度が若干上昇 ...30 25. 科学技術部など 5 部・委員会が「第 13 次五カ年計画環境領域科学技術イノベー ション特別計画」を共同発布 ...31 26. 環境保護部が「製薬工業大気汚染物質排出基準(意見募集稿)」国家環境保護基 準に関する意見募集通知を発布 ...32 27. 環境保護部が全国環境保護基準状況を通報:現行の国家環境保護基準は合計 1,753 本、二級五類の環境保護基準体系を形成 ...33 【 2017 年 6 月 】 ...35 28. 環境保護部が「中国自動車類環境管理年報(2017)」を発布 ...35 29. 工業・情報化部が「タルク産業規範条件(意見募集稿)」についての意見を公開 募集 ...36 30. 環境保護部が「2016 中国環境状況公報」を発布 ...37 31. 環境保護部が「鉄鉱石造粒焼結工業大気汚染物質排出基準」など 20 項目の国家 汚染物質排出基準改正リスト(意見募集稿)についての意見を求める書簡を発布 ...39 32. 環境保護部が「石炭火力発電所超低濃度排出排煙処理装置技術規範(意見募集 稿)」国家環境保護基準への意見を求める書簡を発布 ...40 33. 環境保護部が「湿式石灰-石膏法排煙脱硫装置汎用技術規範(意見募集稿)」国 家環境保護基準への意見を求める書簡を発布 ...41 34. 環境保護部が「排煙循環流動床法脱硫装置汎用技術規範(意見募集稿)」国家環 境保護基準への意見を求める書簡を発布 ...42 35. 環境保護部が「アンモニア法排煙脱硫装置汎用技術規範(意見募集稿)」国家環 境保護基準への意見を求める書簡を発布 ...43 36. 環境保護部が「汚染物質排出許可証の申請と発給審査技術規範 めっき工業(意 見募集稿)」国家環境保護基準について意見を求める書簡を発布 ...44 37. 環境保護部が 5 月と 1〜5 月の重点区域と 74 都市の大気質状況を発布:黄砂の 影響で粒子状物質濃度が若干上昇 ...45 38. 国家発展改革委員会が「第 13 次五カ年計画温室効果ガス排出規制作業計画の部 局間割振り」を発布 ...46 39. 環境保護部が「汚染物質排出許可証の申請と発給審査技術規範 板ガラス工業 (意見募集稿)」国家環境保護基準について意見を求める書簡を発布 ...47 40. 工業・情報化部が公告予定の「環境保護設備製造業(大気処理)規範条件」に適 合する企業リスト(第二次)を公示 ...48 41. 環境保護部が 1〜5 月「環境保護法」関連規則執行状況を通報:法執行は強化さ れつつあり、事案総数は前年同期比3倍増...48 42. 三部委が環境保護税法実施条例について意見を募集 ...49 【 2017 年 7 月 】 ...51 43. 環境保護部が「汚染物質排出事業者自主モニタリング技術指針 化学合成類製薬 工業(意見募集稿)」など6 つの国家環境保護基準についての意見を求める書簡を公 布 ...51 44. 環境保護部が「第二回全国汚染源全数調査の推進加速に関する通知」を公布 ...51 45. 環境保護部が「煉瓦産業に対する環境保護特別法執行検査実施に関する通知」を 公布 ...53 46. 環境保護部が「西安市の環境質モニタリングデータ捏造案件の関連状況に関する 通報」を公表 ...54 47. 環境保護部が「汚染物質排出許可管理規則(意見募集稿)」の意見募集に関する 通知」を公布 ...55 48. 環境保護部が「汚染防止利用可能技術指針作成ガイドライン(意見募集稿)」国 家環境保護基準についての意見を求める書簡を公布 ...56

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49. 環境保護部が 2017 年 6 月と上半期の重点区域および 74 都市の大気質状況を公 表 ...57 50. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 化学肥料工業―窒素肥 料(意見募集稿)」国家環境保護基準に関する意見を求める書簡を公布 ...58 51. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 製薬工業―原薬製造 (意見募集稿)」国家環境保護基準に関する意見を求める書簡を公布 ...59 52. 環境保護部李乾傑部長が環境保護部常務会議を主宰:会議では「第 13 次五カ年 計画揮発性有機化合物汚染防止事業計画」を審議し原則的に可決 ...60 53. 国家発展改革委員会、環境保護部、工業・情報化部が合同で「エポキシ樹脂業種 クリーナープロダクション評価指標体系」を公布 ...62 54. 国家発展改革委員会、環境保護部、工業・情報化部が共同で「1,4-ブタンジオー ル業種クリーナープロダクション評価指標体系」を公布 ...63 55. 国家発展改革委員会、環境保護部、工業・情報化部が共同で「活性染料業種クリ ーナープロダクション評価指標体系」を公布 ...64 56. 環境保護部が「固定発生源汚染物質排出許可分類管理目録(2017 年版)」を公布 ...65 57. 環境保護部が国家環境保護基準「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 鉄鋼 工業」(HJ846-2017)を公布 ...66 58. 環境保護部が国家環境保護基準「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 セメ ント工業」(HJ847-2017)を公布 ...67 【 2017 年 8 月 】 ...68 59. 環境保護部が「製紙工業汚染防止技術政策」を公表 ...68 60. 「建設プロジェクト環境保護管理条例の改正に関する国務院決定」を公布 ...69 61. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 製革および毛皮加工工 業-製革業(意見募集稿)」の意見募集に関する書簡を公表 ...70 62. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 農産食品加工工業-製 糖業(意見募集稿)」の意見募集に関する書簡を公表 ...70 63. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 非鉄金属工業(意見募 集稿)」の意見募集に関する書簡を公表 ...71 64. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 紡績織布染色工業(意 見募集稿)」の意見募集に関する書簡を公表 ...72 65. 工業・情報化部が「2017 年第二次業種基準制改訂計画配布に関する通知」を公 表 ...73 66.環境保護部が天津東麗区、河北邯鄲市など 4 地方政府のトップリーダーを喚問: 監督査察で発見された問題の是正強化を要求 ...74 67. 環境保護部が「環境汚染第三者処理推進に関する実施意見」を公表 ...75 68. 2017 年上半期、全国「12369」環境苦情管理プラットフォームに 234,913 件の 苦情:全体的に華北と東部沿海地区の告発が多数 ...77 69. 財政部、国家税務総局、環境保護部の三官庁合同で、環境保護税法実施準備を全 面的に行うよう要求 ...78 70. 環境保護部が「ガソリン車汚染物質排出規制値および測定方法(ダブルアイドル テストと簡易走行モード法)(意見募集稿)」など二つの国家環境保護基準に意見を求 める書簡を公表 ...79 71. 環境保護部が 2017 年 7 月と 1〜7 月の重点区域と 74 都市の大気質状況を公表 ...80 72. 環境保護部が定例記者会見を開き、最近の重点業務と法規政策状況を通報 ...82 73. 環境保護部が国家環境保護基準「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 石油 化学工業」(HJ853-2017)を公表 ...83

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74. 工業・情報化部が「環境保護設備製造業発展加速に関する指導意見(意見募集 稿)」を公表 ...84 【 2017 年 9 月 】 ...85 75. 環境保護部が北京市政府に対し「監督検査強化で発見された問題について指揮監 督を行うことに関する書簡(北京)」を公表 ...85 76. 工業・情報化部が「煉瓦焼成業転換発展加速に関する若干の意見(意見募集 稿)」を公表 ...85 77. 環境保護部が「コベネフィットアプローチによる工業企業汚染処理施設での汚染 物質除去量と温室効果ガス排出削減量算定技術指針(試行)」を公表 ...86 78. 環境保護部が「環境保護法」関連規則執行状況を通報: 7 月の事案総数は前年同 期比92%増 ...87 79. 環境保護部が「環境ラベル製品技術要求 グラビア印刷インキとフレキソ印刷イ ンキ(意見募集稿)」など4 件の国家環境保護基準の意見募集書簡を公表 ...88 80. 国家発展改革委員会が「省エネ節水と環境保護専用設備企業所得税優遇目録 (2017 年版)配布に関する通知」を公表 ...89 81. 環境保護部が「オフロードディーゼル特殊自動車排気煙排出基準(意見募集 稿)」の意見募集書簡を公表 ...90 82. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 ガラス工業-板ガラス」 を公表...90 83. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 電気めっき工業」を公 表 ...91 84. 環境保護部が「汚染物質排出許可証申請と発行技術規範 コーキング化学工業」 を公表...92 85. 環境保護部が「第 13 次五カ年計画揮発性有機化合物汚染防止作業計画」を公表 ...93 86. 国家発展改革委員会が「鉄鋼業(焼結造粒)など 15 業種のクリーナープロダク ション評価指標体系に関する公開意見募集公告」を公表 ...95 87. 環境保護部が 2017 年 8 月と 1〜8 月の重点区域と 74 都市の大気質状況を公表 ...96 88. 環境保護部が国家環境保護基準「大型ディーゼル車、ガス燃料車の排気中の汚染 物質車載計測方法および技術要求」を公表...97 89. 国務院弁公庁が「第二次全国汚染源全数調査計画」を配布 ...98 【 2017 年 10 月 】 ...99 90. 環境保護部が「環境保護法」関連規則執行状況を通報: 8 月の事案数が前年同期 比150%増加 ...99 91. 中国共産党が第 19 回大会報告で生態文明体制改革推進と麗しき中国の建設を提 起 ...99 92. 工業・情報化部が「環境保護設備製造業発展促進に関する指導意見」を公表 101 93. 環境保護部が「環境保護主管官庁の生産制限、操業停止是正実施規則改正に関す る環境保護部決定(意見募集稿)」を公表 ... 102 94. 工業・情報化部が「産業基幹共通技術開発指針(2017 年)」を公表 ... 103 95. 環境保護部が重点区域と 74 都市の大気質状況を公表 ... 104 【 2017 年 11 月 】 ... 105 96. 国務院が「中国の気候変動対応政策と行動 2017 年次報告」を公表 ... 105 97. 十三官庁が連名で船舶用低硫黄燃料油供給保障と共同監督管理に関する文書を公 表 ... 106 98. 工業・情報化部が「2017 年第三次業界基準制改定計画」を公表 ... 107 99. 環境保護部が「環境保護法」関連規則執行状況を通報: 1~9 月の 5 種事案総数が

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前年同期比146%増加 ... 107 100. 工業・情報化部が「国家が発展を奨励する重大環境保護技術設備目録(2017 年 版)(意見募集稿)」を公表 ... 108 101. 環境保護部と河北省人民政府が「雄安新区生態環境保護事業戦略協力協定」を 締結 ... 109 102. 環境保護部が 2017 年 10 月と 1~10 月の重点区域と 74 都市の大気質状況を公 表 ... 110 103. 環境保護部が「環境保護総合リスト(2017 年版)(意見募集稿)」を公表 ... 111 104. 工業・情報化部、環境保護部、国家安全局が連名で「煉瓦焼成産業転換発展加 速に関する若干の意見」を公表 ... 112 105. 工業・情報化部が「118 項目の化学工業、非鉄金属、機械、自動車、航空、船 舶、工業爆薬業界基準承認申請公示」を公表 ... 113 106. 環境保護部が「重点汚染物質排出者リスト管理規定(試行)」を公表 ... 114 107. 環境保護部が各地方に「大気十条」実施状況の自主検査を要求 ... 116 108. 環境保護部が「建設プロジェクト環境保護竣工検査暫定規則」を公布 ... 117 【 2017 年 12 月 】 ... 118 109. 国家エネルギー局総合司が「2017〜2018 年暖房期のクリーン暖房供給事業の 確実な実施に関する通知」を公表 ... 118 110. 環境保護部が「高汚染燃料使用禁止区域の管理におけるバイオマス燃料の直接 燃焼などの問題に関する回答書簡」を公表... 119 111. 国家発展改革委員会、エネルギー局が連名で「バイオエネルギーによる熱供給 の発展促進にかかる指導意見の配布に関する通知」を公表 ... 120 112. 環境保護部が「自動車汚染防止技術政策」を公表 ... 121 113. 環境保護部が常務会議を開き、「生活ゴミ焼却汚染規制基準」改正案を審議し基 本的に承認 ... 122 114. 中国標準化研究院が「産業園区廃ガス総合利用の原則および要求(意見募集 稿)」を公表 ... 123 115. 国家発展改革委員会が「環境汚染第三者処理代表例(第1群)」を公表 ... 124 116. 工業・情報化部は「初台(セット)重大技術設備の普及応用に関する指導目 録」を公表 ... 125 117. 環境保護部が 2017 年 11 月と 1~11 月の重点区域と 74 都市の大気質状況を公 表 ... 126 118. 環境保護部が「アルコール飲料製造業汚染防止技術政策(意見募集稿)」を公表 ... 127 119. 国務院が「中華人民共和国環境保護税法実施条例」を公表 ... 128 120. 国家発展改革委員会、エネルギー局が連名で「クリーンコールの供給強化によ る住民の冬季暖房確保に関する通知」を公表 ... 129 121. 環境保護部が 2017 年 11 月の「環境保護法」関連規則執行状況を通報 ... 131 122. 国家統計局が 2016 年の各省グリーン発展指数を公表:北京、福建、浙江、上 海、重慶が上位5 位にランクイン ... 131 123. 十官庁が連名で「北方地域冬季クリーン暖房供給計画(2017〜2021 年)」を公 表 ... 133 124. 環境保護部、工業・情報化部、衛生・計画生育委員会が連名で「優先規制化学 品リスト(第1群)」を公表 ... 134 125. 国務院が「環境保護税の税収帰属問題に関する通知」を公表 ... 135 126. 環境保護部が国家質検総局と連名で「第 2 回全国汚染源全面調査の生活用ボイ ラー精査の実施に関する通知」を公表 ... 136 【 2018 年 1 月 】 ... 137

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127. 環境保護部が「汚染排出許可管理規則(試行)」を公表 ... 137 128. 環境保護部が「環境保護総合リスト(2017 年版)」を公表 ... 138 129. 環境保護部が国家環境保護基準「汚染防止利用可能技術指針作成ガイドライ ン」を公表 ... 139 130. 環境保護部が「排煙循環流動床法排煙脱硫システム汎用技術規範」を公表 .. 140 131. 環境保護部が「湿式石灰石-石膏法排煙脱硫システム汎用技術規範」を公表 . 140 132. 環境保護部が「アンモニア法排煙脱硫システム汎用技術規範」を公表 ... 141 133. 環境保護部通報:煉瓦産業特別法執行検査で 32,103 社を検査し、56%の 18,095 社で問題発見 ... 142 134. 財政部、国家発展改革委員会、環境保護部、国家海洋局が連名で「汚染排出費 など行政事務的費用の徴収停止関連事項に関する通知」を公表 ... 144 135. 環境保護部が 2017 年 12 月と 1〜12 月の重点区域と 74 都市の大気質状況を通 報 ... 144 136. 環境保護部が「汚染排出許可証申請と発給技術規範 非鉄金属工業:水銀製錬」 など7 項目の国家環境保護基準を公表 ... 146 137. 環境保護部が「アルコール飲料製造業汚染防止技術政策」を公表 ... 147 138. 環境保護部が「パルプ製紙工業汚染防止利用可能技術指針」を公表 ... 148 139. 環境保護部が「固定汚染源排煙(SO2、NOX、粒子状物質)連続モニタリング 技術規範(HJ 75-2017)」を公表 ... 149 140. 環境保護部が国家環境保護基準「悪臭汚染環境モニタリング技術規範(HJ 905-2017)」を公表 ... 150 141. 環境保護部が国家環境保護基準「環境ダイオキシン類モニタリング技術規範 (HJ 916-2017) 」を公表 ... 151 142. 環境保護部が国家環境保護基準「固定汚染源廃ガス 低濃度粒子状物質の測定 重量法 (HJ 836-2017) 」を公表 ... 152 143. 工業・情報化部が「初台(セット)の重大技術設備の普及・応用に関する指導 目録(2017 年版)」を公表 ... 153 【 2018 年 2 月 】 ... 154 144. 環境保護部が 1 月定例記者会見を開催 ... 154 145. 環境保護部、交通運輸部など関係部局が記者会見を召集し、「サンチ」の衝突爆 発事故処理の進捗状況を通報 ... 155 146. 環境保護部が「汚染排出許可証申請と発給技術規範 ボイラー(意見募集稿)」 を公表... 156 147. 環境保護部が 1 月の重点区域と 74 都市の大気質状况を公表 ... 158 148. 環境保護部が「オフロード特殊自動車汚染防止技術政策(意見募集稿)」を公表 ... 159 149. 環境保護部が 2018 年 1 月の全国「12369」環境苦情処理状況を通報 ... 160 150. 環境保護部が「オフロード特殊自動車およびそれが搭載するディーゼルエンジ ンの汚染物質排出規制技術要求(意見募集稿)」を公表 ... 161 151. 環境保護部が 2 月定例記者会見を召集:「大気十条」重点作業任務が全て期限 通り完了 ... 162

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【2017 年 3 月】 1. 環境保護部が「国家環境大気質モニタリングネットワーク都市ステーション運行管理 実施細則(試行)」と「国家環境大気質モニタリングネットワーク都市ステーション自 動監視機器主要技術パラメータ管理規定(試行)」を公布 新しい管理方式の下での適正な国家都市ステーションの運行を保障し、環境大気監視デ ータの客観性、正確性、真実性を確保するために、環境保護部は3 月 1 日に「国家環境大 気質モニタリングネットワーク都市ステーション運行管理実施細則(試行)」(以下「細 則」)と「国家環境大気質モニタリングネットワーク都市ステーション自動監視機器主要 技術パラメータ管理規定(試行)」(以下「規定」)を制定した。 「細則」の適用範囲は国家都市ステーションの運行管理であり、併せて関連問題につい て規定している。 第一に、環境保護部が国家都市ステーションの組織と管理を担当することを明確にした。 監視総ステーションは国家都市ステーションの技術管理と運行審査を担当する。地方環境 保護部局は国家都市ステーションの運行に必要な基礎条件保障を担当し、データの生産と 審査には参加しない。区域精度管理実験室は監視総ステーションに協力して当該区域の国 家都市ステーションの精度管理と精度保証業務を行う。運行維持管理機関は国家都市ステ ーションの運行と維持管理を担当する。 第二に、国家都市ステーション数の増加、変更、取り消しなどは環境保護部の審査を経 ること、建屋建設にあたっては国家の関係基準の要求を満たすことを明確化した。 第三に、国家都市ステーション環境質監視システム機器設備配置要件を明確化し、機器 設備には監視データの変更・偽造防止機能を備えることとし、機器設備の主要技術パラメ ータの管理は「規定」の要件に従い、監視総ステーションが検収することを明確化した。 第四に、運行維持管理機関はリアルタイムで監視総ステーション、省級ステーション、 地区級以上の都市ステーションに同時に環境大気監視データを送信すべきこととした。 第五に、運行維持管理機関が国家都市ステーションの監視データの審査と送信を担当し、 監視総ステーションが監視データのオンライン再検査とデータベースへの入力を担当する ことを明確化した。地方環境保護部局はデータを共有することとし、併せて地方環境保護 部局のデータ疑義に対する回答手順を定めた。 第六に、運行維持管理機関が定期的に機器設備の保守管理を行い、建物安全、ネットワ ーク通信とビデオシステムなどの設備を検査し、正常運行を保障すること、および運行審 公表日:2017 年 3 月 1 日 情報公表組織:環境保護部 タイプ:政策ニュース キーワード:大気質、環境監視、環境管理

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査規則を明確化した。監視総ステーションが運行維持管理機関の業績審査規則を制定し、 毎月運行維持管理機関の管理規定執行状況、自動監視システムの運行状況、運行維持管理 業務の達成状況、精度管理の実施状況、データの取得率、精度管理合格率、運行維持管理 記録報告状況について業績審査を行う。 第七に、精度検査と責任追及を明確化した。環境保護部が専門家を組織して国家都市ス テーションに対して無通告査察と年次監督査察を行い、監視総ステーションが国家都市ス テーションに対して精度管理と検査を行う。審査の中で運行維持管理要件に達しなかった、 あるいは操作規則違反があった運行維持管理機関に対して、運行維持管理費を削減し是正 を命じる。運行維持管理中にデータを調整し、パラメータを修正し、自動監視設備を妨害 するなどの不正行為があった監視、運行維持管理機関と個人は法に従って処理する。犯罪 を構成する場合は、法に従って刑事責任を追及し、併せて違法信用失墜情報を環境信用記 録に記入し、社会に公表する。 「規定」では以下の問題について明確に規定した。 第一に、適用範囲を明確化した。国家都市ステーションは粒子状物質(PM10とPM2.5)、

オゾン(O3)、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)と一酸化炭素(CO)の 6 項目の

基本汚染物質自動監視機器の主要技術パラメータの設定、調整、確認、記録、収集、保存、 送信などの業務を行う。 第二に、主要技術パラメータ管理機関と責任を確定した。環境保護部の主要技術パラメ ータに対する統一管理を明確化した。監視総ステーションは主要技術パラメータ管理に技 術支援を提供する。運行維持管理機関は主要技術パラメータの設定、調整、確認、報告、 収集、保存、送信などの日常管理業務を担当し、併せて主要技術パラメータの正確性と真 実性に責任を負う。機器供給業者は機器出荷検査報告、主要技術パラメータリスト、出荷 デフォルト値を提供し、併せて上述の資料の完全性や正確性などについて書面で承諾する。 第三に、管理要件を明確化した。機器供給業者が出荷検査報告、主要技術パラメータリ スト、出荷デフォルト値および環境大気自動監視機器供給業者承諾書を提供することを明 確化した。粒子状物質監視機器に関する調整をしてはならないパラメータと勝手に調整し てはならないパラメータおよび調整手順を規定した。また、運行維持管理機関が主要技術 パラメータのリアルタイム収集、保存および監視総ステーションへの送信を行うよう要請 した。 第四に、記録管理制度を明確化した。使用中の機器と予備機器の主要技術パラメータに は記録制度を実行する。それには検収記録、調整記録、変更記録が含まれる。上述の三種 の記録のために提出の必要な資料とその数量および記録時期などの具体的内容を規定した。 第五に、監督査察メカニズムを明確化した。環境保護部が監督査察メカニズムを構築・ 整備し、監督査察を実施する。検査で主要技術パラメータが変更されていることを発見し、 運行管理機関がそれが正常に規定に従ったパラメータ調整であることを証明する記録を提 出できなかったときは、不正行為とみなす。調査で不正が証明された時は、関係法令と国

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家規定に従って処理する。機器供給業者が承諾に反し、提供した出荷検査報告が不正確、 虚偽、不完全であった場合は、環境保護部が関係法令と国家規定に基づき機器供給業者の 信用失墜情報を社会に公表し、全国信用情報共有プラットフォームに入力する。主要技術 パラメータの管理不備・ミスにより、監視データの精度に深刻な影響を与えた団体と個人 は、法令と国家規定に従って処理する。 情報公表組織:環境保護部 「細則」原文:http://www.mep.gov.cn/gkml/hbb/bgth/201703/t20170310_402555.htm 「規定」原文:http://www.zhb.gov.cn/gkml/hbb/bgth/201703/t20170310_402545.htm 2. 李克強総理が第 12 期全国人民代表大会第 5 回会議での政府活動報告において大気汚 染対策強化を提起 3 月 6 日に国務院の李克強総理は国務院を代表して政府活動報告を行った。 2016 年の主な活動とその特徴を述べた際に、李克強は生態文明建設、グリーン発展強化 での新たな進展として、生態文明建設目標評価審査規則を制定し、国家生態文明試験区を 建設したと指摘した。大気汚染対策を強化し、二酸化硫黄と窒素酸化物の排出量はそれぞ れ5.6%と 4%低下し、74 の重点都市の微小粒子状物質(PM2.5)年平均濃度は9.1%低下 した。エネルギー構造を最適化し、クリーンエネルギー消費比率は1.7 ポイント上昇し、 石炭消費比率は2 ポイント低下した。水汚染防止を推進し、土壌汚染防止行動計画を制定 した。中央環境保護監督査察を実施し、一群の環境法違反事件を厳しく処罰し、環境保護 事業のさらなる実施を促進した。 李克強氏は、2017 年の発展の主な達成目標について、国内総生産の 6.5%前後の成長と し、実際にはそれより良い結果を出し、単位GDP あたりエネルギー消費を 3.4%以上低下 させ、主な汚染物質排出量を引き続き低下させる、と強調した。 李克強氏はまた、2017 年の主な重点は、改革の手法で「三削減一低下一補充」の推進、 生態環境保護の強化など9 分野の業務を確実に遂行することであると述べた。生産能力の 着実な削減の面では、2017 年には鉄鋼生産能力をさらに 5,000 万トン前後圧縮し、石炭生 産能力を1.5 億トン以上削減する。同時に、石炭火力発電能力 5,000 万キロワット以上の 廃棄、建設停止、建設先延ばしを行い、石炭発電能力過剰のリスクを解消し、石炭火力発 公表日:2017 年 3 月 6 日 情報公表組織:中国環境報 タイプ:ニュース キーワード:大気汚染対策、政府活動報告、環境管理

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電業の効率を高め、クリーンエネルギー発展のためのスペースを作る。環境保護、エネル ギー消費、品質、安全などに関する法令と基準を厳格に執行し、市場的・法的手段をより 多く用い、「ゾンビ企業」をうまく処分し、企業の合併再編、破産清算を促進し、基準未達 成の老朽設備を断固廃棄し、能力過剰業種の能力増強を厳しく規制する。生態文明体制改 革強化の面では、主体機能区制度と生態補償メカニズムを改善し、資源環境監視警報メカ ニズムを構築し、国家自然資源資産管理体制整備パイロット事業を実施し、国家公園体制 マスタープランを策定し、生態文明建設のための有力な制度的保障とする。生態環境保護 対策強化の面では、生態環境改善の加速を進める。とりわけ、大気質は人民大衆の切迫し た願望であり、持続可能な発展の内在的要求である。科学的根拠に基づく政策を実施し、 根本原因と課題をともに改善し、鉄腕対策を進め、人民大衆が満足する結果を得られるよ う努力する。 李克強氏は、断固として青空防衛戦を戦い抜くと述べた。2017 年の二酸化硫黄、窒素酸 化物排出量をそれぞれ3%低下させ、重点地区の微小粒子状物質(PM2.5)濃度を低下させ る。第一に、石炭燃焼汚染問題の解決を加速しなければならない。切込炭総合対策を完全 実施し、北方地区で冬季クリーン暖房を推進し、電気による石炭代替、ガスによる石炭代 替を300 万戸以上完了し、地区級以上の都市の市街地の小型石炭ボイラーを全て廃棄する。 石炭火力発電所の超低濃度排出と省エネ改造を強化し、東中部地区では2017-2018 年の 2 年間で完了させ、西部地区では 2020 年に完了させる。メカニズムと技術の問題を至急解 決し、再生可能エネルギー発電の連系を優先保障し、水、風、光の未利用状況を改善する。 また、農作物残茎資源化利用を加速する。第二に、汚染源対策を全面的に推進する。重点 業種汚染対策特別行動を実施する。全ての重点工業汚染源に対し、24 時間オンラインモニ タリング制御を実行する。排出基準未達成企業の最終基準達成期限を明確化し、期限が到 達しても未達成の場合は断固として閉鎖する。第三に、自動車排ガス対策を強化する。黄 ラベル車をほぼ廃棄し、老朽自動車廃棄を加速し、高排出自動車に対して特別対策を実施 し、クリーンエネルギー自動車の使用を奨励する。重点区域で国六基準燃料の使用普及を 促進する。第四に、重度汚染気象に効果的に対応する。スモッグ形成メカニズム研究を強 化し、対応の科学性と正確性を高める。重点区域共同予防管理範囲を拡大し、応急措置を 強化する。第五に、環境法執行と監督査察問責を厳格化する。不法排出や偽造は、必ず厳 しく処罰する。手抜き法執行や目こぼしは、必ず厳しく追及する。大気質悪化や対応不十 分は、必ず厳しく問責する。スモッグ対策は皆の責任であり、行動が大事で、続けること が成果につながる。全社会がたゆまず努力すれば、青空は必ず増えていく。水、土壌汚染 防止を強化する。2017 年には化学的酸素要求量とアンモニア態窒素排出量をそれぞれ 2% 下げる。重点流域区域の水汚染と農業面源汚染対策を確実に行う。土壌汚染詳細調査を実 施し、対策措置を分類し制定・実施する。都市村落環境総合対策を強化し、ごみ分類制度 を広く推進する。省エネ環境保護産業を大きく育て、環境改善と経済発展のウィンウィン を実現する。生態系の保護と建設を推進する。生態系保護レッドラインの制定を急ぎ、厳

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守する。森林品質向上、長江経済帯の重大生態系修復、第二次山水林田湖生態系保護パイ ロット事業を開始し、不適耕地の再森林化、再草地化を1,200 万ムー以上実施し、多くの 生態学的財を蓄積し、持続可能な発展のための緑の長城を建設する。 情報公表組織:中国環境報 URL: http://news.cenews.com.cn/html/2017-03/06/content_56570.htm 3. 環境保護部の陳吉寧部長が記者の質問に回答 環境保護部の陳吉寧部長は3 月 8 日午後、両会の「部長通路」で 2017 年第1四半期大 気質特別監督査察に関して記者の質問に答えた。 陳吉寧氏は、冬になってから重度汚染気象が頻発しており、大気汚染対策の情勢は厳し いと語った。この状況について、環境保護部と地方環境保護部局は共同で第1四半期大気 質特別監督査察を実施した。今回の監督査察は、一か月間で260 人を動員して 18 の監督 査察組、合計54 の小組を組織した。監督査察は主に二つの問題を解決した。第一は、各級 に圧力を伝え、区県環境保護事業の実施状況を重点的に監督査察したことである。それは 環境保護事業における難問であり、弱点でもある。第二は、地方環境保護責任を着実に具 体化したことである。環境保護部は、北京・天津・河北および周辺重点地区を3km×3km、 合計37,000 個程度のマスに区切り、各マスを PM2.5排出量の高い方から低い方に序列化 したところ、上位400 マスで全区域の汚染排出の 40%、上位 3,000 マスで 80%を占めて いたことが明らかになった。今回の監督査察責任具体化の重点はこれら重点地区であった。 陳吉寧氏によると、今回の監督査察は主に7 つの問題に焦点を当てた。第一は、重度汚 染気象の緊急対応計画の具体化状況である。例えば、存在しない企業が緊急対応計画の中 に盛り込まれていないか、企業はどのように緊急対応計画を実行するか知っているか、で ある。第二に、マスの中の「小規模・分散・混乱・汚染」企業の状況である。北京・天津・ 河北地区、とりわけ区県およびその境界には、大量の「小規模・分散・混乱・汚染」企業 が存在する。今回の監督査察で状況を解明し、次の対策の準備とした。第三に、これら地 区の小型ボイラー廃棄と改造状況を監督査察した。第四に、重点企業基準達成排出状況を 監督査察した。第五に、重点企業のオンラインモニタリング設備に偽造問題がないかを現 場検査した。第六に、企業が適切に冬季ピークシフト生産を行っているか検査した。第七 公表日:2017 年 3 月 9 日 情報公表組織:中国環境報 タイプ:ニュース キーワード:環境管理、特別監督査察、重度汚染気象

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に、区域の飛散粉じん問題を監督査察した。北方地区、とりわけ北京・天津・河北および 周辺地区は、飛散粉じん問題が深刻で、PM2.5への影響も大きいため、地方が飛散粉じん 問題を解決する措置を取るよう督促しなければならない。 陳吉寧氏によると、現時点ですでに 6,000 の官庁、団体、企業を監督査察し、2,000 以 上の問題を発見し、一群の突出した環境問題の解決を促進した。問題リストはすでに改善 のために地方政府に渡しており、改善状況は社会に公開される。環境保護部は引き続き監 視を継続する。また、これらの問題を整理して、地方政府の責任を追及し、責任問題が多 く発見された政府に対しては、状況に応じて喚問などの措置をとる。 陳吉寧氏は最後に、環境保護部は年内にさらに1、2 回の区域特別監督査察を実施し、法 執行の強圧態勢を維持し、環境質を着実に改善するとし、社会各界も引き続き注目して環 境保護事業を支持してほしいと語った。 情報公表組織:中国環境報 URL: http://news.cenews.com.cn/html/2017-03/09/content_56738.htm 4. 工業・情報化部が「ビスコース繊維業界規範条件(2017 版)」を公布 「紡織工業発展計画(2016-2020 年)」(工信部規[2016]305 号)と「化繊工業第 13 次 五カ年計画発展指導意見」(工信部聯消費[2016]386 号)の実行を促進し、ビスコース繊 維産業構造調整とアップグレードを促進し、持続可能で健全な発展を実現するために、国 家の関連法令、産業政策および基準に基づき、工業・情報化部は3 月 9 日に「ビスコース 繊維業界規範条件(2017 版)」(以下、「規範条件」と略称)を公布した。 「規範条件」は、産業配置、プロセスと設備要求、資源消費指標、環境保護、品質と管 理、労働安全衛生、社会的責任、監督管理の8 つの分野について説明と要求を行っている。 大気汚染防止の面で「規範条件」はビスコース繊維生産企業の廃ガス排出は必ず国家と 地方の大気汚染物質排出基準の要件に達しなければならないとした。ビスコース長繊維生 産装置に対しては、紡糸機ボディの密封要件を厳格化し、紡糸作業場の有害ガス含有量が 基準を超えないことを前提に、最大限換気回数を減らすことでエネルギー消費を減らすよ う要求している。ビスコース長繊維の生産に対しては、「規範条件」は黄化、酸浴脱気な どの所の比較的高濃度の廃ガスを処理し、かつ徐々に発生廃ガス全ての処理に拡大するこ 公表日:2017 年 3 月 9 日 情報公表組織:工業・情報化部 タイプ:政策ニュース キーワード:ビスコース繊維業界、廃ガス対策、排出基準

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とを要求している。ビスコース短繊維生産装置の新設と改築拡張に対しては、「規範条件」 は先進的なCS2回収装置を採用し、全硫量で87%以上回収するよう要求している。 情報公表組織:工業・情報化部 URL:http://www.miit.gov.cn/n1146295/n1652858/n1653100/n3767755/c5528804/conten t.html 5. 住宅・都市農村建設部が国家基準「兵器工業プロジェクト環境保護設備設計規範(意 見募集稿)」に関する意見募集通知を公布 住宅・都市農村建設部の「2015 年施設建設基準規範の制定、改正計画に関する通知」(建 標[2014]189 号)の要件に基づき、3 月 9 日、住宅・都市農村建設部は中国兵器工業基準 標準化研究所と中国五洲工程設計集団有限公司が主になって起草した国家基準「兵器工業 プロジェクト環境保護設備設計規範(意見募集稿)」(以下、「規範」と略称)を公表し、 意見募集を行った。今回の意見募集は4 月 6 日締め切りである。 「規範」は8 章 1 付録から成り、主な内容は、総則、基本規定、廃ガス汚染防止、廃水 汚染防止、騒音汚染防止、振動危害防止、固形廃棄物処分、環境保護管理と監視、付録A 基本設計文書環境保護編の主な内容と高度要件である。 廃ガス汚染防止の面で「規範」は異なるタイプの一般廃ガスの処理方法について定めて いる。 窒素酸化物を含む廃ガス処理について、一般状況下で窒素酸化物廃ガス排出量が少ない 時は、吸着法、水もしくはアルカリ水溶液吸収法で処理する。窒素酸化物廃ガス排出量が やや多い時は、吸収還元法を用いて処理する。廃ガス中の窒素酸化物濃度が高い、あるい は廃ガス排出量が多い時は水加圧吸収法を用いて処理すると良い。 回収利用価値のある有機廃ガスを回収すれば、汚染物質発生源で排出総量を管理できる だけでなく、資源を十分利用し、環境を保護することができる。 火薬粉じんを含む廃ガスについては、湿式集じん機で集じんすることを推奨する。現在 一般に使われている湿式集じん機は水浴集じん機である。水浴集じん機中の火薬粉じんは 水中にあり、爆発しにくい。他のタイプの集じん機を用いる場合には、安全防爆対応の物 を選ぶべきである。 公表日:2017 年 3 月 9 日 情報公表組織:住宅・都市農村建設部 タイプ:政策ニュース キーワード:兵器工業、プロジェクト、環境保護設備、廃ガス処理

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致死性廃ガスの処理について、「規範」は厳格に管理するよう明確に示している。廃ガ ス浄化システムを独立して設置し、致死性物質が排気管と排気口を伝って他の部屋に入る のを防ぐ。この部分は強制規定である。 また、「規範」はさらに一般処理設備について推薦している。兵器工業生産でよく見ら れる塗料ミスト浄化処理設備には、乾式塗装ブース、ベンチュリー式キャビネット、ベン チュリー式ブースなどがある。廃ガス浄化設備は、生産方式、製品の外形寸法、運行管理 の要素に基づいて選択する。 情報公表組織:住宅・都市農村建設部 URL:http://www.mohurd.gov.cn/wjfb/201703/t20170310_230935.html 6. 最高人民法院環境公益訴訟十大典型判例を公表:判例中のホットイシューや難問につ いて法律専門家が解説 最高人民法院が3 月 7 日に開いた記者会見によると、2015 年 1 月~2016 年 12 月 31 日、社会組織とパイロット地区検察機関が提起し全国の裁判所が受理した環境公益訴訟の 一審事件は189 件、内結審 73 件、二審事件は 11 件で全て結審している。その内、環境民 事公益訴訟一審事件は137 件、環境行政公益訴訟一審事件は 51 件、行政付帯民事公益訴 訟一審事件は1 件であった。 記者会見の席で、最高人民法院は環境公益訴訟の 10 の典型判例を公表した。これら典 型判例には、社会組織が環境公益訴訟を提起する際の当事者適格、大気、水など一定の自 浄能力のある環境媒体を汚染した際の責任負担、飲料水水源保護、美しく住みやすい郷村 建設、公共事業団体と生産者の基準超過排出の法的責任、および検察機関が提起した環境 民事、行政公益訴訟事件の審理などのホットイシューや法的難問が含まれる。 最高人民法院環境資源審判法廷の魏文超副裁判長は、より全面的、客観的に関連事件の 判旨を解釈するために、全国政治協商会議社会法制委員会本部付副主任の呂忠梅教授、武 漢大学の王樹義教授などの著名な専門家を招いて、事件についてコメントしてもらった。 典型判例発表を通じて、人民法院が法に従って環境公益訴訟事件を審理するために一定の モデルと指導が提供され、事件の裁判基準の統一が促進され、環境資源司法のレベルが向 上することを期待すると述べた。 公表日:2017 年 3 月 10 日 情報公表組織:中国環境報 タイプ:ニュース キーワード:環境司法、環境法違反、環境公益訴訟

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その内、大気汚染に関する判例は以下の通り。 中華環境保護連合会が山東徳州晶華集団振華有限公司を訴えた大気汚染民事公益訴訟事 件。 【事件の概要】振華公司の二本の煙突から長年汚染物質が基準超過排出され、大気汚染 を引き起こした。中華環境保護連合会は徳州市中級人民法院に訴訟を提起した。司法機関 と環境保護行政主管部局の連携・調整により、振華公司は全ての生産ラインを閉鎖し、住 宅エリアから遠く離れた天衢工業団地に新しい工場を建設することになったため、結審を 待たずに段階的な成果が得られた。 【専門家のコメント】中国人民大学の周珂教授:本事件の判決結果は環境司法という新 しい司法領域の独特の公平正義を十分に体現している。第一に、基準超過排出の正当性の 問題である。裁判所は被告の基準超過排出行為が公共の環境権益を侵害していると判決し、 すなわちその行為の違法性と環境公益に対する侵害性を認定しているため、新しい効果的 な道が開かれた。第二に、大気汚染の因果関係が以前から難問である中、判決は外国の環 境訴訟における間接的な因果関係認定説を採用し、審判の効率を高め、手続的正義の要求 も完全に満たした。第三に、大気汚染環境公益訴訟の損害額計算については世界で統一基 準がなく、判決は鑑定報告が採用する中位倍数を認定した。これは、今後の環境公益訴訟 でこの分野の問題を正しく効果的に処理するための有益な知見を提供している。第四に、 改正前の環境保護法には謝罪規定がなかったが、判決は 2014 年新環境保護法の規定を援 用して、被告は謝罪の民事責任を負担すべきとした。その歴史的意義は重大である。第五 に、本事件は裁判所で受理してから、速やかに担当官庁と連絡を取っており、中国グリー ン司法が追求する社会経済発展と生態環境保護のウィンウィンの目標と効果を体現した。 情報公表組織:中国環境報 URL: http://news.cenews.com.cn/html/2017-03/10/content_56951.htm 7. 環境保護部が「自動車排出汚染防止技術政策(第二次意見募集稿)」に関する意見募 集通知を公布 環境質を保護・改善し、資源・エネルギー消費を減らし、自動車汚染防止技術の進歩を 促進するために、環境保護法、大気汚染防止法、環境騒音汚染防止法などの法令に基づき、 公表日:2017 年 3 月 21 日 情報公表組織:環境保護部 タイプ:政策ニュース キーワード:自動車汚染、技術政策、汚染防止技術

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環境保護部は「自動車排出汚染防止技術政策」(環発〔1999〕134 号)の改正に着手し、 2016 年 10 月に最初に社会に向けて公開意見募集を行った。各方面からの意見を取りまと めて整理し、3 月 21 日に「自動車排出汚染防止技術政策(第二次意見募集稿)」(以下、 「技術政策」と略称)を公表した。今回の意見募集期間は2017 年 4 月 7 日までである。 「技術政策」は指導的文書であり、各関係機関の自動車排出汚染防止業務の参考に供さ れ、中国国内の全ての新規製造・輸入一般エネルギー自動車および新エネルギー自動車、 オートバイ、自動車用エンジン、および中国で登録した全ての使用中の自動車、オートバ イに適用される。 「技術政策」は、自動車の設計、生産、使用、回収など全ライフサイクル内の排ガス、 騒音、VOCs、POPs、固形廃棄物などの防止戦略と方法を提示し、対象範囲は自動車、自 動車用燃油、検査設備などにおよぶ。 「技術政策」は計三項目の防止措置を提示している。発生源管理、汚染防止と総合利用、 汚染防止技術研究開発の奨励である。 発生源管理の面で、「技術政策」は21 項目の要件を提示している。その内、新規製造・ 輸入自動車、オートバイおよびそのエンジンの排出汚染防止について、「技術政策」は14 項目の要件を提示している。それには、生産プロセスの改善、作業場空気後処理システム の設置、環境ラベル適合水準の水性防腐塗料、接着剤などの使用による生産過程でのVOCs、 粉じん、廃液、固形廃棄物など有毒有害物質の排出削減、クリーナープロダクション技術 の開発利用の強化、グリーン製造の実現、新規製造ディーゼル車に微粒子フィルター(DPF) や選択的触媒還元脱硝装置(SCR)などの製品技術基準に適合する排ガス後処理装置を付 けることなどが含まれる。都市公共交通、環境衛生、郵政、タクシーなどの業種は優先的 に DPF、SCR などの排出後処理装置を取り付けた車両を使用しなければならない。SCR 技術を採用するときは、アンモニアガスのリーク汚染防止措置を取らなければならない。 自動車用燃料、燃油クリーナー、エンジンオイルおよび窒素酸化物還元剤の汚染抑制につ いて、「技術政策」は7 項目の要件を提示している。それには、給油所、石油貯蔵庫、石 油タンクローリーの石油ガス排出基準の改正加速やペーパー回収処理の推進が含まれる。 ぺーパー回収処理装置の日常監督管理を強化し、ペーパー回収設備の安定運行を保証する。 情報公表組織:環境保護部 URL:http://www.mep.gov.cn/gkml/hbb/bgth/201703/t20170324_408769.htm 8. 環境保護部が国家環境保護基準「自動車汚染物質排出上限値および測定方法(リモー トセンシング測定法)(第二次意見募集稿)」に関する意見募集通知を公布 公表日:2017 年 3 月 23 日

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「中華人民共和国環境保護法」と「中華人民共和国大気汚染防止法」を貫徹し、自動車 汚染物質排出を規制し、大気環境質を改善するために、環境保護部は国家環境保護基準「自 動車汚染物質排出上限値および測定方法(リモートセンシング測定法)」(以下、「基準」と 略称)を制定することを決定した。基準草案は2017 年 3 月 2 日に公開意見募集し、基準 作成団体は真剣に各方面の意見を検討した後で基準草案の修正と改善を行った。広く社会 各界の意見を聞くために、環境保護部は再び基準について公開意見募集することを決定し、 3 月 23 日に第二次意見募集稿を公表した。今回の意見募集期間は 2017 年 4 月 26 日まで である。 「基準」では、リモートセンシング測定法を利用したリアルタイムの自動車排ガスの汚 染物質測定方法、同時取付要求、結果判定原則、参考排出上限値を規定しており、GB/T 15089 に規定する M 類と N 類の火花点火エンジンを搭載した自動車と圧縮着火エンジン を搭載した自動車、およびGB 7258 に規定する低速自動車に適用される。 汚染物質排出上限値(参考値)の面では、火花点火エンジン搭載の自動車に対して「基 準」は、基準超過車両のCO と NO の排出上限値(参考値)はそれぞれ 4.5%と 3,500×10 -6とし、高排出車両のCO と NO の検査参考値はそれぞれ 2.0%と 2,000×10-6とすると提 示した。圧縮着火エンジンを搭載した自動車について「基準」は、基準超過車両の不透明 度、リンゲルマン濃度および NO の排出上限値(参考値)はそれぞれ 30%、2 級および 1,500×10-6とし、高排出車両の不透明度、リンゲルマン濃度およびNO の排出上限値(参 考値)をそれぞれ15%、1 級および 1,000×10-6とすると提示した。 情報公表組織:環境保護部 URL:http://www.mep.gov.cn/gkml/hbb/bgth/201703/t20170324_408771.htm 9. 環境保護部が 1、2 月の大気質状況を公表:都市粒子状物質平均濃度が若干上昇 環境保護部は3 月 23 日に 2017 年 1 月~2 月と 2 月の全国と北京・天津・河北、長江デ 情報公表組織:環境保護部 タイプ:政策ニュース キーワード:自動車汚染、排出上限値、国家基準 公表日:2017 年 3 月 24 日 情報公表組織:中国環境報 タイプ:ニュース キーワード:大気質、微小粒子状物質、重点区域

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ルタ、珠江デルタ区域および直轄市、省都、計画単列市の大気質状況を公表した。一部の 地区と都市で汚染が前年同期比悪化した。専門家は、悪化は気象条件が悪かったこと、お よび経済活動が増加したことが原因であると説明した。 338 都市の優良日数比率が前年同期比で低下 環境保護部環境監視司の劉志全司長によると、全国 338 の地区級以上の都市の 1 月~2 月の平均優良日数比率は64.6%、前年同期比 4.8 ポイント低下した。PM2.5濃度は71 ㎍/ ㎥、前年同期比 12.7%上昇した。PM10濃度は108 ㎍/㎥、前年同期比 8.0%上昇した。2 月、平均優良日数比率は69.8%、前年同期比 2.6 ポイント低下した。PM2.5濃度は62 ㎍/ ㎥、前年同期比6.9%上昇した。PM10濃度は98 ㎍/㎥、前年同期と同レベルであった。 74 都市中、1 月~2 月の大気質ランキング下位 10 都市(74 位から 65 位)は石家荘、邢 台、邯鄲、保定、ウルムチ、西安、太原、衡水、鄭州、唐山であった。2 月の下位 10 都市 は石家荘、保定、ウルムチ、邢台、邯鄲、西安、唐山、太原、鄭州、衡水であった。 74 都市中、1 月~2 月の大気質ランキング上位 10 都市(1 位から 10 位)は、海口、 舟山、ラサ、福州、深圳、恵州、麗水、昆明、厦門、台州であった。2 月の上位 10 都市は、 海口、ラサ、深圳、恵州、福州、珠海、舟山、厦門、麗水、昆明であった。 北京・天津・河北、珠江デルタのPM2.5濃度上昇幅が拡大 北京・天津・河北区域 13 都市の 1 月~2 月の平均優良日数比率は 44.7%、前年同期比 19.0 ポイント低下した。PM2.5濃度は111 ㎍/㎥、前年同期比 48.0%上昇した。PM10濃度 は166 ㎍/㎥、前年同期比 45.6%上昇した。2 月の北京・天津・河北区域 13 都市の平均優 良日数比率は54.1%、前年同期比 18.0 ポイント低下した。PM2.5濃度は92 ㎍/㎥、前年同 期比55.9%上昇した。PM10濃度は140 ㎍/㎥、前年同期比 50.5%上昇した。 北京市の1 月~2 月の平均優良日数比率は 54.2%、前年同期比 22.5 ポイント低下し た。PM2.5濃度は95 ㎍/㎥、前年同期比 69.6%上昇した。PM10濃度は109 ㎍/㎥、前年同 期比60.3%上昇した。2 月の北京市平均優良日数比率は 57.1%、前年同期比 25.7 ポイン ト低下し、PM2.5濃度は71 ㎍/㎥、前年同期比 61.4%上昇した。 長江デルタ区域 25 都市の 1 月~2 月の平均優良日数比率は 71.0%、前年同期比 7.6 ポ イント上昇した。PM2.5濃度は61 ㎍/㎥、前年同期比 10.3%低下した。PM10濃度は86 ㎍ /㎥、前年同期比 15.7%低下した。2 月の長江デルタ区域 25 都市の平均優良日数比率は 67.6%、前年同期比 1.7 ポイント低下した。PM2.5濃度は63 ㎍/㎥、前年同期と同レベルで あった。PM10濃度は87 ㎍/㎥、前年同期比 11.2%低下した。 珠江デルタ区域 9 都市の 1 月~2 月の平均優良日数比率は 87.4%、前年同期比 10.9 ポ イント低下した。PM2.5濃度は46 ㎍/㎥、前年同期比 43.8%上昇した。PM10濃度は62 ㎍ /㎥、前年同期比 31.9%上昇した。2 月の珠江デルタ区域 9 都市の平均優良日数比率は 90.9%、 前年同期比8.3 ポイント低下した。PM2.5濃度は41 ㎍/㎥、前年同期比 28.1%上昇した。

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PM10濃度は55 ㎍/㎥、前年同期比 17.0%上昇した。 情報公表組織:中国環境報 URL: http://news.cenews.com.cn/html/2017-03/24/content_57418.htm 10. 環境保護部が「高汚染燃料目録」を配布 都市大気環境質を改善するために、全国人民代表大会常務委員会で2015 年 8 月 29 日に 改正された「中華人民共和国大気汚染防止法」第三十八条の規定に基づいて、環境保護部 は「高汚染燃料目録」(以下、「目録」と略称)を作成し、3 月 28 日に公布した。「目録」 は公布の日から実施される。旧国家環境保護総局が 2001 年に公布した「高汚染燃料区分 に関する規定」(環発〔2001〕37 号)は同時に廃止する。 「目録」に言う燃料とは、製品品質、使用方法、環境影響などの要因に基づいて指定さ れた、管理を強化すべき燃料を指す。目録では、生産と生活で使用する石炭とその製品(原 炭、切込炭、石炭脈石、泥炭、石炭水スラリー、成形炭、コークス、藍炭など)、油類など の一般燃料について規定している。工業廃棄物とごみ、農林余剰物、飲食業で使用する木 炭などの補助的燃料は目録の管理対象ではない。 「目録」は、規制の厳格さに応じ、使用禁止区域内で使用を禁止する燃料の組み合わせ をⅠ類(一般)、Ⅱ類(やや厳格)、Ⅲ類(厳格)に区分している。石油コークス、油頁岩、 原油、重油、残油、コールタールについては、直接燃焼すると都市の大気環境をひどく汚 染するため、目録中のⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類の何れにおいても管理対象に含まれている。石炭 とその製品については、現在中国の都市エネルギー消費が依然として石炭中心であること を考慮し、厳格度の異なる三種類の区分で管理する。バイオマス成形燃料については、第 Ⅲ類の最も厳格な管理要求の下で適正使用方法を規定し、バグフィルターなどの高効率の 集じん設備を配置したバイオマス成形燃料専用ボイラーで使用しなければならないと要求 している。 「目録」では、「大気汚染防止法」に基づき、高汚染燃料の目録は国務院環境保護主管部 局が決定し、都市の人民政府が法に基づいて画定する高汚染燃料使用禁止区域の管理にの み適用され、使用禁止区域外の燃料の使用禁止管理やその他の管理の根拠としては使用し ないと強調している。 公表日:2017 年 3 月 28 日 情報公表組織:中国環境報 タイプ:政策ニュース キーワード:高汚染燃料、環境管理、使用禁止区域

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「目録」は、都市人民政府が都市区域内で使用禁止区域を画定する際に、大気環境質の 改善目標要請、エネルギー消費構造、経済的負担能力に基づいて、「実事求是」の原則に 則り、現地事情に合わせてその中の1 種類を選び、力量に応じて、着実に推進するよう 要求している。都市人民政府は使用禁止区域管理において、目録を十分活用し、都市エネ ルギー構造の改良から着手し、クリーンエネルギーの生産と使用を強力に推進しなければ ならない。また、条件が許せば、使用禁止区域の面積を徐々に拡大していかなければなら ない。 今後、環境保護部は、各都市が高汚染燃料使用禁止区域の画定と管理規定などの制定・ 改正関連業務を確実に行い、都市大気環境質改善において「目録」を十分に活用するよう 指導していく。 情報公表組織:中国環境報 URL: http://news.cenews.com.cn/html/2017-04/03/content_57790.htm 「目録」原文: http://www.mep.gov.cn/gkml/hbb/qt/201704/W020170401378496587453.pdf 11. 環境保護部が第1四半期大気質特別監督査察状況を通報:検査した 8,500 か所の団 体と企業中、3,119 か所に問題あり 北京・天津・河北および周辺地区大気汚染防止協力小組第八回会議の要求を実行し、地 方共産党委員会と政府による大気汚染防止責任の実行促進に向けて、2017 年 2 月 15 日か ら3 月 18 日にかけて、環境保護部は北京、天津、河北、河南、山東、山西の六省(市)と 共同で、18 の監督査察組を編成し、合計 260 名以上で、北京、天津、河北省石家荘、廊坊、 保定、唐山、邯鄲、邢台、滄州、衡水、山西省太原、臨汾、山東省済南、德州、河南省鄭 州、鶴壁、焦作、安陽の18 重点都市に対して 2017 年第 1 四半期大気質特別監督査察を実 施した。監督査察においては政府監督と企業監督の結合を堅持し、監督査察の重点を区県 級に定め、末端に向けて圧力を伝え、部長巡視、訪問調査、現場抽出検査、夜間検査、隠 密検査などの方式を採用し、8,500 か所の団体と企業を訪問・検査し、問題のある 3,119 か 所の団体と企業を発見した。主な問題は以下の通り。 公表日:2017 年 3 月 31 日 情報公表組織:中国環境報 タイプ:ニュース キーワード:環境保護監督査察、環境法違反、データ偽造、発じん汚染

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( 1 ) 重度汚染気象緊急対応計画の空虚・散漫・現実離れ 第一に、非科学的である。天津市緊急対応計画は 66 の重点暖房供給団体に対して緊急 排出削減要求をしているが、実際には実行困難である。廊坊市固安県は異なる業種、異な る企業に対して千篇一律の緊急排出削減措置を制定している。焦作市の工業・情報化部局 は企業の重度汚染気象緊急対応計画審査が散漫で、企業緊急排出削減管理基準が不統一で ある。 第二に、事実に反する。唐山市芦台経済開発区管理委員会計画建設管理局が作成した重 度汚染気象緊急対応計画は他の地区の緊急対応計画の丸写しで、正式に配布した文書の中 に他の区・県の地名や団体が載っている。また、一部の地方は「ゾンビ企業」や操業停止 状態の企業を緊急操業停止・生産制限名簿に載せている。 第三に、改訂をしていない。重度汚染気象緊急対応計画を要求に従って改訂しておらず、 衡水市の各区県、担当部局は2014 年の緊急対応計画を用い、太原市古交市と清徐県は 2013 年の緊急対応計画を用いている。 ( 2 ) 一部の大気汚染対策措置が実行されず 第一に、石炭ボイラー一掃任務が完了していない。多くの地区でいまだに 10 蒸気トン 以下の石炭ボイラーが使われており、一部の地区では監督管理が緩く、小型ボイラーが台 帳に記載されておらず、一掃が不徹底である。保定市では20 の県(市、区)でまだ蒸気 10 トン以下の石炭ボイラーの一掃任務が完了していない。 第二に、「分散・混乱・汚染」企業整理が緩慢である。一部の地区の「分散・混乱・汚 染」企業の実情が不明で、整理に力が入っておらず、閉鎖取締が不徹底である。北京市近 郊の城中村、都市村落境界域、遠郊村の「分散・混乱・汚染」企業に環境法違反が目立っ ている。石家荘市には大量の製造業小規模企業があるが、汚染対策設備はほとんどなく、 黒煙排出と漏洩排出が深刻である。刑台市寧晋県河渠鎮の二つの村の管内に 80 社以上の 食品加工企業があるが、その多くが単段石炭ガス化炉を採用しており、廃ガス処理設備は ない。鶴壁市では多くの「小規模・分散・混乱・汚染」リスト内の砕石加工場、採石場、 小規模セメント工場などの企業が野放しになっている。 第三に、「ピークシフト生産」要求が実行されていない。天津市工業・情報化委員会の 「ピークシフト生産」実行動作は緩慢で、2016 年 10 月下旬になって漸くセメント、鋳造、 レンガ窯産業の「ピークシフト生産」事業計画を下達した。津南区では「ピークシフト生 産」企業リストに盛り込まれた24 社の企業中 17 社がまだ「ピークシフト生産」を実行し ていない。済南市の一部の区県ではセメント粉砕所、鋳造などの企業をまだ「ピークシフ ト生産」リストに盛り込んでいない。 第四に、切込炭使用管理を早急に強化する必要がある。天津市薊州区、静海区では民生 用切込炭代替任務が完了していない。市建設委員会は電気による石炭代替任務を完了して いない。

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( 3 ) 一部企業の監視データが甚だしく偽造 石家荘市河北闊芳環保科技有限公司が運営を請け負っている河北力馬燃気有限公司、石 家荘泛洲環保儀器有限公司が日常運営を請け負っている河北泰恒陶瓷有限公司、石家荘玉 晶玻璃有限公司、無極県陽煤集団石家荘中冀正元化工有限公司、鹿泉区曲寨セメント有限 公司、河北敬業鋼鉄集団、石家荘柏坡正元化肥有限公司などの企業には、オンラインモニ タリングデータの虚偽や偽造などの問題がある。保定市中節能保定環保能源有限公司、臨 汾市隆水実業集団有限公司などにも監視データの歪曲がある。 ( 4 ) 目立つ企業の環境法令違反 第一に、汚染処理設備の不正常運転である。北京市北汽集団傘下の企業はVOCs 排出基 準を厳格に執行せず、一部の子会社の廃ガス収集処理効果は低く、クリアラッカー高度処 理プロジェクトの進捗は要求より遅れている。石家荘市井陘鉱区冀中能源井鉱集団鳳山化 工分公司の20t/h 石炭ボイラー1 台には脱硝設備が付いておらず、二酸化硫黄と窒素酸化 物を基準超過排出している。済南市の山東済南新陽広厦建材有限公司は許可なく脱硫処理 プロセスを変更し、ばいじんを基準超過排出している。済南熱電丁字山熱源廠もばいじん を基準超過排出している。東辛新型建材廠の脱硫設備は停止し、煙が直接排出されている。 第二に、一部の企業は操業停止・生産制限要求を守っていない。鄭州市河南中鋁炭素有 限公司、中国鋁業股份有限公司河南分公司、中儲糧油脂(新鄭)有限公司、河南省新鄭煤 電有限責任公司、管城区鄭州金星啤酒有限公司などは、要求に従って緊急排出削減措置を 実施せず、重度汚染気象緊急対応時期の排出量や石炭燃焼量が増加した。 第三に、「分散・混乱・汚染」企業や企業群が法令に反して生産を再開している。3 月 中旬以降、多くの地方で「分散・混乱・汚染」企業や企業群の法令に反する生産再開状況 が出現している。廊坊市文安県孫氏鎮紀屯村の十数社の射出成型小規模工場、邯鄲市永年 区裴坡荘村周辺の複数の小型ネジ標準部品加工工場、衡水市桃城区河東弁事処石家荘村の 一部の分散・混乱・汚染フィルム工場、臨汾市の一部の洗炭業などはすでに生産を再開し ているが、環境保護設備はなく、環境保護手続が行われておらず、汚染排出が目立ってい る。 第四に、一部の企業は悪質にも検査を拒否している。北京首鋼冷軋薄板有限公司、天津 大真空有限公司、廊坊市安次区富智康精密電子(廊坊)有限公司、保定市徐水区再実鋳造 有限公司、唐山市平郷県亜克西車業有限公司、滄州市孟村県環宇釦件有限公司、太原市経 済区山西瑞福来薬業有限公司製薬工場、鄭州市航空港区河南大有塑業発展有限公司、鶴壁 市淇浜区鶴壁観光コンプレックス・プロジェクト工事現場などは様々な手段で環境保護監 督査察員の検査を拒んでいる。 ( 5 ) 飛散粉じん汚染問題が広く存在 北京市朝陽区、順義区、房山区に飛散粉じん汚染問題が集中している。関係部局の四環

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