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環境保護部が「環境汚染第三者処理推進に関する実施意見」を公表

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 82-85)

国務院弁公庁の「環境汚染第三者処理推進に関する意見」の要求を貫徹し、第三者処理 方式をさらに進め、全国各地で展開する環境汚染第三者処理事業を指導するために、環境 保護部は8月9日に「環境汚染第三者処理推進に関する環境保護部実施意見」(以下「実 施意見」)を配布した。

「実施意見」は、主に大気、水、土壌汚染防止行動計画の実施促進をめぐって、環境質 改善を実現し、環境汚染処理の「市場化、専業化、産業化」を指向し、汚染者負担、第三

公表日:2017年8月9日 公表組織:環境保護部 タイプ:政策ニュース

キーワード:第三者処理、環境保護産業、処理責任

者処理と汚染物質排出許可証制度を有機的に結合させた汚染処理新メカニズム構築の基本 構想と目標設定を促進する。

環境保護部計画財務司の担当者によると、現在、環境汚染第三者処理推進の過程で、汚 染処理責任が不明確である問題があるが、「実施意見」で明確に汚染者処理責任を定義し、

汚染者が汚染処理の責任を負い、第三者処理事業者は関係法令と基準および汚染物質排出 事業者の委託内容に従い、相応の法的責任と契約で定めた汚染者処理責任を負う。第三者 処理事業者が環境サービス活動の過程で不正行為を行い、発生した環境汚染と生態系破壊 に責任を負う時は、関係法令規定によって処罰されるほか、発生した環境汚染と生態系破 壊の他の責任者と共に連帯責任を負う。また、状況が比較的特殊な環境汚染処理公共施設 と工業団地の汚染処理に関して、「実施意見」は、政府が第三者処理委託者である時は、

汚染排出事業者が関係法令もしくは契約規定に違反して招いた環境汚染について、政府は 関係法令もしくは契約規定に基づいて汚染排出事業者の責任を追及することができると特 に提起している。

現在の第三者処理業界の乱れを解決するために、「実施意見」は、監督取締の強化と第 三者処理情報公開の奨励を打ち出した。第三者処理情報プラットフォームを構築し、第三 者処理事業者がプラットフォーム上で関連汚染処理情報を公開することを奨励し、各級環 境保護官庁が法令に従って処理効果基準未達成、技術サービス能力不十分、運営管理低水 準、総合的に信用度の低い第三者処理事業者リストを公開することができるとした。

第三者処理方式を確実に定着させるためには、第三者処理メカニズムと実施方式のイノ ベーションを行わなければならず、北京・天津・河北、長江デルタ、珠江デルタなどの重 点区域で期限を定めた第三者処理および便益共有型環境業績契約サービスモデルの実施を 模索し、第三者処理事業者による環境総合サービスの提供を奨励する。工業団地などの工 業集中エリアを突破口に、第三者処理事業者の導入を奨励し、エリア内企業の汚水、固形 廃棄物などの一体型集中処理を行い、併せて第三者処理事業者の汚染物質排出権取引への 参加を支援し、多様な方式で第三者処理方式を実践する。

現在の政策不備により、第三者処理への効果的支援が欠落している問題について、「実 施意見」は、政策支援と誘導を強化し、グリーン金融のイノベーションを奨励し、第三者 支払メカニズムの導入を検討し、法令に従い環境ハイリスク領域に環境汚染強制責任保険 を構築するとしている。大気、水、土壌汚染防止分野を重点に、第三者処理パイロット事 業を積極的に展開する。目標を絞って第三者処理パイロット事業リポジトリーを構築し、

第三者処理モデル事例の目録を作成・公表し、汚染物質排出企業の第三者処理実施を支援・

誘導し、併せて速やかに成熟した経験と方法を広める。

第三者処理の汚染処理効率の向上、汚染処理費用の低下、環境保護産業の健全な発展促 進、環境質改善促進の面での優位性が徐々に明らかになっている。「実施意見」の作成と 公表は、環境保護部が中国環境保護事業の実情を踏まえ、発展トレンドに沿って環境管理 制度のイノベーションと改革を推進する重要措置であり、環境質の改善に重要な意義を有

している。

公表組織:環境保護部

URL: http://www.mep.gov.cn/gkml/hbb/bh/201708/t20170816_419759.htm

68. 2017年上半期、全国「12369」環境苦情管理プラットフォームに234,913件の苦

情:全体的に華北と東部沿海地区の告発が多数

環境保護部は8月9日に2017年上半期の全国「12369」環境苦情業務状況を通報した。

1〜6月、全国「12369」環境苦情管理プラットフォームには公衆の苦情が合計234,913件 寄せられた。そのうち電話での苦情が159,044件、WECHATメッセンジャーアプリでの

苦情が45,373件、インターネットでの苦情が30,496件であった。受理した苦情212,528

件のうち、処理済は188,280件で、残り24,248件は処理中である。

1〜6月、環境保護部の「010-12369」環境苦情ホットラインには公衆からの各種苦情が

14,948件寄せられ、前年同期比26.7%増加した。そのうち担当者が受けたものは8,175件、

留守電は 6,773 件であった。受理条件に適合し地方に転送して処理させたものは 907 件

(前年同期比88.2%増加)で、現時点で処理済は773件である。

1~6月に全国「12369」環境苦情管理プラットフォームに電話で寄せられた苦情159,044 件のうち、受理したものは155,386件、処理済は140,314件、受理率97.7%、処理完了率

90.3%で、残り 15,072 件は処理中である。受理率が高い理由は、電話苦情が直接説明で

き、明らかに受理条件に適合しない一部の報告が記録されていないためである。

現時点で、23の省(自治区、兵団)がプラットフォームを直接使用し、現地で受理した 公衆の苦情電話情報をプラットフォームに記録している。1〜6月、これらの省は電話苦情

を合計54,165件記録し、電話総数の34.1%を占めた。平均処理完了時間は14.3日で、期

限内処理完了率は99.8%であった。

一方で、9 省(自治区、直轄市)がデータ転送方式によって現地で受理した苦情データ をプラットフォームに記録している。1〜6月、これらの省は電話苦情を合計104,879件転 送し、電話総数の 65.9%を占めた。平均処理完了時間は 13.9 日で、期限内処理完了率は 99.53%であった。データ転送方式で電話データをアップロードする地区の多くは、苦情が 多く、また同時に強力な業務基盤のある地区であり、苦情データを全て記録している。そ

公表日:2017年8月10日 公表組織:中国環境報 タイプ:ニュース

キーワード:公衆の苦情、環境管理

のため、ネットワーク転送方式を選択した省は少ないものの、転送される苦情の量は多く なっている。

WECHATによる苦情は、1〜6月に全国で45,373件寄せられ、前年同期比68.5%、前

期比16.5%それぞれ増加した。そのうち、受理したものは33,782件、処理済は28,307件、

受理率74.5%、処理完了率83.8%で、残り5,475件は処理中である。現時点で、「12369

環境苦情」WECHATアカウントをフォローしている人は27万人を超えた。各省の業務統 計によると、WECHAT苦情の平均受理時間は2.6日で、期限内受理率99.82%、平均処理 完了時間23.1日、期限内処理完了率99.73%である。

インターネットによる苦情は、1〜6月に全国で30,496件寄せられた。そのうち、受理 したものは23,360 件、処理済は19,659件、受理率76.6%、処理完了率84.2%で、残り

3,701 件は処理中である。2017 年の各地のインターネットによる苦情対応状況を見ると、

インターネットによる苦情の平均受理時間は 2.8 日で、期限内受理率 99.68%、平均処理 完了時間27.3日、期限内処理完了率99.73%である。

毎月の苦情量を見ると、春節による業務休止の影響で、1月と2月の苦情量が少なく、

休み明けに各種苦情が明らかに増えた。電話苦情については3月の増加率は70%以上、5 月の増加率は20%以上であった。WECHATによる苦情は 3月の増加率は50%以上、そ の他の月は安定的に増加率 20%前後であった。インターネットによる苦情の増加傾向は

WECHATとほぼ一致しているが、6月だけは減少した。

苦情分布状況は、東部、中部の江蘇、重慶、上海、河南、北京、山東、広東などの省市 に集中しており、7省市の苦情の合計は全国の50%を超える。全体的に華北と東部沿海地 区が華中、華南などより多く、後者は西北、西南より多い。苦情が寄せられる手段には地 区ごとに特徴がある。江蘇、重慶、上海、北京などは電話苦情受理の基盤が整っており、

専門の受理センターで良好なサービスを提供することなどから、公衆は電話を選ぶ傾向が ある。一方で、広東はWECHATの普及率が高い。各地区・市の「12369」が「12345」市 政ホットラインと統合され、全国プラットフォームと連結していないため、環境に関する 公衆の苦情は主にWECHATとインターネット経由である。

公表組織:中国環境報

URL: http://49.5.6.212/html/2017-08/10/content_63438.htm

69. 財政部、国家税務総局、環境保護部の三官庁合同で、環境保護税法実施準備を全面

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 82-85)

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