イラストで広がる英語の世界
イラストで広がる英語の世界
すずきひろし
語源・類語編
まえがき
「イラストで広がる英語の世界 前置詞編 語源・類語編」をお買い上げいただき、ありがとうございます。 筆者はこれまで、イラストを用いてイメージで英語の単語や文法を明示化する取り組みをしてきており、こ れまで「ぴくとりある-絵で知る英語のこころ-」の「前置詞編」、「語源編」、「語源探訪編」、そして、「イラス トで広がる英語の世界 前置詞編」を電子書籍化してきました。 本書では、その「語源探訪編」をもとに、「類語」の間の違いを中心に説明文を加えて再編し、「語源・類語 編」という形にしました。すでに「ぴくとりある」の「語源探訪編」をお持ちの方にとっては、見慣れた絵が多 いと思います。 英単語をおぼえる際には一般に、「訳語」が使われます。 しかし、おぼえた訳語がその英単語の「意味」 を正しく表すとは限りません。訳語は「日本語に置き換えようとしたときに使える可能性のある例」であっ て、「意味」を表すものではありません。例えば、investigationを「調査」とおぼえても、「調査」がいつでも investigationに置き換えられるとは限りません。訳語でおぼえていたのではその語を使いこなせません。 ではどうしたら良いでしょう。 実は英単語は、さらに小さい単位、すなわち接頭辞、語根、接尾辞に分解できます。そうして分解すると、 そこに語源が現れて、そこに原義を見ることができます。その語のほんとの意味=こころを理解すること ができるのです。語の中に生きているDNAのようですね。語源で考えれば、類語、または「訳語の上では 似ている別の単語」を比較して、それらの違いが分かるようになります。 加えて、その語の「イメージ」を 把握することができます。それが英語の理解能力や処理能力を格段に向上させることになります。 本書では、訳語上は区別しにくい英単語を比較して、その語源に遡った解釈から、訳語では明示化でき ない「意味=こころ」を示し、それらの違いを表します。語源を概念的なイラストで表して、語のコアのイ メージを理解しやすいようにしています。類語辞典の表現ではわからなかった違いがイメージできます。 きっと、「なるほど」という発見に出会えると思います。この書の構成
なんとなく訳語が似ていて、なかなか区別が付きにくい英単語を並べて、その語源を文章やイラストで説明 しています。それを使って単語間の違いを説明しています。茶色の文字は例文や使われ方です。 いくつかの語については、「仲間を知ろう」として、その単語と語源的に仲間である語について説明していま す。それを読めばよりしっかり、その語の意味を理解することができると思います。 また、訳語では理解できないような語については「理解しよう」として、補足説明をしています。仲間を知ろう
目次
• limit / restriction / constraint • provide / supply
• impact / influence / effect • effective / efficient
• decide / determine • extend / expand • quiet / silent
• complex / complicated • turn / rotate / spin / roll • for instance / for example • concrete / specific
• inspect / investigate / examine • way / procedure / method • way / road / street / avenue • question / problem / issue • explain / describe / illustrate • responsible / liable / accountable • respond / reply / answer
• gather / collect
• decline / refuse / reject • prevent / obstruct / interrupt • opportunity / chance / occasion • true / real
• suit / fit
• educate / train / instruct / coach • related / relevant
• global / international • define / identify / clarify • main / major
• preserve / reserve • save / store
• store / shop
• occupation / career
• suggest / recommend / propose • particular / special / specific
• condition/situation/status/ circumstance • circumstance / environment / climate • simple / easy / plain
• probably / perhaps / possibly • urgent / emergency / immediate
• change / exchange / switch / swap / alter • mate / companion
• charge / fare / fee / toll / rate • bring / carry
• see / meet
• embarrassed / ashamed • obvious / clear
• interesting / enjoy / funny • equal / equivalent
limit / restriction / constraint
limit
は制限の一般語で、この中で意味がいちばん広いよう です。 limitの語源をたどると、「敷居」です。だから例えば subliminal は「閾値(limin)より下(sub)」ということで、「意識 下」のサブリミナル効果なんて言葉で使われます。 preliminary は 「敷居の前」ということで、「前置きの」「予備 の」なんて意味になります。eliminate は「敷居の外(ex)に出 す」ということから「排除する」「なくす」なんて意味になります。 この「敷居」の感じがわかると、limitの「限度」の意味が見え てきます。「越えられない限界」「越えてはならない限度」「越 えられない一線」などと考えるとイメージがわかります。「制 限速度」「タイムリミット」「年齢制限(age limit)」などです。他 にも limit of my patience(我慢の限界)、within the limits of the budget (予算の範囲内で), limits of human abilities (人 間の限界)という例が挙げられます。limitation
になると、「制限・規制・制約・限界」といった、抽象 的な意味になってきます。一線を越えさせない規制やルール、 事情がlimitationです。 limitation of liability(責任の制約)、limitation of activity (活動制限)。
limit
敷居 限度・限界limitation
制限・規制・ 制約・限界 ルール・事情の壁limit / restriction / constraint
restrictionとconstrainとの間にはあまり違いがないよう です。 語源からみてみると、どっちにもstr が入ってます。 このstr は、「ぴんと張る」ってことです。restriction
は「後ろに(re)引っ張られる」ってことですか ら、自由にならない「しがらみ」ってことばがピッタリじゃな いでしょうか。行動や思考への制約です。 restriction of activities (活動制限)、restriction of use(使用制限)、restriction of eating (摂食制限)というふうに使われます。