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塩分浸透深さ比

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅴ‑456. 表面含浸工法の遮塩性に関する電気抵抗による評価 金沢工業大学大学院 学生会員 ○黒岩 大地 金沢工業大学大学院. 正会員. 宮里 心一. 西日本高速道路(株). 正会員. 松井 隆行. 1.はじめに コンクリート中に塩化物イオンが浸透すると,鉄筋. 塩分浸透深さ比 =. 周囲の不動態皮膜が破壊し,鋼材腐食を誘発する.し. 表面含浸材を塗布した供試体における塩分浸透深さ. たがって,塩化物イオンの浸透を抑制するため,各種. 無塗布供試体における塩分浸透深さ. ・・式 1. の表面被覆工法が活用されている.特に最近では,対 策後における目視検査の容易さが利点となり,無色透. 2.2. 明な表面含浸工法の技術開発が進められている.この 1). 実験ケース. コンクリートの示方配合を表 1 に示す.表面含浸材. 一環として著者らは ,表面含浸工法による効果として,. の種類を表 2 に示す.11 種類の表面含浸材およびブラ. 塩分浸透性と電気抵抗の関係を定式化している.. ンクとして無塗布の,計 12 水準を設けた.. 以上の背景を含め本研究では,塩分浸透性と電気抵 抗の関係式のさらなる精度向上を目的とし,11 種類の. 含浸材の塗布面. 対極板. 打設方向. 表面含浸材を塗布したコンクリートにおける電気抵抗. 抵抗計. を測定するとともに,塩分浸透性を評価し,両者の関. エポキシ樹脂 で被覆. 鉄筋 φ 0.9cm×L12cm. 10cm. 2.実験手順 2.1. R. 4.5cm. 係を定式化する.. コンクリート. 実験方法. 10cm. 10cm. (1) 電気抵抗試験 供試体の概要を図 1 に示す.すなわち,打設後 28 日. 図1. 電気抵抗試験用供試体の概要. 間の水中養生を行った後,14 日間に亘り乾燥気中(20℃, 表1. RH60%)に静置し,供試体の上面に表面含浸材を塗布 した.そして,底面を除いた 4 面をエポキシ樹脂で被. W/C (%). s/a (%). 57.5 65.0. 43.3 44.8. 覆した。その後,1 週間は再び乾燥気中で,さらに 11 週間は湿潤気中(20℃,RH90%)で暴露した.その間, 暴露 1 週目,2 週目,3 週目,4 週目,8 週目および 12. コンクリートの示方配合 単位量 (kg/m 3 ) W C S G 167 290 773 1040 169 260 808 1024. (g/m3 ) Ad 15 13. 週目に,対極板を塗布面に設置し,コンクリート中の 鉄筋との間の電気抵抗を直流で測定した.. 表2. (2) 塩分浸透深さ試験. 記号 S1. JSCE-K524 に準拠して,10×10×10cm の無筋のコン クリート供試体に表面含浸材を塗布後,1 週間は乾燥気 中で暴露した.それから,濃度 3%の NaCl 水溶液へ 12 週間浸漬した後,塩分浸透深さを測定した.その後, 式 1 を用いて塩分浸透深さ比に換算した.. キーワード. 連絡先. 系. シ ラ ン. S2 シ ラ ン シ ロ キ サ ン. S3. S4. シ ラ ン. 表面含浸材の種類 S5. S6 シ ラ ン + ア ミ ン. S7. シ ラ ン. S8 シ ラ ン シ ロ キ サ ン. 表面含浸工法,電気抵抗,塩分浸透深さ 〒921-8823 石川県白山市八束穂 3-1 地域防災環境科学研究所 TEL076-274-7733. ‑911‑. S9. シ ラ ン. S10 シ ラ ン シ ロ キ サ ン. K1 ブランク け い 酸 リ チ ウ ム. 無 塗 布.

(2) 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅴ‑456. 3.実験結果 図 2 に電気抵抗の経時変化を示す.これによれば, シラン系を塗布したケースで,ブランクと比較して, 電気抵抗は高いことが認められる.したがって,撥水 性により電気抵抗は向上したと考えられる.なお,ブ ランクも含めて,1 週目では電気抵抗が高い.これは, 暴露条件が乾燥であるためと考える. 図 3 に塩分浸透深さ比を示す.これによれば,シラ ン系を塗布したケースで,ブランクと比較して,塩分. 図2. 電気抵抗の経時変化. 浸透深さ比は低減することが認められる.. 4.電気抵抗比と遮塩性の関係 図 2,3 を踏まえて,電気抵抗と遮塩性を比較した.特 にここでは,図 3 に示す S8~S10 のように,100%の遮 塩性を有する場合も定式化できるよう,既往の研究. 1). に一策を加え,式 3 により塩分浸透深さ比と電気抵抗 比の関係式を算出した. y = α × 𝑥 −𝛽 − 0.1. ・・式 3. 図3. 塩分浸透深さ比. 一例として図 4 に,4 週目における電気抵抗比と塩分 浸透深さ比の関係を示す.式 4 によれば,相関係数 R は 0.84 となり,高い相関を示している.. 塩分浸透深さ比 = 0.97 × 4 週目の電気抵抗比. −0.75. − 0.1. ・・式 4 図 5 に電気抵抗比と塩分浸透深さ比における相関係 数の経時変化を示す.2~3 週目では相関係数が特に高. 図4. 4 週目における電気抵抗比と塩分浸透深さ比. く,かつ安定することから,遮塩性は塗布後 2~3 週目. の関係. の電気抵抗による評価が最適であると考えられる.. 5.まとめ 表面含浸工法の遮塩効果は,実験式 3 を用いて,対 極とコンクリート内部の鉄筋間の電気抵抗を測定する ことにより評価できる.また,実験式 3 は室内におけ る短期間の材料検定手法として活用できる.. 参考文献. 1). 阿川清隆ほか:表面含浸材の遮塩性・遮水性評 価に対する電気抵抗試験法の開発,コンクリート工学 年次論文集,Vol.33,No.1,pp.1649-1654,2011. ‑912‑. 図5. 電気抵抗比と塩分浸透深さ比における 相関係数の経時変化.

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