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2017年度アクティブ・ラーニング研究会 : 「聖学院中高におけるアクティブ・ラーニング型授業の開発と21世紀型教育のカリキュラムデザイン」報告(2017年度聖学院大学総合研究所アクティブ・ラーニング研究会主催【FD・SD委員会共催】) 利用統計を見る

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2017年度アクティブ・ラーニング研究会 : 「聖学 院中高におけるアクティブ・ラーニング型授業の開 発と21世紀型教育のカリキュラムデザイン」報告(

2017年度聖学院大学総合研究所アクティブ・ラーニ ング研究会主催【FD・SD委員会共催】)

著者 齊藤 伸

雑誌名 聖学院大学総合研究所Newsletter

巻 Vol.27

号 No.2

ページ 68‑69

発行年 2018‑03

URL http://doi.org/10.15052/00003394

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68

 2017年10月23日(月)、聖学院中学・高等学校教 諭、児浦良裕先生を講師としてお招きして、アク ティブ・ラーニング研究会が開催された。参加者 は38名(本学院教員18名、本学院職員12名、外部 8 名)で盛会であった。研究会の表題は「高校現 場発! AL/PBL開発のヒント」であった。本会は 初めに 1 時間ほどをかけて講演者が聖学院高等学 校で実践しているPBL型の授業内容が紹介され、

後に30分程度で参加者の全員が実際にAL型授業の 課題を体験して、ディスカッションを行った。前 半の講演部分では二つの内容が発表され、最初に 地域探求型PBL授業の実践報告と、次に本学院の 高等学校教諭によって行われているAL型授業デザ イン研究の紹介がなされた。ここでは前者に関す る講演内容の要旨を報告したい。

 聖学院高等校では「キタ東京プロデューサー講 座」というPBL型授業が行われている。それは北 東京 4 区(豊島区、板橋区、北区、荒川区)を 2020年にもっとも魅力的にすることを目標として、

そのためには何が必要であるのかを考案する授業

で あ る。 こ の 企 画 は、 ① 現 状 の 把 握 と 分 析

(Reality)、②誰に対してどのような状況を目指す か(Goal Vision)、 ③ 最 初 の 一 歩 目 の 具 体 化(

Next Action)という 3 つの段階で行われる。講演 者によると、大学の学部生が行う同様のPBLにお いては、さまざまなメソッドを用いた調査や分析 の知識をもっているため、①に比重が置かれやす い傾向にあるが、もっとも重視されるべきものは

②であって、これが明確にされていなければ、適 切な③への移行には繋がり得ない。そして授業と してのPBLの成果はアンケートを用いてどのよう な力が身についたのかを、或る有名企業が掲げる

「リーダーシップ」の力と結び付けて振り返えらせ、

さらに今後身につけるべきものを明確にする。そ してカリキュラムの観点からは、卒業後の大学進 学時の姿がいかなるものであるべきかを言語化し て明確にすることによって、その都度いかなる力 が求められるのか、というビジョンに沿った設計 が求められる。

 次に、研究会の後半部分で行われたAL型授業体 験では、数学Iの授業で統計学の入口と考えられる、

「データの分析」が扱われた。その問いは、20人の 生徒を二つのグループにわけ、それぞれテストの 点数を比較して、平均点では上回るグループ①の 生徒よりもグループ②のほうが、学力が高いこと を統計的に納得させるというものであった。これ にはいくつかの答えが考えられるが、その目的は

「統計とは何であるのか」、「統計は何の役に立つの か」という根本的な問いに向けられていて、いっ たい何のために統計を学ぶのかを生徒が理解する ための一助となる。そしてこの授業体験の後には、

授業設計の観点からそのプロセスを捉えなおし、

それがいかなる教育的価値をもつのかをペア、グ ループで話し合う時間をもった。そして参加者に よる発表においては、さらに「他者の考えを聞く」

という要素がこれらの活動に付け加えられれば、

大学の授業へも応用可能ではないかという意見や、

2017 年度 聖学院大学総合研究所 アクティブ・ラーニング研究会 主催【FD・SD 委員会共催】

2017 年度 アクティブ・ラーニング研究会

「聖学院中高におけるアクティブ・ラーニング型授業の開発と 21 世紀型教育のカリキュラムデザイン」報告

報 告

発題者:児浦良裕先生(上段左)

開会挨拶:井上兼生研究代表(上段右)

閉会挨拶:清水均副学長(下段左)

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学問的有用性だけにとどまらず、それを越えた価

値の発見に至ることができればさらなる学習につ ながるのではないかという意見が挙げられた。 1 時間半という短い時間ではあったが、本学院の大 学、高等学校の教職員、そして他の埼玉県内の高 校に勤務する教員たちによる集いは、研究会とい う学び合いの機会だけにとどまらない、高大接続 や地域連携といったさらなる可能性を感じさせる 貴重な機会となったのではないだろうか。

(文責:齊藤 伸[さいとう・しん]聖学院大学基 礎総合教育部ポストドクター)

参照

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