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ここではこの点には直接言及しない。別稿を参照されたい(第2節注(2))。

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(1)

−形態変化,投資決定過程,資金源と配当 およびその他の海外送金をめぐる諸問題−

立山杣彦

はじめに

この小論では,1980年までのインド企業部門への外国投資,とりわけ直接 投資の諸問題について考察する。直接投資の問題を取上げる場合,インド政 府の産業・外資政策や大ブルジョアジーの姿勢が大きなポイントとなるが,

ここではこの点には直接言及しない。別稿を参照されたい(第2節注(2))。

まず第1節では,インド企業部門への外国投資全体の動きを把握するとと もに,とくに間接投資の形態別・産業別・国別の動向を分析する。また,こ の節では,直接投資には分類されず,企業支配には関与していないとされる

「その他の普通株式」の位置づけにも留意する。第2節では,支店より外国 支配ルピー会社への,さらには後者における子会社より「その他の会社」へ

の,企業形態・所有形態の重点の変化を軸に,産業別・国別の動向をも考慮 しながら,直接投資の動きを見ていくこととする。また,この節では,イン ドの民間部門における外資の比重についても簡単に言及する。第3節では,

1960年代までを中心に,直接投資の目的ないし動機,利潤率の問題,そして 子会社における投資やその他の経営管理事項についての意志決定について,

簡単に見ておきたい。最後に第4節では,直接投資の資金源について分析す

るとともに,外国資本の純流入分やロイアルティ・技術料送金,利子送金と

比較しての配当送金の大きさ,さらにはロイアルティ・技術料取得の際の資

本参加の意義等について見ていくこととする。近年,外資による途上国企業

よりの利潤取得,途上国企業支配における技術提携の重要性が注目されてい

(2)

るが,この節では,利潤取得における普通株式資本所有の意義を確認してお きたい。本文から明らかなように,このことは技術提携の意義を否定するも のではない。また,同様に,利潤取得,企業支配における外貨貸付の意義も 無視できない。

第 l 節 インド企業部門における間接投資

1.第

1

表および第

2

表より明らかなように,インド企業部門における 外国投資残高は,

1948

26

4

600

万→

1955

44

2

400

万→

1965

100

2

300

万→

1970

164

900

万→

1976

232

5

700

万ルビーと,急速に増加して

、る(この間約

9.1

倍にまで成長)。このように独立後におけるインド企業部 門への外国投資の成長は急速で、あり,

N. K. Chandra

は ,

r

帝国の終末は,

実際には,外国人のインドへの経済的浸透を増強・促進した」と述べている。

また,同表より明らかなように,ことに

60

年代後半,さらには

70

年代前半の 伸びは著しかった。しかし

70

年代後半においては,外国投資は減少ないし 停滞傾向を示している。

この小論における考察の主たる対象は,インド企業部門への直接投資で、あ るが,まず,間接投資についても簡単に見ておこう。インド企業部門におけ る間接投資残高は,第

1

表から明らかなように,

1955

5

5

900

万→

1965

39

400

万→

1970

90

5

500

万→

1977

140

5

700

万ルビーと,この間

25

倍以上にまで成長しており,その伸びは直接投資をはるかに上回っている。

したがって,外国投資残高に占める間接投資の割合も,

1955

年には

12.6%

で あったのが,

1965

年には

39.0%

1967"'1968

年には

5

割を超え,そして

1977

年には

6

割を超すに至った。ところが,投資残高は,

1977

140

5

700

万→

1980

128

5

600

万ルビーと,その後減少傾向を示している。

間接投資のなかでは融資の伸びがきわめて著しく,その投資残高は,

1955 

l

6

700

万→

1965

33

5

700

1970

81

1

400

万→

1977

129

5

100 

万ルビーと,この間

77

倍以上にまで成長しており,

1977

年には間接投資残高

(3)

ビ‑一413587612181

ル一河川一九侃は弘肌丸 moι2 品川叫乱

万一

1

8843 ロ lU82 幻

mU圃一

一花一 055966246356 mz.1 l 川侃

位一

7 一ーは

J111JijjoJ2nJ

単一山一問凶 m 舵加細川町附加幻 m

i 口同一山一 mmm 細川削ぉ附則 m ロ仰

残一 l 了 ω2

977ωO

27

川町

053H

資一則一常訟法法吟渋々胤他地抗日批

投一一 1 仁 112U2luul

国一一位脱臼侃此花札比此孔 11

外一 w 一ぺ JJJ寸イ:7JJ1

期一

1

一昨配山配配 K 配山川町山川

長一一 62

中島

UE531u

の一ω 一 MU 口 MUUMUUMMM

へ一 ωMMM おお 9 5 おお ml

業一郎一川 MMM

M 灯口 MMMM

企一円一 お お 8

5 おお

9lm

業一

4

L7ffffff?︒ιρ

工一問一問問問叩抑制却川明日凶け別畑一 ω げ抗叩問ぉ ω 制

商一

172ffffffωι

人一四一 mmm ⁝畑出引制叩 ω け mm 一一ぺ⁝川町例

法一

5

J

引了訓ιωι 川 AZjθ2

刷用

Jm ι

る一間一湖町抑制川悦山四 μ げ白川ぬほ日け仰

け一 お一

1ha‑

ン‑

JA‑

第 l 表

1.直接投資 1.支応 2.外国支配ルビー会社 (i)子会社

(ii)

その他の会社

II.

間接投資 1.その他の普通株式 2.融資 (i)貸付

(ii)

延払信用 (副)社債・優先株主

(計)

〔出所J(1)1955年.1961年:N. K. Chandra. Western lmperialism and lndia Today‑

I. 

Economic and Politica/ Week/y. Annual Number. February. 1973. P.231.  (2)1955~1971:Reserve 

Ba

nk ollndia Bultin.July 1975. p.419.  (3)1972~1976:Reserve 

Ba

nk ollndia Bultin.December 1984. p.868.  (4)1977~1980:Reserve 

Ba

nk ollndia Bul

Ie

tin. April 1985. p.275.  〔注J(1)その他の非公的機関への投資は延払信用に含まれて

L

必。 (2)外国支配ルビー会社は次の3つのインド人株式会社である。(i)外国会社の子会社

;(ii)

普通株式資本の40%以上がインド以外のいずれかの国で所有されている会社;(副)普 通株式資本の25%以上がある外国会社もしくはその会社が指名した者によって所有されている会社。ただし,銀行業,保険業そして政府会社は除かれている。数字は, 支配国の投資家が所有する普通株式および外国支配ルビー会社の任意積立金(freereserves)のうちの彼らの比例的持分を表している。 (3)非外国支配ルピー会社への証券投資的な普通株式投資および支配国以外の諸国の投資家が所有する外国支配ルピー会社の普通株式。 (4)ルピー会社の優先株式・社債の非居住者による所有。 以上の〔注JLt..上記19841985年のRBIBulletin によるものであるが,状況から見て.1971年以前の統計もそれ以後とほぼ同様の基準に基づいていると考えられる。 なお,第2表から明らかなように.

Ch

andraの原資料もRBIによるものである。 (5)19551961年の数値は12月末のものであり.1964年以後の数値は3月末のものである。 (6)括弧内は,その年の投資残高に占める%を示している。

(4)

第 2表 インドにおける外国企業投資残高 (単位:1  

000

万ルビー)

5

外国支配ノレピー会社

Z

1948  1955  1961  1968  1955  1961  1968  1955  1961  1968  1955  1961  1968  Iプランテー'/ョン 52.2  87.2  103.8  122.5  79.9  92.6  106.1  0.9  7.9  11.4  80.8  100.5 

J 1

7.5  E鉱 1¥.5  9.3  12.4  9.6  5.3  10.9  3.8  2.5  7.8  10.9  3.9 

E

22.3  104.0  152.5  196.4  82.6  86.3  60.2  2¥.0  61.8  70.0  103.6  148.1  130.9  N製 造 業 70.7  129.1  295.0  821. 6  22.6  26.2  29.0  78.1  160.6  327.0  100.7  186.8  356.0  (a)食料,飲料等々 10.1  29.0  36.1  44.1  2.2  5.5  0.6  25.8  28.2  36.7  28.0  33.7  37.3  (b)輸 送 設 備 1.0  3.6  13.0  84.8  0.3  2.6  8.6  24.3  2.9  8.6  24.3  (c) 1.2  5.0  14.0  49.6  0.8  1. 1.2  0.8  6.9  21. 1.6  7.9  22.2  (d)

8.0  11.1  95.1  155.3  2.2  3.8  5.9  24.5  50.4  5.9  26.7  54.2  (e)品および 8.0  20.3  54.1  241. 1.4  3.7  5.4  16.6  43.9  103.0  18.0  47.6  108.8 

V

サービス 107.9  112.8  117.3  392.7  52.7  55.5  60.0  40.9  26.6  32.9  93.6  82.1  92.9  (計) 264.6  442.4  681.1542.8  243. 1 271.5  259. 1 143.4  256.9  442.1  386.5  528.4  701. 

1

その他の株式 民 間 融 資 公 共 融 資

1955  1961  1968  1955  1961  1968  1955  1961  1968  1955  1961  1968  Iプランテーション NA  3.2  4.1  NA  0.1  0.9  6.4  3.3  5.0  E NA  1.5  2.8  NA  1. ¥.3  1. 1.5  5.7  皿石 NA  0.3  5.6  NA  0.2  59.9  3.9  0.4  4.4  65.5  N製 造 業 NA  27.2  47.5  NA  6.1  1

7 7 .

7  2.0  74.1  204.4  28.4  108.2  465.6  (a)食料,飲料等々 NA  1.4  2.6  NA  1.0  3.8  0.4  1.0  2.4  6.8  (b)輸 送 設 備 NA  4.2  4.5  NA  0.2  9.8  46.2  0.7  4.4  60.5  (c) NA  2.2  4.5  NA  1. 3  12.7  2.6  10.2  3.4  6.1  27.4  (d)

NA  5.0  7.7  NA  0.4  19.2  2.0  63.0  74.2  5.2  68.4  101. (e)化学製品および同系製品 NA  2.6 

J 1

.2  NA  0.9  58.0  3.0  63.8  2.3  6.5  133.0  Vサービス NA  12.1  15.2  NA  2.6  166.0  0.7  20.5  118.6  19.2  35.2  299.8  (計) 39.2  44.3  75.2  14.0  9.0  406.1  2.7  99.3  360.3  55.9  152.6  841. 

〔 出 所 )N. K. Chandra.  Westem Imperia1ism and India Today‑I. Ec.omicand Political  Weekly.  Annua1  Number. February.  1973.  p.231. 

〔 原

注)(1)数値は,それぞれ.19486月末日.195512月末日.196112月末日.19683月 末 日 の 投 資 を 表 わしている。

(2)1955年については.

r

そ の 他 の 株 式 」 お よ び 「 民 間 融 資 」 に よ る 資 本 の そ れ ぞ れ の 部 門 別 の 数 値 を 入 手 で き な

L

(3) 

r

証券投資」には,インドの国有企業への外国投資が含まれている。 1955年と1961年については,こ れ ら は , そ れ ぞ れ0および14.100万ルピーでしかなかった;後者のうちl2.800万ルピー程は,

公 共 信 用 と し て 供 与 さ れ た も の で あ り , 主 と し て 石 油 (3.900万ルピー).薬剤 (2.800万 ル ピ ー ) や 建 設 , 公 益 事 業 (3.800万ノレピー)へ向った。

〔原資料)1

955.  1961  : Reserve Bank of India.Survey 1961" pp. 25. 80. 81. 

1948.  1968: India's Internationa1 Investment Position in  1967‑68. Reserve Bank ollndia Bulletin.  March 1971. 

(5)

92%

以上を占めるに至った。しかし,その後減少傾向を示している。これ に対して,

I

その他の普通株式」の占める割合は,

1955

年の

59.4%

1977

年 の

7.9%

と,当初大きかったがその後縮小している

o

しかし,投資残高では この間

3

9

200

万→

11

600

万ルピーと,増大しており,

1980

年には

12

2

400

万ルビーに達している。その特質・機能については後述。融資は,

(i)

貸 付 , ( i i ) 延払い信用, ( m ) 普通株式以外の証券より構成されているが, ( m ) は総体 的には無視しうるほどである。

(i)

の ( i i ) に対する割合は,

1964

年には

2.4: 1 

であったが,その後 ( i i ) の成長が著しく双方は接近し,

1970

年には1.

6:  1

と なった。しかしその後, ( i i ) は絶対額で見ても低下傾向を示し,これに対し て

(i)

は著しく成長したため,貸付が延払い輸出を圧倒することとなり,双方 の割合は

1980

年には

4.2: 1

となる。

融資は,出所別に見ると,民間融資と公共融資に区分されるが,つぎにこ の点について簡単に見ておこう。第

2

表から明らかなように,

1955

年には民 間融資・公共融資の双方ともその絶対額はきわめて小さかったが,前者が後 者の

5

倍以上であった。その後,援助急増のため(援助の大まかな動向につ いては第

3

表参照)双方の地位は逆転し,

1961

年には前者は後者の

1

割以下 となった。ところが,その後,民間融資の伸びが著しく双方は接近し,

1965 

年には民間融資は公共融資のほぼ

6

割位となり,

1968

年には前者が後者をや

3

197475

年までの援助の用途別・時期別内訳

;(!2

次 第

3

1966‑67

1970‑71

5

ヵ年計同 計画 (計)

末 ま で

1969‑70

1974‑75

運 輸 通 信 174.8  291. 4  187.7  438.2  1. 092.1  12.0 

電 力 プ ロ ジ ェ ク ト

41. 3  152.6  176.9  90.7  461. 5  5.1 

鉄 鋼 お よ び 電 鋼 ヅ ロ ジ ェ ク ト

256.7  94.2  169.7  61. 0  581. 6  6.5 

鉄 鋼 石 プ ロ ジ ェ ク ト

10.4  1. 11. 7  0.1  工業開発 257.7  1. 270.4  1. 951. 8  2.189.6  5.669.5  62.8  農業開発 3.4  22.5  100.1  148.0  274.0  3.1  食糧援助 106.0  1

7 2 .  

148.0  426.2  4.8  その他 11. 66.8  120.4  302.6  501. 0  5.6 

(計)

851.1  1.908.3  2.880.1  3.3

7 7 .  

9.017.6  100.0 

〔出所)R. K. Sharma. Foreign Aid to lndia ‑An Economic 5tudy. Marwah. 19

7 7 .  

p.16 (原資料:Reserve Bank  of India. Report 0Currencyand Finance. 1969‑70 

1974

75

, )

(6)

や凌駕するに至った。

公共融資すなわち援助は 内外民間企業の活動を先導・補完している。こ とに米系多国籍企業による投資は米国政府・世界銀行による融資と一体化し ている場合が少なくなく,これらの公共融資は,米系多国籍企業による途上 国進出,途上国企業支配,これに対する影響力行使の手段の l つとなってい ると推察される。インドへの公共融資は,

1958

年までは世銀の鉄鋼・電力向 け等に限られていたが,

1963

年以後,自動車・肥料工業向け等を中心に米国 国際開発局

(AID)

借款が急増する。

1968

年以後については,融資の民間・

公共源泉別の直接の資料を入手していない。しかし,第

4

表から明らかなよ うに融資全体の伸びに比して固有企業向け間接投資の伸びは著しく (後者の 伸びは,

1968

23

1

300

万 →

1972

35

8

700

万 →

1976

60

3

900

万ル ピー),この固有企業向け間接投資の大部分は先進資本主義国政府・国際機 関の公共融資によるものと推察される。さらにこのほかに民間企業向けの公 共融資がなされており, したがって,

1968

年以後については公共融資の成長 が著しいものと思われる。

融資の 1 つである延払い信用は民間企業によるものと考えられるが,貸付 における民間・公共源泉の割合はどのようになっているのであろうか。第 1 表 , 第

2

表から,

1968

年については,その割合は,ほぼ

3 : 7

であると推定

される。それ以後については,直接の資料は入手していないが,前述のよう に公共源泉の割合が相当伸びているものと思われる。

公共融資の役割については先に触れたが,民間融資の企業支配,企業に対 する影響力行使のための手段としての機能も重要であり 直接投資を補完し ている場合が少なくないと考えられる。

.前出の「その他の普通株式」は,

Reserve Bank of India (RBI)

の規

定によれば,外国支配ルビー会社以外のルビー会社への外国人による普通株

式投資や外国支配ルビー会社への支配国以外の外国人による普通株式投資よ

り構成されるが,その圧倒的部分は前者によるものであると推定される。ま

た,同規定によれば,それぞれの会社の普通株式全体に占める「その他の普

(7)

通株式 J の割合は,

25%

未満もしくは

40%

未満である。以上については,第 l表の注(

2)

(3

)を参照されたい。

「その他の普通株式」は,単なる間接投資としての位置づけのみでは不十 分 で あ り , 実 体 は 直 接 投 資 で あ る も の も 少 な く な L 、。たとえば,

N.K. 

Chandra

は,外国人が「その他の普通株式」を所有する会社について,

I

そ れらによりふさわしい表示は,外国人が間接的に支配する会社

(companies indirectly contro

l 1

ed by foreigners)

であるように思われる」と考えている。

その理由として,彼は次のように述べている。「個人であれ機関であれ,外 国人が配当のためだけでインド人所有会社へ進んで投資をしているとの結論 を下すことは,奇妙であろう。この株主は,多分,少数所有の外国会社であ ろう。これらの会社は,通常,従属的パートナーのように行動することは期 待しえない国際的巨大会社である。彼らは,通常,技術ノウハウ,決定的な プラント・設備および工程・製品に対する特許権を有しており,また扱いに くい「主要」パートナーに対してはうまく配置できる国際的な大資金源を巧 みに利用する。その結果,彼らは,彼らが資金をつぎ込んだ会社の経営にお いて,支配的ではないとしても大きな発言権を有す傾向がある。したがって,

原則的には,海外よりの「その他の普通株式資本」を有するこれらの会社を,

完全なインド人所有と考えることはできなし、」と。以上の

Chandra

の見解 についてはまったく同感であり 企業支配 企業への影響力行使の問題を機 械的に普通株式の所有比率の次元からのみ把えるのは誤まっている。ことに,

発展途上国の企業に多国籍企業が関与している場合,こうした点を考慮し,

種々の要素を検討する必要がある。技術移転・技術提携に伴なう契約・協定

が締結されている場合ゃなんらかの形で多額の融資(ことに外貨)がなされ

ている場合(援助をも含め), I その他の普通株式」の所有は大きな意味をも

つのである。また,普通株式が広範に分散している場合も,企業支配,影響

力行使に要する持株比率は低くなり 「その他の普通株式」の所有により当

該企業を支配したり,影響力を行使することが可能になるのである。

Nagesh Kumar

は ,

1956

年会社法の「外国子会社

J

RBI

の「外国支配ノレピー会社

J

1973

年外国為替規制法の「登録会社」の認定基準がそれぞれ外国所有比率

50

(8)

%超,

25%

以上もしくは40% 以上,

40%

超とされていることに対して,次の ように批判している。「これらのうちのどの定義も,所有が広範に分散して いる株式会社が

5‑10%

ほどの低い株式所有によって支配されうるという事 実を考慮していない。事実,カナダでは,

5 %

以上の株式が海外で所有され ている場合その会社は外国によって支配されていると,見なされる。合衆国 の定義は10% 以上である。したがって,インドの外国支配企業の大部分は,

公式の外国会社リストからはずされたままである

J

「その他の普通株式」への投資残高の外国支配ノレピー会社への投資残高に 対する割合は第

l

表から明らかなように,

1955

27.3%

1961

17.2%

1964

年17.3% →1

968

17.0%

→1

972

年16.6% →

1976

年14.0% →

1980

年14.0%

と長期的には減少傾向を示しているが,

1980

年時点でも l割

5

分近くを占め ている。しかも,前者は絶対額では,

1955

3

9

200

万→1

980

年1

2

2

400

万ルビーと,かなりの成長を示している。さらに,後述のように,外国支配 ルビー会社への投資源泉のうち留保利益の割合はきわめて大きく,実際の払 込みによる投資の割合は著しい減少傾向を示している。

70

年代における後者 の割合は,最大の年でも

13.3%

でしかない。以上の点からも, I その他の普 通株式」の重要性を窺い知ることができょう。

3.

2

表,第

4

表に拠りながら,間接投資の産業別分布について見て おこう。インド企業部門への外国投資は全般的に製造業とサービス業に集中 しているのだが,間接投資の場合この傾向が著しい。すなわち,製造業とサー ビス業の間接投資残高に占める割合は次のとうりである:1

961

70.9%

23.1%

1964

年6 1 .

4%

27.5%

→1

968

年55.4% ・

35.5%

1972

年50.7% ・

4

1 .

8%

1976

年28.0%. 

68.9%

→1

980

年2 1 .

7%76.3%

。しかし,双方の産業

を比較してみると,これらの数字から明らかなように,当初圧倒的優位を占

めていた製造業の比重が漸次減少しとくに1

972

年以後は急減し,サ占ビス

業がこれに取って替っていった。

1972

年以後製造業の間接投資残高が急速に

減少している(後述のように直接投資残高は急増)のに対し,サービス業の

それは急増しているのである。

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