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犬の上顎及び下顎の高分化型線維肉腫に関する臨床研究

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第83回獣医学会講演抄録 37

第83回麻布獣医学会 一般演題1

犬の上顎及び下顎の高分化型線維肉腫に関する臨床研究

関 いつみ,信田 卓男,船尾 拓也,伊藤 哲郎,武田 晴央,福山 泰広 麻布大学附属動物病院腫瘍科

[はじめに]

 犬の上顎及び下顎に発生する高分化型線維肉腫は 病理組織学的には悪性度の低い所見を示し,増大ス ピードも遅いが,局所浸潤性が極めて強く,患者の QOLを著しく低下させる。

[方法と材料]

 今回1998年5月〜2007年2月までに麻布大学附属 動物病院に来院し,上顎または下顎に発生した腫瘤 において,病理組織検査で高分化型線維肉腫と診断 された31例に対し発生状況,治療の有無,それぞれ の治療を行った場合の生存期間について分析を行っ

た。

[結 果]

 犬種はゴールデンレトリバーが23例と多く,その 他にミックス犬が3例,柴犬,シベリアンハスキー,

ドーベルマンピンシャー,ビーグル,ミニチュアダ ックスで各1例発生が認められた。性別はオス18例

(去勢雄2),メス13例(避i妊雌7),平均年齢は7歳

11ケ月(4歳4ヶ月〜13歳9ヶ月),平均体重は

29。9kg(6.74 kg〜48 kg)であった。発生部位は上顎

24例,下顎7例であった。初診時のTNMはTカテゴ リーにおいてはT1が1例, T2が2例, T3が28例で あった。Nカテゴリーにおいては, N1が2例, N2が 1例であった。MカテゴリーはM1が1例のみであっ

た。治療は,無治療の症例が18症例,治療を行った 症例が13症例であった。治療を行った13症例の内 容は外科治療のみ5例,化学療法のみ1例,放射線 療法のみ1例,外科療法+化学療法3例,外科療 法+放射線療法3例であった。経過を追うことが出 来た29症例の初診時からの中央生存期間は288日で あった。無治療の18症例において経過を追うことが 出来た16症例の中央生存期間は222日目あるのに対 し治療を行った症例は370日であった各治療方法に よる生存期間は,外科治療のみ394日,化学療法の み159日,放射線療法のみ341日,外科療法+化学 療法364日,外科療法+放射線療法416日であった。

外科治療を行った群と行わなかった群とでは,行っ た群が11症例で中央生存期間が392日,行わなかっ た群18症例は225日であった。

[考 察]

 以上のことより高分化型線維肉腫は高齢の大型 犬,特にゴールデンレトリバーの上顎に多く発生し,

初診時にはすでに進行している症例が多いものの,

遠隔転移を示す症例は少なかった。また局所治療群 は無治療群より有意に生存期間が延長していた。各 治療法での生存期間の検討においては外科治療を行

った群が,他の治療群に比べ長い結果となった。

参照

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しかし,口腔腫瘍により著しく quality of life(以下 QOL)が損なわれている症例においては,外科的治 療によってもたらされる術後の

よるものが各々1例ずつとなっていて,歯科口腔外科

わらず,転移巣は発見されず,検査成績や全身症

本研究では高齢群と非高齢群の術後の平均 ADL

72  神経筋疾患に伴う慢性呼吸不全の7例に対し,体外

145 論 文 審 査 の 要 旨

74 合計40例(80%)の症例で概ね満足すべき成績を 得ていることが確認された.

38 L学 会・〕 東東女子医科大学々会第72回例会演説抄録 日1 桙P 昭和30年4月28日(木)午後2時半 場所 東京女子医大 臨床講堂 1. 先天性幽門狡窄症治療の1例 (外科)(演)服部 淳