• 検索結果がありません。

論文内容の要旨

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "論文内容の要旨"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

氏名・(本籍)

学位 の 種 類 学位記番号 学位授与の日付

清  水  安  元 (山梨県)

工  学  博  士

工博甲第 19  号 昭和59年2月24日 学位授与の要件  学位規則第5条第1項該当

電子科学研究科 電子材料科学専攻

学位論文題目  酸化亜鉛薄膜の作製と結晶学的性質に関する研究

論文審査委員 (委員長)教 授 萩 野   貴

教 授 島 岡 五 朗  教 授 小 林 純 一

教 授 井 本 文 夫  助教授 熊 川 征 司 助教授 山 口十六夫

論文内容の要旨

木論文は金属亜鉛板をターゲットとしたRF反応性スパッタリング,あるいは金属亜鉛蒸着膜の 高温酸化により作製した慨化亜鉛薄膜の結晶構造や方位と作製条件との相関性をⅩ線回折,反射高 速電子線回折(RHEED),透過電子顕微鏡一電子回折(TEMrTED),走査電子顕微鏡(SEM),

表面粗さ計等により研究したもので,6章より構成されている。

第1章では,本研究に関連した従来の研究結果の概要を述べ,本研究の特色及び目的を示した。

第2章では,高度の配向性をもったZnO薄膜を得るため,種々の割合の簡素とアルゴン混合ガ ス雰囲気中で,金属Znをターゲットに用い,RF反応性スバッタ7)ングにより.,.ガラス基叔上に ZnO薄膜を成長させた実験とその結果について述べた。ZnO結晶のC軸が膜面にはぼ垂直になる

ような高度の配向性をもった薄膜は,55%Ar+45%02混合ガス雰囲気中,ガス圧2Pa,基板温 度3000C析出速度110A/min,RFパワー密度110W/cm2の条件下で得られた。高純度Si粉末 で較正したⅩ線ディフラクトメータによる実験から,娃成したZnO薄膜(膜厚0.07〜3.1/Jm)の

(0002)回折ピークの位置が正常なZnO粉末のものに比べ低角度側にずれること,即ち膜内にはか なりの格子歪の存在することが分かった。このような格子盃には膜厚依存性があり,膜の薄い場合 程その歪が大きいことも分かった。RHEED及びⅩ線ロッキングカーブ法の結果から,生成した

−45−

(2)

ZnO薄膜のC朗配向性にも膜厚依存性がみられ,一一般に生成条件が同様の場合には,膜厚が大き くなるにつれて薄膜表面層ではC輔配向性が低くなる傾向にあることが分かった。また,生成した ZnO薄膜の膜厚の増加に伴なう表面形態の変化をSEM及び表面粗さ計によって調べ,ZnO薄膜 の膜厚が数百A程度と薄い場合では表面は平坦であるが,数千A程度と厚くなると針状のZnO結 晶が発達し,さらに数〃m程度の厚さでは針状結晶が著しく減少し,表面起伏のかなり激しい表面 形態をとることなどが分った。第3章では,前章で述べたZnO薄膜生成の最適条件下で,数種の 単結晶のへき開面を基板としてZnO薄膜をエピタキシャル成長させた実験とその結果について述 べた。白雲母(001),フッ化カルシウムCaF2(111)及び二硫化モリブデンMoS2(0001)基板を 用いて,基板温度3000Cで,膜厚0・01〜1〃mの範囲にわたり,平坦でかつ高度の配向性をもっ たエビタキシャルZnO薄膜が得られた。RHEEDの実験から,薄膜と基板との間には,次のよう な方位関係があることが分かった。

(0001),〔11知〕ZnOク(001),〔100〕白雲母

(0001),〔1120〕ZnOク(111),〔101〕CaF2

(0001),〔1120〕ZnOク(0001),〔1120〕MoS2

また,これらのエピタキシャルZnO薄膜内部にも前章で述べたような格子歪が存在し,それが膜 厚依存性を示すこと,及びC軸配向度にも膜厚依存性があることが分った。さらに,雲母単結晶基 板上にエピタキシャル成長したZnO薄膜のTED実験から,a軸方向の格子歪を測定し,例えば 厚さ600Aの薄膜と基板との接触界面でC軸方向に約1%の伸張と,a軸方向に約0.6%の収縮 が存在することを見出した。

第4章では,RF反応性スパッタリングによって生成したZnO薄膜のアニールの効果を述べた。

ZnO薄膜を基板と共に100%Arあるいは02ガス雰囲気中,ガス圧力〜13Pa,温度300〜500。C,

時間3〜180分間の条件でアニールし,膜内の格子歪の変化やC軸配向性に及ぼす影響を調べた。

その結果,アニールによって,ZnO薄膜の(0002)回折ピークの位置が正常なZnO粉末のものに近 づくこと,即ち膜内における格子歪が緩和されることが分った。また,膜内のC軸配向度もアニー ルすることによって向上することも分った。ZnO薄膜が多結晶よりなる場合には,その結晶粒子

も増大することがSEM像により観察された。また,アニールの雰囲気がArでも02ガスでもそ の効果に目立った差が認められないことから,アニール前の膜に含まれる格子歪の原因について考 察した。

第5章では,ZnO薄膜の作製法として,Znの真空蒸着膜を空気中で高温酸化する方法を用いた。

Zn薄膜を空気中で酸化する際,薄膜の表面に対して垂直方向に電界を作問させ,それが生成する・

ZnO結晶の極性や配向性にどのような影響をもつかを調べた。パイレックスガラスや白雲母のへ き開面上に蒸着されたZn膜は一般にC輔が膜面に対してほぼ垂直になる配向性をもち,酸化によ って生成するZnO薄膜もその配向性を継ぐ傾向にあるが,電界方向が基板側に向く場合,生成す るZnO薄膜のC軸配向性が著しく向上することが分った。

第6章では,本研究における結果を総括した。

−46−

参照

関連したドキュメント

MoSi2膜の抵抗率は形成直後は約1mfl一cmであるが,1,000℃のアニrルによって急激に低

設定した 1.5mm 厚において 0.6 及び 0.75mm 厚と比較して有意な差が見られた。また、造影 条件における CT 値の差がもたらす影響として、 CT 値が 200HU

本論文は産業界で使用されているセラミック硬質膜を有する機械切削工具について,X線を用いた物性お

るとともに,表面粗さの有意な上昇を認めた。これは,繰り返し人工脱灰液に測定用試片を浸漬すること

   第1 章では本研究の背景が述べられている。ここでは分子レペルで制御された薄膜 を作る方法として2

   本研究の結果から、歯周外科手術を行った時、1

   本論文は全 7 章により構成した。第1 章では、日本の水収支の現状、浄水処理が抱え

     トンネル電子はその Directional Sensitivity によルトンネル電子の入射方向に垂直      な波数の保存則 (Specular Tunneling)