2
.子どもを共に育むまち
82
■現状と課題
少子化・核家族化の進展や地域コミュニティの希薄化は、家庭や地域の教育力の低下を
招き、幼児を取り巻く環境に様々な影響を与えています。本区ではこうした状況を踏まえ、
平成16年度に、次世代育成支援行動計画である「子どもプラン」や幼児教育の総合的な計
画である「幼児教育振興計画」を策定しました。本区に住むすべての幼児が将来にわたっ
て一人の個性ある人間として充実した人生が送れるような、「生きる力の基礎」を培える
幼児教育を実施していくために、私立・区立、幼稚園・保育園といった垣根を越えた取り
組みを展開し、これらの計画を着実に推進する必要があります。
とりわけ、小学校との接続を考慮した幼稚園・保育園と小学校の連携による幼児教育や
幼稚園と保育園の機能を併せ持つ総合施設の展開、幼稚園の子育て支援的機能の充実など、
区民ニーズを踏まえて検討すべき課題が山積しています。
こうした新たな課題を抱えながら、本区の幼児教育を支えている施設は、平成17年度現
在、幼稚園が区立3園、私立17園、保育園は区立28園、私立6園の体制にあります。なかで
も、区内幼稚園児の9割は私立幼稚園に在籍しており、区立と私立の保護者負担の適正化
を含めた支援方策の充実が求められています。
■施策の方向
幼児期は、人間形成の基礎が培われる重要な時期であることを踏まえ、地域、家庭と幼
稚園・保育園等が十分な連携を図り、幼児の望ましい発達を促していく教育環境を整備し
ます。
❶幼児教育の振興
幼稚園と保育園との連携を図りながら、生きる力の基礎や学校教育に向けた生活及び学
習の基礎を培うという基本に立って、「豊島区幼児教育振興計画」に基づき、教育活動及
び教育環境の充実を図ります。
■成果指標
指 標 名 現 状 前期目標
(平成22年度)
後期目標 (平成27年度)
1 3歳児の私立幼稚園就園率 67.1%
(平成17年5月) 68.0% 70.0%
2 4・5歳児の私立・区立幼稚園就園率 85.0%
(平成17年5月) 87.0% 90.0%
※特に表記がない限り、現状値は平成16年度末のものである。
2
-
3
幼児教育
2-02.indd 82
83
2
第
2
章
分野別計画
【説明】
1 3歳児のうち、保育所入所者を除き、私立幼稚園(区内・区外)に就園している子どもの割合。
2 4・5歳児のうち、保育所入所者を除き、私立幼稚園(区内・区外)または区立幼稚園に就園している子どもの割合。 *1、2とも、保育所入所者数は認可園のみの数です。また、区立幼稚園は、4・5歳児の2年保育です。
■計画事業
◎ 既存重要AA事業 ○ 既存重要A事業 施設建設事業 新規重要事業
施策の方向
事 業 名
1 幼児教育の振興 1 ◎ 私立幼稚園児保護者援助事業
2 ◎ 区立幼稚園障害児支援事業
3 ○ 私立幼稚園教育環境整備費補助事業
4 幼稚園の冷房化等
5 幼保総合施設の検討
【参考】
○計画事業以外の事業
施策の方向
事 業 名
1 幼児教育の振興 1 幼稚園管理運営経費
2 幼稚園管理費
3 幼稚園施設管理事業
1
幼児教育の振興
2
-
3
-
1
-
1
◎
私立幼稚園児保護者援助事業
【事業内容】私立幼稚園園児保護者の経済的負担の軽減と公私幼稚園間格差の是正を図る。
【今後の方向性】保護者負担の公私格差が存する間は、是正措置は必要である。
前 期(平成18∼22年度)
事業量
就園奨励対象 延 4,500人
園児保護者補助対象 延 9,750人
負担軽減対象 延 5,325人
入園時補助対象 延 3,225人
事業費(百万円) 1,177
2
-
3
-
1
-
2
◎
区立幼稚園障害児支援事業
【事業内容】区立幼稚園において、教育委員会が日常的に介助を要すると判断した園児が在籍している場
合、原則として1学級に1名を限度に臨時指導員を配置し、当該園児の指導を行うことにより園児が充実
した園生活を送れるようにするとともに、園を、より円滑に運営することを目的とする。 【今後の方向性】平成17年度事業を基本とした形で、事業を推進していく予定である。
2-02.indd 83
2
.子どもを共に育むまち
84
前 期(平成18∼22年度)
事業量 3園 事業費(百万円) 33
2
-
3
-
1
-
3
○
私立幼稚園教育環境整備費補助事業
【事業内容】私立幼稚園の経営安定と教育環境の充実、心身障害教育の教育条件の維持向上を図るために
補助金を交付する。
【今後の方向性】区内には小規模な幼稚園が多く、今後も園児の減少や人件費の上昇等により経営の悪化
が見込まれるため、支援を継続する必要性は高い。
前 期(平成18∼22年度)
事業量 対象 17園 事業費(百万円) 228
2
-
3
-
1
-
4
幼稚園の冷房化等
【事業内容】園児が快適で伸び伸びと学習できる空間を整備していくため、保育室及び遊戯室に冷暖房機
を設置するほか、施設の安全確保と生活環境整備のため、緊急性の高い工事を行う。
2
-
3
-
1
-
5
幼保総合施設の検討
【事業内容】保護者の幼児教育・保育ニーズに適切かつ柔軟に対応できるようにするため、就学前の教育
と保育を一体として据えた総合施設の設置を検討する。
2-02.indd 84