第6学年4組 国語科学習指導案
平成26年1月31日(金) 第5校時 授業者 教諭 菊池 彩 場 所 6年4組 教室 児童数 男子17名 女子16名 計33名 1 単元名・教材名 話し手の意図をふまえて話し合い、自分の考えを深めよう 「パワーアップ!学級討論会」・話合いモデルDVD(自作) 2 単元について (1)児童の実態 〈国語科での「話すこと・聞くこと」の学習経験について〉 本学級の児童は、漢字練習や国語辞典を使っての意味調べ等の与えられた課題に真面目に取り組 む児童が多い。 5年生の「豊かな言葉の使い手になるためには」の単元では、意見を確かにするためには調べ学 習が必要だということを学び、討論を体験している。また、6年生の1学期「学級討論会をしよう」 の単元では、討論をする際には、一つの問題について肯定・否定の両面から検討することを学び、 話合いを行った。討論の準備に意欲的に取り組んだが、対立する立場の論点をはっきりととらえて、 それに自分の考えを関連させて意見を述べるなどの、深まりのある話合いはできていない。 討論に関するアンケート調査の結果、討論をすることが好きだと答えた児童は44%、好きでは ないと答えた児童は56%であった。好きな理由としては、「いろいろな人の考えを知ることができ、 話し合うことが面白い」「資料集めは大変だが、気持ちが伝わると達成感がある」等が挙げられた。 一方、討論が好きではないと答えた児童は、「予想していないことを聞かれると話せない」「相手の 質問にうまく答えることができない」等を挙げている。 1学期の討論会で相手に自分の考えや意図を伝えることができていたかどうかを尋ねてみると、 伝えられたという児童は78%、伝えられていないという児童は22%であった。伝えられたと答 えた児童はその理由として、「根拠をしっかり言えた」「具体例として、写真や資料を使うことがで きた」等を挙げていた。伝えられていないという児童は、「自分が言いたいことをうまく言えなかっ た」「資料をあまり見せなかったり、説明も分かりやすく話せなかったりした」等と挙げた。さらに、 自分は相手の考えや意図を理解することができていたかどうかを尋ねると、理解できていると答え た児童は80%、理解できていないと答えた児童は20%であった。理解できていると答えた理由 は、「資料の提示があったので分かりやすかった」「肯定・否定という異なる立場にあっても、共感 できることが見つかった」等であった。理解できていないという児童は、「考えが矛盾していること があり、よく分からなかった」「理解しやすい話し方の人もいれば、分かりにくい話し方の人もいた」 等を理由として挙げた。 1学期の討論会で、相手に自分の考えや意図を 伝えることができましたか。 討論をすることは好きですか。 1学期の討論会で、自分は相手の考えや意図を理解す ることができましたか。(2)教材観・指導観 本単元は、学習指導要領の内容「A話すこと・聞くこと」 「目的や意図に応じ、考えたことや伝えたいことなどについて、的確に話す能力、相手の意図をつ かみながら聞く能力、計画的に話し合う能力を身に付けさせるとともに、適切に話したり聞いたり しようとする態度を育てる。」をねらいとしている。 1学期の「学級討論会をしよう」の単元では、肯定・否定、2つの立場に分かれた討論を経験し ている。肯定・否定グループに分かれ、初めの主張をする人、質問をする人、質問に答える人、最 後の主張をする人等、役割を決めて行った。アンケートの結果では、相手の考えや意図を理解した り伝えたりすることができたという児童は多かったが、実際の討論の様子を見ると、十分に理解で きているとはいえない。予期せぬ質問にとまどってしまい、自分たちが用意してきた考えを話すだ けの姿が見られたり、論点がずれてもそれに気づかずにやりとりが続いてしまったりする場面もあ った。 これらをふまえ、今回の学級討論会では、話し手の意図をとらえることや、それに関連させて反 論したり主張したりすることができるようにしたい。そのために、モデル文やモデル DVD 等を活 用し、説得力のある論拠、反論の方法や意図的な論拠の並べ方などについて学ぶ時間を設定する。 また、ワークシートに自分の考えをまとめたり、それをもとにペアで討論ができるように準備をさ せたりして、児童一人ひとりが討論会で話すことに対しての自信をもたせていきたい。 また、聞くことに関しても、論拠を示したカードを提示したり、聞き取りメモを工夫して相手の 主張や根拠、それに対する反論等を書いたりすることで、論点をはっきりさせ、相手の意図をつか みやすくさせていく。 これらのことを尐しずつステップアップして身に付けさせるために、討論会を4回設定し、児童 一人ひとりに話したり聞いたりする機会を多くもたせる。本単元の学習をとおして、互いの考えや 意図を尊重して話し合うことの価値や、自分の考えを深めることのよさに気付かせるようにしたい。 そして、これからの生活の場面や話合い活動などの学習に生かそうとする意識を高めていきたい。 ○自分の考えの根拠をはっきりさせ、相手の立場を考えながら話す力 ○相手の意図をとらえながら聞き、考えを深める力 本単元で付けたい力 〈国語科での「話すこと・聞くこと」の学習経験について〉 本学級の児童は、漢字練習や国語辞典を使っての意味調べ等の与えられた課題に真面目に取り組 む児童が多い。 5年生の「豊かな言葉の使い手になるためには」の単元では、意見を確かにするためには調べ学 習が必要だということを学び、討論を体験している。また、6年生の1学期「学級討論会をしよう」 の単元では、討論をする際には、一つの問題について肯定・否定の両面から検討することを学び、 話合いを行った。討論の準備に意欲的に取り組んだが、対立する立場の論点をはっきりととらえて、 それに自分の考えを関連させて意見を述べるなどの、深まりのある話合いはできていない。 討論に関するアンケート調査の結果、討論を好きだと答えた児童は44%、好きではないと答え た児童は56%であった。好きな理由としては、「いろいろな人の考えを知ることができ、話し合う ことが面白い」「資料集めは大変だが、気持ちが伝わると達成感がある」等が挙げられた。一方、討 論が好きではないと答えた児童は「分からないことを聞かれると困ってしまう」「相手の質問にうま く答えることができない」等を挙げている。 1学期の討論会で相手に自分の考えや意図を伝えることができていたかどうかを尋ねてみると、 伝えられたという児童は78%、伝えられていないという児童は22%であった。伝えられたと答 えた児童はその理由として、「根拠をしっかり言えた」「具体例として、写真や資料を使うことがで きた」等を挙げていた。伝えられていないという児童は、「自分が言いたいことをうまく言えなかっ た」「資料をあまり見せず、説明も分かりやすく話せなかった」等と挙げた。さらに、自分は相手の 考えや意図を理解することができていたかどうかを尋ねると、理解できていると答えた児童は8 0%、理解できていないと答えた児童は20%であった。理解できていると答えた理由は、「資料の 提示があったので分かりやすかった」「肯定・否定という異なる立場にあっても、共感できることが あった」等であった。理解できていないという児童は、「伝えたいことと実際に話すことが違ってし まい、分からなくなった」「理解しやすい話し方の人もいれば、分かりにくい話し方の人もいた」等 を理由として挙げた。 〈日常生活での「話すこと・聞くこと」の経験について〉 「話すこと」に関しては、スピーチに取り組み、声の大きさや相手を見て話すなどの基本的な話 す技術や文章の組み立てなどについて学んできた。また、行事の実行委員として年に一度は必ず全 員が学年全体の前で話す経験を積んでいる。学校の朝会や集会等でも、全校児童の前でマイクを使 わずに話すことができるように指導を重ねてきている。これらの取り組みにより、場や相手を意識 した話し方が身に付いてきた。 「聞くこと」に関しては、話し手の意図をとらえながら聞き、自分の意見と比べるなどして考え をまとめることをだんだんと意識できるようになってきた。しかし、自分の思いばかりを優先して しまい、相手の考えを尊重することができずにトラブルになってしまう場面が見受けられた。また、 相手の目を見て聞き、うなずいたり相づちを打ったりして相手の話を聞くという基本的なことにつ いても繰り返し指導を行っている。
3 研究主題との関わり
研究主題
自分の思いを豊かに表現し、話し合うことができる児童の育成
視点1 「話す力」「聞く力」「話し合う力」を育てる授業の工夫と改善 《手だて① 付けたい力の明確化》 ・「話す」「聞く」「話し合う」の芝原小系統表を活用し、討論をするために必要となる力を 意識できるようにする。 ・芝原小話し合いマニュアル「討論する」(高学年用)を活用し、自分の役割を理解して討論 に臨めるようにする。 《手だて② 学習意欲を高める工夫》 ・児童の関心の高いテーマを設定し、討論をしたいという意欲を高める。 ・討論会で様々な役割を経験させたり、相手を変えて話し合わせたりする。 《手だて③ 「書く」活動を効果的に取り入れた学習過程の工夫》 ・肯定・否定両方の視点からテーマについて自分の考えをまとめるイメージマップや聞き取 りメモ、反論メモなどのワークシートを工夫する。 《手だて④ モデル学習の工夫》 ・モデル文を提示したりモデルDVD を視聴させたりして討論の流れを確認したり、相談や 振り返りのしかたを理解したりできるようにする。 ・モデル文を使って、学ばせたいポイントに着目させ、聞き取りや反論等の練習を行う。 《手だて⑤ 話し合う活動の工夫と充実》 ・モデル文や DVD を使いながら話し合い、論拠の特徴をまとめたり、聞き取りや反論のポ イントを共有したりすることができるようにする。 ・ペアでグループ討論をすることで、全ての児童が自分の考えを話す機会を多く設定する。 《手だて⑥ 評価の工夫》 ・聞き取りメモを活用し、討論後、グループの児童で説得力のある話し方ができたかどうか 相互評価をして、活動を振り返ることができるようにする。 ・振り返りカードに評価規準を入れ、評価の観点を明確にして自己評価を行えるようにする。 仮説1児童一人ひとりの「話す力」「聞く力」「話し合う力」を育てる授業の工夫と改善 を行えば、目指す児童像にせまることができるのではないか。 視点2 豊かな語彙力や言語感覚を育てる日常活動の指導の工夫と改善 《手だて① 日常活動の指導の工夫》 ・スピーチを日常的に行うとともに、聞き取りメモを使い、話の柱に着目しながら自分の考 えと比べながら考える活動を行う。 ・各教科で話合いの場を設け、話合いの経験を積み重ねる。 《手だて② 読書活動(学校図書館の利活用)の推進》 ・教師が読み聞かせを行う。 ・各教科の学習内容に関連した本を学校図書館司書に依頼して集めたものを学習に利用す る。 《手立て③ 言語環境の整備・充実》 ・授業で学習したことなどを教室内に掲示し、言語環境を整える。 仮説2児童一人ひとりの「話す力」「聞く力」「話し合う力」の基盤となる豊かな語彙力 や言語感覚を育てる日常活動の指導の工夫を行えば、目指す児童像にせまれるの ではないか。4 単元の目標 (1) 自分や相手の考えの根拠に着目し、積極的に討論に参加しようとする。 (国語への関心・意欲・態度) (2) 討論の話題に沿って、自分の考えの根拠をはっきりさせ、相手の立場を考えながら話すことが できる。 (話すこと・聞くこと) (3)相手の意図をとらえ、自分の考えと比べながら聞き、考えを深めることができる。 (話すこと・聞くこと) (4)討論における言葉の使い方について理解することができる。 (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項) 5 単元の評価規準 ア 国語への関心・意欲・態度 イ 話す・聞く能力 ウ 言語についての知識・理解・技能 ①自分や相手の考えの根 拠に着目し、積極的に 討論に参加しようとし ている。 ①討論の話題に沿って、自分の考えの根拠 をはっきりさせ、相手の立場を考えなが ら話している。 ②相手の意図をとらえ、自分の考えと比べ ながら聞き、考えを深めている。 ①討論における言葉の使い方に ついて理解している。 ・自分と相手との考えの違いを大事にし、話し手の意図をふまえて話し合うことができる。 ・話し合うことを通して、自分の考えを深めることができる。 本単元で身に付けた力をもとに願う子ども達の変容 ○自分の考えの根拠をはっきりさせ、相手の立場を考えながら話す力 ○相手の意図をとらえながら聞き、考えを深める力 本単元で付けたい力
6 学習指導と評価の計画(8時間扱い) 次 時 学習活動 学習内容 指導・支援(○)評価(◇)評価方法(・) 第 一 次 1 ① 1学期の学級討論 会を振り返る。 ② 学習課題を知る。 ・学習課題の把握 ○1学期に行った討論会を振り返り、この 学習で付けたい力をはっきりさせる。 ○系統表をもとに、付けたい力を確認す る。 手だて① ◇1学期の討論を振り返り、今回の討論へ の関心を示している。 ・発表 ・ワークシート 【アー①】 2 2 ① 学習計画を立て、 単元の見通しをも つ。 ② 討論のテーマを決 め、イメージマッ プに自分の考えを 書く。 ・学習計画の立て方 ・イメージマップの書き 方 ○児童にとって身近なテーマを設定し、 意欲を高める。 手だて② ○モデル DVD のもとになっているイメ ージマップを掲示し、児童にイメージマ ップの書き方を理解させる。 ○肯定は否定の立場から、否定は肯定の立 場からというように、逆の立場からもテ ーマについて考える時間を設ける。 ◇討論のテーマについて、自分なりに考え たことを書き出している。 ・ワークシート 【アー①】 第 二 次 3 ①モデルとなるイメ ージマップとモデ ル DVD を比較しなが ら視聴する。 ②多くの人を説得す ることができる論 拠について知り、特 徴をまとめる。 (秘訣1) ③イメージマップを 付け足したり、資料 を 選 ん だ り し て 、 「初めの主張」で主 張する論拠を選ぶ。 ・説得力のある論拠 ・論拠の伝え方 ・考えの広げ方 ・論拠の選び方 ○モデル DVD を視聴し、討論の方法をイメ ージさせる。 ○モデル文とモデル DVD を使い、説得力 のある論拠とはどういうことかについ て学ぶことができるようにする。 手だて④ ○イメージマップの中に、根拠となる資 料や体験を書く場所を設けることで、 どの論拠が秘訣1に合う論拠かを選び やすくする。 手だて③ ◇多くの人を説得することができる論拠 についての特徴を理解している。 ・発表・ワークシート 【イー①】 話し手の意図をふまえて話し合い、自分の考えを深めよう。 多くの人を説得することが できる論拠 ・聞き手が共感すること のできる体験をもと にした論拠 ・具体例(写真・数値・ グラフや図)が含まれ た論拠 ・信頼性のある資料を用 いた論拠
4 4 4 5 6 7 8 ① 聞き取りメモの書 き方を学習する。 ② 秘訣1を活用して 討論(1回目)を 行い、振り返りを する。 ・聞き取りメモの書き方 ・説得力のある論拠 ○ペアでグループ討論をして、役割を分 けることで、全ての児童が自分の考え を話す機会をつくる。 手だて⑤ ○秘訣1を活用した討論を行い、それを振 り返って、秘訣2の学習につなげられる ようにする。 ◇秘訣1で学んだことをもとに、選んだ論 拠を使って討論をしている。 ・観察・ワークシート 【イー①】 5 ① モデル文とイメー ジマップを活用し た、モデル学習を する。 (秘訣2) ② 秘訣1、2を活用 して討論(2回目) を行い、振り返り を行う。 ・反論の方法 ・反論の仕方 ○反論メモの書き方を練習することで、 根拠をはっきりさせて話すことができ るようにする。 手だて③④⑤ ◇秘訣2で学んだことをもとに、聞き取 りメモや反論メモを活用した討論を行 っている。 ・観察・ワークシート【イー①】【ウー①】 相手の考えを受けとめ、根拠をはっきりさせて反論をしよう。 多くの人を説得することができる論拠を使おう。 反論の方法 1 相手の論拠を繰り 返して話す。 2 疑問に考える点を 指摘する。 3 根拠を挙げて反論 をする。 4 相手の論拠を否定 し、結論を話す。
6 ① 論拠の並べ方によ って、聞き手に与え る印象がどのよう に違うかについて 話し合う。(秘訣3) ②初めの主張の論拠 の並べ方を決める。 ・意図的な論拠の並べ方 ○モデル文を活用することで、論拠の並 べ方による印象の違いを考えられるよ うにする。 手だて④ ○初めの主張の論拠について、意図をもっ て並べられるように声をかける。 ◇秘訣3で学んだことをもとにして、初め の主張の論拠の並べ方について話し合 っている。 ・観察・ワークシート 【イー①】 第 三 次 7 ① 秘訣1、2、3を 活用して、討論(3 回目)を行う。 ②討論(3回目)の振 り返りを行い、討論 (4回目)に向けた 準備を行う。 ・説得力のある論拠 ・反論の方法 ・意図的な論拠の並べ方 ○これまでの討論を振り返り、目標とする 討論について確認する。 ◇秘訣1、2、3を活用しながら討論をし ている。 ・観察・ワークシート【イー①】【イー②】 8 本 時 ① 討論(4回目)を 行い、振り返りを 行う。 ②単元を振り返り、単 元のまとめをする。 ・学習の振り返り ・単元のまとめ ◇これまでの学習を振り返り、3つの秘訣 を意識しながら最後の討論で積極的に 話したり聞いたりしている。 ・観察・ワークシート 【アー①】 ○秘訣1、2、3について、全体での振 り返りの時間を設け、考えを交流する。 手だて⑥ ○この単元で学習したことを確認し、これ からの生活の場面や話合い活動などの 学習に生かそうとする意識を高める。 ○単元を通しての振り返りやまとめの学 習を行い、一人ひとりに付いた力を確 かめる。 手だて⑥ 論拠の並べ方を見直そう。 最後の討論をして、学習のまとめをしよう! 論拠を並べるときの視点 ・共感しやすい論拠かどう か。 ・予想しやすい論拠かどう か。 ・資料が十分に準備できて いる論拠かどうか。
7 本時の学習指導(8/8時) (1)目標 ○これまでに学習した「学級討論会パワーアップの秘訣」を活用して討論をしようとしたり、これか らの生活の場面や話合い活動などの学習に生かそうとしたりする。 (国語への関心・意欲・態度) (2)仮説を具体化するための手だて 視点1 手だて⑥・討論のあとに、秘訣1、2、3についての振り返りの時間を設け、考えを交流する。 ・最後の討論を行った後に、単元を通しての振り返りやまとめの学習を行い、一人ひとり に付いた力を確かめる。 (3)展開 学習活動 学習内容 指導・支援(○) 評価(◇) 評価方法(・) 時間 1 本時の学習課題を 確認する。 2 討論(4回目)を する。 〈討論の場〉 ・学習課題の把握 ・役割と流れの確認 ・討論のポイントの 確認 ・討論の仕方 ○前時の討論を振り返り、最後の討論への意 欲を高める。 ○討論の秘訣1、2、3について確認する。 ○芝原小話合いマニュアル「討論する」に沿 った司会グループの進行に合わせて討論を 行うようにする。 ○作戦タイムでは、これまでに用意したイメ ージマップや聞き取りメモ、反論メモなど のワークシートを活用して、自分の主張を はっきりと話せるように支援する。 ○相手の主張に関係のあるものは、イメージ マップに印をつけて、考えを整理しやすく する。 ○聞くグループの児童は、肯定・否定グルー プどちらかの立場を重点的に聞くようにす る。 ≪振り返り≫ ○それぞれのグループがまとめで話す内容に ついて話し合う時間を設ける。 ○肯定・否定グループの児童は、「学級討論会 パワーアップの秘訣」をもとに、相手グル ープの良かった点を話し合うようにする。 ○司会グループの児童は、「まとめ」において 討論全体に関わることを話せるように意識 して聞くようにする。 5 27
最後の討論をして、学習のまとめをしよう!
討 論 の 流 れ ・ 初 め の 主 張 ( 各 一 分 ) ・ 作 戦 タ イ ム ( 三 分 ) ・ 質 問 ・ 反 論 ( 六 分 ) ※ 質 問 ・ 相 談 ・ 答 え ( 各 一 分 ず つ ) ・ 作 戦 タ イ ム ( 三 分 ) ・ 最 後 の 主 張 ( 各 一 分 ) ・ 振 り 返 り ( 二 分 ) ・ ま と め ( 四 分 ) 学級討論会パワーアップの秘訣 その1 多くの人を説得することができる論拠を使おう。 その2 相手の考えを受けとめ、根拠をはっきりさせて反論しよう。 その3 論拠の並べ方を見直そう。 ○○ ○ ○ ○ ○ ○○ 肯 定 否 定 聞く 司会3 本時の活動を振り 返る。 4 単元のまとめをす る。 ◇これまでに学習した討論会パワーアップ3 つの秘訣を活用しながら討論をしたり聞い たりしようとしている。 ・観察・ワークシート 【アー①】 ○秘訣1、2、3について、全体での振り返 りの時間を設け、考えを交流する。 手だて⑥ ○単元を通しての振り返りやまとめの学習を 行い、一人ひとりに付いた力を確かめる。 手だて⑥ ○自分と相手との考えや意図の違いを尊重 することのよさに気づき、これからの生活 の場面や話合い活動などの学習において も活用していこうとする意識を高める。 ◇この単元で学んだことを、これからの生活 の場面や話合い活動などの学習に生かそう としている。 ・観察・ワークシート 【アー①】 8 5 (4)板書計画
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最 後 の 討 論 を し 、 学 習 の ま と め を し よ う ! 学 級 討 論 会 パ ワ ー ア ッ プ の 秘 訣 そ の 1 多 く の 人 を 説 得 す る こ と が で き る 論 拠 を 使 お う 。 そ の 2 相 手 の 考 え を 受 け と め 、 根 拠 を は っ き り さ せ て 反 論 し よ う 。 そ の 3 論 拠 の 並 べ 方 を 見 直 そ う 。 討 論 の 流 れ ・ 初 め の 主 張 ( 各 一 分 ) ・ 作 戦 タ イ ム ( 三 分 ) ・ 質 問 ・ 反 論 ( 六 分 ) ※ 質 問 ・ 相 談 ・ 答 え ( 各 一 分 ず つ ) ・ 作 戦 タ イ ム ( 三 分 ) ・ 最 後 の 主 張 ( 各 一 分 ) ・ 振 り 返 り ( 二 分 ) ・ ま と め ( 四 分 ) 「 パ ワ ー ア ッ プ ! 学 級 討 論 会 」 を し て の 振 り 返 り ☆ こ の 単 元 を 通 し て 、 レ ベ ル ア ッ プ で き た 点 ☆ こ れ か ら の 生 活 や 学 習 の 場 面 で 、 身 に 付 い た 力 を ど の よ う に 生 か し て い き た い か 。話し手の意図をふまえて話し合い、自分の考えを深めよう
「パワーアップ!学級討論会」モデル DVD
テーマ「動物園は必要である」
司 会(E):これから学級討論会を始めます。司会を担当する○○です。よろしくお願いします。 副司会(F)副司会を担当する○○です。よろしくお願いします。 司 会(E):今日の討論のテーマは「動物園は必要である」です。【初めの主張】
司 会(E):それでは、討論に入ります。まずは、初めの主張です。時間はそれぞれ1分です。 最初に肯定グループ、お願いします。 肯定側(A): はい。私たちは、動物園は必要だと考えます。その理由は3つあります。 1つ目は、私たちの生活を豊かにしてくれるからです。みなさんも動物園に行ったことが ありますよね。小さいころゾウを見て、うれしくなったりしましたよね。そんな風に人の生 活を豊かにしてくれるものなのです。 それだけでなく、2つ目は、動物を守っているからです。動物が野生で生活することは自 然なことですが、餌をとることは大変なことです。動物園なら餌を安定して得ることができ ます。また命の危険もありません。 さらに3つ目は、種の保存をしていることです。今、数多くの動物が絶滅の危機に直面し ています。そんな動物のために数を増やす役割も持っているからです。 司 会(E):では次に否定グループ、お願いします。 否定側(B): はい。私たちは、動物園は必要ないと考えます。その理由は3つあります。 1つ目は、自分の力でえさをとることができないからです。動物は自然の中で、自分の力 でえさをとるものです。動物園にいると、その本能を奪ってしまう恐れがあるからです。本 来の生活と違うので、病気になったりする可能性が高くなります。 2つ目は、行動範囲が狭いことです。もともと動物は広い中で伸び伸びと生きているもの だからです。行動できる範囲が狭いことは、動物たちにとってよいことではありません。そ れによって、ストレスを感じたり、病気になったりします。 3つ目は、動物の命を奪うことにつながるからです。動物を捕獲する際、家族と引き離し たり、殺してしっまったりすることもあるそうです。人がしていいことなのでしょうか?動 物園がなければ、動物たちは平和に暮らしていけると思います。【作戦タイム1】
司 会(E):では作戦タイムに入ります。相手の主張に対する質問・反論について作戦を立てて下さい。 時間は3分です。 (作 戦 タ イ ム 1) 司 会(E):終了の時間です。(時間がきました)(作戦タイム1)
●相手への質問・反論を考える。また、相手からの質問・反論を予測し、対応を考える →相手の考えを広めるマップ、自分たちの考えを広めるマップ、聞き取りメモを活用して 作戦を立てる。【質問・反論と応答】
司 会(E):では、質問・反論とその応答に入ります。時間は1分です。最初に否定グループ、質問・ 反論をお願いします。 否定側(C): 種の保存と言っていましたが、それは自然に動物たちの中で行われていくもののはずで す。自然の中では食物連鎖の中でバランスが保たれているので、動物園のようにするのは自 然なことではありません。そして、種の保存といっても、全てが救えるわけではありません よね?また、どの種類を残すかはどんな基準で決めるのですか?結局、決めるのは人間です。 人間の都合で行うのはいけないのではないのでしょうか? 司 会(E):では、肯定グループは、1分間相談をしてください。 司 会(E):では、肯定(賛成)グループは、質問・反論にお答えください。 肯定側(D): 動物園では、種の保存が行われています。上野動物園では、絶滅危惧種に指定され、世界 に30~40羽しかいないアカガシラカラスバトの繁殖に成功しています。10年で3羽か ら25羽(8倍に?)まで増えました。ズーストックという繁殖させ、保護する取り組みが 全国的に行われています。そのままにしておくと1年で約4万種が絶滅すると言われていま す。確かに全ては救えないかもしれませんが、増やしていこうとしなければ、もっと減って いくことは明らかなことです。だから、動物園が存在することには十分な価値があるのです。 司 会(E):次に肯定グループ、質問・反論をお願いします。 肯定側(D): 行動範囲がせまいと言っていましたが、野生に比べればせまいですが、本当に悪いことで しょうか。例えば旭山動物園では、動物本来の能力や行動を見せる行動展示という展示の仕 方をしています。レッサーパンダでは、木の上につり橋をつけ、高さを生かした展示をして います。また、ストレスチェックなどをして健康を管理する努力も行っています。よって、 行動範囲がせまいことは悪いこととは言えないと思います。 司 会(E):では、否定グループは、1分間相談をしてください。(相談タイム)
●相手の質問・反論にどのように答えるかを相談する。 →相手の考えを広めるマップ、自分たちの考えを広めるマップ、聞き取りメモを活用して 作戦を立てる。 。(相談タイム)
●相手の質問・反論にどのように答えるかを相談する。 →相手の考えを広めるマップ、自分たちの考えを広めるマップ、聞き取りメモを活用して 作戦を立てる。 。司 会(E):では、否定グループは、質問・反論にお答えください。 否定側(C): 行動展示という見せ方で工夫しているといっても、ストレスチェックをしていること自体 がストレスのある証拠だと思います。現に調べた資料によると、ゾウの例ですが野生では3 5.9年、動物園では16.9年しか生きられないそうです。また、イギリスでは、動物園 にいる77頭中71頭が太りすぎで、正常な歩行ができるのは77頭中11頭だそうです。 つまり、せまいことはストレスになるのです。